JP5165636B2 - 足場 - Google Patents

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Description

本発明は、船体部材間に架け渡すようにして使用される船舶用の足場に関する。
船舶としては、例えば、船舶の復元性や喫水などを調整するために海水を注水又は排水するタンクであるバラストタンクや、原油等の貨物を積載するカーゴタンクを備えているものが知られている。従来、このような船舶において例えばタンク内を検査したり修理したり等する場合、通常、長尺状の高強度な平板(足場板)を足場としこの足場に作業者が乗って作業される(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−273037号公報
しかし、上述したような足場にあっては、足場板を厚く且つ高強度な材質で形成する必要性が高いために質量が重くなり、長尺状であることに相まって持ち運びが困難となる。また、タンク内では狭く移動し難いため、タンク内を検査等する場合には、かかる問題は顕著になる。
そこで、本発明は、容易に持ち運ぶことができる船舶用の足場を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る足場は、船体部材間に架け渡すようにして使用される船舶用の足場であって、長尺状を呈する足場板と、使用時において足場板の裏面側にて突出するよう設けられ、足場板の長手方向に傾動可能な1つ又は複数の突出部材と、線状又は帯状を呈し、張力が加わった状態にてその両端部が足場板に固定されると共に突出部材の先端部に架かるよう構成された張り部材と、を備え、張り部材は、突出部材の先端部に架けられ張った状態において、その張力によって、突出部材に圧縮力を作用させると共に足場板を引っ張り、突出部材は、使用時において足場板の表面側から荷重が加わったとき、傾かないよう張り部材の張力のみによって保持されることを特徴とする。
この本発明の足場を用いて例えば船舶のタンク内を検査等する場合、足場板の表面側に作業者が乗ることで足場板の表面側から荷重が負荷されたとき、張り部材の張力によって足場板が突出部材で押圧される。つまり、負荷された荷重が、突出部材及び張り部材の張力によって支持されることになる。従って、足場板を厚く且つ高強度な材質で形成する必要性を低減でき、足場板を薄く軽い材質で形成することが可能となる。その結果、足場の質量を軽くすることができ、足場を容易に持ち運ぶことが可能となる。
また、足場板は、その短手方向に沿う方向を折り線方向として裏面側に折り畳み可能に構成されていることが好ましい。この場合、足場を一層容易に持ち運ぶことが可能となる。
このとき、足場板は、突出部材との接続部分を介して折り畳み可能に構成されている場合がある。
また、船体部材は、船体構造の骨部材を含み、足場板において長手方向の一端部及び他端部の少なくとも一方の裏面側には、骨部材に係合する形状のストッパ部が設けられていることが好ましい。このように骨部材に係合する形状のストッパ部が足場板に設けられていると、使用時において船体構造としての骨部材に足場を確実に固定することが可能となる。
また、足場板において長手方向の一端部の表面側には、該一端部を吊り上げるための吊上部材が接続される接続部が設けられていることが好ましい。一般的に、足場板は、長尺状を呈するためにその取り回しが困難になることが懸念される。この点、本発明では、足場を船体部材間に架け渡す際、足場板の一端部を吊上部材で吊り上げることができるため、足場板の取り回しが良好なものとなる。
また、足場板には、該足場板に並置され該足場板とは別の他の足場板をその面方向に係止する係止部が設けられていることが好ましい。この場合、複数の足場板を並置して好適に使用することができる。さらに、このように複数の足場板を並置して使用できると、1つの足場板の幅寸法を小さくできるため、足場を一層容易に持ち運ぶことが可能となる。
本発明によれば、船舶において足場を容易に持ち運ぶことが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る足場が使用された船舶の一部を示す横断面図である。 図1の足場における使用時の状態を示す正面図である。 図1の足場における運搬時の状態を示す正面図である。 図1の足場の用いる場合の一例を説明するための図である。 図4の続きを示す図である。 図2のVI−VI線に沿っての断面図である。 (a)は本発明の第2実施形態に係る足場における使用時の状態を示す正面図であり、(b)は(a)の足場における運搬時の状態を示す正面図である。 本発明の第3実施形態に係る足場を示す正面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、「上」「下」の語は、図面の上下方向に対応するものであり便宜的なものである。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る足場が使用された船舶の一部を示す横断面図、図2は、図1の足場における使用時の状態を示す正面図、図3は、図1の足場における運搬時の状態を示す正面図である。
図1に示すように、本実施形態の足場10は、船舶1のタンク2内を検査又は修理等する際に用いられるものである。ここでの足場10は、バラストタンク2a内の縦通材としての骨部材(船体部材)3a,3b間に架け渡すようにして使用されており、作業者Pがバラストタンク2a内の検査部位Kを検査するために用いられている。
なお、船舶1では、二重底構造を構成する外壁4及び内壁5によってバラストタンク2aが画成されており、また、内壁5によってカーゴタンク2bが画成されている。
図2,3に示すように、足場10は、足場板11とけた板(突出部材)12とを備え、足場板11がけた板12を介して折畳み可能に構成されている。具体的には、足場10は、使用時の状態(以下、「使用時状態」という)では、展開されて長尺状を呈し、例えば全長寸法が3m〜5mとされる。他方、足場10は、例えば使用場所まで運び込む運搬時の状態(以下、運搬時状態)では、2つに折り畳まれて運び易くされる。
図2に示すように、足場板11は、その表面11a側に作業者Pが乗るものであり、例えばアルミで形成された長尺平板状を呈している。けた板12は、例えばアルミで形成された平板状を呈し、足場板11の裏面11b側において突出するよう設けられ、足場板11の長手方向に傾動可能となっている。具体的には、足場板11及びけた板12は、以下のように構成されている。
すなわち、足場板11は、その幅方向(短手方向)の寸法が、船舶1の区画間通用口としてのマンホール6(図1参照)に対応するように設定されており、例えば600mm以下とされている。この足場板11は、使用時状態においてその長手方向の一方側(図示左側)に位置する第1足場板13と、他方側(図示右側)に位置する第2足場板14と、を含んで構成されている。なお、本実施形態の説明における「一方側」又は「一端側」は、使用時状態で検査部位Kに近い側であって、架け渡す側(いわゆる対岸側)を意味する。
第1及び第2足場板13,14は、互いにほぼ等しい大きさの平板状を呈している。第1足場板13は、使用時状態においてけた板12と直交するように、該けた板12の上端部における一方の主面12aにヒンジ15aで固定されている。また、第2足場板14は、使用時状態においてけた板12と直交するように、該けた板12の上端部における他方の主面12bにヒンジ15bで固定されている。ここでは、これら第1及び第2足場板13,14の表面13a,14aは、使用時状態においてけた板12の上面12cと同平面になっている。
これにより、第1及び第2足場板13,14は、図2,3に示すように、けた板12に対しヒンジ15a,15bを介して回転可能とされ、その結果、足場板11は、けた板12を介して折畳み可能とされる。換言すると、足場板11は、その幅方向を折り線方向として、けた板12との接続部分にて裏面11b側に折畳み可能に構成されることになる。
また、図6に示すように、この足場板11における幅方向(端手方向)の側面11cには、使用時(設置時)において該足場板11に並置された別の足場板11を係止するためのものとして、足場板11の厚さ方向を軸方向とするピン部(係止部)16aが設けられている。ここでのピン部16aは、φ10mmとされている。
また、足場板11における側面11cに対向する側面11dには、使用時において他の足場板11のピン部16aに内挿されるためのピン孔部(係止部)16bが設けられている。これらピン部16a及びピン孔部16bにより、複数の足場10,10を並べて設置する際、足場板11,11がその表面11a(又は裏面11b)沿う方向に互いに係止されることになる。
図2に戻り、本実施形態の足場10は、例えば金属で形成された第1及び第2ワイヤ(張り部材)17a,17bを備えている。第1ワイヤ17aの一端は、第1足場板13の裏面13bにおいて一端から所定長内側の位置に固定されている。また、第1ワイヤ17aの他端は、けた板12の下端部12dに固定されている。第2ワイヤ17bの一端は、けた板12の下端部12dに固定されている。また、第2ワイヤ17bの他端は、第2足場板14の裏面14bにおいて他端から所定長内側の位置に固定されている。
これら第1及び第2ワイヤ17a,17bは、使用時状態において、張力が加わった状態とされながら下方に凸のアーチ状となってけた板12の先端部に架かるような構成(例えば、その長さ等)とされている。これにより、けた板12にあっては、足場板11の表面11a側から加わる荷重で傾かないように保持されることになる。
また、足場板11(第1足場板13)の一端部11xの表面11a側には、足場板11を吊り上げるためのものとして、作業用ワイヤW(図4参照:吊上部材)が挿通されるアイ(接続部)18が設けられている。
さらに、足場板11の一端部11xの裏面11b側(具体的には、第1足場板13においてその一端と第1ワイヤ17aが固定された位置との間)には、骨部材3a(図1参照)に係合する形状のストッパ(ストッパ部)19が設けられている。ここでのストッパ19は、例えばゴムで形成され、断面T字状の骨部材3aにおける先端側の入隅部Qに係合するような山型形状(傾斜面を有する形状)となっている。
図4に示すように、上述した足場10を用い、バラストタンク2a内のクリティカルポイントである検査部位Kを検査する場合には、例えば、足場板11を2つに折り畳まれた運搬時状態(図3参照)とし、この運搬時状態で船舶1のマンホール6や通路8を通って作業現場に持ち運ぶ。そして、作業現場にて、第1及び第2足場板13,14を拡げる(展開する)ことで、第1及び第2ワイヤ17a,17bが張った使用時状態とする。
続いて、例えば船舶1の縦通推定部材7にアイ9を取り付け、このアイ9に作業用ワイヤWを挿通させると共に、挿通させた作業用ワイヤWを足場板11のアイ18に挿通させ接続する。そして、この作業用ワイヤWを引っ張って足場板11の一端部11xを吊り上げ、この吊り上げ状態で足場10を骨部材3aに向けて繰り出す。これに併せて、作業用ワイヤWの引張り量を調整し、足場板11の一端部11xを骨部材3a上に載置させると共に、ストッパ19を骨部材3aに係合させる。
続いて、図5に示すように、足場板11の他端部11yを骨部材3b上に載置し、この他端部11yを万力等で骨部材3bに強固に固定する。これにより、足場10が骨部材3a,3bに架け渡されることになる。そして、足場10に並置するように他の足場10を骨部材3a,3bに架け渡す。このとき、図6(b)に示すように、足場10のピン部16aの上方から、他の足場10のピン孔部16bを落とし込み、ピン部16a及びピン孔部16bを互いに係止する。これにより、足場10の設置を完了する。
なお、足場10を撤去する場合には、他の足場10を上方に持ち上げることで、ピン部16a及びピン孔部16bの係止が簡易に解除される。
以上のようにして設置された足場10に作業者Pが乗った場合、足場板11の表面11a側から荷重が負荷され、足場板11では下方へ反るような力が作用する。このとき、上述したように、張力(テンション)の付与されているワイヤ17a,17bでけた板12が傾かないよう保持されていることから、けた板12に圧縮力が生じ、このけた板12で足場板11が支持される。よって、足場10においては、負荷された荷重がけた板12及びワイヤ17a,17bの張力でもって支持されることになる。
従って、本実施形態によれば、ワイヤ17a,17bで足場板11の剛性を高めることができ、足場板11を厚く且つ高強度な材質で形成する必要性を低減することが可能となり、足場板11を薄く軽い材質(ここでは、アルミ)で形成することができる。その結果、足場10の質量を軽くすることができ、足場10を容易に持ち運ぶことが可能となる。さらに、足場板11を薄くできるため、コストを低減することも可能となる。
なお、本実施形態のワイヤ17a,17bは、連続するように設けられている、つまり、連続的に張力が伝わるように構成されているため、ワイヤ17a,17bの張力で足場板11の剛性を高め且つ荷重を支持するという上記効果を好適に奏することができる。
また、本実施形態では、上述したように、足場板11が裏面11b側に折畳み可能に構成されている。よって、足場板11を折り畳んで運搬時状態にし、この運搬時状態の足場10を作業現場まで運ぶことができる。その結果、足場10を一層容易に持ち運ぶことが可能となる。
ちなみに、タンク2内は狭く、特に通用口であるマンホール6は、その大きさが規則で定められ作業者Pが通り難いサイズ(例えば縦800mm×幅600mm)となっている。よって、本実施形態のようなタンク2内に運び込む足場10にとって、足場10を容易に持ち運ぶことができるという上記効果は極めて効果的である。
また、本実施形態では、上述したように、足場板11の一端部11xの裏面11b側に骨部材3aに係合するストッパ19が設けられているため、使用時において骨部材3aに足場板11をフィットさせて確実に固定することが可能となる。なお、足場板11の他端部11yの裏面11bに、上記ストッパ19と同様なストッパがさらに設けられていても勿論よい。
ここで、足場板11は、通常、長尺状を呈するためにその取り回しが困難とされている。この点、本実施形態のように、ワイヤ17a,17bが接続されるアイ18が足場板11の一端部11xに設けられていると、上述のように、足場10を骨部材3a,3b間に架け渡す際、アイ18に接続した作業用ワイヤWで一端部11xを吊り上げることができるため、足場板11の取り回しが良好なものとなる。
また、本実施形態の足場板11には、上述したように、ピン部16a及びピン孔部16bが設けられており、該足場板11に並置され該足場板11とは別の他の足場板11を表面11aに沿う方向に係止することができる。よって、複数の足場板11,11を並置して好適に使用することができる。さらに、足場板11,11を並置して使用できると、1つの足場板11の幅寸法を小さくできることから、本実施形態では、足場10を一層容易に持ち運ぶことが可能となっている。
ところで、高さ6m以上の高さ位置にある検査部位Kについては、梯子等で下方方から検査するのではなく、横方向から検査することが規則で定められている。この点、骨部材3a,3bに架け渡すように使用される本実施形態の足場10は、検査部位Kを横方向から検査できるため、高い部位の検査用として特に有効なものである。
なお、足場10が備えるけた板の数は限定されるものではなく、1つ又は複数備えていればよい(以下の実施形態において同じ)。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。なお、本実施形態においては、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図7は、本発明の第2実施形態に係る足場を示す正面図である。図7に示すように、本実施形態の足場20は、長尺平板状で折畳み不能な足場板21を備えている。この足場板21の長手方向中央の裏面21b側には、使用時状態において足場板21と直交するように、上記けた板12と同様なけた板(突出部材)22がヒンジ23を介して固定されている。これにより、けた板22は、足場板21の長手方向に傾動可能となっている。
また、足場20は、例えば金属で形成されたワイヤ(張り部材)24を備えている。ワイヤ24の一端は、足場板21の裏面21bにおいて一端部21xに固定されている。また、ワイヤ24の他端は、足場板21の裏面21bにおいて他端部21yに着脱自在に固定されている。
このワイヤ24は、使用時状態において、張力が加わった状態とされながら下方に凸のアーチ状となってけた板22の先端部に架かるような構成とされている。これにより、けた板22にあっては、足場板21の表面21a側から加わる荷重で傾かないように保持されることになる。
本実施形態の足場20を使用する場合には、例えば、けた板22が足場板21と平行になるまで傾動され(倒され)且つワイヤ24の他端が外された状態である運搬時状態(図7(b)参照)とし、この運搬時状態で足場20を作業現場に持ち運ぶ。続いて、作業現場にて、けた板22を足場板21と直交するまで傾動すると共に、張力の加わった状態でけた板22の先端部にワイヤ24を架けつつ、ワイヤ24の他端を足場板21の他端部21yに接続し、使用時状態とする。そして、上記第1実施形態と同様にして、足場20を骨部材3a,3b間に架け渡す。
以上、本実施形態においても、上記効果と同様な効果、すなわち、足場板11を厚く且つ高強度な材質で形成する必要性を低減でき、容易に持ち運ぶことができる等の効果を奏する。また、本実施形態では、足場板21に折り畳むための構成が不要となり、足場20の構成を簡易化できる。
また、上述したように、ワイヤ24にあっては、足場板21の一端部21xにワイヤ24が固定されている、つまり、足場板21において倒されたけた板22の先端側(けた板22を傾動操作する側)の端部に固定されている。よって、足場20を好適な使用時状態で使用することができる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態について説明する。なお、本実施形態においては、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
図8は、本発明の第3実施形態に係る足場を示す正面図である。図8に示すように、本実施形態の足場30は、足場板31及びけた板(突出部材)32を備え、足場板11がけた板12を介して折畳み可能に構成されている。具体的には、足場板31及びけた板32は、以下のように構成されている。
すなわち、けた板32は、第1〜3けた板33〜35を含んで構成されている。ここでは、第1及び第3けた板33,35は、互いに同形状とされ、第2けた板34は、その上下寸法が第1及び第3けた板33,35の上下寸法よりも大きくされている。
また、足場板31は、第1〜第4足場板36〜39を含んで構成されており、これら第1〜第4足場板36〜39は、使用時状態において、この順で長手方向の一方側から他方側に配置されている。第1足場板36は、使用時状態においてけた板33と直交するように、該けた板33の上端部における一方の主面33aにヒンジ41aで固定されている。第2足場板37は、使用時状態においてけた板33と直交するように、該けた板33の上端部における他方の主面33bにヒンジ41bで固定されていると共に、使用時状態においてけた板34と直交するように、該けた板34の上端部における一方の主面34aにヒンジ41cで固定されている。
第3足場板38は、使用時状態においてけた板34と直交するように、該けた板34の上端部における他方の主面34bにヒンジ41dで固定されていると共に、使用時状態においてけた板35と直交するように、該けた板35の上端部における一方の主面35aにヒンジ41eで固定されている。第4足場板39は、使用時状態においてけた板35と直交するように、該けた板35の上端部における他方の主面35bにヒンジ41fで固定されている。
また、本実施形態の足場30は、例えば金属で形成された第1〜第6ワイヤ(張り部材)42a〜42fを備えている。第1ワイヤ42aの一端は、第1足場板36の裏面36bの一端部に固定されている。また、第1ワイヤ42aの他端は、けた板33の下端部に固定されている。第2ワイヤ42bの一端は、けた板33の下端部に固定されている。また、第2ワイヤ42bの他端は、第2足場板37の裏面37bの他端部に固定されている。これら第1及び第2ワイヤ42a,42bは、使用時状態において、張力が加わった状態とされながら下方に凸のアーチ状となってけた板33の先端部に架かるよう構成され、よって、けた板33にあっては、足場板31の表面11a側から加わる荷重で傾かないように保持される。
第3ワイヤ42cの一端は、第2足場板37の裏面37bの一端部に固定されている。また、第1ワイヤ42cの他端は、けた板34の下端部に固定されている。第4ワイヤ42dの一端は、けた板34の下端部に固定されている。また、第2ワイヤ42dの他端は、第3足場板38の裏面38bの他端部に固定されている。これら第3及び第4ワイヤ42c,42dは、使用時状態において、張力が加わった状態とされながら下方に凸のアーチ状となってけた板34の先端部に架かるよう構成され、よって、けた板34にあっても、足場板31の表面11a側から加わる荷重で傾かないように保持される。
第5ワイヤ42eの一端は、第3足場板38の裏面38bの一端部に固定されている。また、第1ワイヤ42eの他端は、けた板35の下端部に固定されている。第6ワイヤ42fの一端は、けた板35の下端部に固定されている。また、第2ワイヤ42fの他端は、第4足場板39の裏面39bの他端部に固定されている。これら第5及び第6ワイヤ42e,42fは、使用時状態において、張力が加わった状態とされながら下方に凸のアーチ状となってけた板35の先端部に架かるよう構成され、よって、けた板35にあっても、足場板31の表面11a側から加わる荷重で傾かないように保持される。
以上、本実施形態においても、上記効果と同様な効果、すなわち、足場板11を厚く且つ高強度な材質で形成する必要性を低減でき、容易に持ち運ぶことができる等の効果を奏する。また、本実施形態では、足場板31が4つに折り畳まれた運搬時状態で足場30を持ち運ぶことができるため、足場30を一層容易に持ち運ぶことが可能となる。
なお、本実施形態では、上記第2実施形態と同様に、足場板31が折畳み不能な平板状とされる場合がある。この場合、足場板31に折り畳むための構成が不要となり、足場30の構成を簡易化できる。
また、本実施形態では、第1及び第2けた板33,34間に固定されたワイヤ、及び第2及び第3けた板34,35間に固定されたワイヤをさらに備えていてもよい。この場合、連続的に張力が伝わるようにワイヤが全体として構成されるため、ワイヤの張力で足場板31の剛性を高め且つ荷重を支持するという上記効果が好適に奏される。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、張り手段としてワイヤを備えているが、チェーン、ロープ又はベルト等でもよく、要は、張り手段は、線状又は帯状を呈していればよい。
また、上記実施形態では、突出部材としてけた板を備えているが、ロッド又はブロックでもよい。要は、使用時において足場板の裏面側にて突出するよう設けられた部材であればよく、張り部材の張力によって作用する圧縮力に耐え得るものであればよい。
3a,3b…骨部材(船体部材)、10,20,30…足場、11,21,31…足場板、11a,21a,31a…表面、11b,21b,31b…裏面、12,22,32…けた板(突出部材)、16a…ピン部(係止部)、16b…ピン孔部(係止部)、17a,17b,24,42a〜42f…ワイヤ(張り部材)、18…アイ(接続部)、19…ストッパ(ストッパ部)、W…作業用ワイヤ(吊上部材)。

Claims (6)

  1. 船体部材間に架け渡すようにして使用される船舶用の足場であって、
    長尺状を呈する足場板と、
    使用時において前記足場板の裏面側にて突出するよう設けられ、前記足場板の長手方向に傾動可能な1つ又は複数の突出部材と、
    線状又は帯状を呈し、張力が加わった状態にてその両端部が前記足場板に固定されると共に前記突出部材の先端部に架かるよう構成された張り部材と、を備え、
    前記張り部材は、前記突出部材の先端部に架けられ張った状態において、その張力によって、前記突出部材に圧縮力を作用させると共に前記足場板を引っ張り、
    前記突出部材は、使用時において前記足場板の表面側から荷重が加わったとき、傾かないよう前記張り部材の張力のみによって保持されることを特徴とする足場。
  2. 前記足場板は、その短手方向に沿う方向を折り線方向として前記裏面側に折り畳み可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の足場。
  3. 前記足場板は、前記突出部材との接続部分を介して折り畳み可能に構成されていることを特徴とする請求項2記載の足場。
  4. 前記船体部材は、船体構造の骨部材を含み、
    前記足場板において前記長手方向の一端部及び他端部の少なくとも一方の裏面側には、前記骨部材に係合する形状のストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項記載の足場。
  5. 前記足場板において前記長手方向の一端部の表面側には、該一端部を吊り上げるための吊上部材が接続される接続部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項記載の足場。
  6. 前記足場板には、該足場板に並置され該足場板とは別の他の足場板をその面方向に係止する係止部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項記載の足場。
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