JP5166116B2 - 育毛剤 - Google Patents

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Description

本発明は、育毛剤、さらに詳しくはフコイダンと、ダイズタンパク質のプロテアーゼ分解物とを含有する育毛剤に関する。本発明はまた、当該育毛剤を含有する製剤に関する。
近年、老若男女を問わず毛髪への関心は強くなっている。特に美容上、頭髪量の減少は、精神的なコンプレックスを生むことが多く、QOL(=Quality of Life)の悪化を招きやすい。
ヒトを含む動物の毛組織は、ヘアサイクル(毛周期ともいう)と呼ばれる周期をもって絶えず変化している。このヘアサイクルを司り、各ステージの移行に深く影響を与えるのは、毛組織の中央底部に位置する間葉系組織由来の毛乳頭細胞とも言われている。また近年この毛乳頭細胞は、毛包の大きさに影響を与え、ひいては、その毛包から生えてくる毛の太さに影響を与えることも知られている(非特許文献1等)。
また毛組織では、かかる毛乳頭細胞を取り囲むようにして、毛包上皮細胞が存在する。毛包上皮細胞のうち毛乳頭細胞と接する部分にあるのが毛母細胞であり、ヘアサイクルの成長期にはこの毛母細胞が増殖して毛が作り出される。さらに毛包上皮細胞のうち毛の周囲を取り巻く外毛根鞘細胞は、毛母へ新しい細胞を供給したり、ヘアサイクルを円滑に進めるうえで重要な役割を担ったり、休止期毛がすぐに抜け落ちてしまわないように留めておく機能等があることが知られている。
ヘアサイクルでは、成長期が満ちると、毛母細胞にアポトーシスが誘導される。そして、ヘアサイクルは退行期へ、続いて休止期へと移行し、毛の成長は停止する。休止期においては、毛乳頭細胞は不明瞭になり、毛包は短く萎縮して皮膚の中で浅く位置する。そして一定期間経過後、再び毛母細胞の増殖が起こり、古い毛が抜け、新しい毛が生える早期成長期となる。そして時間が経つにつれ、毛包は大きく長くなって皮膚中深く位置する後期成長期毛包となる。健全な毛組織ではこのサイクルを繰り返して毛を作り出している。
一般には、毛の太さは成長期に生育する毛包の大きさにほぼ比例し、毛の長さは成長期の期間の長さに比例して決定されると考えられている。健康な毛髪の約90%以上は成長期にあると言われており、この時期に毛母細胞が盛んに分裂・増殖を繰り返して、毛は太く長く成長する。一方、この時期が短くなると、毛は細いまま十分に成長できず薄毛の原因となる。そして毛が十分に成長する前に抜け落ちてゆき、毛はどんどん細くなって産毛のような状態となり、また徐々に成長期に移行しない毛包も増えて、最終的に脱毛状態に至ることが知られている。このように、「脱毛症」は、育毛や発毛の阻害と深く関連して発症している。
最も多く見られる脱毛症は男性ホルモン性脱毛症(壮年性脱毛症)であり、男性の約半数(男性型脱毛症)、女性の10〜20%(女性型脱毛症)が男性ホルモン性脱毛症にかかる。遺伝的素因が大きく係わっており、男性では典型的な抜け毛から完全又は部分的な脱毛症を来すことが多いが、女性では、毛が全体に薄くなるのが一般的である。その他、肉体的・精神的ストレスが原因で起こる中毒性脱毛症、急激な体重減や重い病気、手術、癌(がん)の化学療法薬等によっても脱毛症は誘発される。さらに、円形脱毛症、瘢痕性脱毛症などが知られている。
これらの薄毛・脱毛状態を予防又は改善するために、従来から様々な育毛剤が開発されている。例えば、毛包周辺組織の新陳代謝を促進したり、毛包周辺組織の血流を増大させて毛母細胞などの毛包上皮細胞の増殖を促進するために、プラセンタエキス、ニンジンエキス、センブリエキス、パントテン酸、ビタミンE、トウガラシチンキ、ニコチン酸誘導体、ミノキシジル、フコイダンなどを含有する育毛剤が提供されている。これらの内、フコイダンは優れた育毛効果を有することが知られており、ミノキシジルなどの他の薬剤と併用すると育毛効果が増強されるとされている(特許文献1)。
上記の通り、脱毛や発毛、育毛阻害の原因は様々であり、脱毛症は、健常人のみならず何らかの疾患を罹患している患者にも発現する。一方、育毛剤は、通常、日常的に継続使用されることが多い。このような観点から、優れた育毛効果と高い安全性を兼ね備えた育毛剤の開発が強く求められている。しかしながら、従来の育毛剤は必ずしもこのような需要に応えるものではなかった。
ダイズタンパク質のプロテアーゼ分解物については、食品、医薬品、化粧品等様々な分野でその応用が試みられている。例えば、ダイズタンパク質のサーモリシン分解物がコラーゲン及びヒアルロン酸からなる群から選択される物質の産生を促進するとして、コラーゲン及び/又はヒアルロン酸量の低下に起因する疾患や身体状態等の予防、治療又は改善等における用途が報告されている(特許文献2)。しかしながら、該特許文献2には、ダイズタンパク質のサーモリシン分解物の育毛効果又は育毛活性については一切記載されていない。
Colin A.B.Jahoda、Development 115、1103-1109、1992 国際公開第2001/039731号パンフレット 国際公開第2007/049400号パンフレット
本発明は、広範な対象に対して安全に使用することができる、育毛効果と安全性が高い育毛剤を提供することを目的としている。
具体的には、本発明の目的は、フコイダンの育毛効果が増強されており、より安全性の高い育毛剤を提供することにある。また、本発明の目的は、当該育毛剤を含有する製剤を提供することにある。
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、ダイズタンパク質をサーモリシンで分解して得られる分解産物がフコイダンの育毛効果を増強することを見出し、本発明を完成するに至った。
従って、本発明は以下を提供する。
(1) 以下の成分:
(A)フコイダン、及び
(B)ダイズタンパク質のサーモリシン分解物又はダイズタンパク質のサーモリシン様プロテアーゼ分解物であって、サーモリシン分解物と同等の育毛活性を有する産物
を含有する育毛剤。
(2) 成分(B)が、ダイズタンパク質のサーモリシン分解物である(1)記載の育毛剤。
(3) 成分(A)の配合量が0.001〜99重量%であり、成分(B)の配合量が0.0001〜99重量%である、(1)又は(2)に記載の育毛剤。
(4) 成分(B)の平均分子量が300〜10000である、(1)〜(3)のいずれかに記載の育毛剤。
(5) さらに、成分(C)として細胞賦活剤、血行促進剤、抗男性ホルモン剤、皮脂分泌抑制剤、免疫抑制剤、抗ヒスタミン剤、殺菌消毒剤、局所刺激剤、角質軟化剤、消炎剤、及び抗アポトーシス剤からなる群より選択される1種又は2種以上をも含有する、(1)〜(4)のいずれかに記載の育毛剤。
(6) (1)〜(5)のいずれか1つに記載の育毛剤を含有する、製剤。
(7) 医薬品、医薬部外品、化粧品、食品である、(6)記載の製剤。
(8) シャンプー、ヘアコンディショナー、頭皮用ローション、頭皮用クリーム、ヘアトニック、全身クリーム、全身ローション、顔用クリーム、顔用ローション、アイライナー、アイブローである、(6)または(7)のいずれかに記載の製剤。
本発明により、顕著に高い育毛効果を有する新規で有用な育毛剤が提供される。本発明の育毛剤は、ダイズタンパク質のサーモリシン又はサーモリシン様プロテアーゼによる分解物を配合することによってフコイダンの育毛効果が増強又は向上されているので、優れた育毛効果を有すると同時に安全性が高く、広範な使用者が安心して継続的に使用することができる。本発明で用いるダイズタンパク質の酵素分解物は食品添加物等として幅広く利用されており、生体に対して安全である、という点でも好ましい素材である。
以下、本発明を詳細に説明する。本明細書の全体にわたって、単数形の表現は、特に他に言及しない限り、その複数形の概念をも含むことが理解されるべきである。また、本明細書中において使用される用語は、特に他に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられていることが理解されるべきである。
本発明の育毛剤は、(A)フコイダンと、(B)ダイズタンパク質のサーモリシン分解物又はダイズタンパク質のサーモリシン様プロテアーゼ分解物であって、サーモリシン分解物と同等の育毛活性を有する産物、とを含有することを特徴とする。
本発明の育毛剤は、脱毛症の多くを占める壮年性脱毛症を初め、様々な脱毛症に好適に使用できる。具体的には、ダイズタンパク質のサーモリシン分解物をフコイダンと併用して、フコイダンの育毛効果を増強する、という意味から、フコイダンの適用対象である脱毛症(例えば壮年性脱毛症)に対して、より好適に使用できるが、それらに限定されない。
本発明の育毛剤に用いるフコイダンは、フコース硫酸(硫酸化フコースという場合もある)を構成糖とする多糖を意味し、医薬品、医薬部外品で通常用いられているものであれば特に制限されず用いることができる。
フコイダンは、動物、植物、真菌、単細胞生物、原生生物及び原核生物からなる群より選択される一種又は二種以上より抽出されたものや、合成によって得られるものであってもよい。
前記フコイダンとしては、例えば、ガゴメコンブ、マコンブ、トロロコンブ、ヒバマタ、モズク、オキナワモズク、ワカメ、ワカメ メカブ、クロメ、アラメ、カジメ、ジャイアントケルプ、レッソニア ニグレセンス、アスコフィラム ノドッサム等の昆布目、ながまつも目、ひばまた目等の海藻から抽出されたものが好ましい。
フコイダンの調製(例えば海藻からの抽出)は特に制限されず、通常の植物エキスの抽出法に準じて行うことができる。当業者にとってそのような方法は既知であり、例えば、特許文献1にも記載されている。フコイダンの抽出に用いる溶媒も既知であり、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;プロピレングリコール、ブチレングリコール等の多価アルコール類などが挙げられる。これらは一種を単独で又は二種以上の混合物として用いることができる。得られた抽出物を、必要により公知の方法で脱臭、脱色等の処理を施してから用いてもよい。なお、市販されているフコイダンの抽出物、例えば、商品名「フコイダン YSK」(焼津水産化学工業株式会社製)などを用いることができる。
本発明の育毛剤中のフコイダンの含有量は、例えば、0.001〜99重量%、より好ましくは0.01〜30重量%、さらに好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは1〜5重量%である。
「ダイズタンパク質のサーモリシン分解物」とは、ダイズタンパク質を耐熱性のプロテアーゼの一種であるサーモリシンにより分解して得られる産物(分解産物)である。本発明に使用するダイズタンパク質のサーモリシン分解物は、例えば、特許文献2に記載の方法に従って製造することができる。
原料であるダイズタンパク質は、マメ科の一年草植物であるダイズ(Glycin max)由来のタンパク質であれば、品種や部位は特に限定されない。部位としては、ダイズ植物そのものやダイズ植物の種子そのもの、或いは該植物や該種子の破砕物又は粉砕物等を用いてもよいが、好ましくはダイズ植物中の全成分からタンパク質成分を分離・精製したもの、より好ましくは、ダイズ植物の種子中の全成分からタンパク質成分を分離・精製したものが用いられる。このように分離・精製して得られたダイズタンパク質は、それをサーモリシンで分解して得られる産物がフコイダンの育毛効果を増強する限り、ダイズ植物またはダイズ植物の種子中に含まれる実質的に全種類のタンパク質を含むものでもよく、一部の種類のタンパク質を含むものであってもよい。しかし、入手の容易性等を考慮して、種子が好ましい。
なお本明細書において、ダイズ植物の種子とは、ダイズ種子と通常呼ばれる構造物全体を指すのみならず、例えば、脱皮ダイズ種子、脱脂ダイズ種子(粉末状のもの等)、ダイズ種子全体より得られる雪花菜(オカラ)、豆乳等であっても良い。
ダイズタンパク質としては、市販品も好適に用いることができ、例えば、日清コスモフーズ(株)、ADMファーイースト(株)、昭和産業(株)、不二製油(株)、(株)光洋商会などの製造業者または供給業者から容易に入手可能である。
本発明に用いられるサーモリシン(EC3.4.24.27)は、耐熱性菌であるBacillus thermoproteolyticusによって生産される耐熱性のプロテアーゼとして周知であり、その遺伝子もクローニングされている。サーモリシンは一般に、大きな側鎖をもった疎水性のアミノ酸残基(例えば、イソロイシン、ロイシン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン、アラニンなど)のアミノ基側のペプチド結合を切断することが知られている。本発明には、野生型、組換型のいずれのサーモリシンを用いてもよい。また、市販品を好適に用いることもでき、例えば、大和化成(株)などの製造業者から容易に入手可能である。
「サーモリシン様プロテアーゼ」とは、サーモリシンと酵素化学的、物理化学的な性質が類似している酵素、具体的には切断特性、切断配列特異性などが類似しているプロテアーゼを意味する。そのようなプロテアーゼとして、微生物が産生する中性金属プロテアーゼや、サーモリシンのアミノ酸変異体が挙げられる。サーモリシンの変異体は、例えば、特表平11-501501号公報に記載の方法を参照して製造することができる。
選択したサーモリシン様プロテアーゼを、該酵素に適した反応条件下でダイズタンパク質に適用し、得られたダイズタンパク質分解物の育毛促進活性を後述の実施例に記載の方法で試験することにより、育毛促進活性を有するサーモリシン様プロテアーゼのダイズタンパク質分解物を得ることができる。
以下、サーモリシンを例に挙げて説明するが、サーモリシン様プロテアーゼを用いる場合は、該酵素に適した条件下で同様にダイズタンパク質を処理することで、目的の分解物を得ることができる。
サーモリシン分解物は、適切な反応条件下、常法に従ってダイズタンパク質をサーモリシンで処理することによって製造することができる。例えば、市販のサーモリシンの場合には、使用説明書に従って反応を行う。具体的な例として、水などの溶媒に、ダイズタンパク質濃度が、一般的には0.1〜30%(w/v)、好ましくは1〜10%(w/v)程度となるようにダイズタンパク質又はダイズタンパク質を含む原料を懸濁し、この懸濁液に、一般的には0.001〜3%(w/v)、好ましくは0.01〜0.125%(w/v)程度となるようにサーモリシンを加え、分解反応を行う。通常、30〜80℃、好ましくは40〜70℃、より好ましくは50〜60℃の反応温度で、2〜30時間、好ましくは3〜24時間、より好ましくは10〜20時間、さらに好ましくは12〜18時間反応させると、適当に断片化されたダイズタンパク分解物が得られる。反応液のpHとしては、サーモリシンの至適pH付近であることが好ましく、例えば7.0〜8.5付近であることが好ましい。
反応の停止手段についても、特に制限はなく、加熱処理等、公知の手段を用いることができる。例えば、上記反応物を80〜100℃程度の温度で3〜20分間、好ましくは5〜15分間、加熱処理することにより、反応物中に含まれるサーモリシンを失活させる。加熱処理としては、85℃で15分間の加熱処理や100℃で5分間の加熱処理などが挙げられる。
上記のような分解反応により得られるサーモリシン分解物は、必要に応じて、当業者に公知の任意の方法によりさらに処理してもよい。例えば、ろ過助剤等を使用したろ過等の処理により、該分解物中の大きな固体粒子を取り除くことが好ましい。ろ過条件等は、特に制限されず、技術常識に従い、目的に応じて当業者が適宜選択することができる。また、ろ紙が目詰まりを起こしやすい場合等には、ろ過助剤等を用いることが好ましい。
また、前記分解物を減圧濃縮し、次いで凍結乾燥することにより、粉末化することもできる。減圧濃縮および凍結乾燥の際に使用される条件や機器類は、特に制限されず、技術常識に従って当業者が適宜選択することができる。このようにして粉末化された分解物は、そのまま又は水などの溶媒に溶解して使用する。
本発明に使用するサーモリシンによるダイズタンパク質分解物は、ダイズタンパク質のサーモリシンによる分解反応で得られる多種多様なペプチドを実質的に全て含んだ状態であってもよいし、又は、そのような多種多様なペプチドを、本発明の育毛効果の有無を指標として、公知の方法でさらに分画・精製して得られる一部分などであってもよい。そのような分画・精製して得られる一部分としては、例えば、水や親水性有機溶媒(メタノールやエタノールなど)又はこれらの混合溶媒などの一般的な抽出溶媒で抽出される一部分などを使用することができ、例えば、90容量%エタノール抽出法、80容量%エタノール抽出法、70容量%エタノール抽出法、50容量%エタノール抽出法、30容量%エタノール抽出法などにより抽出して得られる一部分などを使用することができる。しかし簡便には、ダイズタンパク質をサーモリシンで分解して得られる多種多様なペプチドを実質的に全て含んだ状態でそのまま用いる。ダイズタンパク質のサーモリシン分解物の育毛効果(活性)は、例えば、後述の実施例等に記載の方法に従って確認することができる。
本発明に使用するダイズタンパク質のサーモリシン分解物の平均分子量は、好ましくは300〜10000である。該平均分子量は、細胞への浸透性を高めてより高い効果を得る、という観点から、より好ましくは400〜5000であり、さらに好ましくは500〜3500であり、さらにより好ましくは550〜3200である。分解物の平均分子量は、当業者に公知の任意の方法により測定することができ、例えば、後述の実施例に記載のようにしてゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法により容易に測定することができる。
本願育毛剤中におけるダイズタンパク質のサーモリシン分解物の含有量は、例えば、0.0001〜99重量%、より好ましくは0.001〜80重量%、さらに好ましくは0.01〜50重量%、特に好ましくは0.1〜30重量%である。
本発明の育毛剤の適用量は特に制限されず、状態に応じて適宜調整される。しかし、通常は、フコイダンの投与量が、10〜10000μg/cm/日となるような量、好ましくは当該投与量が30〜3000μg/cm/日となるような量、さらに好ましくは当該投与量が100〜1000μg/cm/日となるような量であり、かつその中に含まれるダイズタンパク質のサーモリシン分解物の投与量が、0.001〜1000μg/cm/日となるような量、好ましくは当該投与量が0.01〜500μg/cm/日となるような量、さらに好ましくは当該投与量が0.1〜300μg/cm/日となるような量とするのがよい。
後述の実施例に示すように、フコイダンとダイズタンパク質のサーモリシン分解物を併用することによって、フコイダンの育毛効果が顕著に増強されることが確認されている。
本明細書において用語「育毛」とは、発毛や養毛、脱毛予防などのあらゆる概念を含む広義の意であり、例えば、毛包内で毛の新たな発生を促す、既に毛包内で発生した毛を健全に発育させる等、毛の発育・成長を促すように有利にはたらく全ての作用を包含する。なお、ここで毛とは、ヒトを含む動物における身体に生える任意の毛を意味し、例えば、毛髪、頭髪、眉毛、睫毛、口髭、顎鬚、胸毛、背部毛などのあらゆる体毛を意味する。
育毛効果(又は育毛活性)を有することの確認は、自体公知の方法、例えば、生体(例えば、ヒト頭皮やマウス背毛部など)に被験物を適用(例えば、塗布又は噴霧等)して、毛の発生量や発生速度の増加等を観察する方法、毛乳頭細胞や毛包上皮細胞(毛母細胞や外毛根鞘細胞を含む)などに被験物を作用させて、その細胞数の増加等を観察する方法等により行うことができる。或いは後述の実施例に記載のようにして、毛包器官培養系(例えば、ラットの髭器官培養毛)に被験物を作用させて、その培養毛の伸長度を観察することによっても可能である。
本発明の育毛剤は、有効成分としてフコイダンとダイズタンパク質のサーモリシン分解物のみを含むものであってもよいが、必要に応じてさらなる種々の他の有効成分を含んでいてもよい。このような他の有効成分としては、例えば、細胞賦活剤、血行促進剤、抗男性ホルモン剤、皮脂分泌抑制剤、免疫抑制剤、抗ヒスタミン剤、殺菌消毒剤、局所刺激剤、角質軟化剤、消炎剤、抗アポトーシス剤等が挙げられるが、これらに限定されない。具体的には、例えば、パントテン酸およびその誘導体、プラセンタエキス、感光素、ニンジンエキス、ビオチン、モノニトログアヤコール、塩化カルプロニウムまたはその水和物、ビタミンEおよびその誘導体、センブリエキス、トウガラシチンキ、セファランチン、ニコチン酸およびその誘導体、エストラジオール、エチニルエストラジオール、ランジック酸、ミノキシジルおよびその類縁体や誘導体、5α還元酵素阻害剤、12-テトラデカノイルフォルボル-13-アセテート(12-Tetradecanoylphorbol-13-acetate)、オウセイ、カギカズラ、オオアザミ、ヘンナ、カンゾウといった生薬、安息香酸エストラジオール、ジフェンヒドラミン、レゾルシン、ヒノキチオール、l-メントール、トウガラシチンキ、サリチル酸、カシュウ成分、チクセツニンジン成分、パンテノール、二硫化セレン、塩酸ピリドキシン、ジピリジオンZn、オクトピロックス、ジンクピリチオン、イオウ、ピロクトンオラミン、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルリチン酸ジカリウム、アラントイン、ジアルキルモノアミン誘導体、センブリ抽出液、シソエキス、ブクリョウエキス、β−グリチルレチン酸、硝酸ミコナゾール、安息香酸、サリチル酸ナトリウム、フィトステロール、ワイン酵母エキス、タカナール、エチニルエストラジオール、イソプロピルメチルフェノール、セファランチンビオチン、D-パントテニルアルコール、ジアルキルモノ誘導体、ヒウキオコシエキス、ボタンエキス、シナノエキス、エピネエキス、ソフォラ抽出エキス、クララエキス、クジンエキス、ショウキョウエキス、6-ベンジルアミノプリン、ペンタデカン酸グリセリド、t-フラバノン、クアチャララーテエキス、アマチャ抽出エキス、アデノシン、パントテニルエチルエーテル等から選択される、1種または2種以上を組合せて用いることができる。
また上述のような他の有効成分の含有量は、所望される効果や適用される被験体の年齢、性別、状態などの種々の要因により適宜変動され得るが、例えば、育毛剤の全体重量に対して0.001〜50重量%、好ましくは0.001〜10重量%、より好ましくは0.001〜5重量%などである。しかし、これらに限定されない。
本発明の育毛剤は、発明の効果や製剤的安定性、生体への安全性などを損なわない限りにおいて、上記成分の他に用途あるいは剤形などに応じて、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品などに通常使用され得る任意の成分を適宜配合しても良い。配合できる成分としては、特に制限されないが、例えば、担体、基剤、添加剤などが挙げられる。具体的には、例えば、糖類(例えば、マンニトール、乳糖、デキストラン等)、セルロース類(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、結晶性セルロース等)、水難溶性ガム類(例えば、アラビアガム、トラガントガム等)、架橋ビニル重合体、脂質類、水、油脂類、鉱物油類、ロウ類、脂肪酸類、シリコーン油類、ステロール類、エステル類、金属石鹸類、アルコール、界面活性剤、可溶化成分、乳化剤、油分、安定化剤、増粘剤、防腐剤、結合剤、滑沢剤、分散剤、pH調整剤、保湿剤、紫外線吸収剤、キレート剤、経皮吸収促進剤、抗酸化剤、崩壊剤、可塑剤、緩衝剤、ビタミン類、アミノ酸類、着色剤、香料等がから選択される1種または2種以上を組合せて用いることができる。さらに本発明の育毛剤は、リポソームのような公知のDDS担体とともに用いることも好ましい。
界面活性剤としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されず、アニオン系、カチオン系、両性及び非イオン系等の種類の別を問わず、任意の界面活性剤を用いることができる。アニオン界面活性剤としては、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ヤシ油脂脂肪酸カリウムなどの脂肪酸セッケン、アルキルエーテルカルボン酸塩、脂肪酸アミドエーテルカルボン酸塩、アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルアラニン塩、N−アシルメチルアラニン塩、N−アシルメチルタウリン塩、N−アシル−ω−アミノ酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α―スルホ脂肪酸メチルエステル塩、アルキルスルホコハク酸塩、アシルイセチオン酸塩、アルキルグリシジルエーテルスルホン酸塩、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、POEスルホコハク酸ラウリル二ナトリウム、アルキルスルホ酢酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ホルマリン縮合系スルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、脂肪酸アルカノールアミド硫酸エステル塩、モノアシルグリセリン硫酸エステル塩、モノアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸塩、脂肪酸アミドエーテルリン酸塩等が挙げられる。特に好ましくは、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルアラニン塩、N−アシルメチルアラニン塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩が挙げられる。
また、カチオン界面活性剤としては、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、エステル含有3級アミン、アーコベル型3級アミン、アルキル4級アンモニウム塩等のアミン塩、モノアルキル型4級アンニモニウム塩、ジアルキル型4級アンモニウム塩、トリアルキル型4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンニモニウム塩、モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩等のアルキル4級アンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルイソキノリウム塩、塩化ベンゼトニウム等の環式4級アンニモニウム塩が挙げられる。特に好ましくは、モノアルキル型4級アンモニウム塩、ジアルキル型4級アンニモニウム塩、ベンザルコニウム型4級アンニモニウム塩が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等のベタイン型両性界面活性剤、グリシン型両性界面活性剤、アミノプロピオン酸型両性界面活性剤等のアミノ酸型界面活性剤が挙げられる。特に好ましくは、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、グリシン型両性界面活性剤が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えばモノステアリン酸プロピレングリコールなどのプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、エチレングリコールモノ脂肪酸エステル、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、メチルグルコシド脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシドなどの多価アルコールの脂肪酸エステル、多価アルコールのアルキルエーテル、POEアルキルエーテル、POEアルキルフェニルエーテル、POEフィトステロール、POEコレスタノール、POEポリオキシプロピレンアルキルエーテルなどのPOEエーテル、POEモノ脂肪酸エステル、POEグリコールジ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビトール脂肪酸エステル、POEメチルグルコシド脂肪酸エステル、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE動植物油、POEアルキルエーテル脂肪酸エステル、POEポリオキシプロピレングリコールなどのエーテルエステル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどが挙げられる。特に好ましくは、モノステアリン酸グリセリン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POEアルキルフェニルエーテル、POEポリオキシプロピレンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビトール脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドが挙げられる。
他の界面活性剤としては、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、アルキルジエタノールアミド、アルキルアミンオキシド、POEアルキルメルカプタン、高分子界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、ポリペプチド誘導体、天然界面活性剤等が挙げられる。
前記界面活性剤の塩としては、アンモニウム塩、アルカリ金属(ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属(カルシウム、マグネシウム等)、亜鉛、アルミニウム等の金属類が例示できる。
本発明の育毛剤は、当該分野で公知の任意の方法を利用して、ダイズタンパク質のサーモリシン分解物を配合し、さらに必要に応じて上述のような他の有効成分や担体、基剤、添加剤等を配合することにより、常法で製造することができる。
本発明の育毛剤は、医薬品、医薬部外品、食品、化粧品などとして幅広く利用可能な任意の製剤であり得るが、好ましくは、医薬品、医薬部外品、または化粧品として利用可能な製剤である。
本発明の育毛剤の剤形は特に制限されず、例えば、本発明の育毛剤は、内服剤、外用剤、注射用剤など、任意の剤形をとることができるが、外用剤が好ましい。
外用剤としては、医薬品、医薬部外品、化粧品などで一般的な任意の形態をとり得、例えば、液状、乳液状、クリーム状、ローション状、ペースト状、ムース状、ジェル状、シート状(基材担持)、エアゾール状、スプレー状、オイル状、パック状、ゲル状、軟膏状などの形態であり得るが、これらに限定されない。
本発明の育毛剤を含有する製剤としては、例えば医薬品、医薬部外品、化粧品、食品などとして利用可能な製剤を含み、特に具体的には、例えば育毛用製品、養毛用製品、頭皮頭髪用化粧品(例えば、シャンプー、ヘアコンディショナー、頭皮用ローション、頭皮用クリーム、ヘアトニック)、スキンケア用化粧品(例えば、化粧水、ローション、クリーム、顔用クリーム、顔用ローション、乳液、パック、液体洗顔料、石鹸)、ボディケア化粧品(例えば、全身クリーム、全身ローション、石鹸、液体洗浄料、入浴剤)、紫外線防御化粧料(例えば、日焼け止めクリーム、日焼け止めローション、サンタンクリーム、サンタンローション)、メーキャップ化粧品(例えば、アイライナー、アイブロー)があり、好ましくはシャンプー、ヘアコンディショナー、頭皮用ローション、頭皮用クリーム、ヘアトニック、全身クリーム、全身ローション、顔用クリーム、顔用ローション、アイライナー、アイブローであり得るが、これらに限定されない。
また、上述の製剤中のフコイダンの含有量は、所望される効果や利用される製剤などの種々の要因により適宜変動され得るが、例えば、製剤全体重量に対して0.001〜99重量%、好ましくは0.01〜30重量%、より好ましくは0.1〜10重量%などである。しかし、これらに限定されない。
また、上述の製剤中のダイズタンパク質のサーモリシン分解物の含有量は、所望される効果や利用される製剤などの種々の要因により適宜変動され得るが、例えば、製剤全体重量に対して0.0001〜99重量%、好ましくは0.001〜80重量%、より好ましくは0.01〜50重量%などである。しかし、これらに限定されない。
本発明の育毛剤及び育毛剤を含有する製剤は常法に従って用いられる。例えば、外用剤の場合には、育毛効果の望まれる箇所(例えば、頭髪、眉毛、睫毛、口髭、顎鬚、胸毛、背部毛、腋毛、陰毛、手及び腕の毛、すね毛等、体に生える任意の毛)の部分の皮膚に、直接塗布又は噴霧等をすることによって適用することができる。また本発明の育毛剤は、その形態や所望される効果の程度等に応じて、1日あたり1回から複数回(例えば、2回、3回など)に分けて投与することができる。
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
調製例1:ダイズタンパク質のサーモリシン分解物の調製
粉末状分離ダイズタンパク質(製品名「PR-800」、不二製油株式会社製)50gを2Lの蒸留水に分散し、0.1N NaOHでpH8.0に調整した。500mgのサーモリシン(EC3.4.24..27、Bacillus thermoproteolyticus由来、製品名「サモアーゼPC10F」、大和化成株式会社製、100 units/mg)を添加して、60℃で15時間での分解を行なった。反応後、100℃で10分間煮沸してサーモリシンを失活させた。放冷後、25gのろ過助剤(ラジオライト500、昭和化学工業株式会社)を添加し、撹拌した後、ろ過を行なった。得られたろ液を500mlまで減圧濃縮し、その後凍結乾燥をして、最終的に約26gのダイズタンパク質サーモリシン分解物を得た。
このようにして得られた分解物の平均分子量をGPC法により測定した。ダイズタンパク質サーモリシン分解物を25mM Tris-HCl緩衝液(150mM NaCl含有、pH7.5)に溶解し、1mg/mLの被験溶液を調製した。HPLCカラム Superdex peptide HR(10mm I.D.×30cm,Amersham Biosciences社製)を同じ緩衝液で平衡化し、このカラムに被験溶液を100μL注入した。カラムの流速は0.5mL/分、カラム温度は室温、ペプチドの検出は214nmで行なった。
分子量既知のペプチド標品として、Cytochrome C(シグマ社製、分子量12327)、Aprotinin(シグマ社製、分子量6518)、Hexaglycine(シグマ社製、分子量360)、Triglycine(シグマ社製、分子量189)、及びGlycine(シグマ社製、分子量75)を用いた。溶出時間から分子量分布及びピーク平均分子量を推定した。
その結果、コラプラスNのピーク平均分子量は711、分子量分布は100〜30000であることが推定された。
ここで、「ピーク平均分子量」とは、クロマトグラムのピークトップ(最も強い強度のピーク)の溶出時間に対応する分子量を意味する。
調製例2:ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(エタノール抽出物)の調製
粉末状分離ダイズタンパク質(製品名「PR-800」、不二製油株式会社製)50gを2Lの蒸留水に分散し、0.1N NaOHでpH8.0に調整した。500mgのサーモリシン(EC3.4.24.27、Bacillus thermoproteolyticus由来、製品名「サモアーゼPC10F」、大和化成株式会社製、100 units/mg)を添加して、60℃で15時間での分解を行なった。反応後、100℃で10分間煮沸してサーモリシンを失活させた。放冷後、8.0Lのエタノールを添加し混合した(エタノールの終濃度:80%)。25gのろ過助剤(ラジオライト500、昭和化学工業株式会社)を添加し、撹拌した後、ろ過を行なった。得られたろ液を500mLまで減圧濃縮し、その後凍結乾燥をして、最終的に約20.2gのダイズタンパク質サーモリシン分解物(エタノール抽出物)を得た。
調製例3:ガゴメコンブ由来フコイダンの調製
文献(特許文献1)既知の方法で、ガゴメ昆布由来のフコイダン抽出物を得た。すなわち、ガゴメコンブ500gを細断し、10リットルの80%エタノールで洗浄後、50リットルの1mM塩化カリウムを含有する10%エタノール中にて内径40cmの容器で25℃で2日間、1分間当り120回転の速度で攪拌し、フコイダンを抽出し、抽出物を網目32μmのステンレス金網でろ過し、フコイダン溶液を調製した。これを凍結乾燥し、フコイダン粉末を得た。
実施例1:ラット髭器官培養毛の伸長促進試験
本発明のサーモリシン分解物の育毛効果を、毛包の器官培養系としてラットの髭器官培養毛を用いて確認した。
Wistar系新生ラットの髭毛包器官を外科的に摘出した。ステンレスグリッドを入れた器官培養シャーレ(Falcon 3037)に表1に記載の濃度に調整した被験薬を含有する培地(RPMI 1640)(0.4mL)を添加し、その上に摘出した髭毛包器官を10器官ずつ並べた。無菌条件下、5%CO、90%Oの気相下にて、31℃で培養した。5日後、毛幹の長さを測定し、試験開始前の測定値との差から、毛幹の伸長量を計算した。対照群として、被験薬を含有しない培地を用いて同様に実験した。結果を表1及び図1に示す。なお、図1において、Controlは対照、Fcoはフコイダンを意味する。
Figure 0005166116
以下に製剤実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。
製剤実施例1(外用育毛剤)
下記の各成分を秤量し、精製水にて100mLに調製した。
フコイダン 0.5 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1500) 1.0 g
レゾルシン 1.0 g
パントテニルエチルエーテル 0.1 g
プロピレングリコール 10.0 g
95%エタノール 60.0 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例2(外用育毛剤)
下記の各成分を秤量し、95%エタノールにて100mLに調製した。
フコイダン 1.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1000) 0.5 g
ヒノキチオール 0.05 g
酢酸トコフェロール 0.5 g
プロピレングリコール 10.0 g
95%エタノールにて全量 100mL
製剤実施例3(外用育毛剤)
下記の各成分を秤量し、精製水にて100mLに調製した。
フコイダン 1.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1200) 0.5 g
ヒノキチオール 0.05 g
プロピレングリコール 10.0 g
95%エタノール 50.0 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例4(外用育毛剤)
下記の各成分を秤量し、精製水にて100mLに調製した。
フコイダン 1.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1800) 1.0 g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05 g
セファランチン 0.05 g
プロピレングリコール 10.0 g
95%エタノール 50.0 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例5(外用育毛剤)
下記の各成分を秤量し、精製水にて100mLに調製した。
フコイダン 1.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1500) 0.5 g
L−メントール 0.01 g
プロピレングリコール 10.0 g
95%エタノール 60.0 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例6(外用育毛剤)
下記の各成分を秤量し、精製水にて100mLに調製した。
フコイダン 2.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約2000) 2.0 g
塩酸ピリドキシン 5.0 mg
パントテニルエチルエーテル 0.1 g
プロピレングリコール 10.0 g
95%エタノール 60.0 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例7(外用育毛剤)
下記の各成分を秤量し、精製水にて100mLに調製した。
フコイダン 1.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(エタノール抽出物) 1.0 g
ニンジン抽出物 0.1 g
ヒノキチオール 0.05 g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05 g
L−メントール 0.01 g
プロピレングリコール 10.0 g
95%エタノール 60.0 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例8(外用育毛剤)
下記の各成分を秤量し、常法に従って調製した。
フコイダン 5.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1800) 1.0 g
カルボキシビニルポリマー 0.1 g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 g
エデト酸ナトリウム水和物 0.05 g
ポリビニルアルコール 1.0 g
トリエタノールアミン 0.5 g
精製水 49.75 g
(以上、水相成分)
l−メントール 1.0 g
酢酸トコフェロール 0.1 g
エタノール 40.0 g
ポリソルベート80 0.6 g
プロピレングリコール 0.2 g
エトキシジグリコール 0.5 g
リン脂質 0.1 g
(以上、油相成分)
全量 100 g
製剤実施例9(外用育毛剤)
下記の各成分を秤量し、常法に従って調製した。
フコイダン 2.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1500) 0.1 g
カルボキシビニルポリマー 0.4 g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 g
エデト酸ナトリウム水和物 0.05 g
ポリビニルアルコール 0.3 g
トリエタノールアミン 1.0 g
精製水 52.55 g
(以上、水相成分)
l−メントール 2.0 g
酢酸トコフェロール 0.1 g
エタノール 40.0 g
ポリソルベート80 0.6 g
プロピレングリコール 0.2 g
エトキシジグリコール 0.5 g
リン脂質 0.1 g
(以上、油相成分)
全量 100 g
製剤実施例10(シャンプー)
下記の各成分を秤量し、常法に従って調製した。
フコイダン 2.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1800) 2.0 g
N−ココイルメチルタウリンナトリウム(30%水溶液) 10.0 g
POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%水溶液) 20.0 g
ラウリルジメチルアミノ硫酸ベタイン(35%水溶液) 10.0 g
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0 g
ジプロピレングリコール 2.0 g
クエン酸 0.1 g
メチルパラベン 0.2 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例11(シャンプー)
下記の各成分を秤量し、常法に従って調製した。
フコイダン 1.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約2000) 1.0 g
テトラデセンスルホン酸ナトリウム 10.0 g
N−アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン(30%水溶液) 5.0 g
N−アシル−メチルアラニンナトリウム(30%水溶液) 5.0 g
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1.0 g
トリメチルグリシン 1.0 g
ジステアリン酸PEG−190 0.5 g
メチルパラベン 0.2 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例12(シャンプー)
下記の各成分を秤量し、常法に従って調製した。
フコイダン 1.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1500) 1.0 g
POE(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%水溶液) 10.0 g
ラウリン酸アミドプロピルベタイン(30%水溶液) 15.0 g
N−アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン(30%水溶液) 5.0 g
1,3−ブチレングリコール 3.0 g
ジステアリン酸グリコール 2.0 g
ポリクオタニウム−10 0.2 g
水添レシチン 0.2 g
メチルパラベン 0.2 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例13(ヘアコンディショナー)
下記の各成分を秤量し、常法に従って調製した。
フコイダン 2.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1800) 2.0 g
ジンクピリチオン 0.01 g
メチルフェニルポリシロキサン 1.0 g
ジメチルポリシロキサン 3.0 g
硬化ナタネ油アルコール 2.0 g
ミリスチン酸イソプロピル 2.0 g
プロピレングリコール 3.0 g
(アジピン酸・2エチルヘキサン酸・ステアリン酸)グリセリル 2.0 g
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.5 g
セタノール 1.0 g
メチルパラベン 0.2 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例14(ヘアコンディショナー)
下記の各成分を秤量し、常法に従って調製した。
フコイダン 2.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1500) 2.0 g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1 g
シクロペンタシロキサン 3.0 g
ステアリルアルコール 2.0 g
パルミチン酸エチルヘキシル 2.0 g
ジプロピレングリコール 3.0 g
トリエチルヘキサン酸グリセリル 2.5 g
セタノール 1.0 g
メチルパラベン 0.2 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例15(ヘアコンディショナー)
下記の各成分を秤量し、常法に従って調製した。
フコイダン 1.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約2000) 1.0 g
ジメチルポリシロキサン 3.0 g
セチルアルコール 1.5 g
ステアリルアルコール 1.0 g
グリセリン 3.0 g
流動パラフィン 1.0 g
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.7 g
メチルパラベン 0.2 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例16(ヘアコンディショナー)
下記の各成分を秤量し、常法に従って調製した。
フコイダン 1.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1200) 1.0 g
ジメチルポリシロキサン 2.0 g
ステアリルアルコール 1.5 g
ベヘニルアルコール 0.5 g
プロピレングリコール 3.0 g
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 2.0 g
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.0 g
ヒドロキシエチルセルロース 0.3 g
セタノール 2.0 g
メチルパラベン 0.2 g
精製水にて全量 100mL
製剤実施例17(頭皮用ローション)
下記の各成分を秤量し、常法に従って調製した。
フコイダン 1.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約2000) 1.0 g
ステアリン酸グリセリル 1.0 g
ステアリン酸PEG−5グリセリル 1.0 g
ポリエーテル変性シリコーン 0.4 g
ステアリン酸K 0.4 g
べへニルアルコール 0.4 g
スクワラン 2.0 g
エチルヘキサン酸セチル 2.0 g
1,3−ブチレングリコール 10.0 g
グリセリン 5.0 g
カルボマー(カーボポールETD2050) 0.1 g
ポリビニルアルコール 0.3 g
メチルパラベン 0.2 g
精製水にて全量 100 g
製剤実施例18(頭皮用クリーム)
下記の各成分を秤量し、常法に従って調製した。
フコイダン 1.0 g
ダイズタンパク質のサーモリシン分解物(ピーク平均分子量約1500) 1.0 g
ステアリン酸PEG−40 2.0 g
モノステアリン酸グリセリル(自己乳化型) 5.0 g
MCステアリン酸 5.0 g
ベヘニルアルコール 0.5 g
スクワラン 15.0 g
イソオクタン酸セチル 5.0 g
メチルパラベン 0.1 g
ブチルパラベン 0.1 g
1,3−ブチレングリコール 5.0 g
精製水にて全量 100 g
以上、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を説明した。しかし、本願発明の範囲は、添付の特許請求の範囲の記載によっての解釈されるべきであることは容易に理解されることである。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、それらの内容が具体的に本明細書に記載されているのと同様に、その内容が本明細書中に参考として援用されるべきであることは、理解されるであろう。
本発明の育毛剤は、ダイズタンパク質のサーモリシン分解物又はダイズタンパク質のサーモリシン様プロテアーゼ分解物を配合することにより、フコイダンの育毛効果が増強された、育毛効果と安全性が高い育毛剤である為に、工業的利用価値が高い。
ラット髭器官培養毛の5日後の伸長促進試験の結果を示す図である。

Claims (8)

  1. 以下の成分:
    (A)フコイダン、及び
    (B)ダイズタンパク質のサーモリシン分解物又はダイズタンパク質のサーモリシン様プロテアーゼ分解物(ここで、該サーモリシン様プロテアーゼとは、イソロイシン、ロイシン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン及びアラニンからなる群より選択される少なくとも一種の大きな側鎖をもった疎水性アミノ酸残基のアミノ基側のペプチド結合を切断するプロテアーゼである)であって、平均分子量が300〜10000である分解物
    を含有する育毛剤。
  2. 成分(B)が、ダイズタンパク質のサーモリシン分解物である請求項1記載の育毛剤。
  3. 成分(A)の配合量が0.001〜99重量%であり、成分(B)の配合量が0.0001〜99重量%である、請求項1又は2に記載の育毛剤。
  4. 成分(B)の平均分子量が4005000である、請求項1〜3のいずれかに記載の育毛剤。
  5. さらに、成分(C)として細胞賦活剤、血行促進剤、抗男性ホルモン剤、皮脂分泌抑制剤、免疫抑制剤、抗ヒスタミン剤、殺菌消毒剤、局所刺激剤、角質軟化剤、消炎剤、及び抗アポトーシス剤からなる群より選択される1種又は2種以上をも含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の育毛剤。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の育毛剤を含有する、製剤。
  7. 医薬品、医薬部外品、又は化粧品である、請求項6記載の製剤。
  8. シャンプー、ヘアコンディショナー、頭皮用ローション、頭皮用クリーム、ヘアトニック、全身クリーム、全身ローション、顔用クリーム、顔用ローション、アイライナー、アイブローである、請求項6または7のいずれかに記載の製剤。
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