JP5167159B2 - ナースコールシステム - Google Patents

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Description

本発明は、ナースコール機能を有する電子機器又はナースコール子機からの呼出指示に従って看護師の呼び出しを行うためのナースコールシステムに関するものである。
一般に、病院や介護施設などでは、ナースコールシステムが用いられている。ナースコールシステムは、病院の患者が看護師のサポートを必要とする際、又は介護施設の被介護者が介護士のサポートを必要とする際に、患者や被介護者(以下、単に「患者」と言う)が呼出ボタン等を押下することによって看護師や介護士(以下、単に「看護師」と言う)を呼び出すことができるように成されたシステムである。
多くのナースコールシステムは、ベッドサイドやトイレ、浴室などに設置するナースコール子機と、ナースセンタに設置するナースコール親機と、病室や介護室等の各ベッドサイドの壁に埋め込み設置される壁埋込形子機と、病室や介護室等の各部屋の入り口付近に設置する廊下灯とを備えて構成されている。
ナースコール子機には、呼び出しボタンの押下によって看護師の呼び出しを行うハンド形子機や握り押しボタン等がある。また、ナースコール子機は、ケーブルにより壁埋込形子機に接続されている。なお、ナースコール子機に関する技術として、当該ナースコール子機が壁埋込形子機から脱落すると、ナースコール親機にて脱落呼び出しの報知を行うものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
また、重量センサを備えたマットをベッド下の床に敷き、当該マットに患者が乗ったことを検知することにより、患者の徘徊(又は、ベッドからの落下)を示す警報を出力するように成されたマットセンサも提供されている。また、重量センサを備えたマットをベッド上の患者の上体側の位置に敷き、患者が上体を起こして当該マットに重量がかからなくなったときに患者が起き上がったことを示す警報を出力するようになされたマットセンサも存在する。
また、壁埋込形子機に対してナースコール子機およびマットセンサを接続することを可能にする分配器が知られている(例えば、特許文献2、3を参照)。図4は、従来の分配器1を用いて壁埋込形子機2とハンド形子機3及びマットセンサ4とを接続した例を示す図である。図4に示すように、壁埋込形子機2は、所定電圧Vccを供給する電源5と、電源5から供給された電圧Vccを降下させる抵抗6とを備えて構成されている。分配器1は、壁埋込形子機2からの電流経路をハンド形子機3及びマットセンサ4に分配している。
ハンド形子機3は、電源5から供給された電圧Vccを降下させる抵抗7と、患者がハンド形子機3の呼出ボタンを押したときにオン状態となるスイッチ8とを備えて構成されている。抵抗7およびスイッチ8は、抵抗6とグランドとの間で並列に接続されている。ここで、スイッチ8の抵抗値は極めて小さい。マットセンサ4は、重量センサ(図示せず)で加重の変化を検出したときにオン状態となるスイッチ9を備えて構成されている。スイッチ9は、抵抗6とグランドとの間で抵抗6に対して直列に接続されている。ここで、スイッチ9の抵抗値は極めて小さい。
以上のような構成において、壁埋込形子機2の端点10(抵抗6の電源5とは反対側のノード)に現れる電圧を参照することで、ハンド形子機3のスイッチ8のオン・オフ状態、マットセンサ4のスイッチ9のオン・オフ状態を判断することができる。すなわち、ハンド形子機3のスイッチ8およびマットセンサ4のスイッチ9がオフ状態のとき、壁埋込形子機2の端点10には、直列接続された抵抗6,7によって電源電圧Vccが分圧された電圧値が生じている。
この状態で、例えば、患者がハンド形子機3の呼出ボタンを押すことによってスイッチ8がオン状態になると、端点10はスイッチ8を介してグランドに短絡されるため、端点10の電圧はゼロに近い値となる。一方、重量センサにおいて加重の変化が検出されることによってスイッチ9がオン状態になると、端点10はスイッチ9を介してグランドに短絡されるため、端点10の電圧はゼロに近い値となる。
このように、端点10の電圧がゼロに近い値かどうかでスイッチ8、9のオン状態が検知される。スイッチ8、9のオン状態を壁埋込形子機2にて検知したとき、壁埋込形子機2から、廊下灯、ナースコール親機の順に呼び出し信号が伝達され、患者からの呼び出しが看護師に知らされる。
特開平8−242303号公報 特開2002−165845号公報 特開2008−104652号公報
しかしながら、上記した従来のナースコールシステムには、次のような解決すべき課題があった。即ち、壁埋込形子機2では、分配器1からハンド形子機3が脱落したことを検出できるが、分配器1からマットセンサ4が脱落したことは検出できない。
まず、分配器1からハンド形子機3が脱落する場合を考えてみる。ハンド形子機3の脱落前には、電源5から抵抗6、抵抗7を通ってグランドに電流が流れ(電流経路が形成)、端点10には抵抗6と抵抗7とによる電源電圧Vccの分圧が生じている。一方、ハンド形子機3の脱落後には、電源5から抵抗6を通ってグランドに流れる電流経路が形成されない。つまり、端点10に現れる電圧が脱落前後で異なり、かつ、脱落後の電圧はスイッチ8、9の何れかがオン状態のときのゼロに近い値でもないので、端点10の電圧を参照し続けることにより、分配器1からハンド形子機3が脱落したことを検出することができる。
次に、分配器1からマットセンサ4が脱落する場合を考えてみる。マットセンサ4の脱落前には、電源5から抵抗6、抵抗7を通ってグランドに電流が流れ(電流経路が形成)、端点10には抵抗6と抵抗7とによる電源電圧Vccの分圧が生じている。一方、マットセンサ4の脱落後にも、電源5から抵抗6、抵抗7を通ってグランドに電流が流れる。つまり、端点10に現れる電圧が脱落前後で同じ値となるので、分配器1からマットセンサ4が脱落したことを検出することができない。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、壁埋込形子機に接続された分配器からマットセンサおよびナースコール子機を並列に接続した場合、分配器からナースコール子機が脱落したことだけでなく、マットセンサが脱落したことも検出できるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、壁埋込形子機に対して分配器を接続し、当該分配器からナースコール子機およびナースコール機能を有する電子機器を並列に接続したナースコールシステムにおいて、壁埋込形子機が、所定電圧を供給する電源と、一端が電源に接続された第1の抵抗とを備え、ナースコール子機が、壁埋込形子機から分配器、電子機器および分配器を通ってナースコール子機に繋がる配線により第1の抵抗の他端側とグランドとの間で第1の抵抗に対して直列に接続された第2の抵抗を備えるようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、分配器から電子機器およびナースコール子機の何れも脱落していない場合、電源から第1の抵抗および第2の抵抗を通ってグランドに電流が流れる電流経路(閉回路)が形成される。一方、分配器から電子機器およびナースコール子機の少なくとも何れかが脱落した場合、電源から第1の抵抗および第2の抵抗を通ってグランドに電流が流れる電流経路が形成されなくなり、第1の抵抗の先は開放端となる。つまり、分配器から電子機器およびナースコール子機の何れも脱落していない場合と分配器から電子機器およびナースコール子機の少なくとも何れかが脱落した場合とでは、第1の抵抗の他端側に現れる電圧は異なることとなる。よって、第1の抵抗の他端側に現れる電圧値を電圧検出回路を介して検出することにより、分配器からナースコール子機が脱落したことだけでなく、電子機器(例えば、マットセンサ)が脱落したことも検出できる。
第1の実施形態によるナースコールシステムの構成例を示す図である。 第2の実施形態によるナースコールシステムの構成例を示す図である。 第3の実施形態によるナースコールシステムの構成例を示す図である。 従来のナースコールシステムの構成例を示す図である。
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、第1の実施形態によるナースコールシステムの構成例を示す図である。本実施形態によるナースコールシステムでは、図1に示すように、壁埋込形子機100に対して分配器120を接続し、分配器120からハンド形子機140(本発明のナースコール子機に相当)およびナースコール機能を有するマットセンサ160(本発明の電子機器に相当)を並列に接続している。
壁埋込形子機100は、所定電圧(本実施形態における電圧値Vcc)を供給する電源200、一端が電源200に接続された第1の抵抗220(本実施形態における抵抗値:R1)、第1の抵抗220の他端側の端点240に現れる電圧を検出する電圧検出回路260、および壁埋込形子機100に対して分配器120を接続するための接続コネクタ280を備えている。接続コネクタ280は、端点240に接続された信号端子280a、壁埋込形子機100の内部でグランドに接続された信号端子280bを備えている。
分配器120は、壁埋込形子機100に接続するための第1の接続コネクタ300、ハンド形子機140を接続するための第2の接続コネクタ320、マットセンサ160を接続するための第3の接続コネクタ340を備えている。第1の接続コネクタ300は、壁埋込形子機100が備える接続コネクタ280の信号端子280aと接続するための信号端子300a、接続コネクタ280の信号端子280bと接続するための信号端子300bを備えている。第2の接続コネクタ320は、2つの信号端子320a、320bを備えている。第3の接続コネクタ340は、3つの信号端子340a、340b、340cを備えている。
第1の接続コネクタ300の信号端子300aは、第2の接続コネクタ340の信号端子340aに配線により接続されている。第1の接続コネクタ300の信号端子300bは、第2の接続コネクタ320の信号端子320bおよび第3の接続コネクタ340の信号端子340cに配線により接続されている。第2の接続コネクタ320の信号端子320aは、第3の接続コネクタ340の信号端子340bに配線により接続されている。
ハンド形子機140は、分配器120に接続するための接続コネクタ400、第2の抵抗420(本実施形態における抵抗値:R2)、および患者がハンド形子機140の呼出ボタン(図示せず)を押したときにオン状態となる第2のスイッチ440を備えている。接続コネクタ400は、分配器120が備える第2の接続コネクタ320の信号端子320aと接続するための信号端子400a、第2の接続コネクタ320の信号端子320bと接続するための信号端子400bを備えている。ハンド形子機140の本体と接続コネクタ400との間は、ハンド形子機140のケーブルで繋がっている。なお、第2の抵抗420の抵抗値R2は、第1の抵抗220の抵抗値R1と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第2のスイッチ440の抵抗値は、第2の抵抗420の抵抗値R2に比べて無視できるほど極めて小さい。
第2の抵抗420および第2のスイッチ440は、接続コネクタ400の信号端子400aとグランドとの間で並列に接続されている。接続コネクタ400の信号端子400bは、ハンド形子機140の内部でグランドに接続されている。
マットセンサ160は、分配器120に接続するための接続コネクタ500、および重量センサ(図示せず)で加重の変化を検出したときにオン状態となる第1のスイッチ520を備えている。接続コネクタ500は、分配器120が備える第3の接続コネクタ340の信号端子340aと接続するための信号端子500a、第3の接続コネクタ340の信号端子340bと接続するための信号端子500b、第3の接続コネクタ340の信号端子340cと接続するための信号端子500cを備えている。マットセンサ160の本体と接続コネクタ500との間は、マットセンサ160のケーブルで繋がっている。なお、第1のスイッチ520の抵抗値は、第2の抵抗420の抵抗値R2に比べて無視できるほど極めて小さい。
第1のスイッチ520は、接続コネクタ500の信号端子500aと信号端子500cとの間で直列に接続されている。また、接続コネクタ500の信号端子500aと信号端子500bとの間はダイレクトに接続されている。すなわち、壁埋込形子機100から分配器120を介してマットセンサ160に繋がる配線において、分配器120とマットセンサ160(の第1のスイッチ520)とを繋ぐ配線上から分岐して分配器120に繋がる配線が、接続コネクタ500の信号端子500aと信号端子500bとの間をダイレクトに接続することによって形成されている。
以上のような構成において、壁埋込形子機100は、第1の抵抗220の他端側の端点240に現れる電圧を電圧検出回路260により検出することで、ハンド形子機140の第2のスイッチ440のオン・オフ状態、マットセンサ160の第1のスイッチ520のオン・オフ状態を判断することができる。このことを以下に説明する。
まず、ハンド形子機140の第2のスイッチ440およびマットセンサ160の第1のスイッチ520がオフ状態のとき、壁埋込形子機100から分配器120、マットセンサ160を通り、再び分配器120を通ってハンド形子機140に繋がる配線により、電源200から第1の抵抗220および第2の抵抗420を介してグランドに繋がる電流経路が形成される。具体的には、壁埋込形子機100における電源200、第1の抵抗220、信号端子280a、分配器120における信号端子300a,340a、マットセンサ160における信号端子500a,500b、分配器120における信号端子340b,320a、ハンド形子機140における信号端子400a、第2の抵抗420、グランドを繋ぐ電流経路が形成される。このため、壁埋込形子機100の端点240には、この電流経路上で直列接続された第1の抵抗220および第2の抵抗420の各抵抗値R1,R2によって電源電圧Vccが分圧された電圧値(=Vcc×R2/(R1+R2))が生じる。
この状態で、例えば、患者がハンド形子機140の呼出ボタンを押すことによって第2のスイッチ440がオン状態になると、端点240は第2のスイッチ440を介してグランドに短絡されるため、端点240の電圧はゼロに近い値となる。一方、重量センサにおいて加重の変化が検出されることによって第1のスイッチ520がオン状態になると、端点240は第1のスイッチ520を介してグランドに短絡されるため、端点240の電圧はゼロに近い値となる。
このように、端点240の電圧がゼロに近い値かどうかでスイッチ440、520のオン状態が検知される。スイッチ440、520のオン状態を壁埋込形子機100にて検知したとき、壁埋込形子機100から、廊下灯(図示せず)、ナースコール親機(図示せず)の順に呼び出し信号が伝達され、患者からの呼び出しが看護師に知らされる。
次に、分配器120からハンド形子機140が脱落する(すなわち、分配器120の第2の接続コネクタ320とハンド形子機140の接続コネクタ400とが外れる)場合を考えてみる。なお、第1のスイッチ520も第2のスイッチ440もオン状態にはなっていないものとする。この場合、ハンド形子機140の脱落前には、上述したように、電源200から第1の抵抗220、第2の抵抗420を通ってグランドに電流が流れ(電流経路が形成)、端点240には第1の抵抗220の抵抗値R1と第2の抵抗420の抵抗値R2とによる電源電圧Vccの分圧が生じている。
一方、ハンド形子機140の脱落後には、電源200から第1の抵抗220と第2の抵抗420とを通ってグランドに電流が流れる電流経路が形成されなくなり、第1の抵抗220の先(正確には、分配器120が備える第2の接続コネクタ320の先)は開放端となる。このため、端点240に現れる電圧は、上述した電源電圧Vccの分圧ではなくなる。つまり、端点240に現れる電圧がハンド形子機140の脱落前後で異なり、かつ、脱落後の電圧はスイッチ440、520の何れかがオン状態のときのゼロに近い値でもないので、端点240の電圧を電圧検出回路260により監視することにより、分配器120からハンド形子機140が脱落したことを検出することができる。
次に、分配器120からマットセンサ160が脱落する(すなわち、分配器120の接続コネクタ340とマットセンサ160の接続コネクタ500が外れる)場合を考えてみる。マットセンサ160の脱落前には、電源200から第1の抵抗220、第2の抵抗420を通ってグランドに電流が流れ(電流経路が形成)、端点240には第1の抵抗220の抵抗値R1と第2の抵抗420の抵抗値R2とによる電源電圧Vccの分圧が生じている。
一方、マットセンサ160の脱落後には、電源200から第1の抵抗220と第2の抵抗420とを通ってグランドに電流が流れる電流経路が形成されなくなり、第1の抵抗220の先(正確には、分配器120が備える第3の接続コネクタ340の先)は開放端となる。このため、端点240に現れる電圧は、上述した電源電圧Vccの分圧ではなくなる。つまり、端点240に現れる電圧がマットセンサ160の脱落前後で異なり、かつ、脱落後の電圧はスイッチ440、520の何れかがオン状態のときのゼロに近い値でもないので、端点240の電圧を電圧検出回路260により監視することにより、分配器120からマットセンサ160が脱落したことを検出することができる。
以上詳しく説明したように、第1の実施形態では、分配器120からハンド形子機140とマットセンサ160とを並列に接続する構成において、分配器120からハンド形子機140に直接繋がる配線に代えて、分配器120からマットセンサ160を介してハンド形子機140に繋がる配線を形成した。このため、分配器120からハンド形子機140およびマットセンサ160の何れも脱落していない場合と分配器120からハンド形子機140およびマットセンサ160の少なくとも何れかが脱落した場合とで、端点240に現れる電圧が異なるようにすることができる。よって、端点240に現れる電圧値を電圧検出回路260により監視することにより、分配器120からハンド形子機140が脱落したことだけでなく、マットセンサ160が脱落したことも検出できる。なお、第1の実施形態では、ハンド形子機140が脱落したときに端点240に現れる電圧値と、マットセンサ160が脱落したときに端点240に現れる電圧値とは同じであるから、どちらが脱落したかの区別はできない。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図2は、第2の実施形態によるナースコールシステムの構成例を示す図である。なお、図2において、図1に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第2の実施形態では、分配器120’は、第3の抵抗600(本実施形態における抵抗値:R3)を更に備えている。この第3の抵抗600は、ハンド形子機140とマットセンサ160との間を繋げる配線(すなわち、第2の接続コネクタ320の信号端子320aと第3の接続コネクタ340の信号端子340bとの間を繋げる配線)上に一端が接続されるとともに、他端がグランドに接続されている。つまり、第3の抵抗600は、第2の抵抗420に対して並列となるように接続されている。なお、第3の抵抗600の抵抗値R3は、第1の抵抗220の抵抗値R1と同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第3の抵抗600の抵抗値R3は、第2の抵抗420の抵抗値R2と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
以上のような構成において、分配器120’からハンド形子機140が脱落する場合を考えてみる。ハンド形子機140の脱落前には、電源200から第1の抵抗220、第2の抵抗420および第3の抵抗600を通ってグランドに電流が流れるような電流経路が形成される。これにより、端点240には、第1の抵抗220の抵抗値R1と、第2の抵抗420の抵抗値R2および第3の抵抗600の抵抗値R3の合成抵抗値とによる電源電圧Vccの分圧が生じている。
一方、ハンド形子機140の脱落後には、電源200から第1の抵抗220と第3の抵抗600とを通ってグランドに電流が流れるような電流経路が形成される。これにより、端点240には、第1の抵抗220の抵抗値R1と第3の抵抗600の抵抗値R3とによる電源電圧Vccの分圧が生じる。つまり、端点240に現れる電圧がハンド形子機140の脱落前後で異なり、かつ、脱落後の電圧はスイッチ440、520の何れかがオン状態のときのゼロに近い値でもないので、端点240の電圧を電圧検出回路260により監視することにより、分配器120’からハンド形子機140が脱落したことを検出することができる。
次に、分配器120’からマットセンサ160が脱落する場合を考えてみる。マットセンサ160の脱落前は、ハンド形子機140の脱落前と同じ状態である。一方、マットセンサ160の脱落後には、電源200から第1の抵抗220と第2の抵抗420および第3の抵抗600とを通ってグランドに流れる電流経路が形成されなくなり、第1の抵抗220の先は開放端となる。このため、端点240に現れる電圧がマットセンサ160の脱落前後で異なる。しかも、脱落後の電圧は、スイッチ440、520の何れかがオン状態のときのゼロに近い値でもなく、かつ、ハンド形子機140が脱落したときの分圧電圧でもないので、端点240の電圧を電圧検出回路260により監視することにより、分配器120’から(ハンド形子機140ではなく)マットセンサ160が脱落したことを検出することができる。
以上詳しく説明したように、第2の実施形態によれば、分配器120’に第3の抵抗600を設けたことにより、分配器120’からハンド形子機140が脱落した場合に端点240に現れる電圧と、分配器120’からマットセンサ160が脱落した場合に端点240に現れる電圧とを異ならせることができる。しかも、ハンド形子機140およびマットセンサ160の何れかの脱落後に端点240に現れる電圧は、スイッチ440、520の何れかがオン状態のときのゼロに近い値でもない。よって、端点240の電圧を電圧検出回路260により監視することにより、分配器120’からハンド形子機140が脱落したこと、および、分配器120’からマットセンサ160が脱落したことを識別して検出することができる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図3は、第3の実施形態によるナースコールシステムの構成例を示す図である。なお、図3において、図1に示した構成要素と同一の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
第3の実施形態では、分配器120’’は、第3のスイッチ700、720を更に備えている。第3のスイッチ700、720は、マットセンサ160を介してハンド形子機140に繋がる配線を有効にするか、マットセンサ160を介してハンド形子機140に繋がる配線を無効にしてハンド形子機140に対して直接的に繋がる配線を形成するかを切り替える。この第3のスイッチ700、720の切り替えは、ユーザが手動で行う。
第3のスイッチ700、720は連動してオン・オフ状態が切り替わる。すなわち、図3(a)に示すように、一方のスイッチ700がオフ状態の場合、他方のスイッチ720はオン状態となる。この場合の分配器120’’内における配線構成は、図1の分配器120内における配線構成と同じである。一方、図3(b)に示すように、一方のスイッチ700がオン状態の場合、他方のスイッチ720はオフ状態となる。
図3(b)の状態では、第1のスイッチ520がオフ状態であるかオン状態であるかによらず、電源200から第1の抵抗220、第2の抵抗420を通ってグランドに電流が流れる。つまり、第1のスイッチ520がオン状態およびオフ状態の何れであっても、端点240の電圧は同じ値となる。言い換えると、マットセンサ160の第1のスイッチ520がオン状態になっても、端点240の電圧値には影響を与えない。
以上詳しく説明したように、第3の実施形態によれば、分配器120’’に第3のスイッチ700、720を設けたことにより、例えば看護師が患者に対する看護を行う場合に、いちいちマットセンサ160の接続コネクタ500を外す必要がなく、第3のスイッチ700、720の操作という簡単な操作で分配器120’’からマットセンサ160を電気的に外すことができる。
なお、上記説明した各実施形態では、壁埋込形子機100から分配器120(120’、120’’)を介してハンド形子機140およびマットセンサ160に電流経路を分配する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、マットセンサ160の代わりに、人工呼吸器、または患者の心電図等を監視するための生体モニタ等、ナースコール機能を備えた他の医用電子機器を接続するようにしても良い。この場合には、マットセンサ160を接続したときと同様に、端点240の電圧を電圧検出回路260で監視することにより、分配器120(120’、120’’)からハンド形子機140が脱落したことだけでなく、医用電子機器が脱落したことも検出することができる。
また、第2の実施形態と第3の実施形態とを組み合わせてもよい。すなわち、分配器120(120’、120’’)は、第3の抵抗600と第3のスイッチ700、720とを両方備えるようにしても良い。この場合、端点240の電圧を電圧検出回路260で監視することにより、分配器120(120’、120’’)からハンド形子機140が脱落したこと、および、分配器120(120’、120’’)からマットセンサ160が脱落したことを識別して検出することができるとともに、所望のタイミングでスイッチ操作のみにより簡単に分配器120(120’、120’’)からマットセンサ160を電気的に外すことができる。
また、上記説明した各実施形態では、壁埋込形子機100から分配器120(120’、120’’)を介してマットセンサ160に繋がる配線において、分配器120に繋がる配線をマットセンサ160の本体内で分岐させる例について説明したが、マットセンサ160が持つケーブル内で分岐させるようにしてもよい。
その他、上記説明した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 壁埋込形子機
120,120’,120’’ 分配器
140 ハンド形子機
160 マットセンサ
200 電源
220 第1の抵抗
260 電圧検出回路
420 第2の抵抗
440 第2のスイッチ
520 第1のスイッチ
600 第3の抵抗
700 第3のスイッチ
720 第3のスイッチ

Claims (3)

  1. 壁埋込形子機に対して分配器を接続し、前記分配器からナースコール子機およびナースコール機能を有する電子機器を並列に接続したナースコールシステムにおいて、
    前記壁埋込形子機は、
    所定電圧を供給する電源と、
    一端が前記電源に接続された第1の抵抗と、
    前記第1の抵抗の他端側に現れる電圧を検出する電圧検出回路とを備え、
    前記電子機器は、
    前記ナースコール機能の作動の有無に応じて導通/非導通を切り替える第1のスイッチを備え、前記第1のスイッチは、前記壁埋込形子機から前記分配器を介して前記電子機器に繋がる配線を用いて、前記第1の抵抗の他端側とグランドとの間で前記第1の抵抗に対して直列に接続されており、
    前記壁埋込形子機から前記分配器を介して前記電子機器に繋がる配線における前記分配器と前記電子機器とを繋ぐ配線上から分岐して更に前記分配器を通って前記ナースコール子機に繋がる配線により前記第1の抵抗の他端側とグランドとの間で前記第1の抵抗に対して直列に接続された第2の抵抗と、
    前記第1の抵抗の他端側と前記グランドとの間で前記第2の抵抗に対して並列に接続され、ナースコール呼び出し操作の有無に応じて導通/非導通を切り替える第2のスイッチとを備えたことを特徴とするナースコールシステム。
  2. 請求項1に記載のナースコールシステムにおいて、
    前記分配器は、前記電子機器と前記ナースコール子機との間を繋げる配線上に一端が接続されるとともに他端がグランドに接続された第3の抵抗を備えたことを特徴とするナースコールシステム。
  3. 請求項1または2に記載のナースコールシステムにおいて、
    前記分配器は、前記電子機器を介して前記ナースコール子機に繋がる配線を有効にするか、前記電子機器を介して前記ナースコール子機に繋がる配線を無効にして前記ナースコール子機に対して直接的に繋がる配線を形成するかを切り替える第3のスイッチを更に備えたことを特徴とするナースコールシステム。
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