JP4464161B2 - 放射線画像撮影制御装置及びその制御方法及びプログラム - Google Patents

放射線画像撮影制御装置及びその制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えばX線等の放射線を利用して、画像撮影を行うX線CT(Computer Tomography)装置等の放射線撮影装置を使用し被検体内の放射線特性分布を画像化し、特にコーンビームCT装置において、ファン角φと心臓拍動周期Tとの関係を明確にすることにより、心拍による偽像の発生を低減する放射線画像撮影制御装置及びその制御方法及びプログラムに関するものである。
従来、被写体に対してX線を曝射し、被写体を透過又は被写体で散乱したX線をX線検出器で検出し、このX線検出出力(X線のフォトン数)に基づいて、被写体の透視画像、断層像或いは三次元画像を撮像するX線CT装置が知られている。
X線CT装置において、心臓近辺或いは心臓自身を撮影する場合に、心臓の拍動により再構成画像に偽像が発生することが知られているが、この偽像を解消するための複数の技術が公開されている。例えば、ヘリカルハーフ方式のような心電同期再構成方式では、例えば特許文献1のように、検出器がターゲットスライス位置を通過する例えば3回転の間に収集したデータから、心拍の特定期を中心とした180度+α(αはファン角)分のデータを抽出し、その抽出したデータから画像を再構成する。
他の心電同期機能では、例えば特許文献2のように、心電図のR波から一定時間後に投影データが収集され、このデータ収集オペレーションは心臓の大きさがほぼ同じ時期であって、投影方向が異なる投影データを例えば360度分揃えるために繰り返される。この揃えられた投影データに基づいて、心臓の大きさの変動による偽像のない断層像が再構成することができる。
しかし、この心電同期機能は極めて長い走査時間を要する。750m秒/回転の装置で、収縮期の断層像を得ることを考えると、収縮期は一般的に200m秒であるので、収縮期の投影データを360度分揃えるためには、拍動周期の4倍の時間を要する。拍動周期は一般的に1秒であるので、スキャン時間は4秒にも及ぶ。
その他の技術は、心電図のEKG信号を測定中に画像再構成のために、可能な限り特定の心臓相からのデータのみを使用する。所望の範囲の決定は、その際に経験的に文献から知られている標準値に従って行われ、特許文献3のように、遅れ時間が同様に専ら経験的に決定される従来の通常のEKG信号によりトリガされるCT撮像技術に対しても、当てはまることが開示されている。
特開2002−11001号公報 特開2000−51208号公報 特開2000−157535号公報
X線CT装置としてコーンビームCT装置が開発されており、通常のX線CT装置ではX線ビームは上下のZ方向に薄く切り出されており、これはファンビームと呼ばれるが、コーンビームCT(CBCT)では、Z方向にも広がったX線ビームを用いるので、このX線ビームはコーンビームと呼ばれる。
CBCTにおいても心拍運動に起因する偽像は生ずるが、CBCTにおいてはコーン角を大きくすると、コーン角に依存した他の偽像が発生する。43×43cmのFPD(フラットパネル検出器)を使用して、コーン角を10度以下にして、胸部全体を1回転又は半回転で撮影するには、FDD(焦点検出器距離)を2.5m程度にする必要がある。FDDを2.5mにするとX線射出手段を回転させるのは現実的でなく、人体を回転させる必要がある。
一般病院のX線室は幅5m×奥5m×高4m程度であり、人体を回転させるには1回転3〜5秒が限度である。人体回転型のシステムでは、1回転0.4秒などの高速回転CTで使用される上述のセグメント再構成は使用できないので、心臓の拍動により偽像が発生する。
ところで、心臓の動きは収縮期と等量弛緩期に分類できるが、収縮期は心臓の運動量が大きいので、この時期の投影データを使用して再構成すると偽像が生じ易い。心臓を観察するのでなく肺野を観察する場合には、等量弛緩期の画像を作ることがより容易である。拍動周期に対する収縮期の割合は、定義によるが約30〜40%であることが経験的に知られている。
心電同期撮影を行って、等量弛緩期のデータを複数回転中のデータから選択して再構成する技術があるが、従来CTにおいてはファン角が大きいために複数回転からデータが必要である。しかし、人体回転においては複数回転は好ましくなく、1回転で撮影できることが望まれ、多数回転を行うと被検者が目を回す虞れがある。
本発明の目的は、上述の問題点を解消し、短い時間で拍動による偽像を減少し得る放射線画像撮影制御装置及びその制御方法及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る放射線画像撮影制御装置は、回転する被写体に対してX線を発生するX線発生手段と、被写体を透過した前記X線発生手段のX線からX線撮影データを検出する検出手段と、被写体の心臓の拍動周期及び静止期間を取得する取得手段と、前記検出手段のファン角をφ、前記拍動周期をT、nを奇数とした前記X線発生手段の1回転時間をnT、前記静止期間をQとしたとき、前記拍動周期Tに対する前記静止期間Qの比率が(180+nφ)/360よりも大きくなるように、前記ファン角φと前記n(奇数)を設定する設定手段と、該設定手段の設定に基づき前記X線発生手段と前記検出手段とを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る放射線画像撮影制御方法は、X線発生手段が回転する被写体に対しX線を発生するX線発生工程と、検出手段が被写体を透過した前記X線発生手段のX線からX線撮影データを検出する検出工程と、取得手段が被写体の心臓の拍動周期及び静止期間を取得する取得工程と、設定手段が前記検出手段のファン角をφ、前記拍動周期をT、nを奇数とした前記X線発生工程の1回転時間をnT、前記静止期間をQとしたとき、前記拍動周期Tに対する前記静止期間Qの比率が(180+nφ)/360よりも大きくなるように、前記ファン角φと前記n(奇数)を設定する設定工程と、制御手段が前記設定手段の設定に基づき前記X線発生手段と前記検出手段とを制御する制御工程とを備えたことを特徴とする。
更に、本発明に係る放射線画像撮影制御プログラムは、X線発生手段に回転する被写体に対してX線を発生させる手段と、検出手段に被写体を透過した前記X線発生手段のX線からX線撮影データを検出させる手段と、取得手段に被写体の心臓の拍動周期及び静止期間を取得させる手段と、設定手段に前記検出手段のファン角をφ、前記拍動周期をT、nを奇数とした前記X線発生手段の1回転時間をnT、前記静止期間をQとしたとき、前記拍動周期Tに対する前記静止期間Qの比率が(180+nφ)/360よりも大きくなるように、前記ファン角φと前記n(奇数)を設定させる手段と、制御手段に前記設定手段の設定に基づき前記X線発生手段と前記検出手段とを制御させる手段とを、コンピュータに機能させることを特徴とする。
本発明に係る放射線画像撮影制御装置及びその制御方法及びプログラムによれば、心臓の拍動周期と回転時間を関連させることにより、1回転であっても心臓の拍動による偽像を減らした画像を得ることが可能になり、従来の方法が多回転のデータを基に再構成したことと較べると大きな利点がある。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1(a)は放射線撮影装置の平面図、(b)は側面図を示している。X線発生器1の前方には、胸当て2を前面に設けた二次元検出器3が配置され、胸当て2の前には回転テーブル4に乗った被写体Pが位置している。そして、二次元検出器3の出力は再構成手段5に接続されている。
X線発生器1と二次元検出器3の幾何学的配置によりファン角、コーン角が決定されており、本実施例では正方形の二次元検出器3を使用しているので、ファン角とコーン角は同じである。二次元検出器3は半導体センサから構成され、例えば1画素が250×250μm、センサ外形が43×43cm、画素数は1720×1720である。
X線発生器1から発射されたX線ビームは、回転テーブル4上に乗った被写体Pを透過した後に、胸当て2及び図示しない散乱線除去グリッドを通過し、二次元検出器3に到達する。二次元検出器3で取得されたデータは、再構成手段5に転送されて画像再構成がなされる。
図2はシステムブロック図を示し、バス11には、X線発生器1、二次元検出器3、回転テーブル4、再構成手段5、制御手段12、拍動検出手段13、画像表示手段14、周期計算手段15、インタフェース手段16、回転時間計算手段17、静止期間決定手段18が接続されている。実際には、これらのシステム全体は1つのコンピュータにより構成されており、バス11はコンピュータの内部バスと考えることができ、このバス11を介して制御信号やデータの送信受信が行われ、制御手段12はコンピュータのCPUに相当している。
撮影の指示がされると、拍動検出手段13は被写体Pの拍動を検出する。拍動を検出する手段には、心電計、酸素フォワードを検出するパルスオキシメータ、或いはX線発生手段よりX線を連続的に曝射して、透過したX線分布を二次元検出器3で受けて、当該画像中の心臓のサイズを検出する形態的検出により可能である。
心電計、パルスオキシメータは被写体Pに付着させることにより周期的な信号が検出される。図3に心電計により検出された波形を示す。心電計波形の特徴的波にR波があるが、拍動検出手段13によりR波の間隔を計測することで拍動周期Tを計測することができる。次に、静止期間決定手段18により静止期間Qが決定される。静止期間Qとは、心臓の脈動の影響に形態学的変動の小さい期間、所謂等量弛緩期間のことである。
次に、拍動周期Tから回転時間計算手段17により回転時間SがS=nT(nは奇数)の式により計算される。回転時間Sが決定されると、インタフェース手段16に撮影準備完了の表示がされる。撮影開始の指示が出されると制御手段12からの指示により、被写体Pを乗せた回転テーブル4が回転を開始する。
制御手段12は回転テーブル4から発生されるエンコーダ信号を監視し、所定速度及び所定角度に到達したかを確認する。所定速度及び所定角度に到達した時点でX線発生器1に信号を送りX線曝射を開始する。なお、エンコーダ信号はデータの積分タイミング決定にも使用される。
回転テーブル4の回転当り25000パルスを発生させるエンコーダを使用する場合に、1回転に対して1000ビューの投影データを収集するとすれば、エンコーダ信号25パルス毎に二次元検出器2からデータが収集されることになる。制御手段12では、このエンコードパルスを計数して25パルス毎に積分信号を発生させて、二次元検出器2に到達したX線量を計数する。
本実施例においては、X線は連続的に発生されることを想定しているが、これに限定されるものでなく、エンコーダ信号を基に二次元検出器2の積分区間に合わせてパルス状のX線を発生させてもよい。二次元検出器2からのデータはバス11を介して逐次的に再構成手段5に転送される。このデータの転送は回転テーブル4が所定の回転角度を回転し、所定のビュー数が収集されるまで続く。X線曝射が完了した直後に最後の投影データが再構成手段5に転送される。投影データの転送が完了すると、データの並べ替え処理が行われ画像が再構成される。
再構成手段5は前処理、フィルタ処理、逆投影処理から構成され、前処理はオフセット処理、LOG変換、ゲイン補正、欠陥補正から構成されている。フィルタ処理では、ラマチャンドラン関数或いはシェップローガン関数が一般的であり、本実施例でもこれらを使用する。フィルタ処理されたデータは逆投影され、これらフィルタ処理から逆投影までのアルゴリズムは、フェルドカンプのアルゴリズムを使用している。逆投影が完了してCTの断面画像が再構成されると、断面は画像表示手段14に表示される。
ここで、再構成アルゴリズムはフェルドカンプのアルゴリズムを使用するが、これに限定されるものではない。参考文献として、フェルドカンプ(Feldkamp)とデイビス(Davis)及びクレス(Kress)による非特許文献1が知られている。
「実用コーンビームアルゴリズム」("Practical Cone-Beam Algorithm"),J.Opt.Soc.Am.A1,612〜619,1984
図4は処理手順のフローチャート図であり、先ずインタフェース手段16を介して撮影開始の指示が出される(ステップS101)。撮影の指示がなされると、拍動検出手段13は被写体Pの拍動を検出する(ステップS102)。拍動を検出する手段には、心電計、酸素フォワードを検出するパルスオキシメータ、或いはX線発生器1によりX線を連続的に曝射して、透過したX線分布を二次元検出器3で受信して、画像中の心臓のサイズを検出する形態的検出手段が適用可能である。
心電計、パルスオキシメータを被写体Pに付着させれば、周期的な心拍信号が検出される。図3は心電計により検出された波形を示し、周期計算手段15により、心電計によるR波の間隔を計測することで拍動周期Tを計測する(ステップS103)。具体的には、或るR波と次のR波の間に計数される基準パルスの個数により計算することができる。
次に、静止期間決定手段18により静止期間Qが決定される。この静止期間Qとは、心臓の脈動の影響に形態学的変動の小さい期間、所謂等量弛緩期間のことである。この静止期間Qは特徴的なR波を基準に経験的に決定される。図3に示すように、心臓の形態変化は収縮期、弛緩期、等量弛緩期に分けられ、弛緩期とは心臓の容量が膨張する期間であり、等量弛緩期は膨張が収束した期間である。等量弛緩期は経験的にR波から始まる拍動周期T中の後半分と概略決めることができる(ステップS104)。ただし、ステップS104で決定された静止期間Qは暫定的であり、後のステップS111で変更されることがある。
本実施例では、取り付けが簡便なパルスオキシメータを使用しており、パルスオキシメータでも図3に示すR波を検出することは可能であり、拍動周期Tの検出は心電計の場合と同様に行うことができる。しかし、パルスオキシメータは指先で酸素フォワードを計測するので、実際の拍動のタイミングからは遅延が生じている。しかも、血管中の血液の流動性は個人により異なり、その遅延は人体に依存しているために静止期間Qを一律に決定することはできない。
次に、拍動周期Tから回転時間計算手段17により回転テーブル4の回転時間Sを、S=nT(nは奇数)を基に計算する。被写体Pの1回転当りの回転時間Sは、経験的に3秒≦t≦10秒が適当であることが分かっており、回転時間Sが短か過ぎるとめまいを感じて体動し、10秒以上に長過ぎると忍耐が続かなくて体動し、再構成画像に偽像が発生する。発明者らの実験によると、回転時間3秒は若干早過ぎ、7秒では遅過ぎ、5秒が好適であった。
一般人の心臓拍動周期Tが1秒前後であること、回転テーブル4の1回転時間を3秒以下に高速にすると、加速度等により被写体Pの体動が生ずる可能性があること、1回転時間を10秒以上に低速にすると息止めが困難になること、及び拍動周期Tに対する収縮期の割合が約30〜40%であることから帰納される。3秒≦nT≦10秒を満足するnは複数個存在する場合があるが、被写体Pの年齢に合わせてnが選択される(ステップS105)。
回転時間Sが決定されると、インタフェース手段16に撮影準備完了の表示が出力され、更に撮影開始の指示が出され、制御手段12からの指示により回転テーブル4が回転を開始する(ステップS106)。制御手段12は回転テーブル4から発生されるエンコーダ信号を監視し、所定速度及び所定角度に到達したことを確認する。
制御手段12は所定速度及び所定角度に到達した時点で、X線発生器1に信号を送りX線曝射を開始する。回転テーブル4が所定の回転角度を回転し、所定のビュー数(プロジェクション数)に達すれば、制御手段12はX線発生器1に指令して、X線の曝射を停止する。その後に、回転テーブル4を減速させながら停止まで制御する(ステップS107)。
被写体Pのスキャンデータが収集された後に、データの並べ替えが行われるが(ステップS108)、その際に静止期間Qの初期値が使用される。パルスオキシメータを使用する場合に、静止期間Qの初期値を拍動周期T中のどの位相に静止期間Qを設定するかは、検査される患者の年齢、身長などの情報を基に統計的に頻度の高い値を決定して使用される。
一般に年齢が高くなれば、動脈硬化により心電図のR波とパルスオキシメータのR波の位相差は大きくなる。また、身長が大きければ血液が流れる流路は長くなるので、この場合もそれぞれのR波間の位相差が大きくなる。静止期間Qに従ってデータ並べ替えの処理が行われ(ステップS108)、並べ替えられたスキャンデータを使用して再構成画像が作成される(ステップS109)。
前述のように、最初に作成される再構成画像は、静止期間Qの初期値を基に並べ替えられているので、再構成画像に心拍変動による偽像が含まれる可能性があり、再構成画像の評価をする必要がある(ステップS110)。評価は人間が行ってもよいが、自動化をすることも可能である。人間が行う場合は、心臓部周辺を中心に再構成画像で偽像が発生していないか確認する。偽像が確認される場合は再試行が指示されて、その指示に従って静止期間Qの変更が行われる(ステップS111)。
画像の評価は心臓周辺の領域を指定して、その領域画像の分散を計算し、その分散値が予め決められた値と比較することにより判断する。画像の切り出しは操作者が断層画像を基に指定してもよいし、心臓部分決定処理により自動的に行ってもよい。心臓部分決定処理は被写体Pの体形から予想される予め決められた領域とすることもできるし、パターン認識を使用してもよい。
再試行が選択されれば、再びデータ並べ替え(ステップS108)、再構成(ステップS109)、画像評価が再度行われ(ステップS110)、画像評価に合格すれば、最終再構成画像を表示し撮影は完了する(ステップS112)。
静止期間Qの変更は、拍動周期T中での静止期間Qの位相を順次にシフトさせてゆくことによって行われる。シフトのステップ幅は、任意に選択することが可能であるが、拍動周期Tの10分の1程度であればよい。静止期間Qの変更に基づいて、ステップS108のデータ並べ替えが再度行われて、再構成画像が作成される(ステップS110)。このループは再構成画像が偽像に関して満足するまで繰り返される。
図5は拍動周期Tとスキャンデータとの関係を示すタイムチャート図であり、拍動周期Tの3倍つまり回転時間S=3Tで撮影が完了する場合を示している。中段に示す数値は投影角度を示しており、拍動周期Tの1周期で、120度区間のデータが収集されることになる。
ここで、拍動周期Tはa、b、c、dの4つの区間に分類される。例えば、a区間は収縮期に対応して、b〜d区間は概略弛緩拡張期に対応すると想定し、ステップS108の並べ替え処理の前提となる静止期間Qを図5に示す矢印区間に初期設定する。ここで、静止期間Qは拍動周期Tに対し60%長とする。この割合は一般に60〜70%と考えられているが、この割合を短く想定するほど偽像は小さくなる。
図6の左列は、360度回転方向での想定した静止区間QをQa〜Qcの3つの平行四辺形で表している。Qaは図5の最初の静止区間Qに対応し、Qbは中間の静止区間Q、Qcは最後の静止区間Qに対応している。収集されるデータ範囲が平行四辺形で表現されるのは、ファンデータのためであり、図6はファン角φ=7.2度としている。
図6の右列は静止区間Qbのデータと、静止区間Qcのデータを180度で折り返したものである。そして、Qb、Qa、Qcの順に並べ替えると、180度分のパラレルデータが完成していることが分かる。図6の右列において、180度分のパラレルデータが形成される条件は、ファン角をφ、静止区間Qの比率をpとすると、次式でなければならない。なお、nは奇数である必要がある。
p≧(180+nφ)/360
図6から明らかなように、nが偶数であれば180度でデータを折り返した際にデータが重なってしまい、欠落しているデータを折り返しで補うことができない。例えば、p=0.6、n=3とするとファン角φ=12度となり、p=0.6、n=5とするとファン角φ=7.2度となる。
図7を使用して並べ替え処理を説明すると、並べ替え処理は大きく2つの方法がある。1つは図7のデータ中で濃い三角形部分を除いた部分に対するパラレルデータを生成する方法であり、ファンパラ変換として知られている方法である。このファンパラ変換は特許文献4、5に詳しく開示されている。
他の方法は実際に並べ替え処理は行わずに、ファンデータを逆投影する際に重みを付けて再構成する方法である。この重み付け再構成は、ファンビームで収集されたハーフスキャンから再構成する場合にも使用される方法であるが、図7に示す濃い三角形部分は重み0で逆投影し、その他の部分は重み1で逆投影すればよい。重みを付け再構成は、特許文献6の[0043]及び特許文献7の[0023]に詳しく開示されている。
特願平9−235566号公報 特開平11−76227号公報 特開平6−209927号公報 特開平11−9589号公報
次に、図7では概念的に示した重み0で逆投影する三角形のデータ領域の特定方法を説明する。p=(180+nφ)/360に従って、nとファン角φを特定するとpが決定される。例えば、n=3、ファン角φ=7.2度とすると、p=0.56となる。つまり、比率p=0.56となるように、静止区間Qを設定すれば、重み0で逆投影する三角形のデータ領域は、Qa〜Qcの平行四辺形から長方形を除いた部分となる。
更に、本発明は上記の実施例を実現するためのシステム、装置及び方法のみに限定されるものではなく、上記システム又は装置内のCPUやMPUのコンピュータに、実施例を実現するためのソフトウエアのプログラムコードを供給し、このプログラムコードに従って上記システム或いは装置のコンピュータが各種デバイスを動作させることにより、上述の実施例を実現する場合も本発明の範疇に含まれる。
また、この場合にソフトウエアのプログラムコード自体が実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、具体的にはプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明の範疇に含まれる。
このようなプログラムコードを格納する記憶媒体としては、例えばフロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
またコンピュータが、供給されたプログラムコードのみに従って各種デバイスを制御することにより、実施例の機能が実現される場合だけではなく、プログラムコードがコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)、或いは他のアプリケーションソフト等と共働して実施例を実行する場合にも、このようなプログラムコードは本発明の範疇に含まれる。
更に、この供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後に、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって実施例が実現される場合も本発明の範疇に含まれる。
放射線撮影装置の構成図である。 実施例のシステムブロック図である。 心電波形と心臓の収縮の説明図である。 実施例を実行するためのフローチャート図である。 スキャンデータに対する拍動周期と静止期間の関係図である。 フルスキャンデータ中の静止区間からハーフスキャンデータに並べ替え処理の説明図である。 ハーフスキャンデータから再構成する場合の重み付け係数の説明図である。
符号の説明
1 X線発生器
2 胸当て
3 二次元検出器
4 回転テーブル
5 再構成手段
12 制御手段
13 拍動検出手段
14 画像表示手段
15 周期計算手段
16 インタフェース手段
17 回転時間計算手段
18 静止期間決定手段

Claims (5)

  1. 回転する被写体に対してX線を発生するX線発生手段と、被写体を透過した前記X線発生手段のX線からX線撮影データを検出する検出手段と、被写体の心臓の拍動周期及び静止期間を取得する取得手段と、前記検出手段のファン角をφ、前記拍動周期をT、nを奇数とした前記X線発生手段の1回転時間をnT、前記静止期間をQとしたとき、前記拍動周期Tに対する前記静止期間Qの比率が(180+nφ)/360よりも大きくなるように、前記ファン角φと前記n(奇数)を設定する設定手段と、該設定手段の設定に基づき前記X線発生手段と前記検出手段とを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする放射線画像撮影制御装置。
  2. 前記nはn=3、5、7であることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影制御装置。
  3. 被写体の前記1回転時間を5秒としたことを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影制御装置。
  4. X線発生手段が回転する被写体に対しX線を発生するX線発生工程と、検出手段が被写体を透過した前記X線発生手段のX線からX線撮影データを検出する検出工程と、取得手段が被写体の心臓の拍動周期及び静止期間を取得する取得工程と、設定手段が前記検出手段のファン角をφ、前記拍動周期をT、nを奇数とした前記X線発生工程の1回転時間をnT、前記静止期間をQとしたとき、前記拍動周期Tに対する前記静止期間Qの比率が(180+nφ)/360よりも大きくなるように、前記ファン角φと前記n(奇数)を設定する設定工程と、制御手段が前記設定手段の設定に基づき前記X線発生手段と前記検出手段とを制御する制御工程とを備えたことを特徴とする放射線画像撮影制御方法。
  5. X線発生手段に回転する被写体に対してX線を発生させる手段と、検出手段に被写体を透過した前記X線発生手段のX線からX線撮影データを検出させる手段と、取得手段に被写体の心臓の拍動周期及び静止期間を取得させる手段と、設定手段に前記検出手段のファン角をφ、前記拍動周期をT、nを奇数とした前記X線発生手段の1回転時間をnT、前記静止期間をQとしたとき、前記拍動周期Tに対する前記静止期間Qの比率が(180+nφ)/360よりも大きくなるように、前記ファン角φと前記n(奇数)を設定させる手段と、制御手段に前記設定手段の設定に基づき前記X線発生手段と前記検出手段とを制御させる手段とを、コンピュータに機能させることを特徴とする放射線画像撮影制御プログラム。
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