JP5166210B2 - 車両用ステアリングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両のステアリングホイールの回転を禁止し、同車両の盗難防止を図る車両用ステアリングロック装置に関する。
近年、自動車等の車両には、ロックバーをロック位置及びアンロック位置に往復動させ、当該ロック位置において車両のステアリングホイール(ステアリングシャフト)の回転を禁止し、同車両の盗難防止を図る車両用ステアリングロック装置が搭載されている。
この種の車両用ステアリングロック装置では、ロックバーをステアリングシャフトに設けられた係止凹部に係合させることで、ステアリングホイールがロック状態となり、同ステアリングホイールの回転が禁止される一方、ロックバーを係止凹部から離脱させることで、ステアリングホイールがアンロック状態となり、同ステアリングホイールの回転が許可されるロック機構が採用されている。
このような車両用ステアリングロック装置には、駆動源として電動モータを用い、ギヤの減速機構を介して同電動モータから駆動力を伝達し、ロックバーを往復動させる電動ステアリングロック装置(例えば、特許文献1参照)と、電動モータを用いず、メカニカルキーをステアリンホイール近傍のキーシリンダに挿し込み回す操作によって同ステアリングホイールのロック状態とアンロック状態とが切り換わる機械式のステアリングロック装置(例えば、特許文献2参照)がある。
前者の電動ステアリングロック装置には、前記係止凹部の近傍に設けられ、ロックバーの移動を規制する移動規制部材としてのロックボデー(ハウジングの突部)が設けられているものがある(例えば、特許文献3参照)。
このロックボデーは、ロックバーが係止凹部に嵌合した際に、ステアリングホイールの操舵反力によって回転位置が自動復帰するようにされたステアリングシャフトの近傍に位置する第1接触点及び同ステアリングシャフトから離間して位置する第2接触点にて同ロックバーに圧接することで、「抉(こじ)りによる抜け止め効果」が生じ、当該ロックバーの係止凹部からの離脱防止が図られている。そしてこの結果、ステアリングホイールのロック状態が安定に保持されるようになっている。
ところが、稀ではあるが、かかる「抉(こじ)りによる抜け止め効果」により、ロックバーが係止凹部から離脱し難くなり、車両のエンジン始動の為のメカニカルキーの回動操作が困難となって、ユーザが故障と勘違いする場合がある。
そこで、この電動ステアリングロック装置では、ロックバーの先端部を先細りに形成し、同ロックバーを当該先端部にて前記係止凹部と係合させている。このように構成することで、ステアリングホイールの操舵反力によってステアリングシャフトからロックバーに伝達される回転力を利用し、係止凹部からの離脱を容易にしている。
さらに、こうした電動ステアリングロック装置では、ステアリングホイールをロック状態から容易にアンロック状態とするために、駆動源である電動モータの回転力(出力)を大きくするか、或いは、減速機構の減速比を大きくすることでロックバーを係止凹部から強制的に離脱させるように工夫することが要求されつつある。
特開2006−273152号公報 特開2006−44394号公報 特開2002−49908号公報、図2等
しかしながら、このような電動ステアリングロック装置において、ロックバーの先端部を先細りに形成すると、ステアリングホイールのロック状態を維持したい場合でも、ステアリングシャフトからロックバーに伝達される回転力によって不用意にアンロック状態となってしまうことがある。
さらに、電動モータの回転力を大きくすると、必然的に該電動モータの占有容積が嵩高となり、車両のステアリング装置への電動ステアリングロック装置の設置の自由度が大きく制約される場合があると共に、部品コストが割高となる。さらに、減速比を大きくするのでは、減速機構の構造が複雑化し、部品点数の増加と部品コストの上昇を招来する。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、シンプルな構造でありながら、確実にステアリングホイールのロック状態とアンロック状態とを切り換えることができる車両用ステアリングロック装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ステアリングシャフトの外周面に凹設された係止凹部に対して往復動すると共に係合離脱可能とされたロックバーと、同ロックバーの移動を規制する移動規制部材と、同ロックバーを前記係止凹部に対する係合状態から離脱させるべく回動するカム部材とを備え、前記移動規制部材は、前記ロックバーが前記係止凹部に係合した際に、前記ステアリングシャフト近傍に位置する第1接触点、及び、該第1接触点から前記ステアリングシャフトから離れる側に位置する第2接触点にて同ロックバーに圧接することで、当該ロックバーの前記係止凹部からの離脱防止が図られている車両用ステアリングロック装置において、前記カム部材は、その回動に伴って前記第2接触点に換えて前記ステアリングシャフトからさらに離間した第3接触点にて前記ロックバーに圧接するように構成され、前記カム部材には、その回動に伴って前記ロックバーをより回転軸近傍で支持すべく、相対向すると共に該回転軸に近接する程狭幅となる一対の傾斜面を有する支持溝が周設され、前記第3接触点は、当該傾斜面の一部に設定されていること、を要旨とする。
同構成によれば、ステアリングホイールの操舵反力によってロックバーに移動規制部材が第1接触点及び第2接触点で圧接することによってロックバーのステアリングシャフトの外周面の係止凹部からの離脱防止が図られる一方、カム部材の回動に伴って、ロックバーが、ステアリングシャフトに近接する第2接触点に換えてステアリングシャフトからさらに離間した第3接触点にてカム部材に圧接し、ロックバーとステアリングシャフトの外周面とがなす角度が直角に接近するようになる。このため、カム部材の回動によるロックバーの係止凹部からの離脱(引き抜き)の容易化と、カム部材が当該回動をしない状態での同離脱の抑制効果が高レベルで両立するようになる。またこれにより、電動ステアリングロック装置では、電動モータの負荷が軽減され、同電動モータを小型化することができる。しかも、電動モータからロックバーに駆動力を伝達する駆動力伝達機構もカム部材を用いたシンプルな構造とすることができ、複雑な構造の減速機構が不要となり、部品点数の削減と部品コストの節減を実現できる。
また、ロックバーとカム部材との第3接触点は、当該カム部材に周設された支持溝の傾斜面の一部に設定されるので、同カム部材の回動に伴って、ロックバーとステアリングシャフトの外周面とがなす角度を簡単且つ確実に直角に接近させることが可能となる。また、この構成によれば、カム部材の支持溝は、ロックバーがステアリングシャフトの外周面に対して大きく傾斜している状態程、ロックバーを起立させ、係止凹部からの引き抜きを容易とする効果が高められる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ステアリングロック装置において、前記カム部材の支持溝の内側には、該カム部材の回動に伴って前記ロックバーに当接するとともに当該ロックバーを前記ステアリングシャフトから離間する方向に押圧移動させる内方カム部が同軸に設けられていること、を要旨とする。
同構成によれば、カム部材の支持溝の内側に設けた内方カム部によって、カム部材の回動に伴って、ロックバーをステアリングシャフトから離間する方向に簡単且つ確実に押圧移動させることができる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用ステアリングロック装置において、前記係止凹部が前記ステアリングシャフトの外周面に周設されたスプライン溝であること、を要旨とする。
同構成によれば、ロックバーと係合する係止凹部がステアリングシャフトの外周面に周設されたスプライン溝であるので、ステアリングシャフトの回動位置に依存することなく、係止凹部としてのスプライン溝と係合凸部としてのロックバーとの係合離脱が的確に行えるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両用ステアリングロック装置において、前記ロックバーと係止凹部との係合点と前記第1接触点間の前記ロックバーの移動方向に沿う距離Xと、該第1接触点と前記第3接触点間の前記ロックバーの移動方向に沿う距離Yとの比X:Yが1:4〜1:5の範囲に設定されていること、を要旨とする。
同構成によれば、ロックバーが移動規制部材における第1接触点、及び、カム部材における第3接触点で圧接することで、同ロックバーの抜け止め効果が得られていても、ロックバーとステアリングシャフトの外周面とがなす角度が直角に接近することから、ロックバーの係止凹部からの離脱が容易化されるようになる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の車両用ステアリングロック装置において、前記ロックバーの先端部は、先細りに形成されており、同ロックバーは、当該先端部にて前記係止凹部と係合するように構成されていること、を要旨とする。
同構成によれば、ロックバーは、その先細りに形成された先端部にて係止凹部と係合するので、該係止凹部との接触点における摩擦接触によってロックバーに適度な移動抑止効果をもたせつつ、ステアリングホイールの操舵反力によってステアリングシャフトからロックバーに伝達される回転力を利用し、同ロックバーを係止凹部から離脱させる操作がさらに容易化されるようになる。これにより、電動ステアリングロック装置では、電動モータの負荷が軽減され、同電動モータをさらに小型化しうるとともに、その作動速度を低下することができ、モータ作動音を低減することも可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の車両用ステアリングロック装置において、前記係止凹部に対して前記ロックバーを付勢する付勢部材が設けられていること、を要旨とする。
同構成によれば、ステアリングシャフトに対してロックバーを付勢する付勢部材が設けられているので、簡単且つローコストな構成によって同ロックバーをステアリングシャフトの係止凹部に係合させることができる。
本発明の車両用ステアリングロック装置によれば、シンプルな構造でありながら、確実にステアリングホイールのロック状態とアンロック状態とを切り換えることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両用ステアリングロック装置1は、電動式に作動してステアリングホイールをロック及びアンロック状態に切り換えることにより、第三者による不正なステアリングホイール操作を禁止して四輪自動車等の車両の盗難防止を図るものであり、同車両においてその運転席近傍に設けられた円筒状のコラムチューブ2に配設されるものである。
該コラムチューブ2の内部には、ステアリングホイールと車輪(いずれも図示せず)とを連結するとともに、複数のスプライン溝3a,…が外周面30に長手方向に延びるように周設された円柱状のステアリングシャフト3が回動可能に収納されている。そして、このステアリングホイールの回動操作に伴い、ステアリングシャフト3が回動し、同ステアリングホイールの操作角度に応じた舵角に車輪が操舵されるように構成されている。
本実施形態の車両用ステアリングロック装置1は、車両のステアリングポスト(図示せず)に取り付けられるケース状のロックボデー11(図1ではその一部を示す。)と、該ロックボデー11の内部に固設され、回転軸に取り付けたウォームギア12aを回転駆動する電動モータ12と、該ウォームギア12aと噛合し、前記電動モータ12によって同ウォームギア12aと直交する回転軸axの周りに回転駆動されるヘリカルギア13とを備えている。尚、図1に示す車両用ステアリングロック装置1においては、ロックボデー11はブラケット4を用いてコラムチューブ2に固定されている(図4参照)。
図1及び図2に示すように、同車両用ステアリングロック装置1は、ステアリングシャフト3のスプライン溝3a,…に対して往復動すると共に係合離脱可能とされ、同ステアリングシャフト3の回転の禁止及び禁止解除を行う平板状のロックバー14と、前記ロックボデー11に一端が固設され、他端にて同ロックバー14を前記ロックボデー11からステアリングシャフト3(スプライン溝3a,…)に向けて付勢する付勢部材としてのばね部材16とを備えている。このロックバー14には、図1において、電動モータ12側、且つ、上方側に開口する四角柱状の収容凹部14aが形成されている。尚、本実施形態において、前記ロックボデー11は、ロックバー14を貫通孔11cを挿通させることでその移動(往復動)を規制する移動規制部材として機能する。
図1及び図2に示すように、本実施形態では、ステアリングシャフト3の外周面30に凹設されたスプライン溝3a,…が、ロックバー14の先端部14bと係合することでステアリングシャフト3の回転を禁止する係止凹部として機能する。また、このロックバー14の先端部14bとスプライン溝3a,…との係合力は、車輪に嵌め込まれ、接地したタイヤから伝達されるステアリングホイールの操舵反力によってステアリングシャフト3の回転位置が自動復帰することで得られている。
図1〜図3に示すように、本実施形態の車両用ステアリングロック装置1は、前記ロックバー14を前記スプライン溝3a,…に対する係合状態から離脱させるべく回動するカム部材15を備えている。同カム部材15には、その回動に伴って前記ロックバー14をより回転軸ax近傍で支持すべく、互いに対向すると共に該回転軸ax側に近接する程狭幅となる一対の略円弧帯状の傾斜面15b,15bを有する支持溝15aが周設されている。
詳しくは、図3に示すように、このカム部材15には、その回転軸axに沿って前後方向に延びると共に前記ヘリカルギア13と相対回転不能に一体化され、且つ、前記ロックボデー11内にて図示しない軸受により両端が回転可能に支持される円柱状のカム軸15dと、該カム軸15dに支承され、前後に相対向するように配置される一対の半円盤状の挟持部15e,15eと、該挟持部15e,15eの間にて同カム軸15dに支承された四分円盤状の内方カム部15fとが設けられている。換言すれば、この内方カム部15fは、カム部材15の支持溝15aの内側に、前記ヘリカルギア13及び挟持部15e,15eと同軸に設けられている。
この一対の挟持部15e,15eにおいて、前記一対の傾斜面15b,15bは、図3の左上部においては広幅とされるとともに、右上部に向け、左回りに回転軸axを周回するに従って徐々に狭幅とされている。そして、同傾斜面15b,15bは、それぞれ、回転軸axと交差する点が、ほぼ、内方に突出する頂点となるように陣笠状の曲面(凸状の曲面)を形成している。換言すれば、各傾斜面15b,15bは、互いに平行面とされた、カム部材15の前後一対のカム側面15g,15gを基準面として、左上部から右上部に向けて、上に傾斜した曲面とされている。また、カム部材15では、内方カム部15fの上面と、一対の挟持部15e,15eの間に形成されたカム部材15本体の上面とは、面一をなして略H型の面を形成している。さらに、内方カム部15fの左上部側面15f1は、カム軸15dの中央部側面15d1と合致するように円柱面状に形成されている。そして、該一対の挟持部15e,15eの傾斜面15b,15bと、内方カム部15fの周面15cによって前記支持溝15aが形成されている。即ち、この支持溝15aの幅は、その開口部(カム部材15の周面15h)から底面(内方カム部15fの周面15c)に向けて次第に狭まるように設定されている。
そして、図1及び図2に示すように、前記カム部材15は、その回動に伴って、前記挟持部15e,15eの(傾斜面15b,15bの)間、即ち、支持溝15aによって前記ロックバー14の収容凹部14aを挟持(支持)しながら、同収容凹部14aに前記内方カム部15fを当接させ、当該ロックバー14を前記ステアリングシャフト3から離間する方向に押圧移動し得るように構成されている。即ち、支持溝15aの全周に亘って、カム部材15の周面15hにおける支持溝15aの幅<ロックバー14の厚さとなり、且つ、内方カム部15fの周面15cにおける支持溝15aの幅(支持溝15aの底面[内方カム部15fの周面15c]の幅)は、ロックバー14の厚さより微小長だけ短くなるように設定されている。
本実施形態の車両用ステアリングロック装置1は、以上のように構成され、車両室内に設けたスタートスイッチ(図示せず)を押下操作することで車両のエンジンが始動するタイプの車両を想定した場合、車両内のECU(電子制御装置)による制御を通じて、シフトレバーがパーキング位置にあるときにブレーキペダルを踏み込みながらスタートスイッチを操作すると、ステアリングホイールがアンロック状態に設定され、同車両から運転者が降りてドアを閉じるとロック状態に設定されるように動作する。
詳しくは、図1を参照して、前記カム部材15は、車両内のECUの制御によって、電動モータ12のウォームギア12aが右方向(A方向)に回転すると、前記ヘリカルギア13と共に反時計周り(CCW)に回転する一方、同電動モータ12のウォームギア12aが左方向(B方向)に回転すると、前記ヘリカルギア13と共に時計周り(CW)に回転するようになっている。尚、本実施形態の車両用ステアリングロック装置1には、前記ECUに接続された図示しないマイクロスイッチが備えられており、前記ロックバー14に連動する押圧部(図示せず)が同マイクロスイッチの接点をオンオフすることにより、同ロックバー14の移動位置(ロック位置とアンロック位置との間)が検出され、該移動位置に応じて前記電動モータ12のヘリカルギア13の回転方向が制御されるようになっている。
この車両用ステアリングロック装置1は、図1に示す状態では、カム部材15は既に反時計周りに回転し終えて基準回転位置にあり、ロックバー14がばね部材16の付勢力によって、矢印L方向に付勢され、ステアリングシャフト3のスプライン溝3a,…に係合した状態となっている。この状態では、同ステアリングホイールの回転操作が禁止されると共に、ステアリングホイールがロック状態となっている(ロックバー14はロック位置にある)。さらに、このカム部材15が、図1に示す基準回転位置から、時計周り(CW)に回転すると、同カム部材15の内方カム部15fによってロックバー14が押圧され、ばね部材16の付勢力に抗してロックバー14がステアリングシャフト3のスプライン溝3a,…から矢印UL方向に離脱する(引き抜かれる)ようになり、同ステアリングホイールの回転操作が許可され、ステアリングホイールがアンロック状態となる(ロックバー14はアンロック位置にある)。
本実施形態の車両用ステアリングロック装置1は、図4に示す状態では、前記ロックボデー11は、ステアリングホイールの操舵反力によってロックバー14が前記スプライン溝3a,…に係合した際に、ステアリングシャフト近傍に位置する第1接触点P1、及び、該第1接触点P1からさらに前記ステアリングシャフト3から離れる側に位置する第2接触点P2にて同ロックバー14(の貫通孔11c)に圧接することで、「抉(こじ)りによる抜け止め効果」が生じ、当該ロックバー14の前記スプライン溝3a,…からの離脱防止が図られている。尚、図4では、ロックバー14はステアリングシャフト3の中心を通り、その外周面30に垂直な中心軸kに対して傾斜した状態となっている。このロックバー14は、ステアリングシャフト3のスプライン溝3a,…に係合した際に、係合点P0にて前記スプライン溝3a,…に圧接している。ここで、係合点P0における、ロックバー14とスプライン溝3a,…との圧接力、第1接触点P1,P2における、同ロックバー14とロックボデー11との各圧接力は、ステアリングホイールの操舵反力によってステアリングシャフト3の回転位置が、図4では反時計周りに自動復帰するようにされていることで得られている。そしてこれにより、ロックバー14の先端部14bとスプライン溝3a,…との係合状態が安定化し、ロックバー14の前記スプライン溝3a,…からの離脱防止が図られ、ステアリングホイールが安定にロック状態とされている。尚、図4において、ステアリングシャフト3には、表層よりも高剛性の材料からなる中心軸3bが備えられている。
図4に示すように、前記ロックバー14の先端部14bは先細りに形成されており、同ロックバー14は、当該先端部14bにて前記スプライン溝3a,…と係合するように構成されている。これにより、ロックバー14は、その先細りに形成された先端部14bにてスプライン溝3a,…と係合するので、スプライン溝3a,…との係合点P0における摩擦接触によってロックバー14に適度な移動抑止効果をもたせつつ、ステアリングホイールの操舵反力によってステアリングシャフト3からロックバー14に伝達される回転力を利用し、同ロックバー14のスプライン溝3a,…からの離脱がさらに容易化されている。換言すれば、本実施形態において、図4に示すように、ロックバー14をロックボデー11と第1接触点P1及び第2接触点P2で抉ることで同ロックバー14のスプライン溝3a,…からの抜け止め効果が得られている場合では、このようにロックバー14の先端部14bが先細りに形成され、その先端部14bの斜面を介して、ロックバー14とスプライン溝3a,…との係合を解除する方向にステアリングホイールの操舵反力からの分力が作用しても、なお有効な引き抜き抑制効果が得られるようになる。
図4において、前記ロックバー14とスプライン溝3a,…との接触点である係合点P0と前記第1接触点P1間の前記ロックバー14の移動方向に沿う距離Xaと、該第1接触点P1と前記第2接触点P2間の前記ロックバー14の移動方向に沿う距離Yaとの比Xa:Yaは1:1〜1:2の範囲になっている。特に限定されないが、このような範囲に比Xa:Yaを設定することにより、前記ロックバー14のスプライン溝3a,…からの強固な抜け止め効果、即ち、ステアリングホイールのロック状態の安定化効果が得られるようになる。
尚、図4に示す車両用ステアリングロック装置1においては、ロックボデー11はブラケット4を用いてボルト4b,4bを介してコラムチューブ2に固定されている。このロックボデー11のコラムチューブ2側の側面には円弧面11bを有する突出部11aが突出形成され、同突出部11aは、前記コラムチューブ2に挿通されている。そして、この円弧面11bの曲率半径はコラムチューブ2の内周面2aの曲率半径と同一になるように設定されており、図4に示すようにロックボデー11をコラムチューブ2に固定した状態では、該突出部11aの円弧面11bはコラムチューブ2の内周面2aと合致している。
そして、同車両用ステアリングロック装置1は、図5に示すように、前記カム部材15は、その回動に伴って前記第2接触点P2に換えて前記ステアリングシャフト3からさらに離間して、支持溝15aの傾斜面15b,15bの一部に設定された第3接触点P3にて前記ロックバー14に圧接するように構成されている。尚、図5では、ロックバー14はステアリングシャフト3の中心を通り、その外周面30に垂直な中心軸kに対して、図4に示した状態よりは傾斜が緩やかな状態となっている。
具体的には、図4に示す状態から、電動モータ12のウォームギア12aのA方向の回転に伴い、ヘリカルギア13を介して、カム部材15が回転軸ax周りに所定角度(ここでは45[deg])回転すると、ロックバー14は、ステアリングシャフト3の外周面30に垂直な中心軸kに対して傾斜しているので、その収容凹部14aがカム部材15の支持溝15aの傾斜面15b,15bに接触するようになり、同カム部材15の回転力によって、引き起こされるようになる。そしてこのとき、前記カム部材15は、前記ロックボデー11との第2接触点P2に換えて、前記第3接触点P3にて前記ロックバー14に圧接するようになり、ロックバー14がステアリングシャフト3(の外周面30)に対して起立した姿勢になって、同ロックバー14をスプライン溝3a,…から引き抜く操作が容易化されるようになる。
図5において、前記ロックバー14とスプライン溝3a,…との接触点である係合点P0と前記第1接触点P1間の前記ロックバー14の移動方向に沿う距離Xbと、該第1接触点P1と前記第3接触点P3間の前記ロックバー14の移動方向に沿う距離Ybとの比Xb:Ybが1:4〜1:5の範囲に設定されていることが好ましい。このような範囲に比Xb:Ybを設定することにより、ロックバー14がロックボデー11における第1接触点P1、及び、カム部材15における第3接触点P3で圧接することで、同ロックバー14の抜け止め効果が得られていても、ロックバー14とステアリングシャフト3の外周面30とがなす角度が直角に接近することから、ロックバー14のスプライン溝3a,…からの離脱が容易化されるようになる。
本実施形態において、ステアリングホイールをロック状態及びアンロック状態とするステアリングロック機構は、前述したように、ステアリングシャフト3に周設されたスプライン溝3a,…に対して、ロックボデー11によって移動を規制されつつ往復動すると共に係合離脱可能とされたロックバー14を、前記スプライン溝3a,…に対する係合状態から離脱させるべくカム部材15を回動させるように構成することで実現されている。ここで、前記ロックバー14が前記スプライン溝3a,…に係合した際に、前記第1接触点P1及び第2接触点P2にて前記ロックボデー11が同ロックバー14に圧接することで、当該ロックバーの前記係止凹部からの離脱防止が図られるようにしている。そして、同ステアリングロック機構では、カム部材15が、その回動に伴って第2接触点P2に換えて前記ステアリングシャフト3からさらに離間した第3接触点P3にて前記ロックバー14に圧接するようにされている。
本実施形態の車両用ステアリングロック装置1のカム部材15によるロックバー14の引き抜き(離脱)動作について、以下、図6及び図7を参照しつつ、さらに詳細に説明する。尚、図6(a)に示す状態は、図1及び図4に示す状態に対応し、図6(b)に示す状態は、図5に示す状態に対応している。ただし、図4及び図5では、前述したように、ロックバー14はステアリングシャフト3の外周面30に垂直な中心軸kに対して傾斜した状態となっているのに対して、図6(a)及び図6(b)では、ロックバー14はステアリングシャフト3の外周面30に対して垂直となっている点で異なっている。
図6(a)に示すように、カム部材15の回転角θ=0[deg]の状態(回転基準位置)では、ロックバー14は、ばね部材16の付勢力によって、ステアリングシャフト3のスプライン溝3a,…に係合している。そしてこの状態では、ステアリングホイールはロック状態(ロックバー14は移動停止状態)となっている。
次に、カム部材15が回転基準位置から回転角θ=45[deg]回転し、図6(b)に示す状態となると、同カム部材15は、その支持溝15aの傾斜面15b,15bの間(支持溝15a)でロックバー14の収容凹部14aを挟持しつつ、同カム部材15の回転力によってロックバー14を引き起こしうる状態となる。
次いで、カム部材15が回転角θ=90[deg]回転し、図6(c)に示す状態となると、同カム部材15は、ロックバー14の収容凹部14aに内方カム部15fを当接させ、当該ロックバー14をステアリングシャフト3(スプライン溝3a,…)から離間する方向に押圧移動しうる状態となる。この状態では、既にロックバー14は、ステアリングシャフト3(の外周面30)に対して傾斜した姿勢(図4参照)からほぼ起立した姿勢に矯正されており、同ロックバー14をスプライン溝3a,…から引き抜く操作は容易化されている。そして、図7(a)に示すように、回転角がθ=90[deg]から若干大きくなると、ロックバー14がスプライン溝3a,…から離脱する(引き抜かれる)方向に移動を開始する。このとき、ロックバー14は、ステアリングシャフト3の外周面30に対して垂直となっているので、電動モータ12には、同ロックバー14の自重のみの負荷が架かるようになる。
続いて、カム部材15が回転角θ=135[deg]回転し、図7(b)に示す状態となると、ロックバー14は、内方カム部15fの角部15kによって押圧されて矢印UL方向に移動し、ステアリングシャフト3のスプライン溝3a,…からほぼ完全に離脱した(引き抜かれた)状態となる。
そして、カム部材15が回転角θ=180[deg]回転し、図7(c)に示す状態となると、ロックバー14は、内方カム部15fによって矢印UL方向に最大長の移動を終えた状態となり、ステアリングシャフト3のスプライン溝3a,…から完全に離脱した(引き抜かれた)状態となる。そしてこの状態では、ステアリングホイールはアンロック状態(ロックバー14は移動停止状態)となっている。
本実施形態の車両用ステアリングロック装置1によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)ステアリングホイールの操舵反力がステアリングシャフト3に作用している場合では、ロックバー14にロックボデー11が第1接触点P1及び第2接触点P2で圧接することによってロックバー14のステアリングシャフト3のスプライン溝3a,…からの離脱防止が図られる一方、カム部材15の回動に伴って、ロックバー14が、ステアリングシャフト3に近接する第2接触点P2に換えてステアリングシャフト3からさらに離間した第3接触点P3にてカム部材15に圧接し、ロックバー14とステアリングシャフト3の外周面30とがなす角度が直角に接近するようになる。このため、カム部材15の回動によるロックバー14のスプライン溝3a,…からの離脱(引き抜き)の容易化と、カム部材15が当該回動をしない状態での同離脱の抑制効果が高レベルで両立するようになる。またこれにより、本実施形態の車両用ステアリングロック装置1の如く、電動ステアリングロック装置では、電動モータ12の負荷が軽減され、同電動モータ12を小型化することができる。しかも、電動モータ12からロックバー14に駆動力を伝達する駆動力伝達機構もカム部材15を用いたシンプルな構造とすることができ、複雑な構造の減速機構が不要となり、部品点数の削減と部品コストの節減を実現できる。
(2)ロックバー14と係合する係止凹部がステアリングシャフト3の外周面30に周設されたスプライン溝3a,…であるので、ステアリングシャフト3の回動位置に依存することなく、係止凹部としてのスプライン溝3a,…と係合凸部としてのロックバー14との係合離脱が的確に行えるようになる。
(3)ロックバー14とカム部材15との第3接触点P3は、当該カム部材15に周設された支持溝15aの傾斜面15b,15bの一部に設定されるので、同カム部材15の回動に伴って、ロックバー14とステアリングシャフト3の外周面30とがなす角度を簡単且つ確実に直角に接近させることが可能となる。また、この構成によれば、カム部材15の支持溝15aは、ロックバー14がステアリングシャフト3の外周面30に対して大きく傾斜している状態程、ロックバー14を起立させ、スプライン溝3a,…からの引き抜きを容易とする効果が高められる。
(4)カム部材15の支持溝15aの内側に内方カム部15fによって、カム部材15の回動に伴って、ロックバー14をステアリングシャフト3から離間する方向に簡単且つ確実に押圧移動させることができる。
(5)ロックバー14は、その先細りに形成された先端部14bにてステアリングシャフト3のスプライン溝3a,…と係合するので、該スプライン溝3a,…との係合点P0における摩擦接触によってロックバー14に適度な移動抑止効果をもたせつつ、ステアリングホイールの操舵反力によってステアリングシャフト3からロックバー14に伝達される回転力を利用し、同ロックバー14をスプライン溝3a,…から離脱させる操作がさらに容易化されるようになる。これにより、電動ステアリングロック装置では、電動モータ12の負荷が軽減され、同電動モータ12をさらに小型化しうるとともに、その作動速度を低下することができ、モータ作動音を低減することも可能となる。
(6)ステアリングシャフト3に対してロックバー14を付勢するばね部材16が設けられているので、簡単且つローコストな構成によって同ロックバー14をステアリングシャフト3のスプライン溝3a,…に係合させることができる。
(7)ステアリングホイールの操舵反力がステアリングシャフト3に作用していない場合では、ロックバー14がステアリングシャフト3の外周面30に対してほぼ直立することになる。この状態では、カム部材15の支持溝15aによるロックバー14の引き起こし効果は実質的に得られないが、内方カム部15fの回動によってロックバー14をスプライン溝3a,…から引き抜くことは簡単に行える。
(8)電動モータ12からロックバー14に駆動力を伝達する駆動力伝達機構がカム部材15を用いたシンプルな構造である上に、電動モータ12でヘリカルギア13を半回転(回転角θ=180[deg])だけ回転駆動させるだけでロックバー14のロック位置及びアンロック位置を切換えることができる。このため、少ない電動モータ12の回転駆動によりロックバー14を往復動(直線移動)させることができ、電動モータ12の駆動に対するロックバー14の移動についての応答がダイレクトとなる。この結果、ロックバー14のステアリングシャフト3(スプライン溝3a,…)に対する係合及び同係合の解除を迅速に行なうことができる。
尚、上記実施形態は以下のように変形してもよい。
・上記実施形態では、本発明の技術的思想を電動ステアリングロック装置に適用した。しかしこれに限られず、本発明の技術的思想は、ロックバー14の駆動に電動モータを用いず、メカニカルキーをステアリンホイール近傍のキーシリンダに挿し込み回す操作によって、ロックバー14を駆動し、ステアリングのロック状態とアンロック状態とが切り換わる機械式のステアリングロック装置にも適用することができる。
・上記実施形態では、ロックバー14とカム部材15との第3接触点P3は、当該カム部材15に周設された支持溝15aの傾斜面15b,15bの一部に設定した。しかしこれに限られず、第3接触点P3はカム部材15の他部位、例えば、カム側面15gや周面15hの一部に設定することも勿論可能である。
・上記実施形態では、カム部材15が回転角θ=45[deg]回転した状態で、同カム部材15がその支持溝15aでロックバー14の収容凹部14aを挟持するように、支持溝15aの傾斜面15b,15bの幅を設定した。しかしこれに限られず、同傾斜面15b,15bの幅は、カム部材15が回転角θ=0[deg]を越え、45[deg]未満回転した状態、又は、回転角θ=45[deg]を越え、90[deg]以下回転した状態にて、支持溝15aでロックバー14の収容凹部14aを挟持するように構成することもできる。ここで、カム部材15を、90[deg]回転した状態にて、支持溝15aでロックバー14の収容凹部14aを挟持させるように構成する場合では、支持溝15aの全周に亘って、カム部材15の周面15hにおける支持溝15aの幅<ロックバー14の厚さとなり、且つ、内方カム部15fの周面15hにおける支持溝15aの幅(支持溝15aの底面[内方カム部15fの周面15c]の幅)は、ロックバー14の厚さよりも微小長だけ長くなるように設定されることになる。
・上記実施形態では、ステアリングシャフト3の外周面に凹設された係止凹部をスプライン溝3a,…とした。しかしこれに限られず、同係止凹部は、単一の直方体状の係合穴(孔)であってもよい。
本発明の実施形態に係る車両用ステアリングロック装置の全体構造を示す構造図。 本発明の実施形態に係るステアリングロック機構を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る車両用ステアリングロック装置のカム部材の詳細構造を示す斜視図。 同車両用ステアリングロック装置において、ロックバーがステアリングシャフトに係合している状態を示す状態図。 同車両用ステアリングロック装置において、ロックバーがステアリングシャフトに係合している別の状態を示す状態図。 同車両用ステアリングロック装置のカム部材によるロックバーの引き抜き動作を示す作用図であり、(a),(b),(c)はそれぞれ同カム部材の回転角θ=0,45,90[deg]であるときの図、(a)〜(c)において、(i)は(ii)のA−A線断面図。 同車両用ステアリングロック装置のカム部材によるロックバーの引き抜き動作を示す作用図であり、(a),(b),(c)はそれぞれ同カム部材の回転角θ=90,135,180[deg]であるときの図、(a)〜(c)において、(i)は(ii)のA−A線断面図。
符号の説明
1…車両用ステアリングロック装置、2…コラムチューブ、3…ステアリングシャフト、11…ロックボデー(移動規制部材)、11c…貫通孔、13…ヘリカルギア、14…ロックバー、15…カム部材、ax…回転軸、k…中心軸、P0…係合点、P1…第1接触点、P2…第2接触点、P3…第3接触点。

Claims (6)

  1. ステアリングシャフトの外周面に凹設された係止凹部に対して往復動すると共に係合離脱可能とされたロックバーと、同ロックバーの移動を規制する移動規制部材と、同ロックバーを前記係止凹部に対する係合状態から離脱させるべく回動するカム部材とを備え、
    前記移動規制部材は、前記ロックバーが前記係止凹部に係合した際に、前記ステアリングシャフト近傍に位置する第1接触点、及び、該第1接触点からさらに前記ステアリングシャフトから離れる側に位置する第2接触点にて同ロックバーに圧接することで、当該ロックバーの前記係止凹部からの離脱防止が図られている車両用ステアリングロック装置において、
    前記カム部材は、その回動に伴って前記第2接触点に換えて前記ステアリングシャフトからさらに離間した第3接触点にて前記ロックバーに圧接するように構成され
    前記カム部材には、その回動に伴って前記ロックバーをより回転軸近傍で支持すべく、相対向すると共に該回転軸に近接する程狭幅となる一対の傾斜面を有する支持溝が周設され、前記第3接触点は、当該傾斜面の一部に設定されていることを特徴とする車両用ステアリングロック装置。
  2. 請求項に記載の車両用ステアリングロック装置において、
    前記カム部材の支持溝の内側には、該カム部材の回動に伴って前記ロックバーに当接するとともに当該ロックバーを前記ステアリングシャフトから離間する方向に押圧移動させる内方カム部が同軸に設けられている車両用ステアリングロック装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用ステアリングロック装置において、
    前記係止凹部が前記ステアリングシャフトの外周面に周設されたスプライン溝である車両用ステアリングロック装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の車両用ステアリングロック装置において、
    前記ロックバーと係止凹部との係合点と前記第1接触点間の前記ロックバーの移動方向に沿う距離Xと、該第1接触点と前記第3接触点間の前記ロックバーの移動方向に沿う距離Yとの比X:Yが1:4〜1:5の範囲に設定されている車両用ステアリングロック装置。
  5. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の車両用ステアリングロック装置において、
    前記ロックバーの先端部は、先細りに形成されており、同ロックバーは、当該先端部にて前記係止凹部と係合するように構成されている車両用ステアリングロック装置。
  6. 請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の車両用ステアリングロック装置において、
    前記係止凹部に対して前記ロックバーを付勢する付勢部材が設けられている車両用ステアリングロック装置。
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