JP5173886B2 - 動物用健康検査材 - Google Patents

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Description

この発明は、動物の健康状態に応じて変化する尿の物性の変化を検出し、その物性に応じて変色する色相を保持して動物の健康状態を時間経過後もチェック可能な動物用健康検査材に関する。
ペットなどの動物がかかる病気や体調の不良は、仕草や行動だけからはわかりにくい場合があるが、それでも排泄物の成分には変化が生じている場合がある。この性質を利用し、尿の成分を化学的にチェックすることで、動物の健康を調べる健康検査材が一般に用いられている。例えば、猫の病気として一般的な尿結石では、正常時の尿のpHが6.5〜7.0であるのに対して、尿結石に罹っている際のpHは7.0以上になることが知られている。すなわち、猫の尿のpHを測定することにより、尿結石に罹っているか否かを調べることができる。これは他の病気や他の動物についても、同様のことが言える場合があり、それらの病気では尿のpH値により罹病状態か非罹病状態かを判別できる。
また、pHだけでなく、病気によっては尿に糖やタンパクが含まれたり、その他の物性が変化することが多く、それらの物質を検出して変色する検出薬により、罹病状態か非罹病状態かを判別することができる。
具体的には、特許文献1に、粒子状やシート状などの高吸収性素材にpH指示薬などの尿検査薬を含浸保持させた健康チェック剤が記載されている。この健康チェック剤を、ペットトイレなどの動物が排尿する箇所に散布し又は敷いておき、動物がそこに排尿した後でその健康チェック剤の色変化を観測することで、その尿検査薬に対応する健康項目をチェックできる。
また、細長い台紙の先端部にpH試験紙を設け、台紙とpH試験紙との間に尿などの検査液が溜まる構造を設けることで、pH試験紙の乾燥を遅延可能なpH検査用スティックが、特許文献2に記載されている。
さらにこの他に親水性素材とpH指示薬とを合わせたものとしては、親水性素材に、pH指示薬と酸性又は塩基性の物質と水とともに、水との相溶性を有しかつpH指示薬に対する溶解能を有する常温で非揮散性の非プロトン性液体を保持させた担体であり、水の揮散とともに色調が変化する変色インジケータが、特許文献3に記載されている。
特許第3933788号公報 特許第3351518号公報 特開2000−97863号公報
しかしながら、動物の中でも猫のように尿の回数が比較的少ない動物は、尿をするタイミングに合わせて尿の採取を行うのは困難である。このため、予め検査材をトイレに仕込んでおくといった使い方になる。しかし、そうして仕込んだ検査材が尿と接触することで呈した、尿の物性の微細な差異による色の違いを、長時間に亘って保持しなければ、後で異常を検知することができず、色が戻ってしまった後の検査材を見て健康体であると誤認してしまう場合があった。
特許文献1に記載の健康チェック剤では、尿がかかった際に、高吸収性素材だけではpH指示薬を保持しきれずに流出させてしまうことがあった。また、水分の揮散が速いために、尿がかかる前の初期色に短時間で戻りやすく、観測した時には初期色に戻ってしまう場合があった。さらに、ペットトイレにも様々なタイプがあるが、高分子吸収体が用いられることが多いシートタイプでは、健康チェック剤中の水分が積極的に吸収されるために初期色に戻りやすいという問題もあった。なおかつ、猫砂タイプのペットトイレでは、アルカリ性を有する猫砂を用いている場合が多く、尿がかからなくても猫砂と接触しただけでアルカリ性に応じた色を示してしまう場合があった。
また、特許文献2に記載のpH検査用スティックは、尿をかけたその場で検査員が目視するので、目視するまでの間だけ色相を保持すればよく、それほど長時間に亘る色相保持には向いていない。このため、尿の回数が比較的少ない動物に対して使用することは困難であった。さらに、特許文献1に記載の健康チェック剤と同様にpH指示薬が流出しやすいという問題点があった。
一方、特許文献3に記載の変色インジケータは、水を揮散させて変色させることを目的としているため、過剰に水が含まれており、長期保管によりpH指示薬の構造が崩れ、変色感度が非常に鈍る場合があった。また、元々保持している水のために、外部から少々の尿がかかっただけでは十分に変色しない場合もあった。
そこでこの発明は、受けた尿が少量でも十分に色の変化を示すことができ、その変色後の色相を長時間に亘って保持することができ、かつ、保管中にpH指示薬などの色相変化を示す健康指示薬の構造変化を防ぐとともに、使用時の健康指示薬の流出を抑えた動物用健康検査材を提供することを目的とする。
この発明は、一種類の化合物、又は複数種類の化合物の混合体からなり、平均水酸基価が14mgKOH/g以上、1500mgKOH/g以下であるポリオールと、動物の非罹病状態における尿と接触した際の色相と罹病状態における尿と接触した際の色相とが異なる健康指示薬との混合物を親水性素材からなる粒子に担持させて、含水率を50質量%以下とした、罹病状態における尿と接触して上記健康指示薬による色相変化を呈することができる動物用健康検査材により、上記の課題を解決したのである。なお、平均水酸基価の測定及び算出は、JIS K 0070に準じて実施した値である。
すなわち、親水性素材を採用することで粒子自体が尿及び健康指示薬を保持しやすくするだけでなく、親水性素材に対して親和性の高い特定の平均水酸基価であるポリオールを担持させることによっても健康指示薬を保持することによって、粒子状の検査材からの健康指示薬の流出を抑えるとともに、接触した動物の尿を長時間に亘って保持することができ、揮散によって初期色に戻ることを抑制できるので、接触した尿の排出者である動物の健康状態に応じた色相を呈し、かつその色相を保持できる。
また、そのポリオールの平均水酸基価が上記の範囲であることで、健康指示薬を安定状態で保持することができ、健康指示薬自体の構造が崩れることを抑制できる。また、接触した動物の尿を長時間に亘って保持することができ、変色後の色相を長時間に亘って保持することができる。
さらに、ポリオールの少なくとも一部が常温で液体状であると好ましい。常温で液体状であるものが含まれることで、尿がかかったときに瞬時に液状である尿を取り込んで尿を保持することができるので、全てが固体状であるポリオールを用いるよりも、色調を変化させやすく、かつ、色調変化を維持させやすいものとなる。
また、含水率を50質量%以下とすると、健康指示薬を長期間に亘って安定に保つことができる。また、水分が過剰とならず、かつ、健康指示薬が十分に変色できるものとなる一方で、アルカリ性の猫砂に触れる程度の接触では、全体が変色するほどの影響を受けずに済む。さらに、親水性素材に担持させたものであるので、これらの成分を塊として取り扱うことができ、動物用トイレに散布しておいて、1時間後〜6時間後でも変色を確認することができる。
具体的には、上記親水性素材100質量部に対して、上記ポリオールが150質量部以上450質量部以下としておくと、出来うる範囲で水分を保持しやすくなり、かつ変色時の色ムラの発生を抑制できる。
用いる健康指示薬が、動物の非罹病状態における尿と接触した際の色相と罹病状態における尿と接触した際の色相とが異なることで、この動物用健康検査材が接触した尿の物性によって、この動物用健康検査材が示す色相が異なり、その尿を排出した動物が当該健康指示薬によって判断しうる病気について罹病状態であるか非罹病状態であるかを判断できる。また、尿と接触する前の色相を、罹病状態における尿と接触した際の色相よりも、非罹病状態における尿と接触した際の色相に寄ったものとするか、又は、非罹病状態における尿と接触した際の色相と同じとしておくと、罹病状態の尿と接触した際の変色がわかりやすくなる。そのような変色を起こすように予め調整しておくには、上記ポリオールとともに上記親水性素材に担持させただけでそのような色相変化を示す健康指示薬があるならばそのまま用いるとよい。しかし、単純に混合しただけでは罹病状態の尿と接触した際に示す色相に寄った色相を示す健康指示薬を用いる場合には、その他の物質を添加したり、pHを調整したりすることで、色相を非罹病状態の尿と接触した際に示す色相に寄ったものに調整する。健康指示薬としてpH指示薬を用いる場合には、動物の非罹病状態における尿のpH値における色相と罹病状態における尿のpH値における色相とが異なるpH指示薬が利用でき、初期状態の色相を調整するにあたっては酸性又はアルカリ性であるpH調整剤を含有させて初期状態のpHを調整することで実現できる。また、色相の変化を鮮明にするため、2種類以上のpH指示薬を混合して使用してもよい。
上記親水性素材からなる粒子の具体例としては、例えば多孔性セルロース粒子を用いると、上記ポリオールを保持しやすく、かつ、上記親水性素材自体によって健康指示薬を一般に変色させることが少なく、担体として好適である。特に健康指示薬としてpH指示薬を用いる場合には、これら上記親水性素材によって変色することはほとんどない。なお、粒子状でないと、ポリオールの平均水酸基価が低い場合には尿及び健康指示薬を十分に保持出来なくなることがある。このため、シート状の親水性素材では色がぼやけるなどの問題が生じる可能性がある。
この発明にかかる動物用健康検査材を予め動物用トイレに散布、敷設等しておくと、動物の排尿するタイミングがわからなくても、接触した尿により健康指示薬が呈した色相を保持し続けて、排尿から少なくとも1時間、構成によっては6時間から半日ほど経過した後でも動物の健康を確認することができる。また、この動物用健康検査材は、長期保管後も検査機能を失うことなく、動物の健康状態に応じて変わる尿の物性に応じた適切な変色を起こすことができる。
以下、この発明について詳細に説明する。
この発明は、ポリオールと健康指示薬との混合物を親水性素材からなる粒子に担持させた、動物用健康検査材である。
上記ポリオールは水酸基を二個以上有する化合物であり、エーテル結合を含むものでもよいし、含まないものでもよい。このようなポリオールの具体例としては、例えば、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖エステルなどが挙げられる。これらの化合物は単独で用いてもよいし、複数種類のポリオールを混合して用いてもよい。また、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの重合体を用いる場合には、重合度の異なる化合物の混合体であってもよい。これらの中には、単独では後述する平均水酸基価の条件を満たさないものもあるが、複数を混合した平均水酸基価が下記の範囲を満たすものであれば、この発明におけるポリオールとして用いることが出来る。この中でも特に、ポリグリセリンを上記ポリオールの少なくとも一部として用いると、尿の保持性及び変色速度の点から好適に用いられる。
上記ポリオールは、少なくとも一部が常温で液体状であることが好ましい。常温で固体状であるポリオールだけでは、液体である尿を親水性素材である粒子の内部に瞬時に取り込むことができず、尿を保持することができずに色調がほとんど変化しなくなったり、変化してもすぐに尿が揮散して色調が元に戻ってしまう場合がある。ここで、液体状であるとは、気体ではなくかつ流動性を有する状態であることをいい、固体状であるとは、流動性を有さない状態であることをいう。また、少なくとも一部が常温で液体状であるとは、常温で液体状である単独のポリオールでもよいし、常温で液体状である複数種類の化合物の混合体でもよいし、常温で液体状であるポリオールと常温で固体状であるポリオールとの混合体でもよいことを意味する。一部が常温で固体状である場合には、上記健康指示薬と混合する際に、ポリオールの分子構造を維持できる範囲で加熱して、固体状のポリオールを液状にした上で混合する。なお、混合体であるポリオールを構成する化合物の一部が常温で固体状であると、得られる動物用健康検査材が粒子状である際に集合してしまうブロッキングを抑制する効果や、動物の毛などに移行する色を緩和する効果が得られる。このため、常温で液体状であるポリオールと常温で固体状であるポリオールとの混合物を用いると、これら両方の効果が得られる。
上記ポリオールは、平均水酸基価が1500mgKOH/g以下である必要があり、1100mgKOH/g以下であるとより好ましい。平均水酸基価が高いポリオールでは、水酸基によって健康指示薬が不安定化しやすく、そのため、本来変色すべき状態にも拘わらず、色相が変わらない場合もあり、平均水酸基価が1500mgKOH/gを超えるとこの作用が無視できないものとなってしまう。このため、平均水酸基価は低い方が好ましいが、あまりに低すぎると水を保持しきれず、また、尿が接触した後の保湿性が不十分になってしまうため、14mgKOH/g以上である必要があり、好ましくは50mgKOH/g以上である。なお、常温で液体でなく固体であると、尿が接触した際に瞬時に尿を保持することが出来ず、色相が変わり難かったり、水分が揮散した際に健康指示薬が溶解状態を維持できなくなって色が抜けてしまう場合があるので、液体である必要がある。
上記のポリオールのうち、ポリエチレングリコールの含有量が多いと、特に平均水酸基価を低くすることができ、上記14mgKOH/gという値はポリエチレングリコールを単独で用いた場合に分子量次第で実現可能な値である。すなわち、ポリエチレングリコールを単独で用いることもできる。ただし、水の保持力や保湿性の観点からは、他のポリオールと混合して用いることが望ましい。一方で、ポリグリセリンを用いると、平均水酸基価を高くすることができる。
上記のような平均水酸基価であることにより、この発明にかかる動物用健康検査材は、尿と接触して、その尿を排出した動物の健康状態に応じた色相を呈した後、その色相を少なくとも1時間は保持することができ、6時間以上保持することができるとより好ましく、半日以上保持できればさらに好ましい。なお、保持期間は長いほど好ましく、上限はない。
また、上記ポリオールが常温で液体状である場合、そのポリオールは、23℃における粘度が、100mPa・s以上であると好ましく、500mPa・s以上であるとより好ましい。100mPa・s未満では、水分がかかったときに、上記ポリオールが担体である上記親水性素材から容易に流出してしまうおそれがあり、また、健康指示薬自体も流出しやすくなる場合がある。一方で、上記ポリオールの粘度は30000mPa・sを超えると上記親水性素材に含浸させる際に扱いにくく、現実的ではないので、30000mPa・s以下であると好ましく、20000mPa・s以下であると扱いやすくなるのでより好ましい。なお、23℃における粘度が30000mPa・sを超えるものであっても、上記ポリオール及び上記健康指示薬が分解変性等を起こさない範囲で加熱することで粘度を30000mPa・s以下に低下させることができるものであれば、この発明に利用することは出来る。なお、この粘度は上記ポリオールが混合体である場合には、混合体全体での値が上記の範囲であればよい。
さらに、上記健康指示薬を溶解させることができる上記ポリオールを用いると、上記健康指示薬を溶解できないポリオールを用いてポリオールが含有する水分にのみ上記健康指示薬を溶解させる場合よりも、動物の非罹病状態における尿と接触した際の色相と罹病状態における尿と接触した際の色相との区別が判りやすく、また、色が安定しやすくなるので好ましい。さらに、アルコールに可溶な上記健康指示薬を用いる場合には、アルコールに上記健康指示薬を溶かして上記健康指示薬を溶解できないポリオールに加えることもできる。しかしその場合は、アルコールの揮散に伴い色相が安定しにくくなるので、上記健康指示薬を溶解させることができるポリオールを用いることが好ましい。
上記ポリオールは、単独で用いるよりも、複数種類のポリオールを混合して用いることで、それぞれの性質を補完して、より効率よく運用することができる。ブロッキングを起こしやすいものと起こしにくいものとを併用したり、変色しやすいものと変色しにくいものとを併用したりするといったことが考えられる。以下、ポリグリセリンと、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、ポリエチレングリコールについて、単独での性質と組み合わせた際の性質について説明する。
ポリグリセリン単独では、多くの上記健康指示薬を溶解させやすく、変色もさせやすく、かつ水分が蒸発しにくいという利点があるが、得られる動物用健康検査材の表面が粘着質になり、ブロッキングが起きやすくなる傾向にある。一方で、上記の通り、平均水酸基価を比較的高い値に調整しやすい。
ポリグリセリン脂肪酸エステル単独では、脂肪酸の種類によって性状は異なるが、常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステルの場合、これを用いて得られる動物用健康検査材の表面を粘着質にすることがなく、ブロッキングを防止するという点では最適である。また、一旦変色すればその色相を長時間保持することができる。しかし、常温では固体であるため、単独では上記健康指示薬を溶かしにくく、溶けた上記健康指示薬は樹脂中に埋没してしまうため、変色速度は非常に遅く、また、尿が接触した際に瞬時に取り込むことができず、変色しない場合がある。このため、単独で用いることはできない。
ポリエチレングリコール単独では、重合度によって大きく物性が変化する。分子量が200以上800未満程度であると、常温で液体であり、粘性があって、ブロッキングが起きやすい。分子量が800以上2000未満程度であると、常温では半練り状態で、融点も低く、ブロッキングを起こす可能性はなお存在している。分子量が2000以上5000未満程度であると、常温で固体であるため、ブロッキングを防止する効果が発揮されるとともに、融点も扱いやすい温度であり、上記ポリオールとしては有用である。分子量が5000以上であると、融点が高くなるためにやや加工しにくくなるが、ブロッキング防止効果は十分である。ただし、ポリエチレングリコールは水となじみすぎてしまい、広がって色がぼやけてしまうことがあるので、他のポリオールと併用することが望ましい。また、分子量に関わりなく、液体状態ではほとんどの上記健康指示薬が易溶であり、変色速度も極めて速い。しかし、いずれも変色の保持時間は2時間余りと、短い点が問題となる。
これらの化合物を二種類ずつ混合した場合、それぞれの性質を補完することができるが、それぞれについて次のような欠点が残る。
ポリグリセリンと、常温で固体であるポリグリセリン脂肪酸エステルとを100:20〜100:100の重量混合比で混合した場合、ポリグリセリン脂肪酸エステルの効果によりブロッキングを防止でき、上記健康指示薬も溶解しやすいが、変色が極めて遅くなるという欠点は残る。
ポリグリセリンと常温で固体であるポリエチレングリコールとを100:20〜100:500の重量混合比で混合した場合、ブロッキングを防止でき、水分の蒸発もしにくく、かつ、相乗的に変色速度は極めて速くなるが、その変色した色相は最大限保っても数時間程度であり、すぐに元に戻ってしまうという欠点が残る。
それぞれ常温で固体であるポリグリセリン脂肪酸エステルとポリエチレングリコールとを100:20〜100:100の重量混合比で混合した場合、ブロッキングの防止効果は十分にあり、上記健康指示薬もある程度溶解するが、変色が極めて遅くなるという欠点が残る。
なお、上記の混合比の範囲外であると、混合による補完効果があまり期待できず、単独で用いた場合に近い物性を示すこととなる。
そこで、ポリグリセリンとポリエチレングリコールとポリグリセリン脂肪酸エステルとを所定の割合で混合すると、これら3つの化合物の効果が相互に補完でき、二種類の化合物を混合する場合よりもさらに好ましい。上記の範囲の混合比であるポリグリセリンとポリエチレングリコールとの混合物100質量部に対してポリグリセリン脂肪酸エステルを10質量部以上300質量部以下含有するようなポリオールを用いると、この相補効果が最も好ましく発揮される。このような混合物であるポリオールを用いた際の具体的な特徴としては、変色は3〜5分程度で実用的な時間の範囲内で起こり、変色した色相を24時間以上保持することができる。また、ブロッキング防止効果は十分に発揮され、上記健康指示薬も溶解しやすい。
なお、上記のポリオールはいずれも水分を含むものが一般的であり、その水分含有量の上限は、後述する動物用健康検査材全体に対する含水率の条件を満たすものであるとよい。なお、水分を含んでいなくても特に問題はない。
上記健康指示薬としては、ある動物が、特定の病気について罹病状態である場合と非罹病状態である場合とで、接触したときに示す色相が異なる化合物であれば利用可能である。例えば、健康な猫の尿はpHが7.0以下であるが、尿結石に罹っている猫の尿はpHが7.0より高くなるので、pH7.0付近に変色域を有するpH指示薬を上記健康指示薬として用いることで、猫が尿結石に罹っているか否かを判別する動物用健康検査材とすることができる。この他、動物の種類や病気の種類に限らず、罹病状態であるか否かによって尿のpH値が変動する病気については、その変動するpH値の付近に変色域を有するように調整したpH指示薬を、上記健康指示薬として用いることができる。このようなpH指示薬としては、ブロムチモールブルー、チモールブルー、メチルレッド、ブロムクレゾールグリーン、クレゾールレッドなどが挙げられる。これらは単数でも使用可能であるが、より確実に色の変化を示させるために、複数を併用して用いると好ましい。特に、ブロムチモールブルー、チモールブルー、メチルレッドを併用すると、pH6〜8の近傍ではっきりとした変色を示すことができるので好ましい。動物の尿は極端な酸性、アルカリ性となることは少なく、中性付近で微小な変動をすることが多いためである。
また、健康指示薬としてテトラブロムフェノールブルーを用いた場合、尿中蛋白質の濃度により反応するため腎臓異常などの可能性を早期に発見できる。また、健康指示薬としてグルコースオキシダーゼとペルオキシダーゼとo−トリジンとを併用することにより、これらの混合体はブドウ糖と反応するので糖尿病の可能性を判定できる。更には、ビス(4−(α−ヒドロペルオキシイソプロピル)ベンジル)エーテルとo−トリジンとを併用することにより、これらの混合体はヘモグロビンなどと反応するため尿中潜血を判定することができ、膀胱炎や尿路結石などの検査を行うことが出来る。
なお、上記健康指示薬は、水やアルコールに溶解させてから上記ポリオールと混合しても良いが、上記ポリオールに上記健康指示薬を混合させる方法が好ましい。水やアルコールが存在すると、長期保存した際に指示薬が不安定になり、変色しなくなる場合があるためである。そして、最終的に得られる動物用健康検査材の含水率が下記の条件を満たすものである必要がある。なお、上記のように、ポリオールとの組み合わせ上、上記健康指示薬は使用するポリオールの少なくとも一部に溶解するものであると好ましい。
この健康指示薬が、この発明にかかる動物用健康検査材が検査対象とする病気について検査対象とする病気に罹った罹病状態の尿と接触すると色相変化を起こす必要があり、かつ、非罹病状態である動物の尿と接触しても色相はそのまま、もしくは罹病状態の尿とは明らかに異なる色相となるものであるように調整しておくことが好ましい。病気時に変色せず、健康時に変色するものであると、尿が接触していないのに罹病状態でないと判断して病気を放置するために動物の病状が悪化したり、尿が接触しない場合でも病気であると判断して必要以上に心配してしまったりする場合がある。また、健康時の尿でも罹病状態と同じ色相に変色するものであると、罹病状態でないのに必要以上に心配してしまう場合がある。そのためには、尿と接触する前の上記動物用健康検査材の色相から、非罹病状態の尿と接触した際に示す色相と、罹病状態の尿と接触した際に示す色相とが、それぞれ判別できる程度に変色することが好ましい。具体的には、尿と接触する前の色相が、尿と接触した後の色相と変わるように、上記動物用健康検査材にその他の調整剤を含めて色相を調整する。例えばpH指示薬を用いる場合には、上記ポリオールと上記pH指示薬とを上記親水性素材に担持させたそのままの状態で、そのようなpH値になっていればよいが、そうでない場合は、上記ポリオールと上記pH指示薬との混合物に、pH調整剤を加えてpH値を非罹病状態側となるように調整しておく。このようなpH調整剤としては、例えば、クエン酸、水酸化ナトリウムなどが挙げられる。
なお、非罹病状態の尿と接触した際に示す色相が、元の色相から変化しないものとすると、色相に拘わらず変色があることで誤って罹病状態であると誤解する危険性が無くなるが、実際に尿と接触したかどうかの確認がしにくくなるという欠点がある。
上記親水性素材の材料は、親水性である必要があり、検査対象の動物の尿によっては化学変化しないものであると好ましく、具体的には、セルロース、セルロース誘導体、レーヨン、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。中でも、セルロースやその誘導体による多孔性の粒子や、レーヨン、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、澱粉等による繊維や粉体などを粒子状に丸めたものを用いると、水の保持がし易いとともに、検出対象液体を吸収しやすく、かつ長時間に亘って変化後の色相を保持しやすい。特に、多孔性セルロース粒子がそれらの効果が高く、最も好ましい。
動物用トイレに設置して、動物の尿から動物の罹病状態をチェックする場合には、粒状である上記動物用健康検査材を、砂地状であるトイレの表面に散布したりすることで利用できる。特にこのような用途には、上記親水性素材として多孔性セルロース粒子を用いると、ほとんどの動物の尿によって変化を受けることなく、簡便に動物用トイレに撒いて用いることができるので好ましい。
このように設置した上記動物用健康検査材は、尿がかかった直後に変色した場合、その変色後の色を少なくとも1時間は保持することができ、6時間以上保持することができるものであると好ましい。
この発明にかかる動物用健康検査材の含水率は、50質量%以下である必要がある。上記ポリオールと混合しているために、水分が多すぎる状態で長期間保存していると、pH指示薬など上記健康指示薬の種類によっては再結晶してしまう場合がある。このような再結晶が起こると、上記健康指示薬の状態が変わり、必要な色変化を示すことができなくなってしまう場合がある。水分含有率が50質量%を超えると、この可能性が特に高くなってしまうため、50質量%以下であることが必要であり、特に長期間保存する場合には、水分含有率が20質量%以下であるとより好ましい。
一方、この発明にかかる動物用健康検査材の含水率は、0質量%でもよい。水分含有率が低いことで健康指示薬を長期間にわたって安定に維持することができるため好ましい。ただし、水分含有率が低いことで初期の色相変化が遅れる場合がある。そのため、初期の色相変化速度を高めるには0.1質量%以上であるとよく、1質量%以上であるとより好ましい。0.1質量%未満であると、変色後の色相の保持性が低下する場合がある。なお、この好ましい含水率の下限は製造時の値であり、使用時の尿が接触するまでの間に水分が揮散して含水率は低下する場合がある。なお、この発明にかかる動物用健康検査材を製造するにあたっては、含水率を向上させるために、上記のポリオールが含有する水以外に、別途水を担持させてもよい。
また、この発明にかかる動物用健康検査材は、上記の成分の他に、この発明にかかる作用を阻害しない範囲で添加剤を有していても良い。このような添加剤としては、ブチルヒドロキシトルエン、ジブチルヒドロキシアニソールなどの酸化防止剤、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェノン)ベンゾトリアゾールなどの光安定化剤、ブロッキング防止目的としてワックスやポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなどのポリオール脂肪酸エステルなどの界面活性剤などが挙げられる。
以下、実施例を挙げてこの発明をより具体的に示す。なお、平均水酸基価の測定は、JIS H 0070に準じて実施した。
<pH指示薬を用いた場合>
参考例1)
平均水酸基価が1070mgKOH/gであり、平均含水率5質量%である常温で液体状のポリグリセリン(阪本薬品工業(株)製:#310、粘度:6470mPa・s、不純物としてグリセリンを含む。)100質量部に、pH指示薬としてメチルレッド(純正化学(株)製)0.015質量部及びブロモチモールブルー(純正化学(株)製:表中「BTB」と略記する。)0.033質量部と、初期pH調整剤としてクエン酸一水和物0.004質量部とを均一に溶解させ、80℃に加温した後、親水性素材である多孔性セルロース粒子(レンゴー(株)製:ビスコパール AH−4050L)33質量部に担持させた保持剤からなる動物用健康検査材を得た。
得られた動物用健康検査材を8メッシュのふるいの上に載せ、その上方から、pH6.8、7.4、8.0に調整したpH調整液をそれぞれ滴下したものを、25℃の環境下で経時的な色相変化を目視にて観察した。その結果を表1に示す。なお、表中の○、△、×の意味は以下の通りである。
・◎:適正な無変色、もしくは色相変化があり、評価が可能
・○:一旦変色した色相が元に戻りつつあるが、評価は可能
・△:試験前に比べ僅かに色相変化があるが、評価は不可能
・×:不適正な無変色、もしくは色相変化があり、評価が不可能(変色後に元に戻った場合を含む。)
なお、適正な無変色とは、pH調整液のpH値上、その色のままであることが適正である状態を示す。また、不適正な無変色とは、本来pH値上は変色するはずであるにも拘わらず変色しないものをいう。
Figure 0005173886
またそれとは別に、上記の得られた動物用健康検査材をアルミ袋内に密封し、40℃の環境で3ヶ月保管した後、上記と同様にふるいの上に載せて同様に三種類のpH調整液を滴下した後の色相変化を観察した。その結果を表1に示す。
参考例2)
参考例1において使用するポリグリセリンを、平均水酸基価が890mgKOH/gであり平均含水率10質量%である常温で液体状であるポリグリセリン(阪本薬品工業(株)製:#750、粘度:8500mPa・s、不純物としてグリセリンを含む。)に変えた以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。ただし、わずかにブロッキングの傾向が見られた。
参考例3)
参考例1で用いたポリグリセリンを50質量部とし、pH指示薬としてメチルレッド(純正化学(株)製)0.015質量部とブロモチモールブルー(純正化学(株))0.033質量部を均一に溶解させ、その後、平均含水率が50質量%となるように水を加えて、80℃に加熱した後、参考例1で用いた多孔性セルロース粒子33質量部に担持させて、動物用健康検査材を得て、参考例1と同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
参考例4)
参考例1において、ポリグリセリンの代わりに平均水酸基価が281mgKOH/gであり、平均含水率が5質量%であり常温で液体状であるポリエチレングリコール(ナカライテスク(株)製:#400、粘度:121mPa・s、不純物としてエチレングリコールを含む。)に変えた以外は参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
参考例5)
参考例1において、pH指示薬をブロモチモールブルー(純正化学(株)製)0.33質量部のみにし、メチルレッドを使用しないものとした以外は参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
<罹病状態の猫の尿での検討>
参考例6)
参考例1の動物用健康検査材を用い、pH調整液を尿結石に罹った猫から採取したpH7.2の尿に変えた以外は同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
<猫砂上での検討>
参考例7)
参考例1において、8メッシュのふるいの代わりに、木質系の猫砂(花王(株)製 商品名:さらさらの抗菌チップ、中性)を用いた以外は、参考例1と同様の試験を実施した。その結果を表1に示す。
参考例8)
参考例1において、8メッシュのふるいの代わりにシリカゲルの猫砂(アイリスオオヤマ(株)製 商品名:脱臭サンド、アルカリ性)を用いた以外は参考例1と同様の試験を実施した。その結果を表1に示す。
参考例9)
参考例1において、8メッシュのふるいの代わりにおからとデンプンの猫砂(アイリスオオヤマ(株)製 商品名:おからの猫砂)を用いた以外は参考例1と同様の試験を実施した。その結果を表1に示す。なお、この猫砂は吸水性が非常に高いものであり、6時間経過後には尿が吸収されることで、わずかに色相が変化した。
参考例10)
参考例9において、おからとデンプンの猫砂の表面に撥水剤(日華化学(株)製:アデッソWR)を塗布した以外は参考例9と同様の試験を実施した。その結果を表1に示す。参考例9の場合と比べて、設置箇所の猫砂に撥水処理を施すことで、色相の保持性をより高めて利用することができた。
<放置の際の検討>
参考例11)
参考例7において、上方からpH調整液を滴下することなく、動物用健康検査材を中性の猫砂上に6時間放置したが、動物用健康検査材の色相は変化しなかった。
参考例12)
参考例8において、上方からpH調整液を滴下することなく、動物用健康検査材をアルカリ性の猫砂上に6時間放置したが、動物用健康検査材の色相は変化しなかった。
<ポリオールの検討>
参考例13)
参考例2において使用する常温で液体状のポリグリセリンを100質量部から85質量部に変え、平均水酸基価が386mgKOH/gであり、平均含水率21質量%である常温で固体状のデカグリセリンステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製:S−24D、表中「DGSE」と略記する。)15質量部を加えて、平均水酸基価814mgKOH/gとしたポリオールを用いた以外は、参考例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。また、得られた動物用健康検査材をアルミ袋に入れて密封し、40℃にて3日間保管し、併せて参考例2で得られた動物用健康検査材を同様に保管して比べたところ、参考例13で得られる動物用健康検査材は、参考例2で得られる動物用健康検査材に比べて、動物用健康検査材同士が集合してしまうブロッキングが軽減された。
Figure 0005173886
参考例14)
参考例4において使用するポリエチレングリコールを、平均水酸基価が113mgKOH/gであり、平均含水率5質量%である常温固体状のポリエチレングリコール(ナカライテスク(株)製:#1000)に変えた以外は参考例4と同様の手順により動物用健康検査材を作製して同様の試験を行った。その結果を表2に示す。
また、得られた動物用健康検査材を参考例13と同様の手順によりアルミ袋に入れて密封保管した後に試験を行った。合わせて、参考例4で得られた動物用健康検査材を同様に保管したものについても同様の試験を行い、これらを比較したところ、参考例14で得られる動物用健康検査材の方が、参考例4で得られる動物用健康検査材よりも、動物用健康検査材同士が集合してしまうブロッキングが軽減された。
参考例15)
参考例14において、親水性素材として多孔性セルロース粒子の代わりにパルプを丸めた造粒物(レンゴー(株):ビスコパールP、PBA−6010)100質量部を用いた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。ここで、パルプを丸めた造粒物の具体的な構成は、粉末セルロース(日本製紙ケミカル(株)製:KCフロックW−50GK)100質量部に対して、バインダーとして10%ポリビニルアルコール((株)クラレ製:クラレポバールPVA−124)水溶液を100質量部、架橋剤としてポリアミドエポキシ樹脂(住友化学工業(株)製:スミレーズレジン675A)を5質量部混合し、混合物を細かくした後、マルメライザー((株)ダルトン製:Q−400)を用いて整粒して、乾燥工程を経たものである。
<混合物であるポリオールの使用>
参考例16)
参考例2において使用する常温で液体状のポリグリセリン100質量部に、平均水酸基価が113mgKOH/gであり、平均含水率5質量%である常温で固形状のポリエチレングリコール(ナカライテスク(株)製:#1000、表中「PEG」と略記する。)を100質量部加え、平均水酸基価502mgKOH/gとなったポリオールとして使用し、多孔性セルロース粒子を33質量部から40質量部に変更した以外は、参考例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。また、得られた動物用健康検査材を参考例13と同様の手順により、アルミ袋に入れて試験したところ、同様に、参考例16で得られる動物用健康検査材を保管したものの方が、参考例2で得られる動物用健康検査材を保管したものよりも、動物用健康検査材同士が集合してしまうブロッキングが軽減された。
参考例17)
参考例16で用いたポリグリセリンの代わりに、平均水酸基価が386mgKOH/gであり、平均含水率21質量%である常温で固形状のポリグリセリン脂肪酸エステルであるデカグリセリンステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製:S−24D、表中「DGSE」と略記する。)を用いて、合わせた平均水酸基価250mgKOH/gとなったポリオールを用いた以外は、参考例16と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。また、参考例16と同様、参考例17で得られる動物用健康検査材は、参考例2で得られる動物用健康検査材よりも、動物用健康検査材同士が集合してしまうブロッキングが軽減された。
(実施例
参考例16で用いた常温で固形状のポリエチレングリコールを100質量部から90質量部に変え、参考例16で用いたポリグリセリンは100質量部を22質量部に変え、平均水酸基価が386mgKOH/gであり、平均含水率21質量%である常温で固形状のポリグリセリン脂肪酸エステル(三菱化学フーズ(株)製:S−24D)67質量部を加え、平均水酸基価280mgKOH/gとなったポリオールを用いた以外は、参考例16と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。また、参考例16と同様、実施例で得られる動物用健康検査材は、参考例2で得られる動物用健康検査材よりも、動物用健康検査材同士が集合してしまうブロッキングが軽減された。
<その他の病気への応用例>
参考例18
参考例2で用いたpH指示薬の代わりにテトラブロムフェノールブルー(東京化成工業(株)製、表中「TBPB」と略記する。):0.02質量部を用い、初期pH調整剤としてクエン酸一水和物の代わりにクエン酸(扶桑科学工業(株)製)5質量部を用い、pH調整液を蛋白調整液に変えた以外は、参考例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。なお、蛋白調整液は、水にアルブミン[人血清由来(和光純薬工業(株)製)]を(1)0mg/dL(無添加)、(2)15mg/dL、(3)100mg/dLに調整したものを使用した。
参考例19
参考例2で用いたpH指示薬の代わりに、グルコースオキシダーゼ(関東化学(株)製):0.0002質量部、ペルオキシダーゼ(関東化学(株)製):0.0014質量部、o−トリジン(キシダ化学(株)製):0.055質量部の混合物を用い、pH調整液をブドウ糖調整液に変えた以外は、参考例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。なお、ブドウ糖調整液は、水にD−(+)−グルコース(ナカライテスク(株)製)を(1)0mg/dL(無添加)、(2)100mg/dL、(3)500mg/dLに調整したものを使用した。
参考例20
参考例2で用いたpH指示薬の代わりに、クメンヒドロペルオキシド(ナカライテスク(株)製):0.015質量部、o−トリジン(キシダ化学(株)製):0.025質量部からなる混合物を用い、pH調整液をヘモグロビン調整液に変えた以外は、参考例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。なお、ヘモグロビン調整液は、水にヘモグロビン(和光純薬工業(株)製)を(1)0mg/dL(無添加)、(2)0.06mg/dL、(3)0.15mg/dLに調整したものを使用した。
<ポリグリセリン脂肪酸エステル・一種類のみ>
参考例21
参考例1で用いたポリグリセリンの代わりに、平均水酸基価が631mgKOH/gであり、含水率0質量%である常温で固形状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−18S)100質量部を用い、多孔性セルロース粒子を40質量部とした以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。
参考例22
参考例1で用いたポリグリセリンの代わりに、平均水酸基価が624mgKOH/gであり、含水率0質量%である常温で液状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトM−12J)100質量部を用い、多孔性セルロース粒子を40質量部とした以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。
<その他のポリオールの混合体>
参考例23
参考例13において使用するポリグリセリンを100質量部に、ポリグリセリン脂肪酸エステルであるデカグリセリンステアリン酸エステル(DGSE)を14質量部に変えて、ポリオール全体の平均水酸基価を828mgKOH/gとした以外は、参考例13と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。pH指示薬が、多少、染み出したため色相の保持時間が比較的短かったが、1時間後では評価が可能であった。
Figure 0005173886
参考例24
参考例13において使用するポリグリセリン100質量部、ポリグリセリン脂肪酸エステルであるデカグリセリンステアリン酸エステル(DGSE)を110質量部に変えて、ポリオール全体の平均水酸基価を626mgKOH/gとした以外は、参考例13と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。pH調整液が動物用健康検査材の表面で弾かれてしまったため、初期は色相変化が見られないものの、徐々に浸透され、6時間後では評価が可能であった。
参考例25
参考例14において使用するポリエチレングリコールを15質量部に変えた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。その結果、pH指示薬が、多少、染み出したため色相の保持時間が比較的短かったが、1時間後では評価が可能であった。
参考例26
参考例14において使用するポリエチレングリコールを530質量部に変えた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。pH指示薬が、多少、染み出したため色相の保持時間が比較的短かったが、1時間後では評価が可能であった。
参考例27
参考例17において使用するポリエチレングリコールを14質量部に変えて、DGSEは100質量部のままとし、ポリオール全体の平均水酸基価を352mgKOH/gとした以外は、参考例17と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。pH調整液が動物用健康検査材の表面で弾かれてしまったため、初期は色相変化が見られないものの、徐々に浸透され、6時間後では評価が可能であった。
参考例28
参考例17において使用するポリエチレングリコールを1100質量部に変えて、DGSEは100質量部のままとし、ポリオール全体の平均水酸基価を136mgKOH/gとした以外は、参考例17と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。参考例2のようなブロッキングは起こらなかったものの、pH指示薬が、多少、染み出したため色相の保持時間が比較的短かったが、1時間後では評価が可能であった。
(実施例
実施例において使用するポリグリセリンを20質量部、ポリエチレングリコールを80質量部、ポリグリセリン脂肪酸エステルを9質量部に変えて、ポリオール全体の平均水酸基価を278mgKOH/gとした以外は、実施例と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。参考例2のようなブロッキングは起こらなかったものの、pH指示薬が、多少、染み出したため色相の保持時間が比較的短かったが、1時間後では評価が可能であった。
(実施例
実施例において使用するポリグリセリンを20質量部、ポリエチレングリコールを80質量部、ポリグリセリン脂肪酸エステルを330質量部に変えて、ポリオール全体の平均水酸基価を359mgKOH/gとした以外は、実施例と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。pH調整液が動物用健康検査材の表面で弾かれてしまったため、初期は色相変化が見られないものの、徐々に浸透され、6時間後では評価が可能であった。
(比較例1)
参考例1において、ポリグリセリンの代わりに平均水酸基価が1830mgKOH/gであり平均含水率が1質量%の常温で液体状であるグリセリン(ナカライテスク(株)製、粘度:1080mPa・s)を用いた以外は参考例1と同様に動物用健康検査材を作成しようとしたところ、グリセリンにメチルレッドが溶解しなかった。溶解しないままの混合液をそのまま参考例1と同様の手順で多孔性セルロース粒子に担持させたもので同様の試験を行ったところ、pH7.4での色相変化が非常に分かりづらく、未使用品と対照観察してようやく変色を確認出来る程度であった。また、3ヶ月保管後は色相が変化しなくなってしまった。これはグリセリンの水酸基によりブロモチモールブルーが変性されて、pH試験機能が失われてしまったからと考えられる。それらの結果を表4に示す。
Figure 0005173886
(比較例2)
比較例1において、グリセリンに平均含水率が10質量%となるように水を加えた上で使用した以外は同様の手順により動物用健康検査材を作製しようとしたが、比較例1と同様にメチルレッドが溶解せずに、pH7.4での色相変化が分かりづらいものとなった。また、比較例1と同様に、3ヶ月保管後は色相が変化しなくなってしまった。結果を表4に示す。
(比較例3)
参考例3において、全体の含水率が55質量%となるように水を加えた以外は参考例3と同様の手順により動物用健康検査材を作製して同様の試験を行ったが、作製直後のものは色相が変化し、1時間経過後までは色相を保持することができたが、3ヶ月保管後には色相が変化しなくなってしまった。結果を表4に示す。
(比較例4)
水50質量部とエタノール50質量部の混合液に、pH指示薬としてメチルレッド(純正化学(株)製)0.015質量部とブロモチモールブルー(純正化学(株)製)0.033質量部を均一に溶解させ、親水性素材である多孔性セルロース粒子(参考例1と同じ。)50質量部に担持させて動物用健康検査材を作製した以外は参考例1と同様の試験を実施したところ、pH調整液を滴下した直後は変色するものの、水とエタノールとの揮散に伴い、1時間後には滴下前の色相に戻ってしまった。また、pH調整液を滴下した際に、pH指示薬の流出が多く、色が薄くなる傾向が見られた。結果を表4に示す。
(比較例5)
参考例1において、ポリグリセリンの代わりに、常温で固体状の水溶性ポリマーであるヒドロキシエチルセルロース(住友精化(株)製・商品名:HEC)を用い、かつ、pH指示薬を溶かすために水分を加えて含水率を90質量%とした以外は参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を作製して同様の試験を行ったが、pH調整液を滴下した直後は変色するものの、水の揮散に伴い水溶性ポリマーが乾燥し、pH指示薬が凝集してしまい、1時間後にはpH指示薬の色を示さない多孔性セルロース粒子の地の色となってしまった。結果を表4に示す。
(比較例6)
動物用健康検査材の代わりに、市販のpH試験紙(アドバンテック(株)製・商品名ブロモチモールブルー試験紙)を用いて参考例1と同様の試験を行ったところ、pH調整液を滴下した直後は変色するものの、水の揮散に伴い、1時間後には滴下前の色相に戻ってしまった。結果を表4に示す。
(比較例7)
動物用健康検査材の代わりに、再生パルプ、デンプン、及びpH指示薬により構成されたペットの尿で診断する健康管理商品(ペットライブラリー(株)製・商品名:ペーハーマスター)を用いて参考例1と同様の試験を行ったところ、pH調整液を滴下した直後は変色するものの、水の揮散に伴い、1時間後には滴下前の色相に戻ってしまった。結果を表4に示す。
(比較例8)
参考例14において、親水性素材を多孔性セルロース粒子からレーヨン不織布(金星製紙(株)製:ボンリック4100)100質量部に変えて担持させた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を経て、同様の試験を行った。その結果を表4に示す。滴下した直後でも判別は難しく、一時間後には滴下前の色相に戻ってしまった。
(比較例9)
参考例14において、親水性素材の多孔性セルロース粒子の変わりにシリカゲル粒子(富士シリシア化学(株):シリカゲルA形5〜10mm)100質量部を用いた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表4に示す。pH調整液を瞬時に取り込むことが出来ず、pH指示薬の色相変化が十分でなかった。
(比較例10)
参考例14において、平均水酸基価が6mgKOH/gであり、平均含水率10質量%である常温固形状のポリエチレングリコール(キシダ化学(株)製:PEG20000)に変えた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表4に示す。その結果、加熱するが非常に粘度が高く、また指示薬も溶け難いため、親水性素材に含浸させる際、色ムラが生じた。また、pH調整液が親水性素材へ浸透し難いため、ムラが生じて判別不可能であった。

Claims (5)

  1. ポリグリセリンと、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、ポリエチレングリコールとの混合体からなり、平均水酸基価が14mgKOH/g以上、1500mgKOH/g以下であるポリオールと、動物の非罹病状態における尿と接触した際の色相と罹病状態における尿に接触した際の色相とが異なる健康指示薬との混合物を、親水性素材からなる粒子に担持させて、含水率を50質量%以下とし、上記ポリオールの含有量が、上記親水性素材100質量部に対し、150質量部以上450質量部以下であり、罹病状態における尿と接触して上記健康指示薬による色相変化を呈しその変化後の色相を保持することができる動物用健康検査材。
  2. 上記健康指示薬が、動物の非罹病状態における尿のpH値における色相と罹病状態における尿のpH値における色相とが異なるpH指示薬である請求項1に記載の動物用健康検査材。
  3. 上記動物の尿と接触する前の色相が、罹病状態における尿と接触した際の色相よりも、非罹病状態における尿と接触した際の色相に寄ったものとなるように、上記健康指示薬の含有量を調整した請求項1又は2に記載の動物用健康検査材。
  4. 上記ポリオールが、ポリグリセリンとポリエチレングリコールとの混合物100質量部に対して、ポリグリセリン脂肪酸エステルを10質量部以上300質量部以下含有する請求項1乃至3のいずれかに記載の動物用健康検査材。
  5. 上記親水性素材が多孔性セルロース粒子である請求項1乃至のいずれか1項に記載の動物用健康検査材。
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