JP5167837B2 - 貯蔵タンク及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、腐食性の高い薬液の貯蔵に好適な貯蔵タンク及びその制御方法に関する。
従来、硝酸、フッ酸及び塩酸等の腐食性の高い薬液の貯蔵に、フッ素樹脂等の樹脂膜を用いたライニングタンクが用いられている。図3は、従来のライニングタンクの構造を示す模式図である。
従来のライニングタンクでは、金属製の缶体101の内側に樹脂膜が耐薬品性シート103として設けられている。また、缶体101には、複数のベントホール101aが形成されている。ライニングタンクを製造する際には、耐薬品性シート103を貼り付けた後にベントホール101aを介した外部からの吸引を行う。この結果、耐薬品性シート103と缶体101との間の隙間に残存している気体が取り除かれ、耐薬品性シート103の缶体101への密着性が向上する。そして、このように構成されたライニングタンク内に硝酸、フッ酸及び塩酸等の薬液104が貯蔵される。なお、薬液104の貯蔵中に、薬液104の分子が耐薬品性シート103を透過し、耐薬品性シート103と缶体101との間の僅かな隙間に入り込むことがあるが、その大部分はベントホール101aから外部に排出される。
しかし、すべての分子が排出される訳ではなく、耐薬品性シート103と缶体101との間の隙間に滞留することがある。このような場合、図4に示すように、その一部が気体化し、耐薬品性シート103が缶体101から剥がれて剥離部102が生じることがある。更に、剥離部102に滞留する気体によって缶体101の内面が腐食し、腐食に伴う生成物が成長して肥大する場合もある。
そして、このような現象が進むと、図5に示すように、耐薬品性シート103の一部が破断してしまうこともある。この結果、薬液104が金属製の缶体101に接触することとなるため、薬液104に缶体101から不純物が混入したり、缶体101に穴が開いて薬液104が外部に漏れ出したりしてしまう。
また、特許文献2には、ライニングシートと缶体との間にガラスクロス等を設け、缶体に形成された吸引孔から吸引する技術が開示されているが、この技術によってもライニングシートと缶体との間に滞留するガスを効率的に排除することは困難である。
特許第3197149号公報 特許第2714599号公報 特公平7−23180号公報 特開平7−215395号公報 特開2005−306399号公報 特開2003−63591号公報
本発明の目的は、薬液の分子が耐薬品性シートを透過した場合に、これを効率的に排除することができる貯蔵タンク及びその制御方法を提供することにある。
本願発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意検討を重ねた結果、以下に示す発明の諸態様に想到した。
貯蔵タンクの一態様には、缶体と、前記缶体の内面に貼り付けられた耐薬品性シートと、前記缶体と前記耐薬品性シートとの間に設けられた通気性シートと、が設けられている。更に、前記通気性シートに対して換気用ガスを供給する供給手段と、前記通気性シート内の気体を排気する排気手段と、が設けられている。更に、前記供給手段及び前記排気手段の動作の制御を行う制御手段と、前記貯蔵タンク内の第1の気圧を測定する第1の気圧測定手段と、前記換気用ガスの通流経路の第2の気圧を測定する第2の気圧測定手段と、前記排気手段により排気される気体の通流経路の第3の気圧を測定する第3の気圧測定手段と、が設けられている。
前記制御手段は、前記第1の気圧と前記第2の気圧との第1の比較を行い、前記第1の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧より大きい場合には、前記第2の気圧と前記第3の気圧との第2の比較を行い、前記第1の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧以下の場合には、前記供給手段による供給量を前記第1の比較時のものより小さくした後に、前記第1の気圧と前記第2の気圧との第3の比較を行い、前記第3の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧より大きい場合には、前記第2の比較を行う。前記第2の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧より大きい場合には、前記換気用ガスの流量と予め設定されている流量との第4の比較を行い、前記第2の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧以下の場合には、前記排気手段による排気量を前記第2の比較時のものより大きくするか、又は前記供給手段による供給量を前記第2の比較時のものより小さくした後に、前記第2の気圧と前記第3の気圧との第5の比較を行い、前記第5の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧より大きい場合には、前記第4の比較を行う。前記第4の比較において前記換気用ガスの流量が予め設定されている流量より大きければ、前記排気手段により排気される気体の成分に異常がないか判断し、前記排気手段により排気される気体の成分に異常がなければ、前記第1の比較に戻る。
貯蔵タンクの制御方法の制御対象は、缶体と、前記缶体の内面に貼り付けられた耐薬品性シートと、前記缶体と前記耐薬品性シートとの間に設けられた通気性シートと、前記通気性シートに対して換気用ガスを供給する供給手段と、前記通気性シート内の気体を排気する排気手段と、前記貯蔵タンク内の第1の気圧を測定する第1の気圧測定手段と、前記換気用ガスの通流経路の第2の気圧を測定する第2の気圧測定手段と、前記排気手段により排気される気体の通流経路の第3の気圧を測定する第3の気圧測定手段と、が設けられた貯蔵タンクである。そして、この制御方法では、前記貯蔵タンク内の気圧を測定し、前記換気用ガスの通流経路の気圧を測定し、前記排気手段により排気される気体の通流経路の気圧を測定する。そして、前記貯蔵タンク内の気圧、前記換気用ガスの通流経路の気圧及び前記排気手段により排気される気体の通流経路の気圧に基づいて、前記供給手段及び前記排気手段の動作の制御を行う。
この制御では、前記第1の気圧と前記第2の気圧との第1の比較を行い、前記第1の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧より大きい場合には、前記第2の気圧と前記第3の気圧との第2の比較を行い、前記第1の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧以下の場合には、前記供給手段による供給量を前記第1の比較時のものより小さくした後に、前記第1の気圧と前記第2の気圧との第3の比較を行い、前記第3の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧より大きい場合には、前記第2の比較を行う。前記第2の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧より大きい場合には、前記換気用ガスの流量と予め設定されている流量との第4の比較を行い、前記第2の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧以下の場合には、前記排気手段による排気量を前記第2の比較時のものより大きくするか、又は前記供給手段による供給量を前記第2の比較時のものより小さくした後に、前記第2の気圧と前記第3の気圧との第5の比較を行い、前記第5の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧より大きい場合には、前記第4の比較を行う。前記第4の比較において前記換気用ガスの流量が予め設定されている流量より大きければ、前記排気手段により排気される気体の成分に異常がないか判断し、前記排気手段により排気される気体の成分に異常がなければ、前記第1の比較に戻る。
上記の貯蔵タンク等によれば、換気用ガスが通気性シート内を流れるため、薬液の分子が耐薬品性シートを透過した場合でも、この分子を換気用ガスの流れに伴って缶体の外部へと排除することができる。従って、薬液の分子の滞留に伴う異常を抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る貯蔵タンクを示す模式図である。
本実施形態の貯蔵タンクでは、金属製の缶体1の内側に樹脂膜が耐薬品性シート3として設けられている。また、缶体1と耐薬品性シート3との間に、通気性シート2が設けられている。耐薬品性シート3及び通気性シート2は、同一の材料、例えばフッ素樹脂から構成されている。但し、耐薬品性シート3が液体が透過しない密な膜から構成されているのに対し、通気性シート2は気体が通流可能な疎な膜から構成されている。缶体1には、複数の排気口1a及び吸気口1bが形成されている。
排気口1aには排気管6の一端が繋がっており、排気管6の他端は強制排気を行うポンプ等の排気装置に繋がっている。排気管6には、その内部の気圧を測定する圧力計PV及びその内部の気体の成分を検出する成分計Gが設けられている。成分計Gとしては、Ph計又は湿度計等が用いられる。更に、排気管6には、排気用の圧力制御弁VVが設けられている。
一方、吸気口1bには吸気管7の一端が繋がっており、吸気管7の他端は換気用ガスを供給するガスタンク又はガスボンベ等の供給装置に繋がっている。吸気管7には、その内部の気圧を測定する圧力計PS及びその内部の気体の流量を測定する流量計FMが設けられている。更に、吸気管7には、吸気用の圧力制御弁VSが設けられている。なお、換気用ガスとしては、窒素ガス等の不活性ガス、又は乾燥空気等が用いられる。本明細書では、露点が−20℃以下の気体をいう。
また、この貯蔵タンクには、耐薬品性シート3内の空間、つまり薬液4が貯蔵される空間の気圧を測定する圧力計P0が設けられている。更に、圧力計PV、PS及びP0による測定結果に基づいて、圧力制御弁VV及びVSの開度を制御する制御部5が設けられている。制御部5は、流量計FM及び成分計GSの測定結果をも監視しており、これらの測定結果に応じて警報を発することがある。
このように構成された貯蔵タンクにおいては、平常時には、吸気管7及び吸気口1aを介して通気性シート2に換気用ガス(太い矢印)が供給される。換気用ガスは、通気性シート2内を流れ、排気口1bから排出される。そして、排気管6を介して外部に強制排気される。従って、硝酸、フッ酸及び塩酸等の薬液4の分子(細い矢印)が耐薬品性シート3を透過したとしても、この分子は耐薬品性シート3と缶体1との間に滞留することなく、換気用ガスの流れに沿って外部に強制的に確実に排出される。つまり、本実施形態では、換気用ガスを用いた通気性シート2の換気が常に行われる。このため、耐薬品性シート3の剥がれ及び破断、缶体1の内面の腐食、薬液4への不純物の混入、並びに、薬液4の漏出が防止される。
なお、換気用ガスを缶体1内に供給するため、缶体1の内外の気圧差等によっては耐薬品性シート3及び通気性シート2に剥がれ等が生じるおそれがある。そこで、本実施形態では、制御部5が圧力制御弁VV及びVSの開度を制御することとしている。次に、制御部5が行う制御の内容について説明する。図2は、制御部5が行う制御の内容を示すフローチャートである。
制御部5は、先ず、圧力制御弁VV及びVSを中程度に開く(ステップS1)。このときの開度は、例えば50%とする。
次に、制御部5は、缶体1内の圧力計P0により測定される気圧が、吸気管7に設けられた圧力計PSにより測定される気圧より高いか判断する(ステップS2)。そして、制御部5は、圧力計P0により測定される気圧が圧力計PSにより測定される気圧より高ければ、ステップS3の処理を行うとし、そうでなければ、ステップS6の処理を行うこととする。
ステップS3において、制御部5は、圧力計PSにより測定される気圧が、排気管6に設けられた圧力計PVにより測定される気圧より高いか判断する。そして、制御部5は、圧力計PSにより測定される気圧が圧力計PVにより測定される気圧より高ければ、ステップS4の処理を行うとし、そうでなければ、ステップS9の処理を行うこととする。
ステップS4において、制御部5は、流量計FMにより測定される換気用ガスの流量が予め定められた設定値(流量閾値)より高いか判断する。そして、制御部5は、流量計FMにより測定される流量が設定値より高ければ、ステップS5の処理を行うとし、そうでなければ、ステップS8の処理を行うこととする。
ステップS5において、制御部5は、成分計Gにより検出された組成が異常なものとなっていないか判断する。異常の有無は、例えば薬液4の分子の量が予め定められた設定値(組成閾値)未満となっているかに基づいて判断することができる。そして、制御部5は、組成が異常なものとなっていなければ、ステップS2の処理を再度行うこととし、組成が異常なものとなっていれば、ステップS11の処理を行うこととする。
ステップS6では、制御部5は、吸気管7に設けられた圧力制御弁VSを若干閉じ、小開とする。例えば、圧力制御弁VSの開度を10%下げる。ステップS6の処理は、圧力計P0により測定される気圧が圧力計PSにより測定される気圧以下の場合に行われるが、この場合には、通気性シート2及び耐薬品性シート3に対して缶体1の外側から内側に0又は正の圧力がかかっている。従って、この状態をそのままにしておくと、通気性シート2及び耐薬品性シート3が缶体1から剥がれる可能性がある。そこで、外側から作用する圧力を下げるために、ステップS6では、圧力制御弁VSを小開として換気用ガスの供給量を減らすのである。
ステップS6の後、制御部5は、ステップS2と同様に、圧力計P0により測定される気圧が、圧力計PSにより測定される気圧より高いか判断する(ステップS7)。そして、制御部5は、圧力計P0により測定される気圧が圧力計PSにより測定される気圧より高ければ、通気性シート2及び耐薬品性シート3の剥がれが回避されたとして、ステップS3の処理を行うとする。一方、そうでなければ、制御部5は、換気装置から排気装置までの換気に何らかの異常があるとして、換気に異常がある旨の警報を発する(ステップS8)。これは、ステップS4の判断の結果、流量計FMにより測定される流量が設定値以下となっている場合も同様である。ステップS8の警告の原因としては、例えば通気性シート2の目詰まりが挙げられる。
ステップS9では、制御部5は、排気管6に設けられた圧力制御弁VVを大きく開くか、吸気管7に設けられた圧力制御弁VSの開度を小さくする。例えば、圧力制御弁VVの開度を95%まで上げるか、圧力制御弁VSの開度を5%まで下げる。ステップS9の処理は、圧力計PSにより測定される気圧が圧力計PVにより測定される気圧以下の場合に行われるが、この場合には、換気用ガスの流れに異常が生じている。従って、この状態をそのままにしておくと、薬液4の分子が耐薬品性シート3を透過した場合に、これを適切に排気できない可能性がある。そこで、換気用ガスの流れを適切なものとするために、ステップS9では、圧力制御弁VVを大きく開いて換気用ガスの排出量を大きくするか、圧力制御弁VSの開度を小さくして換気用ガスの供給量を減らすのである。
ステップS9の後、制御部5は、ステップS3と同様に、圧力計PSにより測定される気圧が、圧力計PVにより測定される気圧より高いか判断する(ステップS10)。そして、制御部5は、圧力計PSにより測定される気圧が圧力計PVにより測定される気圧より高ければ、換気用ガスの流れが適切なものになったとして、ステップS4の処理を行うとする。一方、そうでなければ、制御部5は、換気装置から排気装置までの換気に何らかの異常があるとして、換気に異常がある旨の警報を発する(ステップS8)。
ステップS11では、制御部5は、ライニング膜として機能する耐薬品性シート3が劣化しているか、又は他の故障が生じているとして、その旨の警報を発する。ステップS11の処理は、成分計GSにより検出された成分が異常である場合に行われるが、この場合には、薬液4の分子が耐薬品性シート3を透過していると想定される。従って、経年変化に伴って耐薬品性シート3が機能しなくなりつつあり、故障ともよべる状態となっていることを報知するのである。
制御部5がこのような制御を行うことにより、常に適切な換気を行うことができ、長期間安定して使用することが可能となる。また、劣化等による異常を速やかに検出することも可能となるため、異常に基づく被害を極めて小さなものに抑えることができる。
なお、ステップS8及びS11の警報に際しては、その警報の原因をも報知することが好ましい。原因が特定されれば、その後の対処が容易になるからである。
また、貯蔵タンクを製造する際には、通気性シート2及び耐薬品性シート3を貼り付けた後に排気口1a及び吸気口1bを介した外部からの吸引を行うことが好ましい。この結果、通気性シート2及び耐薬品性シート3と缶体1との間の隙間に残存している気体が取り除かれ、通気性シート2及び耐薬品性シート3の缶体1への密着性が向上する。
また、上述の実施形態では、通気性シート2及び耐薬品性シート3の材料が同一のものとなっているが、これらが相違していてもよい。
次に、上述のような貯蔵タンク内に貯蔵された薬液を用いて半導体装置を製造する方法について説明する。図6A乃至図6Dは、半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
先ず、図6Aに示すように、半導体基板51の表面にSTI法により素子分離絶縁膜52を形成する。素子分離絶縁膜52の形成に当たっては、半導体基板51に溝を形成し、この溝内及び半導体基板51上に絶縁膜を形成し、これを研磨する。溝の形成の際に、上述の薬液を用いたウェットエッチングを行うことができる。素子分離絶縁膜52の形成後に、ウェル53を形成する。
ウェル53の形成後に、図6Bに示すように、ゲート絶縁膜54及びゲート電極55を形成する。ゲート絶縁膜54及びゲート電極55の形成後に、不純物拡散層56及びサイドウォール絶縁膜57を形成する。このようにして、電界効果トランジスタが形成される。
電界効果トランジスタの形成後に、図6Cに示すように、この電界効果トランジスタを覆う層間絶縁膜58を形成し、これに不純物拡散層56まで達するコンタクトホール59を形成する。コンタクトホール59の形成の際に、上述の薬液を用いたウェットエッチングを行うことができる。コンタクトホール59の形成後に、コンタクトホール59内にコンタクトプラグ60を形成する。
コンタクトプラグ60の形成後に、図6Dに示すように、コンタクトプラグ60に接続される配線61を層間絶縁膜58上に形成する。配線61の形成の際に、金属膜の形成及び上述の薬液を用いた金属膜のウェットエッチングを行うことができる。
その後、上層の配線、プラグ及び層間絶縁膜等を形成し、半導体装置を完成させる。
なお、薬液の種類は、エッチングの対象に応じて異ならせる。
以下、本発明の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
缶体と、
前記缶体の内面に貼り付けられた耐薬品性シートと、
前記缶体と前記耐薬品性シートとの間に設けられた通気性シートと、
前記通気性シートに対して換気用ガスを供給する供給手段と、
前記通気性シート内の気体を排気する排気手段と、
を有することを特徴とする貯蔵タンク。
(付記2)
前記供給手段及び前記排気手段の動作の制御を行う制御手段を有することを特徴とする付記1に記載の貯蔵タンク。
(付記3)
前記貯蔵タンク内の気圧を測定する第1の気圧測定手段と、
前記換気用ガスの通流経路の気圧を測定する第2の気圧測定手段と、
前記排気手段により排気される気体の通流経路の気圧を測定する第3の気圧測定手段と、
を有し、
前記制御手段は、前記第1の気圧測定手段、前記第2の気圧測定手段及び前記第3の気圧測定手段による測定の結果に基づいて、前記供給手段及び前記排気手段の動作の制御を行うことを特徴とする付記2に記載の貯蔵タンク。
(付記4)
前記供給手段は、前記換気用ガスとして不活性ガス又は乾燥空気を供給することを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載の貯蔵タンク。
(付記5)
前記耐薬品性シート及び前記通気性シートは、同一の材料から構成されていることを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載の貯蔵タンク。
(付記6)
缶体と、
前記缶体の内面に貼り付けられた耐薬品性シートと、
前記缶体と前記耐薬品性シートとの間に設けられた通気性シートと、
前記通気性シートに対して換気用ガスを供給する供給手段と、
前記通気性シート内の気体を排気する排気手段と、
を有する貯蔵タンクに対し、
前記貯蔵タンク内の気圧を測定するステップと、
前記換気用ガスの通流経路の気圧を測定するステップと、
前記排気手段により排気される気体の通流経路の気圧を測定するステップと、
前記貯蔵タンク内の気圧、前記換気用ガスの通流経路の気圧及び前記排気手段により排気される気体の通流経路の気圧に基づいて、前記供給手段及び前記排気手段の動作の制御を行うステップと、
を有することを特徴とする貯蔵タンクの制御方法。
(付記7)
貯蔵タンクに貯蔵された薬液を用いて半導体基板のエッチングを行う工程を有し、
前記貯蔵タンクとして、
缶体と、
前記缶体の内面に貼り付けられた耐薬品性シートと、
前記缶体と前記耐薬品性シートとの間に設けられた通気性シートと、
前記通気性シートに対して換気用ガスを供給する供給手段と、
前記貯蔵タンク内の気体を排気する排気手段と、
を有するものを用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
本発明の実施形態に係る貯蔵タンクを示す模式図である。 制御部5が行う制御の内容を示すフローチャートである。 従来のライニングタンクの構造を示す模式図である。 従来のライニングタンクの損傷の一例を示す模式図である。 従来のライニングタンクの重大な損傷の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図6Aに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図6Bに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図6Cに引き続き、半導体装置の製造方法を示す断面図である。
符号の説明
1:缶体
1a:排気口
1b:吸気口
2:通気性シート
3:耐薬品性シート
4:薬液
5:制御部
6:排気管
7:吸気管

Claims (4)

  1. 缶体と、
    前記缶体の内面に貼り付けられた耐薬品性シートと、
    前記缶体と前記耐薬品性シートとの間に設けられた通気性シートと、
    前記通気性シートに対して換気用ガスを供給する供給手段と、
    前記通気性シート内の気体を排気する排気手段と、
    前記供給手段及び前記排気手段の動作の制御を行う制御手段と、
    前記貯蔵タンク内の第1の気圧を測定する第1の気圧測定手段と、
    前記換気用ガスの通流経路の第2の気圧を測定する第2の気圧測定手段と、
    前記排気手段により排気される気体の通流経路の第3の気圧を測定する第3の気圧測定手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記第1の気圧と前記第2の気圧との第1の比較を行い、
    前記第1の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧より大きい場合には、前記第2の気圧と前記第3の気圧との第2の比較を行い、
    前記第1の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧以下の場合には、前記供給手段による供給量を前記第1の比較時のものより小さくした後に、前記第1の気圧と前記第2の気圧との第3の比較を行い、
    前記第3の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧より大きい場合には、前記第2の比較を行い、
    前記第2の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧より大きい場合には、前記換気用ガスの流量と予め設定されている流量との第4の比較を行い、
    前記第2の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧以下の場合には、前記排気手段による排気量を前記第2の比較時のものより大きくするか、又は前記供給手段による供給量を前記第2の比較時のものより小さくした後に、前記第2の気圧と前記第3の気圧との第5の比較を行い、
    前記第5の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧より大きい場合には、前記第4の比較を行い、
    前記第4の比較において前記換気用ガスの流量が予め設定されている流量より大きければ、前記排気手段により排気される気体の成分に異常がないか判断し、
    前記排気手段により排気される気体の成分に異常がなければ、前記第1の比較に戻ることを特徴とする貯蔵タンク。
  2. 前記制御手段は、
    前記第3の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧以下、
    前記第4の比較において前記換気用ガスの流量が予め設定されている流量以下、又は
    前記第5の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧以下、
    のいずれかの条件が満たされた場合には、換気に異常がある旨の警報を発し、
    前記排気手段により排気される気体の成分に異常がある場合には、故障が生じている旨の警報を発することを特徴とする請求項1に記載の貯蔵タンク。
  3. 缶体と、
    前記缶体の内面に貼り付けられた耐薬品性シートと、
    前記缶体と前記耐薬品性シートとの間に設けられた通気性シートと、
    前記通気性シートに対して換気用ガスを供給する供給手段と、
    前記通気性シート内の気体を排気する排気手段と、
    前記貯蔵タンク内の第1の気圧を測定する第1の気圧測定手段と、
    前記換気用ガスの通流経路の第2の気圧を測定する第2の気圧測定手段と、
    前記排気手段により排気される気体の通流経路の第3の気圧を測定する第3の気圧測定手段と、
    を有する貯蔵タンクに対し、
    前記貯蔵タンク内の気圧を測定するステップと、
    前記換気用ガスの通流経路の気圧を測定するステップと、
    前記排気手段により排気される気体の通流経路の気圧を測定するステップと、
    前記貯蔵タンク内の気圧、前記換気用ガスの通流経路の気圧及び前記排気手段により排気される気体の通流経路の気圧に基づいて、前記供給手段及び前記排気手段の動作の制御を行うステップと、
    を有し、
    前記制御を行うステップは、
    前記第1の気圧と前記第2の気圧との第1の比較を行うステップと、
    前記第1の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧より大きい場合には、前記第2の気圧と前記第3の気圧との第2の比較を行うステップと、
    前記第1の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧以下の場合には、前記供給手段による供給量を前記第1の比較時のものより小さくした後に、前記第1の気圧と前記第2の気圧との第3の比較を行うステップと、
    前記第3の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧より大きい場合には、前記第2の比較を行うステップと、
    前記第2の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧より大きい場合には、前記換気用ガスの流量と予め設定されている流量との第4の比較を行うステップと、
    前記第2の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧以下の場合には、前記排気手段による排気量を前記第2の比較時のものより大きくするか、又は前記供給手段による供給量を前記第2の比較時のものより小さくした後に、前記第2の気圧と前記第3の気圧との第5の比較を行うステップと、
    前記第5の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧より大きい場合には、前記第4の比較を行うステップと、
    前記第4の比較において前記換気用ガスの流量が予め設定されている流量より大きければ、前記排気手段により排気される気体の成分に異常がないか判断するステップと、
    前記排気手段により排気される気体の成分に異常がなければ、前記第1の比較に戻るステップと、
    を有することを特徴とする貯蔵タンクの制御方法。
  4. 前記制御を行うステップは、
    前記第3の比較において前記第1の気圧が前記第2の気圧以下、
    前記第4の比較において前記換気用ガスの流量が予め設定されている流量以下、又は
    前記第5の比較において前記第2の気圧が前記第3の気圧以下、
    のいずれかの条件が満たされた場合には、換気に異常がある旨の警報を発するステップと、
    前記排気手段により排気される気体の成分に異常がある場合には、故障が生じている旨の警報を発するステップと、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の貯蔵タンクの制御方法。
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