JP5176760B2 - 紙幣収納装置 - Google Patents
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Description
紙幣収納部300はプッシャ310およびスタッカ320から構成され、プッシャ310を本体フレーム部100(図示せず)に対してスタッカ320によって挟んだ状態で保持するように構成されている。プッシャ310は、紙幣をスタッカ320に押し込むためのパンタグラフ機構311とプッシャプレート312を備えている。スタッカ320には、紙幣識別部200で真券と判定された紙幣だけ、プッシャ310によって積層された状態で複数枚を収納する。
プッシャプレートには、スタッカ部側とは反対面であって搬送された紙幣の先端および後端に相当する位置にそれぞれ一対の軸穴が設けられ、スライド軸が挿通されている。各スライド軸の両端部には、2枚の交差するパンタグラフアームの一端が軸支されており、パンタグラフアームの他端はプッシャ部の本体側に固定された固定軸に軸支されている。パンタグラフアームの交差部間にはシャフトが貫通して挿入され、その両端部は溝によって保持されている。このシャフトを、樹脂製のカム体を回転させることによりパンタグラフアームとともに平行移動するように構成されている。
また、前記駆動手段は、前記プッシャフレーム上で前記プッシャプレートと平行な平面内で回転するカムギヤと、前記サブアームに対して前記固定軸から異なる距離で前記摺接面と接触するように、前記カムギヤの回転に応じて前記プッシャプレートの長手方向にスライドするスライド板と、を有する。
図1は、本発明の紙幣収納装置に係るプッシャ機構を示す平面図である。
この紙幣収納装置は、プッシャフレーム1、プッシャフレーム1上で所定間隔に配置された断面がU字状をなす左右レール2,3、左右レール2,3によって搬送された紙幣を積み重ねた状態で収納庫内に押し込むプッシャプレート4、および紙幣を収納可能な収納庫(図示せず)から構成されている。図1では図12のA−A線に沿う断面矢視によって、プッシャ310に相当する部分だけが示され、プッシャプレート4の前面手前側で、スタッカ320に相当する収納庫については図示していない。また、入金された紙幣は、その搬送方向に対して直交する方向の両縁部で保持する左右レール2,3に沿って、図1の下から長手方向に一枚ずつ搬送され、プッシャプレート4上の所定位置で停止する。
図2は、第1の実施形態の紙幣収納装置に係るプッシャ機構を示す平面図、図3は、図2のプッシャ機構を構成するメインアームを示す図であって、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。
図4は、始動時におけるプッシャ機構の主要部品の初期位置を示す側面図である。ここでは、左右のサブアーム6,7のうち、一方のサブアーム7と、メインアーム5の一方のアーム部52だけを図2のB−B線に沿う断面矢視として示しているが、右レール3等は図示していない。
また、メインアーム5のアーム部51,52は、図2に示すように、プッシャプレート4の縦方向の長さよりやや短く形成され、かつ連結部53の横幅はプッシャプレート4よりやや狭く形成されている。メインアーム5のアーム部51,52には、それぞれプッシャフレーム1側に傾斜面が形成され、その左右の側面近傍には、図3(B)にも示すように、それぞれプッシャピン14を有する一対の偏心カム10a,10bが配置されている。
偏心カム10a,10bのプッシャピン14は、回転シャフト11が時計方向に回転すると、メインアーム5との摺接点がメインアーム5の支点軸51b,52bから離れる方向に移動する。ここでは、偏心カム10a,10bはプッシャピン14が9時の方向まで時計方向に回転した状態を示している。すなわち、プッシャプレート4は、図4の初期位置に比較して少しだけプッシャフレーム1に対して上昇している。
回転シャフト11がさらに時計方向に回転し、偏心カム10a,10bはプッシャピン14が1時の方向まで時計方向に回転すると、最大ストロークの状態となる。この状態までプッシャプレート4が上昇することによって、その上の紙幣が図示しない収納庫に押し込まれる。その後、さらに回転シャフト11が時計方向に回転してプッシャピン14が下降すると、メインアーム5に対するアーム復帰用ばね12の押圧力によってプッシャプレート4は再び初期位置まで後退する。
つぎに、偏心カム10a,10bおよび回転シャフト11に代えて、カムギヤとスライド板によりプッシャプレート4を昇降させる駆動手段を備えた紙幣収納装置について説明する。
図7では、図1におけるプッシャプレート4をプッシャフレーム1から取り外して、メインアーム5、その左右に配置された一対のサブアーム6,7、駆動モータ8、減速ギヤ機構9、カムギヤ20、およびスライド板21等、プッシャ機構を構成する部品のプッシャフレーム1内における平面配置状態が示されている。メインアーム5は、その左右の外側面に設けた支点軸51a,52aにより一対のサブアーム6,7と、それぞれの中間位置で交差する形で互いに連結されている。
サブアーム6は、メインアーム5の左外側面に対して、支点軸52aによって互いの中間位置で交差するように連結されている。また、サブアーム6の一端は、プッシャプレート4のスライド支持部41aによりスライド可能に支持されるとともに、他端がプッシャフレーム1の固定軸1aによって回動自在に軸支されている。したがって、プッシャプレート4は、メインアーム5の支点軸51b,52bおよびサブアーム6,7の一端において4点で支持されている。
プッシャプレート4が搬送される紙幣を受け入れるための初期位置にあるとき、カムギヤ20は、その直立ピン20aがプッシャフレーム1の固定軸1aから最大の距離だけ離れた3時の位置で停止している。これにより、メインアーム5がアーム復帰用ばね12により下方に押圧されているために、プッシャプレート4がプッシャフレーム1に最も近接した位置にあって、紙幣の搬入を待機する状態となる。
カムギヤ20が反時計方向に回転して、直立ピン20aが長孔21c内を移動すると、スライド板21がプッシャプレート4の長手方向にスライドし、プッシャピン22,23によってサブアーム6,7が固定軸1aを中心にして反時計方向に回動する。ここでは、カムギヤ20は直立ピン20aが12時の方向まで反時計方向に回転した状態を示している。すなわち、プッシャフレーム1に対してプッシャプレート4が、図8の初期位置に比較して少しだけ上昇している。
1a 固定軸
1b,41a スライド支持部
2,3 左右レール
4 プッシャプレート
5 メインアーム
6,7 一対のサブアーム
8 駆動モータ
9 減速ギヤ機構
10a,10b 偏心カム
11 回転シャフト
12 アーム復帰用ばね
14,22,23 プッシャピン
20 カムギヤ
20a 直立ピン
21 スライド板
21a,21b ガイド壁
21c 長孔
51,52 アーム部
51b,51c,52b,52c 支点軸
53 連結部
100 本体フレーム部
200 紙幣識別部
300 紙幣収納部
310 プッシャ
320 スタッカ
Claims (3)
- 入金された紙幣をその搬送方向に対して直角方向の両縁部で保持するレールと、前記紙幣を積み重ねた状態で収納する収納庫と、前記収納庫の開口まで前記レールによって搬送された前記紙幣を前記収納庫内に押し込むプッシャ機構とを有する紙幣収納装置において、
前記プッシャ機構は、
前記レールの前記収納庫とは反対側に設置されたプッシャフレームと、
前記レールによって保持された紙幣を、前記プッシャフレーム側から並行に移動して前記収納庫方向に押し込むプッシャプレートと、
前記プッシャプレートの短手方向両端近傍で一端が固定軸により回動自在に軸支されるとともに、他端が前記プッシャフレームのスライド支持部によりスライド可能に支持されたメインアームと、
前記メインアームの左右の外側面で支点軸によってそれぞれの中間位置で交差するように互いに連結され、一端が前記プッシャプレートのスライド支持部によりスライド可能に支持されるとともに、他端が前記プッシャフレームの固定軸により軸支された一対のサブアームと、
前記メインアームあるいは前記サブアームの前記プッシャフレーム側の摺接面と接触して前記メインアームあるいは前記サブアームを前記固定軸周りに回転駆動することによって、前記プッシャプレートを昇降させる駆動手段と、
を備えたものであって、
前記駆動手段は、
前記プッシャフレーム上で前記プッシャプレートと平行な平面内で回転するカムギヤと、
前記サブアームに対して前記固定軸から異なる距離で前記摺接面と接触するように、前記カムギヤの回転に応じて前記プッシャプレートの長手方向にスライドするスライド板と、
を有することを特徴とする紙幣収納装置。 - 前記カムギヤには、その回転面の偏心した位置に直立ピンが植設され、前記スライド板には、前記直立ピンが係合する大きさで前記プッシャプレートの短手方向に長い長孔が形成され、
前記プッシャフレーム上で前記スライド板を前記カムギヤの回転角度に応じて所定の位置までスライドさせるようにしたことを特徴とする請求項1記載の紙幣収納装置。 - 前記スライド板には、スライド方向と平行して直立する一対のガイド面が形成され、前記ガイド面がそれぞれ前記左右のサブアームの外側面に接触することによって、前記プッシャプレートの昇降時における左右方向への変位を防止するようにしたことを特徴とする請求項1記載の紙幣収納装置。
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