JP5221435B2 - 動物用健康検査材 - Google Patents
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動物の非罹病状態における尿と接触した際の色相と罹病状態における尿に接触した際の色相とが異なる健康指示薬とを含む組成物を、シート状担持体に担持させて、罹病状態における尿と接触して上記健康指示薬による色相変化を呈しその変化後の色相を保持することができる動物用健康検査材により、上記の課題を解決したのである。
この発明は、特定のポリエチレングリコール、特定のポリグリセリンと特定のポリオール脂肪酸エステルからなるポリオール配合物、又は、特定のポリエチレングリコールと特定のポリグリセリンや特定のポリオール脂肪酸エステル又はその両方とからなるポリオール調製物のいずれかを用い、それと健康指示薬との混合物をシート状担持体に担持させた、動物用健康検査材である。
上記ポリオール配合物は、常温において固体状であり、含水率が30重量%以下である。なおかつ、上記特定ポリグリセリンと上記特定ポリオール脂肪酸エステルとからなり、重量混合比が10:90〜30:70である。このポリオール配合物も、全体として水酸基価が6mgKOH/g以上1500mgKOH/g以下の値の範囲であることが必要である。ただし、上記特定ポリグリセリンと上記特定ポリオール脂肪酸エステルが一般に取りうる値から、一般に取りうる全体の水酸基価は、167mgKOH/g以上800mgKOH/g以下に収まることが多い。
(参考例1)
水酸基価が6mgKOH/gであり、含水率10重量%である常温で固体状のポリエチレングリコール(ナカライテクス(株)製:#20000、不純物としてエチレングリコールを含む。(表中、ポリエチレングリコールを「PEG」と略記する。)100重量部に、pH指示薬としてメチルレッド(純正化学(株)製)を0.03重量部及びブロモチモールブルー(純正化学(株)製)を0.03重量部、初期pH調整剤としてクエン酸一水和物0.004重量部とを均一に溶解させ、80℃に加温した後、シート状担持体であるレーヨン不織布(金星製紙(株)製:ボンリック4100)100重量部にバーコーター(No.10)を用いて担持させたシート状の動物用健康検査材を得た。
・◎:適正な無変色、もしくは色相変化があり、評価が可能
・○:一旦変色した色相が元に戻りつつあるが、評価は可能
・△:試験前に比べ僅かに色相変化があるが、評価は不可能
・×:不適正な無変色、もしくは色相変化があり、評価が不可能(変色後に元に戻った場合を含む。)
なお、適正な無変色とは、pH調整液のpH値上、その色のままであることが適正である状態を示す。また、不適正な無変色とは、本来pH値上は変色するはずであるにも拘わらず変色しないものをいう。
参考例1において、水酸基価が890mgKOH/gであり、含水率10重量%である常温で液体状のポリグリセリン(阪本薬品工業(株)製:#750、不純物としてグリセリンを含む。)10重量部を加え、初期pH調整剤を無添加にした以外は参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例1で用いたポリグリセリンを25重量部とし、HLB値が3であり、含水率0重量%である常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−1810S)(表中、ポリグリセリン脂肪酸エステルを「PGFAE」と略記する。)75重量部を加えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例2で用いたポリグリセリン脂肪酸エステルを、HLB値が14.9であり、含水率0重量%である常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−18Y)75重量部に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例2で用いたポリグリセリン脂肪酸エステルを、HLB値が11であり、含水率0重量%である常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−182S)6.3重量部に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例4で用いたポリグリセリン脂肪酸エステルを500重量部に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例2で用いたポリグリセリンを、水酸基価が1070mgKOH/gであり、含水率5重量%である常温で液体状のポリグリセリン(阪本薬品工業(株)製:#310、不純物としてグリセリンを含む。)に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例2で用いたポリエチレングリコールを水酸基価が113mgKOH/gであり、含水率5重量%である常温で固体状のポリエチレングリコール(ナカライテクス(株)製:#1000、不純物としてエチレングリコールを含む。)100重量部に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例7で用いた動物用健康検査材にポリグリセリン脂肪酸エステルを、HLB値が6.7であり、含水率0重量%である常温で固体状のソルビタン脂肪酸エステル(花王(株)製:エマゾールP−10V)75重量部に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
実施例7で用いたポリグリセリン脂肪酸エステルを、HLB値が7であり、含水率0.5重量%である常温で固体状のショ糖脂肪酸エステル(三菱化学フーズ(株)製:シュガーエステルS−770)75重量部に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表1に示す。
(実施例10)
実施例2で得られた動物用健康検査材にpH調整液の代わりに罹病状態の猫から採取したpH7.2の尿を用いた以外は実施例1と同様の試験を行った。その結果を表2に示す。
(参考例2)
参考例1において、シリカゲルの猫砂(アイリスオーヤマ(株)製 商品名:脱臭サンド、アルカリ性)の上に動物用健康検査材を設置した以外は、参考例1と同様の試験を実施した。その結果を表2に示す。
(実施例11)
実施例2で用いたpH指示薬の代わりに、テトラブロムフェノールブルー(東京化成工業(株)製、表中「TBPB」と略記する。):0.02重量部を用い、初期pH調整剤としてクエン酸(扶桑化学工業(株)製)5重量部を用い、pH調整液を蛋白調製液に変えた以外は実施例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。なお、蛋白調製液は、水にアルブミン[人血清由来(和光純薬工業(株)製)を(1)0mg/dL(無添加)、(2)15mg/dL、(3)100mg/dLに調製したものを使用した。
実施例2で用いたpH指示薬の代わりに、グルコースオキシダーゼ(関東化学(株)製):0.0002重量部、ペルオキシダーゼ(関東化学(株)製):0.0014重量部、o−トリジン(キシダ化学(株)製):0.055重量部からなる混合物を用い、pH調整液をブドウ糖調製液に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。なお、ブドウ糖調製液は、水にD−(+)−グルコース(ナカライテクス(株)製)を(1)0mg/dL(無添加)、(2)100mg/dL、(3)500mg/dLに調製したものを使用した。
実施例2で用いたpH指示薬の代わりに、クメンヒドロペルオキシド(ナカライテクス(株)製):0.015重量部、o−トリジン(キシダ化学(株)製):0.025重量部からなる混合物を用い、pH調整液をヘモグロビン調製液に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。なお、ヘモグロビン調製液は、水にヘモグロビン(和光純薬工業(株)製)を(1)0mg/dL(無添加)、(2)0.06mg/dL、(3)0.15mg/dLに調製したものを使用した。
実施例1で用いたポリグリセリンの代わりにHLB値が11であり、含水率0重量%である常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−182S)550重量部に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。
実施例1で用いたポリグリセリンの代わりにHLB値が11であり、含水率0重量%である常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−182S)6重量部に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。それらの結果を表2に示す。
実施例1で用いたポリエチレングリコールの代わりにHLB値が11であり、含水率0重量%である常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−182S)に変え、ポリグリセリンを20重量部に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。それらの結果を表2に示す。
実施例2で得られたポリオール調製物をシート状担持体に8g/m2となるようにホットメルトコーター(松下工業(株)製)にてコーティングして動物用健康検査材を得て、参考例1と同様の試験を行った。それらの結果を表2に示す。
実施例2で用いたポリグリセリン脂肪酸エステルを70重量部に変え、含水率0重量%である常温で固体状のパラフィンワックス(日本精鑞(株)製:155):5重量部を加えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表2に示す。
実施例14のポリグリセリンを13重量部に変え、HLB値が3であり、含水率0重量%である常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−1810S)に変えた以外は、実施例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。
実施例14で用いたポリグリセリンを水酸基価が1070mgKOH/gであり、含水率5重量%である常温で液体状のポリグリセリン(阪本薬品工業(株)製:#310、不純物としてグリセリンを含む。)42重量部に変え、HLB値が12であり、含水率0重量%である常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−18S)に変えた以外は、実施例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。
実施例14で用いた健康指示薬を水47重量部に溶かして加えた以外は、実施例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。
実施例4で用いたポリエチレングリコールを120重量部に変え、ポリグリセリンを5重量部に変え、HLB値が3であり、含水率0重量%である常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−1810S)500重量部に変えた以外は、実施例4と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。
実施例4で用いたポリエチレングリコールを水酸基価が113mgKOH/gであり、含水率5重量%である常温で固体状のポリエチレングリコール(ナカライテクス(株)製:#1000、不純物としてエチレングリコールを含む。)5重量部に変え、ポリグリセリンを水酸基価が1070mgKOH/gであり、含水率5重量%である常温で液体状のポリグリセリン(阪本薬品工業(株)製:#310、不純物としてグリセリンを含む。)120重量部に変え、HLB値が12であり、含水率0重量%である常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−18S)6.3重量部に変えた以外は、実施例4と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。
実施例2で得られたポリオール調製物にHLB値が6.7であり、含水率0重量%である常温で固体状のソルビタン脂肪酸エステル(花王(株)製:エマゾールP−10V)25重量部加えた以外は、実施例2と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。
参考例1で得られた動物用健康検査材の裏面に、周囲に両面テープを貼り付けた厚さ30μmのポリエチレンフィルムを貼り合わせて得られた動物用健康検査材を用いた以外は、参考例1と同様の試験を行った。その結果を表3に示す。
参考例1で用いたポリエチレングリコールの代わりに水酸基価が113mgKOH/gであり、含水率5重量%である常温で固体状のポリエチレングリコール(ナカライテクス(株)製:#1000、不純物としてエチレングリコールを含む。)に変えた以外は参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果を表3に示す。
参考例6において、水酸基価が190mgKOH/gであり、含水率5重量%である常温でペースト状のポリエチレングリコール(ナカライテクス(株)製:#600、不純物としてエチレングリコールを含む。)5重量部を加えた以外は参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。またその混合物は常温で固体状であった。その結果を表3に示す。
参考例1で用いたポリエチレングリコールの代わりに水酸基価が281mgKOH/gであり、含水率5重量%である常温で液体状のポリエチレングリコール(ナカライテクス(株)製:#400、不純物としてエチレングリコールを含む。)を用いた以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果、色相変化は生じたもののシートが濡れた状態であるため、健康指示薬が拡散し、色相が薄れてしまうため、すぐに評価ができなくなった。それらの結果を表4に示す。
参考例1で用いたポリエチレングリコールの代わりに水酸基価が890mgKOH/gであり、含水率10重量%である常温で液体状のポリグリセリン(阪本薬品工業(株)製:#750、不純物としてグリセリンを含む。)を用いた以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。長時間の色相保持や健康指示薬の安定性は良好であるものの、pH調整液滴下直後に動物用健康検査材の表面がべたついてしまい、排尿中又はその直後の動物の毛に健康指示薬が呈する色が移行してしまうものとなった。それらの結果を表4に示す。
実施例2において、ポリグリセリンの代わりに水酸基価が1830mgKOH/gであり、含水率1重量%である常温で液体状のグリセリン(ナカライテクス(株)製)を用いた以外は、実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果、3ヶ月保管後は色相が変化しなくなってしまった。これはグリセリンの水酸基によりpH指示薬が変性されてpH試験機能が失われてしまったからと考えられる。それらの結果を表4に示す。
参考例1で用いたポリエチレングリコールの代わりに水酸基価が503mgKOH/gであり、含水率0重量%である常温で固体状のHLB値11のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンソフトQ−182S)を用いた以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果、評価が可能である色相に到達するまでに3時間程度要するため、誤った判断を下す可能性があった。それらの結果を表4に示す。
参考例1で用いたポリエチレングリコールの代わりに水酸基価が290mgKOH/gであり、含水率0重量%である常温で固体状のHLB値6.7のソルビタン脂肪酸エステル(花王(株)製:エマゾールP−10V)(表中、ソルビタン脂肪酸エステルを「ソルビタンFAE」と略記する。)を用いた以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果、色相が変わらなかった。それらの結果を表4に示す。
参考例1で用いたポリエチレングリコールの代わりに水酸基価が370mgKOH/gであり、含水率0.5重量%である常温で固体状のHLB値7のショ糖脂肪酸エステル(三菱化学フーズ(株)製:シュガーエステルS−770)を用いた以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得ようとしたが、その結果、常温で粘調な状態となったため、シート表面へのコーティングが困難なものとなった。また仮にコーティングできたとしても、シート表面がべたついてしまい、排尿中又はその直後の動物の毛に健康指示薬が呈する色が移行してしまうものになると推察される。その結果を表4に示す。
参考例1で用いたポリエチレングリコールの代わりに水酸基価が890mgKOH/gであり、含水率10重量%である常温で液体状のポリグリセリン(阪本薬品工業(株)製:#750、不純物としてグリセリンを含む。)を用い、含水率0重量%である常温で固体状のパラフィンワックス(日本精鑞(株)製:155):200重量部加えた以外は、参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得ようとしたが、混合物が分層してしまい動物用健康検査材を得ることができなかった。その結果を表4に示す。
実施例2で用いたポリエチレングリコールを水酸基価が113mgKOH/gであり、含水率5重量%である常温で固体状のポリエチレングリコール(ナカライテクス(株)製:#1000、不純物としてエチレングリコールを含む。)に変え、同じくポリグリセリン脂肪酸エステルをHLB値が15であり、含水率0重量%である常温で固体状のポリグリセリン脂肪酸エステル(太陽化学(株)製:サンファットPS−68)に変えた以外は実施例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果、色相が変わらなかった。それらの結果を表4に示す。
動物用健康検査材の代わりに、市販のpH試験紙(アドバンテック(株)製・商品名ブロモチモールブルー試験紙)を用いて参考例1と同様の試験を行ったところ、pH調整液を滴下した直後は変色するものの、水の揮散に伴い、1時間後には滴下前の色相に戻ってしまった。その結果を表4に示す。
動物用健康検査材の代わりに、再生パルプ、デンプン、及びpH指示薬により構成されたペットの尿で診断する健康管理商品(ペットライブラリー(株)製・商品名:ペーハーマスター)を用いて参考例1と同様の試験を行ったところ、pH調整液を滴下した直後は変色するものの、水の揮散に伴い、1時間後には滴下前の色相に戻ってしまった。その結果を表4に示す。
参考例1において、水10重量部を加えた以外は参考例1と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。また、得られた動物用健康検査材の含水率は15重量%であった。その結果、3ヶ月保管後は色相が変化しなくなってしまった。これは含水率が高いためにpH指示薬が変性されてpH試験機能が失われてしまったからと考えられる。それらの結果を表5に示す。
実施例14のポリグリセリンを10重量部に変えた以外は、実施例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果、5分後でも評価は不可能であり、誤った判断を下す可能性があった。それらの結果を表5に示す。
実施例14のポリグリセリンを43重量部に変えた以外は、実施例14と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果、長時間の色相保持や健康指示薬の安定性は良好であるものの、pH調整液滴下直後に動物用健康検査材の表面がベタついてしまい、排尿中又はその直後の動物の毛に健康指示薬が呈する色が移行してしまうものとなった。それらの結果を表5に示す。
実施例19の水を50重量部に変えた以外は、実施例19と同様の手順により動物用健康検査材を得て、同様の試験を行った。その結果、3ヶ月保管後は色相で判断がなくなってしまった。これは含水率が高いためにpH指示薬が変性されてpH試験機能が失われてしまったからと考えられる。それらの結果を表5に示す。
Claims (6)
- 水酸基価が6mgKOH/g以上1500mgKOH/g以下であるポリグリセリンと、常温で固体状であり、かつ、HLB値が3以上15未満であるポリオール脂肪酸エステルとからなり、ポリグリセリンとポリオール脂肪酸エステルとの重量混合比が10:90〜30:70であり、かつ、全体の水酸基価が6mgKOH/g以上1500mgKOH/g以下であり、常温固体状であり、含水率が30重量%以下であるポリオール配合物と、
動物の非罹病状態における尿に接触した際の色相と罹病状態における尿に接触した際の色相とが異なる健康指示薬とを含み、上記ポリオール配合物の含有率が90重量%以上である組成物を、シート状担持体に担持させて、罹病状態における尿と接触して上記健康指示薬による色相変化を呈しその変化後の色相を保持することができる動物用健康検査材。 - 水酸基価が6mgKOH/g以上1500mgKOH/g以下であるポリエチレングリコールと、水酸基価が6mgKOH/g以上1500mgKOH/g以下であるポリグリセリンとからなり、かつ、全体の水酸基価が6mgKOH/g以上1500mgKOH/g以下であり、常温固体状であり、含水率が30重量%以下であるポリオール調製物と、
動物の非罹病状態における尿に接触した際の色相と罹病状態における尿に接触した際の色相とが異なる健康指示薬とを含み、上記ポリオール調製物の含有率が90重量%以上である組成物を、シート状担持体に担持させて、罹病状態における尿と接触して上記健康指示薬による色相変化を呈しその変化後の色相を保持することができる動物用健康検査材。 - 水酸基価が6mgKOH/g以上1500mgKOH/g以下であるポリエチレングリコールと、水酸基価が6mgKOH/g以上1500mgKOH/g以下であるポリグリセリンと、常温で固体状であり、かつ、HLB値が3以上15未満であるポリオール脂肪酸エステルとからなり、かつ、全体の水酸基価が6mgKOH/g以上1500mgKOH/g以下であり、常温固体状であり、含水率が30重量%以下であるポリオール調製物と、
動物の非罹病状態における尿に接触した際の色相と罹病状態における尿に接触した際の色相とが異なる健康指示薬とを含み、上記ポリオール調製物の含有率が90重量%以上である組成物を、シート状担持体に担持させて、罹病状態における尿と接触して上記健康指示薬による色相変化を呈しその変化後の色相を保持することができる動物用健康検査材。 - 上記ポリオール脂肪酸エステルが、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、及び、ショ糖脂肪酸エステルのうち、少なくとも1種類からなる請求項1又は3に記載の動物用健康検査材。
- 上記動物の尿と接触する前の色相が、罹病状態における尿と接触した際の色相よりも、非罹病状態における尿と接触した際の色相に寄ったものとなるように、上記健康指示薬の含有量を調整し、かつ、その色相を3時間以上に亘って保持し続けることができる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の動物用健康検査材。
- 上記シート状担持体の裏面に水を透過しないシートを貼り合わせた請求項1乃至5のいずれか1項に記載の動物用健康検査材。
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