JP5175603B2 - コンテンツ再生装置、及び電子機器 - Google Patents
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Description
けられている。このようなソフトウェアを実行する環境を提供するものとして、ネットワーク等の各種コンポーネントが豊富に用意されているオープンソースのOSであるLinux(登録商標)等がある。なお、OSを実行する技術として、複数のOSを一台のコンピュータで実行する技術が提案されている(特許文献1や2を参照)。
マイクロコンピュータが情報を一定時間内に処理し、動作することが求められる。これを実現するためのリアルタイムOSとして、例えば、ITRON(Industrial TRON)の仕
様に準拠したOS等が用いられている。
ことで前記デバイス部の動作の制御と該デバイス部が読み取るデータの処理とを実行するプロセッサ部と、を備え、前記プロセッサ部は、前記デバイス部が読み取ったデータを処理するコンピュータプログラムを実行可能な第一のオペレーティングシステムが動作する第一のプロセッサと、前記デバイス部を起動するコンピュータプログラムを実行可能な第二のオペレーティングシステムが動作する第二のプロセッサであって、前記第一のプロセッサが前記第一のオペレーティングシステムの起動に要する時間よりも短い時間で該第二のオペレーティングシステムを起動する第二のプロセッサと、を有する。
図1は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置を適用したBDプレイヤーシステム1(BD:Blu-ray Disc(登録商標))の概略構成を示す図である。図1に示すように、BDプレイヤーシステム1は、車両2に搭載されており、ホスト3とデッキ4で構成されている。ホスト3及びデッキ4は、車両2の電源と接続されており、ユーザ(乗員)が車両2のキースイッチ(アクセサリー電源スイッチ)をオンにすることにより電力が供給される。
Dチェンジャ(CD:Compact Disc)や携帯式音楽プレイヤー等の周辺装置を接続可能なインターフェースを備えている。ホスト3は、ディスプレイユニットに各種操作画面を表示することでユーザ操作を受け付けることで、カーナビゲーション機能や映像音響機能の他、インターフェースに接続された各周辺装置の操作を受け付ける。
うに、デッキ4は、2つのCPU5A,B(Central Processing Unit)、メモリ、ホス
ト3と接続するための通信インターフェース6、BDやCD、DVD等の光ディスクを読み取り可能な光ディスクドライブ7を備える。
次に、デッキ4の処理フローについて説明する。図3はデッキ4を起動すると各CPU5で実行される処理のフロー図であり、図4は情報の流れを示すラダーシーケンスである。以下、図3及び4に基づいてデッキ4の処理フローについて説明する。なお、図3においては、従来例との起動時間の違いを判りやすく説明するため、従来例の処理の流れと併記するように処理フローを図示している。
る。すなわち、ユーザ操作によって電力の供給が開始されたデッキ4では、CPU5A、Bがメモリに記録されているアプリケーション(OSやミドルウェア等)の読み込みを開始する。これにより、CPU5AではLinuxの起動処理が開始され、CPU5BではITRONの起動処理が開始される。ここで、ITRONは、元々工業用途に限定して開発されたものであるためにLinuxよりも立ち上がり時間が早く、約500msec以内に立ち上がる。一方、Linuxは、汎用OSであるためにITRONよりも立ち上がり時間が遅く、起動を開始してからOSが立ち上がるまでに数秒ないし数十、あるいは数百秒の時間を要する。
再生処理)をCPU5Bが司るように割り当てられている場合であって、ドライブ制御のミドルウェア管理をCPU5Aが行うことが前提となっている場合であっても、CPU5BがCPU5AのOSの立ち上がりを待たずしてRed系ミドルウェアを実行し、ドライブを制御することにより、CPU5AのOSの起動完了を待たずにディスクドライブの状態取得や通信路の確保が可能となる。なお、例えば、図6に示すように、ドライブ制御のミドルウェア管理をCPU5A,Bがそれぞれ独立して行うことが前提となっている場合、Red系ミドルウェアを管理するプログラムが直ちに実行されることにより、CPU5AのOSの起動完了を待つことなく、CDやDVDの再生等が可能である。また、例えば、図7に示すように、光ディスクドライブ7の制御等を司るアプリケーションと、ホスト3との通信を実行するアプリケーションとが別々のCPUで実行されるようにしても、Red系やBlu系のミドルウェアの起動完了を待つことなくホスト3との通信を行うことが可能である。
以上、上記デッキ4によれば、Linuxのような汎用OSを電子機器の組み込みOSとして用いる場合であって、システムを構成するデッキ4以外の機器との間における早期の通信の確保等、ユニットの起動後所定時間内に直ちに既定の処理を完了する必要があるような場合に、ユニット起動時の応答性を低下させることなく、汎用OSを用いることによる開発工数の削減や改良等、情報処理の内容の変化に対する適応性を高めることが可能となる。すなわち、Linuxのような汎用OSで既に用いられているミドルウェア等のソフトウェア資源を有効活用可能にすることで、Blu−rayの仕様において搭載が義務付けられているインタラクティブ機能や通信機能等を容易に実現可能となる。また、ITRONのように起動時間が早く、また処理時間の予測可能性が高いOS上で、一定時間内の完了を要する処理が規定時間内に処理されることにより、操作性の向上やシステムを構成する他の機器との連携性を向上させることが可能となる。例えば、上位装置であるホスト3等、システムを構成する他の周辺機器類が、所定時間内に起動等の処理の応答を要求しているような場合に、組み込みOSの立ち上がり処理の遅延によるこれら他の周辺機器類との間の通信の齟齬を無くすことが可能となる。これにより、起動時間短縮等の観点から搭載されなかったアプリケーションを従来以上に多く搭載することが可能となり、より高度な機能を実現可能な電子機器を提供することが可能になる。このような効果は、頻繁に電源のオンオフが繰り返される機器に有効であり、特に車載環境へ適用される電子機器において極めて有用である。特に車載環境の場合、待機時に消費可能な電力が家庭用の民生機器に比べて大幅に制限される。このような、スタンバイモードにおいてCPUの完全な停止が求められるような使用環境に用いられる電子機器(例えば、ホスト3等)に本発明を適用すると、上記効果が極めて有効に発揮される。
上記実施形態は、本発明をBDプレイヤーに適用した場合について説明したものである。しかし、本発明はこのような実施形態に限定されるものでなく、起動処理に即応性を要求されるあらゆる電子機器、例えば、ブレーキ操作等が行われた場合にアクチュエータを速やかに動作させる必要がある自動車等の輸送機器の動作を数値制御するコントロールユニット、アプリケーションのバージョンアップを実行中であっても所定の時間が経過したら炊飯釜のヒータをオフする必要がある炊飯ジャー、電子番組表(EPG)のデータを受信処理していても表示中の動画や音声の滑らかさが要求されるデジタルテレビジョン装置やBDレコーダ、HDDレコーダ、ゲームソフトや音楽再生ソフトを実行しつつも通信回線と定期的に接続して着信の有無を確認する必要がある携帯電話等に適用可能である。上記実施形態では、デッキ4を起動する際の処理を中心に説明していたが、一定時間内に処理を要するタスクはこのような起動処理に係るタスクに限られるものではなく、専用OSであるITRONの下で動作する上記CPU5Bは、通信インターフェース6や光ディスクドライブ7の起動処理の他、例えば、受信次第直ちにユーザに提供することが望ましい
緊急地震速報といった防災放送等に関する受信データの表示処理に係るタスクを処理するようにしてもよい。
2・・・・・車両
3・・・・・ホスト
4・・・・・デッキ
5A,B・・CPU
6・・・・・通信インターフェース
7・・・・・光ディスクドライブ
Claims (8)
- 車両に搭載されるコンテンツ再生装置であって、
コンテンツが記録された記録媒体のデータを読み取って処理するデバイス部と、
コンピュータプログラムを実行することで前記デバイス部の動作の制御と該デバイス部が読み取るデータの処理とを実行するプロセッサ部と、
通信回線を介して上位装置であるホストに接続して通信を行う通信インターフェースと、を備え、
前記プロセッサ部は、
前記デバイス部が読み取ったデータを処理するコンピュータプログラムを実行可能な第一のオペレーティングシステムが動作する第一のプロセッサと、
前記デバイス部を起動するコンピュータプログラムを実行可能な第二のオペレーティングシステムが動作する第二のプロセッサであって、前記第一のプロセッサが前記第一のオペレーティングシステムの起動に要する時間よりも短い時間で該第二のオペレーティングシステムを起動する第二のプロセッサと、を有し、
前記第二のプロセッサが、前記第二のオペレーティングシステムの起動後、前記第一のオペレーティングシステムの起動前に、前記通信インターフェースを制御して前記ホストとの通信回線を確立させ、前記ホストからの指令の受付及び前記ホストへの通知を可能とし、前記デバイス部の初期化処理を行わせ、前記デバイス部の初期化後、前記デバイス部から前記記録媒体の種類の情報を読み出し、前記通信インターフェースを介して前記ホストへ通知する、
コンテンツ再生装置。 - 前記第二のプロセッサは、前記第一のオペレーティングシステムよりも前記第二のオペレーティングシステムの方が起動に要する処理量が少ないことにより、前記第一のプロセッサが該第一のオペレーティングシステムの起動に要する時間よりも短い時間で該第二のオペレーティングシステムを起動する、
請求項1に記載のコンテンツ再生装置。 - 前記第一のプロセッサは、前記コンテンツ再生装置の電源がオンになると前記第一のオペレーティングシステムを起動したのち、前記デバイス部が読み取ったデータを処理するコンピュータプログラムを実行し、
前記第二のプロセッサは、前記コンテンツ再生装置の電源がオンになると前記第二のオペレーティングシステムを起動したのち、前記デバイス部を起動するコンピュータプログラムを実行する、
請求項1または2に記載のコンテンツ再生装置。 - 前記第二のプロセッサは、前記第一のプロセッサが前記第一のオペレーティングシステムの起動を完了するよりも前に、前記第二のオペレーティングシステムを起動して前記デバイス部を起動するコンピュータプログラムを実行する、
請求項1から3の何れか一項に記載のコンテンツ再生装置。 - 前記デバイス部は、前記記録媒体のデータを読み取る読取装置を有し、
前記第二のプロセッサは、前記コンテンツ再生装置の電源がオンになると前記第二のオペレーティングシステムを起動したのち、前記読取装置を起動するコンピュータプログラムを実行する、
請求項1から4の何れか一項に記載のコンテンツ再生装置。 - 前記デバイス部は、前記第一のプロセッサが処理したデータに基づいて前記コンテンツを再生する映像音響機器と通信する通信インターフェースを有し、
前記第二のプロセッサは、前記コンテンツ再生装置の電源がオンになると前記第二のオペレーティングシステムを起動したのち、前記通信インターフェースを起動するコンピュータプログラムを実行する、
請求項1から5の何れか一項に記載のコンテンツ再生装置。 - 前記第二のオペレーティングシステムは、リアルタイムオペレーティングシステムである、
請求項1から6の何れか一項に記載のコンテンツ再生装置。 - 記録媒体のデータを読み取って処理を実行するデバイス部と、
コンピュータプログラムを実行することで前記デバイス部が実行する処理を制御するプロセッサ部と、
通信回線を介して上位装置であるホストに接続して通信を行う通信インターフェースと、を備え、
前記プロセッサ部は、
前記デバイス部が実行する処理を制御するコンピュータプログラムを実行可能な第一のオペレーティングシステムが動作する第一のプロセッサと、
前記デバイス部を起動するためのコンピュータプログラムを実行可能な第二のオペレーティングシステムが動作する第二のプロセッサであって、前記第一のプロセッサが前記第一のオペレーティングシステムの起動に要する時間よりも短い時間で該第二のオペレーティングシステムを起動する第二のプロセッサと、を有し、
前記第二のプロセッサが、前記第二のオペレーティングシステムの起動後、前記第一のオペレーティングシステムの起動前に、前記通信インターフェースを制御して前記ホストとの通信回線を確立させ、前記ホストからの指令の受付及び前記ホストへの通知を可能とし、前記デバイス部の初期化処理を行わせ、前記デバイス部の初期化後、前記デバイス部から前記記録媒体の種類の情報を読み出し、前記通信インターフェースを介して前記ホストへ通知する、
電子機器。
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