JP5165903B2 - X線ct装置、ヘリカルピッチ変更方法 - Google Patents

X線ct装置、ヘリカルピッチ変更方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5165903B2
JP5165903B2 JP2007030436A JP2007030436A JP5165903B2 JP 5165903 B2 JP5165903 B2 JP 5165903B2 JP 2007030436 A JP2007030436 A JP 2007030436A JP 2007030436 A JP2007030436 A JP 2007030436A JP 5165903 B2 JP5165903 B2 JP 5165903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scan
helical pitch
image
image reconstruction
range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007030436A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007275551A (ja
Inventor
康弘 熨斗
達郎 前田
美和 奥村
伸介 塚越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007030436A priority Critical patent/JP5165903B2/ja
Publication of JP2007275551A publication Critical patent/JP2007275551A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5165903B2 publication Critical patent/JP5165903B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/027Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、ヘリカルピッチを変更しながらX線を曝射することで被検体の透過データを取得し、取得した透過データから被検体の画像を再構成する技術に関する。
X線CT装置は、X線を曝射し、被検体を透過したX線を検出し、検出したX線の強度を示す投影データから被検体内の画像を再構成する。疾病の診断、治療や手術計画等の様々な医療行為において重要な役割を果たしている。このX線CT装置では、例えば、被検体に造影剤を投与してから画像を撮影する方法や生体信号に同期して画像を再構成する方法等の画像診断の種類に応じた各種の撮影方法がある。いずれにおいても重要なのは、画像診断に耐えうる精度の高い画像を撮影し、再構成することである。
被検体に造影剤を投与してから画像を撮影する方法では、プリスキャンが行われ、このプリスキャンによって造影剤が画像を再構成する範囲に流入したことを検知してから本スキャンを開始する。X線CT装置の造影剤撮影では、被検体に投与した造影剤が画像再構成範囲に流入しているタイミングでスキャンすることが重要である。このため、本スキャンの前にプリスキャンを繰り返す。このプリスキャンでは、本スキャンよりも低線量で画像再構成範囲の一部分をスキャンし、得られる画像のCT値に基づいて、画像再構成範囲に流入する造影剤濃度を判断する。造影剤濃度がある程度高くなった時点で本スキャンを開始する。造影剤濃度を所定閾値を用いて自動判定し、自動的に本スキャンを開始するスキャン方法は、リアルプレップスキャンと呼ばれる(例えば、「特許文献1」参照。)。
従来のX線CT装置によるこのリアルプレップスキャンを図1に示す。図1に示すように、まずプリスキャンのために画像再構成範囲の一部地点上にX線管を位置させ、プリスキャン位置ZにX線を曝射してプリスキャン画像を得る。このプリスキャン画像は、断層像である。プリスキャン画像を得ると、この画像のCT値を算出して、閾値以上であれば、本スキャンを開始する。
本スキャンでは、まず、画像再構成範囲の外側にX線管が位置するように寝台を移動させ、画像再構成範囲始端よりも外側にのりしろ(margin)を取る。のりしろを取ると、こののりしろ部分から画像再構成範囲終端に向けてヘリカルスキャンによる本スキャンを開始する。のりしろを設定するのは、ヘリカルスキャンによっても画像再構成始端位置に画像再構成に必要なビュー数(BPview)分のX線曝射を行うためである。通常、プリスキャン位置Zから直接画像再構成範囲の終端に向けて本スキャンを開始すると、プリスキャン位置Zよりも外側にある場合が多い画像再構成始端位置に、BPview分のX線曝射を確保できない場合があるためである。
リアルプレップスキャンでは、被検体に投与した造影剤が画像再構成範囲に流入しているタイミングでスキャンすることが重要であり、プリスキャンにより造影剤流入を検知すると、間髪置かずに本スキャンを行うことが大切である。造影剤が画像再構成範囲から流れ出てしまったり、消失してしまったりする等により造影剤濃度が必要量得られなければ、精度の高い画像を再構成することができないからである。しかし、上述のように、従来のリアルプレップスキャンでは、プリスキャンにより造影剤流入を検知すると、一度X線管を画像再構成範囲外へ移動させ、のりしろを作り、こののりしろから本スキャンを開始しなくてはならない。即ち、のりしろの設定及びのりしろの本スキャンの時間だけ、造影剤流入検知から画像再構成範囲の本スキャンが遅れる。従って、従来のリアルプレップスキャンでは、精度の高い画像を再構成できているとはいえない。また、のりしろに相当する箇所にもX線は曝射されているため、画像再構成範囲外でも被爆してしまうため、被検体にとって好ましくない。
また、画像診断には、関心領域のみの診断や、全身等の広範囲から患部を探索する等の広範囲の診断がある。広範囲の診断では、画像再構成範囲に心臓や肺等の体動を伴う範囲と体動を伴わない範囲とが含まれる。体動は、身体組織の活動に伴う動きである。体動を伴う範囲と体動を伴わない範囲とでは、その範囲の画像を再構成するために必要なデータの取得方法が異なる。
心臓や肺等の体動を伴う範囲では、主に再構成に必要なデータの取得方法に特徴を有する生体信号同期再構成法が用いられる(例えば、「特許文献2」参照。)。
生体信号同期再構成法は、被検体の撮影と同期して体動の変化を示す生体信号データを取得し、特定位相の体動を示す生体信号データの取得時と同時期に得られた部分データを投影データから抽出して集め、集められた部分データを用いて画像を再構成する。ヘリカルピッチは、特定位相の体動を示すデータを複数収集するために、生体信号の変化のサイクルが複数繰り返される時間中に体動を伴う範囲を通過するピッチに制限される。
従って、体動を伴う範囲と体動を伴わない範囲とを含む範囲を撮影するためには、再構成に必要な投影データの取得方法が異なるために、その画像再構成範囲を、体動を伴う範囲と体動を伴わない範囲とに区切って別々にスキャンする必要があった。
図2は、従来の体動を伴う範囲と体動を伴わない範囲とを含む範囲を撮影する手法を示す図である。体動を伴い生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEが、総画像再構成範囲に含まれ、体動を伴わず生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEに挟まれている。この場合、一回目のスキャンで生体信号に非同期で再構成する片方の再構成範囲NSEを撮影する。次に、2回目のスキャンで生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEを撮影する。さらに3回目のスキャンで生体信号に非同期で再構成する他方の再構成範囲NSEを撮影する。
そして、1回目と3回目のスキャンで得られた投影データをそれぞれ体動に非同期でボリューム画像を再構成し、2回目のスキャンで得られた投影データを生体信号同期再構成法によりボリューム画像に再構成する。
ここで、撮影した広範囲の画像を総体的に表示して、全体的に被検体内を観察したい場合がある。例えば被検体に造影剤を投与して、広範囲における血流状態を総体的に観察したい場合である。
しかし、撮影する範囲に体動を伴う再構成範囲SEと体動を伴わない再構成範囲NSEとが混在すると、それら範囲を別々に撮影するために、体動を伴う再構成範囲SEの画像と体動を伴わない再構成範囲NSEの画像との間に時間的な隔たりが生じ、観察箇所によって造影剤の濃度の高低が現れてしまう。そのため、撮影した範囲を総体的に表示しても、その範囲を総体的に診断することは困難である。また、別々に撮影することは、被検体を複数回被爆させることにもなり、好ましくない。一方で、体動を伴う再構成範囲SEと体動を伴わない再構成範囲NSEとを区別せずに一度のスキャンで撮影してしまい、その結果得られた投影データを生体信号同期再構成法によらず再構成すると、体動箇所にブレが生じてしまい、精度が著しく落ちてしまう。
特開2003−245275号公報 特開2005−66042号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、X線を曝射して得られた被検体の透過データから被検体の画像を作成する技術に関し、診断利用に効果的な精度の高い画像を再構成でき、しかも被爆量を低減することのできる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、X線を曝射するX線管と、被検体を透過したX線を検出する検出器と、前記被検体を載置する寝台とを有し、前記寝台を停止させて前記X線管にX線を繰り返し曝射させるプリスキャンの後、前記X線管及び前記検出器と前記寝台とを相対的に移動させて画像再構成範囲の本スキャンを行うX線CT装置であって、前記プリスキャンにより前記検出器が検出したX線に基づく透過データから前記被検体のプリスキャン画像を再構成するとともに、前記本スキャンにより前記検出器が検出したX線に基づく透過データから前記被検体の本スキャン画像を再構成する再構成手段と、前記プリスキャンと前記本スキャンとを切り替える切替手段と、前記切替手段で前記本スキャンに切り替えられると、前記プリスキャンによる前記寝台の停止位置から直接画像再構成範囲の終端に向けてヘリカルピッチを変更させながら本スキャンさせるスキャン制御手段を備え、前記スキャン制御手段は、画像再構成範囲の始端に所定ビュー数分のX線を曝射可能な第1のヘリカルピッチで本スキャンを開始させ、前記所定ビュー数分のX線を曝射後、予め定められた第2のヘリカルピッチに変更して続けて本スキャンをさせること、を特徴とする。
尚、所定ビュー数は、画像再構成範囲の始端に画像を再構成するのに必要なビュー数としてもよい。或いは第2のヘリカルピッチで本スキャンを開始させると画像再構成範囲の始端の画像再構成に不足するビュー数であり、第1のヘリカルピッチは、不足するビュー数分のX線を曝射可能な最大ピッチとしてもよい。或いは第2のヘリカルピッチで本スキャンを開始させると画像再構成範囲の始端の画像再構成に不足するビュー数であり、第1のヘリカルピッチは、値0としてもよい。
また、予め、画像再構成範囲の始端に所定ビュー数分のX線を曝射可能な第1のヘリカルピッチを算出してもよい。また、本スキャンによる画像の再構成では、ヘリカルピッチが変更している区間の画像も再構成するようにしてもよい。
この発明の第1の態様によっては、画像再構成始端位置の画像を得るために、画像再構成範囲外にのりしろを設定する必要がなく、無駄な被爆を防止できる。また、画像再構成範囲外にのりしろを作るために、一度寝台を後退移動させる必要が無く、プリスキャン後間髪置かずに本スキャンを開始できるため、造影剤流入の検知後、速やかに本スキャンを開始でき、造影剤による造影効果を確実に受けた精度の高い画像を再構成できる。
以下、本発明に係る透過データの取得技術及び画像再構成処理技術の好適な実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
〔投影データの取得形態1〕
図3は、本実施形態に係るX線CT装置が備える可変ヘリカルスキャンをコントロールする構成を示す。X線CT装置は、スキャン手段110とCPUユニット121とスキャン制御部122とを備える。CPUユニット121には、入力部123とモニタ124と画像生成部125とがデータ入出力可能に接続されている。また、CPUユニット121は、プリスキャン判断部121aとシーケンス生成部121bとを備える。
このX線CT装置は、リアルプレップスキャンにより、画像再構成範囲の画像を撮影する。まずプリスキャンし、画像再構成範囲への造影剤流入を検知する。画像再構成範囲は、被検体内の画像として再構成する範囲である。プリスキャンでは、造影剤が画像再構成範囲に到達したことを検知するため、被検体の一部分をプリスキャン用のX線条件(低線量)でスキャンする。低線量のスキャンで得られたプリスキャン画像のCT値を監視し、予め定められた閾値にCT値が到達したところで画像再構成範囲の本スキャンを開始する。造影剤を映し出した画像はCT値が高くなるため、CT値が閾値を超えれば、造影剤が画像再構成範囲に到達したことが認識できる。本スキャンは、画像再構成範囲の本スキャン画像を得るため、本スキャン用のX線条件(高線量)でX線を曝射して可変ヘリカルスキャンを行なう。
プリスキャンにより造影剤の流入を検知すると、X線CT装置は、可変ヘリカルスキャンによる画像再構成範囲の撮影を開始する。このX線CT装置は、プリスキャン終了後、のりしろを作らずに直接画像再構成範囲の終端に向けて可変ヘリカルスキャンを開始する。
可変ヘリカルスキャンは、撮影範囲の始端から終端までの一連のスキャン中にヘリカルピッチを変更しながらX線を曝射するスキャンである。ヘリカルピッチは、X線を被検体の全周囲から1回曝射する間に被検体の軸方向へ進む距離として定義される。曝射角度の変位が一定速度の場合は、ヘリカルピッチはスライス方向への変位速度であり、スライス方向への変位速度が0であれば、ヘリカルピッチは0である。
のりしろとは、画像再構成始端位置から画像再構成範囲外へ延びるX線曝射範囲をいう。画像再構成範囲の始端位置に対して、画像として再構成するために必要なビュー数(以下、BPviewと呼ぶ)分のX線曝射を確保するための画像再構成始端位置から画像再構成範囲外への所定の範囲を言う。のりしろは、従来のX線CT装置において、ヘリカルスキャンによって被検体体軸方向のスキャン位置を連続的に移動させながらも、画像再構成範囲始端位置に対して、BPview分のX線曝射を確保するために設定される。BPviewは、画像として再構成するのに必要なビュー数、即ち所定角度範囲に拡がるようなX線曝射回数である。このBPviewは、360度補間法、180度内挿補間法、対向ビーム補間法、180度外挿補間法等の各再構成法に依存する。例えば、BPviewは、180°+α分の角度範囲からX線を曝射するビュー数である。
このX線CT装置は、のりしろを作らずとも、画像再構成始端位置に対するBPview分のX線曝射を確保できる初期のヘリカルピッチHPnew(第1のヘリカルピッチ)を算出し、この初期のヘリカルピッチと予め指定されたヘリカルピッチHPorg(第2のヘリカルピッチ)への移行タイミングをコントロールする。
まず、スキャン手段110は、被検体を体軸方向に移動させながら体軸回りにX線を曝射し、被検体を透過したX線を検出して透過データを得る。透過データは、被検体を透過したX線を検出して得られる検出結果のデータである。スキャン制御部122は、このスキャン手段110の駆動を制御する。具体的には、X線の線量やヘリカルピッチ等をコントロールする。画像生成部125は、被検体を透過したX線を検出して得られた生データを前処理して投影データを生成し、この投影データに再構成処理を施して被検体内の画像を再構成する。透過データは、この生データ又は投影データのいずれをも指す。
CPUユニット121は、演算制御部(CPU)、主記憶部(RAM)、及び外部記憶部(HDD)をバス(BUS)で接続して相互にデータの入出力を可能にしたコンピュータ(computer)である。外部記憶部に記憶されている制御プログラムを実行することにより、プリスキャン判断部121aとシーケンス生成部121bとが実現される。
CPUユニット121は、スキャン制御部122に制御情報を入力する。スキャン制御部122は、この制御情報に従い、スキャン手段110のX線の線量やヘリカルピッチを可変させる。制御情報には、被検体に曝射するX線の線量や、HP−distanceシーケンスが含まれる。HP−distanceシーケンスは、可変ヘリカルスキャンにおけるヘリカルピッチとそのヘリカルピッチで寝台を移動させる距離(distance)とを対応付けたデータである。CPUユニット121は、プリスキャン時には、プリスキャンのための制御情報をスキャン制御部122に入力し、可変ヘリカルスキャン時には、可変ヘリカルスキャンのための制御情報をスキャン制御部122に入力する。
プリスキャン判断部121aは、スキャン制御部122にプリスキャンの制御情報を入力し、可変ヘリカルスキャンの開始タイミングを監視している。そして、可変ヘリカルスキャンの開始タイミングが到達すると、トリガ信号をスキャン制御部122に入力してプリスキャンと本スキャンとを切り替える。プリスキャン判断部121aは、造影剤の画像再構成範囲への流入を監視している。スキャンデバイス110によるプリスキャンによって画像生成部125で生成された画像のCT値を算出し、算出したCT値が閾値を上回ると、スキャン制御部122に可変ヘリカルスキャンによる本スキャンを開始させるトリガ信号を入力する。閾値は、外部記憶部に予め記憶されている。
尚、プリスキャンと本スキャンとの切り替えは、このプリスキャン判断部121aによりCT値と閾値との比較をさせて自動的に行われるようにしてもよいし、画像のCT値を時系列で並べてモニタ124にグラフ表示させ、オペレータがそのグラフ表示を基に切替ボタンを押下するようにしてもよい。切替ボタンは、入力部123に配列されたボタンに割り当てられている。この切替ボタンが押下されると、スキャン制御部122にトリガ信号が入力される。
シーケンス生成部121bは、HP−distanceシーケンスのデータを生成し、スキャン制御部122に入力する。このHP−distanceシーケンスのデータを含む本スキャンのための制御情報は、プリスキャン前に予めスキャン制御部122に入力される。HP−distanceシーケンスのデータは、入力部123を用いて入力された撮影条件に従って生成される。シーケンス生成部121bは、入力部123を用いた撮影条件の入力の際に、モニタ124に撮影条件の設定画面を表示させる。
図4は、撮影条件の設定画面を示す模式図である。図4に示すように、設定画面には、被検体の模式図(model)SGが表示される。この模式図SGは、スライス位置決め用として予め撮影されたスキャノグラムである。オペレータは、模式図SGを参照しながら入力部123を用いて、画像再構成始端位置Zから始まる総画像再構成範囲と、その総画像再構成範囲のうち生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEと生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEと、プリスキャンを行うプリスキャン位置Zを指定する。
例えば、入力部123を用いて、画像再構成始端位置Zを含む第1の画像再構成範囲を指定し、その第1の画像再構成範囲を再構成範囲NSEに指定する。次に、入力部123を用いて、第1の画像再構成範囲に続く第2の画像再構成範囲を指定し、その第2の画像再構成範囲を再構成範囲SEに指定する。さらに、第2の画像再構成範囲に続く第3の画像再構成範囲を指定し、その第3の画像再構成範囲を再構成範囲NSEに指定する。そして、入力部123を用いてプリスキャン位置Zを指定する。シーケンス生成部121bは、この入力部123を用いた操作を反映して、モニタ124に、第1乃至3の画像再構成範囲とその各画像再構成範囲の再構成範囲SE又は再構成範囲NSEを識別表示し、プリスキャン位置Zを表示する。
図5は、シーケンス生成部121bによる初期(第1)のヘリカルピッチHPnewの算出方法を示している。この図は、縦軸は体軸方向の位置Zであり、横軸はビューである。即ち、ビューに応じてX線が曝射される体軸方向の範囲を示している。シーケンス生成部121bは、画像再構成始端位置Zに対してBPview以上のX線曝射が可能なHPnewとそのHPnewでの寝台移動距離Dとを、本スキャンでのX線曝射幅DW、画像再構成始端位置Zとプリスキャン位置Zとの位置関係、BPView、及び予め定められたHPorgとに基づき算出する。
図5に示すように、画像再構成始端位置Zの画像を再構成するためには、画像再構成始端位置Zの再構成に用いるビュー数Views(Z)が以下の(式1)を満たす必要がある。画像再構成始端位置ZにBPview以上のビュー数でX線を曝射できなければ、画像再構成始端位置Zの画像を再構成できないためである。
(式1) Views(Z)≧BPview
また、このViews(Z)は、本スキャンでのX線曝射幅DW、画像再構成始端位置Zプリスキャン位置Zとの位置関係、及びX線曝射範囲の移動角度θを用いて以下の(式2)で表現することができる。尚、X線曝射範囲の移動角度θは、体軸方向Zで示すX線曝射範囲をビューviewの関数として表した場合のX線曝射範囲の傾きである。
(式2) Views(Z)={DW/2−(|Z−Z|)}/tanθ
プリスキャン位置Zは、一般的に低線量でスキャンするために本スキャン開始時のX線曝射範囲の中心に位置する。また、Z−DW/2は、画像再構成始端位置Z側のX線曝射範囲のエッジ位置DEであり、Z−(Z−DW)は、エッジ位置DEと画像再構成始端位置Zとの間隔である。即ち、DW/2−(|Z−Z|)は、エッジ位置DEと画像再構成始端位置Zとの間隔の全体量を示している。従って、(式2)は、X線曝射範囲が本スキャン開始時のエッジ位置DEと画像再構成始端位置Zとの間隔を移動角度θで移動することにより、エッジ位置DEが画像再構成始端位置Zに到達するまでに、確保できるViews(Z)を示している。
また、θは、ヘリカルピッチHPの関数であることから、以下の(式3)で表すことができる。
(式3) θ=f(HP)
よって、上記(式1)、(式2)、及び(式3)より以下の(式4)が導かれる。
(式4) f(HP)≦{DW/2−(|Z−Z|)}/BPview
シーケンス生成部121bは、DW/2−(|Z−Z|)を算出し、予め定められているBPviewから{DW/2−(|Z−Z|)}/BPviewを求め、この{DW/2−(|Z−Z|)}/BPviewと一致する最大のf(HP)に対応するヘリカルピッチHPを算出する。そして、算出したDW/2−(|Z−Z|)を寝台移動距離D、及び算出したヘリカルピッチHPをHPnewとして対応付けたHP−distanceシーケンスのデータを生成する。
ここで、算出したHPnewが予め定められたHPorg以上であれば、本スキャン開始当初よりHPorgでヘリカルスキャンを行う。この予め定められたHPorgは、入力部123を用いて入力される。HPorgは、画像再構成始端位置Zを含む画像再構成範囲が生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEであれば、再構成範囲SEに対応して入力又は予め定められたHPSEであり、画像再構成始端位置Zを含む画像再構成範囲が生体信号に同期して再構成する再構成範囲NSEであれば、再構成範囲NSEに対応して入力されたHPNSE又は予め定められたHPNSEである。ヘリカルピッチの変更中は、寝台が加速中であるため、HPnew及びHPorgは一定とはならないが、このHPnewと寝台移動距離Dの算出の際には、加速終了後のヘリカルピッチHPorgを用いてもよいし、寝台加速中のヘリカルピッチHPorgを厳密に考慮してもよい。
図6は、このシーケンス生成部121bによるHP−distanceシーケンスのデータの生成動作を示している。シーケンス生成部121bは、まずモニタ124に撮影条件の設定画面を表示させる(S01)。オペレータが入力部123を用いて撮影条件を入力すると、指示された画像再構成始端位置Zと、総画像再構成範囲のうち生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEと生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEと、プリスキャンを行うプリスキャン位置Zを記憶する(S02)。
これら撮影条件を記憶すると、シーケンス生成部121bは、寝台移動距離DとしてDW/2−(|Z−Z|)を算出する(S03)。DW/2の値は、予め外部記憶部に記憶されている。次に、f(HP)={DW/2−(|Z−Z|)}/BPviewを算出し(S04)、HPnewとして、この算出したf(HP)に対応するヘリカルピッチHPを算出する(S05)。
寝台移動距離DとHPnewとを算出すると、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEのヘリカルピッチ及びそのヘリカルピッチで寝台を移動させる距離と、生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEのヘリカルピッチとそのヘリカルピッチで寝台を移動させる距離と、寝台移動距離DとHPnewとを対応付けたHP−distanceシーケンスのデータを生成する(S06)。
尚、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEのヘリカルピッチ及びそのヘリカルピッチは、その再構成範囲SEに存在する器官の複数の体動サイクルに亘ってスキャンし続ける必要があるため、体動に同期せずに画像を再構成する再構成範囲NSEよりも値が低くなるように設定される。即ち、再構成範囲SEを複数の体動サイクルの時間で通過するヘリカルピッチに設定される。
HP−distanceシーケンスのデータを生成すると、シーケンス生成部121bは、このHP−distanceシーケンスのデータをスキャン制御部122に入力して(S07)、処理を終了する。
図7は、このような本実施形態のX線CT装置の全体構成を示すブロック図である。X線CT装置は、架台装置111、寝台装置112、生体信号検出装置130、及びコンソール部120を備えて構成されている。この架台装置111及び寝台装置112がスキャン手段110に相当する。
架台装置111は、X線を主とするX線を曝射し、被検体を透過したX線を検出する装置である。この架台装置111は、被検体を挿入可能な開口を有する。架台装置111の内部には、回転架台(ガントリ)111aが収容されている。回転架台111aには、X線管111bと検出器111cが開口を挟んで向かい合って設置される。X線管111bと検出器111cとの間には、コリメータ111dが介在している。また、架台装置111の内部には、X線管111bと対になって高電圧発生部111eが配置され、コリメータ111dと対になって絞り駆動部111fが配置され、回転架台111aと対になって架台駆動部111gが配置され、検出部113と対になってデータ収集部111hが配置される。
回転架台111aは、架台駆動部111gにより回転する。回転架台111aは、開口を中心に回転する。
X線管111bは、高電圧発生部111eからフィラメントを加熱するための電流の供給及び高電圧の印加を受けてX線を発生する。高電圧発生部111eは、高周波数インバータ方式、すなわち50/60Hzの交流電源を整流して直流とし、それを数kHz以上の高周波数の交流に変換して昇圧するとともにそれを再度整流して印加する方式のものが適用される。
コリメータ111dは、絞り駆動部111fによって絞りが調整され、発生したX線をファンビーム形状やコーンビーム形状に絞る。絞り駆動部111fは、造影剤の流入を検出するためのプリスキャン時には、コリメータ111dの絞りを狭める。被検体の画像を撮影する可変ヘリカルスキャン時には、コリメータ111dの絞りを拡げる。このコリメータ111dの開度によって、X線曝射幅DWが一意に規定される。コリメータ111dは、タングステン等のX線を吸収する材質で組成されている。X線管111bから曝射されたX線のうち、コリメータ111dに遮られるX線は、このコリメータ111dにより吸収され、コリメータ111dの絞りを通過するX線のみが被検体へ向けて曝射される。
検出器111cは、多列多チャンネルのX線検出素子を配する。この検出器111cは、被検体を透過したX線を検出して、その検出データ(純生データ)を電流信号として出力する。X線検出素子は、シンチレータ等の蛍光体でX線を光に変換し更にその光をフォトダイオード等の光電変換素子で電荷に変換する間接変換形や、X線による半導体内の電子正孔対の生成及びその電極への移動すなわち光導電現象を利用した直接変換形が主流である。
データ収集部111hは、X線検出素子毎にI−V変換器と積分器とプリアンプとA/D変換器を備え、各X線検出素子からの電流信号を電圧信号に変換し、電圧信号をX線の曝射周期に同期して周期的に積分して増幅し、ディジタル信号に変換している。データ収集部111hは、ディジタル信号に変換した検出データをコンソール部120に出力する。
寝台装置112は、寝台基台112aの上面に寝台天板112bを載置する。寝台天板112bは、寝台駆動部112cにより所定の速度で開口軸方向に移動可能となっている。寝台駆動部112cは、モータを含み構成され、モータへの駆動電流の電流値を制御することで、寝台天板112bの移動速度を可変する。
回転架台111aの回転と寝台天板112bの移動が同時に行われることで、X線管111b及び検出器111cと寝台天板112bとの相対移動がヘリカル形状となり、ヘリカルスキャンが実施される。回転架台111aの回転速度が一定の場合、この寝台天板112bの移動速度を可変することでヘリカルピッチを可変する。尚、寝台天板112bを移動させず、回転架台111aを開口部軸に沿って速度を可変しながら移動させるようにしてもよい。また寝台天板112bの停止中に回転架台111aの回転が行われることで、プリスキャン、コンベンショナルスキャン、又はダイナミックスキャンが実施される。
生体信号検出装置130は、所定器官の生体信号を検出して生体信号データをコンソール部120に出力する。例えば心電計や呼吸センサ等で構成される。この生体信号検出装置130は、寝台天板112bに載置される被検体に取り付けられる。心電計は、心拍動の時間変化を記録し、心電データを出力する。呼吸センサは、呼吸の時間変化を記録し、肺の時間変化を示す呼吸データを出力する。
コンソール部120は、スキャン制御部122と、前処理部126と、投影データ記憶部127と、生体信号同期再構成部128と、生体信号非同期再構成部129と、CPUユニット121と、モニタ124と、入力部123を備える。
CPUユニット121の外部記憶部1cには、X線CT装置の制御プログラムが記憶されている。主記憶部1bには、この制御プログラムが適宜展開される。演算制御部1aは、記憶部1bをワークエリア(workarea)として、このプログラムを解釈及び実行し、X線CT装置の統合制御を行う。
このCPUユニット121で、プリスキャン判断部121aとシーケンス生成部121bとが実現される。また、CPUユニット121は、ボリューム画像の再構成において、得られた投影データを生体に同期して再構成する範囲と生体に非同期で再構成する範囲とに区分けし、生体信号同期再構成部128と生体信号非同期再構成部129を制御してそれぞれの投影データに異なる再構成法を施して画像を再構成させる。そして、再構成された画像を合成する。この画像の合成では、合成する画像同士を一部重複させて再構成し、画像の境界にフェザリング処理を施す。
スキャン制御部122は、CPUユニット121から入力されたトリガ信号を契機にプリスキャンから可変ヘリカルスキャンを用いた本スキャンの制御に移行し、CPUユニット121で生成されたHP−distanceシーケンスのデータを含む制御情報に従い、高電圧発生部111e、架台駆動部111g、データ収集部111h、絞り駆動部111f、及び寝台駆動部112cに駆動信号を出力する。架台駆動部111gと寝台駆動部112cに駆動信号が出力されることによって、X線管111b及び検出器111cは寝台天板112bに対してヘリカル状に相対移動してヘリカルスキャンが達成される。また、寝台天板112bの移動速度を可変させてHP−distanceシーケンスに沿ったヘリカルピッチでヘリカルスキャンを行わせる。
スキャン制御部122は、プリスキャン中は寝台駆動部112cに駆動信号を出力しない。CPUユニット121からトリガ信号が入力されると寝台駆動部112cに駆動信号を出力して寝台天板112bの移動を開始させる。本スキャン開始の初期には、HP−distanceシーケンスに含まれるヘリカルピッチHPnewを達成する電流値の駆動信号を、同じくHP−distanceシーケンスに含まれる寝台移動距離D分だけ寝台天板112bが移動するまで寝台駆動部112cに送信し、画像再構成始端位置ZにBPviewに相当する分だけX線を曝射させる。本スキャン開始から寝台移動距離D分だけ寝台天板112bが移動すると、HP−distanceシーケンスに含まれるヘリカルピッチHPorgを達成する電流値の駆動信号を、寝台駆動部112cに送信する。
スキャン位置が生体信号に同期しないで再構成する再構成範囲NSEのときは、HPorgとしてその再構成範囲NSEでのヘリカルピッチHPNSEを達成する電流値の駆動信号を寝台駆動部112cに送信する。スキャン位置が生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEのときは、HPorgとしてその再構成範囲SEでのヘリカルピッチHPSEを達成する電流値の駆動信号を寝台駆動部112cに送信する。
画像生成部125は、前処理部126と投影データ記憶部127と生体信号同期再構成部128と生体信号非同期再構成部129とを含む。
前処理部126は、純生データに対してX線の強度を補正する感度補正を施し、投影データを投影データ記憶部127に出力する。投影データ記憶部127には、前処理部126から出力された投影データが記憶される。また、生体信号検出装置130から出力された生体信号データも投影データ記憶部127に記憶される。投影データと生体信号データとは、各データ要素が発生した順に時系列的に対応付けられて記憶される。
生体信号同期再構成部128は、本スキャン時に生体信号に同期して画像を再構成する再構成範囲SEに対応する投影データと生体信号データとから生体信号同期再構成法によりボリューム画像を再構成する。
生体信号非同期再構成部129は、生体信号に非同期で画像を再構成する再構成範囲NSEに対応する投影データからボリューム画像を再構成する。また、生体信号非同期再構成部129は、プリスキャンにより取得された投影データから被検体内の画像を再構成して、プリスキャン判断部121aに入力する。
可変ヘリカルスキャンに対応して再構成されたボリューム画像は、CPUユニット121で合成及びフェザリング処理されてモニタ124に表示される。
図8は、このX線CT装置のHP−distanceシーケンスに則った投影データの取得動作を示すフローチャートである。また、図9は、総画像再構成範囲におけるヘリカルピッチを示すグラフである。縦軸がヘリカルピッチであり、横軸が時間を示す。ここで、撮影総範囲のうち、画像再構成始端位置Zを含む第1の画像再構成範囲は、生体に非同期で再構成する再構成範囲NSEが設定され、第2の画像再構成範囲に続く心臓位置を含む第2の画像再構成範囲は、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEが設定され、第2の画像再構成範囲に続く撮影終端位置を含む第3の画像再構成範囲は、生体に非同期で再構成する再構成範囲NSEが設定されているものとする。
まず、シーケンス生成部121bは、プリスキャン位置Zと画像再構成始端位置Zとが入力されると、初期のヘリカルピッチHPnewと寝台移動距離Dを算出し、HP−distanceシーケンスを生成して(S21)、スキャン制御部122に入力する(S22)。
スキャン制御部122により、寝台天板112bがプリスキャン位置Z上にX線管111bが位置するように移動して静止し、またコリメータ111dの開度がプリスキャンのために狭められ、プリスキャンが行われる(S23)。このプリスキャン中に生体信号非同期再構成部129は、投影データを再構成してプリスキャン位置Zの画像を再構成する(S24)。
プリスキャン判断部121aは、生体信号非同期再構成部129で再構成された画像のCT値と予め定められた閾値とを比較し(S25)、CT値が閾値を超えていれば(S25,Yes)、スキャン制御部122に本スキャンを開始させるトリガ信号を入力して本スキャンを開始させる(S26)。CT値が閾値を超えるまでは、プリスキャン(S23)からCT値と閾値の比較(S25)までを繰り返す。
図9に示すように、制御態様によっては、このS23〜S26までの時間、即ちプリスキャンを開始して造影剤が画像再構成範囲に流入するまで(T1区間)は、ヘリカルピッチは、0となる。
本スキャンの開始とともに、生体信号検出装置130が刻々と出力する生体信号データTDを、同時期に作成される投影データPDと対にして記憶領域に記憶する(S27)。
一方、本スキャンが開始されると、プリスキャン位置ZがX線曝射中心に位置するように位置していた寝台天板112bを、その位置から直接総画像再構成範囲の終端に向けて移動させる。
スキャン開始位置では、プリスキャン位置ZがX線曝射中心に位置するように位置していた寝台天板112bを、画像再構成始端位置ZにBPview分のX線曝射がなされるようにヘリカルピッチHPnewで、その位置から直接総画像再構成範囲の終端に向けて移動させる(S28)。寝台天板112bの移動距離が寝台移動距離Dに達すると(S29,Yes)、ヘリカルピッチを第1の画像再構成範囲を撮影するための本来のHPNSEに加速し(S30)、残りの第1の画像再構成範囲をヘリカルピッチHPNSEで撮影する(S31)。尚、スキャン位置は、寝台天板112bのセンサによる位置検出又はシーケンス制御によって判断される。
図9に示すように、この制御態様によっては、寝台天板112bの移動距離が寝台移動距離Dに達するまでの時間(T2区間)では、ヘリカルピッチHPnewでヘリカルスキャンが行われる。また、この制御態様によっては、寝台天板112bの移動距離が寝台移動距離Dに達してから第2の画像再構成範囲に突入する間近までは(T3区間)、本来のHPNSEでヘリカルスキャンが行われる。
尚、ヘリカルピッチ0からヘリカルピッチHPnewへ加速している間、及びヘリカルピッチHPnewからヘリカルピッチHPNSEに加速している間も投影データの取得は継続され、その間に取得された投影データも再構成のためのデータとして用いられる。
第2の画像再構成範囲である再構成範囲SEが間近になると(S32,Yes)、ヘリカルピッチHPNSEから、複数サイクルの生体信号変化の複数サイクルにわたって再構成範囲SEをスキャン可能なヘリカルピッチHPSEまで減速する(S33)。再構成範囲SE全域は、このヘリカルピッチHPSEで撮影される(S34)。再構成範囲SEを通過し、第3の画像再構成範囲である再構成範囲NSEに突入すると(S35,Yes)、再構成範囲NSEに対応するHPNSEに加速し(S36)、残りの第3の画像再構成範囲をヘリカルピッチHPNSEで撮影する(S37)。
図9に示すように、この制御態様によっては、第2の画像再構成範囲である再構成範囲SE間近になると(T3区間終端)、ヘリカルピッチがHPSEに減速される。第2の画像再構成範囲を撮影するまでは(T4区間)は、ヘリカルピッチHPSEでヘリカルスキャンが行われる。さらに、この制御態様によっては、第3の画像再構成範囲である再構成範囲NSEに到達すると、ヘリカルピッチHPNSEに加速され、第3の画像再構成範囲を撮影するまでは(T5区間)、このヘリカルピッチHPNSEでヘリカルスキャンが行われる。
このように、このX線CT装置では、プリスキャン後に直接画像再構成範囲終端に向けて寝台天板112bを移動させても画像再構成始端位置ZにBPview分のX線曝射が可能なヘリカルピッチHPNewを算出し、本スキャン開始初期は、寝台天板112bが寝台移動距離D分だけ移動するまでは、このヘリカルピッチHPnewによりヘリカルスキャンを行うようにした。このため、画像再構成始端位置Zの画像を得るために、画像再構成範囲外にのりしろを設定する必要がなく、無駄な被爆を防止できる。また、画像再構成範囲外にのりしろを作るために、一度寝台天板112bを後退移動させる必要が無く、プリスキャン後間髪置かずに本スキャンを開始できるため、造影剤流入の検知後、速やかに本スキャンを開始でき、造影剤による造影効果を確実に受けた精度の高い画像を再構成できる。
なお、画像再構成始端位置Zに対するBPview分全てのX線曝射をヘリカルピッチHPNewで行うのではなく、本来のヘリカルピッチHPorgによりX線曝射を行うと、画像を再構成するのに不足する不足分を、その不足分を補う最大ピッチのヘリカルピッチHPNewで行うようにしてもよく、ヘリカルピッチHPNewの算出に、本来のヘリカルピッチHPorgによりX線曝射を行うと画像を再構成するのに不足する不足分と最大ピッチのヘリカルピッチHPNewとう条件を加味すればよい。
〔投影データの取得形態2〕
次に、投影データ取得の第2の形態を説明する。この第2の形態に係るX線CT装置は、のりしろを作らずとも、画像再構成始端位置の画像を再構成するのに必要なビュー数分のX線曝射回数を画像再構成始端位置Zに対して確保できるように、画像再構成始端位置Zに対するヘリカルピッチ0でのスキャンのビュー数を算出し、このビュー数をコンベンショナルスキャンによって撮影後、予め指定されたヘリカルピッチHPorgへの移行するものである。即ち、第1の形態ではHPnewからHPorgへ可変したのに対し、第2の形態ではヘリカルピッチ0からHPorgへ可変するものである。コンベンショナルスキャンによるスキャン時間は、HPorgでX線曝射を開始すると、画像再構成始端位置Zに曝射するBPviewに不足するビュー数を補う時間である。
図10は、シーケンス生成部121bによるヘリカルピッチ0で可変ヘリカルスキャンするビュー数の算出方法を示している。この図は、縦軸は体軸方向の位置Zであり、横軸はビューであり、ビューに応じてX線が曝射される体軸方向の範囲を示している。画像再構成始端位置Zの画像を再構成するためには、画像再構成始端位置Zの再構成に用いるビュー数Views(Z)が上記式1を満たす必要があるのは第1の態様と同様である。ここで、このビュー数Views(Z)のうち、コンベンショナルスキャンにより撮影するビュー数をCviews(Z)とすると、上記式2は、以下の(式2’)に書き替えることができる。
(式2’) Views(Z)={DW/2−(|Z−Z|)}/tanθ+Cviews(Z
また、このθは、予め定められたヘリカルピッチHPorgで一意に特定され、上記式3は、以下の(式3’)で書き替えることができる。
(式3’) θ=f(HPorg
よって、上記(式1)、(式2’)、及び(式3’)より以下の(式4’)が導かれる。
(式4’) Cviews(Z)≧BPview−{DW/2−(|Z−Z|)}/tanf(HPorg
シーケンス生成部121bは、Cviews(Z)として、BPview−{DW/2−(|Z−Z|)}/tanf(HPorg)を算出し、算出したCviews(Z)をヘリカルピッチ0に対応付けたHP−distanceシーケンスのデータを生成する。ここで、BPview≦{DW/2−(|Z−Z|)}/tanf(HPorg)であれば、実質的にコンベンショナルスキャンは行われない。
図11は、このシーケンス生成部121bによるHP−distanceシーケンスのデータの生成動作のうち、ピッチ0のヘリカルスキャンでスキャン部分の生成動作を示している。シーケンス生成部121bは、まずモニタ124に設定画面を表示させる(S41)。オペレータが入力部123を用いて撮影条件を入力すると、指示された画像再構成始端位置Zと、総画像再構成範囲のうち生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEと生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEと、プリスキャンを行うプリスキャン位置Zを記憶する(S42)。
これら撮影条件を記憶すると、シーケンス生成部121bは、Cviews(Z)として、BPview−{DW/2−(|Z−Z|)}/tanf(HPorg)を算出する(S43)。DW/2の値は、予め外部記憶部に記憶されている。Cviews(Z)を算出すると、この算出したCviews(Z)にヘリカルピッチHPnewとして「0」を対応付けたHP−distanceシーケンスのデータを生成する(S44)。
HP−distanceシーケンスのデータを生成すると、シーケンス生成部121bは、このHP−distanceシーケンスのデータをスキャン制御部122に入力して(S45)、処理を終了する。
図12は、このX線CT装置のHP−distanceシーケンスに則った投影データの取得動作のうち、初動部分を示すフローチャートである。また、図13は、初動部分のヘリカルピッチを示すグラフである。縦軸がヘリカルピッチであり、横軸が時間を示す。ここで、撮影総範囲のうち、画像再構成始端位置Zを含む第1の画像再構成範囲は、生体に非同期で再構成する再構成範囲NSEが設定され、第2の画像再構成範囲に続く心臓位置を含む第2の画像再構成範囲は、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEが設定され、第2の画像再構成範囲に続く撮影終端位置を含む第3の画像再構成範囲は、生体に非同期で再構成する再構成範囲NSEが設定されているものとする。
まず、シーケンス生成部121bは、プリスキャン位置Zと画像再構成始端位置Zとが入力されると、初期のヘリカルピッチを「0」として本スキャンを行うビュー数Cviews(Z)を算出し、「0」の値であるヘリカルピッチHPnewと対応付けたHP−distanceシーケンスを生成して(S51)、スキャン制御部122に入力する(S52)。
スキャン制御部122により、寝台天板112bがプリスキャン位置Z上にX線管111bが位置するように移動して静止し、またコリメータ111dの開度がプリスキャンのために狭められ、プリスキャンが行われる(S53)。このプリスキャン中に生体信号非同期再構成部129は、投影データを再構成して被検体内の画像を再構成する(S54)。
プリスキャン判断部121aは、生体信号非同期再構成部129で再構成された画像のCT値と予め定められた閾値とを比較し(S55)、CT値が閾値を超えていれば(S55,Yes)、スキャン制御部122にトリガ信号を入力して本スキャンを開始させる(S56)。CT値が閾値を超えるまでは、プリスキャン(S53)からCT値と閾値の比較(S55)までを繰り返す。
図13に示すように、制御態様によっては、このS53〜S56までの時間、即ちプリスキャンを開始して造影剤が画像再構成範囲に流入するまで(T1区間)は、ヘリカルピッチは、0となる。
本スキャンの開始とともに、生体信号検出装置130が刻々と出力する生体信号データTDを、同時期に作成される投影データPDと対にして記憶領域に記憶する(S57)。
スキャン開始位置では、Cviews(Z)分だけ、寝台天板112bの移動を停止させる(S58)。即ち、Cviews(Z)分だけX線を曝射する間、「0」の値を有するヘリカルHPnewとする。X線曝射のビュー数がCviews(Z)に達すると(S59,Yes)、ヘリカルピッチを第1の画像再構成範囲を撮影するための本来のHPNSEに加速し(S60)、以後、HP−distanceシーケンスに則ってヘリカルピッチを可変しながら総画像再構成範囲を撮影する(S61)。
図13に示すように、この制御態様によっては、プリスキャンから本スキャンに移行後、Cviews(Z)分だけX線を曝射する間(T2区間)では、「0」のヘリカルピッチHPnew、即ち実質的にはコンベンショナルスキャンで本スキャンが行われる。X線曝射がCviews(Z)に達すると、ヘリカルピッチをHPNSEに加速し、第1の画像再構成範囲を撮影するまでは(T3区間)、本来のHPNSEでヘリカルスキャンが行われる。
尚、ヘリカルピッチ0からヘリカルピッチHPNSEへ加速している間も投影データの取得は継続され、その間に取得された投影データも再構成のためのデータとして用いられる。
このように、この第2の態様によるX線CT装置であっても、画像再構成始端位置Zの画像を得るために、画像再構成範囲外にのりしろを設定する必要がなく、無駄な被爆を防止できる。また、画像再構成範囲外にのりしろを作るために、一度寝台天板112bを後退移動させる必要が無く、プリスキャン後間髪置かずに本スキャンを開始できるため、造影剤流入の検知後、速やかに本スキャンを開始でき、造影剤による造影効果を確実に受けた精度の高い画像を再構成できる。
〔再構成処理〕
図14は、本実施形態に係る画像再構成処理技術の態様である画像再構成処理装置の構成を示すブロック図である。図14に示すように、画像再構成処理装置は、演算制御部(CPU)1a、主記憶部(RAM)1b、及び外部記憶部(HDD)1cをバス(BUS)1dで接続して相互にデータの入出力を可能にしたコンピュータ(computer)である。バス1dには、モニタ(monitor)124と入力部123が図示しないコントローラ(contoroller)を介して接続されている。モニタ124は、CRTや液晶ディスプレイ(display)等の表示装置であり、入力部123は、キーボード(keyboard)、マウス(mouse)、トラックボール(trackball)等の入力インターフェース(interface)である。
外部記憶部1cには、画像再構成処理装置のオペレーティングシステム(OS)と画像再構成処理のプログラムが記憶されており、主記憶部1bに適宜プログラム(program)が展開される。演算制御部1aは、主記憶部1bに展開されたプログラムを解釈及び実行し、主記憶部1bをワークエリア(workarea)として情報処理をし、またモニタ124の表示を制御する。
この演算制御部1aによるプログラムの実行により、画像再構成処理装置は、投影データ(data)からボリューム(volume)画像を再構成してモニタ124に表示する。ボリューム画像の再構成では、投影データを区分けして、それぞれに異なる再構成法を施して合成表示する。
この画像再構成処理装置は、X線CT装置のCPUユニット121であっても、ワークステーションやPC等のコンピュータであってもよい。
図15は、この画像再構成処理装置の機能を示すブロック(block)図である。図15に示すように、画像再構成処理装置は、投影データ記憶部127と、範囲区分け部11と、生体信号同期再構成部128と、生体信号非同期再構成部129と、合成部14とを有する。
投影データ記憶部127は、外部記憶部1cを含み構成される。投影データ記憶部127には、X線CT装置により取得された投影データPDと生体信号データTDが記憶される。投影データPDと生体信号データTDとは、その構成する各データ要素が時系列的に対応付けられて記憶されている。
投影データPDは、生データとも呼ばれ、連続的な1度のスキャンで得られる検出結果のデータ集合である。検出直後のデータを純生データと呼び、この純生データに補正処理を施した結果を投影データという。連続的な1度のスキャンとは、スキャン開始位置からスキャン終了位置までの連続したX線曝射及び透過したX線の検出の工程をいう。
生体信号データTDは、生体信号の時間変化を示す波形等のデータであり、心拍動を表す心電データや肺の動きを表す呼吸データ等である。
図16は、投影データ記憶部127に記憶された投影データPDと生体信号データTDを示す図である。投影データPDには、投影データPDの構成要素である部分データPDa毎にビュー番号Vx(x:1,2,3・・・)が付される。ビュー番号Vxは、時系列順に付される。投影データ記憶部127には、投影データPDのビュー毎の部分データPDaと、部分データPDaと同時期に得られた生体信号データTDの部分データTDaとが対になって記憶されている。
範囲区分け部11は、演算制御部1a及び主記憶部1bを含み構成される。この範囲区分け部11は、投影データPDを、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEの部分データPDa(第1の投影データ)と、生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEの部分データPDa(第2の投影データ)とに区分けする。この区分けでは、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEに対する部分データPDaの範囲を識別する情報と、生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEに対する部分データPDaの範囲とを識別する情報とを記憶しておく。この情報は、ビュー番号Vxで構成される。範囲区分け部11は、指定された再構成範囲SEのビュー番号Vxを生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEを示す情報として記憶し、指定された再構成範囲NSEのビュー番号Vxを生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEを示す情報として記憶する。
範囲区分け部11は、再構成範囲SEのビュー番号Vxと再構成範囲NSEのビュー番号Vxは、一部重複して記憶する。例えばビュー番号V1〜30までを再構成範囲SEの情報として記憶し、ビュー番号V30〜53までを再構成範囲NSEとして記憶する。即ち、ビュー番号V30については、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEを示す情報としても生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEを示す情報としても記憶される。
生体信号同期再構成部128は、演算制御部1aを含み構成される。この生体信号同期再構成部128は、投影データPDから生体信号同期再構成法によりボリューム画像を再構成する。生体信号同期再構成法は、体動の特定位相を反映する部分データPDaのみを抽出し、抽出した部分データPDaからボリューム画像を再構成する手法である。例えば、心電同期再構成法等である。体動の特定位相のみを精度よく画像化できるため、体動を伴う器官の画像化に好適である。
尚、投影データPDには、可変ヘリカルスキャンによりヘリカルピッチが変更中となっている区間のデータが含まれるが、この区間のデータからこの区間のボリューム画像も生成する。
図17は、生体信号同期再構成法の模式図である。図17に示すように、生体信号同期再構成部128は、範囲区分け部11から、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEの情報を読み取り(図中a)、再構成範囲SEを示す各ビュー番号Vxが付された部分データPDaを投影データ記憶部127に記憶されている投影データPDから抽出する(図中b→c)。同時に生体信号データTDから、読み取った部分データPDaと対になって記憶されている部分データTDaを抽出する(同図中b→c)。
読み取った生体信号データTDの部分データTDaから特定の位相時に得られた部分データTDaを検索し(図中c→d)、検索された部分データTDaと対の投影データPDの部分データPDaをさらに抽出して集める(図中d→e)。例えば、生体信号データTDが心電データである場合、心拍動サイクル間の非収縮時を示す部分データTDaを検索し、その部分データTDaと対になった投影データPDの部分データPDaを抽出する。
尚、心拍動サイクル間の非収縮時を示す部分データTDaを直接検索しなくとも、R波に対応する部分データPDaを検索して、その部分データPDaから所定時間後の取得される投影データPDの部分データPDaを非収縮時として抽出してもよい。
生体信号同期再構成部128は、最終的に抽出された複数の部分データPDaからFeldkamp法に代表される3次元画像再構成アルゴリズム等を用いた再構成処理を行い、複数のボクセルデータが3次元的に集合して形成されるボリューム画像を再構成する(図中e→f)。
生体信号非同期再構成部129は、演算制御部1aを含み構成される。生体信号非同期再構成部129は、生体信号同期再構成法によらず、生体信号データと同期せずにFeldkamp法に代表される3次元画像再構成アルゴリズムによる再構成処理する。
図18は、生体信号に非同期で再構成する模式図である。図18に示すように、生体信号非同期再構成部129は、範囲区分け部11から、生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEの情報を読み取り(図中a)、再構成範囲NSEを示すビュー番号Vxが付された投影データPDの部分データPDaを投影データ記憶部127から読み取る(図中b→c)。読み取った全部分データPDaに対して、Feldkamp法に代表される3次元画像再構成アルゴリズムによる再構成処理し、複数のボクセルデータが3次元的に集合して形成されるボリューム画像を再構成する(図中c→d)。
合成部14は、演算制御部1aを含み構成される。合成部14は、生体信号同期再構成部128で再構成されたボリューム画像と生体信号非同期再構成部129で再構成されたボリューム画像をビュー番号Vxの順で並ぶように合成する。重複するボリューム画像の部分は、フェザリング処理して合成する。合成部14により合成されたボリューム画像は、モニタ124に一体表示する。
図19は、フェザリング処理を示す図である。フェザリングは、双方のボリューム画像の重複する部分に寄与率のグラデーションをつける処理である。寄与率は、その領域の表示比率であり、寄与度が下がるとは透明度が上がることである。双方の重複するボリューム画像の部分について画像のエッジに近づくにつれ寄与率を下げていく。フェザリング処理により、別個に再構成されたボリューム画像がなじみ、視覚的に一体として捉えることが可能となる。
即ち、合成部14は、図19に示す寄与率を再現する重み付け関数を外部記憶部1cから読み出し、この重み付け関数を用いて、各ボリューム画像を構成する各ボリュームデータに重み付けを行いつつ、両ボリューム画像をビュー番号毎に加算する。重み付け関数は、この重み付け関数は、ボリューム画像の境界近傍までは一定であるが、ボリューム画像の境界近傍から境界に近づくにつれ寄与度が低くなる関数である。
この画像再構成処理装置の画像再構成処理動作について図20に基づき説明する。図20は、画像再構成処理動作を示すフローチャートである。
まず画像再構成処理装置は、投影データPD及び生体信号データTDを取得して記憶領域に記憶する(S71)。画像再構成処理装置が後述するX線CT装置に内蔵されている場合には、被検体をスキャンして得られた投影データPD及びスキャン中に得られた生体信号データTDを記憶する。画像再構成処理装置がX線CT装置とは別のコンピュータで構成されている場合には、ネットワークや可搬記憶媒体を介して取得する。
次に、画像再構成処理装置は、入力部123を用いた画像再構成処理のコマンド入力を受けて、設定画面をモニタ124に表示する(S72)。設定画面には、被検体の模式図SGが表示される。この設定画面では、操作者により入力部123を用いて、被検体の模式図SGを参照して生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEと生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEが指示される。
生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEと生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEが指示されると、画像再構成処理装置は、指示された生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEを示すビュー番号Vxと生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEを示すビュー番号Vxとを一部重複させて記憶領域に記憶する(S73)。
尚、画像再構成処理装置がX線CT装置に内蔵されている場合には、予めS72〜73のステップにおける、指示された生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEと生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEを示す情報の記憶を予め行い、その後にS01における投影データPD及び生体信号データTDの記憶をスキャン中に順次行う。
投影データPD及び生体信号データTDと、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEの情報及び生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEの情報とを記憶すると、画像再構成処理装置は、ボリューム画像の再構成処理をする。
まず、画像再構成処理装置は、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEのビュー番号Vxを読み出す(S74)。再構成範囲SEのビュー番号Vxを読み出すと、このビュー番号Vxが付された投影データPDの部分データPDaを読み出す(S75)。同時にこの部分データPDaと対になって記憶されている生体信号データTDの部分データTDaを読み出す(S76)。
生体信号データTDの部分データTDaを読み出すと、画像再構成処理装置は、この部分データTDaから特定の位相を示す部分データTDaを検索する(S77)。この検索では、例えば体動の非収縮時の位相を検索すべく、生体信号データTDが心電データである場合にはQ波から所定秒数後の部分データTDaを検索する。特定位相を示す部分データTDaが検索されると、この部分データTDaと対になっている投影データPDの部分データPDaを、読み出した部分データPDaからさらに抽出して集める(S78)。
投影データPDから生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEの特定位相を示す部分データPDaを抽出すると、画像再構成処理装置は、この抽出した部分データPDaからボリューム画像を再構成する(S79)。再構成したボリューム画像は一時的に保持しておく。
さらに、画像再構成処理装置は、生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEのビュー番号Vxを読み出す(S80)。再構成範囲NSEのビュー番号Vxを読み出すと、このビュー番号Vxが付された投影データPDの部分データPDaを読み出す(S81)。再構成範囲NSEに対応する部分データPDaを読み出すと、画像再構成処理装置は、この部分データPDaからボリューム画像を再構成する(S82)。再構成したボリューム画像は一時的に保持しておく。
尚、S75〜S79の生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEのボリューム画像の再構成と、S80〜S82の生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEのボリューム画像の再構成とは、その処理の順序を問わない。
再構成範囲SEが生体信号同期再構成法によりボリューム画像に再構成され、再構成範囲NSEが生体信号の同期によらずボリューム画像に再構成されると、画像再構成処理装置は、それぞれのボリューム画像の重複する部分にフェザリング処理をし(S83)、重複する部分を重ねてボリューム画像を合成する(S84)。ボリューム画像を合成すると、画像再構成処理装置は、合成したボリューム画像をモニタ124に一体表示する(S85)。
尚、このフェザリング処理は、投影データPDの取得前、即ち純生データに対して予め施してもよい。
このように、本実施形態の画像再構成処理技術によると、1度のスキャンで得られた投影データPDを、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEと生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEに区分けして、それぞれ異なる再構成法でボリューム画像を作成するようにした。これにより、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEを寝台天板112bの移動速度を減速させつつスキャンし、また生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEと生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEとを一度にスキャンしても、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEと生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEに時間的なズレが生じず、かつ体動箇所にブレが生じない総体的なボリューム画像を再構成することが可能となる。
また、フェザリング処理により別個に再構成されたボリューム画像がなじみ、視覚的に一体として捉えることが可能となる。
尚、寝台天板112bの移動速度変更は、検出器111cが備えるX線検出素子の列数変更に伴ってもよい。また、寝台天板112bを加速させている最中にもX線曝射は行い、その曝射範囲の投影データPDから画像を再構成する。スキャン制御部122は、再構成範囲NSEに設定された移動速度に対応した電流値の駆動信号を寝台駆動部112cに駆動信号を出力する。また、生体信号に同期して再構成する再構成範囲SEと生体信号に非同期で再構成する再構成範囲NSEに区分けは、透過データに対して行えば良く、投影データの段階で区分けしても、純生データの段階で区分けしてもよい。
従来のX線CT装置によるリアルプレップスキャンを示す。 従来の体動を伴う範囲と体動を伴わない範囲とを含む範囲を撮影する手法を示す図である。 本実施形態に係るX線CT装置が備える可変ヘリカルスキャンをコントロールする構成を示す。 撮影条件の設定画面を示す模式図である。 第1のヘリカルピッチHPnewの算出方法を示す。 HP−distanceシーケンスのデータの生成動作を示す。 本実施形態のX線CT装置の全体構成を示すブロック図である。 X線CT装置のHP−distanceシーケンスに則った投影データの取得動作を示すフローチャートである。 総画像再構成範囲におけるヘリカルピッチを示すグラフである。 ヘリカルピッチ0で可変ヘリカルスキャンするビュー数の算出方法を示している。 ピッチ0のヘリカルスキャンでスキャン部分の生成動作を示している。 ピッチ0の第1のヘリカルピッチを含むHP−distanceシーケンスに則った投影データの取得動作のうち、初動部分を示すフローチャートである。 初動部分のヘリカルピッチを示すグラフである。縦軸がヘリカルピッチであり、横軸が時間を示す。 本実施形態に係る画像再構成処理技術の態様である画像再構成処理装置の構成を示すブロック図である。 この画像再構成処理装置の機能を示すブロック図である。 投影データ記憶部に記憶された投影データと生体信号データを示す図である。 生体信号同期再構成法の模式図である。 生体信号に非同期で再構成する模式図である。 フェザリング処理を示す図である。 画像再構成処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1a 演算制御部
1b 主記憶部
1c 外部記憶部
1d バス
11 範囲区分け部
14 合成部
110 スキャン手段
111 架台装置
111a 回転架台
111b X線管
111c 検出器
111d コリメータ
111e 高電圧発生部
111f 絞り駆動部
111g 架台駆動部
111h データ収集部
112 寝台装置
112a 寝台基台
112b 寝台天板
112c 寝台駆動部
120 コンソール部
121 CPUユニット
121a プリスキャン判断部
121b シーケンス生成部
122 スキャン制御部
123 入力部
124 モニタ
125 画像生成部
126 前処理部
127 投影データ記憶部
128 生体信号同期再構成部
129 生体信号非同期再構成部
130 生体信号検出装置
PD 投影データ
PDa 投影データの部分データ
TD 生体信号データ
TDa 生体信号データの部分データ
SG 模式図
SE 生体信号に同期して再構成する再構成範囲
NSE 生体信号に非同期で再構成する再構成範囲
V ビュー番号
プリスキャン位置
画像再構成範囲始端位置
D 寝台移動距離
DW X線曝射幅
DE エッジ位置
HPnew 第1のヘリカルピッチ
HPorg 第2のヘリカルピッチ

Claims (14)

  1. X線を曝射するX線管と、被検体を透過したX線を検出する検出器と、前記被検体を載置する寝台とを有し、前記寝台を停止させて前記X線管にX線を繰り返し曝射させるプリスキャンの後、前記X線管及び前記検出器と前記寝台とを相対的に移動させて画像再構成範囲の本スキャンを行うX線CT装置であって、
    前記プリスキャンにより前記検出器が検出したX線に基づく透過データから前記被検体のプリスキャン画像を再構成するとともに、前記本スキャンにより前記検出器が検出したX線に基づく透過データから前記被検体の本スキャン画像を再構成する再構成手段と、
    前記プリスキャンと前記本スキャンとを切り替える切替手段と、
    前記切替手段で前記本スキャンに切り替えられると、前記プリスキャンによる前記寝台の停止位置から直接画像再構成範囲の終端に向けてヘリカルピッチを変更させながら本スキャンさせるスキャン制御手段を備え、
    前記スキャン制御手段は、画像再構成範囲の始端に所定ビュー数分のX線を曝射可能な第1のヘリカルピッチで本スキャンを開始させ、前記所定ビュー数分のX線を曝射後、予め定められた第2のヘリカルピッチに変更して続けて本スキャンをさせること、
    を特徴とするX線CT装置。
  2. 前記所定ビュー数は、画像再構成範囲の始端に画像を再構成するのに必要なビュー数であること、
    を特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  3. 前記所定ビュー数は、前記第2のヘリカルピッチで本スキャンを開始させると画像再構成範囲の始端の画像再構成に不足するビュー数であり、
    前記第1のヘリカルピッチは、前記不足するビュー数分のX線を曝射可能な最大ピッチであること、
    を特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  4. 前記所定ビュー数は、前記第2のヘリカルピッチで本スキャンを開始させると画像再構成範囲の始端の画像再構成に不足するビュー数であり、
    前記第1のヘリカルピッチは、値0であること、
    を特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  5. 画像再構成範囲の始端に所定ビュー数分のX線を曝射可能な第1のヘリカルピッチを算出する算出手段をさらに備えること、
    を特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  6. プリスキャン位置におけるX線曝射範囲の片側端と前記画像再構成範囲の始端との位置関係に基づき、前記片側端が前記始端を通過するまでに前記始端に前記所定ビュー数を曝射可能な第1のヘリカルピッチを算出する算出手段をさらに備えること、
    を特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  7. 前記再構成手段は、前記ヘリカルピッチが変更している区間の画像も再構成すること、
    を特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  8. X線を曝射するX線管と、被検体を透過したX線を検出する検出器と、前記被検体を載置する寝台とを有し、前記寝台を停止させて前記X線管にX線を曝射させるプリスキャンの後、前記X線管及び前記検出器と前記寝台とを相対的に移動させて画像再構成範囲の本スキャンを行うX線CT装置のヘリカルピッチ変更方法であって、
    前記プリスキャンにより前記検出器が検出したX線に基づく透過データから前記被検体のプリスキャン画像を再構成する第1のステップと、
    前記プリスキャンと前記本スキャンとを切り替える第2のステップと、
    前記切り替えがされると、前記プリスキャンによる前記寝台の停止位置から直接画像再構成範囲の終端に向けてヘリカルピッチを変更させながら本スキャンする第3のステップと、
    前記本スキャンにより前記検出器が検出したX線に基づく透過データから前記被検体の本スキャン画像を再構成する第4のステップと、
    を含み、
    前記第3のステップでは、画像再構成範囲の始端に所定ビュー数分のX線を曝射可能な第1のヘリカルピッチで本スキャンを開始し、前記所定ビュー数分のX線を曝射後、予め定められた第2のヘリカルピッチに変更して続けて本スキャンすること、
    を特徴とするヘリカルピッチ変更方法。
  9. 前記所定ビュー数は、画像再構成範囲の始端に画像を再構成するのに必要なビュー数であること、
    を特徴とする請求項8記載のヘリカルピッチ変更方法。
  10. 前記所定ビュー数は、前記第2のヘリカルピッチで本スキャンを開始させると画像再構成範囲の始端の画像再構成に不足するビュー数であり、
    前記第1のヘリカルピッチは、前記不足するビュー数分のX線を曝射可能な最大ピッチであること、
    を特徴とする請求項8記載のヘリカルピッチ変更方法。
  11. 前記所定ビュー数は、前記第2のヘリカルピッチで本スキャンを開始させると画像再構成範囲の始端の画像再構成に不足するビュー数であり、
    前記第1のヘリカルピッチは、値0であること、
    を特徴とする請求項8記載のヘリカルピッチ変更方法。
  12. 画像再構成範囲の始端に所定ビュー数分のX線を曝射可能な第1のヘリカルピッチを算出するステップをさらに含むこと、
    を特徴とする請求項8記載のヘリカルピッチ変更方法。
  13. プリスキャン位置におけるX線曝射範囲の片側端と前記画像再構成範囲の始端との位置関係に基づき、前記片側端が前記始端を通過するまでに前記始端に前記所定ビュー数を曝射可能な第1のヘリカルピッチを算出するステップをさらに備えること、
    を特徴とする請求項8記載のヘリカルピッチ変更方法。
  14. 前記第4のステップでは、前記ヘリカルピッチが変更している区間の画像も再構成すること、
    を特徴とする請求項8記載のヘリカルピッチ変更方法。
JP2007030436A 2006-03-15 2007-02-09 X線ct装置、ヘリカルピッチ変更方法 Active JP5165903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007030436A JP5165903B2 (ja) 2006-03-15 2007-02-09 X線ct装置、ヘリカルピッチ変更方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006071057 2006-03-15
JP2006071057 2006-03-15
JP2007030436A JP5165903B2 (ja) 2006-03-15 2007-02-09 X線ct装置、ヘリカルピッチ変更方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012120761A Division JP5439537B2 (ja) 2006-03-15 2012-05-28 X線ct装置、画像再構成処理装置、画像再構成処理方法、及び画像再構成処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007275551A JP2007275551A (ja) 2007-10-25
JP5165903B2 true JP5165903B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=38677670

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007030436A Active JP5165903B2 (ja) 2006-03-15 2007-02-09 X線ct装置、ヘリカルピッチ変更方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5165903B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5085305B2 (ja) * 2007-12-21 2012-11-28 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー X線ct装置
JP5317580B2 (ja) 2008-08-20 2013-10-16 株式会社東芝 X線ct装置
JP2010057835A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Toshiba Corp X線ct装置
US7831011B2 (en) * 2008-11-21 2010-11-09 General Electric Co. Computed tomography method and system
JP5355277B2 (ja) * 2009-07-28 2013-11-27 株式会社東芝 X線ct装置及びその画像表示処理プログラム
JP5611667B2 (ja) * 2010-05-21 2014-10-22 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
WO2014024857A1 (ja) * 2012-08-07 2014-02-13 株式会社 日立メディコ X線ct装置およびx線ct装置の撮影方法
JP5902231B2 (ja) * 2014-06-02 2016-04-13 株式会社東芝 X線ct装置
US10561391B2 (en) * 2016-08-18 2020-02-18 General Electric Company Methods and systems for computed tomography
JP7094747B2 (ja) * 2017-03-27 2022-07-04 キヤノンメディカルシステムズ株式会社 X線ct装置及びスキャン計画装置
US11403790B2 (en) * 2017-03-27 2022-08-02 Canon Medical Systems Corporation X-ray CT apparatus and scan planning apparatus

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3748300B2 (ja) * 1996-10-31 2006-02-22 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置
JP4407005B2 (ja) * 1999-11-25 2010-02-03 株式会社島津製作所 コーンビーム型放射線ct装置
JP4463960B2 (ja) * 2000-09-28 2010-05-19 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー X線ctシステムおよび操作コンソール、それらの制御方法ならびに記憶媒体
US6816567B2 (en) * 2002-07-15 2004-11-09 Ge Medical System Global Technology Company, Llc System and method for acquiring x-ray data
DE10322139A1 (de) * 2003-05-16 2004-12-09 Siemens Ag Verfahren zur Erzeugung von CT-Bildern von einem sich zumindest teilweise zyklisch bewegenden Untersuchungsobjekt, sowie CT-Gerät zur Durchführung dieses Verfahrens
JP4319109B2 (ja) * 2004-08-13 2009-08-26 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー スキャン制御方法およびx線ct装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007275551A (ja) 2007-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5439537B2 (ja) X線ct装置、画像再構成処理装置、画像再構成処理方法、及び画像再構成処理プログラム
JP5165903B2 (ja) X線ct装置、ヘリカルピッチ変更方法
JP5390132B2 (ja) X線ct装置
JP4436601B2 (ja) ゲート式ct画像中の時相整合不良によるアーティファクトを最小にするための方法及び装置
US8351565B2 (en) X-ray CT apparatus
JP6233980B2 (ja) X線ct装置及び画像再構成方法
JP5184784B2 (ja) X線ct装置
US20100142670A1 (en) X-ray ct apparatus
JP4157302B2 (ja) X線ct装置
US7187745B2 (en) Method and apparatus for producing a computed tomography image of a periodically moving organ
JP2007175258A (ja) 放射線断層撮影装置及び放射線断層撮影方法
JPWO2015194545A1 (ja) X線ct装置及び画像再構成方法
US11766231B2 (en) System and method of image improvement for multiple pulsed X-ray source-in-motion tomosynthesis apparatus using electrocardiogram synchronization
JP2004065982A (ja) 周期的に運動する検査対象物の画像を撮影する画像式医用検査装置および周期的に運動する検査対象物の3次元測定データの取得方法
US7426255B2 (en) X-ray CT device
JP4007928B2 (ja) X線ct装置
JP2005040602A (ja) 被検体の周期的な運動を行なう部位の検査方法およびこの方法を実施するためのct装置
JP4303947B2 (ja) X線ct装置および画像処理装置
JP4448654B2 (ja) X線ctシステムおよびその操作コンソールおよびその制御方法
JP4464161B2 (ja) 放射線画像撮影制御装置及びその制御方法及びプログラム
JP6068177B2 (ja) 医用画像診断装置、医用画像処理装置及び医用画像処理方法
US7023958B2 (en) Radiation image-acquiring apparatus, and radiation image-acquiring method
JP2015131135A (ja) コンピュータ断層撮影装置及びその方法
JP5689925B2 (ja) X線ct装置
JP2005204859A (ja) 放射線画像処理装置、放射線画像処理システム、放射線撮影システム、放射線撮影装置、放射線画像処理方法、コンピュータ可読記憶媒体、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090218

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121220

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151228

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5165903

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350