JP5167907B2 - 給湯システム - Google Patents

給湯システム Download PDF

Info

Publication number
JP5167907B2
JP5167907B2 JP2008090761A JP2008090761A JP5167907B2 JP 5167907 B2 JP5167907 B2 JP 5167907B2 JP 2008090761 A JP2008090761 A JP 2008090761A JP 2008090761 A JP2008090761 A JP 2008090761A JP 5167907 B2 JP5167907 B2 JP 5167907B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water supply
supply device
control
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008090761A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009243758A (ja
Inventor
真一 岡本
知樹 岸本
艶隆 木村
玲奈 草地
崇 八島
晃 ▲高▼林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP2008090761A priority Critical patent/JP5167907B2/ja
Publication of JP2009243758A publication Critical patent/JP2009243758A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5167907B2 publication Critical patent/JP5167907B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は給湯システムに関し、より詳細には、複数の給湯装置を並設して集中制御部で台数制御を行なう給湯システムに関する。
この種の給湯システムにおいては、待機中の給湯装置にも電力が供給されるように構成すると並設される給湯装置の台数が多いほど無駄な電力消費が発生する。
そのため、出願人は、このような無駄な電力消費を抑制することを目的として、給湯運転を行なう給湯装置とは異なる他の給湯装置への電力供給を遮断する電源遮断手段を備えた給湯システムを提案している(特許文献1参照)。
特開2004−293807号公報
ところで、この種の給湯システムにおいて並設される各給湯装置は、器具の寿命の目安がわかるように、その制御部において、給湯装置の通電時間、燃焼回数、燃焼時間、燃焼量等を積算している。そして、これら積算値のデータは随時、制御部に備えられたRAMに記憶されるとともに、電源遮断時にデータが消失しないように、定期的に制御部に備えられた不揮発性メモリに記憶させる構成が採用されている。
ここで、不揮発性メモリはデータの書き込み回数についてはいわゆる保証回数が定められているので、頻繁にデータの書き込みを行なうと、給湯装置の寿命より先に不揮発性メモリの保証回数に到達してしまうことから、不揮発性メモリへの積算値の書き込み(記憶)は、書き込みが頻繁にならない一定時間(たとえば10時間)ごとに行なったり、あるいは、給湯装置の電源遮断時に行なうなど、制限されている。
そのため、このような給湯装置に対して、上述した構成、すなわち、給湯運転を行なう給湯装置とは異なる他の給湯装置への電力供給を遮断する構成を適用すると、たとえば、一定時間ごとに不揮発性メモリに積算値を記憶する構成を採用した場合、電源遮断の度にRAM内のデータが消失してしまうので不揮発性メモリに積算値を記憶することができない。一方、電源遮断時に不揮発性メモリに記憶する構成を採用した場合、電源遮断手段による電源遮断が頻繁に行なわれるため短期間で不揮発性メモリの保証回数に到達してしまうという問題が生じる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、不揮発性メモリの保証回数を遵守しつつ、給湯装置のRAMに記憶されたデータを失わずに無駄な電力消費を抑制し得る給湯システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る給湯システムは、複数の給湯装置を並設して集中制御部で台数制御を行なう給湯システムであって、各給湯装置の制御部は、それぞれ、給湯装置の制御用蓄積データを随時当該給湯装置のRAMに記憶するとともに、当該RAMに記憶された制御用蓄積データを一定時間ごとに及び/又は給湯運転に関する所定条件成立ごとに当該給湯装置の不揮発性メモリに書き込み処理する制御構成を備え、上記集中制御部は、所定条件成立時に待機中の給湯装置の元電源を通電/遮断する構成を備えてなり、上記集中制御部は、上記所定条件に従って待機中の給湯装置の元電源を遮断する前に、その給湯装置のRAMに記憶されている上記制御用蓄積データを取得して集中制御部のRAMに記憶する一方、その後にその給湯装置の元電源を通電させたときは、集中制御部のRAMに記憶していたその給湯装置の制御用蓄積データをその給湯装置に返信する制御構成を備えたことを特徴とする。
すなわち、本発明の給湯システムでは、集中制御部が待機中の給湯装置の元電源を遮断する前に、その給湯装置のRAMに記憶されている制御用蓄積データを集中制御部が取得して集中制御部のRAMに記憶するので、元電源が遮断される給湯装置における最新の制御用蓄積データが集中制御部に保存・記憶される。そして、集中制御部がその給湯装置の元電源を通電させたときには、集中制御部に保存・記憶させておいた当該給湯装置の制御用蓄積データを当該給湯装置に返信する。そのため、元電源の通電に伴って復帰した給湯装置には、元電源の遮断当時にRAMに記憶されていた最新の制御用蓄積データが返信されるので、これを当該給湯装置のRAMに記憶させることで、電源遮断前の制御用蓄積データを引き継ぐことができる。したがって、給湯装置に対する電力供給を遮断しても制御用蓄積データが失われることがない。
また、その一方で、各給湯装置は、当該RAMに記憶された制御用蓄積データを一定時間ごとに及び/又は給湯運転に関する所定条件成立ごとに当該給湯装置の不揮発性メモリに書き込み処理する制御構成を備えているので、元電源遮断の度に不揮発性メモリにデータの書き込みが行なわれることがなく、短期間のうちに不揮発性メモリへのデータ書き込み回数が不揮発性メモリの保証回数に到達することも解消される。
そして、本発明の給湯システムは、その好適な実施態様として、上記給湯装置は、給湯システムから切り離されて単独運転が可能であることを特徴とする。
すなわち、この実施態様では、各給湯装置は給湯システムから切り離され、集中制御部からの制御を受けない状態でも単独運転が可能に構成されるので、たとえば、集中制御部が故障し、集中制御部による台数制御が不可能となった場合でも、応急的に給湯装置を給湯システムから切り離して単独運転を行なわせることができ、温水の出湯を確保することができる。なお、この単独運転が行なわれるときには、制御用蓄積データは各給湯装置において記憶・管理され、その制御用蓄積データを用いて適切な給湯運転の制御を実施することができる。
また、本発明の給湯システムは、他の好適な実施態様として、上記制御用蓄積データには、給湯装置の積算通電時間、積算燃焼回数、積算燃焼時間、及び積算燃焼量のうち、少なくともいずれか1つが含まれることを特徴とする。
すなわち、この実施態様では、制御用蓄積データに、給湯装置の積算通電時間、積算燃焼回数、積算燃焼時間、及び積算燃焼量のうち、少なくともいずれか1つのデータが含まれるので、これらのデータを基に器具の寿命等を判定することが可能になる。なお、ここで積算通電時間は、給湯装置が通電状態にあるときの時間を積算した値であり、積算燃焼回数は、バーナなどの燃焼部が燃焼した回数を積算した値であり、積算燃焼時間は、燃焼部が燃焼状態にあるときの時間を積算した値である。また、積算燃焼量は、燃焼部の燃焼状態を数量的に表した値の積算値であり、たとえば、(設定温度−入水温度)×給湯流量/25の数式で得られる数値を積算した値が用いられる。
また、本発明の給湯システムは、他の好適な実施態様として、上記集中制御部は、上記集中制御部のRAMのデータを所定のタイミングで上記集中制御部が備える不揮発性メモリに書き込み処理する制御構成を備えたことを特徴とする。
すなわち、この実施態様によれば、集中制御部のRAMに記憶されたデータが所定のタイミングで上記集中制御部の不揮発性メモリに書き込み・記憶されるので、たとえば、この書き込みのタイミングとして、集中制御部に対する電源遮断(給電停止)を採用しておくことにより、停電等で集中制御部に対する給電が停止された場合でも、集中制御部のRAMに記憶されていたデータが失われることが回避できる。そのため、本実施態様によれば、給湯装置から取得した制御用蓄積データがRAM内に記憶されていてもそのデータは失われず、給電再開後に当該データを復帰させることができる。
本発明によれば、待機中の給湯装置の元電源を遮断する前に、その給湯装置のRAMに記憶されている制御用蓄積データを集中制御部が取得して集中制御部のRAMに記憶する一方、その後にその給湯装置の元電源を通電させたときは、集中制御部のRAMに記憶していたその給湯装置の制御用蓄積データをその給湯装置に返信する制御構成を備えているので、待機中の給湯装置の元電源を遮断して無駄な電力消費を抑制する構成を採用しても当該給湯装置の制御用蓄積データが失われることがない。
一方で、各給湯装置は、当該RAMに記憶された制御用蓄積データを一定時間ごとに当該給湯装置の不揮発性メモリに書き込み処理する制御構成を備えていることから、待機中の給湯装置の元電源を遮断しても、その時点では不揮発性メモリへのデータの書き込みは行なわれないので、短期間のうちに不揮発性メモリへのデータ書き込み回数が不揮発性メモリの保証回数に到達することも回避できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
実施形態1
図1は、本発明を適用した給湯システムの概略構成を示す説明図である。この給湯システムは、1台の給湯装置では給湯能力が不足するような大量の出湯要求がある場所(たとえば、ホテルなど)に設置される主に業務用として用いられる給湯システムであって、図示のとおり、この給湯システムは、複数(図示例では6台)の給湯装置1a〜1fと、1台のシステムコントローラ2とを主要部として構成される。
各給湯装置1a〜1fは、それぞれ、図示しない燃焼部と熱交換器とを主要部として備えた給湯装置であって、水源と連結された入水管と、給湯栓に接続された出湯管とを共有するように連結接続されている。すなわち、入水管からの分岐配管が各給湯装置1a〜1fの熱交換器の一端にそれぞれ接続されるとともに、熱交換器の他端のそれぞれが出湯管に接続されている。また、各給湯装置1a〜1fには、システムコントローラ2からの給湯指示(詳細は後述する)を受けていないときには通水を停止させることができるように弁装置が設けられている。なお、このような給湯装置の基本構造並びに連結構造は公知であるので詳細な説明は省略する。
そして、各給湯装置1a〜1fには、それぞれ制御部11(11a〜11f)が備えられている。この制御部11は、給湯装置1の各部を制御するためのマイコン12と、後述する各種データを記憶するための不揮発性メモリ(EEPROM)13と、システムコントローラ2と通信を行なうための通信インターフェース14と、電源部15とを主要部として備えている(図2参照)。
各給湯装置1a〜1fの制御部11とシステムコントローラ2とはケーブル3を介して接続されており、このケーブル3を介してシステムコントローラ2から電力の供給を受けるとともに、システムコントローラ2と制御信号の送受信を行なうように構成されている。具体的には、このケーブル3は電力供給用の電源線と制御信号送受信用の信号線とを有する多芯のケーブルで構成され、電源線は上記電源部15に接続され、信号線は上記通信インターフェース14に接続される。
一方、マイコン12は、CPU16,ROM17,RAM18を備えたマイクロコンピュータで構成され、図示しないセンサ類からの検出信号やシステムコントローラ2からの制御信号に基づいて給湯装置各部の動作を制御可能に構成されている。
すなわち、このマイコン12は、システムコントローラ2からの制御を受けている状態(つまり、システムコントローラ2との間で制御信号の授受がある状態)ではシステムコントローラ2からの制御信号に基づいて給湯装置1の動作制御(台数制御に従った動作制御)を行なう。一方、システムコントローラ2の制御から切り離された状態(つまり、システムコントローラ2との通信が途絶した場合や、システムコントローラ2から単独運転を許容する制御信号が与えられた場合など給湯システムから切り離された状態)においては単独運転を実行する。なお、この単独運転の際は、上記弁装置を開いて通水可能な状態とし、燃焼部を燃焼させるに足りる水量の通水がセンサで検出されると燃焼部を燃焼させて給湯運転(制御部11に予め設定された設定温度又は単独運転開始前にシステムコントローラ2で設定された設定温度での給湯運転)が行なわれる。したがって、たとえば、集中制御部が故障し、集中制御部による台数制御が不可能となった場合でも、応急的に給湯装置1を給湯システムから切り離して単独運転を行なわせることができ、温水の出湯を確保することができる。
そして、本実施形態に示す給湯装置1においては、このマイコン12は、上記制御の他に、該給湯装置1の制御用蓄積データを随時RAM18に記憶するとともに、当該RAM18に記憶された制御用蓄積データを予め定められた一定時間(たとえば、10時間)ごとに不揮発性メモリ13に書き込み処理を行なう。なお、この一定時間は任意に設定可能であるが、あまり短すぎると不揮発性メモリへの書き込み回数が短期間のうちに保証回数に達してしまうので、その点を考慮して適当な値に設定される。
ここで、制御用蓄積データとは、給湯装置1の保守・管理に必要なデータであって、給湯装置1の運転状況などに応じて随時(又は定期的に)積算又は更新されるデータを意味する。この制御用蓄積データとしては、たとえば、給湯装置の積算通電時間、積算燃焼回数、積算燃焼時間、積算燃焼量のように給湯装置1の運転状況に応じてマイコン12が随時積算するデータや、燃焼部のファン回転数の補正値のように適宜更新されるデータ、さらには不揮発性メモリ13への書き込み周期(上記一定時間)をカウントするタイマのカウント値などが含まれる。
より詳細には、上記積算通電時間は、給湯装置が通電状態にあるとき(すなわち、システムコントローラ2から電力が供給されている状態)の時間を積算した値である。また、積算燃焼回数は、上記燃焼部においてバーナが燃焼した回数(つまり、バーナの着火回数)を積算した値であり、積算燃焼時間は、燃焼部においてバーナが燃焼状態にあるときの時間を積算した値である。さらに、積算燃焼量は、燃焼部(バーナ)の燃焼状態を数量的に表した値の積算値であり、この積算燃焼量としては、たとえば、(設定温度−入水温度)×給湯流量/25の数式で得られる数値を積算した値が用いられる。一方、燃焼部のファン回転数の補正値とは、熱交換器の経年劣化(フィン詰まり)により燃焼部に空気を送り込むファンの回転数の低下を修正するための補正値であり、たとえば、ファンモータの電流値の補正値が用いられる。
なお、上述した積算値や補正値等は制御用蓄積データの典型例を示したものであり、これらの全部または一部を制御用蓄積データとして用いることができるのは勿論のこと、これら以外のデータを制御用蓄積データに含めることも可能である。
一方、システムコントローラ2は、上記複数の給湯装置1a〜1fの台数制御を行なうために設けられた集中制御部である。ここで、台数制御とは、出湯要求に応じて給湯運転を行なう給湯装置の台数を増減させる制御を意味する。たとえば、出湯開始当初は1台の給湯装置で給湯運転を行なわせ、出湯要求の増加にともなって1台の給湯装置では給湯能力が不足するようになると2台目の給湯装置に給湯運転を行なわせ、さらに給湯能力が不足すると3台目の給湯装置に給湯運転を行なわせるというように、出湯要求と給湯能力とに応じて給湯運転を行なう給湯装置の台数を増数させ、反対に出湯要求が減少した場合にはそれに伴って給湯運転を行なう給湯装置の台数を減数させる制御である。
また、図1におけるメイン給湯器とは、上記台数制御にあたり、出湯開始当初に始めに給湯運転を開始させる給湯装置のことである。図示例では、このメイン給湯器が1台(給湯装置1a)の場合を示しているが、メイン給湯器を2台以上に設定して台数制御を行なうことも可能である。一方、サブ給湯器(給湯装置1b〜1f)は、メイン給湯器以外の給湯装置を意味している。つまり、台数制御によって給湯運転を行なう給湯装置の台数を増数する際に順次給湯運転を行なわせる給湯装置である。
ちなみに、システムコントローラ2に接続される給湯装置1a〜1fのうち、いずれの給湯装置をメイン給湯器・サブ給湯器とするかはシステムコントローラ2によって設定される。また、その際、特定の給湯装置をメイン給湯器として固定したり、給湯運転を行なう給湯装置を増数させる際の順序が固定されていたりすると、特定の給湯装置のみが集中的に給湯運転を行なうことになるので、使用度合の均等化の観点からメイン給湯器やサブ給湯器の運転順序はシステムコントローラ2の設定に従って適宜ローテーションするように構成されている。
そして、このシステムコントローラ2は、このような台数制御を行なうための制御部21を備えており、この制御部21がケーブル3を介して各給湯装置1a〜1fの制御部11a〜11fと接続されている。図2は、このシステムコントローラ2の制御部21と給湯装置1aの制御部11aとの接続状態を示している。
この図2に示すように、システムコントローラ2の制御部21は、上記台数制御を実行するためのマイコン22と、後述する各種データを記憶するための不揮発性メモリ(EEPROM)23と、各給湯装置1a〜1fと通信を行なうための通信インターフェース24と、電源部25とを主要部として備えている。なお、図示例では紙面の関係で給湯装置1aの制御部11aしか図示しないが、通信インターフェース24及び電源部25にはその他の給湯装置1b〜1fの制御部11b〜11fと接続される信号線及び電源線(ケーブル3)も接続され、各給湯装置1a〜1fに対する電力の供給と制御信号の送受信が可能とされている。
ここで、上記電源部25は商用電源4に接続されて、該商用電源4から電力(AC100V)の供給を受けるように構成される。そして、この電源部25は、システムコントローラ2の各部に供給する直流電力を生成するとともに、商用電源4からの電力(AC100V)を電源線(ケーブル3)を通じて各給湯装置1a〜1fに供給するように構成されている。
マイコン22は、CPU26,ROM27,RAM28を備えたマイクロコンピュータで構成される。このマイコン22は、上述した台数制御を行なうほか、各給湯装置1a〜1fに対する電力供給の遮断制御(給湯装置1a〜1fに対する元電源の通電/遮断制御)と、各給湯装置1a〜1fの制御部11のRAM18に記憶されている制御用蓄積データのバックアップ処理を行なうように構成されている。
そこで、以下にこれら電力供給の遮断制御と制御用蓄積データのバックアップ処理について説明する。
A:電力供給の遮断制御
この電力供給の遮断制御は、上述した台数制御の下では、給湯運転を行なう給湯装置以外の給湯装置(たとえば、メイン給湯器1aのみで給湯運転を行なっているときには、その他のサブ給湯器1b〜1f)に対して通電を行なうと、たとえ給湯運転が行なわれていなくても、これら待機状態の給湯装置(給湯装置1b〜1f)においてわずかながらも電力が消費される。
そのため、本実施形態では、システムコントローラ2の制御部21(マイコン22)は、このような待機中の給湯装置での電力消費を抑制するために、待機中の給湯装置の元電源を遮断する制御を行なう。
具体的には、待機中の給湯装置に対する電力供給を遮断できるように、各給湯装置1a〜1fへの電源経路上(たとえば、本実施形態では上記電源部25において各電源線(ケーブル3)との接続部など)に電源遮断手段(たとえば、マイコン22で制御可能なリレー接点)を介装しておき、給湯運転中の給湯装置(たとえば、給湯装置1a)に対しては通電(リレー接点を短絡)し、待機中の給湯装置(給湯装置1b〜1f)に対しては電源遮断手段で通電を遮断(リレー接点を開放)する処理を実行する。
そして、給湯運転中の給湯装置の給湯能力が不足すると、制御部21はサブ給湯器1b〜1fの運転順序に従って次の給湯装置(たとえば、給湯装置1b)の通電遮断を解除して、次の給湯装置1bへの通電を開始し、台数制御により給湯運転が可能な状態とする。
なお、この制御にあたっては、上述したように給湯運転中の給湯装置にのみ通電するように構成することも可能であるが、給湯能力が不足したときに次に給湯運転を開始する給湯装置にも予め通電をさせておくなど、通電/遮断の条件は適宜設計変更可能である。つまり、本実施形態では、制御部21は、予め定められた所定条件が成立した時に待機中の給湯装置の元電源を通電/遮断する構成を備えている。
B:制御用蓄積データのバックアップ処理
次に、制御用蓄積データのバックアップ処理についてであるが、本実施形態に示す給湯装置1は、上述したように、制御部11が制御用蓄積データを随時RAM18に記憶する構成を有しているが、上述した電力供給の遮断制御によって待機中の給湯装置1への通電が遮断されると、元電源が遮断された給湯装置(つまり、待機中の給湯装置)のRAM18に記憶されていた制御用蓄積データが消失してしまう。
そのため、本実施形態においては、上述した電力供給の遮断制御において、制御部21が上記所定条件に従って待機中の給湯装置1の元電源を遮断するときには、電源遮断の前(可能な限り電源遮断の直前であることが望ましい)に、元電源を遮断する給湯装置1のRAM18に記憶されている制御用蓄積データを取得してシステムコントローラ2のRAM28に記憶するように構成される。
具体的には、制御部21は、元電源を遮断する給湯装置1に対してRAM18に記憶されている制御用蓄積データの要求信号を送信する。これにより、この要求信号を受信した給湯装置1はRAM18に記憶している制御用蓄積データをシステムコントローラ2に対して送信するので、システムコントローラ2側(つまり制御部21)はこれを受信して所定のアドレスを付してRAM28に記憶する。そして、RAM28への記憶が完了すると、その後に当該給湯装置1の元電源を遮断する。
これにより、待機中の給湯装置1の元電源が遮断されても当該給湯装置1のRAM18に記憶されていた制御用蓄積データはシステムコントローラ2のRAM28にバックアップされる。
なお、本実施形態では、このシステムコントローラ2は、たとえば商用電源4の停電等によって電力供給が途絶えたことを所定の電圧検出手段で検出した場合には、マイコン22が動作可能なうちにRAM28に記憶された制御用蓄積データをシステムコントローラ2の不揮発性メモリ23に記憶するように構成される。これにより、商用電源4が停電等した場合でも、バックアップ中の制御用蓄積データが消失することが防止される。なお、システムコントローラ2への電力供給が回復した場合は、不揮発性メモリ23に記憶させておいた制御用蓄積データを読み出してRAM28に記憶させる。
一方、上述した電力供給の遮断制御において、制御部21が上記所定条件に従って待機中の給湯装置1の元電源を通電させたときには、制御部21は、システムコントローラ2のRAM28に記憶させていた当該給湯装置1の制御用蓄積データ(元電源の通電により復帰する給湯装置の制御用蓄積データ)をその給湯装置1に返信する。
この返信は、元電源の通電が開始された給湯装置1側からシステムコントローラ2に対して当該給湯装置1の制御用蓄積データの送信を要求する要求信号を送信させるように構成するか、あるいは、システムコントローラ2の制御部21が元電源の通電を開始させた給湯装置1に対して自動的に当該給湯装置1の制御用蓄積データを送信するように構成される。いずれの場合も、システムコントローラ2のRAM28にバックアップされていた制御用蓄積データが返信されるので、この返信を受信した給湯装置1側は、通電遮断直前の制御用蓄積データを取得することができる。
これにより、給湯装置の積算通電時間、積算燃焼回数、積算燃焼時間、積算燃焼量などを継続して積算可能になるとともに、ファン回転数の補正値も元の状態に戻るので風量不足になることがなく、さらには、不揮発性メモリ13への書き込み周期のカウントも引き続いて行なうことができる。
このように、本発明によれば、待機中の給湯装置1の元電源を遮断する前に、その給湯装置1のRAM18に記憶されている制御用蓄積データがシステムコントローラ2のRAM28にバックアップされる一方、その後にその給湯装置1の元電源を通電させたときには、RAM28にバックアップされていたその給湯装置1の制御用蓄積データが返信されるので、待機中の給湯装置1の元電源を遮断して無駄な電力消費を抑制する構成を採用しても当該給湯装置1の制御用蓄積データが失われることがなくなる。
また、その一方で、各給湯装置1a〜1fは、RAM18に記憶された制御用蓄積データを一定時間ごとに当該給湯装置1の不揮発性メモリ13に書き込み処理する制御構成を備えている一方で、待機中の給湯装置1の元電源を遮断しても、それによって不揮発性メモリ13へのデータの書き込みは行なわれない構成とされているので、不揮発性メモリ13のデータ書き込み回数が増加することも回避できる。
実施形態2
次に、本発明の第2の実施形態について図3に基づいて説明する。この第2の実施形態に係る給湯システムは、上述した実施形態1に係る給湯システムの改変例であって、具体的には、この実施形態では、上記実施形態1に示す給湯システムを複数組(図示例では4組)用い、これら複数のシステムコントローラ(図示では「子シスコン」と表示)2,2,…に対して、上位のシステムコントローラ(図示では「親シスコン」と表示)5が設けられている。
このように、上位のシステムコントローラ5を設けられる場合、下位のシステムコントローラ2,2,…は、接続される各給湯装置1a〜1fの台数制御について上位のシステムコントローラ5による制御を受けることを除けば、上述した電力供給の遮断制御や制御用蓄積データのバックアップ処理の内容は実施形態1と同様である。
ここで、上位のシステムコントローラ5について説明すると、この上位のシステムコントローラ5は、下位のシステムコントローラ2,2,…の制御部21と信号線6を介して接続される。つまり、この上位のシステムコントローラ5は、下位のシステムコントローラ2,2,…に対して電力供給は行なわない。
すなわち、図示は省略するが、この上位のシステムコントローラ5は、下位のシステムコントローラ2,2に対して台数制御を行なうためのマイコンと、下位のシステムコントローラ2,2との通信を行なう通信インターフェースと、商用電源に接続される電源部とを主要部として構成される。そして、この通信インターフェースは上記のとおり下位のシステムコントローラ2,2,…に対して電力供給は行なわないので専ら通信のみを行なうように構成される。
そして、上記マイコンは、下位のシステムコントローラ2,2に対する台数制御として、たとえば、下位のシステムコントローラ2,2に対して、給湯運転を行なう給湯装置1の台数のみを指示するように構成されるか、あるいは、より詳細に給湯運転を行なう給湯装置1を具体的に特定して(たとえば、給湯装置1a,1bを特定して)給湯運転を指示するように構成される。
そして、前者の場合、具体的な台数制御(どの給湯装置1に給湯運転を行なわせるか)は下位のシステムコントローラ2側に委ねられるので、この場合は、実施形態1と同様に下位のシステムコントローラ2において上述した電力供給の遮断制御や制御用蓄積データのバックアップ処理が行なわれる。一方、後者の場合、下位のシステムコントローラ2は、上位のシステムコントローラ5から給湯運転を行なう給湯装置1の特定を受けなければ、待機させる給湯装置1も定まらないので、上位のシステムコントローラ5からの特定を待って待機となる給湯装置1に対する元電源の遮断及びそれに伴う制御用蓄積データのバックアップ処理を行なう。
このように、第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態の給湯システムの利点を生かしつつ、より大量の出湯要求に対応可能となる。
なお、上述した実施形態はあくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、集中制御部を構成するシステムコントローラ2が6台の給湯装置1a〜1fの台数制御を行なう場合を示したが、システムコントローラ2は複数台の給湯装置1a,1b,…の台数制御を行なうものであればよく、接続される給湯装置1の台数は6台に限られない。
また、上述した実施形態では、システムコントローラ2を給湯装置1とは別体に構成した場合を示したが、たとえば、複数台の給湯装置1,1b,…のうちのいずれか1台に内蔵するように構成することもできる。なお、その場合、他の給湯装置1はシステムコントローラ2が内蔵される給湯装置1から電力の供給を受けるように構成される。
また、上述した実施形態では、システムコントローラ2側にも不揮発性メモリ23を設ける構成を示したが、システムコントローラ2は停電等がない限り常時通電状態が維持されるので(換言すれば、システムコントローラ2のRAM28はバックアップの必要性が少ないので)、システムコントローラ2側の不揮発性メモリ23は省略することも可能である。
また、上述した実施形態では、給湯装置1の制御部11(マイコン12)は、RAM18に記憶された制御用蓄積データを予め定められた一定時間(たとえば、10時間)ごとに不揮発性メモリ13に書き込み処理を行なうように構成した場合を示したが、この一定時間ごとの書き込み処理に代えて、またはこの一定時間ごとの書き込み処理と併せて、給湯運転に関する所定条件が成立したとき(たとえば、大浴場等の大型の「浴槽への湯張り運転」の実施のように、大量の給湯が行われたとき)に不揮発性メモリ13への書き込み処理を行なうように構成することも可能である。すなわち、このような大量の湯張り運転(給湯)は頻繁に行なわれるものではないので、このような所定条件の成立をきっかけに不揮発性メモリ13への書き込みを行なわせても、実質的には一定時間ごとに書き込みを行なうのと同程度の書き込み頻度になるからである。
本発明を適用した給湯システムの概略構成を示す説明図である。 同給湯システムにおいて、システムコントローラの制御部と給湯装置の制御部との接続状態を示す説明図である。 同給湯システムの第2の実施形態の概略構成を示す説明図である。
符号の説明
1、1a〜1f 給湯装置
2 システムコントローラ(集中制御部)
3 ケーブル
4 商用電源
5 上位のシステムコントローラ
11 給湯装置の制御部
12 給湯装置のマイコン
13 給湯装置の不揮発性メモリ
18 給湯装置のRAM
22 システムコントローラのマイコン
23 システムコントローラの不揮発性メモリ
28 システムコントローラのRAM

Claims (4)

  1. 複数の給湯装置を並設して集中制御部で台数制御を行なう給湯システムであって、
    各給湯装置の制御部は、それぞれ、給湯装置の制御用蓄積データを随時当該給湯装置のRAMに記憶するとともに、当該RAMに記憶された制御用蓄積データを一定時間ごとに及び/又は給湯運転に関する所定条件成立ごとに当該給湯装置の不揮発性メモリに書き込み処理する制御構成を備え、
    前記集中制御部は、所定条件成立時に待機中の給湯装置の元電源を通電/遮断する構成を備えてなり、
    前記集中制御部は、前記所定条件に従って待機中の給湯装置の元電源を遮断する前に、その給湯装置のRAMに記憶されている前記制御用蓄積データを取得して集中制御部のRAMに記憶する一方、その後にその給湯装置の元電源を通電させたときに、集中制御部のRAMに記憶していたその給湯装置の制御用蓄積データをその給湯装置に返信する制御構成を備えた
    ことを特徴とする給湯システム。
  2. 前記給湯装置は、給湯システムから切り離されて単独運転が可能であることを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記制御用蓄積データには、給湯装置の積算通電時間、積算燃焼回数、積算燃焼時間、及び積算燃焼量のうち、少なくともいずれか1つが含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の給湯システム。
  4. 前記集中制御部は、前記集中制御部のRAMのデータを所定のタイミングで前記集中制御部が備える不揮発性メモリに書き込み処理する制御構成を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の給湯システム。
JP2008090761A 2008-03-31 2008-03-31 給湯システム Expired - Fee Related JP5167907B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008090761A JP5167907B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 給湯システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008090761A JP5167907B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 給湯システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009243758A JP2009243758A (ja) 2009-10-22
JP5167907B2 true JP5167907B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=41305862

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008090761A Expired - Fee Related JP5167907B2 (ja) 2008-03-31 2008-03-31 給湯システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5167907B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102045961B1 (ko) * 2018-07-26 2019-11-18 린나이코리아 주식회사 난방 캐스케이드 시스템 및 제어온도 설정방법

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5393615B2 (ja) * 2010-08-19 2014-01-22 リンナイ株式会社 給湯システム
JP6071207B2 (ja) * 2012-02-13 2017-02-01 三菱重工業株式会社 熱源システム及び熱源システムの復電時における起動台数制御方法
JP6261724B2 (ja) * 2014-04-25 2018-01-17 三菱電機株式会社 ヒートポンプチリングシステム及びその制御方法
JP7049824B2 (ja) * 2017-12-18 2022-04-07 リンナイ株式会社 連結給湯システム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05103383A (ja) * 1991-10-04 1993-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 器具の運転操作装置
JP3836526B2 (ja) * 1995-10-31 2006-10-25 高木産業株式会社 給湯システム
JPH11257742A (ja) * 1998-03-13 1999-09-24 Paloma Ind Ltd 給湯器
JP3961236B2 (ja) * 2001-05-21 2007-08-22 株式会社コロナ 給湯制御装置
JP3711936B2 (ja) * 2002-01-28 2005-11-02 株式会社ノーリツ 給湯装置
JP3972845B2 (ja) * 2003-03-25 2007-09-05 株式会社ノーリツ 給湯システム
JP4873548B2 (ja) * 2006-07-27 2012-02-08 株式会社パロマ 給湯システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102045961B1 (ko) * 2018-07-26 2019-11-18 린나이코리아 주식회사 난방 캐스케이드 시스템 및 제어온도 설정방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009243758A (ja) 2009-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5792455B2 (ja) 給湯システム、給湯装置及び給湯制御方法
JP5167907B2 (ja) 給湯システム
KR100985384B1 (ko) 온수 공급 시스템에서 저유량의 온수 사용시 온수 온도를제어하기 위한 방법
JP4877604B2 (ja) 燃焼制御装置
JP2008140373A (ja) 電子制御装置
US20210302935A1 (en) Abatement system, abatement device, and system control device
JP6643017B2 (ja) 画像形成装置
JP3911496B2 (ja) 燃焼装置の制御装置
US10731872B2 (en) Water heating system
JP4554414B2 (ja) コージェネレーションシステム
JP3964603B2 (ja) 給湯装置のデータ補完方法及び給湯装置
KR100551194B1 (ko) 보일러의 정전보상 이상감지 제어시스템
JP5609387B2 (ja) 給湯システム
JP4967295B2 (ja) 燃料電池コージェネシステム
JP2011158138A (ja) 給湯システム
JP2007017074A (ja) 即湯ユニット
JP7329175B2 (ja) 電気温水器及び電気温水器システム
JP5003258B2 (ja) 電力線通信装置、給電システム及びプログラム
JP2008275234A (ja) 連結給湯システム
JP2009264707A (ja) 給湯システム
JP4702589B2 (ja) 制御装置および燃焼装置
JP6425203B2 (ja) 給湯装置
JP2012032065A (ja) 給湯システム
JP2775667B2 (ja) 燃焼制御装置
JP7006162B2 (ja) データ移植方法、制御基板および給湯器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110224

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121210

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees