JP5176760B2 - 紙幣収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、入金された紙幣を積み重ねた状態で収納庫内に押し込むプッシャ機構を有する紙幣収納装置に関し、とくに自動販売機等に搭載される紙幣処理装置に用いられる紙幣収納装置に関する。
従来、自動販売機、券売機、両替機および料金精算機等(以下、自販機等という。)に使用される紙幣処理装置には、投入された紙幣を識別した後、その紙幣を収納しておくための紙幣収納装置が組み込まれている。
図11は、紙幣処理装置の外観構成を示す斜視図である。この紙幣処理装置は、本体フレーム部100と、その背後に固着された紙幣識別部200および紙幣収納部300の3つの構成部品から構成され、自販機等の前面扉に内側から固着される。本体フレーム部100には、自販機等の前面扉から露出されるように、その前面板101の下部にフロントマスク102が配置されている。このフロントマスク102には紙幣挿入口103と複数のボルト挿通溝104が設けられ、本体フレーム部100とフロントマスク102が一体に前面扉の内側からボルト等で固着される。
図12は、紙幣収納部の内部構成を示す横断面図である。
紙幣収納部300はプッシャ310およびスタッカ320から構成され、プッシャ310を本体フレーム部100(図示せず)に対してスタッカ320によって挟んだ状態で保持するように構成されている。プッシャ310は、紙幣をスタッカ320に押し込むためのパンタグラフ機構311とプッシャプレート312を備えている。スタッカ320には、紙幣識別部200で真券と判定された紙幣だけ、プッシャ310によって積層された状態で複数枚を収納する。
プッシャ310のプッシャプレート312は、スタッカ320との対向面に配置されている。そして、プッシャ310とスタッカ320が合体した状態に組立てられ、プッシャ310のプッシャプレート312に沿って設けられている一対のレール313a,313bによって、紙幣が下部の紙幣識別部200から搬入され、パンタグラフ機構311によってスタッカ320内に押し込まれるように構成されている。
スタッカ320側では、スプリング321によって紙幣押さえ板322がプッシャ310側に押圧されている。紙幣400が紙幣識別部200から一対のレール313a,313bに沿って紙幣収納部300に送り込まれると、パンタグラフ機構311が動作してプッシャプレート312上の紙幣400をスタッカ320側の紙幣押さえ板322上に平行移動させる。これにより、紙幣400は整列した状態でスタッカ320に収納される(例えば、特許文献1参照)。
以下、特許文献1に開示された従来のパンタグラフ機構について説明する。
プッシャプレートには、スタッカ部側とは反対面であって搬送された紙幣の先端および後端に相当する位置にそれぞれ一対の軸穴が設けられ、スライド軸が挿通されている。各スライド軸の両端部には、2枚の交差するパンタグラフアームの一端が軸支されており、パンタグラフアームの他端はプッシャ部の本体側に固定された固定軸に軸支されている。パンタグラフアームの交差部間にはシャフトが貫通して挿入され、その両端部は溝によって保持されている。このシャフトを、樹脂製のカム体を回転させることによりパンタグラフアームとともに平行移動するように構成されている。
ここで、樹脂製のカム体は、水平方向の第1の直径方向の両端部にそれぞれ山部を設け、この第1の直径方向と直交する第2の直径方向の両端部にそれぞれ谷部を設けた構造を有している。モータの回転力はカム体に伝達されてカム体が回転する。すると、カム体の山部がシャフトを押し上げてパンタグラフアームとこのパンタグラフアームに連結したリフティング板を上昇させて最大動作位置とする。カム体がさらに回転すると、シャフトはカム体の谷部に沿って下降し、待機位置に戻る。
こうして、モータ駆動のカムの動作により、図12に示すようなプッシャプレート312がスタッカ320に対して進退移動する。上述した特許文献1のパンタグラフ機構では、パンタグラフアームの交差部にシャフトを貫通させ、このシャフトを樹脂製のカム体を介して駆動手段により駆動する構成となっている。そのため、このシャフトをカム体で直接駆動すれば良く、カム体の直径を大きくすることができる。したがって、カム体の単位面積当たりにかかる力は小さくなり、カム体を樹脂で一体成形して作ることができ、紙幣収納装置の低価格化が図れる利点があった。
特許第3128894号公報(段落番号[0010]〜[0024]、図3等)
ところが、紙幣を押し込むプッシャプレートをパンタグラフアームによって昇降させるには、摺動クリアランスが各駆動部品の間に設けられている。そのため、摺動時にシャフトが傾斜し、あるいはアームに横ずれが発生することがある。そうすると、プッシャプレートが搬送紙幣のガイドをしているレールに接近し、紙幣に対して不均等な力を加えることになって、紙幣端部が折り曲げられた状態で収納されてしまう。そのため、後続して搬送される紙幣の障害となり、あるいは、収納可能とされている紙幣枚数が収納できなくなるという不都合が生じる。
さらに、シャフトでリンクアームを連結する従来のパンタグラフ機構では、その駆動部品の点数が増えるだけでなく、シャフトの正確な位置決めを必要とするため、その組立作業に多くの手間を要するという問題もあった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、紙幣を押し込むためのプッシャプレートを正確に位置決めでき、しかも組立作業が容易な紙幣収納装置を提供することを目的とする。
本発明では、上記問題を解決するために、入金された紙幣をその搬送方向に対して直角方向の両縁部で保持するレールと、前記紙幣を積み重ねた状態で収納する収納庫と、前記収納庫の開口まで前記レールによって搬送された前記紙幣を前記収納庫内に押し込むプッシャ機構とを有する紙幣収納装置が提供される。
この紙幣収納装置では、レールは、入金された紙幣をその搬送方向に対して直角方向の両縁部で保持する。収納庫は、紙幣を積み重ねた状態で収納する。プッシャ機構は、収納庫の開口までレールによって搬送された紙幣を収納庫内に押し込む。
この紙幣収納装置のプッシャ機構は、前記レールの前記収納庫とは反対側に設置されたプッシャフレームと、前記レールによって保持された紙幣を、前記プッシャフレーム側から並行に移動して前記収納庫方向に押し込むプッシャプレートと、前記プッシャプレートの短手方向両端近傍で一端が固定軸により回動自在に軸支されるとともに、他端が前記プッシャフレームのスライド支持部によりスライド可能に支持されたメインアームと、前記メインアームの左右の外側面で支点軸によってそれぞれの中間位置で交差するように互いに連結され、一端が前記プッシャプレートのスライド支持部によりスライド可能に支持されるとともに、他端が前記プッシャフレームの固定軸により軸支された一対のサブアームと、前記メインアームあるいは前記サブアームの前記プッシャフレーム側の摺接面と接触して前記メインアームあるいは前記サブアームを前記固定軸周りに回転駆動することによって、前記プッシャプレートを昇降させる駆動手段と、から構成される。
また、前記駆動手段は、前記プッシャフレーム上で前記プッシャプレートと平行な平面内で回転するカムギヤと、前記サブアームに対して前記固定軸から異なる距離で前記摺接面と接触するように、前記カムギヤの回転に応じて前記プッシャプレートの長手方向にスライドするスライド板と、を有する。
本発明によれば、紙幣を押し込むためのプッシャプレートを正確に位置決めして移動できるから、紙幣の端部が折り曲げられた状態で押し込まれる事態が回避される。また、部品点数が少なくなって、組立作業が容易になるから、製品コストを低減できる。
以下、図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の紙幣収納装置に係るプッシャ機構を示す平面図である。
この紙幣収納装置は、プッシャフレーム1、プッシャフレーム1上で所定間隔に配置された断面がU字状をなす左右レール2,3、左右レール2,3によって搬送された紙幣を積み重ねた状態で収納庫内に押し込むプッシャプレート4、および紙幣を収納可能な収納庫(図示せず)から構成されている。図1では図12のA−A線に沿う断面矢視によって、プッシャ310に相当する部分だけが示され、プッシャプレート4の前面手前側で、スタッカ320に相当する収納庫については図示していない。また、入金された紙幣は、その搬送方向に対して直交する方向の両縁部で保持する左右レール2,3に沿って、図1の下から長手方向に一枚ずつ搬送され、プッシャプレート4上の所定位置で停止する。
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態の紙幣収納装置に係るプッシャ機構を示す平面図、図3は、図2のプッシャ機構を構成するメインアームを示す図であって、(A)はその平面図、(B)はその側面図である。
図2では、図1におけるプッシャプレート4をプッシャフレーム1から取り外して、メインアーム5、その左右に配置された一対のサブアーム6,7、駆動モータ8、減速ギヤ機構9、および偏心カム10a,10b等、プッシャ機構を構成する部品のプッシャフレーム1内における平面配置状態が示されている。メインアーム5は、その左右の外側面に設けた支点軸51a,52aにより一対のサブアーム6,7と、それぞれの中間位置で交差する形で互いに連結されている。一対のサブアーム6,7はプッシャフレーム1の固定軸1aにより回動可能に支持されている。駆動モータ8は、プッシャフレーム1上で複数のギヤを組み合わせた減速ギヤ機構9を介して、プッシャプレート4の短手方向に固定して配置された回転シャフト11と接続されている。また、回転シャフト11には同一形状の一対の偏心カム10a,10bが、一定速度で所定の方向に回転駆動するように設けられている。
つぎに、メインアーム5の概略の形状について説明する。メインアーム5は、樹脂成形された同一形状の左右のアーム部51,52と、その中間部分で互いに連結する連結部53とが一体に構成されている。また、それぞれのアーム部51,52の外側面には、ほぼ中間位置に設けられた支点軸51a,52aの他、アーム部51,52の一端側近くに支点軸51b,52bがそれぞれ外方向に突設され、他端側には支点軸51c,52cが設けられている。なお、メインアーム5の連結部53にはアーム復帰用ばね12の一端が係止されていて、プッシャフレーム1上でメインアーム5を下方に押圧している。
プッシャプレート4は、後述する図6に明示されているように、その短手方向の両端近傍に設けた固定軸受け部42aにおいて、メインアーム5の支点軸51b,52bにより回転自在に軸支されている。また、メインアーム5は、プッシャフレーム1のスライド支持部1bによって、アーム部51,52の支点軸51c,52cがスライド可能に支持されている。
一対の偏心カム10a,10bは、回転シャフト11によって一体に回転するものであって、プッシャフレーム1上でそれぞれメインアーム5の内側面近傍に配置されている。これらの偏心カム10a,10bには回転シャフト11から偏心した位置に直立するプッシャピン14が植設されており、メインアーム5のプッシャフレーム1側の摺接面(下面)に接触している。回転シャフト11が回転するとき、これらの偏心カム10a,10bは、プッシャフレーム1上でアーム復帰用ばね12に抗して、プッシャピン14によってプッシャプレート4を上昇させるように構成されている。
つぎに、プッシャフレーム1上でプッシャプレート4が初期位置にある紙幣収納装置の待機状態について説明する。
図4は、始動時におけるプッシャ機構の主要部品の初期位置を示す側面図である。ここでは、左右のサブアーム6,7のうち、一方のサブアーム7と、メインアーム5の一方のアーム部52だけを図2のB−B線に沿う断面矢視として示しているが、右レール3等は図示していない。
サブアーム7は、メインアーム5の右外側面に対して、支点軸52aによって互いの中間位置で交差するように連結されている。また、サブアーム7の一端は、プッシャプレート4のスライド支持部41aによりスライド可能に支持されるとともに、他端がプッシャフレーム1の固定軸1aによって回動自在に軸支されている。したがって、プッシャプレート4はメインアーム5の支点軸51b,52bおよびサブアーム6,7の一端において4点で支持されている。
なお、左側のサブアーム6は図4には示されていないが、サブアーム7と同様の方法でメインアーム5の左外側面においてプッシャプレート4を支持している。
また、メインアーム5のアーム部51,52は、図2に示すように、プッシャプレート4の縦方向の長さよりやや短く形成され、かつ連結部53の横幅はプッシャプレート4よりやや狭く形成されている。メインアーム5のアーム部51,52には、それぞれプッシャフレーム1側に傾斜面が形成され、その左右の側面近傍には、図3(B)にも示すように、それぞれプッシャピン14を有する一対の偏心カム10a,10bが配置されている。
偏心カム10a,10bは、始動時にはプッシャピン14が回転シャフト11に対して8時の方向を向いている。これにより、メインアーム5がアーム復帰用ばね12により下方に押圧されているために、プッシャプレート4がプッシャフレーム1に最も近接した位置にあって、紙幣の搬入を待機する状態となる。
いま、紙幣が搬入されて、駆動モータ8により偏心カム10a,10bが回転シャフト11周りに時計方向に回転すると、プッシャピン14が偏心しながら回転して、アーム部51,52のプッシャフレーム1側で摺接面を移動する。これにより、プッシャピン14が固定軸受け部42aからの異なる距離でメインアーム5に接触するようになる。したがって、メインアーム5が支点軸51b,52bを中心にして反時計方向に回動し、同時にサブアーム6,7が固定軸1aを中心にして時計方向に回動することで、プッシャプレート4はプッシャフレーム1に対して並行状態を保持しながら上昇する。
図5は、プッシャ機構の主要部品の中間動作状態を示す側面図である。
偏心カム10a,10bのプッシャピン14は、回転シャフト11が時計方向に回転すると、メインアーム5との摺接点がメインアーム5の支点軸51b,52bから離れる方向に移動する。ここでは、偏心カム10a,10bはプッシャピン14が9時の方向まで時計方向に回転した状態を示している。すなわち、プッシャプレート4は、図4の初期位置に比較して少しだけプッシャフレーム1に対して上昇している。
図6は、プッシャ機構の最大ストローク時における主要部品の動作状態を示す側面図である。
回転シャフト11がさらに時計方向に回転し、偏心カム10a,10bはプッシャピン14が1時の方向まで時計方向に回転すると、最大ストロークの状態となる。この状態までプッシャプレート4が上昇することによって、その上の紙幣が図示しない収納庫に押し込まれる。その後、さらに回転シャフト11が時計方向に回転してプッシャピン14が下降すると、メインアーム5に対するアーム復帰用ばね12の押圧力によってプッシャプレート4は再び初期位置まで後退する。
ここでは、プッシャ機構の主要構成部品であるメインアーム5のアーム部51,52が互いに同一形状であることから、それぞれ偏心カム10a,10bのプッシャピン14からの力によって均等に変位する。また、メインアーム5は、連結部53によりアーム部51,52が一体に構成されているから、メインアーム5の支点軸51b,52bが固定軸受け部42aに軸支された状態で回転する際に、プッシャプレート4を横ずれさせる力が加わらない。したがって、押し込まれる紙幣に歪みを生じるおそれがない。
さらに、メインアーム5のアーム部51,52は、その側面で偏心カム10a,10bと接触した状態で回転するから、偏心カム10a,10bの側壁自体がガイド面となって、昇降するプッシャプレート4の左右方向での変位を防止することができる。したがって、搬送されてきた紙幣を確実に、かつ折り曲げることなしに、収納部に収納することができる。
(第2の実施形態)
つぎに、偏心カム10a,10bおよび回転シャフト11に代えて、カムギヤとスライド板によりプッシャプレート4を昇降させる駆動手段を備えた紙幣収納装置について説明する。
図7は、第2の実施形態の紙幣収納装置に係るプッシャ機構を示す平面図である。
図7では、図1におけるプッシャプレート4をプッシャフレーム1から取り外して、メインアーム5、その左右に配置された一対のサブアーム6,7、駆動モータ8、減速ギヤ機構9、カムギヤ20、およびスライド板21等、プッシャ機構を構成する部品のプッシャフレーム1内における平面配置状態が示されている。メインアーム5は、その左右の外側面に設けた支点軸51a,52aにより一対のサブアーム6,7と、それぞれの中間位置で交差する形で互いに連結されている。
駆動モータ8は、プッシャフレーム1上で複数のギヤを組み合わせた減速ギヤ機構9を介して、プッシャプレート4と平行な平面内で回転するカムギヤ20と接続されている。カムギヤ20には、その回転面の偏心した位置に直立ピン20aが植設され、一定速度で所定の方向に回転駆動するように設けられている。また、スライド板21は、プッシャフレーム1上でカムギヤ20の回転に応じてプッシャプレート4の長手方向にスライドするように配置されている。
図8は、始動時におけるプッシャ機構の主要部品の初期位置を示す図であって、(A)は図7のC−C線に沿う断面矢視図、(B)はカムギヤおよびスライド板の位置関係を示す平面図である。
メインアーム5の形状については、第1の実施形態で説明したもの(図3)とほぼ同様に構成されている。すなわち、それぞれのアーム部51,52の外側面には、ほぼ中間位置に設けられた支点軸51a,52aの他、アーム部51,52の一端側近くに支点軸51b,52bがそれぞれ外方向に突設され、他端側には支点軸51c,52cが設けられている。なお、メインアーム5の連結部53にはアーム復帰用ばね12の一端が係止されていて、プッシャフレーム1上でメインアーム5を下方に押圧している。
プッシャプレート4は、その短手方向の両端近傍に設けた固定軸受け部42aにおいて、メインアーム5の支点軸51b,52bにより回転自在に軸支されている。また、メインアーム5は、プッシャフレーム1のスライド支持部1bによって、アーム部51,52の支点軸51c,52cがスライド可能に支持されている。
スライド板21には、スライド方向と平行して直立する一対のガイド壁21a,21bが形成されており、それぞれ左右アーム6,7の外側面とガイド壁21a,21bの内側面とが接触することによって、プッシャプレート4の昇降時における左右方向での変位を防いでいる。さらに、スライド板21には、プッシャプレート4の短手方向に長い長孔21cが形成されている。
スライド板21のガイド壁21a,21bには、それぞれ内側面から直立するプッシャピン22,23がサブアーム6,7のプッシャフレーム1側の摺接面(下面)に接触するように植設されている。また、スライド板21の長孔21cは、そこに直立ピン20aが係合した状態でカムギヤ20が回転するとき、直立ピン20aが長孔21c内でスライドするように構成されている。
つぎに、プッシャフレーム1上でプッシャプレート4が初期位置にある紙幣収納装置の待機状態について説明する。
サブアーム6は、メインアーム5の左外側面に対して、支点軸52aによって互いの中間位置で交差するように連結されている。また、サブアーム6の一端は、プッシャプレート4のスライド支持部41aによりスライド可能に支持されるとともに、他端がプッシャフレーム1の固定軸1aによって回動自在に軸支されている。したがって、プッシャプレート4は、メインアーム5の支点軸51b,52bおよびサブアーム6,7の一端において4点で支持されている。
なお、右側のサブアーム7は図8(A)には示されていないが、サブアーム6と同様の方法でメインアーム5の右外側面においてプッシャプレート4を支持している。
プッシャプレート4が搬送される紙幣を受け入れるための初期位置にあるとき、カムギヤ20は、その直立ピン20aがプッシャフレーム1の固定軸1aから最大の距離だけ離れた3時の位置で停止している。これにより、メインアーム5がアーム復帰用ばね12により下方に押圧されているために、プッシャプレート4がプッシャフレーム1に最も近接した位置にあって、紙幣の搬入を待機する状態となる。
いま、紙幣が搬入されて、駆動モータ8によりカムギヤ20が反時計方向に回転すると、スライド板21の長孔21c内を直立ピン20aがスライドするから、プッシャフレーム1上でカムギヤ20の回転量に応じて、スライド板21がプッシャプレート4の長手方向にスライドする。これにより、プッシャピン22,23がアーム部51,52のプッシャフレーム1側で摺接面を図の矢印方向に移動するから、プッシャピン22,23は、それぞれ固定軸1aからの異なる距離でサブアーム6,7に接触するようになる。したがって、サブアーム6,7が固定軸1aを中心にして反時計方向に回動し、同時にメインアーム5が支点軸51b,52bを中心にして時計方向に回動するため、プッシャプレート4はプッシャフレーム1に対して並行状態を保持しながら上昇する。
図9は、プッシャ機構の主要部品の中間動作状態を示す図であって、(A)は断面矢視図、(B)はカムギヤおよびスライド板の位置関係を示す平面図である。
カムギヤ20が反時計方向に回転して、直立ピン20aが長孔21c内を移動すると、スライド板21がプッシャプレート4の長手方向にスライドし、プッシャピン22,23によってサブアーム6,7が固定軸1aを中心にして反時計方向に回動する。ここでは、カムギヤ20は直立ピン20aが12時の方向まで反時計方向に回転した状態を示している。すなわち、プッシャフレーム1に対してプッシャプレート4が、図8の初期位置に比較して少しだけ上昇している。
図10は、プッシャ機構の最大ストローク時における主要部品の動作状態を示す図であって、(A)は断面矢視図、(B)はカムギヤおよびスライド板の位置関係を示す平面図である。
カムギヤ20がさらに反時計方向に回転し、その直立ピン20aが9時の方向まで回転すると、プッシャフレーム1でスライド板21がサブアーム6,7の固定軸1aに最も近づいて、プッシャ機構は最大ストロークの状態となる。この状態までプッシャプレート4が上昇することによって、その上の図示しない紙幣が収納庫側に押し込まれる。その後、さらにカムギヤ20が反時計方向に回転すれば、スライド板21は矢印で示すように、これまでとは反対方向に移動するから、メインアーム5に対するアーム復帰用ばね12の押圧力によってプッシャプレート4は再び初期位置まで下降する。
ここでは、プッシャ機構の主要構成部品であるサブアーム6,7が互いに同一形状であることから、それぞれスライド板21のプッシャピン22,23からの力によって均等に変位する。また、メインアーム5が連結部53によってアーム部51,52を一体に構成しているから、メインアーム5の支点軸51b,52bが固定軸受け部42aに軸支された状態で回転する際に、プッシャプレート4を横ずれさせる力が加わらない。したがって、押し込まれる紙幣に歪みを生じるおそれがない。
さらに、サブアーム6,7は、その側面でスライド板21のガイド壁21a,21bと接触した状態で回転するから、これらのガイド壁21a,21bがガイド面となって昇降するプッシャプレート4の左右方向での変位を防止することができる。したがって、搬送されてきた紙幣を確実に、かつ折り曲げることなしに、収納部に収納することができる。
本発明の紙幣収納装置に係るプッシャ機構を示す平面図である。 第1の実施形態の紙幣収納装置に係るプッシャ機構を示す平面図である。 図2のプッシャ機構を構成するメインアームを示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図である。 始動時におけるプッシャ機構の主要部品の初期位置を示す側面図である。 プッシャ機構の主要部品の中間動作状態を示す側面図である。 プッシャ機構の最大ストローク時における主要部品の動作状態を示す側面図である。 第2の実施形態の紙幣収納装置に係るプッシャ機構を示す平面図である。 始動時におけるプッシャ機構の主要部品の初期位置を示す図であって、(A)は図7のC−C線に沿う断面矢視図、(B)はカムギヤおよびスライド板の位置関係を示す平面図である。 プッシャ機構の主要部品の中間動作状態を示す図であって、(A)は断面矢視図、(B)はカムギヤおよびスライド板の位置関係を示す平面図である。 プッシャ機構の最大ストローク時における主要部品の動作状態を示す図であって、(A)は断面矢視図、(B)はカムギヤおよびスライド板の位置関係を示す平面図である。 紙幣処理装置の外観構成を示す斜視図である。 紙幣収納部の内部構成を示す横断面図である。
符号の説明
1 プッシャフレーム
1a 固定軸
1b,41a スライド支持部
2,3 左右レール
4 プッシャプレート
5 メインアーム
6,7 一対のサブアーム
8 駆動モータ
9 減速ギヤ機構
10a,10b 偏心カム
11 回転シャフト
12 アーム復帰用ばね
14,22,23 プッシャピン
20 カムギヤ
20a 直立ピン
21 スライド板
21a,21b ガイド壁
21c 長孔
51,52 アーム部
51b,51c,52b,52c 支点軸
53 連結部
100 本体フレーム部
200 紙幣識別部
300 紙幣収納部
310 プッシャ
320 スタッカ

Claims (3)

  1. 入金された紙幣をその搬送方向に対して直角方向の両縁部で保持するレールと、前記紙幣を積み重ねた状態で収納する収納庫と、前記収納庫の開口まで前記レールによって搬送された前記紙幣を前記収納庫内に押し込むプッシャ機構とを有する紙幣収納装置において、
    前記プッシャ機構は、
    前記レールの前記収納庫とは反対側に設置されたプッシャフレームと、
    前記レールによって保持された紙幣を、前記プッシャフレーム側から並行に移動して前記収納庫方向に押し込むプッシャプレートと、
    前記プッシャプレートの短手方向両端近傍で一端が固定軸により回動自在に軸支されるとともに、他端が前記プッシャフレームのスライド支持部によりスライド可能に支持されたメインアームと、
    前記メインアームの左右の外側面で支点軸によってそれぞれの中間位置で交差するように互いに連結され、一端が前記プッシャプレートのスライド支持部によりスライド可能に支持されるとともに、他端が前記プッシャフレームの固定軸により軸支された一対のサブアームと、
    前記メインアームあるいは前記サブアームの前記プッシャフレーム側の摺接面と接触して前記メインアームあるいは前記サブアームを前記固定軸周りに回転駆動することによって、前記プッシャプレートを昇降させる駆動手段と、
    を備えたものであって、
    前記駆動手段は、
    前記プッシャフレーム上で前記プッシャプレートと平行な平面内で回転するカムギヤと、
    前記サブアームに対して前記固定軸から異なる距離で前記摺接面と接触するように、前記カムギヤの回転に応じて前記プッシャプレートの長手方向にスライドするスライド板と、
    を有することを特徴とする紙幣収納装置。
  2. 前記カムギヤには、その回転面の偏心した位置に直立ピンが植設され、前記スライド板には、前記直立ピンが係合する大きさで前記プッシャプレートの短手方向に長い長孔が形成され、
    前記プッシャフレーム上で前記スライド板を前記カムギヤの回転角度に応じて所定の位置までスライドさせるようにしたことを特徴とする請求項1記載の紙幣収納装置。
  3. 前記スライド板には、スライド方向と平行して直立する一対のガイド面が形成され、前記ガイド面がそれぞれ前記左右のサブアームの外側面に接触することによって、前記プッシャプレートの昇降時における左右方向への変位を防止するようにしたことを特徴とする請求項1記載の紙幣収納装置。
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