JP5173886B2 - 動物用健康検査材 - Google Patents
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Description
この発明は、ポリオールと健康指示薬との混合物を親水性素材からなる粒子に担持させた、動物用健康検査材である。
ポリグリセリンと、常温で固体であるポリグリセリン脂肪酸エステルとを100:20〜100:100の重量混合比で混合した場合、ポリグリセリン脂肪酸エステルの効果によりブロッキングを防止でき、上記健康指示薬も溶解しやすいが、変色が極めて遅くなるという欠点は残る。
ポリグリセリンと常温で固体であるポリエチレングリコールとを100:20〜100:500の重量混合比で混合した場合、ブロッキングを防止でき、水分の蒸発もしにくく、かつ、相乗的に変色速度は極めて速くなるが、その変色した色相は最大限保っても数時間程度であり、すぐに元に戻ってしまうという欠点が残る。
それぞれ常温で固体であるポリグリセリン脂肪酸エステルとポリエチレングリコールとを100:20〜100:100の重量混合比で混合した場合、ブロッキングの防止効果は十分にあり、上記健康指示薬もある程度溶解するが、変色が極めて遅くなるという欠点が残る。
なお、上記の混合比の範囲外であると、混合による補完効果があまり期待できず、単独で用いた場合に近い物性を示すこととなる。
(参考例1)
平均水酸基価が1070mgKOH/gであり、平均含水率5質量%である常温で液体状のポリグリセリン(阪本薬品工業(株)製:#310、粘度:6470mPa・s、不純物としてグリセリンを含む。)100質量部に、pH指示薬としてメチルレッド(純正化学(株)製)0.015質量部及びブロモチモールブルー(純正化学(株)製:表中「BTB」と略記する。)0.033質量部と、初期pH調整剤としてクエン酸一水和物0.004質量部とを均一に溶解させ、80℃に加温した後、親水性素材である多孔性セルロース粒子(レンゴー(株)製:ビスコパール AH−4050L)33質量部に担持させた保持剤からなる動物用健康検査材を得た。
・◎:適正な無変色、もしくは色相変化があり、評価が可能
・○:一旦変色した色相が元に戻りつつあるが、評価は可能
・△:試験前に比べ僅かに色相変化があるが、評価は不可能
・×:不適正な無変色、もしくは色相変化があり、評価が不可能(変色後に元に戻った場合を含む。)
なお、適正な無変色とは、pH調整液のpH値上、その色のままであることが適正である状態を示す。また、不適正な無変色とは、本来pH値上は変色するはずであるにも拘わらず変色しないものをいう。
参考例1において使用するポリグリセリンを、平均水酸基価が890mgKOH/gであり平均含水率10質量%である常温で液体状であるポリグリセリン(阪本薬品工業(株)製:#750、粘度:8500mPa・s、不純物としてグリセリンを含む。)に変えた以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。ただし、わずかにブロッキングの傾向が見られた。
参考例1で用いたポリグリセリンを50質量部とし、pH指示薬としてメチルレッド(純正化学(株)製)0.015質量部とブロモチモールブルー(純正化学(株))0.033質量部を均一に溶解させ、その後、平均含水率が50質量%となるように水を加えて、80℃に加熱した後、参考例1で用いた多孔性セルロース粒子33質量部に担持させて、動物用健康検査材を得て、参考例1と同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
参考例1において、ポリグリセリンの代わりに平均水酸基価が281mgKOH/gであり、平均含水率が5質量%であり常温で液体状であるポリエチレングリコール(ナカライテスク(株)製:#400、粘度:121mPa・s、不純物としてエチレングリコールを含む。)に変えた以外は参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
参考例1において、pH指示薬をブロモチモールブルー(純正化学(株)製)0.33質量部のみにし、メチルレッドを使用しないものとした以外は参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
(参考例6)
参考例1の動物用健康検査材を用い、pH調整液を尿結石に罹った猫から採取したpH7.2の尿に変えた以外は同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
(参考例7)
参考例1において、8メッシュのふるいの代わりに、木質系の猫砂(花王(株)製 商品名:さらさらの抗菌チップ、中性)を用いた以外は、参考例1と同様の試験を実施した。その結果を表1に示す。
参考例1において、8メッシュのふるいの代わりにシリカゲルの猫砂(アイリスオオヤマ(株)製 商品名:脱臭サンド、アルカリ性)を用いた以外は参考例1と同様の試験を実施した。その結果を表1に示す。
参考例1において、8メッシュのふるいの代わりにおからとデンプンの猫砂(アイリスオオヤマ(株)製 商品名:おからの猫砂)を用いた以外は参考例1と同様の試験を実施した。その結果を表1に示す。なお、この猫砂は吸水性が非常に高いものであり、6時間経過後には尿が吸収されることで、わずかに色相が変化した。
参考例9において、おからとデンプンの猫砂の表面に撥水剤(日華化学(株)製:アデッソWR)を塗布した以外は参考例9と同様の試験を実施した。その結果を表1に示す。参考例9の場合と比べて、設置箇所の猫砂に撥水処理を施すことで、色相の保持性をより高めて利用することができた。
(参考例11)
参考例7において、上方からpH調整液を滴下することなく、動物用健康検査材を中性の猫砂上に6時間放置したが、動物用健康検査材の色相は変化しなかった。
参考例8において、上方からpH調整液を滴下することなく、動物用健康検査材をアルカリ性の猫砂上に6時間放置したが、動物用健康検査材の色相は変化しなかった。
(参考例13)
参考例2において使用する常温で液体状のポリグリセリンを100質量部から85質量部に変え、平均水酸基価が386mgKOH/gであり、平均含水率21質量%である常温で固体状のデカグリセリンステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製:S−24D、表中「DGSE」と略記する。)15質量部を加えて、平均水酸基価814mgKOH/gとしたポリオールを用いた以外は、参考例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。また、得られた動物用健康検査材をアルミ袋に入れて密封し、40℃にて3日間保管し、併せて参考例2で得られた動物用健康検査材を同様に保管して比べたところ、参考例13で得られる動物用健康検査材は、参考例2で得られる動物用健康検査材に比べて、動物用健康検査材同士が集合してしまうブロッキングが軽減された。
参考例4において使用するポリエチレングリコールを、平均水酸基価が113mgKOH/gであり、平均含水率5質量%である常温固体状のポリエチレングリコール(ナカライテスク(株)製:#1000)に変えた以外は参考例4と同様の手順により動物用健康検査材を作製して同様の試験を行った。その結果を表2に示す。
参考例14において、親水性素材として多孔性セルロース粒子の代わりにパルプを丸めた造粒物(レンゴー(株):ビスコパールP、PBA−6010)100質量部を用いた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。ここで、パルプを丸めた造粒物の具体的な構成は、粉末セルロース(日本製紙ケミカル(株)製:KCフロックW−50GK)100質量部に対して、バインダーとして10%ポリビニルアルコール((株)クラレ製:クラレポバールPVA−124)水溶液を100質量部、架橋剤としてポリアミドエポキシ樹脂(住友化学工業(株)製:スミレーズレジン675A)を5質量部混合し、混合物を細かくした後、マルメライザー((株)ダルトン製:Q−400)を用いて整粒して、乾燥工程を経たものである。
(参考例16)
参考例2において使用する常温で液体状のポリグリセリン100質量部に、平均水酸基価が113mgKOH/gであり、平均含水率5質量%である常温で固形状のポリエチレングリコール(ナカライテスク(株)製:#1000、表中「PEG」と略記する。)を100質量部加え、平均水酸基価502mgKOH/gとなったポリオールとして使用し、多孔性セルロース粒子を33質量部から40質量部に変更した以外は、参考例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。また、得られた動物用健康検査材を参考例13と同様の手順により、アルミ袋に入れて試験したところ、同様に、参考例16で得られる動物用健康検査材を保管したものの方が、参考例2で得られる動物用健康検査材を保管したものよりも、動物用健康検査材同士が集合してしまうブロッキングが軽減された。
参考例16で用いたポリグリセリンの代わりに、平均水酸基価が386mgKOH/gであり、平均含水率21質量%である常温で固形状のポリグリセリン脂肪酸エステルであるデカグリセリンステアリン酸エステル(三菱化学フーズ(株)製:S−24D、表中「DGSE」と略記する。)を用いて、合わせた平均水酸基価250mgKOH/gとなったポリオールを用いた以外は、参考例16と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。また、参考例16と同様、参考例17で得られる動物用健康検査材は、参考例2で得られる動物用健康検査材よりも、動物用健康検査材同士が集合してしまうブロッキングが軽減された。
参考例16で用いた常温で固形状のポリエチレングリコールを100質量部から90質量部に変え、参考例16で用いたポリグリセリンは100質量部を22質量部に変え、平均水酸基価が386mgKOH/gであり、平均含水率21質量%である常温で固形状のポリグリセリン脂肪酸エステル(三菱化学フーズ(株)製:S−24D)67質量部を加え、平均水酸基価280mgKOH/gとなったポリオールを用いた以外は、参考例16と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。また、参考例16と同様、実施例1で得られる動物用健康検査材は、参考例2で得られる動物用健康検査材よりも、動物用健康検査材同士が集合してしまうブロッキングが軽減された。
(参考例18)
参考例2で用いたpH指示薬の代わりにテトラブロムフェノールブルー(東京化成工業(株)製、表中「TBPB」と略記する。):0.02質量部を用い、初期pH調整剤としてクエン酸一水和物の代わりにクエン酸(扶桑科学工業(株)製)5質量部を用い、pH調整液を蛋白調整液に変えた以外は、参考例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。なお、蛋白調整液は、水にアルブミン[人血清由来(和光純薬工業(株)製)]を(1)0mg/dL(無添加)、(2)15mg/dL、(3)100mg/dLに調整したものを使用した。
参考例2で用いたpH指示薬の代わりに、グルコースオキシダーゼ(関東化学(株)製):0.0002質量部、ペルオキシダーゼ(関東化学(株)製):0.0014質量部、o−トリジン(キシダ化学(株)製):0.055質量部の混合物を用い、pH調整液をブドウ糖調整液に変えた以外は、参考例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。なお、ブドウ糖調整液は、水にD−(+)−グルコース(ナカライテスク(株)製)を(1)0mg/dL(無添加)、(2)100mg/dL、(3)500mg/dLに調整したものを使用した。
参考例2で用いたpH指示薬の代わりに、クメンヒドロペルオキシド(ナカライテスク(株)製):0.015質量部、o−トリジン(キシダ化学(株)製):0.025質量部からなる混合物を用い、pH調整液をヘモグロビン調整液に変えた以外は、参考例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。なお、ヘモグロビン調整液は、水にヘモグロビン(和光純薬工業(株)製)を(1)0mg/dL(無添加)、(2)0.06mg/dL、(3)0.15mg/dLに調整したものを使用した。
(参考例21)
参考例1で用いたポリグリセリンの代わりに、平均水酸基価が631mgKOH/gであり、含水率0質量%である常温で固形状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−18S)100質量部を用い、多孔性セルロース粒子を40質量部とした以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。
参考例1で用いたポリグリセリンの代わりに、平均水酸基価が624mgKOH/gであり、含水率0質量%である常温で液状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトM−12J)100質量部を用い、多孔性セルロース粒子を40質量部とした以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。
(参考例23)
参考例13において使用するポリグリセリンを100質量部に、ポリグリセリン脂肪酸エステルであるデカグリセリンステアリン酸エステル(DGSE)を14質量部に変えて、ポリオール全体の平均水酸基価を828mgKOH/gとした以外は、参考例13と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。pH指示薬が、多少、染み出したため色相の保持時間が比較的短かったが、1時間後では評価が可能であった。
参考例13において使用するポリグリセリン100質量部、ポリグリセリン脂肪酸エステルであるデカグリセリンステアリン酸エステル(DGSE)を110質量部に変えて、ポリオール全体の平均水酸基価を626mgKOH/gとした以外は、参考例13と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。pH調整液が動物用健康検査材の表面で弾かれてしまったため、初期は色相変化が見られないものの、徐々に浸透され、6時間後では評価が可能であった。
参考例14において使用するポリエチレングリコールを15質量部に変えた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。その結果、pH指示薬が、多少、染み出したため色相の保持時間が比較的短かったが、1時間後では評価が可能であった。
参考例14において使用するポリエチレングリコールを530質量部に変えた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。pH指示薬が、多少、染み出したため色相の保持時間が比較的短かったが、1時間後では評価が可能であった。
参考例17において使用するポリエチレングリコールを14質量部に変えて、DGSEは100質量部のままとし、ポリオール全体の平均水酸基価を352mgKOH/gとした以外は、参考例17と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。pH調整液が動物用健康検査材の表面で弾かれてしまったため、初期は色相変化が見られないものの、徐々に浸透され、6時間後では評価が可能であった。
参考例17において使用するポリエチレングリコールを1100質量部に変えて、DGSEは100質量部のままとし、ポリオール全体の平均水酸基価を136mgKOH/gとした以外は、参考例17と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。参考例2のようなブロッキングは起こらなかったものの、pH指示薬が、多少、染み出したため色相の保持時間が比較的短かったが、1時間後では評価が可能であった。
実施例1において使用するポリグリセリンを20質量部、ポリエチレングリコールを80質量部、ポリグリセリン脂肪酸エステルを9質量部に変えて、ポリオール全体の平均水酸基価を278mgKOH/gとした以外は、実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。参考例2のようなブロッキングは起こらなかったものの、pH指示薬が、多少、染み出したため色相の保持時間が比較的短かったが、1時間後では評価が可能であった。
実施例1において使用するポリグリセリンを20質量部、ポリエチレングリコールを80質量部、ポリグリセリン脂肪酸エステルを330質量部に変えて、ポリオール全体の平均水酸基価を359mgKOH/gとした以外は、実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。pH調整液が動物用健康検査材の表面で弾かれてしまったため、初期は色相変化が見られないものの、徐々に浸透され、6時間後では評価が可能であった。
参考例1において、ポリグリセリンの代わりに平均水酸基価が1830mgKOH/gであり平均含水率が1質量%の常温で液体状であるグリセリン(ナカライテスク(株)製、粘度:1080mPa・s)を用いた以外は参考例1と同様に動物用健康検査材を作成しようとしたところ、グリセリンにメチルレッドが溶解しなかった。溶解しないままの混合液をそのまま参考例1と同様の手順で多孔性セルロース粒子に担持させたもので同様の試験を行ったところ、pH7.4での色相変化が非常に分かりづらく、未使用品と対照観察してようやく変色を確認出来る程度であった。また、3ヶ月保管後は色相が変化しなくなってしまった。これはグリセリンの水酸基によりブロモチモールブルーが変性されて、pH試験機能が失われてしまったからと考えられる。それらの結果を表4に示す。
比較例1において、グリセリンに平均含水率が10質量%となるように水を加えた上で使用した以外は同様の手順により動物用健康検査材を作製しようとしたが、比較例1と同様にメチルレッドが溶解せずに、pH7.4での色相変化が分かりづらいものとなった。また、比較例1と同様に、3ヶ月保管後は色相が変化しなくなってしまった。結果を表4に示す。
参考例3において、全体の含水率が55質量%となるように水を加えた以外は参考例3と同様の手順により動物用健康検査材を作製して同様の試験を行ったが、作製直後のものは色相が変化し、1時間経過後までは色相を保持することができたが、3ヶ月保管後には色相が変化しなくなってしまった。結果を表4に示す。
水50質量部とエタノール50質量部の混合液に、pH指示薬としてメチルレッド(純正化学(株)製)0.015質量部とブロモチモールブルー(純正化学(株)製)0.033質量部を均一に溶解させ、親水性素材である多孔性セルロース粒子(参考例1と同じ。)50質量部に担持させて動物用健康検査材を作製した以外は参考例1と同様の試験を実施したところ、pH調整液を滴下した直後は変色するものの、水とエタノールとの揮散に伴い、1時間後には滴下前の色相に戻ってしまった。また、pH調整液を滴下した際に、pH指示薬の流出が多く、色が薄くなる傾向が見られた。結果を表4に示す。
参考例1において、ポリグリセリンの代わりに、常温で固体状の水溶性ポリマーであるヒドロキシエチルセルロース(住友精化(株)製・商品名:HEC)を用い、かつ、pH指示薬を溶かすために水分を加えて含水率を90質量%とした以外は参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を作製して同様の試験を行ったが、pH調整液を滴下した直後は変色するものの、水の揮散に伴い水溶性ポリマーが乾燥し、pH指示薬が凝集してしまい、1時間後にはpH指示薬の色を示さない多孔性セルロース粒子の地の色となってしまった。結果を表4に示す。
動物用健康検査材の代わりに、市販のpH試験紙(アドバンテック(株)製・商品名ブロモチモールブルー試験紙)を用いて参考例1と同様の試験を行ったところ、pH調整液を滴下した直後は変色するものの、水の揮散に伴い、1時間後には滴下前の色相に戻ってしまった。結果を表4に示す。
動物用健康検査材の代わりに、再生パルプ、デンプン、及びpH指示薬により構成されたペットの尿で診断する健康管理商品(ペットライブラリー(株)製・商品名:ペーハーマスター)を用いて参考例1と同様の試験を行ったところ、pH調整液を滴下した直後は変色するものの、水の揮散に伴い、1時間後には滴下前の色相に戻ってしまった。結果を表4に示す。
参考例14において、親水性素材を多孔性セルロース粒子からレーヨン不織布(金星製紙(株)製:ボンリック4100)100質量部に変えて担持させた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を経て、同様の試験を行った。その結果を表4に示す。滴下した直後でも判別は難しく、一時間後には滴下前の色相に戻ってしまった。
参考例14において、親水性素材の多孔性セルロース粒子の変わりにシリカゲル粒子(富士シリシア化学(株):シリカゲルA形5〜10mm)100質量部を用いた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表4に示す。pH調整液を瞬時に取り込むことが出来ず、pH指示薬の色相変化が十分でなかった。
参考例14において、平均水酸基価が6mgKOH/gであり、平均含水率10質量%である常温固形状のポリエチレングリコール(キシダ化学(株)製:PEG20000)に変えた以外は、参考例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表4に示す。その結果、加熱するが非常に粘度が高く、また指示薬も溶け難いため、親水性素材に含浸させる際、色ムラが生じた。また、pH調整液が親水性素材へ浸透し難いため、ムラが生じて判別不可能であった。
Claims (5)
- ポリグリセリンと、ポリグリセリン脂肪酸エステルと、ポリエチレングリコールとの混合体からなり、平均水酸基価が14mgKOH/g以上、1500mgKOH/g以下であるポリオールと、動物の非罹病状態における尿と接触した際の色相と罹病状態における尿に接触した際の色相とが異なる健康指示薬との混合物を、親水性素材からなる粒子に担持させて、含水率を50質量%以下とし、上記ポリオールの含有量が、上記親水性素材100質量部に対し、150質量部以上450質量部以下であり、罹病状態における尿と接触して上記健康指示薬による色相変化を呈しその変化後の色相を保持することができる動物用健康検査材。
- 上記健康指示薬が、動物の非罹病状態における尿のpH値における色相と罹病状態における尿のpH値における色相とが異なるpH指示薬である請求項1に記載の動物用健康検査材。
- 上記動物の尿と接触する前の色相が、罹病状態における尿と接触した際の色相よりも、非罹病状態における尿と接触した際の色相に寄ったものとなるように、上記健康指示薬の含有量を調整した請求項1又は2に記載の動物用健康検査材。
- 上記ポリオールが、ポリグリセリンとポリエチレングリコールとの混合物100質量部に対して、ポリグリセリン脂肪酸エステルを10質量部以上300質量部以下含有する請求項1乃至3のいずれかに記載の動物用健康検査材。
- 上記親水性素材が多孔性セルロース粒子である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の動物用健康検査材。
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