JP5172316B2 - フォトマスク、フォトマスクの線幅補正方法、線幅補正装置 - Google Patents

フォトマスク、フォトマスクの線幅補正方法、線幅補正装置 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置等の製造に用いられるフォトマスク、フォトマスクの線幅補正方法、線幅補正装置及びそれを用いた電子デバイスに関する。
半導体装置を作製する際に用いられるフォトマスクにおいて、フォトマスクに形成される遮光膜のパターンの線幅には、高い精度が要求されている。しかしながら、遮光膜の形成時の各種の条件の変動により、フォトマスクの面内で線幅が数%の範囲でばらつくのが現状であり、ばらつきの大きいフォトマスクは使用できず、フォトマスクの歩留まりを低下させている。また、良品とされたマスクにおいても、線幅は面内で一定の範囲でばらついており、このばらつきは、半導体装置の歩留まりの低下を招くだけではなく、半導体装置の高性能化の妨げにもなっている。最近では、フォトマスク上の微小寸法を制御する際に、マスク・エラー増大因子(MEEF: mask error enhancement factor)が大きくなり、縮小露光(例えば1/4の縮小露光)しているにもかかわらず、MEEFが4倍の場合は、フォトマスク上の線幅のばらつきが、そのまま(等倍で)ウェーハに転写され、フォトマスクの線幅の均一性への要求度は一層高まっている。
また、フォトマスクの遮光膜の線幅の均一性以外にも、フォトマスクを用いた加工工程における各種のばらつきに起因してウェーハ上の線幅が面内で不均一となる問題もある。
遮光膜の線幅が、非常に限られた領域で局部的に変動している(欠陥状の)場合は、例えば、FIB(Focused Ion Beam:集束イオンビーム)装置やダイヤモンド針を付けたAFM(Atomic Force Microscope)加工機、あるいは、EB(Electron Beam)装置等により修正することができるが、広域範囲で線幅が変動している場合には、これらの手法は時間がかかってしまい、実用的でない。
一方、特許文献1には、ウェーハ上の線幅(最小寸法、CD:Critical Dimension)に対応させて透過率を変化させた層をフォトマスク基板の背面(遮光膜と逆の面)に設ける方法が提案されているが、この方法は、フォトマスク基板の両面に光学層を設けるために、構造が複雑で、また、フォトマスクの取り扱いが難しくなる。また、一度基板背面に設けた光学層の透過率を変更することは困難であるため、例えば露光装置の照度分布変動等、各種の装置特性の変動に対応させた補正は、実質上できなかった。
一方、特許文献2には、フォトマスクの遮光膜にレーザを照射することが提案されているが、それは遮光膜の内部応力を減少させることを目的としており、線幅の調整はできない。
なお、特許文献3には、フォトマスクにパルスレーザを照射し、遮光膜ではなく、フォトマスクの基板内部の透過率を変えることにより線幅の調整を行う技術が提案されている。
特開2004−133456号公報 特開2002−229183号公報 米国特許出願公開第2007/0065729A1号明細書
本発明は、上記の課題に基づいたものであり、その目的は、フォトマスクの線幅のばらつきを精度良く補正し、また、露光装置等の変動に対しても線幅を調整できるフォトマスク、フォトマスクの線幅補正方法、線幅補正装置及びそれを用いた電子デバイスを提供することである。
本発明の一態様によれば、基板と、前記基板の主面上に設けられ、第1のマスク線幅を有する第1の領域では第1の透過率を有し、前記第1のマスク線幅とは異なる第2のマスク線幅を有する第2の領域では前記第1の透過率とは異なる第2の透過率を有する遮光膜と、を備え、前記第1のマスク線幅を反映してウェーハ上に形成された第1のパターンの線幅と、前記第2のマスク線幅を反映して前記ウェーハ上に形成された第2のパターンの線幅と、が実質的に等しくなるように、前記第1の透過率と、前記第2の透過率と、が設定されてなることを特徴とするフォトマスクが提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、基板の主面上に、第1のマスク線幅を有する第1の領域と、前記第1のマスク線幅とは異なる第2のマスク線幅を有する第2の領域と、を有する遮光膜を形成し、前記遮光膜の一部にレーザ光を照射して前記遮光膜の透過率を部分的に上昇させて、前記第1のマスク線幅を反映してウェーハ上に形成された第1のパターンの線幅と、前記第2のマスク線幅を反映して前記ウェーハ上に形成された第2のパターンの線幅と、が実質的に等しくなるように、前記第1の領域の第1の透過率と、前記第2の領域の第2の透過率と、を設定することを特徴とするフォトマスクの線幅補正方法が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、基板の主面上に設けられ、第1のマスク線幅を有する第1の領域と、前記第1のマスク線幅とは異なる第2のマスク線幅を有する第2の領域と、を有する遮光膜の所定のパターンの位置を検出する位置検出部と、前記遮光膜のマスク線幅に対応して前記遮光膜の透過率を上昇させるレーザ光を出射するレーザ出力部と、 前記遮光膜と前記レーザ光との相対位置を変化させる走査部と、を備え、前記レーザ出力部と前記走査部は、前記第1のマスク線幅を反映してウェーハ上に形成された第1のパターンの線幅と、前記第2のマスク線幅を反映して前記ウェーハ上に形成された第2のパターンの線幅と、が実質的に等しくなるように、前記第1の領域の第1の透過率と、前記第2の領域の第2の透過率と、を設定することを特徴とするフォトマスクの線幅補正装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、上記のフォトマスクを用いて製造したことを特徴とする電子デバイスが提供される。
本発明によれば、フォトマスクの線幅のばらつきを精度良く補正し、また、露光装置等の変動に対しても線幅を調整できるフォトマスク、フォトマスクの線幅補正方法、線幅補正装置及びそれを用いた電子デバイスが提供される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の図面において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式断面図である。
図1(a)に表したように、本発明の第1の実施形態のフォトマスク10は、基板110を有している。基板110には、例えば石英ガラスなどからなる透明材料を用いることができる。そして、基板110の主面111の上に遮光膜120が設けられている。遮光膜120には、珪化モリブデン(MoSi)、クロム酸化物、クロム窒化物、シリコン酸化物、シリコン窒化物、フッ素化合物、タンタル化合物、及びそれらの混合物や、それらの積層膜を用いることができる。
遮光膜120には、所定の形状のパターンが設けられている。このパターンに基づいて、半導体装置のウェーハ上にレジストパターンが形成され、それに基づいて半導体装置を構成する各種の膜のパターンが形成される。
なお、遮光膜120は、完全に光を遮断するものではなく、所定の透過率を有する、いわゆるハーフトーン型の遮光膜である。また、上記の基板110と遮光膜120とでハーフトーン型位相シフトマスクが構成される。また、フォトマスクは、上記のハーフトーン型位相シフトマスクを含み、さらには、後述の透過率調整膜構造体を含むことができる。この透過率調整膜構造体は、ペリクル膜及びペリクル膜に設けられた透過率調整層を含むことができる。
ここで、ウェーハ上のレジストのパターンは、半導体装置の設計に基づいて各種の形状と寸法を持つが、ここでは、半導体装置の設計ルールに対応した最小寸法CD(Critical Dimension)を示す「線幅」を問題にする。すなわち、設計上の最小寸法CDの線幅をウェーハ上で均一化する(CDU:Critical Dimension Uniformityを向上する)ことが目的であり、以下、「線幅」とは、設計上の最小寸法CDの線幅を言う。そして、それに対応するフォトマスク10の遮光膜120の線の幅を「マスク線幅」と言う。すなわち、本願明細書において、「マスク線幅」とは、設計上の最小寸法CDの線幅に対応したフォトマスク上の線幅を言う。
遮光膜120のマスク線幅は、本来面内で一定であることが望まれているが、実際には、面内で変動する。すなわち、第1の領域131では、遮光膜120は、第1のマスク線幅を有しており、第2の領域132では、遮光膜120は、第2のマスク線幅を有している。
図1(b)は、フォトマスク10の面内の位置に対するマスク線幅の変化を例示したグラフ図である。横軸は、フォトマスク10の面内の位置を示し、また縦軸は、マスク線幅を示す。図1(b)に表したように、第1の領域131ではマスク線幅が大きく、第2の領域132ではマスク線幅が小さくなっている。すなわち、遮光膜120は、第1のマスク線幅を有する第1の領域131では第1の透過率を有し、第1のマスク線幅とは異なる第2のマスク線幅を有する第2の領域132では、第1の透過率とは異なる第2の透過率を有する。そして、第2のマスク線幅は、第1のマスク線幅より小さく、第2の透過率は、第1の透過率より高い。
なお、図1(a)、(b)において、説明の簡便さのために、第1の領域131と第2の領域132の境界の位置は大まかにモデル的に例示されており、境界の位置の精度(及びその基となる各領域の定義)に関しては、フォトマスクの状態によって各種適切に設定し得る。また、領域の定義に従って、領域の種類の数も適切に設定され得る。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式斜視図である。
図2に表したように、基板110の主面111の上に遮光膜120が設けられている。そして、遮光膜120には、ウェーハ上のレジストパターンに対応した微細な形状のパターンが設けられている(図示しない)。そのパターンのマスク線幅は、面内で変動しており、マスク線幅が異なる第1の領域131と第2の領域132とがある。
このように、マスク線幅が面内で異なるフォトマスクを用いて、例えば半導体装置のウェーハ上のレジストにパターンを転写すると、本来一定であるべきレジストの線幅が変動する。そして、このレジストを用いて各種の膜を加工すると加工された膜の線幅もばらついてしまう。
図1(c)は、遮光膜120の透過率が面内で一定の場合の、フォトマスク10の面内の位置に対するウェーハ上の線幅(加工された膜の線幅、または、レジストの線幅)の変化を例示したグラフ図である。横軸は、フォトマスク10の面内の位置を示し、また縦軸は、ウェーハ上の線幅を示す。図1(c)に表したように、マスク線幅が異なる第1の領域131と第2の領域132に対応して、ウェーハ上の線幅は変動する。そして、マスク線幅が大きい第1の領域131では、ウェーハ上の線幅も大きく、また、マスク線幅が小さい第2の領域132では、ウェーハ上の線幅も小さくなっている。なお、図1(c)に示した例は、ポジ型レジストを用いた例であり、ネガ型レジストを用いた場合は、逆になる。すなわち、ネガ型レジストの場合は、マスク線幅が大きい第1の領域131では、ウェーハ上の線幅が小さく、また、マスク線幅が小さい第2の領域132では、ウェーハ上の線幅が大きくなる。
これに対し、本実施形態では、遮光膜120の透過率は一定ではなく、第1の領域131と第2の領域132とで、異なった透過率を有する。
図1(d)は、本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの透過率を例示するグラフ図である。
図1(d)に表すように、本発明の第1の実施形態においては、ウェーハ上の線幅が均一になるように、第1の領域131と第2の領域132とで遮光膜120の透過率を変動させている。すなわち、遮光膜120のマスク線幅のばらつきに起因したウェーハ上の線幅のばらつきを補正するように、遮光膜120の透過率を場所によって変化させている。図1(d)に例示した特性はポジ型レジストの場合である。ネガ型レジストの場合は、透過率の大小が逆になる。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの特性を例示するグラフ図である。
図3において、横軸は、遮光膜120の透過率を示し、縦軸は、ウェーハ上の線幅を示す。すなわち、線幅の設計値を56nmとし、線幅56nmに対応したマスク線幅のパターンを遮光膜120に設け、マスク線幅を一定のままで、遮光膜120の透過率を変化させた時の、透過率とウェーハ上の線幅との関係を示している。図3に表した例は、ポジ型レジストの場合である。図3に表したように、透過率が大きくなるとウェーハ上の線幅が大きくなっている。このように、遮光膜120のマスク線幅が同じであっても、遮光膜120の透過率を変えるとウェーハ上の線幅を変えることができる。これにより、マスク線幅のばらつきに起因したウェーハ上の線幅のばらつきを、遮光膜120の透過率を変化させることにより補正できる。なお、ネガ型レジストの場合は、透過率の変化に対するウェーハ上の線幅の大小の変化が、図3の特性と逆になる。
そして、図1(b)に表したように、第1の領域131でマスク線幅が大きく、第2の領域132でマスク線幅が小さい時、ポジ型レジストを用いた場合は、図1(d)に表したように、第1の領域131では遮光膜120の透過率を第2の領域に対して相対的に低く、逆に、第2の領域132では遮光膜120の透過率を第1の領域に対して相対的に高くする。これにより、線幅のばらつきを補正できる。なお、ネガ型レジストの時は、逆にする。
図1(e)は、図1(d)に表した透過率特性を有する遮光膜120により、線幅の変動を補正した後のウェーハ上の線幅を例示するグラフ図である。図1(e)に表したように、補正後の線幅は、面内で均一にすることができる。
以上説明した、遮光膜120の透過率を変えてウェーハ上の線幅を補正する機構について、モデル化して説明する。その際、フォトマスクのパターンをレジストに転写し、また、そのレジストによって被加工膜を加工する際の、変換差が実質上無いものとして、説明する。また、一般的には、例えば1/4倍の縮小露光が行われるため、フォトマスクの縮尺の1/4の縮尺で、フォトマスクのパターンがウェーハ上に転写されるが、説明を簡単にするため等倍で転写されるものとして、以下説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。
図4(a)〜(e)は、第2の領域132に対応し、図4(f)〜(j)は、第1の領域131に対応する。ここで、第2の領域132は、第1の領域131に比べ相対的にマスク線幅が小さい領域とする。
図4(a)、(f)は、それぞれ、第2、第1の領域132、131におけるフォトマスクの構成を例示する模式断面図である。図4(a)、(f)に表したように、第2の領域132の遮光膜120bのマスク線幅M2は、第1の領域131の遮光膜120aのマスク線幅M1に比べて、相対的に小さい。
以下、まず、第1の領域131について、図4(f)〜(j)を用いて、また、ポジ型レジストを用いた場合を例にとって説明する。
図4(g)は、第1の領域131における、フォトマスクを透過する光の振幅透過率を例示する模式図である。図4(g)において、横軸801は、フォトマスクの面内の位置を表す。また、縦軸は、位相も含めた振幅透過率を表し、上方向は0度の位相、下方向は上方向とは逆の180度の位相を表す。図4(g)に表したように、遮光膜120aに対応する光820aと遮光膜120a以外の部分に対応する光810aとは位相が180度ずれており、結果として、これら光820aと光810aの差分がフォトマスクを透過する光の強度として得られる。
図4(h)は、第1の領域131の露光工程、すなわち、フォトマスクのパターンのウェーハ上への転写状態を例示する模式図である。すなわち、ウェーハ910の上に被加工膜920が設けられ、その上にレジスト930が設けられ、それに対して、フォトマスクのパターンに対応する光が照射される。すなわち、図4(g)に表した光820aと光810aの差分の光830aが、レジスト930に照射され、光830aのパターンがレジスト930に転写される。その時、図4(h)に表したように、光830a同士の間隔は、M1と同じとなる。
図4(i)は、図4(h)の工程の後の現像工程後の状態を例示する断面模式図である。図4(i)に表したように、光830aの幅を転写して、レジスト930aが形成され、レジスト930aの幅はM1となる。
図4(j)は、図4(i)の工程の後の加工(エッチング)工程後の状態を例示する断面模式図である。図4(j)に表したように、レジスト930aの線幅に対応して被加工膜920が加工され、結果としてフォトマスクのパターンが転写された被加工膜921aが形成され、ウェーハ上の線幅W1(被加工膜921aの幅)が得られる。ここで、ウェーハ上の線幅W1(被加工膜921aの幅)は、各工程や材料の条件等に依存した変換差の影響を受け得るが、ここでは、マスク線幅M1と同一とする。
次に、第2の領域132について説明する。
図4(b)〜(e)は、第2の領域132に関する模式図であり、第1の領域131に関する図4(g)〜(j)にそれぞれ対応する。
図4(a)に表したように、第2の領域132における遮光膜120bの線幅M2は、第1の領域131における遮光膜の線幅M1に比べ、相対的に小さい。このため、図4(b)に表したように、遮光膜120bに対応した光820bの幅(M2)は、図4(g)に表した光820aの幅(M1)より小さい。また、遮光膜120b以外の部分に対応する光810bの幅は、光810aの幅に比べて相対的に大きくなる。従って、もし、遮光膜120bの透過率が遮光膜120aと同一であった場合は、ウェーハ上の線幅も相対的に小さくなる(M2と同じ幅)。
しかし、本実施形態のフォトマスクにおいては、図4(b)に表したように、遮光膜120bの透過率は、遮光膜120aの透過率より高く設定される。
これにより、図4(c)に表したように、遮光膜120bに対応する光820bと遮光膜120b以外の部分に対応する光810bとの差分の光830bの幅は、光810bの幅より縮小され、結果として、光830b同士の間隔をM1と実質的に同一にすることができる。これにより、図4(d)に表したように、レジスト930の線幅もM1と等しくすることができ、さらに、図4(e)に表したように、ウェーハ上の線幅W2はM1、すなわちW1と等しくすることができる。
このように、マスク線幅M2が小さい時に遮光膜120bの透過率を高くすることで、ウェーハ上の線幅W2をM2からM1に大きくすることができる。すなわち、遮光膜120の透過率を変えることにより、マスク線幅を変えないでも、ウェーハ上の線幅を変えることができ、結果としてフォトマスクの面内でマスク線幅にばらつきがあった場合においてもウェーハ上の線幅の均一性を高めることができる。
なお、上記はポジ型レジストの場合について説明したが、ネガ型レジストの場合は、透過率の高低とウェーハ上の線幅の大小との関係が上記と逆転するので、それに合わせて遮光膜120の透過率を制御すれば良い。
遮光膜120の透過率を変化させる方法としては、遮光膜120にレーザ光を照射する方法を用いることができる。発明者は、遮光膜120にレーザ光を照射すると透過率が上昇することを発見した。例えば、MoSiからなる遮光膜120に、波長199nmのレーザ光を照射量44.4mJ/cmで照射すると、MoSi膜の透過率が約5%上昇した。
本発明の第1の実施形態は、この発見に基づきなされたものであり、図1(f)に表したように、ウェーハ上の線幅(またはマスク線幅)の変動を補正するように遮光膜120にレーザを照射する。すなわち、透過率が図1(d)に表したように変化するように、遮光膜120にレーザを照射し、レーザ光の照射量によって、遮光膜の透過率を変化させ、そして、透過率を制御することによって、線幅を均一にする。すなわち、遮光膜120のマスク線幅が大きい第1の領域131では、レーザ照射の照射量を低くし、マスク線幅の小さい第2の領域132では、レーザ照射の照射量を高くして、より透過率を上昇させる。これにより線幅のばらつきの補正ができ、マスク面内で均一な線幅が得られる。なお、上記において、レーザ照射とは、局部的にレーザを全く照射しない場合も含み、遮光膜120の少なくとも一部にレーザを照射し、その部分の透過率を上昇させるようなレーザ照射を意味する。なお、図1(f)に例示した特性は、ポジ型レジストの場合であり、ネガ型レジストの場合は、図1(d)に例示した透過率の特性の高低の逆転に合わせて、図1(f)のレーザ照射量の高低も逆にする。
なお、上記において、レーザ照射によって、遮光膜120の透過率が上昇するのは、レーザ光の熱エネルギーによって遮光膜120を構成する膜の構造が変化する、すなわち、レーザ照射がいわゆるアニール処理の効果を持つことに起因すると推測される。
レーザ光の波長は、例えば、ArFレーザを用いた193nm、KrFレーザを用いた248nm、XeClレーザを用いた308nm、XeFレーザを用いた351nm等が例示できるが、遮光膜120の透過率を変化させるものであれば、他の波長であっても良い。レーザ光は、連続光モードでもパルス光モードでも良い。また、例えば、マスク欠陥検査装置に多用される波長199nmのレーザ光を使用しても良い。
図5は、本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの遮光膜へのレーザ照射を例示する模式図である。
図5に表したように、フォトマスク10の遮光膜120に、レーザ光210を照射する。レーザ光210は、遮光膜120の面内を走査することができ、第1の領域131と第2の領域132とで、照射量を変えながら照射することで、第1の領域131と第2の領域132とで遮光膜120の透過率を変えることができる。照射量の制御は、走査速度や各位置におけるレーザ照射パルスの回数を変更する等、各種の方法により実現できる。
また、例えば、フォトマスク10を作製した後、ウェーハ上にレジストのパターンを作製し、そのレジストの線幅を測定した結果に基づいて、遮光膜120の透過率の変調を行うことができる。また、そのレジストを用いて加工された線幅を測定した結果に基づいて、遮光膜120の透過率の変調を行うことができる。さらに、フォトマスク10を作製した後に、マスク検査装置によって、遮光膜120のマスク線幅を測定した結果に基づいて、マスク線幅をウェーハ上の線幅と見なして、マスク線幅の変動を補正するように、遮光膜120の透過率を変調させても良い。この場合、フォトマスクの検査装置に遮光膜の透過率を変調するレーザ照射器を組み合わせることによって、フォトマスクの検査と同時に透過率を変調させるようにフォトマスクにレーザ光を照射することできる。また、フォトマスクの検査とは別に、遮光膜120に別途レーザ光を照射しても良い。
なお、上記で説明し、図1(a)に例示したフォトマスク10は、遮光膜120の透過率を制御することによってウェーハ上の線幅を補正するので、特許文献1のように、フォトマスク10の基板110の裏面(主面111の反対の面)に、透過率を制御する層を別途設ける方法に比べて、構成部材が今までと変わらず、精度良く、簡便に線幅を補正でき、均一な線幅を実現できる。また、特許文献3では、フォトマスクの基板内にレーザ光を照射し、基板内の透過率を変えることにより線幅の調整を行うが、この場合、レーザ照射によって基板の透過率は低下する。これに対し、本実施形態においては、遮光膜120にレーザ光を照射し、遮光膜120の透過率を上昇させるものである。
なお、図3に表したように、遮光膜120の対する線幅の変化率は、例えば、2.5nm/%である。従って、この例の場合において、例えば、線幅のばらつきが±5nm程度である時に、これを±2.5nm以下に抑えたい場合、透過率を±1%で変調すれば良い。そして、透過率が±1%の範囲で変調されるようにレーザ照射量を変化させれば良い。なお、遮光膜120のマスク線幅の変動に対するウェーハ上の線幅の変化量は、フォトマスクを使用する露光機の特性やレジストの特性等にも依存して変化するため、その特性に合わせて遮光膜120の透過率を変調すれば良い。
また、レーザ照射によって透過率を上昇させる分を見込んで、予め遮光膜120の透過率を低く設定しておくことができる。これには、例えば、遮光膜120の厚さを最初から厚く設定すること等で実現できる。また、遮光膜120の一部の領域の透過率を上昇させることによって、線幅のばらつきを減少させた時、線幅の中心値が変化した場合は、フォトマスクを使用して露光する際の露光条件(照射量)を変更することで、この線幅の中心値の変化を補正できる。すなわち、本発明の実施形態によって、フォトマスク10の面内のマスク線幅のばらつきが低減できれば、ウェーハ上の線幅の中心値(絶対値)の調整は、既知の各種の手法によって調整することができる。
なお、上記において、遮光膜120は、完全に光を遮断するものでなく、露光時に用いる波長に対して、所定の透過率を有す遮光特性を持つ、いわゆるハーフトーンマスクとすることができる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。
図6(a)は、本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式斜視図である。
図6(a)に表したように、本発明の第2の実施形態のフォトマスク20は、基板110の主面111の上に遮光膜120が設けられ、遮光膜120には所定形状のパターンが設けられている(図示しない)。そして、遮光膜120は、ウェーハ上の線幅が実質的に等しくなるように透過率が設定されている。すなわち、フォトマスクのマスク線幅の面内ばらつきによって、ウェーハ上の線幅に面内ばらつきがあった場合に、それを補正するように、遮光膜120の透過率を設定することができる。すなわち、フォトマスク上の第1のマスク線幅を反映してウェーハ上に形成された第1のパターンの線幅と、第1のマスク線幅と異なる第2のマスク線幅を反映してウェーハ上に形成された第2のパターンの線幅と、が実質的に等しくなるように、第1の透過率と第2の透過率と、が設定されている。
図6(b)は、図6(a)のフォトマスクにおけるA−A’線方向のウェーハ上の線幅の変動を例示するグラフ図である。
図6(b)において、横軸はA−A’線上の位置を表し、縦軸はウェーハ上の線幅を表す。図6(b)に表したように、ウェーハ上の線幅は、位置に対して大きな変動と、小振幅で小ピッチの変動と、を示している。本実施形態のフォトマスクは、これに対応させて、遮光膜120の透過率を変調させる。
図6(c)は、A−A’線方向の遮光膜120の透過率の変調を例示するグラフ図である。すなわち、図6(b)に表したウェーハ上の線幅の変動に対応させてレーザ照射量を変えて、遮光膜120にレーザを照射し、遮光膜120の透過率を変調した結果を表している。なお、図6(c)は、ポジ型レジストの場合を例示しており、ネガ型レジストの場合は、透過率の高低を逆にすれば良い。図6(c)に表したように、遮光膜120の透過率は、線幅の変化、すなわち、大きい変動と、小振幅で小ピッチの変動と、の両方に追従して変調されている。これは、例えば、図5に例示したレーザ照射の走査により、実現できる。
これにより、図6(d)に例示したように、線幅の変動が補正され、補正後の線幅は均一となる。
なお、上記において、ウェーハ上の線幅の面内分布に基づいて、遮光膜120の透過率を変調させたが、遮光膜120のマスク線幅の面内分布とウェーハ上の線幅の分布とが実質的に同様である時は、マスク線幅の面内分布に基づいて、遮光膜120の透過率を変調させても良い。
また、場合によっては、図6(b)に表したウェーハ上の線幅の大きい変動のみを補正し、小振幅で小ピッチの補正は、行わなくても良い。すなわち、線幅の大きい変動のみを補正することで、実用上必要な均一性が得られる場合には、このような方法を採用することによって、透過率の補正のためのレーザ照射処理の効率を向上できる。このように、本実施形態においては、ウェーハ上の線幅(またはマスク線幅)に基づいた遮光膜120の透過率の変調は、実用的に要求される程度に行えば良い。
また、この際、遮光膜120の透過率の変調に用いるレーザのスポット径や照射形状は、種々変更することができる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係るフォトマスクの遮光膜へのレーザ照射を例示する模式図である。
図7に表したように、レーザ光210を多数の細いビームに分割し、所定の形状に拡大し、細いビームを重ね合わせるホモジナイザ220と、シリンドリカルレンズ230を組み合わせた光学系により、レーザ光210を遮光膜120に照射することもできる。これにより、所定形状と所定面積の領域に効率的にレーザを照射することができる。この構成の光学系は、例えば、図6に表した線幅の大きい変動を効率的に補正する時等に応用できる。
なお、上記においては、マスク線幅の面内ばらつきに起因してウェーハ上の線幅に面内ばらつきが発生した際のウェーハ上の線幅の補正について説明したが、これに限定されない。すなわち、マスク線幅が面内で均一であったとしても、露光・現像・エッチング等の各工程における面内ばらつきに起因して、ウェーハ上の線幅に面内ばらつきが発生してしまうことがある。これに対しても本実施形態のフォトマスクは対応できる。
すなわち、本実施形態に係るフォトマスク20は、基板110と、基板110の主面111の上に設けられ、所定のパターンを有する遮光膜120を備え、遮光膜120の透過率は、上記の所定パターンを反映して設けられたウェーハ上の線幅が、ウェーハ面内で実質的に均一になるように変調できる。これにより、マスク線幅以外の要因も含めて、ウェーハ上の線幅の変動を低減し、面内で均一なウェーハ上の線幅を得ることができる。
(第3の実施の形態)
以下、第3の実施の形態のフォトマスクについて説明する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式図である。
図8に表したように、本発明の第3の実施形態のフォトマスク30は、基板110の主面111の上に遮光膜120が設けられ、遮光膜120には所定形状のパターンが設けられている。そして、遮光膜120の一部の領域には、独立パターンを含む第5の領域135とそれ以外の領域(第6の領域136)が設けられている。そして、第5の領域135の透過率(第5の透過率)と第6の領域136の透過率(第6の透過率)とが異なっている。独立パターンとは、例えば、半導体装置の層間の接続等に用いられるコンタクトホールなどが例示できる。そして、この独立パターンを含むフォトマスク30を用いて、例えば半導体装置の加工を行った際、加工不良が発生することがある。
すなわち、フォトマスク30を用いてウェーハ上のレジストに所定形状のパターンを転写し、半導体装置の構成要素となる膜を形成した時、例えば、フォトマスク30の面内の一部の領域において、コンタクトホールのサイズ(径)が不均一になるという加工不良が発生することがある。この時、その領域に対応する領域の遮光膜120の透過率を、他の領域と異ならせることができる。例えば、第5の領域135とその他の領域136でマスク上のコンタクトホールの径が異なり、その結果、ウェーハ上でのコンタクトホールの径が異なる場合に、第5の領域135と第6の領域136とで、遮光膜120の透過率を変えることでコンタクトホールの径を補正し、ウェーハの面内でコンタクトホールの径を均一化できる。
以下、遮光膜120の透過率を変えてウェーハ上のコンタクトホールの径を補正する機構について、モデル化して説明する。なお、フォトマスクのパターンをレジストに転写し、また、そのレジストによって被加工膜を加工する際の変換差が実質上無いとして、説明する。また、一般的には、例えば、1/4倍の縮小露光が行われるため、フォトマスクの1/4倍の縮尺で、フォトマスクのパターンがウェーハ上に転写されるが、説明を簡単にするため、等倍で転写されるものとして、以下説明する。
図9は、本発明の第3の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。
図9(a)〜(e)は、第6の領域136に対応し、図9(f)〜(j)は、第5の領域135に対応する。ここで、第6の領域136は、第5の領域135に比べマスク上のコンタクトホールの径が相対的に大きい領域とする。
図9(a)、(f)は、それぞれ、第6、第5の領域136、135におけるフォトマスクの構成を例示する模式断面図である。図9(a)、(f)に表したように、第6の領域136の遮光膜120bのマスク上のコンタクトホールの径M6は、第5の領域135の遮光膜120aのマスク上のコンタクトホールの径M5に比べて、相対的に大きい。
以下、まず、第5の領域135について、図9(f)〜(j)を用いて、また、ポジ型レジストを用いた場合を例にとって説明する。
図9(g)は、第5の領域135における、フォトマスクを透過する光の振幅透過率を例示する模式図である。図5(g)において、横軸801は、フォトマスクの面内の位置を表す。また、縦軸は、位相も含めた振幅透過率を表し、上方向は0度の位相、下方向は上方向とは逆の180度の位相を表す。図9(g)に表したように、遮光膜120aに対応する光820aと遮光膜120a以外の部分に対応する光810aとは位相が180度ずれており、結果として、これら光820aと光810aの差分がフォトマスクを透過する光の強度として得られる。
図9(h)は、第5の領域135の露光工程、すなわち、フォトマスクのパターンのウェーハ上への転写状態を例示する模式図である。ウェーハ910の上に被加工膜920が設けられ、その上にレジスト930が設けられ、それに対して、フォトマスクのパターンに対応する光が照射される。すなわち、図9(g)に表した光820aと光810aの差分である光830aが、レジスト930に照射され、光830aがレジスト930に転写される。この時、図9(h)に表したように、光830aの幅は、M5と同じとなる。
図9(i)は、図9(h)の工程の後の現像工程後の状態を例示する断面模式図である。図9(i)に表したように、光830aの幅を転写して、レジスト930aが形成され、レジスト930aの開口の径は、M5となる。
図9(j)は、図9(i)の工程の後の加工(エッチング)工程後の状態を例示する断面模式図である。図9(j)に表したように、レジスト930aの開口に対応して被加工膜920が加工され、結果としてフォトマスクのパターンが転写された被加工膜921aが形成され、ウェーハ上のコンタクトホールの径W5が得られる。ここで、ウェーハ上のコンタクトホールの径W5は、各工程や材料の条件等に依存した転写の変換差の影響を受け得るが、ここでは、マスク上のコンタクトホールの径M5と同一とする。
次に、第6の領域136について説明する。
図9(b)〜(e)は、第6の領域136に関する模式図であり、第5の領域135に関する図9(g)〜(j)にそれぞれ対応する。
図9(a)に表したように、第6の領域136における遮光膜120bのコンタクトホールの径M6は、第5の領域135における遮光膜120aのコンタクトホールの径M5に比べ、相対的に大きい。このため、図9(b)に表したように、遮光膜120bに対応した光820bが無い部分の径(M6に相当)は、図9(g)に表した光820aが無い部分の径(M5に相当)より大きい。また、遮光膜120b以外の部分に対応する光810bの幅は、光810aの幅に比べて相対的に大きくなる。従って、もし、遮光膜120bの透過率が遮光膜120aと同一であった場合は、ウェーハ上のコンタクトホールの径も相対的に大きくなる(M6と同じ大きさ)。
しかし、本実施形態のフォトマスクにおいては、図9(b)に表したように、遮光膜120bの透過率は、遮光膜120aの透過率より高く設定される。
これにより、図9(c)に表したように、遮光膜120bに対応する光820bと遮光膜120b以外の部分に対応する光810bとの差分の光830bの幅は光810bの幅より縮小され、結果として光830bの幅をM5と実質的に同一にすることができる。これにより、図9(d)に表したように、レジスト930の開口部の径もM5と同等にすることができ、さらに、図9(e)に表したように、ウェーハ上のコンタクトホールの径W6をM5、すなわちW5と同等にすることができる。
このように、マスク上のコンタクトホールの径M6が小さい時に、遮光膜120bの透過率を高くすることで、ウェーハ上のコンタクトホールの径をM6からM5に小さくすることができる。すなわち、遮光膜120の透過率を変えることにより、マスク上のコンタクトホールの径を変えないで、ウェーハ上のコンタクトホールの径を変えることができ、結果としてフォトマスクの面内でコンタクトホールの径にばらつきがあった場合においてもウェーハ上のコンタクトホールの径の均一性を高めることができる。なお、上記はポジ型レジストの場合について説明したが、ネガ型レジストの場合は、透過率の高低関係とウェーハ上のコンタクトホールの径の大小関係とが上記と逆転するので、それに合わせて遮光膜120の透過率を制御すれば良い。
これにより、完成したフォトマスク30の面内の一部で発生した加工不良を解決できる。それは、第6の領域136に局所的にレーザ光210を照射することによって、第6の領域136の遮光膜120の透過率を他の領域と異ならせることで実現できる。また、場合によっては、第6の領域136以外の領域(第5の領域135)にレーザ光210を照射し、その領域の遮光膜120の透過率を変化させ、また、フォトリソグラフィやエッチング等の加工条件を変更することによって、上記の加工不良を解決することができる。
このように、本発明の第3の実施形態により、遮光膜120の透過率を、独立パターンを含むパターンを有する第5の領域とそれ以外の領域とで変えることで、半導体装置の加工歩留まりが向上し、また、半導体装置の品質が向上できる。
(第4の実施の形態)
以下、第4の実施の形態のフォトマスクの線幅補正方法について説明する。
図10は、本発明の第4の実施形態に係るフォトマスクの線幅補正方法を例示するフローチャート図である。
図10に表したように、本発明の第4の実施形態のフォトマスクの線幅補正方法では、まず、フォトマスクの基板110の主面111の上に所定のパターンの遮光膜120を形成する(ステップS110)。
そして、遮光膜120の一部にレーザ光を照射して遮光膜120の透過率を変調する(ステップS120)。具体的には、遮光膜120の透過率を部分的に上昇させる。この時、遮光膜120のパターンに基づく線幅に基づいて、遮光膜120の透過率を変調することができる。そして、この時、線幅は、遮光膜120のマスク線幅に基づいて形成されたウェーハ上の線幅(レジストの線幅または被加工膜の線幅)としても良く、また、遮光膜120のマスク線幅としても良い。
これにより、遮光膜120のマスク線幅のばらつきに起因したウェーハ上の線幅のばらつきが補正でき、均一な線幅を得ることができる。
(第5の実施の形態)
以下、第5の実施の形態のフォトマスクの線幅補正装置について説明する。
図11は、本発明の第5の実施形態に係るフォトマスクの線幅補正装置の構成を例示する模式図である。
図11に表したように、第5の実施形態のフォトマスクの線幅補正装置510は、基板110の主面111の上に設けられた遮光膜120の所定のパターンの位置を検出する位置検出部250と、遮光膜120の透過率を変調するレーザ光210を出射するレーザ出力部200と、遮光膜110とレーザ光210の相対的位置を変化させる走査部260と、を有している。そして、レーザ光210は、遮光膜120のマスク線幅に対応して、遮光膜120の透過率を上昇させる。
位置検出部250は、例えば、フォトマスク10の遮光膜120に設けられたアライメントマーク180を読み取る検出器等によって構成することができる。また、レーザ出力部200は、レーザ光210を照射するレーザ発振器により構成することができる。また、走査部260は、例えば、フォトマスクが設置されたステージ240を、フォトマスク10(遮光膜120)の面と平行なX−Y平面内で移動するX−Yステージとすることができる。また、走査部260は、レーザ光210を光学系によってX−Y平面内で走査する機構としても良く、また、レーザ出力部200をX−Y平面内で移動させる機構としても良い。また、上記を組み合わせた機構としても良い。この時、走査部260は、位置検出部250により検出されたフォトマスク10の位置の情報に基づいて、フォトマスク10の設置位置や、フォトマスク10へのレーザ照射の相対位置を調整することができる。そして、レーザ出力部200は、フォトマスク10の遮光膜120の線幅の変動に対応して、遮光膜120の透過率が変調されるように、レーザ光210を遮光膜120に照射できる。
このように、第5の実施形態のフォトマスクの線幅補正装置510は、位置検出部250、レーザ出力部200、走査部260を有することにより、遮光膜120の所定の場所に所定の照射量のレーザを照射することができる。これにより、ウェーハ上の線幅(またはマスク線幅)の変動を補正するように遮光膜120の透過率を変調でき、ウェーハ上の線幅(またはマスク線幅)の変動を補正し、均一な線幅を得ることができる。
なお、フォトマスク10(遮光膜120)とレーザ出力部200との相対的距離を調整できるように、X−Y平面に垂直なZ軸方向に、フォトマスク10、または、レーザ出力部200を移動できる機構を設けても良い。さらに、フォトマスク10(遮光膜120)のX−Y平面内における角度θやフォトマスク10(遮光膜120)とZ軸とのなす角度を調整する機構を設けても良い。
(第6の実施の形態)
次に、第6の実施の形態のフォトマスクについて説明する。
図12は、本発明の第6の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。
図12(a)は、本発明の第6の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式断面図である。
図12(a)に表したように、本発明の第6の実施形態のフォトマスク60において、基板110の主面111の上に遮光膜120が設けられている。そして、基板110の主面111には、枠140に取り付けられた透過率調整膜構造体151が配置されている。透過率調整膜構造体151は、ペリクル膜(透光膜)150と、その上に設けられた透過率調整層160と、を有する。ペリクル膜150は、例えば、厚さが数マイクロメートルのフッ素系樹脂により形成され、例えばアルミニウムからなる枠140により、基板110の主面111からの距離が例えば約6mm程度となるように、主面111の上面に間隔を空けて設置されている。ペリクル膜150は、これに限らず、セルロース系樹脂など他の樹脂膜でも良く、さらには、熔解石英からなるプレートでも良い。
そして、図12に表したフォトマスク60においては、ペリクル膜150の基板110側の面に透過率調整層160が設けられている。透過率調整層160は、例えば、インクジェット法などにより、透過率が場所によって変調された層をペリクル膜150の表面に設けることによって実現できる。
そして、遮光膜120は、第1の領域131では第1のマスク線幅と有し、第2の領域132では、第1のマスク線幅と異なる第2のマスク線幅を有している。すなわち、マスク線幅が異なる、第1の領域131と第2の領域132とがある。例えば、図12(b)に表したように、第1の領域131ではマスク線幅(第1のマスク線幅)が大きく、第2の領域132ではマスク線幅(第2のマスク線幅)が小さくなっている。もし、この時、遮光膜120の透過率が一定で、透過率調整層160が無い場合には、図12(c)に表したように、ウェーハ上の線幅は、マスク線幅の変動に対応して変動する。
この時、本実施形態においては、透過率調整膜構造体151を設け、その透過率が、図12(d)に表したような透過率特性となるように設定されている。すなわち、第1の領域131に対応する第3の領域133では、第3の透過率を有し、第2の領域132に対応する第4の領域134では、第3の透過率とは異なる第4の透過率を有する。例えば、模式的に例示すると、図12(d)に表したように、第4の領域134に透過率調整層160を設け、第3の領域133には設けない。これにより、線幅が大きい第1の領域131に対応した第3の領域133では、透過率調整膜構造体151の透過率を高くし、逆に線幅が小さい第2の領域132に対応した第4の領域134では、透過率調整膜構造体151の透過率を低くできる。なお、図12(d)に例示した特性はポジ型レジストの場合である。ネガ型レジストの場合は、透過率の高低を逆にすれば良い。
このように、透過率調整膜構造体151において、第1の領域131の第1のマスク線幅を反映してウェーハ上に形成された第1のパターンの線幅と、第2の領域132の第2のマスク線幅を反映してウェーハ上に形成された第2のパターンの線幅と、が実質的に等しくなるように、第3の透過率と第4の透過率と、が設定されている。
これにより、ウェーハ上の線幅の面内ばらつきは補正され、図12(e)に表したように、面内で均一な線幅が得られる。
以上説明した、透過率調整膜構造体151の透過率を変えてウェーハ上の線幅を補正する機構について、モデル化して説明する。その際、フォトマスクのパターンをレジストに転写し、また、そのレジストによって被加工膜を加工する際の、変換差が実質上無いものとして、説明する。
図13は、本発明の第6の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。
図13(a)〜(e)は、第2の領域132(及び第4の領域134)に対応し、図13(f)〜(j)は、第1の領域131(及び第3の領域133)に対応する。ここで、第2の領域132は、第1の領域131に比べ相対的にマスク線幅が小さい領域とする。
図13(a)、(f)は、それぞれ、第2、第1の領域132、131におけるフォトマスクの構成を例示する模式断面図である。図13(a)、(f)に表したように、第2の領域132の遮光膜120bのマスク線幅M2は、第1の領域131の遮光膜120aのマスク線幅M1に比べて、相対的に小さい。そして、第1の領域131に対応する第3の領域133では、透過率調整膜構造体151のペリクル膜150の上には、透過率調整層160は設けられていない。一方、第2の領域132に対応する第4の領域134では、透過率調整膜構造体151のペリクル膜150の上には透過率調整層160が設けられている。このように、透過率調整膜構造体151の透過率は、透過率調整層160の有無によって変えることができる。なお、透過率調整層160自体の透過率を変調することができ、透過率調整層160の透過率によっても、透過率調整膜構造体151の透過率を変えることができるが、以下は、透過率調整層160の有無によって透過率調整膜構造体151の透過率を変える場合について説明する。
以下、まず、第1の領域131について、図13(f)〜(j)を用いて、また、ポジ型レジストを用いた場合を例にとって説明する。そして、ペリクル膜150の透過率は100%として説明する。なお、各図の定義は、既に説明した図4の定義と同様である。
図13(g)に表したように、遮光膜120aに対応する光820aと遮光膜120a以外の部分に対応する光810aとは位相が180度ずれており、結果として、これら光820aと光810aの差分がフォトマスクを透過する光の強度として得られる。
そして、図13(h)に表したように、光820aと光810aの差分の光830aが、レジスト930に照射され、光830aのパターンがレジスト930に転写され、光830a同士の間隔は、M1となる。そして、図13(i)に表したように、光830aの幅を転写して、レジスト930aが形成され、レジスト930aの幅はM1となり、図13(j)に表したように、レジスト930aの線幅に対応して被加工膜920が加工され、ウェーハ上の線幅W1(被加工膜921aの幅)が得られる。そして、ウェーハ上の線幅W1は、マスク線幅M1と同一となる。
次に、第2の領域132及びそれに対応する第4の領域134について説明する。
図13(a)に表したように、第2の領域132における遮光膜120bの線幅M2は、第1の領域131における遮光膜の線幅M1に比べ、相対的に小さい。このため、図13(b)に表したように、遮光膜120bに対応した光820bの幅(M2)は、光820aの幅(M1)より小さい。また、遮光膜120b以外の部分に対応する光810bの幅は、光810aの幅に比べて相対的に大きくなる。
従って、もし、遮光膜120bの透過率が遮光膜120aと同一であった場合は、図13(c)の点線で表したように、光820bと光810bの差分の光830cの幅は大きくなり、光830c同士の間隔はM2になり、結果として、ウェーハ上の線幅も相対的に小さくなる(M2の幅)。
しかし、本実施形態のフォトマスクにおいては、図13(a)に表したように、透過率調整層160が設けられ、第2の領域132に対応する第4の領域134の透過率調整膜構造体151の透過率が第1の領域131に対応する第3の領域133の透過率と異なっている。具体的には、第4の領域134において、透過率調整膜構造体151の透過率が相対的に低くなっている。
これにより、図13(c)に表したように、遮光膜120bに対応する光820bと遮光膜120b以外の部分に対応する光810bとの差分の光830bの光強度は、光830cの光強度より低下する。これに伴い、光830bの実質的な幅は、光830cから減少する。そして、結果として、光830b同士の間隔をM1と実質的に同一にすることができる。これにより、図13(d)に表したように、レジスト930の線幅もM1と等しくすることができ、さらに、図13(e)に表したように、ウェーハ上の線幅W2もM1、すなわちW1と等しくすることができる。
このように、マスク線幅M2が小さい時に、透過率調整膜構造体151の透過率を部分的に低くすることで、ウェーハ上の線幅をM2からM1に大きくすることができる。すなわち、透過率調整膜構造体151の透過率を変えることにより、マスク線幅を変えないでも、ウェーハ上の線幅を変えることができ、結果としてフォトマスクの面内でマスク線幅にばらつきがあった場合においてもウェーハ上の線幅の均一性を高めることができる。
なお、上記はポジ型レジストの場合について説明したが、ネガ型レジストの場合は、透過率調整膜構造体151の透過率の高低とウェーハ上の線幅の大小との関係が上記と逆転するので、それに合わせて透過率調整膜構造体151の透過率を制御すれば良い。
このように、フォトマスク60の遮光膜120のマスク線幅の変動に起因したウェーハ上の線幅の変動に対応して、透過率調整膜構造体151の透過率を変調でき、ウェーハ上の線幅の変動を補正し、均一な線幅を得ることができる。なお、図13(a)においては、透過率調整層160をフォトマスク60の遮光膜120が形成された領域の一部(第4の領域134)に設けた例を表したが、これには限定されない。例えば、透過率調整層160を遮光膜120が形成された領域のほぼ全面に亘って設け、透過率調整層160自体の透過率を面内で変えても良い。
図14は、本発明の第6の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式斜視図である。
図14は、図12(a)のフォトマスク60を、基板110の部分と、枠140及びペリクル膜150の部分と、を分離して描いたものである。図14に表したように、透過率調整構造体151は、ペリクル膜150と、ペリクル膜150の基板110に対向する面に設けられた透過率調整層160と、を有する。
透過率調整層160は、例えば、インクジェット法などにより、例えば、金などのナノメートルオーダーの粒子の塗布層や、各種の樹脂層を設けることで実現できる。この時、透過率の変調に際しては、透過率調整層自身の透過率(濃度)を制御する濃度制御方式401を用いても良いし、また、例えば、高透過率と低透過率の2値の透過率を有する微小領域の面積比を変えて階調を制御するディザ方式402を用いても良く、さらには、両者を併用した方式を用いても良い。
なお、透過率調整層160を、例えば、インクジェットなどの印刷技術によりペリクル膜150の上に設け、その後、通常の方法によりペリクル膜150の枠140を基板110に貼合することができる。これにより、透過率調整層160を、線幅(ウェーハ上の線幅または遮光膜120のマスク線幅)の変動を補正するように、遮光膜120の上面に配置できる。
さらには、透過率調整層160は、ペリクル膜150の上に直接形成しても良いし、別途他の図示しない膜等に設け、それをペリクル膜150の上に配置しても良い。
このように、図14に表したフォトマスク60は、ウェーハ上の線幅の変動を補正するような透過率特性を持つ透過率調整層160をペリクル膜150に設けた透過率調整膜構造体151を有しているので、簡単に線幅の補正を行うことができる。さらに、この方法によれば、露光機の特性、例えば照度面内分布が変動した場合、その照度面内分布を補正するように透過率特性を変調した透過率調整層160が設けられたペリクル膜150に変更することで、簡単に、安価に、照度面分布の変動を補正できる。このことは、フォトマスクの基板110の裏面に透過率を制御する層を設ける特許文献1の方法では、実質的に不可能であったことである。
なお、マスク線幅に面内ばらつきがあり、これに起因してウェーハ上の線幅が変動した場合、遮光膜120の透過率の変調と透過率調整膜構造体151の透過率の変調とを同時に実施して、ウェーハ上の線幅が面内で実質的に均一になるようにしても良い。
また、ウェーハ上のマスク線幅の面内ばらつきは、フォトマスクのマスク線幅の面内ばらつきに加え、露光・現像・エッチング等の各工程の面内ばらつきによっても発生する。本実施形態のフォトマスクは、これにも対応できる、すなわち、本実施形態のフォトマスクは、基板110と、基板110の主面111の上に設けられ、所定のパターンを有する遮光膜120と、遮光膜120の上面に設けられた透過率調整層160を備えることができる。そして、透過率調整層160は、上記のパターンを反映して設けられたウェーハ上の線幅が、ウェーハの面内で実質的に均一になるように透過率を変調する。すなわち、マスク線幅の面内ばらつきの有無にかかわらず、ウェーハ上の線幅が、ウェーハの面内で実質的に均一になるように透過率調整膜構造体151の透過率を変調できる。さらには、透過率調整膜構造体151の透過率の変調と同時に、遮光膜120の透過率の変調を行っても良い。
これにより、マスク線幅の面内ばらつき以外の要因を含めて、ウェーハ上の線幅が面内で均一にできる。
(第7の実施の形態)
以下、第7の実施の形態のフォトマスクについて説明する。
図15は、本発明の第7の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。
図15(a)は、本発明の第7の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式斜視図である。
図15(a)に表したように、本発明の第7の実施形態のフォトマスク70は、基板110の主面111の上に遮光膜120が設けられ、遮光膜120には所定形状のパターンが設けられている。そして、透過率調整膜構造体151は、ペリクル膜(透光膜)150と、これに積層された透過率調整層160と、を有する。
図15(b)は、図15(a)のフォトマスク70において、透過率調整層160が無い場合の、A−A’線方向のウェーハ上の線幅の変動を例示するグラフ図である。図15(b)に表したように、ウェーハ上の線幅は、位置に対して、大きな変動と、小振幅で小ピッチの変動と、を示している。
図15(c)は、A−A’線方向の透過率調整膜構造体151の透過率の変調を例示するグラフ図である。図15(c)に表したように、透過率調整膜構造体151の透過率は、線幅の大きい変動を補正するように変調されている。なお、透過率調整層160が設けられたペリクル膜150は、枠140によって基板110と数ミリメートルの間隔を空けて貼り付けられ、その時、小振幅で小ピッチの線幅の変動に対する位置合わせがし難い場合に、この図で例示されるように、小振幅で小ピッチの線幅の変動の補正は行わないこともできる。ただし、位置合わせが可能な程度のピッチの線幅の変動は補正することができる。従って、透過率調整層160の位置合わせの精度により、どの程度のピッチの線幅の変動を補正するかは適切に定めれば良い。なお、図15(c)は、ポジ型レジストの場合を例示しており、ネガ型レジストの場合は、透過率の高低を逆にすれば良い。
これにより、図15(d)に例示したように、線幅の大きい変動が補正され、実用的に充分な線幅の均一化ができる。なお、上記において、ウェーハ上の線幅の面内分布に基づいて、遮光膜120の透過率を変調させたが、遮光膜120のマスク線幅の面内分布とウェーハ上の線幅の分布とが実質的に同様である時は、例えば、マスク線幅の面内分布を測定し、それに基づいて、遮光膜120の透過率を変調させても良い。
なお、透過率調整層160による線幅の補正と、遮光膜120の透過率の変調による線幅の補正とを同時に実施しても良い。この場合、小ピッチの変動を遮光膜120の透過率の変調によって補正し、大きい変動を主に透過率調整層160によって補正することで、より効率的な補正を実現することが可能となる。また、先に説明した露光機の照度面内分布の変動によるウェーハ上の線幅の変動を透過率調整層160によって補正し、遮光膜120の小ピッチのマスク線幅の変動に起因したウェーハ上の線幅の変動を、遮光膜120の透過率の変調で補正することもできる。
(第8の実施の形態)
次に、第8の実施の形態のフォトマスクについて説明する。
図16は、本発明の第8の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。
図16(a)は、本発明の第8の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式断面図である。
図16(a)に表したように、本発明の第8の実施形態のフォトマスク80において、基板110の主面111の上に遮光膜120が設けられている。そして、基板110の主面111には、枠140に取り付けられた透過率調整膜構造体151が配置されている。透過率調整膜構造体151は、ペリクル膜(透光膜)150と、ペリクル膜150の外側(基板110側でない側)の面に設けられた透過率調整層161と、を有する。
透過率調整膜構造体151の透過率の変調は、透過率調整層161によって、図12に例示したフォトマスク60の場合と同様に行えば良い。
また、この時は、ペリクル膜150を枠140によって基板110に貼り付けた後に、透過率調整層161をペリクル膜150の外面に設けても良いし、基板110に貼り付ける前に透過率調整層161をペリクル膜150の外面に設け、その後にペリクル膜150を基板110に貼り付けても良い。透過率調整層161は、例えば、先に説明したインクジェット法により設けることができる。
なお、図12に例示した透過率調整層160及び図16に例示した透過率調整層161は、ペリクル膜150の上に直接形成しても良いし、別途他の図示しない膜等に設け、それをペリクル膜150の上に配置しても良い。さらには、プレート状の基板の上に透過率調整層を設け、それをペリクル膜150の上面に配置しても良く、その場合は、プレート状の基板と、透過率調整層と、ペリクル膜を合わせたものが、透過率調整膜構造体151となる。
(第9の実施の形態)
次に、第9の実施の形態のフォトマスクについて説明する。
図17は、本発明の第9の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式図である。
図17に表したように、本発明の第9の実施形態のフォトマスク90は、基板110の主面111の上に遮光膜120が設けられ、遮光膜120には独立パターンが設けられている。そして、遮光膜120の上には透過率調整膜構造体151が設けられている。そして、透過率調整膜構造体151は、第7の領域137では第7の透過率を有し、第7の領域以外領域(第8の領域138)では、第7の透過率と異なる第8の透過率を有している。独立パターンとしては、コンタクトホールが例示できる。そして、透過率調整構造体151は、ペリクル膜(透光膜)150と透過率調整層160とを有し、透過率調整層160の透過率によって透過率調整膜構造体151の透過率を面内で変えることができる。
すなわち、特定の領域において、コンタクトホールのサイズが不均一になるという加工不良が発生した時、その領域に対応する領域(第8の領域138)の透過率調整膜構造体151の透過率を、他の領域(第7の領域137)と異ならせることができる。これにより、完成したフォトマスク90の面内の一部で発生した加工不良を解決できる。透過率調整膜構造体151の透過率の調整は、例えば、インクジェット法等によって透過率調整層160を設けることによって実現できる。
このように、本発明の第9の実施形態のフォトマスク90により、透過率調整膜構造体151の透過率を、第7の領域137とそれ以外の領域(第8の領域138)とで変えることで、コンタクトホールの径を面内で均一にでき、半導体装置の加工歩留まりが向上し、また、半導体装置の品質を向上できる。
(第10の実施の形態)
次に、第10の実施の形態のフォトマスクの線幅補正方法について説明する。
図18は、本発明の第10の実施形態に係るフォトマスクの線幅補正方法を例示するフローチャート図である。
図18に表したように、本発明の第10の実施形態のフォトマスクの線幅補正方法では、まず、フォトマスクの基板110の主面111の上に所定のパターンの遮光膜120を形成する(ステップS210)。
そして、遮光膜120のパターンを反映して形成されたウェーハ上の線幅(レジストの線幅または加工された膜の線幅)に基づいて、透過率が変調された透過率調整膜構造体151を形成する(ステップS220)。具体的には、ペリクル膜150の上に透過率調整層160を形成する。なお、ウェーハ上の線幅に相当するものとして、遮光膜120のマスク線幅に基づいて透過率を変調しても良い。また、露光機の照度分布や現像工程の現像レート分布等の加工工程中に発生する各種の面内分布に基づいて、透過率を変調しても良く、また、上記を合わせたものに基づいても良い。
そして、透過率調整膜構造体151を遮光膜120の上面に配置する(ステップS230)。具体的には、透過率調整層160が設けられたペリクル膜150を遮光膜の上面に配置する。
透過率が変調された透過率調整層160は、例えばインクジェット法によって、ペリクル膜(透光膜)150の上に形成できる。この時、図12に表したように、透過率調整層160をペリクル膜150の内側(遮光膜120側)に形成する場合は、ペリクル膜150を基板110に貼り付ける前に、例えば枠140に取り付けられたペリクル膜150の内面に透過率調整層160を形成し、その後、そのペリクル膜150を基板110に取り付ける。これにより、透過率調整層160を遮光膜120の上面に配置できる。一方、図16に表したように、透過率調整層161をペリクル膜150の外側に設ける場合は、透過率調整層161をペリクル膜150の上に形成するのは、ペリクル膜150を基板110に貼り付ける前でも良いし、後でも良い。
すなわち、上記のステップS210〜ステップS230の順序は、技術的に可能な範囲で任意である。例えば、透過率調整層160、161によって、露光機の照度の面内分布に起因した線幅の変動を補正する場合は、先に、透過率調整層160、161の形成を行い(ステップS220)、その後、遮光膜120を形成する(ステップS210)こともできる。
上記の方法によって、遮光膜120のパターンのマスク線幅に基づくウェーハの線幅のばらつきを透過率調整層160によって補正でき、均一な線幅が実現できる。また、それ以外に、露光機の照度分布など、各種の製造工程における各種面内ばらつきに起因したウェーハ上の線幅の変動を簡単に補正でき、均一なウェーハ上の線幅が実現できる。
(第11の実施の形態)
次に、第11の実施の形態のフォトマスクの線幅補正装置について説明する。
図19は、本発明の第11の実施形態に係るフォトマスクの線幅補正装置の構成を例示する模式図である。
図19に表したように、第11の実施形態のフォトマスクの線幅補正装置520は、位置合わせ部370と透過率調整層形成部360とを有す。
位置合わせ部370は、フォトマスクの基板110の主面111に設けられ所定のパターンを有する遮光膜120の上面に設けられるペリクル膜(透光膜)150を位置合わせできる。なお、ペリクル膜150の代わりに別の膜を用いてもよい。さらには、プレート状の基板としても良い。また、位置合わせに関しては、図19に表したように、ペリクル膜150の面に平行なX軸、Y軸、X−Y平面に垂直なZ軸、ペリクル膜150のX−Y平面での面内の角度θ、及び、ペリクル膜とZ軸とのなす角度、の少なくとも1つに関して調整可能とすることができる。なお、制御部380を更に設け、透過率調整層形成部360及び位置合わせ部370の動作を制御することができる。
透過率調整層形成部360は、例えば、先に説明したインクジェット装置によって構成できる。そして、透過率調整層形成部360によって所定の遮光材料350をペリクル膜150に塗布し、透過率調整層160を設け、そして透過率調整層160の透過率を変調することができる。
このように、第11の実施形態のフォトマスクの線幅補正装置520は、ペリクル膜150を位置合わせする位置合わせ部370を設けているので、ペリクル膜150の所定の位置に所定の透過率が変調された透過率調整層160を設けることができる。これにより、ウェーハ上の線幅の変動を補正するように透過率調整膜構造体151の透過率を変調でき、ウェーハ上の線幅の変動を補正し、均一な線幅を得ることができる。
なお、上記では、本発明の実施形態のフォトマスク、フォトマスクの線幅補正方法及び線幅補正装置を半導体装置に用いる例として説明したが、本発明の実施形態のフォトマスク、フォトマスクの線幅補正方法及び線幅補正装置は、各種半導体装置の他、MEMS( Micro-electro-mechanical System)、磁性体素子などの微細構造体の製造に使用できる。
(第12の実施の形態)
図20は、本発明の第12の実施形態に係る電子デバイスの構成を例示する模式図である。
図20に表したように、本実施形態に係る電子デバイス950は、メモリ等の半導体装置である。この電子デバイス950は、本発明の実施形態に係るフォトマスクを用いて製造される。これにより、電子デバイス950に用いられる被加工基板910の上に、均一な線幅を有する被加工膜921aを形成することができる。その結果、電子デバイス950は、高い性能を発揮できる。なお、電子デバイス950には、微細構造を有する、メモリ以外の各種の半導体装置、MEMS、磁性体素子等が含まれ、この場合も高性能の電子デバイスが得られる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、フォトマスク、フォトマスクの線幅補正方法、線幅補正装置及びそれを用いた電子デバイスを構成する各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述したフォトマスク、フォトマスクの線幅補正方法、線幅補正装置及びそれを用いた電子デバイスを基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全てのフォトマスク、フォトマスクの線幅補正方法及び線幅補正装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの特性を例示するグラフ図である。 本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの遮光膜へのレーザ照射を例示する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るフォトマスクの遮光膜へのレーザ照射を例示する模式図である。 本発明の第3の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式図である。 本発明の第3の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。 本発明の第4の実施形態に係るフォトマスクの線幅補正方法を例示するフローチャート図である。 本発明の第5の実施形態に係るフォトマスクの線幅補正装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第6の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。 本発明の第6の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。 本発明の第6の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式斜視図である。 本発明の第7の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。 本発明の第8の実施形態に係るフォトマスクの構成と特性を例示する模式図である。 本発明の第9の実施形態に係るフォトマスクの構成を例示する模式図である。 本発明の第10の実施形態に係るフォトマスクの線幅補正方法を例示するフローチャート図である。 本発明の第11の実施形態に係るフォトマスクの線幅補正装置の構成を例示する模式図である。 本発明の第12の実施形態に係る電子デバイスの構成を例示する模式図である。
符号の説明
10、20、30、60、70、80、90 フォトマスク
110 基板
120、120a、120b 遮光膜
131 第1の領域
132 第2の領域
133 第3の領域
134 第4の領域
135 第5の領域
136 第6の領域
137 第7の領域
138 第8の領域
140 枠
150 ペリクル膜(透光膜)
151 透過率調整膜構造体
160、161 透過率調整層
180 アライメントマーク
200 レーザ出力部
210 レーザ光
220 ホモジナイザ
230 シリンドリカルレンズ
240 ステージ
250 位置検出部
260 走査部
350 遮光材料
360 透過率調整層形成部
370 位置合わせ部
380 制御部
401 濃度制御方式
402 ディザ制御方式
510、520 線幅補正装置
801 横軸
810a、810b 遮光膜以外の部分の振幅透過率
820a、820b 遮光膜部の振幅透過率
830a、830b、830c 光強度
910 被加工基板
920、921a、921b 被加工膜
930a、930b レジスト膜
950 電子デバイス

Claims (5)

  1. 基板と、
    前記基板の主面上に設けられ、第1のマスク線幅を有する第1の領域では第1の透過率を有し、前記第1のマスク線幅とは異なる第2のマスク線幅を有する第2の領域では前記第1の透過率とは異なる第2の透過率を有する遮光膜と、
    を備え、
    前記第1のマスク線幅を反映してウェーハ上に形成された第1のパターンの線幅と、前記第2のマスク線幅を反映して前記ウェーハ上に形成された第2のパターンの線幅と、が実質的に等しくなるように、前記第1の透過率と、前記第2の透過率と、が設定されてなることを特徴とするフォトマスク。
  2. 前記遮光膜は、前記基板とともにハーフトーン型位相シフトマスクを構成するハーフトーン型であり、
    前記第2のマスク線幅は、前記第1のマスク線幅より小さく、前記第2の透過率は、前記第1の透過率より高いことを特徴とする請求項1記載のフォトマスク。
  3. 前記遮光膜は、珪化モリブデン、クロム酸化物、クロム窒化物、シリコン酸化物、シリコン窒化物、フッ素化合物、タンタル化合物、及び、それらの混合物よりなる群から選ばれた少なくとも1つを含む層を有することを特徴とする請求項1または2に記載のフォトマスク。
  4. 基板の主面上に、第1のマスク線幅を有する第1の領域と、前記第1のマスク線幅とは異なる第2のマスク線幅を有する第2の領域と、を有する遮光膜を形成し、
    前記遮光膜の一部にレーザ光を照射して、前記遮光膜の透過率を部分的に上昇させて、前記第1のマスク線幅を反映してウェーハ上に形成された第1のパターンの線幅と、前記第2のマスク線幅を反映して前記ウェーハ上に形成された第2のパターンの線幅と、が実質的に等しくなるように、前記第1の領域の第1の透過率と、前記第2の領域の第2の透過率と、を設定することを特徴とするフォトマスクの線幅補正方法。
  5. 基板の主面上に設けられ、第1のマスク線幅を有する第1の領域と、前記第1のマスク線幅とは異なる第2のマスク線幅を有する第2の領域と、を有する遮光膜の所定のパターンの位置を検出する位置検出部と、
    前記遮光膜のマスク線幅に対応して前記遮光膜の透過率を上昇させレーザ光を出射するレーザ出力部と、
    前記遮光膜と前記レーザ光との相対位置を変化させる走査部と、
    を備え、
    前記レーザ出力部と前記走査部は、前記第1のマスク線幅を反映してウェーハ上に形成された第1のパターンの線幅と、前記第2のマスク線幅を反映して前記ウェーハ上に形成された第2のパターンの線幅と、が実質的に等しくなるように、前記第1の領域の第1の透過率と、前記第2の領域の第2の透過率と、を設定することを特徴とするフォトマスクの線幅補正装置。
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