JP2775667B2 - 燃焼制御装置 - Google Patents

燃焼制御装置

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JP2775667B2
JP2775667B2 JP6286145A JP28614594A JP2775667B2 JP 2775667 B2 JP2775667 B2 JP 2775667B2 JP 6286145 A JP6286145 A JP 6286145A JP 28614594 A JP28614594 A JP 28614594A JP 2775667 B2 JP2775667 B2 JP 2775667B2
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  • Regulation And Control Of Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス給湯機等の燃焼機
器を制御する燃焼制御装置に関し、特に、燃焼部に対し
その時々の燃焼量に応じた最適空気量を強制送気するた
めのファンを適切に制御する改良に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような燃焼機器の制御は、主たる
制御回路として昨今ではマイクロコンピュータ(以下、
単にマイコンと略記)を用いて行なわれることが多い
が、燃焼部に対しその時々の燃焼量に見合った最適空気
量を強制送気するためのファンの回転数制御(ファンモ
ータの制御)は、当該マイコンにより、フィードフォワ
ード制御とフィードバック制御とを組み合せて行なうこ
とが多い。
【0003】つまり、燃焼部に対してその時々の燃焼量
に適当なる空気量を供給できると思われるファンモータ
設定回転数を実現すべきフィードフォワードデータ群、
すなわち、ファンモータとその駆動回路を含むファンモ
ータ部に対してマイコンの方から出力すべきフィードフ
ォワードデータ群の各数値を、予備実験等を介して機器
設計段階で決定し、これらデータ群を予めマイコンに付
属の読み出し専用メモリ(ROM)に格納しておく。そ
の上で、実働下において燃焼部での燃焼が開始した後
は、まずはこのROMから読み出したフィードフォワー
ドデータ群に基づき、マイコンがファンモータ部に指令
してファンモータを回転させ、一方で実際に回転してい
るファンの回転数情報をも取り込み、その検出値(実回
転数)と設定回転数との誤差に基づき、ファンモータを
フィードバック制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の手法では、燃焼機器ごとに燃焼部の仕様や用いるファ
ンモータないしファンモータ部の仕様が異なるため、そ
れら各機器ごとに設計時点で燃焼量ごとの最適なファン
設定回転数の得られるフィードフォワードデータ群を求
めねばならず、これが大きな手間となっていた。また、
例え一機種の燃焼機器においてさえ、実働下での環境条
件の相違や経年変化により、例えば排気口のつまり具合
等が様々に変わると排気抵抗も変わり(すなわち、ファ
ンの負荷量が変わり)、これらが余りに大きく変わる
と、設計時点で設定したフィードフォワード値に頼って
いる限り、過渡応答が大幅に変わって最適制御から外
れ、最悪の場合には不完全燃焼等にも繋がり兼ねない恐
れもあった。
【0005】本願発明はこのような実情に鑑み、まずは
設計時点での手間を軽減し、経年変化や環境条件の如何
によって様々にかわる排気抵抗の問題にもある程度以
上、これに良く追従でき、その時々においてできるだけ
理想に近いファンモータ制御を図らんとしたものであ
り、さらに望ましくは、ある程度以上に、ファンモータ
の制御が旨く行かなくなったときには、燃焼機器の運転
を停止するようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、燃焼部において要求されるその時々の燃焼量
に適当な空気量をファンにより強制送気するために、フ
ァンの実回転数がその時々の燃焼量に応じた設定回転数
となるよう、フィードフォワード制御とフィードバック
制御とを組み合せてファンモータの回転数を制御する制
御回路を有する燃焼制御装置における改良として;電源
投入に伴い、書き替え可能な不揮発性記憶手段に書き込
まれているフィードフォワードデータ群のデータが空で
あるかまたは異常であることを判別する判別手段と;こ
の判別手段によりデータの空または異常が判別されたと
き以降において、操作を受けることで制御回路に対しフ
ァンモータ制御用フィードフォワードデータの記憶動作
の開始を指示する記憶動作開始指示手段と;この指示に
より試験モードに入った制御回路が、段階的に燃焼量を
可変させながら各燃焼量に対応した設定回転数となるよ
うに上記ファンモータを制御するために出力したフィー
ドフォワード値とそれによって得られた実際のファン回
転数とを、その機器のフィードフォワードデータ群と、
各フィードフォワードデータに対応する各ファン回転数
データ群として、上記の不揮発性記憶手段に書き込む手
段とを有し;制御回路は、試験モードが解かれて通常の
動作モードに入ったとき、不揮発性記憶手段に記憶され
ているフィードフォワードデータ群と回転数データ群と
に基づき、ファンモータを制御すること;を特徴とする
燃焼制御装置を提案する。
【0007】さらに、本発明の他の望ましい一態様とし
ては、上記の制御回路が、その時々の燃焼量ごとに不揮
発性記憶手段に記憶されているフィードフォワード値の
データ群中の対応データに基づきファンモータを制御し
た際、当該その時々の燃焼量に適当な設定回転数を実際
に得るためになされるフィードバック制御において、一
定値以上のフィードバック補正量が必要になったときに
は、燃焼を強制消火する手段を有する燃焼制御装置も提
案する。
【0008】この場合、より望ましくは、燃焼の強制消
火後、上記した記憶動作開始指示手段が操作を受けるこ
とにより、その機器のフィードフォワードデータ群とフ
ァン回転数データ群が再び不揮発性記憶手段に新たに書
き込まれるまで、制御回路は燃焼の開始を停止し続ける
ように構成する。
【0009】
【0010】そして、このように構成した場合には、上
記した燃焼の強制停止がなされた場合、サービスマンを
呼ぶ前に、一旦電源を切って再度投入してみる等の操作
を行なう使用者のいることも予想されるので、燃焼が強
制消火されるときには、制御回路は不揮発性記憶手段に
対し、フィードフォワードデータ群として、実質的に空
のデータあるいは異常なデータを意図的に書き込むよう
に構成した燃焼制御装置も提案できる。
【0011】
【実施例】図1には、本願発明の一実施例としての燃焼
制御装置のブロック構成が示されているが、ここで説明
する本実施例装置は、ファンによって燃焼部に対し空気
が強制送気されるガス給湯機用の燃焼制御装置を想定し
ている。ただし、予め述べておくと、燃焼部に対し燃焼
量に応じた空気量を強制送気するタイプの燃焼機器であ
れば、その燃焼制御装置に本願発明をなべて適用するこ
とができる。燃料種等はもとより任意で、この実施例に
おけるガスに限らない。
【0012】本実施例装置では、制御回路10はマイコン
10により構成されている。また、この実施例で用い、原
理的にはそれぞれ個々にハードウエアとして構成できる
データ通信動作決定手段11、データ通信手段12、ファン
データ記憶動作決定手段13、ファン回転数検出手段14、
燃焼量演算手段15、燃焼制御部16、記憶ファンデータ異
常判別手段17、通水判別手段18、ファン異常検出手段19
も、このマイコン10により等価的に実現されている。さ
らに、図中において内部データ記憶手段20と記してある
揮発性メモリも、マイコン10に付属のRAMで良い。一
方、電気的に書き替え可能な(電気的に消去及びプログ
ラム可能な)不揮発性記憶手段60は、制御回路10として
現在市場に提供されているいわゆるワンチップマイコン
10を用いる場合には、これに外付けのEEPROM60に
て構成することができる。将来的にはこうしたワンチッ
プの中に、EEPROM60等も内蔵したマイコンが提供
される可能性も十分にある。
【0013】マイコンないし制御回路10により制御され
る被制御部40には、本実施例では上述のようにファン付
き給湯機を想定しているので、ファンを回すファンモー
タとその駆動回路から成るファンモータ部41、当該ファ
ンモータ(ないしファン)の実際の回転数を電気信号に
変換して出力できる回転数信号発生手段42、図示しない
燃焼部へ送給されるガス量を制御する弁を含むガス量制
御部43、給水温度や給湯温度を検出する一つまたはそれ
以上の感温素子44、燃焼部に熱結合した熱交換器(図示
せず)内を通過する水が発生したか否かの通水検出手段
またはそれを兼ねる通水量(使用者への提供給湯量)の
検出手段45が含まれている。
【0014】制御回路10には遠隔操作部50も結合してい
るが、これはデータ設定手段50とも呼ぶことができ、使
用者の操作で各種の設定データ、例えば給湯温度に関す
る設定温度データ等を制御回路10に対して入力するため
に設けられている。また、これには種々の表示部も設け
られているのが普通で、マイコン10の側から送られて来
る各種の情報を使用者に対し、可視表示したり可聴表示
したりできる。この情報表示部は、後に本発明の一実施
例における異常報知部として利用できるが、原則として
この遠隔操作部50の内部回路構成自体については、本発
明によって特に改変を要する所はないので、詳細は省略
する。
【0015】以降、図2に示されるフローチャートにも
即し、本実施例装置の動作を追いながら説明すると、マ
イコン10により構成されている制御回路10は、意図的に
電源スイッチが投入されたとき、ないし原則として常時
稼働を予定されているために制御回路に関しての電源ス
イッチがないものでは電源プラグが交流商用電源のコン
セントに挿入されたとき、あるいはまたいずれの場合で
も停電後に電源が復旧した時等、稼働用の電源電力が与
えられると(図2中、ステップ101)、まずデータ通信動
作決定手段11によりEEPROM60からのデータ読み出
しを決定し(ステップ102)、データ通信手段12を介して
当該EEPROM60からそれに記憶されているファンモ
ータ制御用のフィードフォワードデータ(図中では簡単
のため、単に「ファンデータ」と記されているが、文章
中においてもそのように略称することがある)を読み出
す(ステップ103)。各ファンデータに対応するファン回
転数データもEEPROM60に記憶されているので、こ
れも一緒に読み出す。
【0016】データ読み出しが終了し、RAM20に格納
したならば(ステップ104)、マイコン10は次いで、読み
出したファンデータの有効/無効判別ステップ105 に入
り、異常判別手段17により(すなわちこの手段17の機能
を実現するソフトウエアにより)、読み出したファンデ
ータが実質的に有意の数値情報を持っているか否か、つ
まり“空”であるか否かを判断する(ステップ106)。有
意のデータが何も入っておらず、実質的に“空”であっ
た場合にはステップ108 に移り、後述するファンデータ
記憶動作(試験モード)の開始指示待ちとなる。“空”
でないと判断した場合には、今度は読み出したファンデ
ータに異常があるか否かを判別する(ステップ107)。異
常ありと判断した場合には、やはりファンデータ記憶動
作、すなわち試験モードの開始指示待ち(ステップ108)
となる。このような判別は、ファンデータに関連するフ
ァン回転数データに対しても行なって良い。
【0017】なお、このようなデータ異常の判別の仕方
自体は公知手法、例えばキーワード照合方式やサムチェ
ック方式に依ることができる。ただし、キーワード照合
方式を採用するときには、図1中には示されていない
が、一般にマイコン10に内蔵の読み出し専用メモリ(R
OM)に所定のキーワードを格納しておく。その上で、
EEPROM60の所定のデータエリアに対し、後述のよ
うにして試験モード下で抽出したデータ群を書き込むと
きに、マイコン10の指示の下に、当該ROMから読み出
したキーワードデータもデータ通信手段12を介して同じ
データエリアに書き込む。そして、EEPROM60の対
応データエリアから記憶データ群が読み出されるとき
に、同じデータエリア内に記憶させたキーワードも一緒
に読み出されるようにして、これをROM内に格納され
ているキーワードと照合し、それらが整合しなかった場
合には、対応する読み出しデータにも異常があるものと
判断する。
【0018】このようなキーワード照合方式に代えて、
あるいはより一般的にこのキーワード照合方式に加え
て、サムチェック原理によりデータの有効性を判断する
ようなデータ異常判別手段17も構成できる。すなわち、
EEPROM60内に所定のデータを書き込む時に、キー
ワードデータも含めて全ての合計加算値をサムチェック
データとして記憶させれば、当該データ異常判別手段17
において読み出し時にサムチェック方式に従うデータの
有効、無効を判断できる。
【0019】さらに、本願発明の場合には、ファンモー
タという制御対象の特殊性の故に、読み出した記憶ファ
ンデータとそれに関連するファン回転数データの数値の
並びや傾きを見ることで、その異常、正常を判断するこ
ともできる。燃焼量とファン回転数との関係は、ある特
定の範囲関係にあり、例えば燃焼量の増大と共に回転数
が増大するために、ファンデータも数値として漸次増大
し、かつ、燃焼量変化に対応するファン回転数の変化幅
も、ある傾き範囲内にある筈なので、このような条件か
ら外れるデータは異常データと判断することもできる。
【0020】上記の判別ステップを経た結果、読み出し
たデータ群が正常と判断した場合には、図2中の接続ノ
ードCを介し、ステップ122 の「通常動作」に移り、マ
イコン10は図1中の燃焼制御部18により、燃焼量演算手
段15が演算した燃焼量を満たすべく、被制御部40の特に
ガス量制御部43に指令してその時々の供給ガス量を決定
すると共に、読み出したファンデータ中からその時々の
燃焼量に対応したデータに基づき、ファンモータ部41を
制御し、また、回転数信号発生手段42から得られる回転
数変換電気信号に基づき、ファン回転数検出手段14にて
その時々のファンの実際の回転数情報(実回転数)をも
求め、これに応じてファンモータ部41をフィードバック
制御する。なお、燃焼量演算手段15におけるその時々の
必要燃焼量の演算には、このこと自体は本願発明に直接
の関係はないが、既述したように使用者による設定温度
データや、通水量検出手段45から得られるその時々の通
水量データ、感温素子44を介して得られる給水温度デー
タ、給湯温度データ等も用いられる。
【0021】しかるに、先に述べたステップ107 におい
て、読み出した記憶ファンデータに異常がある旨判断さ
れ、その結果、ステップ108 に示されるように、ファン
データ記憶動作の開始指示待ちとなっていたときに、サ
ービスマン等により、図1中のファンデータ記憶動作開
始指示手段30が操作されると(これは簡単なスイッチと
して構成できる)、マイコン10はその指示情報を取り込
み、ファンデータ記憶動作開始決定手段13によりファン
データ記憶動作の開始を決定し、試験モードに入る。
【0022】この試験モード下では、とりあえず、通水
検出手段45から発せられる、通水があった旨の信号の受
信を待つ待機状態となる(ステップ109)。この状態下
で、図示しない蛇口等が開けられ、給湯機にて通水が生
ずると、通水検出手段45から得られる信号に基づき通水
判別手段18は通水開始と判断し、図2中の接続ノードA
を介して示されるように、マイコン10は運転モードをオ
ンとし(ステップ110)、図示しないマイコン10に内蔵の
ROMに記憶されている仮のファンデータを用いながら
着火動作をする(ステップ111)。
【0023】図示しないフレームロッドとか、あるいは
他の炎検知センサを介し、着火が検出されると(ステッ
プ112)、マイコン10はやはりROMに内蔵させておいた
データを利用して初期燃焼量(一般に最低燃焼量)を決
定し(ステップ113)、これに基づいて燃焼を制御する。
初期燃焼量での燃焼開始から一定時間の間、図示しない
タイマによりファンの回転が安定する時間を見込み(ス
テップ114,タイマセットステップ114B, タイマタイムア
ップ判断ステップ115)、タイマがタイムアップした後
に、ファン回転数信号発生手段42を介して得られる当該
初期燃焼量に対応したその時の実際のファン回転数デー
タと、マイコン10自身がその時に出力しているファンデ
ータとをRAM20に記憶させる(ステップ116)。このよ
うなファンデータと対応するファン回転数データの記憶
動作を、ステップ117,118 を介しステップ114 に戻る閉
ループで示すように、燃焼量を段階的に変化させながら
最大燃焼量に至るまで繰返し行ない、各燃焼量ごとに得
られる上記のファンデータ群と対応する実際の回転数デ
ータ群とをRAM20に記憶させる。
【0024】このように、少なくとも各ファン回転数に
対応した各フィードフォワード値情報を含むデータ群を
得るための一連の動作を終了したならば、図2中の接続
ノードBで示すように、マイコン10は運転モードをオフ
として燃焼部での燃焼を消火し(ステップ119)、データ
通信動作決定手段11、データ通信手段12を稼働させてR
AM20に記憶させた上記のデータ群をEEPROM60に
転送し、これに不揮発的に記憶させた後(ステップ12
0)、ファンデータ記憶動作(試験モード)を終了して
(ステップ121)、すでに説明した「通常動作」(ステッ
プ122)に移る。
【0025】従って、ファンモータは、上記のようにし
て機器ごとに求められ、RAM20に格納された各ファン
回転数データに対応する各ファンモータ駆動用フィード
フォワードデータに基づき制御され、また、一旦電源が
落とされた後、再投入されたときには、EEPROM60
に格納されているデータ群が読み出されるので、その回
の給湯動作におけるファンモータ制御も、その機器に適
当なるファンモータ駆動用フィードフォワードデータに
基いてなされる。
【0026】一方、図示実施例は、本願発明の別の態様
にも従った望ましい構成をさらに有している。図2中に
ステップ201 から併示されているように、通常制御動作
時におけるこの実施例のマイコン10によるファンモータ
制御では、ファンモータ回転数信号発生手段42を介して
得られるその時々のファン実回転数をチェックし(ステ
ップ202)、これをその時々の燃焼量に応じた設定回転数
に整合させるように、その時々で必要なファンデータを
演算する(ステップ202)。このとき、この際に要求され
るフィードバック補正量がある一定値以内であるなら
ば、それはもちろん、正常にフィードフォワード制御と
フィードバック制御が旨く組み合されていると判断する
ことができる。そうであるか否かの判断のため、本実施
例では、マイコン10内に実際には先の各手段と同様、ソ
フトウエアで実現できるファン異常検出手段19が備えら
れ、それ自体は図示しないがステップ205 でそのセット
動作が示されるように、変動検出タイマで決定される一
定時間間隔でフィードバック補正量が一定値以内であり
続けるかどうかを定期的に検査している(リターンステ
ップ208)。
【0027】しかるに、排気口の詰まり等により、排気
抵抗に大きな変動が生ずると、最初にその機器に適当と
して記憶したフィードフォワードデータのままでは、フ
ィードバック補正量が大きくなり過ぎる状態が生起し得
る。換言すれば、当該フィードバック補正量がタイマに
より設定される時間を越えて(ステップ206)ある一定値
以上に大きくなりっぱなしであることをファン異常検出
手段19が検出したときには、当該フィードフォワードデ
ータが最早その機器のその使用状態には最適でないこと
が分かるし、間接的には排気系統等に何等かの変動があ
ったとも予想される。そこで、マイコン10は望ましくは
機器の燃焼を停止し、さらに望ましくはファンエラー信
号を出力して遠隔操作部50等に対し異常発生を知らせ、
当該遠隔操作部50に異常発生を可視表示ないし可聴表示
させる(ステップ207)。
【0028】この状態は、例えば使用者あるいはサービ
スマン等が、再度、ファンデータ記憶動作開始指示手段
30を操作するまで続く。換言すればその間、制御回路10
は燃焼の開始を禁止し続ける。当該手段30が操作されれ
ば、すでに述べたような試験モードが再開し、ステップ
108 から始まる一連の動作を経て、その機器のその時に
最適なフィードフォワードデータ群とファン回転数デー
タ群が新たに不揮発性記憶手段60に書き直され、試験モ
ードを終了する。
【0029】ただ、使用者によっては、強制的な消火が
起こると、一旦電源を落とし、再投入してみる者がいる
ことも予想される。そのような場合、本制御装置は図2
中の最初のステップ101 から動作することになるので、
燃焼の開始、強制停止を繰返すことがあり得る。例えば
最早その機器にとっては最適ではないファンデータにな
っていたにしろ、少なくともEEPROM60内に有意の
データ群があり、かつ異常なデータとは看做し得ない場
合もあるからである。もっとも、そのような場合にも、
結局は上記した一連のステップ群を経て制御回路10は最
終的に強制消火を選択するし、本願発明による場合に
は、従来例と異なり、不完全燃焼が生ずる程にフィード
フォワードデータが全く不適当になるずっと前の段階
で、フィードフォワードが最適ではないと判断できるの
で、特にそれで重大な危険が生ずるという訳ではない。
が、無駄に着火、消火を繰返すのは望ましくないことに
間違いない。そこで、上記のようにステップ207 で強制
消火を図ったときには、制御回路10はEEPROM60に
対し、意図的に“空”のデータか、もしくは異常なデー
タを書き込むように構成するのも良い配慮である。こう
すると、一旦電源が落とされ、再投入されたとき、制御
回路10のデータ異常判別手段17は、ステップ105からス
テップ107 に従う動作により、必ずデータが空である
か、または異常であると判別するので、必ずファンデー
タ記憶動作開始の指示待ち状態となって待機する。もち
ろん、この状態もまた、公知の燃焼制御装置において採
用されている公知の通信手段を介し、遠隔操作部50に表
示できるようにするのが良い。
【0030】
【発明の効果】本願発明によると、試験モードにおいて
抽出した、機器ごとに最適なフィードフォワードデータ
群を用いてファンモータを制御できるので、機器の種類
の相違や、同じ機種であっても個体差を吸収でき、どの
機器でも最適なファンモータ制御が行なえる。換言すれ
ば、各機種のそれぞれの設計段階ないし開発段階でそれ
ぞれ固有かつ一義的なフィードフォワードデータ群を決
定する手間が省かれ、開発期間も短縮し、結局は機器を
低廉化する。
【0031】また、本願発明の望ましい特定の態様によ
ると、フィードフォワードデータが最早最適ではなくな
ったときに機器の燃焼を停止でき、完全に安全側に機能
させることができるし、さらに他の特定の一態様による
と、試験モードを再度適用してのデータ更新処理によ
り、その都度新たに最適なフィードフォワードデータ群
を得ることもできるので、経年変化や排気抵抗変化にも
相当程度、良く追従することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された燃焼制御装置の一実
施例の概略的な回路ブロック構成図である。
【図2】図1に示される燃焼制御装置の動作に関する説
明図である。
【符号の説明】
10 制御回路ないしマイコン, 11 データ通信動作決定手段, 12 データ通信手段, 13 ファンデータ記憶動作決定手段, 14 ファン回転数検出手段, 15 燃焼量演算手段, 16 燃焼制御部, 17 記憶ファンデータ異常判別手段, 19 ファン異常検出手段, 20 内部データ記憶手段ないしRAM, 30 ファンデータ記憶動作開始指示手段, 41 ファンモータ部, 42 ファンモータ回転数信号発生手段, 45 通水検出手段, 60 不揮発性記憶手段ないしEEPROM.
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−2844(JP,A) 特開 平6−288540(JP,A) 特開 昭64−38521(JP,A) 特開 平2−211086(JP,A) 特開 昭64−39281(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23N 3/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼部において要求されるその時々の燃
    焼量に適当な空気量をファンにより強制送気するため、
    該ファンの実回転数が該その時々の燃焼量に応じた設定
    回転数となるように、フィードフォワード制御とフィー
    ドバック制御とを組み合せてファンモータの回転数を制
    御する制御回路を有する燃焼制御装置であって; 電源投入に伴い、書き替え可能な不揮発性記憶手段に書
    き込まれているフィードフォワードデータ群のデータが
    空であるかまたは異常であることを判別する判別手段
    と; 該判別手段によりデータの空または異常が判別されたと
    き以降において、操作を受けることで上記制御回路に対
    しファンモータ制御用フィードフォワードデータの記憶
    動作の開始を指示する記憶動作開始指示手段と; 該指示により試験モードに入った上記制御回路が、段階
    的に燃焼量を可変させながら各燃焼量に対応した上記設
    定回転数となるように上記ファンモータを制御するため
    に出力したフィードフォワード値とそれによって得られ
    た実際のファン回転数とを、その機器のフィードフォワ
    ードデータ群と、該各フィードフォワードデータに対応
    する各ファン回転数データ群として、上記不揮発性記憶
    手段に書き込む手段とを有し; 該制御回路は、上記試験モードが解かれて通常の動作モ
    ードに入ったとき、上記不揮発性記憶手段に記憶されて
    いる上記フィードフォワードデータ群と上記回転数デー
    タ群とに基づき、上記ファンモータを制御すること; を特徴とする燃焼制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の燃焼制御装置であって; 上記制御回路が、その時々の燃焼量ごとに、上記不揮発
    性記憶手段に記憶されている上記フィードフォワード値
    のデータ群中の対応データに基づき上記ファンモータを
    制御した際、該その時々の燃焼量に適当な上記設定回転
    数を実際に得るためになされる上記フィードバック制御
    において、一定値以上のフィードバック補正量が必要に
    なったとき、上記燃焼を強制消火する手段を有するこ
    と; を特徴とする燃焼制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の燃焼制御装置であって; 上記燃焼の強制消火後、上記記憶動作開始指示手段が上
    記操作を受けることにより、上記その機器のフィードフ
    ォワードデータ群と上記ファン回転数データ群が上記不
    揮発性記憶手段に新たに書き込まれるまで、上記制御回
    路は、燃焼の開始を停止し続けること; を特徴とする燃焼制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の燃焼制御装置であって; 上記燃焼が上記強制消火されるときには、上記制御回路
    は、上記不揮発性記憶手段に対し、上記フィードフォワ
    ードデータ群として、実質的に空のデータあるいは異常
    なデータを意図的に書き込むこと; を特徴とする燃焼制御装置。
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