JP3964603B2 - 給湯装置のデータ補完方法及び給湯装置 - Google Patents

給湯装置のデータ補完方法及び給湯装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼制御データを保全する給湯装置のデータ補完方法及び給湯装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、給湯装置では、CPUを制御手段として燃料ガス等の燃焼制御を用いた精緻な給湯制御、温度制御、浴槽の水位制御、通信制御、故障診断制御等の各種の制御を実行している。この制御には、制御対象である「機種」、「ガス種」、「ガス圧値」、「最大燃焼量」、浴槽の「基準水位」、「燃焼時間」、「燃焼回数」、各種センサ出力値の校正データ、燃料比例弁等の校正データ、故障履歴情報等の制御に不可欠なデータがRAM等の記憶手段に格納されており、そのデータには工場出荷前に記憶したり、機器動作中に学習したもの等、様々なものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、制御内容が複雑化すると、故障時の対応も複雑化している。例えば、修理では、CPUやメモリを実装した電装基板を交換する場合がある。電装基板の交換では、メモリに蓄積されている各種のデータが消失することにより、電装基板交換後、交換前の正常な制御を行うことができない。正常な制御の復元には、元の電装基板から交換後の電装基板にデータを移す必要がある。この種のデータ移送には機器や各種制御の内容を熟知する等、その取扱いには相当な経験が必要であり、データ移送が不完全な場合や、誤ってデータを消去させると、パソコン等を用いてデータ修復処理を行うことが必要となり、また、データ復元が不十分な場合には、正常な制御動作を行うことができなくなる等、安全上問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、電装基板の交換等に伴うデータ消失による不都合を防止した給湯装置のデータ補完方法及び給湯装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の給湯装置のデータ補完方法及び給湯装置は、制御装置(18)とリモコン装置(主リモコン装置20、副リモコン装置22)との間で給湯制御等の各種制御に必要なデータを共用させ、制御装置又はリモコン装置の一方でデータが消失したとき、データ修復モードを実行して他方から消失側に前記データを転送してデータ補完や、データの授受によるデータ補完を行ってデータ消失による不都合を回避したものである。
【0006】
請求項1に係る本発明の給湯装置のデータ補完方法は、制御装置(18)とリモコン装置(主リモコン装置20、副リモコン装置22)との間で給湯制御等の各種制御に必要なデータを共用させた給湯装置のデータ補完方法であって、前記制御装置の記憶手段側の前記データが消失しているか否かを判断し、その判断の後、前記リモコン装置の記憶手段側の前記データが消失しているか否かを判断するステップと、前記制御装置の記憶手段側の前記データが消失している場合には、前記リモコン装置の記憶手段側にあるデータを前記制御装置に転送し、前記制御装置の前記記憶手段のデータを修復するステップと、前記リモコン装置の記憶手段側の前記データが消失している場合には、前記制御装置の記憶手段側にあるデータを前記リモコン装置に転送し、前記リモコン装置の前記記憶手段のデータを修復するステップと、前記制御装置及び前記リモコン装置の双方の前記記憶手段の前記データが消失している場合にはそれを表す告知出力を発するステップとを含むことを特徴とする。斯かる構成によれば、データ消失に基づき、データ修復モードを実行させる。このデータ修復モードでは、データ消失側の制御装置又はリモコン装置に対し、正常側のリモコン装置又は制御装置からデータを転送し、データ修復を行う。この結果、制御装置又はリモコン装置を交換しても、未交換側が保管するデータの転送により、機器の交換前の制御状態に復旧させることができ、しかも、パソコンを接続した特別なデータ修復処理等を必要とすることなく、データ消失前の正常な制御動作を実現することができる。
また、制御装置又はリモコン装置側の記憶手段から制御に必要なデータが消失したとき、そのデータ消失を例えば、リモコン装置側に視覚的又は聴覚的な表示によって告知する。この告知によって、作業者にデータ転送の必要性を認識させることができる。
【0007】
請求項2に係る本発明の給湯装置のデータ補完方法は、前記制御装置と前記リモコン装置との間で通信を行う通常通信モードとは別に、前記データを送受してデータ補完を行うデータ補完モードを設定し、このデータ補完モードで前記制御装置と前記リモコン装置との間で前記データを授受することにより、消失しているデータに対するデータ補完を行うことを特徴とする。即ち、データ消失に無関係にデータ補完モードを実行させる。このデータ補完モードでは、制御装置及びリモコン装置間でデータの授受を行い、データ補完を実行する。この結果、データ消失に備えて正常なデータを何れかの記憶手段に保持するので、外部からのパソコンによる特別なデータ確認処理等を必要とすることなく、正常且つ信頼性の高い制御動作に寄与することができる。この場合も同様に、制御装置又はリモコン装置を交換しても、未交換側が保管するデータの転送により、機器の交換前の制御状態に復旧させることができる。
【0009】
請求項に係る本発明の給湯装置のデータ補完方法は、前記リモコン装置の操作頻度が低い時間帯で前記データ補完モードを実行させることを特徴とする。即ち、リモコン装置の操作頻度の高い時間帯を避けることにより、データ補完動作が通常の給湯制御に与える影響を回避することができる。
【0010】
請求項に係る本発明の給湯装置のデータ補完方法は、前記データの記憶手段(RAM106、154、EEPROM108、158)は、不揮発性メモリ又はバックアップ電源によって消失防止が図られたメモリであることを特徴とする。即ち、停電によるデータ消失を防止でき、正常な制御動作を停電に無関係に行うことができ、安全性の高い制御を実現することができる。
【0011】
請求項に係る本発明の給湯装置は、給湯機本体側に設置された制御装置(18)と、この制御装置と有線又は無線で連係されるリモコン装置(主リモコン装置20、副リモコン装置22)とを備えた給湯装置(2)であって、前記制御装置及び前記リモコン装置に個別に設置され、制御に必要な共通のデータを記憶する記憶手段(RAM106、154、EEPROM108、158)と、前記制御装置及び前記リモコン装置に設置され、前記記憶手段に記憶している前記データの何れか一方が消失したとき、他方から消失側に前記データを転送して補完する制御を行う制御手段(CPU102)とを備え、前記制御手段は、前記制御装置の記憶手段側の前記データが消失しているか否かを判断し、その判断の後、前記リモコン装置の記憶手段側の前記データが消失しているか否かを判断し、前記制御装置の記憶手段側の前記データが消失している場合には、前記リモコン装置の記憶手段側にあるデータを前記制御装置に転送し、前記制御装置の前記記憶手段のデータを修復し、前記リモコン装置の記憶手段側の前記データが消失している場合には、前記制御装置の記憶手段側にあるデータを前記リモコン装置に転送し、前記リモコン装置の前記記憶手段のデータを修復し、前記制御装置及び前記リモコン装置の双方の前記記憶手段の前記データが消失している場合にはそれを表す告知出力を発することを特徴とする。即ち、データ消失に基づき、データ消失側の制御装置又はリモコン装置に対し、正常側のリモコン装置又は制御装置からデータを転送し、データ修復を行う。この結果、制御装置又はリモコン装置を交換しても、未交換側が保管するデータの転送により、機器の交換前の制御状態に復旧させることができ、パソコンを接続した特別なデータ修復処理等は不要であり、データ消失前の正常な制御動作を実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1ないし図3は、本発明の給湯装置のデータ補完方法及び給湯装置の実施の形態を示し、図1は給湯装置及び給湯装置を用いた配管構成、図2は制御装置の構成、図3はリモコン装置の構成を示している。
【0013】
給湯装置2は、浴槽4への給湯や追焚、シャワー器具への給湯、台所、洗面所の蛇口6への給湯を行うことができる。給湯装置2は浴槽水7の追焚機能を備えており、給湯装置2と浴槽4とは、戻り管8及び往き管10で連結され、蛇口6は給湯管12によって給湯装置2と連結されている。また、給湯装置2には燃料ガスGを供給する燃料管14、上水Wを供給する上水管16が接続されている。また、給湯装置2には、制御装置18が設けられ、浴室には主リモコン装置20が、台所には副リモコン装置22が設けられ、これらはケーブル24で連係されているが、ケーブル24に代えて他の通信媒体である電波、光等の無線を用いてもよい。
【0014】
給湯装置2では、上水管16から導入された上水Wが加熱手段である給湯用熱交換器26によって加熱され、給湯管12より外部へ給湯される。また、給湯管12から浴槽4側への注湯を行う注湯管28が分岐され、この注湯管28から湯が往き管10に供給される。上水管16には、上水Wの給水量、給水温度を検出する給水量センサ30と給水温度センサ32が設けられている。また、給湯管12には給湯用熱交換器26からの出湯温度を検出する出湯温度センサ34が設けられている。さらに、注湯管28には注水又はその停止を操作する開閉弁36、ホッパ、バキュームブレーカ等の縁切り装置38、浴槽4への注水量を検出する注水量センサ40が設けられている。注水量センサ40で検出される注湯量を積算し、所定の水量に到達したか否かを監視して浴槽4の水位制御が行われる。注湯管28は切換弁42を介して往き管10に接続されている。切換弁42によって浴槽4の湯水を戻り管8、往き管10を介して循環する流路と、注湯管28から往き管10を介して浴槽4に至る注水経路とに切り換えることができる。
【0015】
戻り管8と往き管10との間には、加熱手段である追焚用熱交換器44が接続され、戻り管8と往き管10を循環する浴槽水7が加熱される。戻り管8にはポンプ46、ポンプ46の作動によって生じた流水を検出する流水スイッチ48、浴槽4の湯水温度を検出する温度センサ50が設置されている。
【0016】
また、燃料管14には燃料管52が分岐され、給湯用熱交換器26側の燃焼手段であるバーナ54、追焚用熱交換器44側の燃焼手段であるバーナ56に燃料ガスGが供給される。燃料管14には元弁58が設けられ、この元弁58の開閉によりバーナ54、56への燃料ガスGの供給、閉止を行うことができる。また、燃料管14には開閉弁60、燃料比例弁62が設けられ、元弁58と開閉弁60を開くことによりバーナ54に燃料ガスGを供給することができ、燃料比例弁62の動作によってバーナ54への燃料ガス供給量を制御することができる。燃料管52には開閉弁64が設けられ、元弁58と共に開くことによりバーナ56の燃焼に必要な燃料ガスGを供給することができる。バーナ54、56の燃焼面には点火装置66、68と炎検出器70、72が取り付けられ、バーナ54、56には個別に設置されたファン74、76により燃焼空気が供給され、燃料ガスGと燃焼空気との混合気を燃焼させている。
【0017】
給水温度センサ32、給水量センサ30の検出値とリモコン装置20、22に入力された設定温度、出湯温度センサ34の検出値によって適切な燃料ガスGの供給量が演算され、この演算結果に基づき燃料比例弁62の開度が調整されてバーナ54の燃焼量が調整される。また、ポンプ46の駆動によって浴槽4の湯水は追焚用熱交換器44を流通し、温度センサ50によって設定温度に昇温したことが検出されるまでバーナ56の燃焼が継続される。
【0018】
次に、制御装置18は、図2に示すように、給湯装置2の燃焼、水位制御等を司る制御演算部100を備え、この制御演算部100にはCPU102、CPU102の動作プログラムや燃焼、制御データを格納したROM104、制御演算時の一時記憶に使用するRAM106がデータバスを介して連係され、制御演算部100の中枢を成している。また、制御演算部100にはデータバスを介して不揮発性メモリであるEEPROM108、カウンタ110、タイマ112、入力回路114、出力回路116、入力回路118、出力回路120が接続されている。このEEPROM108には基準データとして機種情報、燃料ガス種、ガス圧値、最大燃焼量、基準水位(水量)、総燃焼時間、総燃焼回数、各種センサ出力値の校正データ、燃料比例弁等の校正データ、故障履歴情報等が記憶保持される。また、入力回路114には検出回路122が接続され、給水量センサ30、給水温度センサ32、出湯温度センサ34、注水量センサ40、流水スイッチ48、温度センサ50、炎検出器70、72が接続されている。また、出力回路116には駆動回路124が接続され、駆動回路124には開閉弁36、切換弁42、ポンプ46、元弁58、開閉弁60、燃料比例弁62、開閉弁64、点火装置66、68、ファン74、76が接続されている。また、入力回路118及び出力回路120には送受信回路126が接続され、この送受信回路126は、ケーブル24を介して主リモコン装置20及び副リモコン装置22と連係している。
【0019】
次に、主リモコン装置20及び副リモコン装置22は、図3に示すように構成されており、主リモコン装置20は制御演算部150を有し、この制御演算部150にはCPU152、一時記憶のためのRAM154、CPU152の動作プログラムや動作データを格納したROM156がデータバスを介して連係されている。また、データバスを介して不揮発性メモリであるEEPROM158、カウンタ160、タイマ162、入力回路164、出力回路166、入力回路168、出力回路170が連係されている。EEPROM158には制御装置18から転送されてきたデータが格納されている。即ち、このEEPROM158は制御装置18のデータ記憶手段である。入力回路164には検出回路172、入力キー176が接続され、出力回路166には駆動回路174、表示器178が接続されている。入力キー176から動作設定、動作指令が入力され、設定されるデータには給湯温度、追焚温度、水位、保温時間、時刻等があり、動作指令として自動湯張り追焚、浴槽への注湯、注水、追焚に必要なデータ等、各種の制御データがある。表示器178には、運転状態、各種設定温度、水位、故障情報、燃焼時間、燃焼回数等の情報が表示される。また、入力回路168、出力回路170には送受信回路176が接続され、この送受信回路176は、ケーブル24を介して制御装置18、副リモコン装置22と連係している。
【0020】
また、副リモコン装置22は制御演算部200を有しており、制御演算部200にはCPU202、一時記憶のためのRAM204、CPU202の動作プログラムや動作データを格納したROM206がデータバスを介して連係されている。また、データバスを介してカウンタ208、タイマ210、入力回路212、出力回路214、入力回路216、出力回路218が連係されている。入力回路212には検出回路220、入力キー224が接続され、出力回路214には駆動回路222、表示器226が接続されている。入力キー224から動作設定、動作指令を入力することができ、設定されるデータには給湯温度、動作指令として給湯等の各種の制御データがある。表示器226には給湯運転、給湯設定温度等の情報が表示される。即ち、副リモコン装置22は台所等での給湯に使用できる最低限度の機能のみが割り当てられている。また、入力回路216及び出力回路218には送受信回路228が接続され、この送受信回路228は、ケーブル24を介して制御装置18、主リモコン装置20と連係している。
【0021】
次に、図4は、制御装置18及び主リモコン装置20について、そのメモリのデータ構成及びメモリ間のデータ転送形態を示したものである。
【0022】
RAM106には基準データアドレス群250、運転制御情報アドレス群252、動作設定情報・動作指令アドレス群254等の各アドレス群が割り当てられ、基準データアドレス群250には例えばデータA、B、C、D、E、Fが格納され、運転制御情報アドレス群252には例えばH、I、J、K、L、Mが、動作設定情報・動作指令アドレス群254にはO、P、Q、R、S、T等が格納されている。したがって、CPU102は、基準データアドレス群250、動作設定情報・動作指令アドレス群254に格納されたデータを使用して燃焼、その他の制御を行う。
【0023】
そして、主リモコン装置20又は副リモコン装置22に送出する制御データを運転制御情報アドレス群252に格納する。基準データアドレス群250のデータは制御動作毎に新規のデータに更新される。更新後のデータはEEPROM108の基準データアドレス群258に転送され、このデータは停電による消失から防護される。また、基準データアドレス群250のデータが消失したときは、EEPROM108の基準データアドレス群258のデータが基準データアドレス群250に移送され、補完される。また、RAM106にはリモコン装置との通信時に送受信データを一時的に格納し、シリアルデータとして編成するための送受信データアドレス群256を備えている。
【0024】
また、主リモコン装置20のRAM154にも基準データアドレス群262、運転制御情報アドレス群264、動作設定情報・動作指令アドレス群266、送受信データアドレス群260が割り当てられ、EEPROM158には基準データアドレス群268が割り当てられている。基準データはEEPROM158の基準データアドレス群268に転送され、停電による消失から防護される。基準データアドレス群262のデータが消失したとき、EEPROM158の基準データアドレス群268に格納されたデータが補充される。CPU152は運転制御情報アドレス群264に格納されたデータを運転制御情報として表示器178に表示する。また、入力キー224から入力されたデータは動作設定情報・動作指令アドレス群266に格納された後、送受信用データアドレス群260を介して制御装置18へ転送される。
【0025】
データ補完方法を含むデータ転送について詳述すると、このデータ転送には、通常通信モード、基準データ修復モード、基準データ補完モード、基準データ更新記憶モードの4つの通信モードを含んでいる。
【0026】
通常通信モードは、制御装置18が運転制御情報を主リモコン装置20に送出し、主リモコン装置20が動作設定情報、動作指令を返送する通信モードである。即ち、CPU102は運転制御情報を運転制御情報アドレス群252に一時記憶させ、送受信用データアドレス群256に転送して送受信回路126を介して主リモコン装置20に送出する。主リモコン装置20は送受信回路176を介して得られた運転制御情報を一旦送受信用データアドレス群260の受けた後、運転制御情報アドレス群264に転送する。次に、CPU152は動作設定情報、動作指令アドレス群266のデータを送受信用データアドレス群260に転送し、制御装置18へ送信する。CPU102は送受信用データアドレス群256に受けたデータを動作設定情報、動作指令アドレス群254に格納する。
【0027】
また、基準データ修復モードは、メモリチェックによって基準データアドレス群250及び基準データアドレス群258に基準データが格納されていないことを認識したときに動作させるモードであって、例えば、制御装置18の交換後に実行されるモードである。即ち、CPU102はリモコン装置20に基準データを要求する要求データを送受信用データアドレス群256に格納し、送受信回路126を介して主リモコン装置20へ送出する。主リモコン装置20のCPU152は制御装置18の送受信回路126から要求データを受けてRAM154の基準データアドレス群262に格納されている基準データを送受信用データアドレス群260に転送し、送受信回路176から制御装置18へ送出する。CPU102は送受信用データアドレス群256に一時記憶された基準データを基準データアドレス群250とEEPROM108の基準データアドレス群258に転送し、データ補完が行われる。
【0028】
基準データ補完モードは、メモリチェックによって基準データアドレス群262及び基準データアドレス群268に基準データが格納されていないことを認識したときに動作させるモードであって、例えば、主リモコン装置20の交換後に実行されるモードである。即ち、CPU152は制御装置18に基準データを要求する要求データを送受信用データアドレス群260に格納し、送受信回路176を介して制御装置18へ送出する。制御装置18のCPU102はこれを受けてRAM106の基準データアドレス群250に格納されている基準データを送受信アドレス256に転送し、送受信回路126から主リモコン装置20へ送出する。CPU152は送受信用データアドレス群260に一時記憶された基準データを基準データアドレス群262とEEPROM158の基準データアドレス群268に転送し、データ補完が行われる。
【0029】
そして、基準データ更新記憶モードは、制御装置18が保持する現在の基準データ(最新データ)を主リモコン装置20に転送し、EEPROM158に更新記憶させるバックアップモードである。即ち、RAM106の基準データアドレス群250に格納されたデータは、定期的に主リモコン装置20に転送される。データの転送はリモコン装置20の操作や制御装置18の動作を阻害しない時間帯を選んで実行する。主リモコン装置20のCPU152はバックアップ体制が整うと、バックアップの受け入れ信号を送受信用データアドレス群260に格納し、制御装置18に送信する。制御装置18のCPU102は、これを受けて基準データアドレス群250に格納されたデータを主リモコン装置20に送信する。主リモコン装置20は受領した基準データをもってRAM154の基準データアドレス群262とEEPROM158の基準データアドレス群268に格納されているデータの上から基準データを書き換えて更新する。
【0030】
次に、データ補完方法を図5の動作フローチャートを参照して説明すると、制御装置18又は主リモコン装置20の修理が終了し、商用電源の通電後、ステップS1では制御装置18のCPU102がROM104のプログラムに従い、RAM106の基準データアドレス群250及びEEPROM108の基準データアドレス群258のメモリチェックを実行する。また、主リモコン装置20のCPU152がROM156のプログラムに従い、RAM154の基準データアドレス群262及びEEPROM158の基準データアドレス群268のメモリチェックを実行する。
【0031】
ステップS2では、制御装置18側の基準データが消失していたか否かが判定される。消失していないときはステップS3に移行し、主リモコン装置20側の基準データが消失していたか否かが判定される。消失していないときはステップS8に移行し、消失していたときは主リモコン装置20はデータ要求信号を送出し、ステップS4に移行して基準データ補完モードが実行される。
【0032】
ステップS4では、主リモコン装置20が交換されたか否かに無関係に制御装置18のRAM106に格納された基準データが主リモコン装置20のRAM154とEEPROM158に転送される。
【0033】
ステップS2で制御装置18側の基準データが消失していたときは、制御装置18は主リモコン装置20に対してデータ要求信号を送出する。ステップS5に移行して主リモコン装置20側の基準データが消失しているか否かが判定される。主リモコン装置20側の基準データが消失していなければステップS6に移行する。
【0034】
ステップS6では、制御装置18からのデータ要求信号に基づき基準データ修復モードが実行される。主リモコン装置20のRAM154に格納された基準データは制御装置18のRAM106及びEEPROM108に転送される。
【0035】
そして、ステップS5で主リモコン装置20側の基準データが消失していた時は、ステップS7に移行する。ステップS7では例えば、制御装置18及び主リモコン装置20の双方が交換され、何れも基準データを有せず、動作不能状態の場合がある。この場合には、制御装置18及び主リモコン装置20の双方から基準データを要求する信号が送出される。主リモコン装置20側では所定時間経過しても基準データの転送が無いときは、警告音、警告音声、LED等の点滅、エラー表示等によって報知する。作業者はこの報知によって基準データが無いことを認識し、取り外した主リモコン装置20又は制御装置18を一旦接続してデータ転送を完了させることができる。
【0036】
ステップS8では通常通信モードに移行する。この場合、主リモコン装置20に入力された指令に基づき給湯制御動作が実行される。
【0037】
ステップS9ではリモコン操作の頻度が少ない時間帯に到達したか否かが判定される。YESのときはステップS10に移行し、基準データ更新記憶モードが実行される。このとき、給湯動作が実行されているか否かも判定され、動作中の場合、例えば、1時間後にステップS10に移行して基準データ更新記憶モードが実行される。
【0038】
基準データ更新モードでは、例えば、図6に示すように、タイムスケジュールが実行される。即ち、この基準データ更新モードでは、給湯装置が動作していない時間帯を選んでのデータ転送の実行が望ましい。通常、給湯装置2は浴槽4への湯張り、追焚が終了してから最長4時間の保温時間を想定している。この保温時間は通常の生活パターンを目安としており、基準データ更新モードの実行は保温時間終了を基準とし、例えば、保温運転終了後から1時間後を目安に基準データ更新モードを実行する。このようにすれば、給湯運転に支障を来すことがなく、動作の信頼性を高めることができる。
【0039】
なお、基準データ更新モードは、保温運転終了から任意の時間を設定しても良く、保温時間帯の終了前に給湯装置を終了させたときには、その終了時刻を基準に任意の時間経過後に実行させてもよく、また、一般的に就寝の時間帯を選択して実行させてもよく、また、給湯装置の使用時間帯の学習により使用頻度の低い時間帯を選択して実行させてもよいことは勿論である。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次の効果が得られる。
a 制御装置又はリモコン装置の全部又は一部が交換された場合等、制御に必要なデータが消失したとき、正常なリモコン装置又は制御装置に保存されているデータから必要なデータを修復することができ、パソコン操作による特別なデータ修復処理を必要とすることなく、正常な制御状態に復旧させることができる。
b 制御に必要なデータを制御装置とリモコン装置との間で定期的に授受することによりデータ補完を行うので、正常なリモコン装置又は制御装置から必要なデータを常に補完することができ、特別なパソコン操作によるデータ修復処理を必要とすることなく、正常な制御状態を維持でき、制御の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の給湯装置のデータ補完方法及び給湯装置の実施形態である給湯装置を示す配管構成図である。
【図2】給湯装置の制御装置の構成を示す図である。
【図3】給湯装置のリモコン装置の構成を示す図である。
【図4】メモリのデータ構成及びメモリ間のデータ転送形態を示す図である。
【図5】 本発明の給湯装置のデータ補完方法の実施形態を示す動作フローチャートである。
【図6】基準データ更新モードのタイムスケジュールを示す図である。
【符号の簡単な説明】
2 給湯装置
4 浴槽
18 制御装置
20 主リモコン装置(リモコン装置)
22 副リモコン装置(リモコン装置)
102 CPU(制御手段)
106 RAM(記憶手段)
108 EEPROM(記憶手段)
154 RAM(記憶手段)
158 EEPROM(記憶手段)

Claims (5)

  1. 制御装置とリモコン装置との間で給湯制御等の各種制御に必要なデータを共用させた給湯装置のデータ補完方法であって、
    前記制御装置の記憶手段側の前記データが消失しているか否かを判断し、その判断の後、前記リモコン装置の記憶手段側の前記データが消失しているか否かを判断するステップと、
    前記制御装置の記憶手段側の前記データが消失している場合には、前記リモコン装置の記憶手段側にあるデータを前記制御装置に転送し、前記制御装置の前記記憶手段のデータを修復するステップと、
    前記リモコン装置の記憶手段側の前記データが消失している場合には、前記制御装置の記憶手段側にあるデータを前記リモコン装置に転送し、前記リモコン装置の前記記憶手段のデータを修復するステップと、
    前記制御装置及び前記リモコン装置の双方の前記記憶手段の前記データが消失している場合にはそれを表す告知出力を発するステップと、
    を含むことを特徴とする給湯装置のデータ補完方法。
  2. 前記制御装置と前記リモコン装置との間で通信を行う通常通信モードとは別に、前記データを送受してデータ補完を行うデータ補完モードを設定し、このデータ補完モードで前記制御装置と前記リモコン装置との間で前記データを授受することにより、消失しているデータに対するデータ補完を行うことを特徴とする請求項1記載の給湯装置のデータ補完方法。
  3. 前記リモコン装置の操作頻度が低い時間帯で前記データ補完モードを実行させることを特徴とする請求項2記載の給湯装置のデータ補完方法。
  4. 前記データの記憶手段は、不揮発性メモリ又はバックアップ電源によって消失防止が図られたメモリであることを特徴とする請求項1記載の給湯装置のデータ補完方法。
  5. 給湯機本体側に設置された制御装置と、この制御装置と有線又は無線で連係されるリモコン装置とを備えた給湯装置であって、
    前記制御装置及び前記リモコン装置に個別に設置され、制御に必要な共通のデータを記憶する記憶手段と、
    前記制御装置及び前記リモコン装置に設置され、前記記憶手段に記憶している前記データの何れか一方が消失したとき、他方から消失側に前記データを転送して補完する制御を行う制御手段と、
    を備え、前記制御手段は、前記制御装置の記憶手段側の前記データが消失しているか否かを判断し、その判断の後、前記リモコン装置の記憶手段側の前記データが消失しているか否かを判断し、前記制御装置の記憶手段側の前記データが消失している場合には、前記リモコン装置の記憶手段側にあるデータを前記制御装置に転送し、前記制御装置の前記記憶手段のデータを修復し、前記リモコン装置の記憶手段側の前記データが消失している場合には、前記制御装置の記憶手段側にあるデータを前記リモコン装置に転送し、前記リモコン装置の前記記憶手段のデータを修復し、前記制御装置及び前記リモコン装置の双方の前記記憶手段の前記データが消失している場合にはそれを表す告知出力を発することを特徴とする給湯装置。
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