JP5172763B2 - 演算装置、部品実装装置、プログラム及び演算方法 - Google Patents

演算装置、部品実装装置、プログラム及び演算方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5172763B2
JP5172763B2 JP2009081731A JP2009081731A JP5172763B2 JP 5172763 B2 JP5172763 B2 JP 5172763B2 JP 2009081731 A JP2009081731 A JP 2009081731A JP 2009081731 A JP2009081731 A JP 2009081731A JP 5172763 B2 JP5172763 B2 JP 5172763B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
abnormality
occurrence rate
component
abnormality occurrence
specified
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009081731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010238689A (ja
Inventor
涼次 朝倉
智利 石田
正浩 星野
友二 森谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Instruments Co Ltd
Original Assignee
Hitachi High Tech Instruments Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Tech Instruments Co Ltd filed Critical Hitachi High Tech Instruments Co Ltd
Priority to JP2009081731A priority Critical patent/JP5172763B2/ja
Priority to CN2009102636152A priority patent/CN101902901B/zh
Publication of JP2010238689A publication Critical patent/JP2010238689A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5172763B2 publication Critical patent/JP5172763B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)
  • Automatic Assembly (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は、部品を装着する際の異常の原因を特定する技術に関する。
電子部品を回路基板に装着する部品実装装置では、部品供給装置のフィーダに保持されている部品を、装着ヘッドの吸着ノズルで吸着して、回路基板の所定の位置に搬送して装着する。
このような部品実装装置では、フィーダに保持されている部品の保持位置のずれや吸着ノズルの詰りなどにより、吸着ノズルがフィーダから部品を吸着できないといった異常が生じることがある。
このような異常が生じると、異常の原因を特定し、特定した異常の原因を取り除くまで部品実装装置の稼働を止めなければならず、部品実装装置の生産能力が低下する。従って、このような異常の原因を素早く特定し対策を行うことが必要となる。
この点、特許文献1には、各吸着ノズルの不良発生率と各吸着ノズルの取り付け位置の不良発生率とから、異常の原因が吸着ノズルと吸着ノズルの取り付け位置のどちらにあるのかを推定する技術、および、各フィーダの不良発生率と各フィーダの取り付け位置の不良発生率とから、異常の原因がフィーダとフィーダの取り付け位置のどちらにあるのかを推定する技術、が記載されている。
特許第3421372号公報
特許文献1に記載の技術では、異常の原因が吸着ノズルと吸着ノズルの取り付け位置のどちらにあるのか、または、異常の原因がフィーダとフィーダの取り付け位置のどちらにあるのか、を推定することはできるが、吸着ノズルとフィーダのどちらに異常の原因があるのかを推定することはできない。
そのため、特許文献1に記載の技術では、実際にはフィーダに原因があっても、吸着ノズルに対して異常の原因を分析してしまう場合があり、そのような場合には、異常原因の分析に多くの時間がかかってしまうことがある。そして、異常原因を分析している間は部品実装装置が停止しているため、この場合、部品実装装置の生産能力は低下することになる。
そこで、異常の原因が吸着ノズルとフィーダのどちらにあるのかを特定できる技術を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、本発明は、異常発生率の高い第一部品と第二部品における異常発生率のばらつきが小さなものを異常の原因として特定する。
例えば、本発明は、部品を基板に装着する際に使用する第一部品及び第二部品の動作回数を、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に特定する装置動作情報と、
部品を基板に装着する際に、前記第一部品及び前記第二部品において異常が発生した異常回数を、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に特定する異常履歴情報と、を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記異常履歴情報で特定される第一部品及び第二部品において異常が発生した異常回数を、前記装置動作情報で特定される当該第一部品及び当該第二部品の動作回数で除算することにより、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に第一異常発生率を算出する処理と、
前記異常履歴情報で特定される第一部品において異常が発生した異常回数の総和を、前記装置動作情報で特定される当該第一部品の動作回数の総和で除算することにより、前記第一部品毎に第二異常発生率を算出する処理と、
前記異常履歴情報で特定される第二部品において異常が発生した異常回数の総和を、前記装置動作情報で特定される当該第二部品の動作回数の総和で除算することにより、前記第二部品毎に第三異常発生率を算出する処理と、
前記第二異常発生率が高い第一部品を特定し、特定した第一部品の異常発生率を前記第一異常発生率より抽出して、抽出した異常発生率の分散を算出する処理と、
前記第三異常発生率が高い第二部品を特定し、特定した第二部品の異常発生率を前記第一異常発生率より抽出して、抽出した異常発生率の分散を算出する処理と、
算出した第一部品の異常発生率の分散の値と、算出した第二部品の異常発生率の分散の値と、を比較して、第一部品および第二部品を識別する種別について、分散の値の小さい方が含まれる種別を異常の原因となっている可能性が高いと判断する処理と
を行うことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、異常の原因が吸着ノズルとフィーダのどちらにあるのかを特定することができる。
部品実装装置の概略図。 フィーダベース、ヘッド及びビームの概略図。 ヘッドの下面図。 装着情報テーブルの概略図。 演算装置の概略図。 装置動作情報テーブルの概略図。 異常履歴情報テーブルの概略図。 異常発生率集計情報テーブルの概略図。 吸着ノズル異常発生率情報テーブルの概略図。 フィーダ異常発生率情報テーブルの概略図。 推定結果情報テーブルの概略図。 コンピュータの概略図。 装置動作情報及び異常履歴情報を更新する処理を示すフローチャート。 異常の原因を特定する処理を示すフローチャート。 第一出力画面の概略図。 第二出力画面の概略図。 第三出力画面の概略図。
図1は、本発明の一実施形態である部品実装装置100の概略図である。図示するように、部品実装装置100は、供給装置110と、装着装置120と、異常検出装置130と、全体制御装置140と、演算装置150と、入力部170と、出力部171と、通信IF部172と、を備え、これらはバス173を介して相互に接続されている。
供給装置110は、フィーダベース111と、IF部112と、を備える。
フィーダベース111には、図2(フィーダベース111、ヘッド121及びビーム122の概略図)に示されているように、複数のフィーダ111aが配置される。
フィーダ111aは、後述する全体制御装置140の指示に応じて、フィーダ111aの保持している部品が、後述する吸着ノズル123に吸着された場合に、保持している残りの部品を吸着ノズル123の吸着可能な位置にまで搬送する。
IF部112は、バス173を介して情報の送受信を行うためのインタフェースである。
装着装置120は、ヘッド121と、ビーム122と、吸着ノズル123と、駆動制御部124と、IF部125と、を備える。
ヘッド121は、図2に示されているように、ビーム122に沿って、一つの座標軸方向(図2では、X方向)に移動させることができるようにされている。
ビーム122は、図2に示されているように、ガイド122aに沿って、ヘッド121が移動する座標軸方向と交差する他の座標軸方向(図2では、Y方向)に移動することができるようにされている。
吸着ノズル123は、図3(ヘッド121の下面図)に示されているように、ヘッド121の下面にあるヘッド回転部121aに、円状に複数個配置されており、ヘッド回転部121aを回転させることにより、吸着ノズル123の位置を変えることができるようにされている。
そして、ヘッド121及びビーム122をX方向及びY方向に移動させ、ヘッド回転部121aを回転させること、により、予め定められた吸着ノズル123で、フィーダベース111に搭載されているフィーダ111aより部品を吸着し、基板180の予め定められた位置に部品を装着できるようにされている。
駆動制御部124は、後述する全体制御装置140からの指示に応じて、後述する装着情報テーブル142aで特定される装着順序及び装着位置に部品を装着するよう、ヘッド121、ヘッド回転部121a、ビーム122及び吸着ノズル123を制御する。
また、駆動制御部124は、吸着ノズル123で部品を吸着するよう制御した際に、部品を吸着したことを示す吸着情報を、IF部125を介して、演算装置150に送信する処理を行う。
IF部125は、バス173を介して情報の送受信を行うためのインタフェースである。
異常検出装置130は、異常検出部131と、IF部132と、を備える。
異常検出部131は、吸着ノズル123による部品の吸着異常を検知する。例えば、吸着ノズル123に吸着された部品の位置、形状、姿勢等を撮像して、パターンマッチング等により、これらに異常がないか検知する。
そして、異常検出部131は、吸着ノズル123による部品の吸着異常を検知すると、演算装置150に、異常の発生を特定する異常発生情報を出力する。
IF部132は、バス173を介して情報の送受信を行うためのインタフェースである。
全体制御装置140は、記憶部141と、全体制御部143と、IF部144と、を備える。
記憶部141は、装着情報記憶領域142を備える。
装着情報記憶領域142には、部品の装着順序及び吸着順序と、部品を基板に装着する位置と、部品を吸着する吸着ノズル123の位置と、部品の供給位置と、を特定する装着情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図4(装着情報テーブル142aの概略図)に示されるような装着情報テーブル142aが記憶されている。
図示するように、装着情報テーブル142aは、順序フィールド142bと、部品装着座標フィールド142cと、吸着ノズル番号フィールド142dと、フィーダ番号フィールド142eと、を有する。
順序フィールド142bには、部品の装着順序と、部品の吸着順序と、を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、部品の装着順序及び吸着順序が同じになるようにしているが、これらが別々の順番になるようにしてもよい。
部品装着座標フィールド142cには、フィーダ番号フィールド142eで特定されるフィーダ111aのフィーダベース111における搭載位置から吸着される種類の部品を、基板180に装着する位置を特定する情報が格納される。
吸着ノズル番号フィールド142dには、フィーダ番号フィールド142eで特定されるフィーダ111aのフィーダベース111における搭載位置に配置される種類の部品を吸着する吸着ノズル123のヘッド121における位置を特定する情報が格納される。ここで、位置を特定する情報として、ヘッド121において吸着ノズル123を搭載する位置に対して一意となるように割り振られた吸着ノズル番号が格納される。
フィーダ番号フィールド142eには、順序フィールド142bで特定される順序において、部品装着座標フィールド142cで特定される座標に装着される部品を保持するフィーダ111aのフィーダベース111における搭載位置を特定する情報が格納される。ここで、本実施形態においては、フィーダベース111における搭載位置を特定する情報として、フィーダベース111における搭載位置を一意に識別するための識別情報であるフィーダ番号が格納される。
全体制御部143は、供給装置110、装着装置120、異常検出装置130、演算装置150、入力部170、出力部171及び通信IF部172で行う処理を制御する。
例えば、全体制御部143は、供給装置110及び装着装置120に対して、装着情報テーブル142aで特定される順序、吸着ノズル123及び装着座標に部品が装着されるように必要な指示を出力する。
また、全体制御部143は、必要なタイミングで部品及び当該部品の吸着姿勢の異常を検出するように、異常検出装置130に必要な指示を出力する。
IF部144は、バス173を介して情報の送受信を行うためのインタフェースである。
図5は、演算装置150の概略図である。図示するように、演算装置150は、記憶部151と、制御部160と、入力部164と、出力部165と、IF部166と、を備える。
記憶部151は、取得情報記憶領域152と、装置動作情報記憶領域153と、異常履歴情報記憶領域154と、異常発生率集計情報記憶領域155と、吸着ノズル異常発生率情報記憶領域156と、フィーダ異常発生率情報記憶領域157と、推定結果情報記憶領域158と、を備える。
取得情報記憶領域152には、全体制御装置140より取得した装着情報テーブル142aが記憶される。
なお、装着情報テーブル142aに格納される情報が、全体制御装置140において更新された場合には、例えば、全体制御装置140より更新された情報又は更新されたテーブルが演算装置150に送信され、演算装置150においても更新されるものとする(後述する演算制御部161が更新)。
装置動作情報記憶領域153には、部品実装装置100の特定の部品又は部位の動作回数を特定する装置動作情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図6(装置動作情報テーブル153aの概略図)に示すような装置動作情報テーブル153aが記憶される。
図示するように、装置動作情報テーブル153aは、吸着ノズル番号特定領域153bと、フィーダ番号特定領域153cと、吸着回数特定領域153dと、を有する。
吸着ノズル番号特定領域153bの各々の行には、吸着ノズル123のヘッド121における配置位置を特定する情報が各々格納される。
フィーダ番号特定領域153cの各々の列には、フィーダ111aのフィーダベース111における搭載位置を特定する情報が各々格納される。
そして、吸着回数特定領域153dには、吸着ノズル番号特定領域153bの各々の行で特定される位置に配置されている吸着ノズル123で、フィーダ番号特定領域153cの各々の列で特定される位置に搭載されているフィーダ111aより部品を吸着した回数を特定する情報が格納される。なお、吸着回数特定領域153dには、初期値として「0」の値が格納される。
ここで、本実施形態においては、装置動作情報記憶領域153に、吸着ノズル123とフィーダ111aとの組合せによる吸着回数を格納するようにしているが、このような態様に限定されるものではなく、部品実装装置100の特定の部品又は部位の動作回数を特定する他の指標を格納することも可能である。
異常履歴情報記憶領域154には、部品実装装置100の特定の部品又は部位において異常が発生した回数を特定する異常履歴情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図7(異常履歴情報テーブル154aの概略図)に示すような異常履歴情報テーブル154aが記憶される。
図示するように、異常履歴情報テーブル154aは、吸着ノズル番号特定領域154bと、フィーダ番号特定領域154cと、異常回数特定領域154dと、を有する。
吸着ノズル番号特定領域154bの各々の行には、吸着ノズル123のヘッド121における配置位置を特定する情報が各々格納される。
フィーダ番号特定領域154cの各々の列には、フィーダ111aのフィーダベース111における搭載位置を特定する情報が各々格納される。
そして、異常回数特定領域154dには、吸着ノズル番号特定領域154bの各々の行で特定される位置に配置されている吸着ノズル123で、フィーダ番号特定領域154cの各々の列で特定される位置に搭載されているフィーダ111aより部品を吸着した際に異常が計測された回数を特定する情報が格納される。なお、異常回数特定領域154dには、初期値として「0」の値が格納される。
異常発生率集計情報記憶領域155には、部品実装装置100の特定の部品又は部位において異常が発生した確率を特定する異常発生率集計情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図8(異常発生率集計情報テーブル155aの概略図)に示すような異常発生率集計情報テーブル155aが記憶される。
図示するように、異常発生率集計情報テーブル155aは、吸着ノズル番号特定領域155bと、フィーダ番号特定領域155cと、異常発生率特定領域155dと、を有する。
吸着ノズル番号特定領域155bの各々の行には、吸着ノズル123のヘッド121における配置位置を特定する情報が各々格納される。
フィーダ番号特定領域155cの各々の列には、フィーダ111aのフィーダベース111における搭載位置を特定する情報が各々格納される。
そして、異常発生率特定領域155dには、吸着ノズル番号特定領域155bの各々の行で特定される位置に配置されている吸着ノズル123で、フィーダ番号特定領域155cの各々の列で特定される位置に搭載されているフィーダ111aより部品を吸着した際に、異常が計測された確率を特定する情報が格納される。なお、異常発生率特定領域155dには、初期値としてデータがないことを示す「−」の値が格納される。
吸着ノズル異常発生率情報記憶領域156には、ヘッド121に配置された各々の吸着ノズル123の異常発生率を特定する吸着ノズル異常発生率情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図9(吸着ノズル異常発生率情報テーブル156aの概略図)に示すような吸着ノズル異常発生率情報テーブル156aが記憶される。
図示するように、吸着ノズル異常発生率情報テーブル156aは、吸着ノズル番号フィールド156bと、異常発生率フィールド156cと、を有する。
吸着ノズル番号フィールド156bには、吸着ノズル123のヘッド121における配置位置を特定する情報が格納される。
異常発生率フィールド156cには、吸着ノズル番号フィールド156bで特定される位置に配置された吸着ノズル123において、部品を吸着した際に、異常が発生した確率を特定する情報が格納される。なお、異常発生率フィールド156cには、初期値として「0」の値が格納される。
フィーダ異常発生率情報記憶領域157には、フィーダベース111に搭載されたフィーダ111aから部品を吸着した際の異常発生率を特定するフィーダ異常発生率情報が記憶される。例えば、本実施形態においては、図10(フィーダ異常発生率情報テーブル157aの概略図)に示すようなフィーダ異常発生率情報テーブル157aが記憶される。
図示するように、フィーダ異常発生率情報テーブル157aは、フィーダ番号フィールド157bと、異常発生率フィールド157cと、を有する。
フィーダ番号フィールド157bには、フィーダ111aのフィーダベース111における搭載位置を特定する情報が格納される。
異常発生率フィールド157cには、フィーダ番号フィールド157bで特定される位置に搭載されたフィーダ111aから部品を吸着する際に、異常が発生した確率を特定する情報が格納される。なお、異常発生率フィールド157cには、初期値として「0」の値が格納される。
推定結果情報記憶領域158には、部品実装装置100において発生した異常の原因を特定する推定結果情報が格納される。例えば、本実施形態においては、図11(推定結果情報テーブル158aの概略図)に示すような推定結果情報テーブル158aが記憶される。
図示するように、推定結果情報テーブル158aは、原因1名称フィールド158bと、原因1推定結果フィールド158cと、原因2名称フィールド158dと、原因2推定結果フィールド158eと、を有する。
原因1名称フィールド158bには、部品実装装置100において発生する異常に対しる原因を特定する情報が格納される。本実施形態においては、異常の原因を特定する情報として、異常が発生する部品の名称(ここでは、「吸着ノズル」又は「フィーダ」)を特定する情報が格納される。
原因1推定結果フィールド158cには、部品実装装置100で発生した異常に対して、原因1名称フィールド158bで特定される原因が寄与している可能性の高低を特定する情報が格納される。例えば、本実施形態においては、本フィールドに「1」が格納されている場合には、部品実装装置100で発生した異常に対して、原因1名称フィールド158bで特定される原因が寄与している可能性が高いことを示し、一方、「0」が格納されている場合には可能性が低いことを示す。
原因2名称フィールド158dには、原因1名称フィールド158bで特定される原因に含まれる原因を特定する情報が格納される。本実施形態においては、本フィールドには、原因1名称フィールド158bで特定される名称の部品に含まれる個々の部品を特定する情報(ここでは、吸着ノズル123の配置位置、または、フィーダ111aの搭載位置、を特定する情報)が格納される。
原因2推定結果フィールド158eには、部品実装装置100で発生した異常に対して、原因2名称フィールド158dで特定される原因が寄与している可能性の高低を特定する情報が格納される。例えば、本実施形態においては、本フィールドに「1」が格納されている場合には、部品実装装置100で発生した異常に対して、原因2名称フィールド158dで特定される原因が寄与している可能性が高いことを示し、一方、「0」が格納されている場合には可能性が低いことを示す。
制御部160は、演算制御部161と、原因推定部162と、を備える。
演算制御部161は、演算装置150での処理の全体を制御する。
また、演算制御部161は、全体制御装置140より必要な情報を取得して、取得情報記憶領域152に記憶し、更新する処理を行う。
さらに、演算制御部161は、装着装置120及び異常検出装置130より必要な情報を取得して、装置動作情報テーブル153a及び異常履歴情報テーブル154aに格納し、これらのテーブルを更新する処理を行う。
原因推定部162は、演算装置150のオペレータからの指示に応じて、装置動作情報テーブル153a及び異常履歴情報テーブル154aに格納されている情報より、吸着ノズル123及びフィーダ111aの組合せ毎の異常発生率を算出して、異常発生率集計情報テーブル155aに格納するとともに、吸着ノズル123毎及びフィーダ111a毎の異常発生率を算出し、それぞれ吸着ノズル異常発生率情報テーブ156a及びフィーダ異常発生率情報テーブル157aに格納する処理を行う。
また、原因推定部162は、異常が発生している可能性の高い吸着ノズル123及びフィーダ111aを特定して、各々の異常発生率と、特定の値(ここでは、各々の部品における異常発生率との平均値)と、の差分(分散)を算出して比較することにより、吸着ノズル123及びフィーダ111aの何れに異常が発生している可能性が高いかを特定(推定)する。
さらに、原因推定部162は、異常の発生している可能性の高い吸着ノズル123又はフィーダ111aを特定する情報を、予め定められた形式の推定結果データに加工して、出力部165に出力する処理を行う。
入力部164は、情報の入力を受け付ける。
出力部165は、情報を出力する。
IF部166は、バス173を介して情報の送受信を行うためのインタフェースである。
以上に記載した演算装置150は、例えば、図12(コンピュータ900の概略図)に示すような、CPU(Central Processing Unit)901と、メモリ902と、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置903と、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)等の可搬性を有する記憶媒体904に対して情報を読み書きする読書装置905と、キーボードやマウスなどの入力装置906と、ディスプレイなどの出力装置907と、バス173に接続するためのI/F(InterFace)908と、を備えた一般的なコンピュータ900で実現できる。
例えば、記憶部151は、CPU901がメモリ902又は外部記憶装置903を利用することにより実現可能であり、制御部160は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリ902にロードしてCPU901で実行することで実現可能であり、入力部164は、CPU901が入力装置906を利用することで実現可能であり、出力部165は、CPU901が出力装置907を利用することで実現可能であり、IF部166は、CPU901がI/F908を利用することで実現可能である。
この所定のプログラムは、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、図示されていない通信装置を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリ902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、読書装置905を介して記憶媒体904から、あるいは、図示されていない通信装置を介してネットワークから、メモリ902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。
図1に戻り、入力部170は、情報の入力を受け付けるための入力装置であって、例えば、マウスやキーボードなどによって構成することができる。
出力部171は、情報を出力する出力装置であって、例えば、ディスプレイなどによって構成することができる。
通信IF部172は、ネットワークを介して、他の装置と情報の送受信を行うためのインタフェースである。
バス173は、供給装置110、装着装置120、異常検出装置130、全体制御装置140、演算装置150、入力部170、出力部171及び通信IF部172を連結する通信路である。
図13は、演算装置150において、装置動作情報及び異常履歴情報を更新する処理を示すフローチャートである。
まず、演算装置150の演算制御部161は、IF部166を介して、装着装置120より部品を吸着したことを示す吸着情報を受信すると(S10でYes)、ステップS11に進む。
ステップS11では、演算制御部161は、装置動作情報テーブル153aにおいて、部品の吸着を行った吸着ノズル123及び当該部品の供給を行ったフィーダ111aに対応する欄の値を更新する。
例えば、演算制御部161は、取得情報記憶領域152に記憶されている装着情報テーブル142aより、順序フィールド142bで特定される順序に応じて、吸着を行った吸着ノズル123の吸着ノズル番号、および、吸着の対象となったフィーダ111aのフィーダ番号、を番号フィールド142d及びフィーダ番号フィールド142eから読み込む。そして、演算制御部161は、装置動作情報テーブル153aにおいて、読み込んだ吸着ノズル番号に対応する情報が格納されている吸着ノズル番号特定領域153bの行を特定し、また、読み込んだフィーダ番号に対応する情報が格納されているフィーダ番号特定領域153cの列を特定し、特定した行と列に対応する吸着回数特定領域153dの欄の値に「1」を加算する。
次に、演算制御部161は、IF部166を介して、吸着情報を受信してから予め定められた時間内に、異常検出装置130より異常を検知したことを示す異常発生情報を受信すると(S12でYes)、ステップS13に進む。
ステップS13では、演算制御部161は、異常履歴情報テーブル154aにおいて、部品の吸着を行った吸着ノズル123及び当該部品の供給を行ったフィーダ111aに対応する欄の値を更新する。
例えば、演算制御部161は、ステップS11で、装着情報テーブル142aより読み込んだ吸着ノズル番号及びフィーダ番号に対応する情報が、異常履歴情報テーブル154の吸着ノズル番号特定領域154b及びフィーダ番号特定領域154cにそれぞれ格納されている行及び列を特定し、特定した行と列に対応する異常回数特定領域154dの欄の値に「1」を加算する。
図14は、演算装置150において、異常の原因を特定する処理を示すフローチャートである。
まず、演算装置150の原因推定部162は、ユーザが入力部164又はIF部161を介して、異常の原因推定処理の実行命令の入力を受け付けると(S20でYes)、吸着ノズル番号及びフィーダ番号の全ての組合せにつき、これらの組合せにおける異常発生率を算出し、異常発生率集計情報テーブル155aを生成して、異常発生率集計情報記憶領域155に記憶する(S21)。
例えば、原因推定部162は、吸着ノズル番号及びフィーダ番号の全ての組合せから、任意の組合せを一つずつ特定して、以下のような処理を行う。
まず、原因推定部162は、装置動作情報テーブル153aにおいて、特定された組合せに含まれる吸着ノズル番号及びフィーダ番号が、吸着ノズル番号特定領域153bの行及びフィーダ番号特定領域153cの列にそれぞれ一致する吸着回数特定領域153dの欄から吸着回数を読み込む。
さらに、原因推定部162は、読み込んだ吸着回数が「1」以上である場合には(読み込んだ吸着回数が「1」以上ではない場合には、他の組合せに進む)、異常履歴情報テーブル154aにおいて、特定された組合せに含まれる吸着ノズル番号及びフィーダ番号が、吸着ノズル番号特定領域154bの行及びフィーダ番号特定領域154cの列にそれぞれ一致する異常回数特定領域154dの欄から異常回数を読み込む。
そして、原因推定部162は、読み込んだ吸着回数及び異常回数を用いて、下記の(1)式により、吸着ノズル番号及びフィーダ番号の組合せ毎の異常発生率を算出して、異常発生率集計情報テーブル155aにおいて、特定された組合せに含まれる吸着ノズル番号及びフィーダ番号が、吸着ノズル番号特定領域155bの行及びフィーダ番号特定領域155cの列にそれぞれ一致する異常発生率特定領域155dの欄に算出した異常発生率を格納する。
Figure 0005172763
次に、原因推定部162は、全ての吸着ノズル番号に対応する吸着ノズル123について、吸着ノズル123毎の異常発生率を算出して、吸着ノズル異常発生率情報テーブル156aを生成して、吸着ノズル異常発生率情報記憶領域156に記憶する(S22)。
例えば、原因推定部162は、吸着ノズル番号を一つずつ特定して、以下のような処理を行う。
まず、原因推定部162は、装置動作情報テーブル153aにおいて、特定された吸着ノズル番号が、吸着ノズル番号特定領域153bの行に一致する吸着回数特定領域153dの欄に格納されている吸着回数を全ての列から読み込み、読み込んだ吸着回数の総和を算出する。
さらに、原因推定部162は、異常履歴情報テーブル154aにおいて、特定された吸着ノズル番号が、吸着ノズル番号特定領域154bの行に一致する異常回数特定領域154dの欄に格納されている異常回数を全ての列から読み込み、読み込んだ異常回数の総和を算出する。
そして、原因推定部162は、算出した吸着回数の総和及び異常回数の総和を用いて、下記の(2)式により、吸着ノズル番号毎の異常発生率を算出して、吸着ノズル異常発生率情報テーブル156aにおいて、特定された吸着ノズル番号が、吸着ノズル番号フィールド156bに格納されているレコードの異常発生率フィールド156cに算出した異常発生率を格納する。
Figure 0005172763
次に、原因推定部162は、ステップS22で生成した吸着ノズル異常発生率情報テーブル156aの異常発生率フィールド156cに格納されている異常発生率の中で最も大きな値が格納されているレコードを特定し、特定したレコードの吸着ノズル番号フィールド156bに格納されている吸着ノズル番号を読み込み、推定結果情報テーブル158aにおいて、原因1名称フィールド158bに「吸着ノズル」が格納されているレコードであって、読み込んだ吸着ノズル番号が原因2名称フィールド158dに格納されているレコード、を特定し、特定したレコードの原因2推定結果フィールド158eの値を「1」に更新する(S23)。
次に、原因推定部162は、全てのフィーダ番号に対応するフィーダ111aについて、フィーダ111a毎の異常発生率を算出して、フィーダ異常発生率情報テーブル157aを生成して、フィーダ異常発生率情報記憶領域157に記憶する(S24)。
例えば、原因推定部162は、フィーダ番号を一つずつ特定して、以下のような処理を行う。
まず、原因推定部162は、装置動作情報テーブル153aにおいて、特定されたフィーダ番号が、フィーダ番号特定領域153cの列に一致する吸着回数特定領域153dの欄に格納されている吸着回数を全ての行から読み込み、読み込んだ吸着回数の総和を算出する。
さらに、原因推定部162は、異常履歴情報テーブル154aにおいて、特定されたフィーダ番号が、フィーダ番号特定領域154cの列に一致する異常回数特定領域154dの欄に格納されている異常回数を全ての行から読み込み、読み込んだ異常回数の総和を算出する。
そして、原因推定部162は、算出した吸着回数の総和及び異常回数の総和を用いて、上記の(2)式により、フィーダ番号毎の異常発生率を算出して、フィーダ異常発生率情報テーブル157aにおいて、特定されたフィーダ番号が、フィーダ番号フィールド157bに格納されているレコードの異常発生率フィールド157cに算出した異常発生率を格納する。
次に、原因推定部162は、ステップS24で生成したフィーダ異常発生率情報テーブル157aの異常発生率フィールド157cに格納されている異常発生率の中で最も大きな値が格納されているレコードを特定し、特定したレコードのフィーダ番号フィールド157bに格納されているフィーダ番号を読み込み、推定結果情報テーブル158aにおいて、原因1名称フィールド158bに「フィーダ」が格納されているレコードであって、読み込んだフィーダ番号が原因2名称フィールド158dに格納されているレコード、を特定し、特定したレコードの原因2推定結果フィールド158eの値を「1」に更新する(S25)。
次に、原因推定部162は、ステップS23において異常発生率が最も大きいと判断された吸着ノズル番号の分散の値を算出する(S26)。
例えば、原因推定部162は、異常発生率集計情報テーブル155aにおいて、ステップS23において異常発生率が最も大きいと判断された吸着ノズル番号に一致する情報が、吸着ノズル番号特定領域155bの行に格納された異常発生率特定領域155dの全ての列に格納されている値のうち「−」の値ではないものを全て読み込む。
そして、読み込んだ値に「1」から順に自然数によるインデックスi及びjを割り振り、下記の(3)式にて、吸着ノズルにおける分散の値を算出する。
Figure 0005172763
ここで、Dはインデックスiが割り振られた異常発生率の値であり、Dはインデックスjが割り振られた異常発生率の値であり、nは読み込まれた異常発生率の値の総数である。
次に、原因推定部162は、ステップS25において異常発生率が最も大きいと判断されたフィーダ番号の分散の値を算出する(S27)。
例えば、原因推定部162は、異常発生率集計情報テーブル155aにおいて、ステップS25において異常発生率が最も大きいと判断されたフィーダ番号に一致する情報が、フィーダ番号特定領域155cの列に格納された異常発生率特定領域155dの全ての行に格納されている値のうち「−」の値ではないものを全て読み込む。
そして、読み込んだ値に「1」から順に自然数によるインデックスi及びjを割り振り、上記の(3)式にて、フィーダにおける分散の値を算出する。
次に、原因推定部162は、ステップS26で算出した吸着ノズル123の分散の値と、ステップS27で算出したフィーダ111aの分散の値と、を比較し、吸着ノズル123の分散の値が、フィーダ111aの分散の値よりも小さな場合には、推定結果情報テーブル158aの原因1名称フィールド158bに「吸着ノズル」を特定する情報が格納されているレコードの原因1推定結果フィールド158cに「1」の値を格納し、吸着ノズル123の分散の値が、フィーダ111aの分散の値よりも大きな場合には、推定結果情報テーブル158aの原因1名称フィールド158bに「フィーダ」を特定する情報が格納されているレコードの原因1推定結果フィールド158cに「1」の値を格納することで、原因推定結果情報テーブル158aを更新する(S28)。
次に、原因推定部162は、推定結果情報テーブル158aに格納されている情報を予め定められた表示画面に加工して、出力部165、または、IF部166を介して他の装置に出力する(S29)。
例えば、原因推定部162は、図15(第一出力画面180の概略図)に示すように、推定結果情報テーブル158aの原因1名称フィールド158bに格納された情報を親要素、原因2名称フィールド158dに格納された情報を子要素、とするツリー構造を生成し、原因1推定結果フィールド158c及び原因2推定結果フィールド258eに「1」が格納されたレコードの原因1名称フィールド158b及び原因2名称フィールド158dに格納された情報に対応する要素を、他の要素と識別可能に表示する。
例えば、本実施形態では、当該対応する要素を他の要素とは異なる色彩を付すことで識別可能としているが、このような態様に限定されるものではない。
また、原因推定部162は、入力部164又はIF部166を介して、原因の推定根拠の提示指示の入力を受け付けると、例えば、図16(第二出力画面181の概略図)に示されるような第二出力画面181、または、図17(第三出力画面182の概略図)に示されるような第三出力画面182、を生成して、出力部165に、または、IF部166を介して他の装置に、出力する。
例えば、原因推定部162は、ステップS26で算出した吸着ノズル123の分散の値が、ステップS27で算出したフィーダ111aの分散の値よりも小さい場合には、図16に示されているような第二出力画面181を生成する。
ここで、第二出力画面181は、異常原因概略表示領域181aと、原因の推定根拠表示領域181dと、を有する。
そして、異常原因概略表示領域181aの発生原因表示領域181bには、「吸着ノズル」の文字列が表示される。
また、異常原因概略表示領域181aの吸着ノズル番号表示領域181cに、原因1推定結果フィールド158c及び原因2推定結果フィールド258eに「1」が格納されたレコードの原因2名称フィールド158dに格納された吸着ノズル番号の値が表示される。
さらに、原因の推定根拠表示領域181dの異常発生率表示領域181eには、異常発生率集計情報テーブル155aにおいて、吸着ノズル番号表示領域181cに表示された吸着ノズル番号に一致する情報が、吸着ノズル番号特定領域155bの行に格納された異常発生率特定領域155dの全ての列に格納されている値のうち「−」の値ではないものの値の大きさに比例する各々の棒グラフが表示される。
加えて、原因の推定根拠表示領域181dの異常発生率の分散表示領域181fには、図14のステップS26で算出した吸着ノズルの異常発生率の分散の値が表示される。
一方、原因推定部162は、ステップS26で算出した吸着ノズル123の分散の値が、ステップS27で算出したフィーダ111aの分散の値よりも大きい場合には、図17に示されているような第三出力画面182を生成する。
ここで、第三出力画面182は、異常原因概略表示領域182aと、原因の推定根拠表示領域182dと、を有する。
そして、異常原因概略表示領域182aの発生原因表示領域182bには、「フィーダ」の文字列が表示される。
また、異常原因概略表示領域182aのフィーダ番号表示領域182cに、原因1推定結果フィールド158c及び原因2推定結果フィールド258eに「1」が格納されたレコードの原因2名称フィールド158dに格納されたフィーダ番号の値が表示される。
さらに、原因の推定根拠表示領域182dの異常発生率表示領域182eには、異常発生率集計情報テーブル155aにおいて、フィーダ番号表示領域182cに表示されたフィーダ番号に一致する情報が、フィーダ番号特定領域155cの列に格納された異常発生率特定領域155dの全ての行に格納されている値のうち「−」の値ではないものの値の大きさに比例する各々の棒グラフが表示される。
加えて、原因の推定根拠表示領域181dの異常発生率の分散表示領域181fには、図14のステップS27で算出したフィーダの異常発生率の分散の値が表示される。
以上のように、本実施形態によれば、異常が発生した場合に、その異常の原因が吸着ノズル123又はフィーダ111aにあるのかを、履歴から特定(推定)することができ、さらに、原因として特定された吸着ノズル123又はフィーダ111aから、故障率の高いものを故障の原因箇所として特定(推定)することができる。
以上に記載した実施形態においては、図14に示すフローチャートにおいて、ステップS23で異常発生率の最も大きい吸着ノズル番号を特定し、ステップS25で異常発生率の最も大きいフィーダ番号を特定して、ステップS26及びS27でこれらの分散の値を算出し、ステップS28で分散の値が小さい方を異常の原因となっている可能性が高いと判断している。
しかしながら、このような態様に限定されず、例えば、図14に示すフローチャートにおいて、ステップS23で異常発生率の値が予め定められた閾値の値よりも大きい吸着ノズル番号を特定し、ステップS25で異常発生率の値が予め定められた閾値の値よりも大きいフィーダ番号を特定して、ステップS26及びS27でこれらの分散の値を算出し、ステップS28で分散の値が最も小さい方、または、分散の値の平均値が小さい方、を異常の原因となっている可能性が高いと判断するようにしてもよい。
また、図14のステップS23又はS25において、異常発生率の最も大きな吸着ノズル番号又はフィーダ番号が複数ある場合には、任意のものを選択してもよく、また、ステップS26又はS27で算出される分散の値が小さい方を特定して、他方と比較する対象としてもよい。
また、図14のステップS28において、吸着ノズルの分散の値と、フィーダの分散の値と、が同じ場合には、異常発生率が二番目に大きなものの分散の値を比較して、小さい方を異常の原因とすることもできるし、異常の発生回数が多い方を異常の原因とすることもできる。
以上に記載した実施形態においては、演算装置150は、装着装置120より部品を吸着したことを示す吸着情報を取得し、異常検出装置130より異常が発生したことを示す異常発生情報を取得するようにしているが、このような態様に限定されず、例えば、全体制御装置140が、装着装置120に部品の吸着を指示する際の信号を検知するようにしてもよく、また、異常検出装置130より異常が発生したことを示す異常発生情報を全体制御装置140に送信し、全体制御装置140から異常発生情報を取得するようにしてもよい。
100 部品実装装置
110 供給装置
111 フィーダベース
120 装着蔵置
121 ヘッド
122 ビーム
123 吸着ノズル
124 駆動制御部
130 異常検出装置
131 異常検出部
140 全体制御装置
141 記憶部
143 全体制御部
150 演算装置
151 記憶部
152 取得情報記憶領域
153 装置動作情報記憶領域
154 異常履歴情報記憶領域
155 異常発生率集計情報記憶領域
156 吸着ノズル異常発生率情報記憶領域
157 フィーダ異常発生率情報記憶領域
158 推定結果情報記憶領域
160 制御部
161 演算制御部
162 原因推定部

Claims (14)

  1. 部品を基板に装着する際に使用する第一部品及び第二部品の動作回数を、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に特定する装置動作情報と、
    部品を基板に装着する際に、前記第一部品及び前記第二部品において異常が発生した異常回数を、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に特定する異常履歴情報と、を記憶する記憶部と、制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記異常履歴情報で特定される第一部品及び第二部品において異常が発生した異常回数を、前記装置動作情報で特定される当該第一部品及び当該第二部品の動作回数で除算することにより、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に第一異常発生率を算出する処理と、
    前記異常履歴情報で特定される第一部品において異常が発生した異常回数の総和を、前記装置動作情報で特定される当該第一部品の動作回数の総和で除算することにより、前記第一部品毎に第二異常発生率を算出する処理と、
    前記異常履歴情報で特定される第二部品において異常が発生した異常回数の総和を、前記装置動作情報で特定される当該第二部品の動作回数の総和で除算することにより、前記第二部品毎に第三異常発生率を算出する処理と、
    前記第二異常発生率が高い第一部品を特定し、特定した第一部品の異常発生率を前記第一異常発生率より抽出して、抽出した異常発生率の分散を算出する処理と、
    前記第三異常発生率が高い第二部品を特定し、特定した第二部品の異常発生率を前記第一異常発生率より抽出して、抽出した異常発生率の分散を算出する処理と、
    算出した第一部品の異常発生率の分散の値と、算出した第二部品の異常発生率の分散の値と、を比較して、第一部品および第二部品を識別する種別について、分散の値の小さい方が含まれる種別を異常の原因となっている可能性が高いと判断する処理と
    を行うことを特徴とする演算装置。
  2. 請求項1に記載の演算装置であって、
    前記制御部は、
    異常の原因となっている可能性が高いと判断された種別に含まれる部品のうち、前記第二異常発生率又は前記第三異常発生率が最も高い第一部品又は第二部品が、異常の原因となっている可能性が高い部品であると判断する処理、を行うことを特徴とする演算装置。
  3. 請求項1に記載の演算装置であって、
    前記第一部品は吸着ノズルであり、前記第二部品はフィーダであることを特徴とする演算装置。
  4. 請求項1に記載の演算装置であって、
    前記制御部は、
    前記第二異常発生率が最も高い第一部品、および、前記第三異常発生率が最も高い第二部品、を特定して分散の値を算出することを特徴とする演算装置。
  5. 請求項1に記載の演算装置であって、
    前記制御部は、
    前記第二異常発生率が予め定められた閾値よりも高い第一部品、および、前記第三異常発生率が予め定められた閾値よりも高い第二部品、を特定して分散の値を算出することを特徴とする演算装置。
  6. 請求項1または2に記載の演算装置であって、
    前記制御部は、
    複数の判断結果を階層構造のあるツリーにて出力することを特徴とする演算装置。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載の演算装置を有する部品実装装置。
  8. コンピュータを、
    部品を基板に装着する際に使用する第一部品及び第二部品の動作回数を、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に特定する装置動作情報と、
    部品を基板に装着する際に、前記第一部品及び前記第二部品において異常が発生した異常回数を、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に特定する異常履歴情報と、を記憶する記憶手段、制御手段、として機能させるプログラムであって、
    前記プログラムは、前記制御手段に、
    前記異常履歴情報で特定される第一部品及び第二部品において異常が発生した異常回数を、前記装置動作情報で特定される当該第一部品及び当該第二部品の動作回数で除算することにより、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に第一異常発生率を算出する処理と、
    前記異常履歴情報で特定される第一部品において異常が発生した異常回数の総和を、前記装置動作情報で特定される当該第一部品の動作回数の総和で除算することにより、前記第一部品毎に第二異常発生率を算出する処理と、
    前記異常履歴情報で特定される第二部品において異常が発生した異常回数の総和を、前記装置動作情報で特定される当該第二部品の動作回数の総和で除算することにより、前記第二部品毎に第三異常発生率を算出する処理と、
    前記第二異常発生率が高い第一部品を特定し、特定した第一部品の異常発生率を前記第一異常発生率より抽出して、抽出した異常発生率の分散を算出する処理と、
    前記第三異常発生率が高い第二部品を特定し、特定した第二部品の異常発生率を前記第一異常発生率より抽出して、抽出した異常発生率の分散を算出する処理と、
    算出した第一部品の異常発生率の分散の値と、算出した第二部品の異常発生率の分散の値と、を比較して、第一部品および第二部品を識別する種別について、分散の値の小さい方が含まれる種別を異常の原因となっている可能性が高いと判断する処理と
    を行わせることを特徴とするプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムであって、
    前記制御手段に、
    異常の原因となっている可能性が高いと判断された種別に含まれる部品のうち、前記第二異常発生率又は前記第三異常発生率が最も高い第一部品又は第二部品が、異常の原因となっている可能性が高い部品であると判断する処理、を行わせることを特徴とするプログラム。
  10. 請求項8に記載のプログラムであって、
    前記第一部品は吸着ノズルであり、前記第二部品はフィーダであることを特徴とするプログラム。
  11. 請求項8に記載のプログラムであって、
    前記制御手段に、
    前記第二異常発生率が最も高い第一部品、および、前記第三異常発生率が最も高い第二部品、を特定して分散の値を算出させることを特徴とするプログラム。
  12. 請求項8に記載のプログラムであって、
    前記制御手段に、
    前記第二異常発生率が予め定められた閾値よりも高い第一部品、および、前記第三異常発生率が予め定められた閾値よりも高い第二部品、を特定して分散の値を算出させることを特徴とするプログラム。
  13. 請求項8または9に記載の演算装置であって、
    前記制御手段に、
    複数の判断結果を階層構造のあるツリーにて出力させることを特徴とするプログラム。
  14. 部品を基板に装着する際に使用する第一部品及び第二部品の動作回数を、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に特定する装置動作情報と、
    部品を基板に装着する際に、前記第一部品及び前記第二部品において異常が発生した異常回数を、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に特定する異常履歴情報と、を記憶する記憶部と、制御部と、を備える演算装置が行う演算方法であって、
    前記制御部が、前記異常履歴情報で特定される第一部品及び第二部品において異常が発生した異常回数を、前記装置動作情報で特定される当該第一部品及び当該第二部品の動作回数で除算することにより、前記第一部品及び前記第二部品の組合せ毎に第一異常発生率を算出する処理を行う過程と、
    前記制御部が、前記異常履歴情報で特定される第一部品において異常が発生した異常回数の総和を、前記装置動作情報で特定される当該第一部品の動作回数の総和で除算することにより、前記第一部品毎に第二異常発生率を算出する処理を行う過程と、
    前記制御部が、前記異常履歴情報で特定される第二部品において異常が発生した異常回数の総和を、前記装置動作情報で特定される当該第二部品の動作回数の総和で除算することにより、前記第二部品毎に第三異常発生率を算出する処理を行う過程と、
    前記制御部が、前記第二異常発生率が高い第一部品を特定し、特定した第一部品の異常発生率を前記第一異常発生率より抽出して、抽出した異常発生率の分散を算出する処理を行う過程と、
    前記制御部が、前記第三異常発生率が高い第二部品を特定し、特定した第二部品の異常発生率を前記第一異常発生率より抽出して、抽出した異常発生率の分散を算出する処理を行う過程と、
    前記制御部が、算出した第一部品の異常発生率の分散の値と、算出した第二部品の異常発生率の分散の値と、を比較して、第一部品および第二部品を識別する種別について、分散の値の小さい方が含まれる種別を異常の原因となっている可能性が高いと判断する処理を行う過程と
    を有することを特徴とする演算方法。
JP2009081731A 2009-03-30 2009-03-30 演算装置、部品実装装置、プログラム及び演算方法 Active JP5172763B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009081731A JP5172763B2 (ja) 2009-03-30 2009-03-30 演算装置、部品実装装置、プログラム及び演算方法
CN2009102636152A CN101902901B (zh) 2009-03-30 2009-12-23 运算装置、部件组装装置、程序以及运算方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009081731A JP5172763B2 (ja) 2009-03-30 2009-03-30 演算装置、部品実装装置、プログラム及び演算方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010238689A JP2010238689A (ja) 2010-10-21
JP5172763B2 true JP5172763B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=43092800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009081731A Active JP5172763B2 (ja) 2009-03-30 2009-03-30 演算装置、部品実装装置、プログラム及び演算方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5172763B2 (ja)
CN (1) CN101902901B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5807157B2 (ja) * 2011-11-01 2015-11-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 電子部品実装装置におけるメンテナンスの要否判定装置およびメンテナンスの要否判定方法
JP5807158B2 (ja) * 2011-11-01 2015-11-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 電子部品実装装置におけるフィーダランク分け装置およびフィーダランク分け方法
JP6569432B2 (ja) * 2015-09-29 2019-09-04 日本電気株式会社 部品実装装置、部品実装方法及びプログラム
KR102267919B1 (ko) * 2018-06-28 2021-06-23 주식회사 고영테크놀러지 기판에 실장된 부품의 실장 불량 원인을 결정하는 전자 장치 및 방법
WO2020111756A1 (ko) 2018-11-27 2020-06-04 주식회사 고영테크놀러지 기판에 대한 검사 결과를 표시하는 전자 장치 및 방법
CN113545182B (zh) * 2019-03-19 2022-10-18 株式会社富士 装配错误的原因推定装置以及装配错误的原因推定方法
WO2022044111A1 (ja) 2020-08-25 2022-03-03 株式会社Fuji エラー原因推定装置およびエラー原因推定方法
WO2024084650A1 (ja) * 2022-10-20 2024-04-25 ヤマハ発動機株式会社 部品実装システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0637496A (ja) * 1992-07-13 1994-02-10 Sanyo Electric Co Ltd 電子部品の組立装置
JP3421372B2 (ja) * 1993-01-12 2003-06-30 松下電器産業株式会社 電子部品実装機と部品吸着不良管理方法
JP2002190700A (ja) * 2000-12-20 2002-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装制御装置及び方法
CN100431938C (zh) * 2004-09-27 2008-11-12 东芝电梯株式会社 携带式异常诊断设备、升降机异常诊断系统及方法
JP2006190913A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Juki Corp 部品実装方法及びシステム

Also Published As

Publication number Publication date
CN101902901B (zh) 2012-08-29
JP2010238689A (ja) 2010-10-21
CN101902901A (zh) 2010-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5172763B2 (ja) 演算装置、部品実装装置、プログラム及び演算方法
JP5427054B2 (ja) 異常検出装置を備えた部品実装装置
US11853496B2 (en) Using electrical resistance to estimate force on an electrode during temperature changes
JP5645681B2 (ja) 部品実装装置の設定を算出する演算装置、部品実装装置、及びプログラム
CN102262490B (zh) 用于使用差分感测的电容式触摸屏控制器的噪声消除技术
TWI547837B (zh) 電子設備及其觸摸輸入控制方法
US20170192605A1 (en) Mitigating common mode display noise using hybrid estimation approach
JP2019140193A (ja) データ処理方法、データ処理装置、および、データ処理プログラム
CN110705551A (zh) 按键位置的识别方法、装置、电子设备和存储介质
JP7382575B2 (ja) 実装条件推定装置、学習装置、実装条件推定方法、およびプログラム
JP6125390B2 (ja) ストローク処理装置、方法及びプログラム
JP4804402B2 (ja) 部品実装順序決定方法
JP2010118561A (ja) 部品装着装置、プログラム及び異常原因究明方法
JP2010267779A (ja) 演算装置、部品実装装置、プログラム及び撮像処理方法
KR101239032B1 (ko) 부품 실장 장치 및 그 생산 처리량 저하 원인 특정 방법
JP5770121B2 (ja) 手書き入力装置、手書き入力プログラム、手書き入力方法
JP7403121B2 (ja) 生産管理装置、生産管理方法、およびプログラム
WO2019023878A1 (zh) 触摸检测方法和触控芯片
CN108304087A (zh) 零维基线管理
US20150301598A1 (en) Method, electronic device, and computer program product
JP6348411B2 (ja) 部品実装装置、部品実装装置における基板データの更新提案方法、更新提案のためのプログラム、および記録媒体
JP7382576B2 (ja) 速度条件推定装置、速度条件推定方法、およびプログラム
US20240226963A1 (en) Material separation system
KR102236802B1 (ko) 진단 모델용 데이터의 특징 추출 장치 및 방법
JP2007194249A (ja) 表面実装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120925

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5172763

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250