JP5169512B2 - 平面アンテナおよびその製造方法 - Google Patents
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1.金属層の表面抵抗値
平面アンテナの回路パターンのアンテナ部を幅1mm、長さ8mmに切り出してサンプリング後、金属層の表面抵抗値をJISK 7194:1994に準拠して測定した。抵抗率測定器としては、株式会社ダイアインスツルメンツ製ロレスタGP(タイプMCP−T600、TFPプローブ:形式MCP−TFP)を用い、温度25℃、湿度50%RH下で評価した。また、測定は6サンプルについて実施し、最大値と最小値を除いた4サンプルの算術平均値を本発明における金属層の表面抵抗値とした。
なお、アンテナ部に保護層が存在する場合は、温度30℃の塗料剥離剤(株式会社アサヒペン製「はがし液S−031」)を用いて保護層を除去した後、水洗してから、上述のとおり幅1mm、長さ8mmに切断し、表面抵抗値を測定した。
平面アンテナの回路パターンの接続端子部を切り出し、1枚のみのサンプル、あるいは、その切り出したもの複数枚を導電性層の端部表面が互いに対向するように重ね合わせて温度150℃、圧力3MPaで加圧して接合し、幅1mm、長さ8mmのサンプルを作製した。次いでそのサンプルの導電性層の表面抵抗値をJISK 7194:1994に準拠にして測定した。抵抗率測定器としては、株式会社ダイアインスツルメンツ製ロレスタGP(タイプMCP−T600、TFPプローブ:形式MCP−TFP)を用い、温度25℃、湿度50%RH下で評価した。また、測定は6サンプルについて実施し、最大値と最小値を除いた4サンプルの算術平均値を本発明における導電性層の表面抵抗値とした。
サンプルをミクロトームにて厚み方向に切断しこの断面を10000倍のSEMを用いて観察し、金属層の厚みを測定した。測定は、各項目に関して1サンプルで行い、1サンプルあたり1視野5点の測定を行い、その平均値を本発明における金属層、保護層、ならびに導電性層の厚みとした。
スクリーン印刷により、樹脂フィルム(厚さ75μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製、ルミラーS56))上に厚さ10μmの導電性層を形成したサンプルを作製し、次いで該サンプルを10cm×10cmの正方形に切り、樹脂フィルムと導電性層とを重ね合わせて60℃×90%RHの雰囲気下で200g/cm2の荷重をかけながら3日間放置した。その後、合わせ面剥離時のブロッキング度合いを判定した。測定は1サンプルについて実施し、合わせ面に全くブロッキングが見られなかったものを「◎」、若干ブロッキングが発生する実用上問題ない程度のものを「○」、ブロッキングが発生し実用上問題であるものを「×」とした。
Alien社製UHF帯64ビットICを搭載したICストラップ6の電極部分を平面アンテナの接続端子部に対向するように圧力8kg/mm2、温度100℃で圧着してICタグ7を作成した。次いで、図3,4に示すように、得られたICタグ7に7.5Nの張力をかけながら、直径40mmのステンレスパイプ8との接点においてICタグの屈曲角度9が90°になるようICタグ7とステンレスパイプ8とを接触させた。更に、ICストラップ6の電極部分と平面アンテナの接続端子部との接合部がステンレスパイプ8との接点10を通過するように100往復させた後、ICストラップと接続端子部の剥がれ発生の有無を確認した。測定は、10サンプル実施し、10サンプル全てでストラップと接続端子部の剥がれが全く発生せず屈曲耐久性良好なものを「○」、1サンプルでも剥がれが発生した屈曲耐久性不良のものを「×」とした。
樹脂フィルムとして厚さ75μmの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製、ルミラーS56)を用い、その片面に、99.99%のアルミニウムを含有する厚さ3μmの金属層を誘導加熱方式の蒸着装置を用いて形成した。この際、アルミニウム蒸着層の厚さが3μmとなるように、誘導加熱炉の電圧、電流を制御し、かつ真空蒸着内のフィルム走行速度を1m/分にして、1〜5×10−6torrの真空下で蒸着を行った。
・NBR(日本合成ゴム(株)製、PNR−1H):100重量部
・エポキシ樹脂(油化シェル(株)製、エピコート834):100重量部
・3,3’−ジアミノジフェニルスルホン:10部
・銀フレーク(福田金属箔粉工業(株)シルコートAgC−239):700重量部
・トルエン:455重量部
・メチルイソブチルケトン:455重量部
上記の原料を2000cm3のボールミルに入れ(15mmφのジルコニアセラミック製のボールを20個投入)20時間処理することで導電性粒子を分散させた樹脂組成物A’を作製し、さらに、樹脂組成物A’100重量部に対し数平均粒子径80μmのホットメルト粒子(帝国インキ(株)製、HM−4)15重量部を、同じく2000cm3のボールミルに入れ(15mmφのジルコニアセラミック製のボールを20個投入)1時間処理して樹脂組成物Aを作製した。
実施例1で作製した平面アンテナのアンテナ部表層の保護層のみを前記評価方法1の塗料剥離剤で除去した以外は、実施例1と同様の方法にて平面アンテナを作製した。得られた平面アンテナの金属層の表面抵抗値、導電性層の表面抵抗値、導電性層の耐ブロッキング性、屈曲耐久性を表1に示す。導電性層の耐ブロッキング性および屈曲耐久性は何れも良好であった。
実施例1で作製した樹脂組成物Aのホットメルト粒子の含有量を、樹脂組成物A’100重量部に対し5重量部に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて平面アンテナを作製した。得られた平面アンテナの金属層の表面抵抗値、導電性層の表面抵抗値、導電性層の耐ブロッキング性、屈曲耐久性を表1に示す。導電性層の耐ブロッキング性および屈曲耐久性は何れも良好であった。
実施例1で作製した樹脂組成物Aのホットメルト粒子の含有量を、樹脂組成物A’100重量部に対し25重量部に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて平面アンテナを作製した。得られた平面アンテナの金属層の表面抵抗値、導電性層の表面抵抗値、導電性層の耐ブロッキング性、屈曲耐久性を表1に示す。導電性層の表面抵抗値が150mΩ/□と増加したが、実用上問題ない程度であった。導電性層の耐ブロッキング性および屈曲耐久性は何れも良好であった。
実施例1で作製した樹脂組成物Aのホットメルト粒子の含有量を、樹脂組成物A’100重量部に対し30重量部に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて平面アンテナを作製した。得られた平面アンテナの金属層の表面抵抗値、導電性層の表面抵抗値、導電性層の耐ブロッキング性、屈曲耐久性を表1に示す。導電性層の表面抵抗値が200mΩ/□と増加したが、実用上問題ない程度であった。導電性層の耐ブロッキング性および屈曲耐久性は何れも良好であった。
実施例3で作製した金属層に関して、厚みを1.5μmとして表面抵抗値を50mΩ/□にした以外は、実施例3と同様の方法にて平面アンテナを作製した。得られた平面アンテナの金属層の表面抵抗値、導電性層の表面抵抗値、導電性層の耐ブロッキング性、屈曲耐久性を表1に示す。導電性層の耐ブロッキング性および屈曲耐久性は何れも良好であった。
実施例3で作製した金属層に関して、厚みを0.75μmとして表面抵抗値を100mΩ/□にした以外は、実施例3と同様の方法にて平面アンテナを作製した。得られた平面アンテナの金属層の表面抵抗値、導電性層の表面抵抗値、導電性層の耐ブロッキング性、屈曲耐久性を表1に示す。導電性層の表面抵抗値が110mΩ/□と増加したが、実用上問題ない程度であった。導電性層の耐ブロッキング性および屈曲耐久性は何れも良好であった。
実施例1で作製した平面アンテナの接続端子部表層の導電性層を研磨剤入りコンパウンドを使用して除去し金属層を露出させた後、この上に異方導電性フィルム(日立化成工業社製AC−2056)を載せて温度150℃、圧力0.1Mpaで30秒間圧着して平面アンテナを作製した。得られた平面アンテナの金属層の表面抵抗値、異方導電性フィルムの屈曲耐久性を表1に示す。屈曲耐久性は著しく損なわれたものであった。
実施例1で作製した平面アンテナの接続端子部表層の導電性層を研磨剤入りコンパウンドを使用して除去し金属層を露出させた後、この上に異方導電性ペースト(京セラケミカル社製TAP0402E)を塗布し、160℃で15分間加熱処理し平面アンテナを作製した。得られた平面アンテナは、回路パターンが変形しており、特に接続端子部で大きく波打っているためICチップを実装することが出来なかった。
実施例1で作製した樹脂組成物Aにホットメルト粒子を含有しない以外は、実施例1と同様の方法にて平面アンテナを作製した。得られた平面アンテナの金属層の表面抵抗値、導電性層の表面抵抗値、導電性層の耐ブロッキング性、屈曲耐久性を表1に示す。屈曲耐久性および導電性層の耐ブロッキング性に劣っていた。
実施例1で作製した樹脂組成物Aのホットメルト粒子を数平均粒子径100μmのホットメルト粒子((株)セイシン企業製、SK−EVA−100)に変更した以外は、実施例1と同様の方法にて平面アンテナ作製を試みたが、スクリーン印刷により接続端子部を印刷する際、刷版T−250メッシュに目詰まりが発生し、良好な平面アンテナを得ることが出来なかった。
2.金属層
3.保護層(アンテナ部)
4.ホットメルト粒子を含有した熱融着生の導電性層(接続端子部)
5.回路パターン
6.ICストラップ
7.ICタグ
8.ステンレスパイプ
9.屈曲角度
10.接点(黒丸部分)
Claims (3)
- 樹脂フィルム上に、アンテナ部および接続端子部からなる回路パターンを有し、該回路パターンは、金属層と、該金属層の接続端子部の表層に設けられた厚みが1〜30μmである熱融着性の導電性層とを有している平面アンテナにおいて、該導電性層内にホットメルト粒子を含有し、該ホットメルト粒子の含有量が該導電性層を形成する樹脂組成物100重量部に対して5〜15重量部であり、該導電性層の表面抵抗値が0.5〜100mΩ/□である平面アンテナ。
- 前記ホットメルト粒子の数平均粒子径が90μm以下である請求項1に記載の平面アンテナ。
- 樹脂フィルム上に、アンテナ部および接続端子部からなる回路パターンを構成する金属層を設ける工程Aと、金属層のアンテナ部を構成する部分の上に該アンテナ部の保護層を設ける工程Bと、金属層の接続端子部を構成する部分の上に厚みが1〜30μmである熱融着性の導電性層であって、該導電性層内にホットメルト粒子を含有し、該ホットメルト粒子の含有量が該導電性層を形成する樹脂組成物100重量部に対して5〜15重量部であり、表面抵抗値が0.5〜100mΩ/□である導電性層を設ける工程Cと、工程Bおよび工程Cの後に、金属層の回路パターンを構成しない部分をエッチングにて除去する工程Dとを含む平面アンテナの製造方法。
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