JPH04268539A - 磁性流体光学素子とその応用装置および磁性流体を用いた光学的制御方法 - Google Patents

磁性流体光学素子とその応用装置および磁性流体を用いた光学的制御方法

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JPH04268539A
JPH04268539A JP3029766A JP2976691A JPH04268539A JP H04268539 A JPH04268539 A JP H04268539A JP 3029766 A JP3029766 A JP 3029766A JP 2976691 A JP2976691 A JP 2976691A JP H04268539 A JPH04268539 A JP H04268539A
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JP
Japan
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magnetic fluid
transparent
optical element
film
magnetic
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Application number
JP3029766A
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English (en)
Inventor
Genichi Matsuda
元一 松田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁性流体を利用した光学
素子とその応用装置、例えば窓ガラスを瞬間的に不透明
化または透明化する調光ガラス,電子プリンタの光シャ
ッター等に利用する光学素子と、その光学素子をOHP
や投影機のディスプレイ,電子プリンタ等に利用するた
めの装置および、その装置を利用した光制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、透明化または不透明化させる調光
ガラスや、光学的に光束を開閉する光シャッターの如く
光の透過量調節手段には、液晶パネルが利用されていた
【0003】図8は液晶パネルの説明図であり、液晶パ
ネル1は、透明電極5が形成された透明基板2と、透明
電極6が形成された透明基板3とを対向せしめ、透明基
板2と3の対向間隙に液晶4を充填し、該対向間隙の周
囲に封止材7を被着する。かかる液晶パネル1は、直交
する透明電極5と6に所定の電圧を印加すると液晶4が
配向することを利用し、調光ガラスや光シャッタおよび
ディスプレイパネルとして使用している。
【0004】かかる液晶パネルは、電子写真プリンタや
LCDプリンタにおける光シャッタとしても利用されて
おり、光シャッタとしては液晶パネル1の後方に光源を
,前方に感光ドラムを配設し、感光ドラムを回転させる
と共に画像に対応する液晶セルに電圧を印加してそれを
透明化し、それでもって感光ドラムを露光しトナー現像
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】液晶を利用した従来の
光透過量調整手段およびその応用装置は、光学的透過率
を利用する用途に対し駆動電圧は一般に50V以上であ
り、そのための駆動電源は比較的大型になる。そこで、
駆動電圧を低くし駆動電源を小型化するため液晶の厚さ
(液晶を充填したギャップ)を薄くすると、明暗のコン
トラストが悪くなるという問題点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1(イ),(ロ) は
本発明による磁性流体光学素子の基本構成図である。図
1(イ)において磁性流体光学素子10は、一対の透明
基板 (または透明フィルム)12,13で薄膜状の磁
性流体14 (または磁性流体含有フィルム17) を
挟み、それらを透明外装15で包み、透明外装15には
磁性流体14中の磁性粒子を配向させる磁界を発生せし
める電流が流れるコイル状の透明導体パターン16を形
成する。
【0007】図1(ロ) において磁性流体光学素子1
1は、磁性流体含有フィルム17を透明外装15で包み
、透明外装15には磁性流体14中の磁性粒子を配向さ
せる磁界を発生せしめる電流が流れるコイル状の透明導
体パターン16を形成する。
【0008】かかる磁性流体光学素子10,11 の応
用装置としては、多数個の光学素子10または11を直
線的に配設した磁性流体光学素子アレイ, 多数個の光
学素子10または11をマトリックス状に配設した磁性
流体光学素子パネルを構成し、さらに光学素子アレイま
たは光学素子パネルに光源或いは、光源と感光性ドラム
やプレートとを組合せて、磁性流体光学素子の応用装置
を構成する。
【0009】図1(ハ) は磁性流体中の針状磁性粒子
の動作説明図であり、磁性流体14中またはフィルム1
7に含有する磁性流体中の針状磁性粒子18は、磁界H
を印加するとその印加方向に揃う。従って、導体パター
ン16を電源20に接続し適当な直流電流を流すと、導
体パターン16の巻回方向に磁界Hが発生し、それまで
任意方向に散らばっていた磁性粒子18は磁界Hの印加
方向に揃い、磁性流体14またはフィルム17の厚さT
方向(磁性流体光学素子10,11 の厚さ方向)に光
19が透過可能となる。従って、多数個の磁性流体光学
素子10または11を配設し、それらを選択的に光19
が透過するようにすれば、所望の画像が表示可能となる
【0010】
【作用】磁性流体光学素子10,11 は、導体パター
ン16を電源20に接続して適当な直流電流を流すと、
導体パターン16の巻回方向に磁界Hが発生し、それま
で任意方向に散らばっていた磁性流体14中または磁性
流体含有フィルム17中の針状磁性粒子18は、磁界H
の印加方向に揃い、これが複数個連なってクラスターを
形成する。その結果、磁性流体14またはフィルム17
の厚さT方向に光19が透過可能となる。次に、導体パ
ターン16に流れる電流を断つと磁界Hが消滅し、磁界
Hの消滅と共に磁性粒子18の向きがばらばらになり、
光学素子10,11 は光19を通さないようになる。 従ってかかる光学素子10,11 は、調光ガラスや調
光フィルタおよび光シャッタ等の光透過量調整手段とし
て利用できる。
【0011】さらに、多数の光学素子10,11 と光
源とを組合せることで、OHPや投影機に利用する投射
型ディスプレイが構成され、多数の光学素子10,11
 に光源と感光性ドラムやプレートとを組合せることで
、電子写真プリンタ等に利用可能な光シャッタを構成す
る。
【0012】
【実施例】図2は本発明の第1,第2,第3の実施例に
よる磁性流体光学素子の断面図、図3は本発明の第4,
第5の実施例による磁性流体光学素子の断面図、図4は
磁性流体含有フィルムとそのフィルムを使用した本発明
の実施例の説明図、図5は本発明の実施例による磁性流
体光学素子アレイの模式斜視図、図6は本発明の実施例
による磁性流体光学素子パネルの模式斜視図、図7は磁
性流体光学素子アレイを利用した電子写真プリンタの原
理図である。 〔実施例1〕  図2(イ) において、磁性流体光学
素子21は一対の透明ガラス基板(透明基板)22,2
3 、ガラス基板22,23 の対向面の周縁部に例え
ば厚さ20μm のポリエチレンテレフタレートからな
るスペーサ24、ガラス基板22と23の対向間隙に充
填し薄膜状とした磁性流体14、ガラス基板22,23
 の外周端面に接着する磁性流体封止用接着材25、そ
れらを例えば厚さ10μm のポリエチレンテレフタレ
ートフィルムである透明外装15で包み、透明外装15
の外面に形成した例えば厚さ1000ÅのITO膜から
なるコイル状の透明導体パターン16にて構成する。導
体パターン16は、磁性流体14の配向磁界を発生せし
める電流を流すため、図示しない電源に接続する。
【0013】なお、ガラス基板22,23 は、ポリエ
チレンテレフタレート(PET)等の透明樹脂フィルム
またはシートに置き換えて構成可能である。 〔実施例2〕  図2(ロ) において、磁性流体光学
素子27は上面の周縁部に環状突起28が形成された透
明ガラス基板29、環状突起28に下面が接触する透明
ガラス基板23、環状突起28によって構成された間隙
に充填し薄膜状にした磁性流体14、ガラス基板23と
29の外周端面に接着する接着材25、それらを包む透
明外装15、透明外装15の外面に形成したコイル状の
透明導体パターン16にて構成する。
【0014】なお、突起28はガラス基板29のエッチ
ングにより形成可能であり、ガラス基板22,29 は
、PET等の透明樹脂フィルムまたはシートに置き換え
ることができる。その際、環状突起28に相当する突起
は、ガラス基板29に相当する樹脂フィルムまたはシー
トの成形時に同時成形で可能となる。 〔実施例3〕  図2(ハ) において、磁性流体光学
素子31は一対の透明ガラス基板22,23 、ガラス
基板22の上面に形成した複数の透明突起32、ガラス
基板23の下面が透明突起32に当接することでガラス
基板22と23の間に構成された間隙に充填し薄膜状に
した磁性流体14、ガラス基板22と23の外周端面に
接着する接着材25、それらを包む透明外装15、透明
外装15の外面に形成したコイル状の透明導体パターン
16にて構成する。透明突起32は感光性樹脂のスポッ
ト(例えば高さ15μm 直径100μm の円形) 
をスクリーン印刷等によって形成し、該スポットに光を
照射して硬化せしめ形成する。
【0015】なお、ガラス基板22,23 は、PET
等の透明樹脂フィルムまたはシートに置き換えて構成可
能である。 〔実施例4〕  図3(イ) において、磁性流体光学
素子35は上面に複数の突起36が突出する透明な厚さ
200 μm のPETフィルム(透明フィルム)37
、複数の突起36に下面が接触する厚さ200 μm 
の平坦なPETフィルム(透明フィルム)38、突起3
6によって構成された間隙に充填し薄膜状にした磁性流
体14、フィルム37と38の外周端面に接着する接着
材25、それらを包む透明外装15、透明外装15の外
面に形成したコイル状の透明導体パターン16にて構成
する。突起36は透明フィルム37のエンボス加工等に
よって形成する。
【0016】なお、PETフィルム38は、ガラス基板
23に置き換え可能である。 〔実施例5〕  図3(ロ) において、磁性流体光学
素子41は上面に複数の突起42が突出するガラス基板
43、複数の突起42に下面が接触するガラス基板23
、突起42によって構成された間隙に充填し薄膜状にし
た磁性流体14、ガラス基板43と23の外周端面に接
着する接着材25、それらを包む透明外装15、透明外
装15の外面に形成したコイル状の透明導体パターン1
6にて構成する。突起42はガラス基板43のエッチン
グによって形成する。
【0017】本発明において、磁性流体14の厚さは特
に限定しないが、 100μm 以下が望ましく特に3
〜50μm とすることが好適に用いられる。磁性流体
14には種々の公知のものが利用できる。例えば、塩化
第一鉄と塩化第二鉄を水酸化ナトリウムの水溶液中で反
応させ、例えば長さが 100Å程度の針状のマグネタ
イトコロイド粒子を作り、それにオレイン酸を加えて水
洗脱水し、さらにケロシン中に混合する。また、ガラス
基板22,23,29に替えてPETフィルム等の透明
樹脂フィルムを利用できるが、その樹脂フィルムは磁性
流体14の分散媒体である有機溶剤(例えばケロシン)
に侵されないものを選択する必要がある。導体パターン
16の形成は、例えば液晶パネル1の透明電極5,6等
に使用されているITOを、マスクを使用しコイル状に
被着させる。 〔実施例6〕  図4(イ) において、磁性流体含有
フィルム17−1は、熱可塑性樹脂51に磁性流体14
を加熱溶融ブレンドにより、磁性流体14を均一に混合
した溶融状態でガラス基板 (または透明フィルム) 
22に塗布し、その上にガラス基板 (または透明フィ
ルム) 23を密着させて構成したものである。
【0018】また、ガラス基板22,23,29に替え
てPETフィルムを使用した実施例として、アモロファ
スポリオレフィン (日本ゼオン)85重量部に、前記
マグネタイトコロイド粒子をケロシンに混合した磁性流
体15重量部を加熱溶融ブレンドによって均一に混合し
、それを厚さ50μm のPETフィルムの上に10μ
m の厚さに押出し成形し、その上に別のPETフィル
ムをラミネートし、磁性流体光学素子フィルムを得た。 かかる磁性流体光学素子フィルムは、所望寸法に切断し
磁性流体光学素子を作成する。 〔実施例7〕  図4(ロ) において、磁性流体含有
フィルム17−2は、熱可塑性樹脂51に磁性流体14
を加熱溶融で混合し、均一に分散させ、それを押出し成
形してフィルム状としたものであり、ガラス基板22,
23 や透明フィルムで挟むことなく、透明外装15で
包むことが可能であり、磁性流体光学素子を薄くする。
【0019】押出しによるフィルム成形は、例えばアモ
ロファスポリオレフィン85重量部に磁性流体15重量
部を加熱溶融ブレンドによって均一に混合し、それを厚
さ50μmのPETフィルムの上に10μm の厚さに
押出し、それを乾燥して得られる。 〔実施例8〕  図4(ハ) において、磁性流体含有
フィルム17−3は、磁性流体14を透明マイクロカプ
セル52に封入し、そのカプセル52を熱可塑性樹脂5
1に均一に混合し、それをPETフィルム(またはガラ
ス基板) 53に塗布し乾燥させて薄膜化し、その上に
PETフィルム (またはガラス基板) 54を密着さ
せたものである。
【0020】その具体的製造方法は、例えば磁性流体1
4をゼラチンによるマイクロカプセル法を用いて処理し
、磁性流体14の入ったカプセル52を得たのち、それ
をポリビニールアルコールの水溶液に均一に分散し、1
00μm のPETフィルム53の上に塗布乾燥させて
、10μm の厚さになるようにした。この上に、厚さ
 100μm のPETフィルム54を重ね合わせる。 〔実施例9〕  図4(ニ) において、磁性流体含有
フィルム17−4は、磁性体14を透明マイクロカプセ
ル52に封入し、そのカプセル52を熱可塑性樹脂51
に均一に混合し、それを成形した磁性流体光学素子フィ
ルムであり、ガラス基板や透明フィルムで挟むことなく
、透明外装15で包むことが可能であり、磁性流体光学
素子を薄くすることができる。
【0021】その製造方法は、例えば磁性体14をゼラ
チンによるマイクロカプセル法を用いて処理し、磁性流
体14の入ったカプセル52を得たのち、それをポリビ
ニールアルコールの水溶液に均一に分散させて、ガラス
板上に塗布乾燥させ、さらにガラス板から剥離させるこ
とにより、厚さ50μm の磁性流体光学素子フィルム
17−4が得られる。
【0022】磁性流体含有フィルム17−3および17
−4は、マイクロカプセル52で磁性流体14を包むこ
とにより磁性流体14が保護されるため、安定性が良く
、熱可塑性樹脂51への分散性が増大するようになる。
【0023】磁性流体含有フィルム17−1〜17−4
において、熱可塑性樹脂51は透明かつ磁性流体14が
安定な温度で加熱溶融し、かつ、磁性流体14とほぼ同
じ光屈折率でなければならない。そのような熱可塑性樹
脂51には水溶性その他のものが使用可能であり、水溶
性高分子材料としてポリビニルアルコール, ポリアク
リル酸, ポリアクリル酸ナトリウム, ポリメタクリ
ル酸, ポリメタクリル酸ナトリウム, ポリアクリル
アミド, スチレン−マレイン酸共重合体,カゼイン,
ゼラチン,デンプン,メチルセルロース,ヒドロキシエ
チルセルロース,アラビアゴム,カルボキシメチルセル
ロースがあり、他の合成高分子材料としてポリ塩化ビニ
ル, ポリ酢酸ビニル, ポリアクリロニトリル, ポ
リエチレン, ポリプロピレン, ポリスチレン,ポリ
アクリル酸エステル, ポリメタクリル酸エステル, 
ポリカーボネート, ポリ塩化ビニリデン, ポリふっ
化ビニリデン, エチレン酢酸ビニル共重合体, ポリ
アミド樹脂, ポリエステル樹脂, ポリビニルブチラ
ール, ポリウレタン樹脂, シリコン樹脂, アモロ
ファスポリオレフィン, エチルセルロース, ニトロ
セルロース等の高透明性のものが利用できる。 〔実施例10〕  図4(ホ) において、磁性流体含
有フィルム17−5は、微細多孔質の高分子フィルム5
5に磁性流体14を含浸させたものである。微細多孔質
フィルム55には、前記熱可塑性樹脂の他に熱硬化性で
あるエポキシ樹脂, ウレタン樹脂, フェノール樹脂
, メラミン樹脂, ユリア樹脂, 不飽和ポリエステ
ル樹脂等が利用できるが、光屈折率が使用する磁性流体
14とほぼ同じであり、かつ、磁性流体14の分散媒体
である有機溶剤に対し安定でなければならない。
【0024】微細多孔質フィルム55の製造例としては
、液状ポリウレタン樹脂 100重量部,硬化剤30重
量部, フルオロカーボン10重量部を均一に混合し、
それを厚さ 100μm のPETフィルムの上に2μ
m の厚さにロールコーティングし、100 ℃程度に
加熱する。すると、フルオロカーボンが蒸発して連続多
孔質のフィルム(例えば厚さ15μm 程度) が得ら
れ、それに磁性流体14を含浸させた。 〔実施例11〕  磁性流体含有フィルム17−5は、
直接に透明外装15に包み磁性流体光学素子とすること
ができるが、一対のガラス基板22,23 またはPE
T等の透明フィルム53,54 に挟んで使用してもよ
い。図4(ヘ) は、磁性流体含有フィルム17−5を
一対のガラス基板22と23に挟んだ実施例を図示した
ものである。
【0025】次に、本発明の磁性流体光学素子を用いた
応用装置について説明する。 〔実施例12〕  図5において、磁性流体光学素子ア
レイ61は、多数の小型磁性流体光学素子21 (また
は光学素子27,31,35,41或いは磁性流体含有
フィルム17−1〜17−5を利用した磁性流体光学素
子) を、1列に整列せしめホルダ64に挿着する。各
磁性流体光学素子21のコイル状透明導体パターンは、
隣接間で短絡しないように透明外被62で被覆し、各コ
イル状透明導体パターンに連通するリード63がホルダ
64より導出する。 〔実施例13〕  図7(イ) において、磁性流体光
学素子アレイ61を利用した電子写真プリンタは、光学
素子アレイ61の後方にハロゲンランプの電源81を配
設し、光学素子アレイ61の前方にはレンズ82と回転
する感光ドラム83を設ける。光学素子アレイ61の各
磁性流体光学素子 (図示せず) は図紙の厚さ方向に
整列する。そこで、所要の画像 (写真) に対応し該
磁性流体光学素子の磁性流体を選択的に配向せしめ透明
化すると共に、感光ドラム83を回転せしめ、感光ドラ
ム83の感光が終了したのちトナー現像を行うことで、
所要画像のプリントが完成する。 〔実施例14〕  図7(ロ) において、磁性流体光
学素子アレイ61を利用した電子写真プリンタは、光学
素子アレイ61の後方にハロゲンランプの電源81を配
設し、光学素子アレイ61の前方にはレンズ82と上下
方向に移動する感光プレート85を設ける。光学素子ア
レイ61の各磁性流体光学素子 (図示せず) は図紙
の厚さ方向に整列する。そこで、所要の画像 (写真)
 に対応し該磁性流体光学素子の磁性流体を選択的に配
向せしめ透明化すると共に、感光プレート85を上下方
向に移動せしめ、感光プレート85の感光が終了したの
ちトナー現像を行うことで、所要画像のプリントが完成
する。 〔実施例15〕  図6において、磁性流体光学素子パ
ネル71は、多数の小型磁性流体光学素子21 (また
は光学素子27,31,35,41 或いは磁性流体含
有フィルム17−1〜17−5を利用した磁性流体光学
素子) を、マトリックス状に整列せしめホルダ74に
挿着する。各磁性流体光学素子のコイル状透明導体パタ
ーンは、隣接間で短絡しないように透明外被72で被覆
し、各コイル状透明導体パターンに連通するリード75
はホルダ74より導出する。
【0026】かかる磁性流体光学素子パネル71におい
て、磁性流体光学素子72の選択的配向駆動は、TFT
(Thin Film Transistor)方式を
用いることにより、10Vの駆動電圧でパソコンから所
望画像を入力しその透過画像が得られる。そして、パネ
ル71の背面 (下面) よりバックライトおよび光学
的拡散板を経て光を照射せしめるようにすると、パネル
71のディスプレイ画像は一層明るく鮮明になる。また
、バックライトの代わりにOHPを用いると、スクリー
ンに白黒の鮮明な投影画像が得られる。
【0027】
【発明の効果】本発明の磁性流体光学素子は、磁性流体
の配向のためコイル状の導体パターンに流す電流Iは、
その電圧をVとし導体パターンの電気抵抗をRとしたと
き、I=V/Rであるが、抵抗Rは極めて小さいため電
圧Vを低くすることが可能であり、実施例では10V以
下で済む。このような駆動電圧Vは、液晶パネルを利用
した従来の駆動電圧の1/5以下となり、従って電源装
置は薄型,小型となり、消費電力が少なくなる。なお、
本発明を応用して調光ガラスや電子プリンタ用シャッタ
,投影ディスプレイ,バックライト型ディスプレイ等の
利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明による磁性流体光学素子の基本構成
と磁性流体の配向の説明図である。
【図2】  本発明の実施例による磁性流体光学素子の
説明図である。
【図3】  本発明の他の実施例による磁性流体光学素
子の説明図である。
【図4】  本発明による磁性流体含有フィルムの実施
例の説明図である。
【図5】  本発明の実施例による磁性流体光学素子ア
レイの模式図である。
【図6】  本発明の実施例による磁性流体光学素子パ
ネルの模式図である。
【図7】  磁性流体光学素子アレイを利用した電子写
真プリンタの原理図である。
【図8】  液晶パネルの説明図である。
【符号の説明】
10,11,21,27,31,35,41は磁性流体
光学素子12,13,22,23,43はガラス基板 
(透明基板)14は磁性流体 15は透明外装 16は配向磁界発生電流の流れるコイル状透明導体パタ
ーン 18は磁性流体中の針状磁性粒子 24は磁性流体を薄膜状にするスペーサ37,38 は
PETフィルム(透明フィルム)51は熱可塑性樹脂 52は磁性流体を封止したカプセル 55は多孔質の高分子フィルム 61は磁性流体光学素子アレイ 71は磁性流体光学素子パネル 81は光源 83は感光性ドラム 85は感光性プレート

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  磁性流体(14)を一対の透明基板(
    12,13,22,23,43)または透明フィルムに
    挟んで薄膜状とし、それらを透明外装(15)で包み、
    該磁性流体(14)中の磁性粒子(18)の配向磁界を
    発生せしめる電流の流れるコイル状の透明導体パターン
    (16)を該透明外装(15)に設けたことを特徴とす
    る磁性流体光学素子。
  2. 【請求項2】  磁性流体(14)含有フィルム(17
    )を透明外装(15)で包み、該磁性流体(14)中の
    磁性粒子(18)の配向磁界を発生せしめる電流の流れ
    るコイル状の透明導体パターン(16)を該透明外装(
    15)に設けたことを特徴とする磁性流体光学素子。
  3. 【請求項3】  磁性流体(14)含有フィルム(17
    )を一対の透明基板(12,13,22,23) また
    は透明フィルム(53,54)に挟み、それらを透明外
    装(15)で包み、該磁性流体(14)中の磁性粒子(
    18)の配向磁界を発生せしめる電流の流れるコイル状
    の透明導体パターン(16)を該透明外装(15)に設
    けたことを特徴とする磁性流体光学素子。
  4. 【請求項4】  前記磁性流体(14)含有フィルム(
    17)が、磁性流体(14)を熱可塑性樹脂(51)中
    に混合させたものであることを特徴とする前記請求項2
    または3記載の磁性流体光学素子。
  5. 【請求項5】  前記磁性流体(14)含有フィルム(
    17)が、磁性流体(14)をマイクロカプセル(52
    )に封止し、該マイクロカプセル(52)を熱可塑性樹
    脂(51)中に混合したものであることを特徴とする前
    記請求項2または3記載の磁性流体光学素子。
  6. 【請求項6】  前記磁性流体(14)含有フィルム(
    17)が、磁性流体(14)を多孔質の高分子フィルム
    (55)に含浸させたものであることを特徴とする前記
    請求項2または3記載の磁性流体光学素子。
  7. 【請求項7】  前記一対の透明基板(22,23) 
    または透明フィルムの対向面の外周部に密着するスペー
    サ(24)を設け、該スペーサ(24)の厚さが前記磁
    性流体(14)を薄膜状とする寸法であることを特徴と
    する前記請求項1記載の磁性流体光学素子。
  8. 【請求項8】  前記一対の透明基板(22,23) 
    または前記透明フィルムの一方には、他方の透明基板(
    22,23) または透明フィルムとの対向面の外周部
    に環状突起(28)を設け、該環状突起(28)の高さ
    が前記磁性流体(14)を薄膜状とする寸法であること
    を特徴とする前記請求項1記載の磁性流体光学素子。
  9. 【請求項9】  前記一対の透明基板(22,23) 
    または前記透明フィルムの一方には、他方の透明基板(
    22,23) または透明フィルムとの対向面に複数の
    透明突起(32,36) を設け、該透明突起(32,
    36) の高さが前記磁性流体(14)を薄膜状とする
    寸法であることを特徴とする前記請求項1記載の磁性流
    体光学素子。
  10. 【請求項10】  前記一対の透明基板(22,23)
     または前記透明フィルムの一方には、他方の透明基板
    (23,43) または透明フィルムとの対向面に該透
    明基板(43)または透明フィルムと一体形成である複
    数の突起(42)を設け、該突起(42)の高さが前記
    磁性流体(14)を薄膜状とする寸法であることを特徴
    とする前記請求項1記載の磁性流体光学素子。
  11. 【請求項11】  前記請求項1または2または3に記
    載した磁性流体光学素子(10,11) の多数個を直
    線状に配設し、磁性流体光学素子アレイ(61)とした
    ことを特徴とする磁性流体光学素子応用装置。
  12. 【請求項12】  前記請求項1または2または3に記
    載した磁性流体光学素子(10,11) の多数個をマ
    トリックス状に配設し、磁性流体光学素子パネル(71
    )としたことを特徴とする磁性流体光学素子応用装置。
  13. 【請求項13】  前記磁性流体光学素子アレイ(61
    )の後方に光源を配設し、該磁性流体光学素子アレイ(
    61)の前方に回転可能な感光性ドラム(83)または
    移動可能な感光性プレート(85)を配設し、選択的に
    該アレイ(61)の磁性流体光学素子を透明化すること
    によって該感光性ドラム(83)または感光性プレート
    (85)に感光画像を形成可能にしたことを特徴とする
    磁性流体光学素子の応用装置。
  14. 【請求項14】  前記磁性流体光学素子パネル(71
    )の後方に光源を配設し、選択的に該光学素子パネル(
    71)の磁性流体光学素子を透明化することによって、
    該光学素子パネル(71)に画像形成を可能としたこと
    を特徴とする磁性流体光学素子の応用装置。
  15. 【請求項15】  前記請求項1または2または3に記
    載した磁性流体光学素子(10,11) において、前
    記透明導体パターン(16)に電流を流し前記磁性流体
    (14)または前記磁性流体含有フィルム(17)の磁
    性粒子(18)を配向せしめ、該薄膜状磁性流体(14
    )または磁性流体含有フィルム(17)の厚さ方向の光
    透過率を調整することを特徴とする光学的制御方法。
  16. 【請求項16】  前記磁性流体光学素子パネル(71
    )の磁性流体光学素子において、前記透明導体パターン
    (16)に電流を流して前記磁性粒子(18)を配向せ
    しめ、選択的に該薄膜状磁性流体(14)または磁性流
    体含有フィルム(17)の厚さ方向に光透過率を調整し
    、所望画像を表示せしめることを特徴とする光学的制御
    方法。
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