JP5165010B2 - コンテインメント装置のポート構成部材及びコンテインメント装置 - Google Patents

コンテインメント装置のポート構成部材及びコンテインメント装置 Download PDF

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Description

本発明は、コンテインメント装置のポート構成部材及びコンテインメント装置に関するものである。
医薬品原薬をはじめとする高活性物質や毒性物質、又は放射性物質等の危険物質を取り扱う際、作業員の安全性を確保するために、各種の処理を行なう装置を外界から隔離した空間(クーリングボックス、アイソレータ、グローブボックス等の呼び名があるが、上記各種処理装置を封じ込めるという意味で、本発明においては、コンテインメントと総称する。)内に封じ込めて、計量、小分け、充填、分析から、粉砕、混合、造粒、乾燥などのあらゆるプロセスの作業が行われている。
一般的なコンテインメント装置は、箱形のチャンバーを、フレーム状のキャスター付き架台で支持した構造で、該キャスターによって移動可能になっている(例えば、特許文献1)。
この特許文献1に開示されたコンテインメント装置は、チャンバーの両側面、上面、下面、及びこれらを接合するフレーム部分は、基本的には金属板で構成されているが、正面側には(場合によっては背面側にも)強化ガラス又はプラスチック製の透明板がはめ込まれ、内部が観察できるようになっている。そして、このコンテイメント装置に封じ込められた各種処理装置を用いて上記の作業を行なう場合は、透明板を円形又は楕円形にくり抜いて開口を形成し、そこに固定された筒状のポートに取り付けられたゴム又はプラスチック製のアームグローブに腕を挿入して行なっている。
特開2001−328093号公報(図1)
ところで、透明板にポートを固定する位置、すなわち開口部の位置を決めるにあたっては、実際のチャンバーと同じサイズ、同形状、同高さの木製モデルを作り、チャンバーに入れる装置の位置や操作方法、さらには作業者の体型等を考慮しながら、何度も開口部の位置を変えて確認するという、「モックアップテスト」を繰り返した上で、実際のコンテインメント装置(チャンバー)を設計する必要があった。
そのため、このようなコンテイメント装置の場合、開口部の位置を決めるだけでも、膨大な費用と時間を要し、コンテインメント装置を組立てる、具体的にはチャンバーに透明板をはめ込む前に孔あけ加工を行なう必要があり、一度開けてしまった孔を変更するのは極めて難しく、現地での位置変更は不可能であった。
また、上記強化ガラスやプラスチック製の透明板を各種の透明軟質合成樹脂シート材料に代えた、クオータースーツ型というものもある。この場合、アームグローブも一体に成形されているか、又は上記シート材料を円形又は楕円形にくり抜いて、この部分にアームグローブが溶着されていた。
そのため、この装置の場合には、アームグローブ部分に孔が開いた場合であっても、アームグローブだけでなくシート部材全体を交換する必要があるので、コストが嵩むばかりでなく、廃棄物の量も多くなる。また、シート材料全体を取り外す必要があるため、チャンバー内に危険物質が残っている状態での作業は、作業者の安全確保が難しい。
そこで、本発明は、上記した実情に鑑みて、任意の位置に任意のサイズのポートを安価に形成することができ、例えば、交換されるアームグローブ等の廃棄量も少なくて済み、安全性が高いコンテインメント装置のポート構成部材を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため、請求項1のコンテインメント装置のポート構成部材は、チャンバーの少なくとも一部を画成する透明軟質合成樹脂シートに形成されたポート形成孔の周縁を外周面に嵌着させる一方の筒状部材と、上記透明軟質合成樹脂シートのポート形成孔の周縁を挟むようにして上記一方の筒状部材に外嵌させる他方の筒状部材とを備えたコンテインメント装置のポート構成部材であって、上記一方の筒状部材は、一端部にフランジを備え、他端部に放射方向に突出する爪を備え、上記他方の筒状部材は、上記一方の筒状部材の爪に対応する位置に、上記爪に係合する切欠きを備え、上記他方の筒状部材を上記一方の筒状部材のフランジと上記爪との間に拘束させるようにしたことを特徴とする。
ここで、上記透明軟質合成樹脂シートは、フレームの前面,後面,側面等に張設されたものであっても、封じ込める機器のほぼ全体又は機器の封じ込めを必要とする部分全体を覆う袋状のものであってもよい。
また、上記筒状部材は、断面が円形又は楕円形が好ましい。
請求項のコンテインメント装置のポート構成部材は、上記請求項に記載の発明において、上記他方の筒状部材の外周面にOリングを嵌着させる環状溝を形成したことを特徴とする。
請求項のコンテインメント装置のポート構成部材は、上記請求項に記載の発明において、上記他方の筒状部材の環状溝を複数本形成したことを特徴とする。
請求項のコンテインメント装置は、チャンバーの少なくとも一部を画成し、その一部にポート形成孔を有する透明軟質合成樹脂シートを備え、上記透明軟質合成樹脂シートのポート形成孔の周縁を一方の筒状部材の外周面に嵌着させ、上記透明軟質樹脂シートのポート形成孔の周縁を挟むようにして上記一方の筒状部材に他方の筒状部材を外嵌させたコンテインメント装置であって、上記一方の筒状部材は、一端部にフランジを備え、他端部に放射方向に突出する爪を備え、上記他方の筒状部材は、上記一方の筒状部材の爪に対応する位置に、上記爪に係合する切欠きを備え、上記他方の筒状部材を上記一方の筒状部材のフランジと上記爪との間に拘束させるようにしたことを特徴とする。
ここで、上記透明軟質合成樹脂シートは、フレームの前面,後面,側面等に張設されたものであっても、封じ込める機器のほぼ全体又は機器の封じ込めを必要とする部分全体を覆う袋状のものであってもよい。
また、上記筒状部材は、断面が円形又は楕円形が好ましい。
請求項のコンテインメント装置は、上記請求項に記載の発明において、上記他方の筒状部材の外周面に環状溝を形成し、上記他方の筒状部材の外周面に軟質合成樹脂部材の端部を嵌着させるとともに、上記軟質合成樹脂部材を挟むようにして上記環状溝にOリングを嵌着させたことを特徴とする。
ここで、上記環状溝にOリングを介して嵌着される軟質合成樹脂部材としては、アームグローブ,封じ込めバッグ等が挙げられる。
請求項のコンテインメント装置は、上記請求項に記載の発明において、上記他方の筒状部材の環状溝を複数本形成したことを特徴とする。
請求項のコンテインメント装置は、上記請求項4〜6の発明において、上記チャンバーが、封じ込める機器のほぼ全体又は機器の封じ込めを必要とする部分の全体を覆う袋状の透明軟質合成樹脂シートで画成されていることを特徴とする。
上記した請求項1の本発明によれば、ポート形成孔を透明軟質合成樹脂シートに形成して、そのポート形成孔の周縁を挟むようにして筒状部材を互いに嵌着させることによってポートを形成することができるので、任意の位置に任意の大きさの孔を形成することができる。また、ポート構成部材に取り付けられている、例えば、アームグローブ等を交換する場合に、ポート構成部材に取り付けられているアームグローブだけを交換すればよく、従って、廃棄量も少なくて済み、安全性が高いコンテインメント装置を得ることができ、しかも、任意の場所、例えば、現地等でも作業用ポートを形成することができる。
また、上記した請求項の本発明によれば、一方の筒状部材の爪を他方の筒状部材の切欠きに係合させることによって両筒状部材を互いに係合させることができるので、取り付けが容易であると共に確実なものとなる。
また、上記した請求項の本発明によれば、例えば、アームグローブ等をOリングによって取り付けることができるので、アームグローブ等の取り付け、取り外しが容易となる。
また、上記した請求項の本発明によれば、新たなアームグローブ等を他の環状溝にOリングを用いて取り付け、その状態で、廃棄しようとするアームグローブ等のOリングを環状溝から取り外して交換することができるので、アームグローブ等の交換時におけるチャンバーの気密性を保持することができる。
また、上記した請求項の本発明によれば、アームグローブ等のポート形成孔を透明軟質合成樹脂シートに形成し、そのポート形成孔の周縁を挟むようにして筒状部材を互いに嵌着させることによってポートを形成することができるので、任意の位置に任意の大きさの孔を形成することができ、そのポート構成部材に取り付けられている、例えば、アームグローブ等を交換する場合に、アームグローブだけを交換すればよく、従って、廃棄量も少なくて済み、安全性が高いコンテインメント装置を得ることができ、しかも、任意の場所、例えば、現地等でも作業用ポートを形成することができる。
また、上記した請求項の本発明によれば、一方の筒状部材の爪を他方の筒状部材の切欠きに係合させることによって両筒状部材を互いに係合させることができるので、取り付けが容易であると共に確実なものとなる。
また、上記した請求項の本発明によれば、例えば、アームグローブ等をOリングによって取り付けることができるので、アームグローブ等の取り付け、取り外しが容易となる。
また、上記した請求項の本発明によれば、新たなアームグローブ等を他の環状溝にOリングを用いて取り付け、その状態で、廃棄しようとするアームグローブ等のOリングを環状溝から取り外して交換することができるので、アームグローブ等の交換時におけるチャンバーの気密性を保持することができる。
また、上記した請求項の本発明によれば、容易に且つ経済的に、封じ込める機器のほぼ全体又は機器の封じ込めを必要とする部分を覆うチャンバーを形成することができる。
本発明に係るコンテインメント装置としてグローブボックスを概念的に示した斜視図である。 図1におけるA−A線に沿う部分の拡大断面図である。 図1におけるB−B線に沿う部分の拡大断面図である。 本発明に係るポート構成部材を示した斜視図である。 図1に示したコンテインメント装置におけるアームグローブの交換作業手順を示した図である。 図1に示したコンテインメント装置における内部部品等の交換作業手順を示した図である。 図1に示したコンテインメント装置における内部部品等の交換作業手順を示した図である。 図1に示したコンテインメント装置における内部部品等の交換作業手順を示した図である。 本発明に係るポート構成部材の他の実施形態を示した断面図である。 本発明に係るコンテインメント装置の他の実施形態を示したもので、(a)は平面図,(b)は正面図である。 本発明に係るポート構成部材のさらに他の実施形態を示した断面図である。 本発明に係るポート構成部材のさらに他の実施形態を示した断面図である。
以下、本発明に係るコンテインメント装置のポート構成部材及びコンテインメント装置を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示したコンテインメント装置1は、ステンレス板によって形成された箱形のフレーム2によって形成されている。
このフレーム2では、前面及び一方の側面にほぼ全面に亘る開口2a,2bが形成されている。そして、図2に示すように、それらの開口2a,2bの端部には全周にわたって突起2c、2dが形成されており、該開口を覆うようにして、透明軟質合成樹脂シート4,5がそれぞれ張設され、断面コ字形のクリップ3a,3bによりそれぞれ固定されている。また、フレーム2の天井板2e及び底板2f,前面の透明軟質合成樹脂シート4,側面の透明軟質合成樹脂シート5等によって、チャンバー6が画成されている。
前面に張設された透明軟質合成樹脂シート4には、2つのポート形成孔4a,4bが形成され、側面に張設された透明軟質合成樹脂シート5には、1つのポート形成孔5aが形成されている。
そして、前面に形成されたポート形成孔4a,4bには、軟質合成樹脂製のアームグローブ7(7a,7b)がポート構成部材20によって取り付けられ、側面に形成されたポート形成孔5aには、軟質合成樹脂製の封じ込めバッグ8が同じくポート構成部材20によって取り付けられ、それによってチャンバー6が密封されている。
なお、フレーム2の天井板2eには、吸気フィルター部9,操作盤10が設置され、フレーム2の側板2gには、排気フィルター部11が設置されている。また、密封状態とされたチャンバー6内には、粉砕機、混合機等の装置(図示せず)が設置されている。
ポート構成部材20は、例えば、図3及び図4に示すように、内側筒状部材(一方の筒状部材)21と、外側筒状部材(他方の筒状部材)22と、Oリング23(23a,23b)とによって構成されている。
内側筒状部材21は、一端に放射方向外方へ延設されたフランジ21aを備え、他端に放射方向外方へ延設された爪21bを備えている。なお、爪21bは、内側筒状部材21の他端の全周に形成されていてもよく、また他端に複数箇所部分的に形成されていてもよい。
一方、外側筒状部材22は、端部内周縁全周に亘る切欠き22aが形成され、外周面に2本の環状溝22b,22cが形成されている。
ここで、内側筒状部材21と外側筒状部材22の材質としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、テトラフルオロエチレン等の各種合成樹脂材料であることが好ましいが、ステンレス等の金属材料であってもよい。また、内側筒状部材22の爪21bのみを比較的柔らかい合成樹脂材料で形成する等、異種材料の組合せ、異種材料を接合して用いてもよい。
そして、このポート構成部材20は、透明軟質合成樹脂シート4のポート形成孔4aの開口縁を内側筒状部材21の外周面に被せ、その内側筒状部材21の外周面に外側筒状部材22を嵌合させることによって、透明軟質合成樹脂シート4に取り付けられる。
より詳しくは、透明軟質合成樹脂シート4を挟んでチャンバー6側に内側筒状部材21を置き、チャンバー6の外側に外側筒状部材22を置き、透明軟質合成樹脂シート4を表裏から挟む状態で内側筒状部材21の爪21bを外側筒状部材22の切欠き22aに係合するまで両筒状部材21,22を相手方に押し付け、内側筒状部材21の外周面に外側筒状部材22を嵌合させる。そして、内側筒状部材21の内周面に沿って透明軟質合成樹脂シート4を切り取り、ポート形成孔4aを形成する。なお、以下に示す他の実施形態の各ポート構成部材の取付方法も、同様である。
このようにして組み付けられたポート構成部材20では、図3に示すように、透明軟質合成樹脂シート4のポート形成孔4aの開口縁を挟んで、内側筒状部材21の爪21bが外側筒状部材22の切欠き22aに係合され、それによって外側筒状部材22が内側部材21のフランジ21aと爪21bとの間に拘束される。そして、透明軟質合成樹脂シート4のポート形成孔4aの開口縁は、内側筒状部材21と外側筒状部材22との間(主に、内側筒状部材21のフランジ21aの内側面とこの内側面に当接する外側筒状部材22の一端面との間)に密封状態に挟持される。
そして、このポート構成部材20には、アームグローブ(軟質合成樹脂部材)7が取り付けられている。即ち、アームグローブ7は、その基部開口部が外側筒状部材22の環状溝22b,22cにOリング23a,23bによって挟持されている。
アームグローブ7を交換する場合には、図5(a)に示すように、まず透明軟質合成樹脂シート4側のOリング23bを外側筒状部材22の環状溝22cから外し、図5(b)に示すように、新たなアームグローブ7xの基部開口部を外側筒状部材22の環状溝22cにOリング23bによって挟持させる。次いで、図5(c)に示すように、Oリング23aを外側筒状部材22の環状溝22bから外し、前のアームグローブ7を取り外す。外側筒状部材22から取り外されたアームグローブ7及びOリング23aは、後で操作方法を示す封じ込めバッグ8等を介して装置外へ排出される。そして、新たなアームグローブ7xは、環状溝22bに別のOリング23xを嵌着させることによって、初期状態の取り付け状態に戻すことができる。
また、封じ込めバッグ8も、上記アームグローブ7のポート構成部材20と同様な構造のポート構成部材20によって、透明軟質合成樹脂シート5のポート形成孔5aに取り付けられている。このポート構成部材20は、上記アームグローブ7のポート構成部材20の径よりも大きな径に形成されている点で異なるだけである。
すなわち,図3に示すように、このポート構成部材20は、透明軟質合成樹脂シート5のポート形成孔5aの開口縁を内側筒状部材21の外周面に被せ、その内側筒状部材21の外周面に外側筒状部材22を嵌合させることによって、透明軟質合成樹脂シート5に取り付けられる。
このようにして組み付けられたポート構成部材20では、図3に示すように、透明軟質合成樹脂シート5のポート形成孔5aの開口縁を挟んで、内側筒状部材21の爪21bが外側筒状部材22の切欠き22aに係合され、それによって外側筒状部材22が内側筒状部材21のフランジ21aと爪21bとの間に拘束される。そして、透明軟質合成樹脂シート5のポート形成孔5aの開口縁は、内側筒状部材21と外側筒状部材22との間に密封状態に挟持される。
そして、このポート構成部材20には、封じ込めバッグ(軟質合成樹脂部材)8の基部開口部が、外側筒状部材22の環状溝22b,22cにOリング23a,23bによって挟持されている。
上記した封じ込めバッグ8が装着された透明軟質合成樹脂シート5のポート形成孔5aを介して、チャンバー6内に設置されている、例えば粉砕機(図示せず)のフィルター等の交換部品12及び工具13等を出し入れする作業手順を、図6〜図8に基づいて説明する。
まず、図6(a)に示すように、透明軟質合成樹脂シート5側のOリング23bを外側筒状部材22の環状溝22cから外す。この状態から、図6(b)に示すように、工具13を収容した封じ込めバッグ8xの開口縁を外側筒状部材22の環状溝22cにOリング23bによって挟持させる。次いで、図6(c)に示すように、Oリング23aを外側筒状部材22の環状溝22bから外し、前の封じ込めバッグ8を取り外す。なお、その後、新たなOリング23xを外側筒状部材22の環状溝22bに嵌着させる。そして、チャンバー6内において、工具13を使用してフィルター12を取り外す。次いで、図7(a)に示すように、外側環状部材22から取り外された封じ込めバッグ8及びOリング23a、さらには工具13,フィルター12を封じ込めバッグ8x内に収容し、図7(b)に示すように、廃棄するフィルター12,Oリング23a,封じ込めバッグ8と、再利用される工具13を別に封入し、それらを紐,クリップ等によって分割してそれらを切断分離する。これによって、チャンバー6内の廃棄するフィルター12等を、密封状態のまま取り出すことができ、また、ポート構成部材20は、図7(c)に示すように、封じ込めバッグ8xによって封止された状態になる。
そして、封じ込めバッグ8xを挟持していた一方のOリング23bを外側筒状部材22の環状溝22cから外した後、図8(a)に示すように、新たなフィルター12x,工具13xを収容した新たな封じ込めバッグ8yの開口縁を外側筒状部材22の環状溝22cにOリング23bによって挟持させる。次いで、図8(b)に示すように、Oリング23xを外側筒状部材22の環状溝22bから外し、前の封じ込めバッグ8xを取り外す。なお、その後、新たなOリング23yを外側筒状部材22の環状溝22bに嵌着させる。そして、チャンバー6内において、工具13xを使用して新しいフィルター12xを取り付ける。次いで、図8(c)に示すように、廃棄するOリング23x,封じ込めバッグ8xと、再利用される工具13xを別に封入し、それらを切断分離する。
図9は、本発明に係るポート構成部材の他の実施形態を示している。
この図9に示したポート構成部材30は、図1においてはコンテインメント装置1の天井板2eに設置された吸気フィルター9に代えて、透明軟質合成樹脂シート4に取り付けるフィルター用である。このポート構成部材30の内側筒状部材31は、有底円筒形を成し、底部に多数の通気孔31aを備え、外周面中間に切欠き31bを備え、その開口側の端部に放射方向外方へ延設された爪31cを備えている。
一方、外側筒状部材32は、端部に放射方向へ延びる爪32aを備えている。
そして、このポート構成部材30は、透明軟質合成樹脂シート4のポート形成孔4cの開口縁を内側筒状部材31の外周面に被せ、その内側筒状部材31の外周面に外側筒状部材32を嵌合させ、その爪32aを内側筒状部材31の切欠き31bに係合させることによって透明軟質合成樹脂シート4に取り付けるとともに、内側筒状部材31の外側筒状部材32側の面にフィルター33を添設させ、その周縁に環状スペーサー34を内側筒状部材31と外側筒状部材32との間に介在させる。これによって、給気口・排気口(フィルター)用ポートを透明軟質合成樹脂シート4の任意の位置に形成することができる。
図10は、本発明に係る他のコンテインメント装置50を示している。このコンテインメント装置50は、バグコレクター60上部の密封を必要とするバグフィルターの交換部分を、袋状の透明軟質合成樹脂シート51で覆うことによって形成されている。
この図において、52(52a,52b)はアームグローブ、70は該アームグローブの取付用のポート構成部材、53はバグフィルター交換用の封じ込めバッグ、80は該封じ込めバッグの取付用のポート構成部材である。これらのポート構成部材70,80の構成は、上記したポート構成部材20と同一である。
このコンテインメント装置50においては、透明軟質合成樹脂シート51の上部がワイヤー54を介して天井及び支柱等に吊り下げられ、基部開口部をバグコレクター60の上部に被せて、締め付けバンド等によって密封嵌着されている。
ワイヤー54の止め具には、本発明に係るポート構成部材90が使用される。このポート構成部材90は、図11に示すように、内側筒状部材(一方の筒状部材)91と、外側筒状部材(他方の筒状部材)92と、アイボルト93とによって構成されている。
内側筒状部材91は、有底円筒形を成し、底部中心に孔91aを備え、外周面中間に切欠き91bを備え、その開口側の端部に放射方向外方へ延設された爪91cを備えている。そして、孔91aには、アイボルト93が締結される。
一方、外側筒状部材92は、端部に放射方向へ延びる爪92aを備えている。
このポート構成部材90は、透明軟質合成樹脂シート51のポート形成孔51aの開口縁を内側筒状部材91の外周面に被せ、その内側筒状部材91の外周面に外側筒状部材92を嵌合させ、爪92aを切欠き91bに係合させることによって、透明軟質合成樹脂シート51に取り付けられる。
そして、アイボルト93の孔93aにワイヤー54の一方端を連結し、他方端を室内の天井55,柱56等に連結させることによって、透明軟質合成樹脂シート51を吊り下げている。
また、このコンテインメント装置50においては、透明軟質合成樹脂シート51の適所に、洗浄ノズル57が、図12に示した該洗浄ノズルの取付用のポート構成部材100によって取り付けられている。
この図12に示したポート構成部材100の内側筒状部材101は、有底円筒形を成し、底部中心に孔101aを備え、外周面中間に切欠き101bを備え、その開口側の端部に放射方向外方へ延設された爪101cを備えている。
一方、外側筒状部材102は、端部に放射方向へ延びる爪102aを備えている。
このポート構成部材100は、透明軟質合成樹脂シート51のポート形成孔51bの開口縁を内側筒状部材101の外周面に被せ、その内側筒状部材101の外周面に外側筒状部材102を嵌合させ、爪102aを切欠き101bに係合させることによって透明軟質合成樹脂シート51に取り付けられる。
また、このポート構成部材100の内側筒状部材101の孔101aには、洗浄ノズル57の端部に形成した雄ねじ部57aが挿通され、ナット57bによって内側筒状部材101に締結される。これによって、洗浄ノズル用ポートを透明軟質合成樹脂シート51の任意の位置に形成することができる。
また、このポート構成部材100は、その内側筒状部材101の孔101aに、末端にコンセント部を有する電源ケーブルの端部(図示せず)を挿通することにより、電源ケーブル接続用のポート構成部材としても使用することができる。
以上、本発明に係るコンテインメント装置のポート構成部材及びコンテインメント装置の種々の実施形態を説明したが、本発明は、何ら既述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、さらに種々の変形及び変更が可能であることは当然である。
1 コンテインメント装置
2 フレーム
2a,2b 開口
2c,2d 突起
2e 天井板
2f 底板
2g 側板
3a,3b クリップ
4 透明軟質合成樹脂シート
4a,4b,4c ポート形成孔
5 透明軟質合成樹脂シート
5a ポート形成孔
6 チャンバー
7,7a,7b,7x アームグローブ
8,8x,8y 封じ込めバッグ
9 吸気フィルター部
10 操作盤
11 排気フィルター部
12,12x フィルター
13,13x 工具
20 ポート構成部材
21 内側筒状部材(一方の筒状部材)
21a フランジ
21b 爪
22 外側筒状部材(他方の筒状部材)
22a 切欠き
22b,22c 環状溝
23a,23b,23x,23y Oリング
30 ポート構成部材
31 内側筒状部材(一方の筒状部材)
31a 通気孔
31b 切欠き
31c 爪
32 外側筒状部材(他方の筒状部材)
32a 爪
33 フィルター
34 環状スペーサー
50 コンテインメント装置
51 透明軟質合成樹脂シート
51a,51b ポート形成孔
52,52a,52b アームグローブ
53 封じ込めバッグ
54 ワイヤー
55 天井
56 柱
57 洗浄ノズル
57a 雄ねじ部
57b ナット
60 バグコレクター
70,80 ポート構成部材
90 ポート構成部材
91 内側筒状部材(一方の筒状部材)
91a 孔
91b 切欠き
91c 爪
92 外側筒状部材(他方の筒状部材)
92a 爪
93 アイボルト
100 ポート構成部材
101 内側筒状部材(一方の筒状部材)
101a 孔
101b 切欠き
101c 爪
102 外側筒状部材(他方の筒状部材)
102a 爪

Claims (7)

  1. チャンバーの少なくとも一部を画成する透明軟質合成樹脂シートに形成されたポート形成孔の周縁を外周面に嵌着させる一方の筒状部材と、上記透明軟質合成樹脂シートのポート形成孔の周縁を挟むようにして上記一方の筒状部材に外嵌させる他方の筒状部材とを備えたコンテインメント装置のポート構成部材であって、上記一方の筒状部材は、一端部にフランジを備え、他端部に放射方向に突出する爪を備え、上記他方の筒状部材は、上記一方の筒状部材の爪に対応する位置に、上記爪に係合する切欠きを備え、上記他方の筒状部材を上記一方の筒状部材のフランジと上記爪との間に拘束させるようにしたことを特徴とする、コンテインメント装置のポート構成部材。
  2. 上記他方の筒状部材の外周面にOリングを嵌着させる環状溝を形成したことを特徴とする、請求項1に記載のコンテインメント装置のポート構成部材。
  3. 上記他方の筒状部材の環状溝を複数本形成したことを特徴とする、請求項2に記載のコンテインメント装置のポート構成部材。
  4. チャンバーの少なくとも一部を画成し、その一部にポート形成孔を有する透明軟質合成樹脂シートを備え、上記透明軟質合成樹脂シートのポート形成孔の周縁を一方の筒状部材の外周面に嵌着させ、上記透明軟質樹脂シートのポート形成孔の周縁を挟むようにして上記一方の筒状部材に他方の筒状部材を外嵌させたコンテインメント装置であって、上記一方の筒状部材は、一端部にフランジを備え、他端部に放射方向に突出する爪を備え、上記他方の筒状部材は、上記一方の筒状部材の爪に対応する位置に、上記爪に係合する切欠きを備え、上記他方の筒状部材を上記一方の筒状部材のフランジと上記爪との間に拘束させるようにしたことを特徴とする、コンテインメント装置。
  5. 上記他方の筒状部材の外周面に環状溝を形成し、上記他方の筒状部材の外周面に軟質合成樹脂部材の端部を嵌着させるとともに、上記軟質合成樹脂部材を挟むようにして上記環状溝にOリングを嵌着させたことを特徴とする、請求項4に記載のコンテインメント装置。
  6. 上記他方の筒状部材の環状溝を複数本形成したことを特徴とする、請求項5に記載のコンテインメント装置。
  7. 上記チャンバーが、封じ込める機器のほぼ全体又は機器の封じ込めを必要とする部分の全体を覆う袋状の透明軟質合成樹脂シートで画成されていることを特徴とする,請求項4〜6のいずれかに記載のコンテインメント装置。
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