JP5167632B2 - 電気泳動表示装置及び電子機器 - Google Patents

Description

本発明は、電気泳動表示装置及び電子機器に関する。

従来、液相分散媒と電気泳動粒子とを含む電気泳動分散液を有し、電界を印加することにより、該電気泳動粒子の分布状態が変化して該電気泳動分散液の光学特性が変化することを利用した、電気泳動表示装置が知られている。
このような電気泳動表示装置は、バックライトが必要がないことから低コスト化や薄型化が可能となり、さらに、視野角が広くコントラストが高いことに加え、表示のメモリ性を有するために、次世代の表示デバイスとして注目を集めている。

また、このような電気泳動表示装置においては、電気泳動分散液をマイクロカプセルに封入し、このマイクロカプセルを、例えば共通電極（透明電極）を有する透明基板と、セグメント電極からなる駆動電極を有する基板との間に挟着したものが知られている。
電気泳動分散液をマイクロカプセルに封入することにより、電気泳動表示装置の製造工程において分散液の流出を防止することができるとともに、電気泳動粒子の沈降や凝集を減少させることができるという利点がある。なお、これらの基板には、可撓性や割れ難さ、軽量化等の観点から、プラスチック等の材料が用いられている。

このように、分散系を予めマイクロカプセル化する手法は近年広く利用されている。
例えば、特許文献１には、少なくとも一方が透明な一組の対向電極板間に、電気泳動粒子を含む分散系を封入したマイクロカプセルを配装した電気泳動表示装置が提案されている。
また、特許文献２には、互いに対向配置される透光性の透明基板と非透光性の背面基板との対向する面それぞれに透明電極が形成され、これら透明電極間に形成される閉空間に多数のマイクロカプセルを配置した電気泳動表示装置が提案されている。
このように、分散系をマイクロカプセル化することによって、分散系封入処理の容易化と良好な表示を実現させることを図っている。
特開昭６４−８６１１６号公報 特開平１０−１４９１１８号公報

ところで、電気泳動表示装置にプラスチック基板を使用した場合、プラスチック基板では空気中の水分を透過させてしまい、十分に水分等を遮断することができなかった。これにより、プラスチック基板を透過した水分が、表示装置内に浸入し、マイクロカプセルを劣化させてしまった。このマイクロカプセルの劣化により、電気泳動表示装置の寿命が短くなるという問題があった。

そこで、このような問題を解決する手段として、電気泳動表示装置本体（以下、表示装置と称する。）の外周に保護フィルムをラミネートし、表示装置を保護フィルムによって封止する方法が広く利用されている。

例えば、図８に示すように、一対の保護フィルム６０，６０によって表示装置６４を挟み込み、表示装置６４の周辺部において保護フィルム６０，６０同士を固着させて封止部６５を形成することにより、表示装置６４の全体を保護フィルム６０，６０によって封止する。この際、同図に示すように、保護フィルム６０，６０同士を固着させるために接着剤６６を使用する必要がある。

本発明に係るいくつかの態様は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、より空気中の水分等の表示装置内への浸入を防止し、耐湿性により優れた電気泳動表示装置及び電子機器を提供することを目的としたものである。

本発明における電気泳動表示装置は、一対の基板間に電気泳動粒子と該電気泳同粒子を分散させた液相分散媒とからなる電気泳動分散液を備えた電気泳動層を有する表示装置を持つ電気泳動表示装置であって、前記表示装置は、１枚の保護フィルムが折り畳まれることにより被包され、前記保護フィルムは、前記表示装置の表示面側を覆い、前記表示装置の前記表示面とは反対側の面において前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板と平面視で重なるように、前記保護フィルムの折り畳み方向における両端部が第１接着剤を介して貼り合わされた第１の接合部を含むことを特徴とする。
また、電気泳動粒子と電気泳動粒子を分散させた液相分散媒とを含む電気泳動分散液を備えた電気泳動層を有する電気光学パネルを持つ電気泳動表示装置であって、電気光学パネルは、１枚の保護フィルムにより折り畳まれ被包されており、保護フィルムの第１の部分と保護フィルムの第２の部分とが第１の接合部で接合されていること、を特徴とする。

上記の電気泳動表示装置において、電気光学パネルが、第１の接合部と、保護フィルムの第３の部分との間に位置するように、電気光学パネルは被包されていることが好ましい。

また、上記の電気泳動表示装置において、電気光学パネルの主面が、第１の接合部と保護フィルムの第３の部分との間に位置するように、電気光学パネルは被包され、第３の部分が電気光学パネルの主面を覆っていることが好ましい。

上記の電気泳動表示装置において、第３の部分として保護フィルムの繋ぎ目のない部分を利用することができるので、電気光学パネルの主面を表示部等に用いる場合、視認性を向上させることができる。また、第３の部分として、第３の部分は繋ぎ目のない部分を利用することができるので、空気や水等の劣化因子等の主面に対する影響を低減することができる。

上記の電気泳動表示装置において、さらに保護フィルムの第４の部分と第５の部分とが第２の接合部で接合されており、第１の接合部と第２の接合部とが、電気光学パネルを挟んで反対側に位置するように、電気光学パネルは被包されているようにしてもよい。

また、電気光学パネルの形状が矩形であるときは、矩形は、第１の短辺と、第１の短辺に対向する位置にある第２の短辺と、第１の短辺及び第２の短辺に交わり第１の短辺及び第２の短辺の長さより長い第１の長辺と、第１の短辺と第２の短辺と交わり、かつ、第１の長辺に対向する位置にある第２の長辺からなるものであり、第１の短辺及び第２の短辺が、第１の接合部と第２の接合部との間に位置するように、電気光学パネルは被包されているようにしてもよい。

あるいは、電気光学パネルの形状が矩形であるときは、矩形は、第１の短辺と、第１の短辺に対向する位置にある第２の短辺と、第１の短辺及び第２の短辺に交わり、かつ、第１の短辺及び第２の短辺の長さより長い第１の長辺と、第１の短辺と第２の短辺と交わり、かつ、第１の長辺に対向する位置にある第２の長辺からなるものであり、第１の部分及び第２の部分は、共に第１の短辺から電気光学パネルの外側に張り出しており、第４の部分及び第５の部分は、共に第２の短辺から電気光学パネルの外側に張り出しているようにしてもよい。

上記の電気泳動表示装置において、電気光学パネルの形状が矩形であるときに、矩形は、第１の短辺と、第１の短辺に対向する位置にある第２の短辺と、第１の短辺及び第２の短辺に交わり、かつ、第１の短辺及び第２の短辺の長さより長い第１の長辺と、第１の短辺と第２の短辺と交わり、かつ、第１の長辺に対向する位置にある第２の長辺からなるものであり、電気光学パネルは、第１の長辺及び第２の長辺のうち少なくともいずれかに沿って設けられた駆動回路を備えていることが好ましい。

また、電気光学パネルは、電気光学パネルと電気光学パネルの外部とを電気的に接続するための複数の端子を備えており、複数の端子は、第１の短辺及び第２の短辺のうち少なくともいずれか一方に沿って設けられていることが好ましい。

上記課題を解決するために、本発明の電気泳動表示装置は、一対の基板間に電気泳動粒子と該電気泳同粒子を分散させた液相分散媒とからなる電気泳動分散液を備えた電気泳動層を有する表示部を持つ電気泳動表示装置であって、表示部は、１枚の保護フィルムにより折り畳まれ被包されてなり、保護フィルムの折り畳み方向の端部間が、表示部の表裏面のいずれか一方側において重ねられ、固着されて封止部となっていることを特徴とする。

封止部は、表示部の裏面側に設けられていることが好ましい。

また、表示部が矩形状であって、保護フィルムの折り畳み方向が表示部の短辺方向とされ、これにより封止部が、表示部の長辺方向に沿って形成されていることが好ましい。

本発明によれば、表示部は、第１の長辺及び第２の長辺のうち少なくともいずれかに沿って設けられた駆動回路を備えていることが好ましい。

表示部は、表示部と表示部の外部とを電気的に接続するための複数の端子を備えており、複数の端子は、第１の短辺及び第２の短辺のうち少なくともいずれか一方に沿って設けられていることが好ましい。

また、封止部における折り畳み方向の端部間の重ね幅が、表示部の短辺長さの半分以上かつ短辺長さ以下の幅を有することが好ましい。

本発明は、上記課題を解決するために、一対の基板間に電気泳動層を有し、該電気泳動層が電気泳動粒子と、該電気泳動粒子を分散させる液相分散媒とからなる電気泳動分散液を備えて形成された表示装置を、保護フィルムで封止してなる電気泳動表示装置であって、表示装置は、一枚の保護フィルムが折り畳まれたことで該保護フィルムに被包されてなり、保護フィルムの折り畳み方向の端部間が、表示装置の表裏面のいずれか一方側において、接着剤を介して互いに重ねられ、固着されて折り重ね封止部となっていることを特徴とする。

本発明の構成によれば、一枚の保護フィルムで表示装置を被包し、かつ、該表示装置の表裏面のいずれか一方側で端部同士を重ね合わせて固着させていることから、水分等の浸入が懸念されている封止部分の領域を縮小することができる。これにより、外部からの水分等の浸入経路が少なくなるので、シール性を高め、耐湿性を向上させることができる。さらに、本発明によれば、折り重ね封止部を表裏面のいずれか一方側に設けることで、少なくとも表示装置の折り畳み方向両側の封止部をなくすことができる。そのため、表示装置の全周に亘って封止部が張り出すことがなくなり、表示装置の小型化を図ることができる。また、折り重ね封止部の封止幅を、水分等の浸入を十分に阻止可能とする幅に確保することができる。そのため、封止性が向上され、水分の浸入を高度に抑えることができるので、表示装置内のマイクロカプセルの劣化が防止され、耐湿性に優れたものとすることができる。これにより、表示性能が損なわれてしまうのを防止し、表示装置の耐久性と寿命を格段に向上させることが可能である。従って、長期間に亘って表示性能を良好に保持することができる。

また、本発明の電気泳動表示装置は、折り重ね封止部が表示装置の裏面側に設けられていることも好ましい。

この構成によれば、折り重ね封止部が表示装置の裏面側に設けられることから、例えば、表示装置の表面側を閲覧者が画像を視認する表示面とすると、閲覧者に良好な画像を提供することができる。よって、閲覧者は、違和感なく画像を明瞭に視認することができる。また、折り重ね封止部が裏面側に隠れることから製品としての美観を損わせることはない。

また、本発明の電気泳動表示装置は、表示装置が矩形状である場合に、保護フィルムの折り畳み方向が表示装置の短辺方向とされ、これにより折り重ね封止部が、表示装置の長辺方向に沿って形成されていることも好ましい。

一般に、電気泳動表示装置では、平面視矩形状に形成されている場合、その長辺方向における一方の側に、駆動回路基板（駆動回路部）を設けている。従って、この構成によれば、矩形状を呈する表示装置の長辺方向に沿って折り重ね封止部が形成されることから、長辺方向の両端側については、従来通りの封止構造となり、駆動回路基板等の接続も従来通りに可能となる。

また、本発明の電気泳動表示装置は、折り重ね封止部が、表示装置の短辺長さの半分以上かつ短辺長さ以下の範囲内で設定される折り重ね幅を有していのが好ましい。

この構成によれば、折り重ね幅を短辺長さの半分以上かつ短辺長さ以下の範囲内で形成することにより、水分等の透過を十分に阻止することが可能である。よって、折り重ね封止部の耐湿性が一層向上し、水分等の浸入に起因する表示性能の劣化を防ぐことができる。従って、製品としての信頼性を確保することができる。

本発明の電子機器は、上記電気泳動表示装置を備えることを特徴とする。

この構成によれば、空気中の水分等の電気泳動表示装置内への浸入を防止し、耐湿性に優れた電気泳動表示装置を備えるため、高信頼性、高品質の電子機器を提供することができる。

以下、本発明を詳しく説明する。
図１は本発明の電気泳動表示装置１の一実施形態を示す図であり、図１中符号１は電気泳動表示装置である。該電気泳動表示装置１は、平面視矩形状の表示装置４（電気光学パネル）と該表示装置４の全体を被包する一枚の保護フィルム５とを備えている。表示装置４は、対向配置されたセグメント電極６（駆動電極）を有してなる第１の基板２と、共通電極７を有してなる第２の基板３と、これら基板２，３間に挟持される電気泳動層１３と、を有して構成されている。そして、前記電気泳動層１３は、液相分散媒９と電気泳動粒子８とを含む電気泳動分散液１１が封入された多数のマイクロカプセル１０からなる。本発明の電気泳動表示装置１は、前記電気泳動分散液１１に電界が印加されることにより、電気泳動粒子８の分布状態が変化することで表示を行うものである。
なお、図１においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。

第１の基板２、第２の基板３としては、特に、電気泳動表示装置１がＩＣカードや電子ペーパーなど、フレキシブル性（可撓性）が求められる場合には、フィルム状あるいはシート状の樹脂基板が用いられる。一方、一般のパネルのように電気泳動表示装置１にフレキシブル性（可撓性）が求められない場合には、ガラスや硬質の樹脂、さらには、シリコン等の半導体基板が用いられる。

本実施形態においては第２の基板３側が、閲覧者が画像を視認する表示面となっており、電気泳動表示装置１の閲覧者側の第２の基板３には光透過性の高い透明材料からなるものが用いられている。このような樹脂基板の材料としては、例えばポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレンナフタレート（ＰＥＮ）等のポリエステル、ポリエーテルスルホン（ＰＥＳ）、ポリカーボネート（ＰＣ）、ポリエチレン（ＰＥ）が好適に用いられる。

第２の基板３の内面全体には共通電極７が蒸着法等により形成されている。共通電極７の材料としては、ＩＴＯ（インジウムスズ酸化物）等の導電性酸化物類や、ポリアニリン等の電子導電性高分子類、ポリビニルアルコール樹脂、ポリカーボネート樹脂等のマトリックス樹脂中にＮａＣｌ、ＬｉＣｌＯ４、ＫＣｌ等のイオン性物質を分散させたイオン導電性高分子類等が用いられる。本実施形態においては、ＩＴＯ（インジウムスズ酸化物）が用いられる。

一方、第２の基板３に対向配置された表示面とならない第１の基板２は透明である（光透過性が高い）必要はなく、第１の基板２に用いた材料以外にも、ポリイミド（ＰＩ）、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）、ポリスチレン（ＰＳ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリカーボネート（ＰＣ）、ポリエーテルエテルケトン（ＰＥＥＫ）、アクリルあるいはポリアクリレート類等の樹脂類、液晶ポリマー、ステンレスなどの金属類やガラス等を用いることができる。

第１の基板２の内面上には、所定形状のセグメント電極６が形成されている。該セグメント電極６を形成する際、基板２上にマージンを確保するため、セグメント電極６と第１の基板２の外周辺との間（周縁部）に隙間を設けておく。この隙間を形成する基板面（内面）は、セグメント電極６に対して段差を有したものとなっている。セグメント電極６の材料としては、ＩＴＯ（インジウムスズ酸化物）等の導電性酸化物類や、ポリアニリン等の電子導電性高分子類、ポリビニルアルコール樹脂、ポリカーボネート樹脂等のマトリックス樹脂中にＮａＣｌ、ＬｉＣｌＯ４、ＫＣｌ等のイオン性物質を分散させたイオン導電性高分子類、アルミニウム、銅、金、銀、白金、ニッケル、錫等の金属類等が用いられる。本例では、銅箔パターンによって形成されている。

そして、第１の基板２と第２の基板３との間に介在する電気泳動層１３は、多数のマイクロカプセル１０が密に配置されることで構成されている。ここでは、図１に示すように、少なくとも前記のセグメント電極６上及びその周辺に多数のマイクロカプセル１０が配されている。マイクロカプセル１０は、前述したように電気泳動粒子８と、これを分散させる液相分散媒９とからなる電気泳動分散液１１を封入したもので、全てが略同一の直径に形成されたものであり、本実施形態では、直径が約５０μｍ程度に形成されている。よって、これらマイクロカプセル１０をセグメント電極６によって規制される表示領域Ａ内に配するために、表示領域Ａの外側にもマイクロカプセル１０をはみ出させて前記したマージンを確保している。このような電気泳動層１３を第１の基板２とで挟持する第２の基板３は、同図に示すようにマイクロカプセル１０の配置に沿うようにして接着されている。

マイクロカプセル１０に封入された電気泳動分散液１１は、電界を印加することにより、電気泳動粒子８の分布状態が変化して該電気泳動分散液１１の光学特性が変化するものである。
前記液相分散媒９としては、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、オクタノール、メチルセルソルブ等のアルコール系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等の各種エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン類、ぺンタン、ヘキサン、オクタン等の脂肪族炭化水素、シクロへキサン、メチルシクロへキサン等の脂環式炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキシルベンゼン、ヘブチルベンゼン、オクチルベンゼン、ノニルベンゼン、デシルベンゼン、ウンデシルベンゼン、ドデシルベンゼン、トリデシルベンゼン、テトラデシルベンゼン等の長鎖アルキル基を有するベンゼン類等の芳香族炭化水素、塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、１，２−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素、カルボン酸塩又はその他の種々の油類等の単独、又はこれらの混合物に界面活性剤等を配合したものを用いることができる。

また、電気泳動粒子８は、液相分散媒９中で電位差による電気泳動により移動する性質を有する有機あるいは無機の粒子（高分子あるいはコロイド）である。
この電気泳動粒子８としては、例えば、アニリンブラック、カーボンブラック、チタンブラック等の黒色顔料、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化アンチモン等の白色顔料、モノアゾ、ジイスアゾン、ポリアゾ等のアゾ系顔料、イソインドリノン、黄鉛、黄色酸化鉄、カドミウムイエロー、チタンイエロー、アンチモン等の黄色顔料、モノアゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔料、キナクリドンレッド、クロムバーミリオン等の赤色顔料、フタロシアニンブルー、インダスレンブルー、アントラキノン系染料、紺青、群青、コバルトブルー等の青色顔料、フタロシアニングリーン等の緑色顔料等の１種又は２種以上を用いることができる。

さらに、これらの顔料には、必要に応じ、電解質、界面活性剤、金属石鹸、樹脂、ゴム、油、ワニス、コンパウンド等の粒子からなる荷電制御剤、チタン系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤、シラン系カップリング剤等の分散剤、潤滑剤、安定化剤等を添加することができる。
マイクロカプセル１０の壁膜を形成する材料としては、アラビアゴム・ゼラチンの複合膜、ウレタン樹脂、メラニン樹脂、尿素樹脂などの化合物が使用できる。

なお、本実施形態の電気泳動表示装置１においては、前記マイクロカプセル１０に電気泳動粒子８が二種類封入されており、一方が負に、他方が正に帯電している。これら二種類の電気泳動粒子８としては、例えば白色顔料である二酸化チタンと、黒色顔料であるカーボンブラックが用いられる。そして、このような白、黒の二種類の電気泳動粒子８を用いることにより、例えば、数字等の表示をなす場合、黒の電気泳動粒子８によって数字等を表示することができる。また、電気泳動粒子８を一種類のみ用い、これを共通電極７側、あるいはセグメント電極６側に泳動させることで、表示をなすようにしてもよい。

また、これらマイクロカプセル１０は、特に第２の基板３に対して、その共通電極７上の所定領域にてバインダ１２により固定されている。このバインダ１２としては、マイクロカプセル１０の壁膜に対する親和性が良好で、共通電極７に対する密着性に優れ、かつ絶縁性を有するものが使用可能である。例えば、ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリプロピレン、ＡＢＳ樹脂、メタクリル酸メチル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニルアクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、エチレン−ビニルアルコール−塩化ビニル共重合体、プロピレン−塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルホルマール、セルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンオキサイド、ポリスルホン、ポリアミドイミド、ポリアミノビスマレイミド、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンスルホン、ポリアリレート、グラフト化ポリフィニレンエーテル、ポリエーテルエテルケトン、ポリエーテルイミド等の高分子、ポリ四フッ化エチレン、ポリフッ化エチレンプロピレン、四フッ化エチレン−パーフロロアルコキシエチレン共重合体、エチレン−四フッ化エチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ポリ三フッ化塩化エチレン、フッ素ゴム等のフッ素系樹脂、シリコン樹脂、シリコンゴム等の珪素樹脂、その他として、メタクリル酸−スチレン共重合体、ポリブチレン、メタクリル酸メチル‐ブタジエン−スチレン共重合体等を用いることができる。

一方、これらマイクロカプセル１０は、第１の基板２に対して、そのセグメント電極６上及びその周辺にて熱硬化性樹脂からなる接着シート１４（接着剤）により固定されている。この接着シート１４に第２の基板３のマイクロカプセル１０を固着させることにより、多数のマイクロカプセル１０を第１の基板２上に保持固定している。なお、接着シート１４としては、熱硬化性樹脂の他に、熱可塑性樹脂又は紫外線硬化性樹脂等を用いることができる。

表示装置４は、その全体が一枚の保護フィルム５によって被包された状態となっている。この保護フィルム５は、表示装置４の全体を被包可能な大きさで、例えば矩形状を呈したものである。そして、図１に示すように、一枚の保護フィルム５がその一方向（折り畳み方向）において表示装置４の形状に沿って折り畳まれている。本実施形態においては、保護フィルム５の折り畳み方向を表示装置４の短辺方向としている。

そして、表示装置４の裏面側において、保護フィルム５の端部５ａ，５ｂ（第１の部分、第２の部分）同士が第１接着剤１８を介して互いに重ねられ、固着されることにより一体化して、折り重ね封止部２０（第１の接合部）とされている。この折り重ね封止部２０は、表示装置４の長辺方向に沿って延在している。そして、その折り重ね幅Ｗは表示装置４の短辺長さＬの半分以上かつ短辺長さＬ以下の範囲内に設定されている。ここで、折り重ね幅Ｗを表示装置４の短辺長さＬに相当する長さに設定することにより、保護フィルム５の大きさ及び保護フィルム５の折り畳み位置を設定し易くなるため製造が容易となる。また、折り重ね幅Ｗを許容範囲内で最も広くすることができるので耐湿性が一層向上し、より気密性（シール性）の高い封止が可能となる。

このように、折り重ね封止部２０を表示装置４の裏面側に設けることで、表示面とされる表示装置４の表面（第２の基板３）側から閲覧する閲覧者の画像視認を妨げることがないようにしている。

また、上記した保護フィルム５において、折り重ね封止部２０を有した側を背面部５Ａとし、表示装置４を介して背面部５Ａに対向する側を前面部５Ｂとすると、図２に示すように、表示装置４の長辺方向両側には、前記した保護フィルム５の前面部５Ｂと背面部５Ａとが第２接着剤（不図示）を介して互いに貼り合わされた側方封止部２６，２６（第２の接合部）が設けられている。これら側方封止部２６，２６によって、表示装置４の長辺方向両側を封止した状態となっている。

このような折り重ね封止部２０及び側方封止部２６，２６は、レーザ光照射処理や超音波処理などによる溶着によって形成されたものである。そして、その後冷却されて固化されることにより、この溶融部分が互いに密着し、一体化して折り重ね封止部２０及び側方封止部２６，２６となる。

保護フィルム５は、高分子材料からなる樹脂層と無機材料からなるバリア層との２層構造から構成されている。保護フィルム５によって一対の基板２，３を封止する際には、保護フィルム５のバリア層は樹脂層よりも基板側（内側）となるように配置される。バリア層を外側に配置した場合には、バリア層に生じる欠陥部から水分が内部に浸入するおそれがある。これに対し、保護フィルム５のバリア層を樹脂層よりも基板側に配置することで、バリア層に欠陥部が生じた場合でも外側の樹脂層により外部からの水分等の浸入を遮断することができる。さらに、樹脂層は、水分バリア性は高いが、吸水性を有するものが多く、バリア層よりも基板側に配置すると樹脂層に吸収された水分により表示装置４内に水分が浸入してしまうおそれがある。これに対し、樹脂層をバリア層よりも外側に配置することで、樹脂層から表示装置４への直接の水分等の浸入を防止することができる。

バリア層の材料としては、酸化珪素、窒化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタン等の無機材料、又はアルミ箔、銅箔、コバール箔等の金属箔が好適に用いられる。
樹脂層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエーテルスルホン（ＰＥＳ）、ポリエチレンナフタレート（ＰＥＮ）等のポリエステル、ポリカーボネート（ＰＣ）などの樹脂、又はアルミ箔、銅箔、コバール箔等の金属箔又は金属薄膜と樹脂膜とを積層したものが好適に用いられる。

第１接着剤１８は、保護フィルム５の折り畳み方向の一端側において、その端部の内外面のどちらか一方側に、前記した折り重ね封止部２０を形成可能な範囲で塗布される。これにより、封止の際には、重なり合う他端側との間に該第１接着剤１８が介在するようにして貼り付けられる。本実施形態においては、保護フィルム５の折り畳み方向一端部５ａの上に第１接着剤１８を介して折り畳み方向他端部５ｂが重ねられることから、第１接着剤１８は、保護フィルム５の端部５ａの外面側に塗布される。なお、これに限らず、保護フィルム５の端部５ｂ側の内面に塗布してもよい。いずれにせよ、端部５ａ，５ｂ間を確実に接着できるように第１接着剤１８を塗布する。

また、第２接着剤は、折り畳まれない保護フィルム５の両側部における所定の位置に、被包する表示装置４の短辺４ｂに沿うようにして塗布されている。つまり、上記した側方封止部２６，２６に対応する位置に塗布されることで、表示装置４の長辺方向両外側に張り出す保護フィルム５の端部（前面部５Ｂ及び背面部５Ａの端部）間を、表示装置４の短辺４ｂに沿って封止している。

このような第１接着剤１８及び第２接着剤により、表示装置４の全体が一枚の保護フィルム５によって被包され封止される。第１接着剤１８及び第２接着剤の材料としては、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、若しくはアクリル樹脂等の樹脂系接着剤、又はこれらの樹脂系接着剤中に窒化珪素等の無機材料フィラーを含有させたものが好適に用いられる。

（電気泳動表示装置の製造方法）
次に、上記した電気泳動表示装置の製造方法について図１〜図４を参照して説明する。

まず、表示装置４の形成方法について簡単に説明する。
ポリイミドからなる矩形状の第１の基板２を用意し、セミアディティブ法等の方法により第１の基板２の表示領域Ａに所定形状のセグメント電極６を形成する。そして、必要に応じ、この第１の基板２の長辺方向の一方側に、フレキシブル基板からなる駆動回路基板（図示せず）を接続する。
また、透明材料のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）からなる矩形状の第２の基板３を用意し、第２の基板３の内面全体に、ＩＴＯからなる共通電極７を蒸着法等により形成する。

次に、第２の基板３の共通電極７の表面に、バインダ１２を用いて多数のマイクロカプセル１０を印刷法等によって固着し、電気泳動層１３を形成する。続いて、第１の基板２に対して、そのセグメント電極６上及びその周辺に接着シート１４を貼着する。このようにして、接着シート１４を設けた第２の基板３を第１の基板２上に対向させて配置し、第１の基板２のセグメント電極６を形成した側に、該第２の基板３の電気泳動層１３側を押し当てて基板２，３同士をラミネートする。このとき、対向配置された第１の基板２と第２の基板３とを真空ラミネート装置１９（図４参照）内に搬送し、該真空ラミネート装置１９によって基板２，３同士を接合させる。

（真空ラミネート装置）
真空ラミネート装置１９は、図４に示すように、ヒーターを備えた上側挟持体２１と、該上側挟持体２１に対向配置され同じくヒーターを備えた下側挟持体２２とからなるプレスユニット２３、及び該プレスユニット２３に接続された真空装置を備えて構成されている。
なお、上側挟持体２１には、その内面側にシリコンゴム等からなる緩衝材２５が設けられている。また、下側挟持体２２は、空気を入れることのできる風船状のもので、例えばシリコンゴム等からなる。この下側挟持体２２に空気を入れ、その膨張具合を調整することにより、該下側挟持体２２を第１の基板２の形状に沿って密着させ、第１の基板２を均一に加圧することができる。従って、これら緩衝材２５や下側挟持体２２により、マイクロカプセル１０に負荷を掛け過ぎることなく、基板２，３同士を適度に且つ均一に加圧することができる。

このような真空ラミネート装置１９を用いて基板２，３間をラミネートするには、まず、第１の基板２及び第２の基板３が配された真空ラミネート装置１９内を真空装置によって真空引きする。真空ラミネート装置１９内の真空引きに伴い、下側挟持体２２にエアを導入させて膨張させることによって、緩衝材２５や下側挟持体２２が表示装置４の外形形状に沿って弾性変形し、基板２，３同士を一様にエア加圧する。それと同時に、上側挟持体２１及び下側挟持体２２のヒーターにより基板２，３同士を、例えば１００℃前後にまで加熱して、第１の基板２のセグメント電極６上及びその周辺に貼着された接着シート１４を熱硬化させ、第１の基板２及び第２の基板３をラミネート（接合）する。

このように、対向配置された一対の第１の基板２及び第２の基板３同士を、上側挟持体２１と下側挟持体２２とで挟み込んで加熱圧着することで、基板２，３間にマイクロカプセル１０を挟持した矩形状の表示装置４が形成される。

また、予め用意した矩形状の一枚の保護フィルム５に、まず、その折り畳み方向一端部５ａにおける折り重ね封止部２０に対応する位置（保護フィルム５の外面側）に第１接着剤１８を塗布する。さらに、保護フィルム５の折り畳み方向に直交する両側部における側方封止部２６，２６に対応する位置（保護フィルム５の内面側）に第２接着剤を塗布する。そして、保護フィルム５の折り畳み方向を表示装置４の短辺方向に沿わせた状態で、該保護フィルム５の内面側略中央に表示装置４を配置する。

そして、図３に示すように、まず、第１接着剤１８が塗布されている折り畳み方向一端部５ａ側を、その折り畳み位置が表示装置４の長辺４ａに対応するように、表示装置４の裏面側へと折り畳む。続いて、何も塗布されていない他端部５ｂ側を同じようにして表示装置４の裏面側へと折り畳み、折り畳むことによって重なり合う端部５ａ，５ｂとの間を第１接着剤１８を介して固着させる。このようにして、表示装置４の裏面側にその長辺方向に沿った折り重ね封止部２０を形成する。

次に、真空ラミネート装置１９を用いて側方封止部２６，２６を形成する。
保護フィルム５が巻かれた表示装置４を、図４に示した真空ラミネート装置１９に再度搬送する。表示装置４を真空ラミネート装置１９のプレスユニット２３内に収容し、その後、プレスユニット２３内を真空装置によって真空引きする。

プレスユニット２３内の真空引きに伴って、下側挟持体２２にエアを導入させて膨張させることによって、緩衝材２５や下側挟持体２２が表示装置４の外形形状に沿って変形する。すると、略矩形筒状となっている保護フィルム５の開口側の端部を表示装置４の短辺方向に沿って伸張する。これにより、保護フィルム５の前面部５Ｂ及び背面部５Ａの端部が互いに重なり合うため、これら端部間を第２接着剤を介して接着し一体化する。このようにして、表示装置４の長辺方向両外側に、図２に示すような側方封止部２６，２６を形成し、該表示装置４の全体を一枚の保護フィルム５で封止する。

本実施形態によれば、一枚の保護フィルム５を用いて表示装置４を被包していることから、水分等の浸入が懸念されている封止部の領域を少なくすることができる。よって、外部からの水分等の浸入経路が少なくなるので、電気泳動表示装置１の外周部の耐湿性を向上させることができる。なお、折り重ね封止部２０を、表示装置４の基板面に沿うようにして折り重ね封止部２０を形成することにより、表示装置４の側周に渡って封止部が張り出すことがなくなり、表示装置４の小型化を図ることができる。さらには、折り重ね封止部２０の折り重ね幅Ｗを十分に確保することができるので水分等の浸入を長期的に阻止可能とする。そのため、表示装置４内のマイクロカプセル１０の劣化が防止され、耐湿性に優れたものとすることができる。これにより、表示装置４の表示性能が損なわれてしまうのを防止し、表示装置４の耐久性と寿命を格段に向上させることが可能である。従って、電気泳動表示装置１の良好な品質を維持することができる。

また、表示装置４の裏面側に折り重ね封止部２０が設けられることから、表面側から閲覧する閲覧者に良好な画像を提供することができる。よって、閲覧者は、違和感なく明瞭な画像を視認することができる。また、折り重ね封止部２０が表示装置４の裏面側に隠れることから製品としての美観を損わせることはない。

さらに、矩形状を呈する表示装置４の長辺方向に沿って折り重ね封止部２０が形成されていることから、短辺方向に沿って折り重ね封止部２０を形成するよりも製造が容易であるとともに、側方封止部２６，２６が表示装置４の短辺４ｂに沿うことから、これら側方封止部２６，２６の封止長さを短くすることができる。
このようなことから、外部からの水分等の浸入経路が少なくなるので耐湿性の低下を防ぐことができる。従って、マイクロカプセル１０の劣化を阻止することができ、表示装置４の品質を良好に保つことができる。

そして、表示装置４の長辺方向両側に張り出すようにして側方封止部２６，２６が設けられることから、従来通りの封止構造となり、駆動回路基板等の接続も従来通りに可能となる。例えば、一方の側方封止部２６にフレキシブル基板からなる駆動回路基板を接続することができる。

また、折り重ね封止部２０の折り重ね幅Ｗを表示装置４の短辺長さＬに相当する長さに設定することにより、折り重ね封止部２０からの水分等の透過を阻止することが十分に可能である。よって、折り重ね封止部２０の耐湿性が一層向上し、水分等の浸入に起因する表示性能の劣化を確実に防ぐことができる。従って、製品としての信頼性を確保することができる。

（電子機器）
次に、本発明の電子機器について説明する。本発明の電子機器は、前述した本発明の電気泳動表示装置を備えてなるものである。
以下、前記電気泳動表示装置を備えた電子機器の例について説明する。

＜腕時計＞
まず、前記電気泳動表示装置を、腕時計の表示部に適用した例について説明する。図５は、腕時計５０の概略構成を示す斜視図である。腕時計５０は、図５に示すように、時刻を表示する表示部５６と、表示部５６の外枠として設けられた時計ケース５２と、時計ケース５２に取り付けられた時計バンド５４とを備えている。本実施形態の腕時計５０は、時計の表示部５６が湾曲しており、腕時計５０の利用者の腕に巻きつくような形状となっている。
＜携帯電話＞
次に、前記電気泳動表示装置を、携帯電話の表示部に適用した例について説明する。図６は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。この携帯電話９０は、図６に示すように、複数の操作ボタン９１の他、受話口９２、送話口９３とともに、表示部９４を備えるものである。

＜電子ペーパー＞
次に、前記電気泳動表示装置を、電子ペーパーの表示部に適用した例について説明する。図７は、この電子ペーパーの構成を示す斜視図である。この電子ペーパー１１０は、紙と同様の質感及び柔軟性を有するリライタブルシートからなる本体１１１と、表示部１１４を備えた表示ユニットとから構成されている。

本実施形態の電子機器によれば、空気中の水分等の表示装置４内への浸入を防止し、耐湿性に優れた電気泳動表示装置１を備えるため、高信頼性、高品質の電子機器を提供することができる。
なお、前記の電子機器としては、腕時計、携帯電話及び電子ペーパー以外にも、例えば表示部に上記電気泳動表示装置１を備える、電子ノート、パーソナルコンピュータ、指紋検知センサ等を備えたＩＣカードや、さらには、電子ブック、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、ＰＯＳ端末、タッチパネルを備えた機器等などを挙げることができる。

なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上記実施形態では、マイクロカプセル１０を用いた例を説明したが、これに代えて、一対の基板２，３間に、液相分散媒９中に電気泳動粒子８を分散させた電気泳動分散液層を挟持させても良い。

また、基板２，３同士を接合する接着シート１４は、セグメント電極６上ではなく、マイクロカプセル１０側に設けることも可能である。

本実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成を示す断面図である。 本実施形態に係る電気泳動表示装置の概略構成を示す平面図である。 表示装置を保護フィルムで被包する工程を示す断面図である。 真空ラミネート装置により表示装置を保護フィルムで被包する工程を示す断面図である。 腕時計の外観構成を示す斜視図である。 携帯電話の外観構成を示す斜視図である。 電子ペーパーの外観構成を示す斜視図である。 従来の電気泳動表示装置の概略構成を示す断面図である。

符号の説明

１…電気泳動表示装置、 ２…第１の基板、 ３…第２の基板、 ４…表示装置（電気光学パネル）、 ５…保護フィルム、５ａ，５ｂ…端部（第１の部分、第２の部分）、 ６…セグメント電極（駆動電極）、 ７…共通電極、 ８…電気泳動粒子、 ９…液相分散媒、 １０…マイクロカプセル、 １１…電気泳動分散液、１２…バインダ、 １３…電気泳動層 １４…接着シート（接着剤） １８…第１接着剤、 １９…真空ラミネート装置 ２０…折り重ね封止部（第１の接合部） ２１…上側挟持体、 ２２…下側挟持体、 ２３…プレスユニット、 ２５…緩衝材、 ２６…側方封止部（第２の接合部）、 ５０…腕時計（電子機器） ９０…携帯電話（電子機器）、 １１０…電子ペーパー（電子機器） Ｗ…折り重ね幅 Ｌ…表示装置の短辺長さ

Claims (8)

1. 一対の基板間に電気泳動粒子と該電気泳同粒子を分散させた液相分散媒とからなる電気泳動分散液を備えた電気泳動層を有する表示装置を持つ電気泳動表示装置であって、
   前記表示装置は、１枚の保護フィルムが折り畳まれることにより被包され、
   前記保護フィルムは、前記表示装置の表示面側を覆い、前記表示装置の前記表示面とは反対側の面において前記一対の基板のうち少なくとも一方の基板と平面視で重なるように、前記保護フィルムの折り畳み方向における両端部が第１接着剤を介して貼り合わされた第１の接合部を含むことを特徴とする電気泳動表示装置。
2. 前記保護フィルムは、前記保護フィルムの折り畳み方向と交差する方向における両側部が第２接着剤を介して貼り合わされた第２の接合部を含むことを特徴とする請求項１に記載の電気泳動表示装置。
3. 前記表示装置が矩形状であり、
   前記第２の接合部は、前記表示装置の短辺に沿って配置されることを特徴とする請求項２に記載の電気泳動表示装置。
4. 前記表示装置が矩形状であり、
   前記保護フィルムの折り畳み方向が前記表示装置の短辺方向とされ、前記第１の接合部が、前記表示装置の長辺方向に沿って形成されていることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置。
5. 前記表示装置が矩形状であり、
   前記第１の接合部における前記両端部の重ね幅が、前記表示装置の短辺長さの半分以上かつ短辺長さ以下の幅を有することを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載の電気泳動表示装置。
6. 前記表示装置は、矩形状の該表示装置の長辺に沿って設けられた駆動回路を備えていることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載の電気泳動表示装置。
7. 前記表示装置は、該表示装置と前記表示装置の外部とを電気的に接続するための複数の端子を備えており、
   前記複数の端子は、矩形状の前記表示装置の短辺に沿って配置されていることを特徴とする請求項１〜６のいずれか１項に記載の電気泳動表示装置。
8. 請求項１〜７のいずれか１項に記載の電気泳動表示装置を備えることを特徴とする電子機器。

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