JP5170700B2 - 廃棄物処分場の遮水構造、およびその組み立て方法 - Google Patents

廃棄物処分場の遮水構造、およびその組み立て方法 Download PDF

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Description

本発明は、廃棄物の処分域の外側面を形成する壁部と、上下方向に並設され、この壁部の上記処分域に面した壁面を覆うよう設けられる上、下遮水シートとを備えた廃棄物処分場の遮水構造、およびその組み立て方法に関するものである。
上記廃棄物処分場の遮水構造には、従来、下記特許文献1における「発明の詳細な説明」の段落番号「0029」「0030」、および添付図面の「図10」に示されるものがある。これによれば、廃棄物処分場の遮水構造は、廃棄物の処分域の外側面を形成する壁部と、この壁部の上記処分域に面した壁面の上、下部がわ壁面のうち、上部がわ壁面を覆うよう設けられると共に、その上部が上記壁部に固着される上遮水シートと、上記下部がわ壁面を覆うよう設けられると共に、その上縁部が上記壁部に固着具により固着される下遮水シートとを備えている。
また、特に、上記「0030」に記載されているように、下遮水シートの上縁部と固着具とは上記上遮水シートの下縁部によって覆われることとされ、これにより、上記壁面と上記下遮水シートの上縁部との間を遮水するシーリング材は不要とされている。
また、上記「図10」に示唆されているように、上記上遮水シートの下縁部と下遮水シートの上縁部とが互いに熱溶着されており、これにより、これら上、下遮水シートの間が遮水されている。
そして、上記したように壁部と、各遮水シートとで遮水された処分域に廃棄物が次々と投入されることにより、この廃棄物の処分がなされるようになっている。
特開2005−40729号公報
ところで、上記したように下遮水シートは、その上縁部が上記壁部に固着されることにより、この壁部に支持されている。このため、上記下遮水シートの上縁部にはこの下遮水シートの自重が負荷されて大きい内部応力が生じている。ここで、前記したように、上、下遮水シートの間の遮水のために、上記上遮水シートの下縁部と下遮水シートの上縁部とを互いに熱溶着させようとすると、その熱により熱溶着部が軟化して強度が低下しがちとなる。このため、このように強度が低下した熱溶着部は上記負荷により下方に向けて可塑的に容易に伸長したり、破断したりするおそれが生じ、よって、上記従来の技術では、上、下遮水シートの間に所望の遮水構造を得ることは困難になるおそれがある。
そこで、上記熱溶着の作業時には、昇降台などを用いることにより、上記下遮水シートを、一旦、全体的に持ち上げて、この下遮水シートの上縁部にその自重が負荷されないようにしてやることが考えられる。しかし、これでは、上記熱溶着の作業が極めて煩雑になると考えられる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、廃棄物の処分域の外側面を形成する壁部と、上下方向に並設され、この壁部の上記処分域に面した壁面を覆うよう設けられる上、下遮水シートとを備えた廃棄物処分場の遮水構造において、上記上、下遮水シートを互いに熱溶着させることにより、これらの間に所望の遮水構造を得ようとする場合に、これら遮水シート同士の熱溶着の作業が容易にできるようにすることである。
請求項1の発明は、廃棄物2の処分域3の外側面を形成する壁部4と、この壁部4の上記処分域3に面した壁面8の上、下部がわ壁面8a,8bのうち、上部がわ壁面8aを覆うよう設けられると共に、その上部が上記壁部4に固着される上遮水シート10と、上記下部がわ壁面8bを覆うよう設けられる下遮水シート13とを備えた廃棄物処分場の遮水構造において、
上記下遮水シート13の上縁部11の上、下部11a,11bのうち、下部11bを上記壁面8に固着する固着具12が設けられ、上記下遮水シート13の上縁部11が上記固着具12を上記処分域3がわから覆うと共に、上記下遮水シート13の上縁部11の上部11aと上記上遮水シート10の下縁部26とが互いに熱溶着W3されたことを特徴とする廃棄物処分場の遮水構造である。
請求項2の発明は、上記固着具12が、上記下遮水シート13の上縁部11よりも上記壁面8がわに配置されて上下方向に延び、その下部が上記下遮水シート13の上縁部11の下部11bに固着される固着シート22と、この固着シート22の上部を上記壁面8がわに締結させる締結具23とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処分場の遮水構造である。
請求項3の発明は、上記固着具12が、上記固着シート22を上記壁面8に係止させる係止具30を備えたことを特徴とする請求項2に記載の廃棄物処分場の遮水構造である。
請求項4の発明は、請求項1に記載の廃棄物処分場の遮水構造の組み立て方法であって、
まず、上記上遮水シート10が上部がわ壁面8aを覆うよう上記上遮水シート10の上部を上記壁部4に固着させると共に、下遮水シート13が下部がわ壁面8bを覆うよう上記下遮水シート13の上縁部11の下部11bを上記固着具12により壁面8に固着させ、
次に、上記下遮水シート13の上縁部11が上記固着具12を上記処分域3がわ覆った状態で、上記下遮水シート13の上縁部11の上部11aを上記上遮水シート10の下縁部26に熱溶着Wさせることを特徴とする廃棄物処分場の遮水構造の組み立て方法である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、廃棄物の処分域の外側面を形成する壁部と、この壁部の上記処分域に面した壁面の上、下部がわ壁面のうち、上部がわ壁面を覆うよう設けられると共に、その上部が上記壁部に固着される上遮水シートと、上記下部がわ壁面を覆うよう設けられる下遮水シートとを備えた廃棄物処分場の遮水構造において、
上記下遮水シートの上縁部の上、下部のうち、下部を上記壁面に固着する固着具が設けられ、上記下遮水シートの上縁部が上記固着具を上記処分域がわから覆うと共に、上記下遮水シートの上縁部の上部と上記上遮水シートの下縁部とが互いに熱溶着されている。
このため、上記廃棄物処分場の遮水構造の組み立て時に、上記下遮水シートの上縁部の下部を固着具により壁面に固着させると、上記下遮水シートの自重は、この下遮水シートの上縁部の下部と固着具とを介し上記壁部に支持されることから、上記下遮水シートの上縁部の上部は、内部応力がほとんど存在しない自由状態とされる。
次に、上記下遮水シートの上縁部の上部と上遮水シートの下縁部とを互いに熱溶着させる。この際、その溶着部は軟化して強度が低下しがちとなる。しかし、上記したように下遮水シートの上縁部の上部には自重による内部応力は存在せず、また、上記上遮水シートの下縁部にもその自重による内部応力は存在しない。
よって、第1に、上記下遮水シートの上縁部の上部と上遮水シートの下縁部とを熱溶着させることにより、これらの間に所望の遮水構造を得ようとする場合に、上記内部応力を小さくするために上記下遮水シートを、一旦、全体的に持ち上げる、というような煩雑な作業は不要であって、上記上、下遮水シート同士の熱溶着の作業は、上記内部応力の影響を受けることなく容易にできることとなる。
また、第2に、上記熱溶着の際、上記下遮水シートの上縁部の上部に多少の弛みを与えることが容易にできる。そして、この弛みを与えておけば、上記上遮水シートが冬期の温度などで多少収縮したとしても、この収縮は上記弛みにより吸収される。このため、上記上遮水シートに無用な応力が生じることが防止され、これは廃棄物処分場の遮水構造の寿命上有益である。
請求項2の発明は、上記固着具が、上記下遮水シートの上縁部よりも上記壁面がわに配置されて上下方向に延び、その下部が上記下遮水シートの上縁部の下部に固着される固着シートと、この固着シートの上部を上記壁面がわに締結させる締結具とを備えている。
このため、上記固着具の構成が簡単となって、この固着具の形成が容易にできる分、上記熱溶着の作業がより容易にできる。
請求項3の発明は、上記固着具が、上記固着シートを上記壁面に係止させる係止具を備えている。
このため、上記した上、下遮水シート同士の熱溶着の作業において、上記下遮水シートの上縁部の下部を上記壁面に固着具により固着させる際、これに先立って、上記係止具により、固着シートを上記壁面に一旦係止させれば、上記壁面に上記下遮水シートを仮支持させることができる。よって、その後、上記下遮水シートの上縁部の下部を上記壁面に固着具により固着させる作業は、上記下遮水シートの自重に影響されることなく容易にでき、その分、上記熱溶着の作業が更に容易にできる。
請求項4の発明は、請求項1に記載の廃棄物処分場の遮水構造の組み立て方法であって、これによれば、請求項1と同様の効果が生じる。
実施例1を示し、図2の部分拡大断面図である。 実施例1を示し、廃棄物処分場の遮水構造の側面断面図である。 実施例2を示し、図1に相当する図である。 実施例3を示し、図1に相当する図である。
本発明の廃棄物処分場の遮水構造に関し、廃棄物の処分域の外側面を形成する壁部と、上下方向に並設され、この壁部の上記処分域に面した壁面を覆うよう設けられる上、下遮水シートとを備えた廃棄物処分場の遮水構造において、上記上、下遮水シートを互いに熱溶着させることにより、これらの間に所望の遮水構造を得ようとする場合に、これら遮水シート同士の熱溶着の作業が容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、廃棄物処分場の遮水構造は、廃棄物の処分域の外側面を形成する壁部と、この壁部の上記処分域に面した壁面の上、下部がわ壁面のうち、上部がわ壁面を覆うよう設けられると共に、その上部が上記壁部に固着される上遮水シートと、上記下部がわ壁面を覆うよう設けられる下遮水シートとを備える。
上記下遮水シートの上縁部の上、下部のうち、下部を上記壁面に固着する固着具が設けられ、上記下遮水シートの上縁部が上記固着具を上記処分域がわから覆うと共に上記下遮水シートの上縁部の上部と上記上遮水シートの下縁部とが互いに熱溶着されている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1,2に従って説明する。
図1,2において、符号1は、廃棄物2を投入することにより埋め立てて、この廃棄物2を最終処分するための廃棄物処分場である。
上記廃棄物処分場1は、上記廃棄物2を投入させて処分するための処分域3の外側面を形成する壁部4と、底面を形成する底部5とを備えており、これら壁部4と底部5とはコンクリート製とされている。
上記壁部4の上記処分域3に面した壁面8はほぼ垂直に延び、その高さは例えば14mなど10m以上とされて、上記処分域3は大深度構造とされている。
また、上記廃棄物処分場1は、上記壁面8の上、下部がわ壁面8a,8bのうち、上部がわ壁面8aを覆うように設けられると共に、その上部(上縁部を含む)が上記壁部4の上面に第1固着具9により固着される上遮水シート10と、上記下部がわ壁面8bを覆うよう設けられると共に、その上縁部11が上記壁面8に第2固着具12により固着される下遮水シート13と、上記下部がわ壁面8bの下がわに隣接する他の下部がわ壁面8cを覆うよう設けられると共に、その上縁部14が上記壁面8に第3固着具15により固着される他の下遮水シート16と、上記壁面8の最下部と上記底部5の上面とを連続的に覆うと共に、その上縁部が上記他の下遮水シート16の下縁部に熱溶着W0される更に他の下遮水シート17とを備えている。
上記各遮水シート10,13,16,17は、それぞれ熱可塑性の高密度ポリエチレン(HDPE)、もしくは塩化ビニール(PVC)、その他、EPDM、TPO、TPU、FPA、アスファルトシートなどの樹脂製で、例えば、幅寸法は15m、高さ寸法は7m、厚さは1.5mm以上である。
上記第1固着具9は、上記壁面8の上面に埋設されて固定された樹脂製の第1アンカー20を備えている。この第1アンカー20に上記上遮水シート10の上縁部が熱溶着W1により固着されている。
また、上記第2固着具12は上記上部がわ壁面8aの上端部に埋設されて固定された樹脂製の第2アンカー21と、上記下遮水シート13の上縁部11よりも上記壁面8がわに配置されて上下方向に延び、その下部が上記下遮水シート13の上縁部11の上、下部11a,11bのうち、下部11bに熱溶着W2により固着される固着シート22と、この固着シート22の上部を上記下部がわ壁面8bの上端部に埋設された上記第2アンカー21に締結させる締結具23とを備えている。
上記下遮水シート13の上縁部11は上記第2固着具12の少なくとも一部を上記処分域3がわから覆っている。また、上記下遮水シート13の上縁部11の上部11aと上記上遮水シート10の下縁部26とが互いに熱溶着W3されている。
上記熱溶着W0〜W3は、それぞれ熱風や高周波などを用い、自動もしくは手動によって達成される。
前記第3固着具15は、上記第2固着具12と同様の構成とされ、前記他の下遮水シート16は、上記下遮水シート13と同様の構成とされる。また、上記各シート10,13,16,17や固着具9,12,15は、図示しないが上記壁面8に沿って水平方向に多数並設される。
次に、上記した廃棄物処分場1の遮水構造の組み立て方法につき説明する。
まず、上記上遮水シート10が上部がわ壁面8aを覆うよう上記上遮水シート10の上部を上記第1固着具9により上記壁部4に固着させる。この固着は、この壁部4の上面に予め埋設した第1アンカー20に上記上遮水シート10の上部を熱溶着W1させることにより達成される。
一方、上記下遮水シート13が下部がわ壁面8bを覆うよう上記下遮水シート13の上縁部11の下部11bを上記第2固着具12により壁面8に固着させる。この固着をする場合には、予め、上記下遮水シート13の上縁部11の下部11bと固着シート22の下部とを熱溶着W2させておく。そして、上記下遮水シート13と固着シート22とを、一体的に上記壁面8の外側方の位置(図1中一点鎖線)から上記壁面8に向けて移動Aさせる。次に、上記固着シート22を上記締結具23により上記第2アンカー21に締結する。
上記の場合、上遮水シート10の下縁部26や上縁部11の上部11aが邪魔になる場合には、上記上遮水シート10の下縁部26を上方に向けて屈曲させ(図1中一点鎖線)、かつ、上記上縁部11の上部11を下方に向けて屈曲させ(図1中一点鎖線、二点鎖線)てもよい。
そして、上記したように下遮水シート13の上縁部11の下部11bを第2固着具12により壁面8に固着させる。すると、上記下遮水シート13の自重は、この下遮水シート13の上縁部11の下部11bと第2固着具12とを介し上記壁部4に支持される。このため、上記下遮水シート13の上縁部11の上部11aは、内部応力がほとんど存在しない自由状態とされる。
次に、上記下遮水シート13の上縁部11の上部11aと上遮水シート10の下縁部26とをそれぞれ互いに接近するよう移動B,Cさせることにより、互いに重ね合わせて熱溶着W3させる。この際、その溶着部は軟化して強度が低下しがちとなる。しかし、上記したように下遮水シート13の上縁部11の上部11aには自重による内部応力は存在せず、また、上記上遮水シート10の下縁部26にもその自重による内部応力は存在しない。
よって、第1に、上記下遮水シート13の上縁部11の上部11aと上遮水シート10の下縁部26とを熱溶着W3させることにより、これら11a,26の間に所望の遮水構造を得ようとする場合に、上記内部応力を小さくするために上記下遮水シート13を、一旦、全体的に持ち上げる、というような煩雑な作業は不要であって、上記上、下遮水シート10,13同士の熱溶着W3の作業は、上記内部応力の影響を受けることなく容易にできる。
また、第2に、上記熱溶着W3の際、上記下遮水シート13の上縁部11の上部11aに多少の弛みを与えることが容易にできる。そして、この弛みを与えておけば、上記上遮水シート10が冬期の温度などで多少収縮したとしても、この収縮は上記弛みにより吸収される。このため、上記上遮水シート10に無用な応力が生じることが防止され、これは廃棄物処分場の遮水構造の寿命上有益である。
また、前記したように、第2固着具12が、下遮水シート13の上縁部11よりも壁面8がわに配置されて上下方向に延び、その下部が上記下遮水シート13の上縁部11の下部11bに固着される固着シート22と、この固着シート22の上部を上記壁面8がわに締結させる締結具23とを備えている。
このため、上記第2固着具12の構成が簡単となって、この第2固着具12の形成が容易にできる分、上記熱溶着W3の作業がより容易にできる。
なお、以上は図示の例によるが、上記実施例1の上遮水シート10を下遮水シート13に適用し、かつ、上記実施例1の下遮水シート13を他の下遮水シート16に適用してもよい。また、上記下遮水シート13が、この下遮水シート13の上縁部11を構成する遮水シート上縁部と、上記下遮水シート13の上縁部11以外を構成する遮水シート本体とを個別に備えることとして、これらを互いに熱溶着させ、上記下遮水シート13の上縁部11を上記第2固着具12の固着シート22としてもよい。
また、上記下遮水シート13の上縁部11の上部11aと上遮水シート10の下縁部26との重ね合わせは、図1のものとは逆にしてもよい。また、下遮水シート13の上縁部11の下部11bに対する固着シート22の下部の固着は接着剤によってもよい。また、この固着シート22はバンド形状のものであってもよい。
以下の図3,4は、実施例2,3を示している。これら各実施例は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら各実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図3に従って説明する。
図3において、上記第2固着具12は、上記壁面8に取り付けられて上記固着シート22の上部を係止させる係止具30を備えている。
上記係止具30は、上記第2アンカー21に形成され、処分域3がわに向かって水平方向に開口する蟻溝形状の係止部31と、上記固着シート22の上端部に形成され、上記係止部31の外方(図3中二点鎖線)からこの係止部31に向かって斜め上方への移動Dとその後の下方回動Eとにより係止可能とされる被係止部32とを備えている。
上記構成によれば、上、下遮水シート10,13同士の熱溶着の作業において、上記下遮水シート13の上縁部11の下部11bを上記壁面8に第2固着具12により固着させる際、これに先立って、上記係止具30により、固着シート22を上記壁面8に一旦係止させれば、上記壁面8に上記下遮水シート13を仮支持させることができる。よって、その後、上記下遮水シート13の上縁部11の下部11bを上記壁面8に第2固着具12により固着させる作業は、上記下遮水シート13の自重に影響されることなく容易にでき、その分、上記熱溶着の作業が更に容易にできる。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例3を添付の図4に従って説明する。
図4において、この実施例3における係止具30は、前記実施例2のものとほぼ同様であるが、上記係止部31への被係止部32の係止は、この被係止部32の上記係止部31側への平行移動Aと、その後の下方移動とにより達成される。
また、上記第2固着具12の締結具23は、上記第2アンカー21に上記被係止部32を締結するものとされている。
1 廃棄物処分場
2 廃棄物
3 処分域
4 壁部
5 底部
8 壁面
8a 上部がわ壁面
8b 下部がわ壁面
8c 下部がわ壁面
10 上遮水シート
11 上縁部
11a 上部
11b 下部
12 第2固着具(固着具)
13 下遮水シート
20 第1アンカー
21 第2アンカー
22 固着シート
23 締結具
26 下縁部
30 係止具
31 係止部
32 被係止部
A 移動
B 移動
C 移動
D 移動
E 回動
W 熱溶着

Claims (4)

  1. 廃棄物の処分域の外側面を形成する壁部と、この壁部の上記処分域に面した壁面の上、下部がわ壁面のうち、上部がわ壁面を覆うよう設けられると共に、その上部が上記壁部に固着される上遮水シートと、上記下部がわ壁面を覆うよう設けられる下遮水シートとを備えた廃棄物処分場の遮水構造において、
    上記下遮水シートの上縁部の上、下部のうち、下部を上記壁面に固着する固着具が設けられ、上記下遮水シートの上縁部が上記固着具を上記処分域がわから覆うと共に、上記下遮水シートの上縁部の上部と上記上遮水シートの下縁部とが互いに熱溶着されたことを特徴とする廃棄物処分場の遮水構造。
  2. 上記固着具が、上記下遮水シートの上縁部よりも上記壁面がわに配置されて上下方向に延び、その下部が上記下遮水シートの上縁部の下部に固着される固着シートと、この固着シートの上部を上記壁面がわに締結させる締結具とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の廃棄物処分場の遮水構造。
  3. 上記固着具が、上記固着シートを上記壁面に係止させる係止具を備えたことを特徴とする請求項2に記載の廃棄物処分場の遮水構造。
  4. 請求項1に記載の廃棄物処分場の遮水構造の組み立て方法であって、
    まず、上記上遮水シートが上部がわ壁面を覆うよう上記上遮水シートの上部を上記壁部に固着させると共に、下遮水シートが下部がわ壁面を覆うよう上記下遮水シートの上縁部の下部を上記固着具により壁面に固着させ、
    次に、上記下遮水シートの上縁部が上記固着具を上記処分域がわ覆った状態で、上記下遮水シートの上縁部の上部を上記上遮水シートの下縁部に熱溶着させることを特徴とする廃棄物処分場の遮水構造の組み立て方法。
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