JP5173987B2 - ブラシレスdcモーター駆動回路並びにブラシレスdcモーター並びに機器 - Google Patents

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Description

本発明は、ブラシレスDCモーター駆動回路並びにこのブラシレスDCモーター駆動回路を内蔵するブラシレスDCモーター並びにこのブラシレスDCモーターを搭載する機器に関するものである。
近年環境意識の高まりから省エネモーターであるブラシレスDCモーターの機器への適用が進んでいる。しかしながらブラシレスDCモーターでは、従来多くの機器で適用されてきた誘導電動機では不要であった駆動回路(以下、ブラシレスDCモーター駆動回路と呼ぶ)が必要となる。このブラシレスDCモーター駆動回路およびこの回路(電気品)が占有するスペースとそれを収める筐体が別途必要であるが、機器へのブラシレスDCモーターの搭載にあたり、誘導電動機搭載品と筐体を共通化する事ができない事が課題であった。
前記の標準化を図るための手段として、ブラシレスDCモーター駆動回路のブラシレスDCモーター筐体への内蔵といった方法も考えられるが、ブラシレスDCモーター本体とブラシレスDCモーター駆動回路を合わせた全体のサイズを従来の誘導電動機のそれとほぼ同一にする必要がある。このため駆動回路に対しても省スペースが求められる。さらに誘導電動機ではトルクリップルが少ないため、モーターシャフトとファンなどの負荷装置やモーター本体と負荷筐体との機械的接続にあたり防振ゴムなどの緩衝材料が不要な構造となっている。
これに対して誘導電動機とほぼ同一の出力を持つブラシレスDCモーターではトルクリップルが大きいため、モーターシャフトとファンなどの負荷装置やモーター本体と負荷筐体と機械的結合をとった場合、大きな騒音を発生する。そのため静音性能が求められる換気扇や空調機では誘導電動機と共通の負荷とブラシレスDCモーターとの機械的な接続ができず、専用設計のパーツおよび筐体を用いる必要がある。
前記トルクリップルの原因のひとつとして、商用電源を整流した場合の直流電圧変動がインバーターを介してモーターに伝達されるといったことが挙げられる。電圧変動の影響を改善するため、インバーターの直流電圧を検出する直流電圧検出手段と、前記直流電圧検出手段の出力値に基づいて、前記電圧指令値を補正する電圧指令補正手段とを備え、該電圧指令補正手段は、予め設定された前記インバーターの直流電圧の基準値と前記直流電圧検出手段の出力値との比率と、前記電圧指令値とを乗算することにより前記電圧指令値を補正するといった技術が開示されている。(例えば、特許文献1 参照)。また、特許文献1の(0026、0041)において、直流電圧検出手段は、入力したインバーターの直流電圧の瞬時値にインバーターのスイッチングに起因するノイズを除去するためのフィルタ処理を施してから出力することにより、ノイズによる誤動作を防止することで制御安定性と信頼性の向上が図る方法についても開示されている。
特開2005−151744号公報(第7頁〜第9頁、図1、図3)
しかしながら、前記従来の構成では、瞬時値へのインバータースイッチングに起因するノイズが乗ることを前提にしたもので、このノイズを直接除去する方法についての記載がない。
さらに、フィルタ処理にてノイズを除去した場合、電圧変動の高次の周波数成分についても除去され、誤差が大きくなるといった課題がある。
負荷装置の固有振動数が電源電圧周波数の高次にある場合、前記の誤差の影響で大きな騒音を発生するといった課題がある。
また前記の電圧変動を直接低減する手段として整流回路の電解コンデンサーの容量を大きくするといった方法も考えられるが、ほぼ同一の出力を持つ100Φ以下の標準誘導電動機と同一のサイズにブラシレスDCモーターとその駆動回路を収めようとした場合、サイズの大きな電解コンデンサーの容量を大きくすることは難しい。また電解コンデンサーは周囲温度ストレスと経年劣化により容量低減が発生するので、電圧変動が時間の経過に伴って大きくなって行くといった課題もある。
この発明は前記のような課題を解決するために為されたものであり、インバーターの直流電圧の瞬時値に重畳される高圧のインバーターのスイッチングと低圧の制御回路のスイッチングに起因するノイズを直接除去し、モーターのトルクリップルを低減するブラシレスDCモーター駆動回路並びにこのブラシレスDCモーター駆動回路を内蔵しこのブラシレスDCモーターとほぼ同一の出力を持つ誘導電動機と同等の騒音性能と形状及びサイズを実現するブラシレスDCモーター並びにこのブラシレスDCモーターを搭載する機器を得る事を目的とする。さらには、誘導電動機搭載品との標準化を図り、高効率モーターの普及を推進する事を目的とする。
なお、上記において、低圧の制御回路のスイッチングとは、後述のPWM信号生成部の回路で行われるスイッチングである。
前記従来の課題を解決するために、本発明に係るブラシレスDCモーター駆動回路は、商用電源を整流し高圧直流電圧を発生する整流回路と、前記高圧直流電圧に直接接続され、ブラシレスDCモーターを駆動するインバーター主回路と、前記高圧直流電圧を分圧して低圧化する分圧回路と、この分圧回路によって分圧された低圧電圧をサンプリングしてディジタル化する直流電圧検出部と、前記ブラシレスDCモーターのローターの磁極位置を検出して検知信号を発する磁極位置センサーと、この磁極位置センサーの出力を前記ローターの位置情報に変換するローター位置検出部と、このローター位置検出部の出力に基づいて電圧指令を出力する出力電圧演算部と、この出力電圧演算部の出力と、前記直流電圧検出部の出力に基づいて前記インバーター主回路を駆動するPWM信号を生成するとともに、ディジタル化された電圧情報に基づき前記インバーター主回路のPWMデューティーを補正するPWM信号生成部と、を備え、前記整流回路、前記インバーター主回路、前記分圧回路、前記直流電圧検出部、前記磁極位置センサー、前記ローター位置検出部、前記出力電圧演算部、および前記PWM信号生成部は、前記ブラシレスDCモーターの本体を収納するブラシレスDCモーター筐体に収納され、前記ブラシレスDCモーター筐体は、前記ブラシレスDCモーターの出力とほぼ同一の出力を持つ誘導電動機を収納する筐体と形状及びサイズがほぼ同じであり、前記サンプリングのタイミングは、前記PWM信号生成部が出力するPWM信号に同期し、前記PWM信号の変化タイミングと、前記インバーター主回路のスイッチングタイミングとに干渉しないものである。
本発明によれば、出力電圧演算部の出力と直流電圧検出部の出力に基づいてPWM信号を生成するとともに直流電圧検出部によって検出された電圧情報に基づきインバーター主回路のPWMデューティーを補正するPWM信号生成部を備えたので、インバーターの直流電圧の瞬時値に重畳される高圧のインバーターのスイッチングと低圧の制御回路のスイッチングに起因するノイズを直接除去し、モーターのトルクリップルを低減するブラシレスDCモーター駆動回路並びにこのブラシレスDCモーター駆動回路を内蔵するブラシレスDCモーター並びにこのブラシレスDCモーターを搭載する機器を得る事ができる。
本発明の実施の形態1におけるブラシレスDCモーター駆動回路を含む全体回路図である。 本発明の実施の形態1におけるブラシレスDCモーターとその駆動回路とそれを搭載した天井埋め込み型のダクト用換気扇の構造図である。 本発明の実施の形態1における各部の動作タイミングを示す図である。 整流回路と商用電源の間にLCノイズフィルターを電気的に接続した例を示す図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるブラシレスDCモーター駆動回路を含む全体回路図である。図1に示すように、ブラシレスDCモーター駆動回路100は、商用電源1と、整流回路2と、ブラシレスDCモーター3のローターの回転角度(位置)を検知する磁極位置センサー4と、インバーター主回路5と、ローター位置検出部7と直流電圧検出部8と、出力電圧演算部9と、PWM信号生成部10と主素子駆動回路11とから構成されている。整流回路2は商用電源1からの交流電圧を直流電圧に変換するものであり、磁極位置センサー4はブラシレスDCモーター3のローターの磁極位置(回転角度)に対応する電気信号を発生するものである。また、インバーター主回路5は、IGBTを用いたインバーター主素子5a〜5fと、ダイオード6a〜6fとから構成されている。また、ローター位置検出部7は磁極位置センサー4からの電気信号を処理しローター位置情報に変換するものであり、直流電圧検出部8は分圧抵抗8aと8bによる分圧回路にて高圧直流電圧を低圧化した電気信号をサンプリングし保持するものであり、出力電圧演算部9はモーター外部より与えられる目標回転数指令N*とローター位置検出部7からのローター位置情報からブラシレスDCモーター3に加えるべき最適な出力電圧を演算し出力するものである。また、PWM信号生成部10は出力電圧演算部9より与えられる出力電圧となるようなPWM信号を発生するものであり、主素子駆動回路11はPWM信号生成部10より与えられたPWM信号をもとにIGBTを駆動するものである。
本実施の形態1で、インバーター主素子5a〜5fとダイオード6a〜6fと主素子駆動回路11は誘電体分離技術を用い1チップのSOI(Silicon On Insulator)基板上に実現される。また、インバーター主回路5はシングルインラインのエポキシパッケージに納められプリント基板に実装される。このようにすることで、プリント基板上のスペースを有効に使用することができる。
また7、8、9、10(8a,8bは除く)は1チップマイコン上で実現される。1チップマイコンはQFP(Quad Flat Package)パッケージで、プリント基板に面実装される。QFPマイコン上で実現することで、ブラシレスDCモーター3の低騒音駆動である正弦波駆動も同一チップ上で実現することができる。またこのようにすることで低騒音とプリント基板上のスペースの有効活用を両立できる。
このような構成としたことで、また、図1の一点鎖線で示される範囲の全ての構成要素を換気扇やエアコン用のファンモーターの大半のモーターサイズΦ100以下の同一(一枚)のプリント基板上に実装でき、さらにブラシレスDCモーター3と電気的に結合され、直径Φ100以下の構造体(鋼板の筐体)内に収められる。さらにこのブラシレスDCモーター3の出力とほぼ同一の出力を持つ100Φ以下の標準誘導電動機の構造体とほぼ同一形状且つほぼ同一サイズの構造体にブラシレスDCモーター3とその駆動回路100を収める事が可能となるため、機器本体は誘導電動機用に開発したものがそのまま使え、省エネモーターであるブラシレスDCモーターの普及を促進しやすくなる。ほぼ同一形状の機器で誘導電動機の機種とブラシレスDCモーターの双方の機種のいずれか一方を建物の状況に関係なくユーザが自由に選択する事ができるので、用途に応じた柔軟な選択が可能となる。
前記整流回路には、高調波電流の小さい75W以下の機器では部品点数が少なく電力変換効率の高いパッシブ整流回路を用いるのが良いが、その場合には直流電圧に商用電源周期の二倍の電圧リップルが重畳され、それがモーター出力に伝達され騒音となる事が懸念される。しかしながら本実施の形態では直流電圧検出部8を持つため、PWM信号生成部10は直流電圧検出部8の出力に基づいてリップルによる電圧変動を補正しブラシレスDCモーターに電圧印加を行えるため、前記リップルに起因するモーターのトルクむらを低減する事が可能となる。また前記トルクむらは原理的に商用電源周期の二倍とその高次の周波数であり、モーターの回転数に依存しないため、モーターと機械的に防振構造なしで直結され、負荷の共振周波数が電源周期の高次周波数と一致する機器においてその低騒音化効果が高い。
図2は、本発明の実施の形態1におけるブラシレスDCモーターとその駆動回路とそれを搭載した天井埋め込み型のダクト用換気扇の構造図である。図2において、ホールIC 4は磁極位置検知センサーであり、InSb(インジウムアンチモン化合物)を用いたホール素子とSi基板上で前記ホール素子へバイアスをかけるとともにホール素子から得られるホール電圧をパルスに変換する回路実現したものを一つの面実装パッケージ内に搭載したものである。また、インバーターIC 20は図1で述べたインバーター主素子5a〜5fとダイオード6a〜6fと主素子駆動回路11は誘電体分離技術を用い1チップのSOI基板上に実現され樹脂パッケージ内に収められる。また、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと呼ぶ)21は図1で述べた7、8、9、10がシリコンの1チップ上で実現される。また、平滑用電解コンデンサー22は図1の2の整流回路の構成部品のうち電圧リップルを低減するものであり、プリント基板23は前記の電気・電子部品を実装し電気的結合を取るためのものである。また、モーター端子25はステーター24の巻き線とプリント基板23との間の電気的結合を行うものである。またモーターシャフト27はローター26と機械的に結合される。また、ベアリング28はモーターシャフト27と機械的に結合され、モーター構造体29はブラシレスDCモーター駆動回路100およびブラシレスDCモーター3を一体化して収納するものであり、Φ100以下の不燃材である板金フレームで構成されている。また、30は前記モーターシャフト27と直接機械的に結合される遠心ファン(負荷の構造体)、31はダクト用換気扇の筐体、32はダクト用換気扇のグリル、33は前記ダクト用換気扇が取り付けられる天井壁である。
インバーターIC 20は図2に示したようにパッケージの片方から金属リードが出ているシングルインラインパッケージのためプリント基板23と電気的結合をとるためのランドと半田(図示せず)の面積を小さくすることができる。そのためマイコン21をインバーターIC 20のパッケージのプリント基板23の裏面の直下に実装でき、インバーターIC 20とマイコン21との間の配線もプリント基板23上で短くできる。
なお、本図ではリードフレームを折り曲げてパッケージを横向きにしているが、立てて実装しても良い。
また、電解コンデンサー22は整流回路2の電圧リップルを低減するための部品であるが、図示するように直径Φ100以下のモーター構造体に収めるためには、大型のものをつける事ができない。従って、直流電圧のリップルは大きくなる。このため図1で説明したリップル補正を用いない場合は、低騒音化と整流回路のモーター内蔵化は両立しない。また電解コンデンサーは経年劣化により容量が低下してゆき、リップルは大きくなる。
本実施の形態では、リップル補正を行うことでコンデンサーの経年劣化に対しても低騒音を維持できる。
プリント基板23はベアリング28より図上上方に取り付けられるため、モーター組み立て時にベアリング28を通すための穴が必要なく、その面積を有効に使用可能である。
ステーター24はティースに直接巻き線を施す集中巻きのステーターである。このため巻き線のコイルンドのサイズが小さくなり、プリント基板23とステーター24との間の距離を短くすることができ、磁極位置センサー4とローター26との間の距離を短くし、位置検知の精度を高めることができる。位置検知精度を高めることで、位置検知誤差に起因する騒音が低減可能となる。また先に述べたコイルエンドが小さいことで、銅損が少なく高効率となる。しかしながら集中巻きのステーター24ではコイルが発生する磁束が特定のティースに集中するため騒音が発生しやすくなる。
本実施の形態では直流電圧リップルに起因するモーターのトルクリップルを低減したため、このような集中巻きステーター24に対し特に騒音低減効果が高い。
また、図2に示すようにステーター24とモーター構造体29は防振構造をもたず機械的に直結されている。このように結合することで、誘導電動機搭載機器と標準化が可能なことはもちろん、機械的にはシンプルな構造となり、部品点数も少なく組み立てやすいという利点を維持しつつ低騒音な換気扇が実現できる。また一般的に防振構造をとる場合はゴム部品を使用するが、経年劣化や周囲温度変化により硬度が変化し騒音を発するようになる。
本実施の形態ではこれらを用いないため、騒音の経年や周囲温度変化による悪化が発生しない。
さらに、図2に示されるようにモーター構造体29と換気扇筐体31は防振構造をもたず機械的に直結されている。またモーターシャフト27と負荷であるファン30も防振構造をもたず機械的に直結されている。先に述べたトルクリップルを低減したブラシレスDCモーター駆動回路100とブラシレスDCモーター3をこのように換気扇と結合することで、機械的にはシンプルな構造となり、部品点数も少なく組み立てやすいという利点を維持しつつ低騒音な換気扇が実現できる。また一般的に防振構造をとる場合はゴム部品を使用するが、経年劣化や周囲温度変化により硬度が変化し騒音を発する。これに対して、本実施の形態ではこれらを用いないため、騒音の経年や周囲温度変化による悪化が発生しない。
図3は、本発明の実施の形態1における各部の動作タイミングを示す図であり、具体的には、PWM信号生成部10より出力されるPWM信号と、インバーター主回路5の各アームの電圧変化タイミングと、直流電圧検出部8のサンプリングタイミングとの関係を示した図である。
通常の換気扇等のファン負荷の機器においてPWMの周期は、スイッチング周波数を聴感感度の落ちる10kHz〜20kHzとするため、50μsec〜100μsecとなる。図3ではPWM変調方式に鋸波変調を用いているためインバーター主回路5のうち上側アームのIGBT5a、5c、5eに対するON指令のタイミングは三相同時となる。OFFのタイミングを三相それぞれ調整することでブラシレスDCモーターに任意の出力電圧を加える。図3に示されるように、PWM信号生成部11において出力される低圧パルス信号のうちL→Hのタイミングより遅れたタイミングでPWMに同期してサンプリングを行うため、低圧系の信号にノイズの発生しやすい三相同時のパルス変化のタイミングを確実に避けて瞬時電圧の取得が可能となることから、瞬時電圧へのノイズの干渉を避けられる。また図3に示すように、サンプリングのタイミングを高圧側の電圧変化の前に、電圧変化の周期に同期して行うため、高圧側のインバータースイッチングの影響についても確実に干渉を避ける事が可能となる。このためフィルタなしもしくはフィルタ時定数を小さくしても正確な直流電圧の検知と補正が可能となる。またサンプリング時間が商用電源周期16msec〜20msecに比べて充分短いため電圧変動の高次の周波数成分に対しても正しい補正が可能となる。
サンプリングタイミングの発生のさせ方としては、PWM信号L→Hのタイミングでマイコンの割り込み処理をタイマで起動させ、割り込みし処理内で遅延をつけ発生させる。またU相PWM信号とU相電圧の変化時間の遅延は、主素子駆動回路11においてカウンタもしくはコンデンサーと抵抗とを組合わせた一次遅れのフィルタにて発生させる。このように低圧系・高圧系のスイッチングタイミング双方に起因するノイズの発生タイミングを確実にさけることで正しい電圧を検知する事が可能となる。このように鋸波変調の同時変化のタイミングとしたことで、マイコンソフトウエア(S/W)の方も、キャリア周期の割り込みを行い割り込み処理内で電圧サンプリングを完了すれば良いため、マイコンの処理負荷が軽くなる。
また一般的に広く用いられている山谷割り込みを利用した三角波変調の場合は、割り込み発生直後にサンプリングすれば、PWM信号変化タイミングおよびインバーター主回路5のスイッチングのタイミングを避けてサンプリングする事が可能である。
このようにPWMと同期するサンプリングとし、さらに低圧および高圧の電位変動のタイミングを避けたことによりノイズに起因した電圧補正誤差によるインバーター主回路5の出力電圧の誤差を低減すると共に、集中巻きのコイルエンドをステーター24に持つブラシレスDCモーターと振動がない状態で機械的に結合される低騒音の換気扇を得る事ができる。また瞬時電圧検出後のディジタルフィルタ処理によるリップルの高次の周波数成分の検知誤差による、出力電圧誤差を低減し、モーターおよびそれを搭載する機器の騒音の低騒音化と小型化が両立できる。
本実施の形態では瞬時電圧サンプリングのタイミングをPWM周期で行ったが、マイコン処理の軽減のため間引いても良い。仮にキャリア周期2回に1回の取得とすれば100μsec〜200μsecとなるが、商用電源周期16.7〜20msecの10倍以上あり充分なサンプリング回数となる。また負荷の換気扇のファンの共振周波数400Hzの周期2.5msecに対しても10倍以上のサンプリング周期がとれる。
これまでインバーター主回路5および制御回路のスイッチングに起因するノイズに対しサンプリングタイミングをずらす方法について述べてきたが、他の機器から商用電源に重畳されるノイズの場合は、図4に示すように整流回路2と商用電源1の間にLCノイズフィルターを電気的に接続し、前記ノイズフィルターの線間に挿入されるYコンデンサーの中点(アース)を金属モーター構造体29に電気的に接続し、さらに金属の換気扇筐体31を通し、外部のアースに電気的することで、外部ノイズのレベルを低減でき、直流電圧検出を用いた出力電圧補正の効果を高める事ができる。このように外部から機器に進入する直流電圧検出回路への重畳ノイズレベルを低減することで、インバーター主回路5の電圧補正誤差に起因する騒音を低減する事が可能となる。
本実施の形態ではモーターの騒音を低減することでモーター筐体を板金とすることが可能であり、モーター筐体を板金とすることでモーターの分解が可能となり、修理やリサイクル時の分別がやりやすいモーターを得る事が可能となる。
またモーター筐体が不燃材の板金としたことで、不燃で安全なモーターおよびそれを搭載した機器が得られる。
実施の形態1では搭載機器として換気扇を用いたが、空気調和機室外機・空気調和機室内機・ヒートポンプを用いた給湯器の送風機などその他の機器に搭載しても同様の効果が得られる。
1 商用電源、2 整流回路、3 ブラシレスDCモーター(モーター)、4 磁極位置センサー、5 インバーター主回路、5a〜5f インバーター主素子、6a〜6f ダイオード、7 ローター位置検出部 8 直流電圧検出部 9 出力電圧演算部、10 PWM信号生成部、11 主素子駆動回路、20 インバーターIC、21 マイコン、22 電解コンデンサー、23 プリント基板、24 ステーター、25 モーター端子、26 ローター、27 モーターシャフト、28 ベアリング、29 モーター構造体、30 ファン、31 換気扇筐体、100 ブラシレスDCモーター駆動回路。

Claims (10)

  1. 商用電源を整流し高圧直流電圧を発生する整流回路と、
    前記高圧直流電圧に直接接続され、ブラシレスDCモーターを駆動するインバーター主回路と、
    前記高圧直流電圧を分圧して低圧化する分圧回路と、
    この分圧回路によって分圧された低圧電圧をサンプリングしてディジタル化する直流電圧検出部と、
    前記ブラシレスDCモーターのローターの磁極位置を検出して検知信号を発する磁極位置センサーと、
    この磁極位置センサーの出力を前記ローターの位置情報に変換するローター位置検出部と、
    このローター位置検出部の出力に基づいて電圧指令を出力する出力電圧演算部と、
    この出力電圧演算部の出力と、前記直流電圧検出部の出力に基づいて前記インバーター主回路を駆動するPWM信号を生成するとともに、ディジタル化された電圧情報に基づき前記インバーター主回路のPWMデューティーを補正するPWM信号生成部と、を備え
    前記整流回路、前記インバーター主回路、前記分圧回路、前記直流電圧検出部、前記磁極位置センサー、前記ローター位置検出部、前記出力電圧演算部、および前記PWM信号生成部は、前記ブラシレスDCモーターの本体を収納するブラシレスDCモーター筐体に収納され、
    前記ブラシレスDCモーター筐体は、前記ブラシレスDCモーターの出力とほぼ同一の出力を持つ誘導電動機を収納する筐体と形状及びサイズがほぼ同じであり、
    前記サンプリングのタイミングは、
    前記PWM信号生成部が出力するPWM信号に同期し、前記PWM信号の変化タイミングと、前記インバーター主回路のスイッチングタイミングとに干渉しない
    とを特徴とするブラシレスDCモーター駆動回路。
  2. 前記PWMの方式が鋸波変調であることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスDCモーター駆動回路。
  3. 前記PWMの方式が三角波変調であることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスDCモーター駆動回路。
  4. 前記整流回路、前記インバーター主回路、前記分圧回路、前記直流電圧検出部、前記磁極位置センサー、前記ローター位置検出部、前記出力電圧演算部、および前記PWM信号生成部は一枚のプリント基板上に実装されることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のブラシレスDCモーター駆動回路。
  5. 請求項1または請求項2に記載のブラシレスDCモーター駆動回路、ローターとステーターから成るブラシレスDCモーター本体、および前記ブラシレスDCモーター駆動回路と前記ブラシレスDCモーター本体とを収納する筐体を備えたことを特徴とするブラシレスDCモーター。
  6. 前記ローターのシャフトが負荷の筐体と直接接続されることを特徴とする請求項に記載のブラシレスDCモーター。
  7. 前記整流回路と商用電源の間を接続するノイズフィルターを備え、前記ノイズフィルターのアースが外部のアースに電気的に接続されることを特徴とする請求項または請求項に記載のブラシレスDCモーター。
  8. 前記筐体の外郭が金属で構成されることを特徴とする請求項のいずれかに記載のブラシレスDCモーター。
  9. 前記ステーターの外形がΦ100以下であることを特徴とする請求項のいずれかに記載のブラシレスDCモーター。
  10. 前記請求項のいずれかに記載のブラシレスDCモーターを搭載することを特徴とする機器。
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