JP5171391B2 - コンクリート桁の支承取替方法 - Google Patents

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Description

この発明は、コンクリート桁の支承取替方法に関し、さらに詳細には、既設支承の下沓のみならず上沓も撤去して、全面的に新設時とほぼ同様の支承に取り替える方法に関する。
従来、橋梁における支承としては、ローラ支承やピンローラ支承などの鋼製支承と、ゴム支承が知られている。これら支承のうち、ローラ支承やピンローラ支承などの鋼製支承は常時メンテナンスが行われているものの、設置後に相当の年数を経過しているものも多く、また地震時耐荷力を増大させる目的で、取り替え工事、例えばゴム支承への取り替え工事が行われている。
橋梁の上部構造がコンクリート桁である場合、そのコンクリートには通常プレストレストが導入されている。このため、既設鋼製支承をゴム支承に取り替えるに際し、上部構造を安易に斫るとプレストレス機能に影響を与えるおそれがあることから、既設鋼製支承の上沓は残置してこれを利用するようにしている。すなわち残置した上沓に補強リブを溶接し、この補強リブを介して上沓にゴム支承用のソールプレートを固定するようにしている。
しかしながら、このような従来の方法による場合、鋼製支承の上沓は高さ寸法が大きく、上部構造の鉛直荷重や水平荷重、また回転をゴム支承に確実に伝達するという観点では、取り替え後のゴム支承の設置形態は望ましいものではない。
この出願の発明に関連する先行技術情報としては次のようなものがあるが、支承を構成する部材の処理については具体的な開示がない。
特開2002−242127号公報
この発明は上記のような技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目的を達成するものである。
この発明の目的は、既設支承の下沓のみならず上沓も撤去して、全面的に新設時とほぼ同様の支承に取り替え、支承本来の機能を十分に発揮させることができる取り替え方法を提供することにある。
この発明は上記課題を達成するために、次のような手段を採用している。
すなわち、この発明は、橋梁において、コンクリート桁からなる上部構造及び下部構造間に設置されている既設支承を新設支承に取り替える方法であって、
上部構造をジャッキアップする工程と、
前記既設支承の下沓を撤去する工程と、
上部構造の下面を後記ソールプレートの厚みより幾分か厚い所要厚さだけ斫り、前記既設支承の上沓のアンカーバーを一部露出させて該アンカーバーを前記上沓との接合面部分で切断し、切断残部が前記斫り部に突出するように残置して前記上沓を撤去する工程と、
前記斫り部から鉛直方向上方に向けて複数のコア抜きを行う工程と、
前記斫り部に、前記残置アンカーバーの挿入孔と新設アンカーバーとが設けられたソールプレートを配置して、前記挿入孔に残置アンカーバーを挿入して溶接するとともに、前記コア抜き孔に新設アンカーバーを挿入し硬化材を注入して固定する工程と、
前記下部構造上にベースプレートを設置して、該ベースプレートと前記ソールプレートとの間に支承本体を設置する工程と、
前記上部構造のジャッキアップを解除する工程と
を備えてなることを特徴とするコンクリート桁の支承取替方法にある。
上記取り替え方法において、前記ソールプレートと前記斫り部底面との間に硬化材を注入するようにしてもよい。
この発明によれば、既設支承の下沓のみならず上沓も撤去して新設支承を設置するので、支承の本来の機能を十分に発揮させることができる。また、既設支承の上沓のアンカーバーを残置し、これを新設支承のソールプレートの挿入孔に挿入して溶接するので、上部構造の斫り厚みはごく薄くて済み、上部構造のプレストレス機能に悪影響を与えることがない。さらに、ソールプレートは上記残置アンカーバーと、上部構造に形成したコア抜き孔に挿入固定される新設アンカーバーとによって上部構造に固定されるので、ソールプレートの固定が確実なものとなる。
この発明の実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1〜図3は、この発明の実施形態を示し、支承の取り替え方法の手順を示す図である。この実施形態は、既設支承として設置されている鋼製支承(ピンローラ支承)を新設のゴム支承に取り替える例である。鋼製支承は、上部構造(コンクリート桁)1の下面にアンカーバー3により固定された上沓4と、下部構造2の上面にベースプレート5を介してアンカーボルト6により固定された下沓7とからなっている。
まず、図1(a)に示すように、上部構造1をジャッキアップする。このジャッキアップの量は、車両の進行を妨げない程度の小さな量である。ジャッキアップ後、図1(b)に示すように下沓7まわりの下部構造2を斫り(斫り部を符合8で示す)、アンカーボルト6の上部を露出させる。そして、図1(c)に示すように、アンカーボルト6を切断してベースプレート5及び下沓7を撤去する。アンカーボルト6の切断の際は、切断残部である残置アンカーボルト6aが斫り部8に突出するようにする。
次に、図2(d)に示すように、上沓4のまわりの上部構造1を斫り(斫り部を符合9で示す)、アンカーバー3の下部を露出させる。この斫り厚みは、後述するソールプレートの厚みよりも幾分か大きい程度である。これは、プレストレスが導入されているコンクリート桁(上部構造1)に悪影響を与えないためである。そして、アンカーバー3を上沓4との接合面部分で切断し、上沓4を撤去する。この状態で、アンカーバー3の切断残部である残置アンカーバー3aは斫り部9に突出し、残置アンカーバー3aの切断端面は上部構造1の下面とほぼ面一となる。
次に、図2(e)に示すように、斫り部9から鉛直方向上方に向けて上部構造1に対する複数のコア抜きを行う(コア抜き孔を符合10で示す)。次に、図2(f)に示すように、斫り部9にソールプレート11を配置する。このソールプレート11には残置アンカーバー3aを挿入するための複数の挿入孔12が予め形成され、またコア抜き孔10に挿入される異形鋼棒からなる新設アンカーバー13が予め固定されている。すなわち、斫り部9に配置されたソールプレート11は、挿入孔12に残置アンカーバー3aが挿入されるとともに、新設アンカーバー13がコア抜き孔10に挿入される。
そして、残置アンカーバー3aをソールプレート11に溶接し、またコア抜き孔10には樹脂モルタルを注入する。また、ソールプレート11と斫り部9の底部との間の隙間、及びソールプレート11の周囲に無収縮モルタル14を注入し、この無収縮モルタルによって斫り部9を充填する。以上の作業により、ソールプレート11は上部構造1に確実に固定される。
次に、図3(g)に示すように、下部構造2に残置されている残置アンカーボルト6aに異形鋼棒からなる新設アンカーボルト15を溶接するとともに、鉄筋16を配置して仮設台座17を構築する。そして、図3(h)に示すように、仮設台座17の上にベースプレート18を載置し、アンカーボルト15と締結する。この状態で、ソールプレート11とベースプレート18との間に新設のゴム支承本体19をスライドさせながら設置する。
次に、図3(i)に示すように、ベースプレート18の下方にコンクリートを打設して、仮設台座17をコンクリート台座20とする。そして、最後にジャッキアップを解除して取り替え作業を終了する。なお、ゴム支承本体19は周知のように、ゴム層と鋼板とを積層してなる積層ゴムであり、この実施形態では上部フランジ21が複数のボルト23によりソールプレート11に固定され、下部フランジ22が複数のボルト24によりベースプレート18に固定される。
上記実施形態は例示にすぎず、この発明は種々の態様を採ることができる。例えば、上記実施形態では、この発明を既設鋼製支承を新設ゴム支承に取り替える場合に適用したが、これに限らず、この発明は既設鋼製支承を新設鋼製支承に取り替える場合にも適用できる。また、上記実施形態では上部構造側のみアンカーを増設しているが、道路橋示方書 V編耐震設計編(平成11年3月)に示されるタイプA、タイプBに応じて、下部構造側にもアンカーを増設する場合もある。
この発明の実施形態を示し、支承の取替手順を示す図である。 図1に引き続く取替手順を示す図である。 図2に引き続く取替手順を示す図である。
符号の説明
1 上部構造
2 下部構造
3 アンカーバー
3a 残置アンカーバー
4 上沓
6 アンカーボルト
6a 残置アンカーボルト
7 下沓
8 斫り部
9 斫り部
10 コア抜き孔
12 ソールプレート
12 挿入孔
13 新設アンカーバー
15 アンカーボルト
15 新設アンカーボルト
18 ベースプレート
19 ゴム支承本体
20 コンクリート台座

Claims (2)

  1. 橋梁において、コンクリート桁からなる上部構造及び下部構造間に設置されている既設支承を新設支承に取り替える方法であって、
    上部構造をジャッキアップする工程と、
    前記既設支承の下沓を撤去する工程と、
    上部構造の下面を後記ソールプレートの厚みより幾分か厚い所要厚さだけ斫り、前記既設支承の上沓のアンカーバーを一部露出させて該アンカーバーを前記上沓との接合面部分で切断し、切断残部が前記斫り部に突出するように残置して前記上沓を撤去する工程と、
    前記斫り部から鉛直方向上方に向けて複数のコア抜きを行う工程と、
    前記斫り部に、前記残置アンカーバーの挿入孔と新設アンカーバーとが設けられたソールプレートを配置して、前記挿入孔に残置アンカーバーを挿入して溶接するとともに、前記コア抜き孔に新設アンカーバーを挿入し硬化材を注入して固定する工程と、
    前記下部構造上にベースプレートを設置して、該ベースプレートと前記ソールプレートとの間に支承本体を設置する工程と、
    前記上部構造のジャッキアップを解除する工程と
    を備えてなることを特徴とするコンクリート桁の支承取替方法。
  2. 前記ソールプレートと前記斫り部底面との間に硬化材を注入することを特徴とする請求項1記載のコンクリート桁の支承取替方法。
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