JP5169021B2 - 表示制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、文字列情報を表示器に表示させる表示制御装置であって、特に電子楽器等の電子音楽装置において楽曲データのデータファイルのファイル名のリストを表示する際の表示制御に関する。
従来から、電子鍵盤楽器等の電子音楽装置において、各種情報を表示するための表示器を具備するものがあった。電子音楽装置に具備された表示器は、装置本体のパネル上面部に配置されることが多く、その画面サイズが比較的小さい。従って、表示器における各種情報を表示可能な表示領域は、比較的狭い範囲に制限される。このため、例えば、ファイル名、楽曲名、伴奏スタイル名、或いは、音色名などを表す文字列を表示器に表示するとき、文字列全体の幅が表示領域よりも大きく該文字列全体を表示することができない場合には、文字列の一部を省略して当該文字列を表示していた。
一例として、複数の楽曲の再生順を規定したプレイリストの順で曲データを再生することができる音楽再生装置において、該プレイリストとして該当該リストに登録された楽曲データの曲名を表す文字列や、各楽曲データのパス(記憶装置における当該データのファイルの記憶場所を示す文字列)を含むリストを表示器に表示させるものがあった。このリストにおいては、パスを表示する表示領域が狭い領域に限られており、パスを構成する文字列全体を表示することができないため、そのパスの先頭側の文字列を省略し、パスの末尾側から所定文字数だけを表示していた(下記特許文献1を参照)。
特開2006−196058号公報
しかし、上記特許文献1に記載の従来技術のように、文字列の末尾側の文字を残す省略表示の形態では、省略された先頭側にデータの識別に必要な文字列が含まれていると、表示された文字列から個々のデータを識別することが困難になってしまう恐れがある。また、文字列の先頭側を残した形態の省略表示も一般に行われているが、この場合も省略された末尾側にデータの識別に重要な文字列が含まれていると、上記と同様に個々のデータを識別することが困難になってしまう恐れがある。つまり、個々のデータの識別に必要な文字列が当該文字列の末尾側に存在するのか先頭側に存在するのかはケースバイケースであるため、従来の技術のように、機械的に文字列の先頭部分又は末尾部分を残して他の部分を省略する表示形態では、リスト上の文字列に基づき個々のデータを識別することが困難になってしまう場合があるという不都合があった。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、個々のデータの識別に必要な文字列を確実に表示できる表示形態で文字列の一部の表示を省略することができるようにした表示制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る表示制御装置は、複数のデータアイテムを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された複数のデータアイテムの各々を識別するための文字 列を表示するための所定の幅の表示領域を有する表示器と、前記各文字列の表示に必要な表示幅と前記表示器の表示領域の幅を比較する比較手段と、前記比較の結果、文字列の表示に必要な表示幅が表示器の表示領域の幅よりも大きかった文字列中に、個々のデータアイテムを識別するために必要な情報として予め定められた特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれているかどうかを判定する判定手段と、前記記憶手段に記憶された複数のデータアイテムの各々を識別するための文字列のリストを前記表示器に表示させる表示制御手段であって、前記判定の結果、前記特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれていた文字列については、所定のルールに基づいて、その特定の文字列部分に合致する文字列部分を残して他の部分を前記表示領域以内に収まるように省略する第1表示形態で、その文字列を前記リストに表示させる制御を行い、一方、前記特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれていない文字列については、前記所定のルールを適用せずに、前記表示領域以内に収まるように文字列の一部を省略する第2表示形態で、その文字列を前記リストに表示させる制御を行う表示制御手段とを具える。
これによれば、複数のデータアイテムの各々を識別するための文字列のリストを表示器に表示させるときに、比較手段により各文字列の表示に必要な表示幅と前記表示器の表示領域の幅を比較し、比較の結果、文字列の表示に必要な表示幅が表示器の表示領域の幅よりも大きかった文字列中に、個々のデータアイテムを識別するために必要な情報として予め定められた特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれているかどうかを判定手段により判定する。そして、文字列の表示に必要な表示幅が表示器の表示領域の幅よりも大きかった文字列のうち、特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれている文字列については、所定のルールに基づいて、その特定の文字列部分に合致する文字列部分を残して他の部分を省略する第1表示形態で、その文字列をリストに表示させ、一方、特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれていない文字列については、前記所定のルールを適用せずに、表示領域以内に収まるように文字列の一部を省略する第2表示形態で、その文字列を前記リストに表示させる。前記特定の文字列部分としては、個々のデータアイテムを識別するための必要な情報となる文字列を設定する。なお、この明細書において「データアイテム」とは、1曲分の楽曲を表す楽曲データ(例えばMIDI演奏データ)や、電子楽器の自動伴奏機能に使用する伴奏スタイルデータや、電子楽器で発音する楽音の音色を表す音色データなど、リスト上において1項目(1つの名称)で表現されるデータである。
また、この発明に係る表示制御装置は、前記表示制御手段において、特定の文字列部分を残し、他の部分を省略した表示形態で文字列を前記リストに表示させる場合に、更に、当該文字列の先頭部分と末尾部分を残して他の部分を省略した表示形態で文字列を前記表示器に表示させる制御を行うよう構成してよい。
また、この発明は、装置の発明として構成し、実施することができるのみならず、方法の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
この発明によれば、複数のデータアイテムの各々を識別するための文字列のリストを表示器に表示させるときに、文字列を省略するにあたり、個々のデータアイテムを識別するために必要な情報として予め定められた特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれている場合には、所定のルールに基づいて、その特定の文字列部分を残し他の部分を省略する第1表示形態で、その文字列を省略してリストに表示するので、特定の文字列部分は確実にリスト上に表示される。一方、特定の文字列部分に合致する文字列部分を含まない場合は、所定のルールを適用せずに、表示領域以内に収まるように文字列の一部を省略する第2表示形態で、その文字列をリストに表示させる。従ってユーザはリスト上の文字列に基づき個々のデータアイテムを確実に識別することができるようになるという優れた効果を奏する。
以下、この発明の一実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施例に係るファイル又はフォルダ管理装置を適用した電子音楽装置の電気的ハードウェア構成例を示すブロック図である。電子音楽装置としては、例えば、電子オルガンや、電子ピアノや、シンセサイザー等の電子楽器を適用することができる。
図1に示す通り、電子音楽装置は、CPU1、ROM2及びRAM3からなるマイクロコンピュータと、演奏入力(発音指示)操作を行うための演奏操作子4と、該演奏操作子4で行われた演奏入力操作を検出するための演奏検出回路5と、各種設定を行うための設定操作子6と、該設定操作子6の操作を検出するための操作検出回路7と、各種情報を表示するためのディスプレイ8と、該ディスプレイ8の表示を制御するための表示制御回路9と、記憶装置(記憶手段)10と、楽音信号を電子的に生成する音源部11と、音源部11で生成した楽音信号を発音するためのサウンドシステム12と、通信インターフェース13とを含んで構成されており、各部はデータ及びアドレスバス1Bを介して相互に接続される。
CPU1は、フラッシュメモリ2又はRAM3に記憶された制御プログラムを実行し、電子音楽装置の全体的な動作を制御する。この実施例において、後述する図3に示すファイル新規作成処理及び図5に示すファイルリスト表示処理は、CPU1が実行するソフトウェアプログラムによって構成及び実施される。
演奏操作子4は、ユーザが演奏操作を行うための操作子であればどのようなタイプの操作子であってもよく、例えば、それぞれ楽音の音高が割り当てられた複数の鍵からなる鍵盤部を適用することができる。ユーザは、演奏操作子4を用いて演奏操作を行うことで、該演奏操作に応じた楽音をサウンドシステム12から発音させること、或いは、該演奏操作の内容を1曲分の楽曲データのデータファイルとして記憶装置10に記憶させることができる。設定操作子6は、電子音楽装置の本体パネル上に配置された各種設定を行うためのスイッチ群であって、音色等のパラメータや各種機能を選択するスイッチや、ディスプレイ8上のGUI部品を操作するための操作子等が含まれる。
ディスプレイ8は、電子音楽装置の本体パネル上に配置された液晶表示パネル(LCD)によって構成されるもので、これが特許請求範囲に記載の表示器に相当する。ディスプレイ8には、各種制御画面が表示され、該各種制御画面上には、各種操作をユーザから受け付けるGUI部品(操作子画像など)や各種文字情報等が表示される。なお、ディスプレイ8に表示されたGUI部品の操作は、設定操作子6を用いて行うことができてよい。或いは、ディスプレイ8はユーザが画面上の表示に接触することで入力操作を行う機構を具えたタッチパネル式の表示器で構成されてもよい。このディスプレイ8は、詳しくは後述する通り、ファイル名リストを表示するために利用される。ここで、ディスプレイ8は、電子音楽装置の本体パネル上に配置されることから、その画面サイズを可及的小型化することが要求されること、つまり、情報を表示可能な領域が物理的に制約されていることに留意されたい。
記憶装置10は、例えば、ハードディスク、FD(フレキシブルディスク又はフロッピーディスク(商標))、CD(コンパクトディスク)、DVD(デジタル多目的ディスク)、フラッシュメモリなどの半導体メモリ等の従来から知られる適宜の記憶媒体とその駆動装置で構成される。該記憶媒体は、電子音楽装置の本体に対して着脱可能であってもよいし、電子音楽装置に内蔵されていてもよい。
記憶装置10には、楽曲データを格納したデータファイルが複数曲分記憶される。すなわち、記憶装置10は特許請求範囲に記載の記憶手段に相当し、この実施例においては楽曲のデータファイルが特許請求範囲に記載の「データアイテム」に対応する。1曲分の楽曲データは、例えばMIDI演奏データ等適宜のフォーマットからなる演奏データの集合体である。ユーザは、記憶装置10に記憶された複数のファイルをフォルダ(ディレクトリ)に適宜分類して保管することができる。フォルダは記憶装置10内に複数個作成されうる。記憶装置10内のファイル及びフォルダのそれぞれには、固有の名前が付与される。ファイル及びフォルダの名前は、ユーザが任意の文字列からなる名前を付けることもできるし、後述の自動付与機能によってシステムが自動的に所定の文字列からなる名前をつけることもできる。また、ファイルやフォルダの新規作成、保存場所の移動、コピー、或いは、削除等の操作をユーザが行うことができるのは、周知の通りである。
音源部11は、楽音信号を生成する音源回路と該音源回路で生成した楽音信号に対して効果付与する効果付与回路を含んで構成され、ユーザが演奏操作子4を用いて行った演奏入力や、記憶装置10に記憶された楽曲データのファイルのシーケンサ再生(自動演奏)によって発生する演奏データ(MIDI演奏データ)に基づき楽音信号を生成する。音源部11が生成した楽音信号は、アンプ及びスピーカを含むサウンドシステム12から発音される。
また、電子音楽装置には、外部機器との間でデータを通信するための通信インターフェース(通信I/F)13が具備されてよい。通信I/F13としては、外部のMIDI機器とMIDIデータを通信するためのMIDIインターフェースなどの音楽専用有線I/F、USBやIEEE1394等の汎用近距離有線I/F、Ethernet(商標)などの汎用ネットワークI/F、或いは、無線LANやBluetooth(商標)などの汎用近距離無線I/Fなどの1又は複数のインターフェースが登載されうる。電子音楽装置は、通信I/F13を介して外部記憶装置(例えばUSBメモリなど)を接続し、該接続された外部記憶装置にファイルを保存したり、該外部記憶装置に保存されたファイルを読み出したりすることもできる。
上記構成から成る電子音楽装置は、記憶装置10に記憶するファイルが新規に作成されるときに、当該新規に作成されるファイルに対して、所定の文字列からなるファイル名を自動的に付与する機能を具備している。新規に作成されるファイルに対してファイル名を自動付与する機能自体は従来から知られている。詳しくは後述する通り、この実施例においては、自動付与機能によって自動付与されるファイル名の名づけ方に大きな特徴がある。なお、ファイルの新規作成処理の詳しい動作は、後述の図3の説明を参照されたい。
この実施例において、ファイル名自動付与機能により新規ファイルに自動付与されるファイル名は、図2(a)に示すように、先頭部分に所定記号「!」を持ち、これに所定の文字列「song」が続き、末尾に3桁の数字列「nnn」が付加された文字列により構成される。なお「n」は正の整数を表す。ファイル名の先頭に付与された感嘆符記号「!」は、この実施例で適用する所定のソートルールによって、ファイル名として使用可能な全ての文字群の順序関係(昇順でのソート順序)の末尾に定義された文字である。従って、先頭部分「!」と、文字列「song」と、3桁の数字列「nnn」からなるファイル名は、前記所定のソートルールに従って複数のファイル名を昇順でソートしたときに、ソートされたファイル名の列の末尾に位置するものである。
図2(b)は、この実施例で適用するソートルールを説明するための図であって、この実施例のソートルールに従って名前順にソートされた一群のファイル名であって、図2(b)において、符号14〜17で示す各文字列がファイル名の一例であって、各ファイル名は昇順でソート(整列)されている。記憶装置10内のファイル(又はフォルダ)を名前順でソート(整列)するソート機能は、CPU1が実行する制御プログラムによって記憶装置10を制御する機能の1つとして提供されており、ソート機能自体は従来から知られている。ソート機能の処理に使用するソートルールは、1つのフォルダ内のファイル群のファイル名を名前順にソート(整列)するために、ファイル名として使用可能な全ての文字(アルファベット文字、かな文字、漢字、数字、記号など)の順序関係を定義したルールである。電子音楽装置においては、例えばソートルールを記述したテーブルがROM2に記憶され、該テーブルを参照して、当該ソートルールに従うソート処理が実行される。なお、「昇順」とは、ソートルールによって上位に定義された文字から同下位に定義された文字の順にファイル名を並べることを指し、例えば、数字であれば小さい値(1)から大きい値の順に、また、かな文字であれば50音順に、また、アルファベット文字であれば、AからZの順に並べる順序のことである。逆に、下位に定義された文字から上位に定義された文字の順にファイル名を並べることを「降順」という。
この実施例のソートルールにおいて、図2(b)に示す通り、ファイル名は、その先頭の文字によって、「第1群のグループ(符号14a,14b)」、「第2群のグループ(符号15a〜15d)」、「第3群のグループ(符号16a〜16d)」及び「第4群のグループ(符号17a〜17c)」の4つのグループに、説明の便宜上、大別される。第1群のグループがソート順序の上位グループで、以下、昇順に、第2群、第3群及び第4群のグループと続く。
「第1群」のグループには、所定の第1種の半角記号群に該当する記号で始まるファイル名14a,14bが分類されている。この実施例において、前記第1種の半角記号群には、半角のアンダースコア記号「_」や半角スペース記号等が含まれるものとし、図2(b)の例では、「_SSS」など半角アンダースコア記号「_」で始まるファイル名が「第1群」のグループに該当する。また、「第2群」のグループには、例えば「abc001」,「abc002」等のように、半角英数文字で始まるファイル名が15a〜15d分類される。また、「第3群」のグループには、例えば、「あいうえおかきくけこさしすせそ001.mid」等のような全角文字で始まるファイル名16a〜16dが分類される。
「第4群」のグループは、昇順でのソート順序の最後部のグループであって、感嘆符記号「!」を含む第2の半角記号群がこのグループに分類される。感嘆符記号「!」は、「第4群」のグループの中でも昇順でのソート順序の末尾に定義された文字である。従って、感嘆符記号「!」を先頭に持つファイル名は、当該ソートルールに従って複数のファイル名を昇順でソートしたときに、ソートされたファイル名の列の末尾に位置することになる。なお、この実施例に適用するソートルールにおいて重要なことは、感嘆符記号「!」が昇順でのソート順序の末尾に定義されているという一点である。従って、この他のファイル名として使用可能な文字の順序関係については、例えば一般的なコンピュータに採用されている適宜の文字コードの定義に準拠して定めてよい。
従って、図2(b)に示す通り、ファイル名自動付与機能によって自動付与されるファイル名(所定記号「!」と、文字列「song」と3桁の数字列「nnn」から構成されるファイル名)は、記憶装置10のファイル群を名前順で昇順にソートしたときに、必ずファイル群の末尾(あるいは末尾付近)に位置することになる。つまり、ファイル名自動付与機能によって自動付与されたファイル名は、ソートされたときに、その位置によって他のファイル群から明確に区別される。従って、ユーザは、多数のファイル名の中から、新規に作成されたファイルに該当するファイル名を、容易に探し出すことができるようになる。
図2(b)において、「第4群」のグループに該当するファイル名として、ファイル名自動付与機能により自動付与されたファイル名「!song001」、「!song002」及び「!song003」が例示されている。自動付与された各ファイル名17a〜17cは、先頭の感嘆符記号「!」と文字列部分「song」は互いに共通しており、文字列部分「song」により、これらファイルが楽曲データを格納したファイルであることをユーザに標示できる。そして、各ファイル名の末尾の3桁の数字列部分「001」,「002」及び「003」により各ファイル名を識別できる。この数字列部分には、基本的には、前回作成されたファイルの数字列部分の数値(番号)の1を加算した連続番号が付与される。つまり、新規にファイルが作成される毎に、ファイル作成順に対応する連続番号を持つファイル名が当該新規ファイルに付与される。従って、昇順でソートしたときのファイル名の並び順を、ファイル名自動付与機能により自動付与されたファイル名17a〜17cに限って見てみると、一番最近に新規作成されたファイルのファイル名17cが末尾に位置することになる。よって、新規に作成されたファイルは、基本的には、昇順でソートされたファイル名群中の末尾に追加されてゆくことになる。従って、ソートされたファイル群から一番最近に新規作成されたファイルを探し出すのが容易である。
なお、末尾に「3桁の数字列」を持つファイル名は自動付与されたファイル名に限らない。例えば、同一曲の別テイク(別バージョン)の各楽曲データファイルのファイル名に対して、このような「3桁の数字列」の番号付けをすることが多々ある。例えば、図2(b)において、「abc001」なるファイル名15aと同一曲の演奏を別テイクで録音したときに、ユーザは、該別テイクの演奏を記録したファイルに「abc002」なるファイル名15bを付けるだろう。この場合、先頭のアルファベット文字列部分(「abc」)は、多くの場合、曲名を示す語であり、末尾の番号部分によって個々のファイルの違いを区別できる。従って、このようなファイル名においては、先頭の文字列部分と末尾の数字列部分の二つの要素が、個々のファイルを識別するための主要な要素として機能する。また、図2(b)において、ファイル名16a〜16dは、文字列の末尾に拡張子が付与されたファイル名の一例を示している。文字列の末尾に付与された拡張子によって当該ファイルの種類(ファイルフォーマット)を識別することができる。従って、ファイル名中の拡張子も、個々のファイルを識別する主要な要素として機能するだろう。
図3はファイル新規作成処理の手順の一例を示すフローチャートである。図3を参照して、新規ファイル作成のときに、ファイル名自動付与機能によってファイル名を自動付与する動作の一例について説明する。このファイル新規作成処理は、例えば、ユーザが演奏操作子4を用いて行うマニュアル演奏を録音するときに起動する。つまり、マニュアル演奏によって発生する演奏データを格納するために新規ファイルを作成する。録音開始指示は、例えば、電子音楽装置の本体パネル上の設定操作子6やディスプレイ8に表示されたGUIオブジェクトを用いて行うことができてよい。なお、以下に述べる新規にファイルを作成する処理が開始する前に、新規にファイルを作成する先となる1つのフォルダが特定される。
ステップS1において、新規にファイルを作成するフォルダ内に、自動付与機能によって付与されたファイル名を持つファイルが存在するかどうかチェックする。この実施例において、自動付与機能によって付与されたファイル名は、前述の通り、感嘆符記号「!」と文字列「song」と「3桁の数字列」とからなるファイル名である。当該フォルダ内に前記自動付与機能によって付与されたファイル名に該当するファイル名を有するファイルが存在しない場合は(ステップS1のNO)、感嘆符記号「!」と、所定文字列「song」と、3桁の数字列の初期値「001」とからなるファイル名「!song001」を付与したファイルを新規に作成する(ステップS2)。
一方、当該フォルダ内に自動付与機能によって付与されたファイル名に該当するファイル名を有するファイルが既に存在する場合は(ステップS1のYES)、既存の自動付与機能によって付与されたファイル名の「3桁の数字列」部分を全てチェックして、該「3桁の数字列部分」が限界値「999」に達しているものがあるかどうか調べる(ステップS3)。既存の「3桁の数字列部分」のうちで最大の値が「999」に達していなければ(ステップS3のNO)、新規に作成するファイルに自動付与するファイル名の「3桁の数字列」部分には、既存の前記数字列部分の中で最大の番号(最後尾の番号)の数値に1を加算した値、つまり、該最大の番号に連続する番号を使用する(ステップS4)。これにより、フォルダ内の自動付与機能によって付与されたファイル名の数字列部分が「999」に達するまでは、「!song001」、「!song002」、「!song003」・・・という具合に、新規にファイルが作成される毎に、ファイル作成順に対応する連続番号を持つファイル名(「!song“nnn”」)が自動的に付与されることになる。
当該フォルダにおいて、自動付与機能によって付与されたファイル名の「3桁の数字列」が既に限界値「999」に達している場合(ステップS3のYES)は、既存の「3桁の数字列」をチェックして、3桁の数字列の初期値「001」〜限界値「999」のうちで未使用の番号(番号の空き)がないかどうか調べる(ステップS4)。未使用の番号(番号の空き)が発生するのは、自動付与されたファイル名をユーザが別のファイル名に変更したり、あるいは、当該ファイルを削除したりした場合である。未使用の番号があれば(ステップS6のYES)、新規に作成するファイルに自動付与するファイル名の「3桁の数字列」部分には、該未使用の番号(空き番号)の値を使用する(ステップS7)。これにより、フォルダ内の自動付与機能によって付与されたファイル名の数字列部分が「999」に達した後でも、新規に作成されるファイルに対して文字列「!song“nnn”」からなるファイル名を付与することができる。なお、未使用の番号が複数あった場合には、その中で小さい番号から順に使用するものとする。
一方、既存の「3桁の数字列」に初期値「001」〜限界値「999」の全てが使用されており、空きがない場合には(ステップS6のNO)、新規作成ファイルに対してユニークなファイル名を自動付与することができないので、新規ファイルの作成をせずに処理を終了する。このとき、「新規ファイルを作成できない」旨をユーザに警告する表示をディスプレイ8に表示するとよい。
上記ステップS2又はS4又はS7により、前記図2(a)に示すような感嘆符記号「!」と、文字列「song」と、3桁の数字列「nnn」からなるファイル名を有するファイルが新規に作成される。なお、この時点では、新規に作成されたファイルにはデータが空である。ユーザは、この新規に作成されたファイルに対して任意の編集を行うことができる(ステップS8)。この実施例では、前記「任意の編集」は、ユーザが演奏操作子4を用いて行うマニュアル演奏を表すMIDI演奏データを当該新規に作成したファイルに書き込む処理である。これにより、ユーザが演奏操作子4を用いて行うマニュアル演奏を表すMIDI演奏データが1曲分の楽曲データとして、当該新規に作成されたファイルに格納される。かくして、記憶装置10のフォルダに、文字列「!song“nnn”」からなるファイル名を持つデータファイルが新規に保存される。
なお、上記ファイル新規作成処理によって新規作成されたファイル名、つまり自動付与されたファイル名は、記憶装置10に保存された後、ユーザが別の名前に変更することができる。名前変更後は該変更されたファイル名に基づきソートされる。なお、ユーザがファイル名を付けるときには、所定文字「!」をファイル名の先頭に使用できないよう構成するとよい。これにより、ユーザが付けたファイル名と自動付与されたファイル名との混乱を避けることができる。
電子音楽装置において、記憶装置10に保存された楽曲データのデータファイルを再生するときや、データファイルのファイル名を変更するとき、或いは、データファイルの再編集、コピー或いは削除等の操作を行うときには、ユーザは記憶装置10の複数のファイルのいずれかに保存された多数のデータファイル群の中から特定の1つのファイルを探し出さなければならない。
この電子音楽装置において、記憶装置10に保存されたファイル群から所望のファイルを探し出すときには、該記憶装置10に保存されたファイル群のうちのいずれか1つに格納された複数のファイル名を一覧表示したファイル名リストをディスプレイ8に表示させて、該リストに表示されたファイル名の中から所望のファイルを探し出すことができる。図4(a)は、ファイル名リストの表示例を示す図であって、このファイル名リストには前記図2(b)に例示したファイル名が表示されている。図4(a)において、ファイル名16a〜16dは、ファイル名を構成する文字列の一部が省略された形態で表示されている。これは、ファイル名16a〜16dが長すぎてディスプレイ8の表示領域内にファイル名全体を表示することができないためである。以下に詳しく述べる通り、この実施例に係るファイル名リストは、ファイル名を構成する文字列の一部を省略表示する際の省略の仕方に特徴がある。
図5は、ファイル名リスト表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。ファイル名リスト表示処理は、記憶装置10に設定された複数のフォルダのいずれか1つについて行われる。従って、ユーザは、記憶装置10に設定された複数のフォルダからファイル名リスト表示の対象となるフォルダ(ディレクトリ)を指定する(ステップS10)。例えば、記憶装置10に設定された複数のフォルダからいずれか1つを選択するための選択肢(フォルダのアイコンなど)をディスプレイ8に一覧表示し、該選択肢から所望の1つのフォルダをユーザに指定させることで、ファイル名リスト表示の対象となるフォルダを指定する動作を実現してよい。ユーザによって、ファイル名リスト表示の対象となるフォルダが指定されると、該指定されたフォルダに格納された全てのファイル名のリストが取得される(ステップS11)。以下に述べるステップS13〜S19の処理を行うことで、当該ファイル名リストにおける前記取得したリスト中の全てのファイル名の表示形態を決定する。ステップS12の処理は、該取得したリスト中の全てのファイル名の1ずつについて、ステップS13〜S19の処理を行うための判断処理である。
まず、ステップS13では、ファイル名を表示するのに必要な表示幅WFを算出する処理を行う。ファイル名の表示幅(ドット数)WFは、当該ファイル名を構成する全ての文字列をディスプレイ8に表示するときに必要な表示領域の幅である。この実施例では、ディスプレイ8の文字表示において、全角文字の表示には等幅フォント(文字ごとの横幅が固定されたフォント)を使用し、半角文字の表示にはプロポーショナルフォント(文字ごとに最適な横幅が設定されたフォント)を使用するものとする。従って、ファイル名表示幅WFは、当該ファイル名を構成する文字列の文字数と、各文字の種類に基づき決定される。
ステップS14において、前記ステップS13で算出したファイル名の表示幅WFと、ディスプレイ8におけるファイル名表示可能幅(ドット数)WDを比較する。すなわち、ステップS14の処理が特許請求範囲に記載の比較手段である。ファイル名表示可能幅WDは、ディスプレイ8に表示するファイル名リストにおいて、1つのファイル名を表示することが可能な幅である(図4(a)を参照)。既に述べた通り、ディスプレイ8が電子音楽装置の本体パネル上に配置される都合上、ディスプレイ8の画面サイズは比較的狭い幅に制約されてしまう。従って、このディスプレイ8に表示されるファイル名リストのファイル名表示可能幅WDもまた比較的狭い幅に制約されざるをえない。このため、ファイル名の表示幅WFがファイル名表示可能幅WDよりも大きくなってしまう場合がある。図4(b)において、前記図2(b)に例示したファイル名15d、ファイル名16a及びファイル名16cの各表示幅WFと、ディスプレイ8の表示可能幅WDの比較を示す。図4(b)から明らかな通り、ファイル名16a及びファイル名16cのように長いファイル名は、その表示幅WFがディスプレイ8の表示可能幅WDを上回ってしまう。
ファイル名の表示幅WFがディスプレイ8の表示可能幅WDよりも大きい場合には(ステップS15のYES)、ステップS16以下の処理により、ファイル名の表示形態を変更する処理を行う。ここで、ファイル名の表示形態の変更とは、ファイル名を構成する文字列の一部を、以下に述べる所定のルールに従って省略することにより、ファイル名の表示幅WFをディスプレイ8の表示可能幅WDに収まる幅に縮小することである。この実施例において、ファイル名を構成する文字列の一部を省略するためのルールとは、ファイル名の先頭部分と、次に述べる「特定の文字列」部分と、拡張子部分とを残し、その他の部分を省略することである。電子音楽装置においては、例えば、ファイル名を構成する文字列の一部を省略するためのルールを記述したテーブルがROM2乃至RAM3に用意され、該テーブルを参照して、当該ルールに従って、ステップS16以下の処理(ファイル名の表示形態を変更する処理)が実行される。
なお、図4(b)に示すファイル名15dのように、ファイル名表示幅WFがディスプレイ8のファイル名表示可能幅WD以下であれば(ステップS15のNO)、当該ファイル名の名前全体をファイル名リスト上に表示することができるので、以下に述べるファイル名の表示形態の変更処理は不要である。
ファイル名の表示幅WFがディスプレイ8の表示可能幅WDよりも大きい場合には、ステップS16において、当該ファイル名を構成する文字列から、特定の文字列を検出する処理を行う。すなわち、ステップS16の処理が特許請求範囲に記載の判定手段である。ここで、検出対象となる特定の文字列とは、個々のファイルを識別するために必要な情報として予め定められた文字列であって、この実施例では「3桁の数字列」がこれに該当するものとする。「3桁の数字列」は、個々のファイルを識別するための重要な要素として機能することが多いことは、既に述べた通りである。
例えば、前記図4(b)に示した「あいうえおかきくけこさしすせそ001.mid」なるファイル名16aは、表示幅WFがディスプレイ8の表示可能幅WDよりも大きく、また、特定の文字列(この実施例では「3桁の数字列」)を含むファイル名である(ステップS17のYES)。このようなファイル名については、ファイル名の先頭部分と、特定の文字列(3桁の数字列「001」)と、拡張子部分「.mid」とを残して、その表示幅WFがディスプレイ8の表示可能幅WD以内に収まるようファイル名の表示形態を変更する(図5のステップS18)。具体的には、3桁の数字列の直前(左横)の幾つかの文字列を省略記号(三点リーダー「…」)に置換することで、図4(a)に示す「あいうえ…001.mid」のように、ファイル名を省略表示する。なお、ファイル名の先頭部として残す文字範囲(文字数)、言い換えれば、省略記号に置換する文字範囲は、特定の文字列「001」及び拡張子部分「.mid」部分の表示に必要な幅とディスプレイ8の表示可能幅WDとに応じて定まる。このステップS18の処理が、特許請求範囲に記載の表示制御手段の構成要素である。
また、前記図4(b)に例示した「いろはにほへとちりぬるをわかABC.mid」なるファイル名16cは、表示幅WFがディスプレイ8の表示可能幅WDよりも大きいファイル名であり、これには特定の文字列(「3桁の数字列」)が含まれていない(ステップS17のNO)。このようなファイル名については、ファイル名の先頭部分と、拡張子「.mid」を残して、表示幅WFがディスプレイ8の表示可能幅WD以内に収まるようファイル名の表示形態を変更する(図5のステップS19)。具体的には、拡張子「.mid」の直前の幾つかの文字列(左横の文字列)を省略記号に置換することで、図4(a)に示す「いろはにほ….mid」のように、ファイル名を省略表示する。
上記ステップS13〜S19の処理を、指定されたフォルダに含まれる全てのファイル名について行うことで、該全てのファイル名についてリスト表示におけるファイル名の表示形態を決定する。そして、ステップS20において、当該フォルダに含まれる全てのファイルをファイル名順にソートしたファイル名リストがディスプレイ8に表示される。ユーザは、ディスプレイ8に表示されるファイル名リストのソートの方向を昇順又は降順のいずれかで選択することができてよい。前記ステップS20によりディスプレイ8に表示されるファイル名リストの一例は、図4(a)に示した通りである。図4(a)において、ファイル名の表示幅WFがディスプレイ8の表示可能幅WDよりも大きいファイル名16a〜16d名は、上記S13〜S19の処理により適切にファイル名を構成する文字列の一部が省略されている。すなわち、ファイル名16a,16b及び16dは、ファイル名の先頭部分と、特定の文字列(3桁の数字列)と、拡張子部分「.mid」を残して、それ以外の部分が省略されている。また、ファイル名16cは、ファイル名の先頭部分と拡張子部分「.mid」を残して、それ以外の部分が省略されている。一方、ファイル名15dや、ファイル名17a〜17cのように、ファイル名表示幅WFがディスプレイ8の表示可能幅WD以内のファイル名はファイル名の全体が表示される。なお、ファイル名の表示幅WFがディスプレイ8の表示可能幅WDよりも大きいものの、特定の文字列(3桁の数字列)も拡張子もファイル名に含まれていない場合には、ファイル名の先頭部分のみを残す省略表示など、従来から知られる適宜の表示形態を適用してよい。
例えば、ファイル名16aとファイル名16bは、先頭部分に共通のかな文字列を持ち、それに続く数字列部分でそれぞれのファイル名が識別されるよう命名されている。これは、既に述べた通り、同一曲の別バージョンの録音を記録したファイルに対する名前付けに多々見られる命名パターンであり、この場合、先頭のかな文字部分と末尾の数字列部分の二つの要素が、個々のファイルを識別するための主要な要素として機能する。よって、図4(a)に示す通り、ファイル名リスト上で、ファイル名16a,16bの先頭部分と、特定の文字列(3桁の数字列)と、拡張子部分「.mid」を残して、その他の部分を省略した形態でファイル名を表示することで、ユーザは、リスト上のファイル名が文字列の一部を省略された形態で表示されていても、個々のファイルを確実に識別することができる。
また、既に述べた通り、この実施例において適用するソートルールによれば、感嘆符記号「!」はファイル名として使用可能な全ての文字の順序関係(昇順でのソート順序)の末尾に定義された記号である。従って、新規作成ファイルに対して自動付与されるファイル名、つまり感嘆符記号「!」を先頭に持つファイル名17a〜17cは、ファイル名リストの末尾に位置しており、ファイル名リスト上でその他のファイル名群から明確に区別されている。更に、感嘆符記号「!」を先頭に持つファイル名のうちでも、末尾の「三桁の数字列」部分の番号が大きいものがリスト最後尾に位置する。従って、基本的には、最新の新規作成ファイルがリストの一番下(若しくは一番下の付近)に位置することになる。よって、ユーザは、ファイル名リストから、新規に作成されたファイルを容易に探し出すことができる。
以上説明した通り、この実施例によれば、新規にファイルを作成するときに、ソートルールによってファイル名として使用可能な全ての文字の順序関係(昇順でのソート順序)の末尾に定義された文字を先頭に持つファイル名を自動的に付与することで、記憶装置10に保存されたファイル群をファイル名の昇順でソートしたときに、新規作成されたファイルは必ずファイル群の末尾(あるいは末尾付近)に位置することになる。つまり、ファイル群をソートしたときに、自動付与されたファイル名はその他のファイル名群から明確に区別される。このようなファイル名を新規作成されたファイルに自動付与することで、記憶装置10内に大量のファイルが保存されている場合であっても、該大量のファイルの中から新規作成されたファイル、つまり自動付与機能によって自動付与された名前を持つファイルを容易に探し出すことができるという優れた効果を奏する。
また、この実施例によれば、あるフォルダに格納されたファイル群のファイル名リストをディスプレイ8に表示させるときに、ファイル名の表示幅WFがディスプレイ8の表示可能領域WDよりも大きく、当該ファイル名中に特定の文字列(3桁の数字列)が含まれている場合には、特定の文字列(3桁の数字列)と、当該ファイル名の先頭部分と、拡張子部分とを残して他の部分を省略した表示形態で該文字列をリストに表示させているので、ファイル名を構成する文字列の一部が省略表示されていても、ユーザはリスト上の文字列に基づき個々のデータアイテムを確実に識別することができるという優れた効果を奏する。
なお、上記実施例においては、ファイル名自動付与機能によってファイル名の先頭に付与する所定記号「!」を、ファイル名として使用可能な全ての文字の順序関係(昇順でのソート順序)の末尾に定義された所定文字として想定した。従って、所定記号「!」は、降順でのソート順序においては、ファイル名として使用可能な全ての文字の順序関係の先頭に定義された記号ともいえる。すなわち、記憶装置10に保存されたファイル群をファイル名の降順でソートしたときには、新規作成されたファイルは必ずファイル群の先頭(あるいは先頭付近)に位置する。この場合も、自動付与されたファイル名は、その他のファイル名群から明確に区別されるため、新規作成されたファイル、つまり自動付与機能によって自動付与された名前を持つファイルを容易に探し出すことができるという効果を得ることができる。
また、上記実施例においては、ファイル名として使用可能な全ての文字の順序関係(昇順でのソート順序)の末尾に定義された所定文字として、感嘆符記号「!」を想定した例を示したが、ファイル名の先頭に付与される文字、つまり、ファイル名として使用可能な全ての文字の順序関係(昇順でのソート順序)の末尾に定義された文字はファイルシステムに適用されたソートルールに応じて異なる。また、ファイル名の先頭に付与される文字は、昇順でのソート順序の末尾(従って、降順でのソート順序の先頭)に定義された文字に限らず、昇順でのソート順序の先頭(従って、降順でのソート順序の末尾)に定義された文字を採用してもよく、また、昇順でのソート順序の末尾又は先頭のいずれの文字をファイル名の先頭に付与される文字に採用するかをユーザが任意に選択できてもよい。
また、上記実施例において、新規ファイル作成時にファイル名自動付与機能が動作する例について説明したが、これに限らず、記憶装置10内に保存されているファイルのコピーにより、コピー先のファイルが新規に作成されるときにも、本発明を適用して、新規に作成されるコピー先ファイルに対して、「所定文字(上記実施例では感嘆符記号「!」)」を先頭に持つファイル名を自動付与することができる。この場合に自動付与されるファイル名の構成について、以下に具体的な例を幾つか挙げると、例えば、コピー元のファイル名が「abc002」とすると、コピー元ファイル名「abc002」の先頭に「所定文字(感嘆符記号「!」)」を付与し、且つ、コピー元ファイル名の末尾番号「002」を、これに連続した番号に変更した名前「!abc003」を、新規に作成されるコピー先ファイルのファイル名に採用することができる。また、別の例としては、コピー元のファイル名「abc002」の先頭に「所定文字(感嘆符記号「!」)」を付与し、且つ、末尾にハイフン記号を介して新たに「3桁の数字列」を付与した名前「!abc002-001」を、新規に作成されるコピー先ファイルのファイル名に採用することができる。いずれにせよ、ファイル名の先頭に「所定文字」を配することで、新規作成されたファイルをソート順序の末尾又は先頭に位置させることができ、且つ、コピー元のファイル名を新規ファイルの名前に残すことで、コピー元とコピー先の関係をファイル名によって識別できる。
また、新規にファイルを作成(新たなデータをファイルに記録)するときと、既存のファイルをコピーするときとで、自動付与されるファイル名の先頭に付与される所定文字を違えるようにしてもよい。
また、上記実施例においては、新規にファイルを作成するときに、当該新規作成されるファイルにファイル名を自動付与する場合について説明したが、これに限らず、新規にフォルダを作成するときに、当該新規作成されるフォルダにフォルダ名を自動付与する場合に本発明を適用してもよい。
また、本発明に係るファイル名自動付与機能によってファイル名を付与する対象は、MIDI演奏データを格納するデータファイルに限らず、オーディオデータなど、その他のフォーマットの楽曲データを格納するデータファイルであってもよい。また、楽曲データに限らず、その他何らかのデータ集合体を格納するデータファイル、また、そのデータファイルを保管するフォルダを作成するときに、本発明を適用して、ファイル又はフォルダの名前を自動付与することもできる。
また、上記図5のステップS16において「3桁の数字列」をファイル名中の特定の文字列部分として検出する例を示したが、ここで検出対象となる特定の文字列としては、「3桁の数字列」に限らず、個々のファイルを識別可能な文字列を適宜に採用することができる。例えば、特定の意味を持つ語や、楽曲データファイルの再生にて適したMIDI音源フォーマットを表すアルファベット文字列(例えば。GM規格を表す「GM」やXG規格を表す「XG」など)等を、検出対象の「特定の文字列」に採用することができる。また、「特定の文字列」をユーザが任意に設定できてもよく、この場合、ユーザが任意の文字列を指定できてもよいし、複数の候補のうちから「特定の文字列」を選択できてもよい。また、上記実施例では検出対象の「特定の文字列」は、「3桁の数字列」の1つだけであったが、複数の「特定の文字列」を検出対象に設定できてもよい。
また、上記実施例では、ファイル名を構成する文字列の一部を省略するためのルールは、ファイル名の「先頭部分」と、「特定の文字列」部分と、拡張子部分とを残し、その他の部分を省略するものとしたが、ファイル名を構成する文字列の一部を省略するためのルールは少なくとも「特定の文字列」部分を残し、その他の部分を省略するルールであればよい。
また、上記図5のステップS18においては、特定の文字列(3桁の数字列「001」)」の直前(左横)の文字列の表示を省略するよう処理していたが、これは、該3桁の数字列の後(右横)に拡張子が位置していた、つまり、該3桁の数字列の後(右横)の文字列は省略せずに残す文字列部分が位置していたためである。ところで、省略表示の際に残すべき特定の文字列(上記実施例では「3桁の数字列」)が挿入されるファイル名中の位置は、拡張子の直前に限らず、ファイル名の先頭に位置していたり、特定の文字列の前後両方に他の文字列が位置したりしている場合もある。従って、そのような場合には、上記図5のステップS18においては、該特定の文字列の後の文字列乃至同前後両方の文字列の表示が省略されることになる。
また、上記実施例においては、ファイル名リストは、楽曲データ(MIDI演奏データ)のファイルを一覧表示するリストであったが、これに限らず、オーディオデータなど、その他のフォーマットの楽曲データのリストであってもよいし、また、楽曲データに限らず、電子楽器の自動伴奏機能に用いる伴奏スタイルデータや、電子楽器で発音する楽音の音色を表す音色データや、動画再生用の動画データファイルなど、何らかのデータアイテムのリストであれば、上述と同様に、必要に応じて、ファイル名を構成する文字列の一部を省略した形態でファイル名を表示することができる。
また、本発明を適用する電子音楽装置は、データファイルを記憶装置に保存する機構を有するものであれば、従来から知られるどのようなタイプの電子楽器であってもよい、また、電子的に演奏を行う電子楽器に限らず、記憶装置に保存されたオーディオファイルを再生する音楽再生装置や、音楽演奏乃至音楽再生の機能を備えた情報処理装置(パーソナルコンピュータなど)に、本発明を適用してもよい。
この発明の一実施例に係るファイル又はフォルダ管理装置を適用した電子音楽装置の電気的ハードウェア構成を示すブロック図。 (a)は図1の電子音楽装置において自動付与されるファイル名の構成を説明するための図、(b)は図1の電子音楽装置において適用するソートルールを説明するための図。 図1の電子音楽装置において実行されるファイル新規作成処理の手順の一例を示すフローチャート。 (a)は図1の電子音楽装置においてディスプレイに表示されるファイル名リストの表示例を示す図、(b)は前記ファイル名リストを表示するディスプレイの表示可能領域WDとファイル名の表示幅WFの比較例。 図1の電子音楽装置において実行されるファイル名リスト表示処理の手順の一例を示すフローチャート。
符号の説明
1 CPU、2 ROM、3 RAM、4 演奏操作子、5 演奏検出回路、6 設定操作子、7 操作検出回路、8 ディスプレイ、9 表示制御回路、10 記憶装置、11 音源部、12 サウンドシステム、13 通信インターフェース、14a,14b,15a〜15d,16a〜16d,17a〜17c ファイル名

Claims (3)

  1. 複数のデータアイテムを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数のデータアイテムの各々を識別するための文字列を表示するための所定の幅の表示領域を有する表示器と、
    前記各文字列の表示に必要な表示幅と前記表示器の表示領域を比較する比較手段と、
    前記比較の結果、文字列の表示に必要な表示幅が表示器の表示領域よりも大きかった文字列中に、個々のデータアイテムを識別するために必要な情報として予め定められた特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれているかどうかを判定する判定手段と、
    前記記憶手段に記憶された複数のデータアイテムの各々を識別するための文字列のリストを前記表示器に表示させる表示制御手段であって、前記判定の結果、前記特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれていた文字列については、所定のルールに基づいて、その特定の文字列部分に合致する文字列部分を残して他の部分を省略する第1表示形態で前記リストに表示させる制御を行い、一方、前記特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれていない文字列については、前記ルールを適用せずに、前記表示領域以内に収まるように文字列を省略する第2表示形態で、その文字列を前記リストに表示させる制御を行う表示制御手段と
    を具えることを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記表示制御手段において、特定の文字列部分を残し、他の部分を省略した表示形態で文字列を前記リストに表示させる場合に、更に、当該文字列の先頭部分 と末尾部分を残して他の部分を省略した表示形態で文字列を前記表示器に表示させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 複数のデータアイテムを記憶する記憶手段に記憶された前記複数のデータアイテムの各々を識別するための文字列を表示するための所定の幅の表示領域を有する表示器に、該複数のデータアイテムの各々に対応する文字列のリストを表示させる表示制御処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記各文字列の表示に必要な表示幅と前記表示器の表示領域を比較する手順と、
    前記比較の結果、文字列の表示に必要な表示幅が表示器の表示領域よりも大きかった文字列中に、個々のデータアイテムを識別するために必要な情報として予め定められた特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれているかどうかを判定する手順と、
    前記記憶手段に記憶された複数のデータアイテムの各々に対応する文字列のリストを前記表示器に表示させる手順であって、前記判定の結果、前記特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれていた文字列については、所定のルールに基づいて、その特定の文字列部分に合致する文字列部分を残し他の部分を前記表示領域以内に収まるように省略する第1表示形態で、その文字列を前記リストに表示させる制御を行い、一方、前記特定の文字列部分に合致する文字列部分が含まれていない文字列については、前記所定のルールを適用せずに、前記表示領域以内に収まるように文字列の一部を省略する第2表示形態で、その文字列を前記リストに表示させる制御を行う手順と
    を具えることを特徴とするプログラム。
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