JP5176836B2 - 計器用警報装置 - Google Patents

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Description

本発明は、計器用警報装置に関する。
従来、車両状態値を表示する計器に設けられ、警報音により車両状況を警告する計器用警報装置が知られている。例えば特許文献1に開示の計器用警報装置では、警報する車両状況に応じた音圧の警報音を、音響器としてのスピーカから出力するようにしている。
さて、計器用警報装置では、車両の乗員へ確実に警報音を伝えることで警報性を高めるため、十分な音圧の警報音が必要となる。またその一方で、車両の高級感を乗員へ与えるため等の理由により音質を確保する上では、警報音の波形が音響器の能力を超えて歪むことがないレベルに音圧を抑えておくことが求められている。しかし、一般に音響器は、温度特性の比較的大きな部材で構成されることから、音圧が抑えられた状況下であっても、環境温度によっては警報音の波形に歪みが発生するおそれがある。
こうした音波の歪みに対処する方法として特許文献2には、設定温度以上において音波に歪みが生じた場合に、音波の音圧を低下させることが開示されている。かかる特許文献2に開示の方法によれば、音波に歪みがない場合にはそのまま音圧を確保し、音波に歪みが生じた場合に限り、音圧の低下によって音波の歪みを小さくしていくことが可能となる。
特開2007−112347号公報 特開2006−304053号公報
ここで、特許文献2に開示の方法を特許文献1に開示の計器用警装置に適用した場合、警報音の波形の歪みをトリガーにして、当該歪みに対処することとなる。故に、少なくとも一旦は警報音の波形に歪みが発生することになるので、音質の劣化を避けることが困難となるのである。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、警報音の音質劣化を招くことなく、警報音による警報性を高める計器用警報装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、車両状態値を表示する計器に設けられ、警報音により車両状況を警告する計器用警報装置であって、環境温度を検出する温度検出手段と、警告する車両状況に応じて警報音の音圧増幅率を設定する増幅率設定手段と、温度検出手段により検出された環境温度に応じて、増幅率設定手段により設定された警報音の音圧増幅率を補正する増幅率補正手段と、増幅率補正手段により補正された音圧増幅率にて警報音を出力する音響器と、を備え、増幅率補正手段は、環境温度に応じて変化する音圧増幅率の補正係数を記憶する記憶部と、記憶部に記憶された補正係数に基づき、温度検出手段により検出された環境温度に対応する補正係数を抽出して、増幅率設定手段により設定された音圧増幅率に乗算する演算部と、を有し、警報音により警告する車両状況は複数種類存在し、音圧増幅率は、各車両状況毎に相異なる一方、補正係数は、同一の環境温度に対しては各車両状況に共通であることを特徴とする。
このような請求項1に記載の発明では、増幅率設定手段により設定された音圧増幅率を増幅率補正手段により補正して、警報音を当該補正増幅率にて音響器から出力する。ここで、音圧増幅率の補正については、温度検出手段により検出された環境温度に応じて行われるものであるので、環境温度に依存する音響器の特性から警報音の波形の歪みを生じさせないように行うことができる。したがって、波形歪みによる音質劣化を招かない音圧を確保した警報音の出力により、警報性が高められ得るのである。
また、請求項1に記載の発明によれば、警告する車両状況に応じて増幅率設定手段により設定された音圧増幅率が増幅率補正手段により補正されて、警報音の出力に利用されることになる。したがって、異なる車両状況を警告する警報音について、波形歪みによる音質劣化を招かない音圧を車両状況に応じたレベルに確保して、いずれの警報性をも高めることができるのである。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、演算部は、温度検出手段により検出された環境温度に対応する音圧増幅率の補正係数を、増幅率設定手段により設定された音圧増幅率に乗算することで、当該音圧増幅率を正確に補正し得る。ここで、音圧増幅率の補正係数には、環境温度に応じて変化する変量として記憶部に記憶されたものが乗算に利用されることになるので、当該環境温度が依存する音響器の特性を出力する警報音の音圧に適確に反映させることができるのである。
請求項に記載の発明は、警告する車両状況に応じて、警報音の波形を設定する波形設定手段を備え、音響器は、波形設定手段により設定された波形の警報音を、増幅率補正手段により補正された音圧増幅率にて出力する。これによれば、警告する車両状況に応じて増幅率設定手段により設定された波形の警報音が、増幅率補正手段により補正された音圧増幅率にて出力されることになる。したがって、異なる車両状況を警告する警報音について、波形を自由に設定しつつ、音質劣化なく警報性を高めることができるのである。
請求項に記載の発明は、計器内部の温度を検出する温度センサ並びに当該温度センサの検出温度に応じて車両状態値の表示状態を調整する調整回路を有する計器に設けられ、温度検出手段は、温度センサの検出温度を環境温度として取得する。これによれば、計器において車両状態値の表示状態を調整回路により調整するために温度センサが検出する内部温度は、環境温度として音圧増幅率の補正にも利用されることになる。したがって、警報音の音質劣化を招くことなく、警報音による警報性を高めるのに必要なコストを、抑えることができるのである。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
(基本構成)
図1は、本発明の一実施形態による車載計器2の構成を示している。計器2は、表示ユニット3、並びにそれらユニット3,1に共通の計器制御ユニット4を備え、車両の運転席周辺のインストルメントパネルに設置されている。
表示ユニット3は、画像表示モニタ30、表示駆動回路31及び温度センサ32を有している。画像表示モニタ30は、画像を表示する画面33を運転席に向けて配置されている。ここで、本実施形態の画像表示モニタ30は、複数の画素をマトリクス状に配した画面33を有するTFT液晶モニタであり、それらの各画素が駆動されることによってフルカラーの画像を画面33に表示する。
表示駆動回路31は例えば液晶用ドライバICであり、画像表示モニタ30を構成するガラス基板上に実装されて当該モニタ30及び計器制御ユニット4と電気接続されている。表示駆動回路31は、計器制御ユニット4から入力される表示指令に従って画像表示モニタ30の各画素を駆動することにより、運転に必要な車両状態値を指示する指示画像並びに注意喚起の必要な車両状況を警告する警告画像を画面33に表示させる。
ここで、本実施形態において指示画像としては、車両状態値として自動変速機のレンジを指示する画像と、車両状態値として車速を指示する画像と、車両状態値としてエンジン回転数を指示する画像とが、表示されるようになっている。また、警告画像としては、走行方向が後進方向である車両状況を警告する画像と、車速が規定速度以上の高速走行状態にある車両状況を警告する画像と、ライトが消し忘れ状態にある車両状況を警告する画像とが、表示されるようになっている。
温度センサ32は例えばサーミスタ等であり、表示ユニット3の内部となる画像表示モニタ30のガラス基板上に実装されて当該内部温度を検出する。温度センサ32は表示駆動回路31と電気接続されており、検出温度を当該回路31へ出力する。この検出温度の入力により表示駆動回路31は、温度センサ32の検出温度に応じて画像表示モニタ30への印加電圧を変化させることで、画面33における画像の表示状態(例えばコントラスト等)を略一定に調整する。温度センサ32は、さらに計器制御ユニット4と電気接続されており、検出温度を当該装置4へも出力するようになっている。
警報ユニット1は、音源回路10、増幅回路11及び音響器12を有している。音源回路10は例えばモノラル型又はステレオ型の音源IC等であり、表示ユニット3の内部に収容されて計器制御ユニット4と電気接続されている。音源回路10は、注意喚起の必要な車両状況を警告する警報音を音響器12から出力するために、計器制御ユニット4から入力される発音指令に従って音響信号を生成する。
ここで、本実施形態の警報音としては、上述した警告画像と対応して、走行方向が後進方向である車両状況を警告する後進走行警報音と、車速が規定速度以上の高速走行状態にある車両状況を警告する高速走行警報音と、ライトが消し忘れ状態にある車両状況を警告するライト消灯警報音とが、出力されるようになっている。そこで、計器制御ユニット4からの発音指令に従い音源回路10は、警告すべき車両状況に対応する警報音の種類に応じた波形及び周波数を有し且つ当該種類に依拠しない振幅を有する音響信号を、生成する。尚、本実施形態では、後進走行警報音用及びライト消灯警報音用の音響信号として、低周波の正弦信号又は余弦信号が生成され、また緊急度の高い高速走行警報音用の音響信号として、高周波の方形信号が生成される。
増幅回路11は例えばリニアアンプ型の増幅IC等であり、表示ユニット3の内部に収容されて音源回路10及び計器制御ユニット4と電気接続されている。増幅回路11は、音源回路10から入力される音響信号の振幅を、計器制御ユニット4から入力される増幅指令に従い増幅する。
ここで、音響信号の振幅を増幅することは、当該信号によって出力される警報音の音圧を増幅することと、実質的に等価である。また、上述したように複数種類の警報音を用意した本実施形態では、警報音の音圧増幅率が当該種類に応じて予め規定されている。さらに、本発明者の鋭意研究から得られた知見によれば、環境温度が低下した場合に警報音の音圧が高いと、音響器12からの出力特性として警報音の波形が歪み易くなる。これらのことから増幅回路11は、警告する車両状況の対応警報音の種類と環境温度とに応じた音圧で警報音を出力するために、計器制御ユニット4からの増幅指令に従う増幅処理を音響信号に対して実施する。尚、本実施形態において音響信号の増幅は、後進走行警報音、高速走行警報音、ライト消灯警報音用の順で音圧が増大するように、実施される。
音響器12はスピーカであり、音波の出力部13を運転席に向けて配置されて増幅回路11と電気接続されている。音響器12は、増幅回路11から入力される増幅後の音響信号を、当該信号に対応した警報音に変換して出力する。
計器制御ユニット4は、マイクロコンピュータ40及びインターフェイス回路41を主体に構成され、表示ユニット3の内部に収容されて車両のセンサ5〜8、表示ユニット3の表示駆動回路31及び警報ユニット1の回路10,11と電気接続されている。ここで、レンジセンサ5は自動変速機のレンジを検出し、車速センサ6は車速を検出する。また、本実施形態ではエンジン制御ユニットにより代用される回転数センサ7は、エンジン回転数を検出し、ライトセンサ8はライトの点消灯状態を検出する。したがって、計器制御ユニット4は、各センサ5〜8から入力される検出信号の波形をインターフェイス回路41により整形し、整形された検出信号が表す各センサ5〜8の検出結果に基づいて回路31,10,11をマイクロコンピュータ40によって制御する。
即ち、計器制御ユニット4は、レンジセンサ5の検出レンジを指示する指示画像と、車速センサ6の検出速度を指示する指示画像と、回転数センサ7の検出回転数を指示する指示画像とを常時表示するように、表示駆動回路31へ出力の表示指令を生成する。
警告すべき車両状況が発生した場合に計器制御ユニット4は、対応する警告画像を表示し且つ対応する警報音を出力するように、表示駆動回路31へ出力の表示指令、音源回路10へ出力の発音指令並びに増幅回路11へ出力の増幅指令を生成する。具体的には、レンジセンサ5の検出レンジが後進(R)レンジである場合に計器制御ユニット4は、走行方向が後進方向である車両状況を警告する警告画像を表示し且つ当該状況を警告する後進走行警報音を出力するように、各回路31,10,11への出力指令を生成する。また、車速センサ6の検出速度が規定速度以上である場合に計器制御ユニット4は、車速が規定速度以上の車両状況を警告する警告画像を表示し且つ当該状況を警告する高速走行警報音を出力するように、各回路31,10,11への出力指令を生成する。さらにまた、ライトセンサ8の検出結果に基づきライトの消し忘れが確認された場合に計器制御ユニット4は、ライト消し忘れの車両状況を警告する警告画像を表示し且つ当該状況を警告するライト消灯警報音を出力するように、各回路31,10,11への出力指令を生成する。
(増幅指令の生成処理)
上述した計器制御ユニット4において、各種警報音を出力するための増幅指令の生成処理は、本発明に従う特徴的なものとなっており、以下では、その詳細を説明する。
計器制御ユニット4は、警告すべき車両状況が発生した場合に音響信号の振幅増幅率Gを、当該車両状況に応じた警報音の音圧増幅率と一致するように設定する。ここで本実施形態では、警報音の音圧増幅率が警告対象の車両状況毎に予め規定され、図2に示すようなマップ形式にて図1のマイクロコンピュータ40の記憶部40a(例えばEEPROM)に記憶されている。これにより計器制御ユニット4では、記憶部40aに記憶されている音圧増幅率のうち警告すべき車両状況に対応する値を図1のマイクロコンピュータ40の演算部40b(例えばCPU)が抽出し、当該抽出値が音響信号の振幅増幅率Gとして採用されることになる。
しかしながら、本実施形態では、音響器12からの警報音の出力特性に上述の如き温度依存性が存在するため、警報音の音圧増幅率と一致する音響信号の振幅増幅率Gを環境温度によらずに一定値とすると、当該音響信号によって出力される警報音の波形が歪むおそれがある。したがって、計器制御ユニット4は、一旦設定した音響信号の振幅増幅率Gを、環境温度に応じた係数kにより補正する。
ここで、音響器12からの出力特性の温度依存性は、一般に環境温度の変化に対して、警報音の種類に実質的に依拠しない一定傾向を示す。そこで本実施形態では、警報音の音圧増幅率に対する補正係数が環境温度毎に予め規定され、図3に示すようなマップ形式にて図1のマイクロコンピュータ40の記憶部40aに記憶されている。また、コスト抑制のために計器制御ユニット4には、上述の如く表示ユニット3の温度センサ32が電気接続されることで、当該装置3の内部温度が環境温度として入力されるようになっている。これらのことから計器制御ユニット4では、記憶部40aに記憶されている音圧増幅率の補正係数に基づき、温度センサ32の検出温度に対応する値をマイクロコンピュータ40の演算部40bが抽出する。このとき、図3の如きマップ形式により環境温度の離散値に対して補正係数が規定されている本実施形態では、温度センサ32の検出温度を挟む環境温度に対応した補正係数間を補間することにより、当該検出温度に対応した値を抽出する。そして、このようにして抽出された値が、演算部40bにより振幅増幅率Gと乗算される補正係数kとして採用されることになる。
以上により、補正係数kを振幅増幅率Gに乗算してなる補正増幅率G×kが増幅指令として、計器制御ユニット4から増幅回路11へ出力されることで、警告する車両状況に応じた音響信号の振幅が当該率G×kにて増幅される。したがって、振幅増幅された音響信号が増幅回路11から音響器12へ出力されることによれば、警告対象の車両状況と環境温度とを適確に反映した音圧増幅率にて、警報音が音響器12の出力部13から発せられることになる。
(警報音の音圧増幅率及びその補正係数の規定方法)
上述した増幅指令の生成処理において、音響信号の振幅増幅率G及びその補正係数kを設定するために計器制御ユニット4の記憶部40aに記憶される警報音の音圧増幅率及びその補正係数について、規定方法の詳細を以下に説明する。
図4は、音響器12の出力特性を測定するための測定ユニット100を示している。この測定ユニット100は、恒温槽101、マイクロフォン102、波形観測器103、測定用制御ユニット104を備えている。恒温槽101の内部には、測定用に準備された警報ユニット1が収容される。恒温槽101は、その内部に設置された温度調節器101aにより、測定作業者の操作に応じて恒温槽101の内部温度を調整可能となっている。マイクロフォン102は、恒温槽101の内部に収容された警報ユニット1の構成要素10,11,12のうち、当該槽101から外部に露出した音響器12の出力部13と対向する位置にセットされる。波形観測器103はマイクロフォン102と電気接続されており、当該マイクロフォン102にて集音される音響器12の出力音の波形を観測する。測定用制御ユニット104は、センサ5〜8,32及び表示駆動回路31と電気接続されない以外は計器制御ユニット4と実質的に同一構成であり、音源回路10及び増幅回路11へ入力する発音指令及び増幅指令を測定作業者の操作に応じて生成可能となっている。
このような測定ユニット100を用いて警報音の音圧増幅率及びその補正係数を規定するための測定作業者の作業フローについて、図5を参照しつつ、以下に詳細に説明する。この作業フローは、例えば計器2の仕様が決まってから製品としての製造が開始されるまでの間等に、実施される。
作業フローのS100では、本実施形態において警報音として用意された後進走行警報音、高速走行警報音及びライト消灯警報音の中から、一種類の警報音を測定警報音として選択する。次にS101では、恒温槽101の内部温度を、温度調節器101aにより所定の最高温度(例えば50℃)に設定する。
続くS102では、測定警報音を出力するための音響信号の波形及び周波数を、発音指令として測定用制御ユニット104から音源回路10へ入力させる。また続くS103では、測定警報音の音圧増幅率を所定の最小測定率(例えば0.5)に設定する。さらに続くS104では、S103及び後述のS106のうち、直前のステップにて設定された測定率と一致する音響信号の振幅増幅率を、増幅指令として測定用制御ユニット104から音源回路10へ入力させる。その結果、音響器12の出力部13から測定警報音が発せさられると、S105において、マイクロフォン102により集音した測定警報音の波形を波形観測器103により観測し、当該波形に歪みが生じているか否かを確認する。
S105により測定警報音の波形歪みが確認されない場合には、S106において、測定警報音の音圧増幅率についての測定率を所定量(例えば0.1)分増大させた後、S104〜S105を繰り返す。一方、繰り返しのS105により測定警報音の波形歪みが確認された場合には、S107において、直近のS106よりも一つ以上前のS106又はS103による測定率を、測定警報音の波形歪みを招来しない最大の音圧増幅率(以下、単に「最大増幅率」という)として設定する。
S107の後のS108では、恒温槽101の内部温度について、現在の測定温度が所定の最低温度(例えば−40℃)であるか否かを判定する。その結果、測定温度が最低温度となるまでは、S109において、測定温度の設定値を温度調節器101aにより所定量(例えば10℃)分低下させた後、S102〜S108を繰り返す。以上により、S101において測定警報音として選択した警報音に関して、最大増幅率が測定温度毎に決定されることになる。
そして、ここまで説明したS101〜S109は、S110の判定及びS111における測定警報音の変更により、全種類の警報音について測定温度毎の最大増幅率が決定されるまで、繰り返される。こうして、図6の如く測定温度毎の最大増幅率が全種類の警報音について決定された後のS112では、それら各警報音について測定温度が常温(例えば20℃)のときの最大増幅率を、計器制御ユニット4の記憶部40aに記憶する音圧増幅率として図2の如く規定する。さらにS113では、各警報音について図6の如く決定した測定温度毎の最大増幅率に基づき、常温時の最大増幅率に対する測定温度毎の最大増幅率の比を、記憶部40aに記憶する補正係数として図3の如く規定するのである。
(警報音出力フロー)
以上説明した内容に基づいて計器制御ユニット4が実施する警報音出力フローについて、図7を参照しつつ、以下に詳細に説明する。この警報音出力フローは、車両のイグニッションスイッチのオン等に応じて電源電圧が計器2へ供給されることにより開始され、当該電源供給が停止することにより終了する。
警報音出力フローのS10では、車両状況を警告するための警告条件が成立したか否かを、判定する。ここで警告条件としては、レンジセンサ5の検出レンジがRレンジ(即ち、走行方向が後進方向)である第一条件と、車速センサ6の検出速度が規定速度以上である第二条件と、ライトセンサ8の検出結果からライトの消し忘れが確認される第三条件とが、予め規定されている。そこで本実施形態では、警告条件としての第一〜第三条件がいずれも成立しない間はS10を繰り返し、それら第一〜第三条件のうちの一つが成立することによりS11を実行する。
S11では、表示ユニット3の内部温度を環境温度として、温度センサ32から取得する。続くS12では、記憶部40aに記憶されている音圧増幅率の補正係数に基づき、S11で取得した環境温度に対応する係数kを抽出する。また続くS13では、記憶部40aに記憶されている音圧増幅率のうち、S10で成立判定した警告条件が対象とする車両状況の対応増幅率Gを抽出する。さらに続くS14では、S12及びS13にて抽出した係数k及び増幅率Gの乗算により、補正増幅率G×kを算出する。
この後のS15では、S10で成立判定した警告条件が対象とする車両状況に対応の波形及び周波数を、発音指令として音源回路10へ出力する。さらにS16では、S14で算出した補正増幅率G×kを、増幅指令として増幅回路11へ出力する。その結果、警告すべき車両状況に応じた波形及び周波数の警報音が、当該車両状況のみならず環境温度にも応じた音圧増幅率にて、音響器12から出力されることになる。
尚、S16に続くS17では、S10で成立の警告条件が継続して成立しているか否かを判定する。その結果、警告条件としての第一〜第三条件が継続成立している場合には、S11へと戻って当該S11及び後続のS12〜S17を繰り返す一方、それら第一〜第三条件のうちの一つが成立すると、S10へと戻って次の警告条件の成立を待つ。
ここまで説明したように本実施形態では、警報音の音圧増幅率に一致する音響信号の振幅増幅率Gの補正について、環境温度に依存する音響器12の特性から警報音の波形の歪みを生じさせないように予め規定された補正係数kの乗算により、実現される。しかも、こうして補正される音響信号は、波形と周波数と振幅増幅率Gとがいずれも警告対象の車両状況の種類に応じて設定されたものとなっている。したがって、本実施形態によれば、波形及び周波数が計器2の仕様に従って自由設定される複数種類の警報音について、波形歪みによる音質劣化を招かない音圧を車両状況に応じたレベルに確保して、いずれの警報性をも高めることができるのである。
以上、本実施形態では、警報ユニット1、計器制御ユニット4及び温度センサ32が共同して特許請求の範囲に記載の「計器用警報装置」を構成し、温度センサ32及び計器制御ユニット4が共同して特許請求の範囲に記載の「温度検出手段」を構成し、警報音の音圧増幅率に一致する音響信号の振幅増幅率並びにその補正係数を設定する計器制御ユニット4が実質的に特許請求の範囲に記載の「増幅率設定手段」及び「増幅率補正手段」に相当する。また、本実施形態では、警報音の波形に一致することになる音響信号の波形を設定する計器制御ユニット4が実質的に特許請求の範囲に記載の「波形設定手段」に相当し、表示駆動回路31が特許請求の範囲に記載の「調整回路」に相当する。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は説明の実施形態に限定して解釈されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
具体的には、警報音の音圧増幅率及びその補正係数については、上述したマップ形式以外にも、例えば環境温度(温度センサ32の検出温度)を変数として補正増幅率G×kを算出する演算式の形態等にて、計器制御ユニット4の記憶部40aに記憶させてもよい。また、音響器12からの出力特性の温度依存性が環境温度の変化に対して警報音の種類に依拠する傾向を示す場合には、警報音の音圧増幅率の補正係数を警報音の種類毎に個別に規定して、それぞれを計器制御ユニット4の記憶部40aに記憶させてもよい。さらにまた、表示ユニット3の温度センサ32とは別にサーミスタ等の「温度検出手段」を、例えば音響器12の近傍等に配置して、当該「温度検出手段」により環境温度を検出してもよい。
音響器12から出力する警報音により警告する車両状況については、注意喚起の必要な車両の各種状況であれば、上述した後進走行状況、高速走行状況及びライトの消し忘れ状況以外にも、例えばドアの開放状況、タイヤ圧の低下状況、バッテリの電圧低下状況等であってもよい。また、後進走行状況を判断するために、自動変速機のレンジを検出するレンジセンサ5に代えて、例えば手動変速機の変速段を検出するセンサや、変速機の種類に拘らず車両の後進走行状況を検出する専用のセンサ等を採用するようにしてもよい。さらにまた、表示ユニット3としては、上述の如く画像表示により車両状態値を指示するもの以外にも、例えば指針表示により車両状態値を指示するものであってもよい。
本発明の一実施形態による車載計器を示す構成図である。 本発明の一実施形態による警報音の音圧増幅率について説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による警報音の音圧増幅率の補正係数について説明するための模式図である。 本発明の一実施形態において用いられる測定ユニットを示す構成図である。 本発明の一実施形態において警報音の音圧増幅率及びその補正係数を規定するための作業フローを示すフローチャートである。 図5の作業フローについて説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による警報音出力フローを示すフローチャートである。
符号の説明
1 警報ユニット(計器用警報装置)、2 車載計器、3 表示ユニット、4 計器制御ユニット(計器用警報装置・温度検出手段・増幅率設定手段・増幅率補正手段・波形設定手段)、5 レンジセンサ、6 車速センサ、7 回転数センサ、8 ライトセンサ、10 音源回路、11 増幅回路、12 音響器、30 画像表示モニタ、31 表示駆動回路(調整回路)、32 温度センサ(計器用警報装置・温度検出手段)、33 画面、40 マイクロコンピュータ、40a 記憶部、40b 演算部、41 インターフェイス回路、100 測定ユニット、101 恒温槽、101a 温度調節器、102 マイクロフォン、103 波形観測器、104 測定用制御ユニット

Claims (3)

  1. 車両状態値を表示する計器に設けられ、警報音により車両状況を警告する計器用警報装置であって、
    環境温度を検出する温度検出手段と、
    警告する前記車両状況に応じて前記警報音の音圧増幅率を設定する増幅率設定手段と、
    前記温度検出手段により検出された前記環境温度に応じて、前記増幅率設定手段により設定された前記音圧増幅率を補正する増幅率補正手段と、
    前記増幅率補正手段により補正された前記音圧増幅率にて前記警報音を出力する音響器と、
    を備え
    前記増幅率補正手段は、
    前記環境温度に応じて変化する前記音圧増幅率の補正係数を記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記補正係数に基づき、前記温度検出手段により検出された前記環境温度に対応する前記補正係数を抽出して、前記増幅率設定手段により設定された前記音圧増幅率に乗算する演算部と、
    を有し、
    前記警報音により警告する前記車両状況は複数種類存在し、
    前記音圧増幅率は、各前記車両状況毎に相異なる一方、前記補正係数は、同一の前記環境温度に対しては各前記車両状況に共通であることを特徴とする計器用警報装置。
  2. 警告する前記車両状況に応じて、前記警報音の波形を設定する波形設定手段を備え、
    前記音響器は、前記波形設定手段により設定された波形の前記警報音を、前記増幅率補正手段により補正された前記音圧増幅率にて出力することを特徴とする請求項1に記載の計器用警報装置。
  3. 前記計器内部の温度を検出する温度センサ並びに当該温度センサの検出温度に応じて前記車両状態値の表示状態を調整する調整回路を有する前記計器に設けられ、
    前記温度検出手段は、前記温度センサの検出温度を前記環境温度として取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の計器用警報装置。
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