JP5164900B2 - 液循環タンクおよび画像形成装置 - Google Patents

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本発明は液循環タンクおよび画像形成装置に関する。
従来よりヘッド温調、レイテンシー(応答性)改善のためのインク循環機能を持つインクジェットヘッドのタンク部において、インク充填時にタンク内に残る空気溜まりによってインク循環の効率が落ち、また加圧によるインクパージ時のメンテナンスにおいても空気溜まりによって加圧効率が落ちる問題が存在した。これに対して例えばインクジェット記録装置において、インクタンクからインク流路、吐出口(ノズル)に至る経路で空気溜まり(気泡)を防止する構成が提案されている。
例として、感温性液体吸収樹脂(=低温では液体を吸収、膨張しているが、温度が上がると相転移を起こし液体を排出、収縮する樹脂)を用いてノズル部、インク供給路を形成し、非動作時(低温時)にはノズルを閉塞してインクの蒸発を防止し、または流路全体のインクを吸収するインクジェットプリンタの構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、インクタンク内でインクの供給圧力を調整している多孔質体とインクタンクとの隙間からインクジェット記録ヘッドへの空気の流入を防止するため、インクタンクごと多孔質体を加熱・膨潤させ、多孔質体とインクタンクとの隙間を塞ぐインクジェットプリンタの構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平06−126975号公報 特開平10−250099号公報
しかし上記特許文献1に記載の方法は動作時にヘッド内部に設けられたヒータによってインクを加熱し、感温性液体吸収樹脂がインクを排出、収縮することでノズルが開口、インクを吐出可能とするものであるため構造は複雑であり、動作にはインクの加熱が必須であり変質、蒸発の懸念がある。また積極的にインクタンク内部やノズル近傍の気泡を除去することはできない。
さらに上記特許文献2に記載の方法もまた動作時にヒータによる加熱が必要であり、またインク循環を前提としておらず使い切りのカートリッジに関する構成であって、インク循環とそれに伴って装置内に生じる気泡に関しては開示されていない。
本発明は上記事実を考慮し、液循環効率を維持しながら効率よく空気抜きを行える液循環タンクおよび画像形成装置を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、略箱形状をしたタンク本体と、前記タンク本体の上部に設けられ外部から液が流入する液流入口と、前記タンク本体の上部に設けられ外部へ液が流出する液流出口と、前記液流入口と前記液流出口との間で前記タンク本体内部を分割する仕切壁と、前記仕切壁の下端に開口された液循環路と、前記仕切壁の上端に開口された空気抜き穴と、前記仕切壁の両側を連通する通気口を残して前記空気抜き穴を閉塞し、前記液と接触することで膨潤し前記通気口を閉塞する膨潤樹脂部材と、を備えたことを特徴とする。
上記の発明によれば、タンク本体内部の液面が低い間は通気口は開放されているので液充填、あるいは液パージ時に残留空気を効率よく液流入口側から仕切壁の両側を連通する通気口を通じて液流出口側へ排出し、液面が上昇すれば膨潤性樹脂部材が膨潤し通気口を閉塞するため、タンク本体内を循環する液は通気口ではなく液循環路を経由して循環させることができる。
請求項2に記載の発明は、略箱形状をしたタンク本体と、前記タンク本体の上部に設けられ外部から液が流入する液流入口と、前記タンク本体の上部に設けられ外部へ液が流出する液流出口と、前記液流入口と前記液流出口との間で前記タンク本体内部を分割する仕切壁と、前記仕切壁の下端に開口された液循環路と、前記仕切壁の上端に開口された空気抜き穴と、前記液流入口と前記空気抜き穴との間に設けられ、前記空気抜き穴と接離する方向に膨潤または収縮し、膨潤すると前記空気抜き穴を閉塞する膨潤樹脂部材と、を備えたことを特徴とする。
上記の発明によれば、液面が低い間は空気抜き穴は開放されて液充填、あるいは液パージ時に残留空気を効率よくパージし、液面が上昇すれば膨潤性樹脂部材が膨潤し空気抜き穴を閉塞するため、タンク本体内を循環する液は空気抜き穴ではなく液循環路を経由して循環させることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の構成において、前記膨潤性樹脂部材の先端には前記空気抜き穴に嵌る栓部材が設けられていることを特徴とする。
上記の発明によれば、膨潤性樹脂部材が膨潤し栓部材を空気抜き穴に嵌め込んで閉塞することで、より確実に空気抜き穴を閉塞することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の構成において、少なくとも前記膨潤性樹脂部材の最下面を含む表面の一部は撥水性を備えたことを特徴とする。
上記の発明によれば、液面が膨潤性樹脂部材の下端に達したのち、撥水性を備えた表面を越える高さに達するまで膨潤性樹脂部材は膨潤しないので、内部の残留空気量を少なくすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の液循環タンクと、前記液循環タンクと供給流路で連結され前記液を加圧する加圧室と、前記加圧室を加圧するアクチュエータと、前記加圧室で加圧された液を液滴として吐出する吐出ノズルと、が設けられた液滴吐出ヘッドを備えたことを特徴とする。
以上
上記の発明によれば、液滴吐出ヘッドにおいて液循環効率を維持しながら効率よく空気抜きを行うことができる。
本発明は上記構成としたので、液循環効率を維持しながら効率よく空気抜きを行える液循環タンクおよび画像形成装置とすることができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の主要部を示す概念図である。 本発明の第1実施形態に係るインクサブタンクの構造を拡大して示す図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットラインヘッドに用いられるヘッドプレートの構造を拡大して示す側面図である。 図2に示すインクサブタンクの構造を拡大して示す図である。 本発明の第2実施形態に係るインクサブタンクの構造を拡大して示す図である。 本発明の第3実施形態に係るインクサブタンクの構造を拡大して示す図である。 本発明の第4実施形態に係るインクサブタンクの構造を拡大して示す図である。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態の一例について説明する。
<全体構成>
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置10には、記録媒体としての用紙Pの搬送方向上流側に、用紙Pを給紙搬送する給紙搬送部12が設けられている。この給紙搬送部12の搬送方向下流側には、用紙Pの搬送方向に沿って、用紙Pの記録面に処理液を塗布する処理液塗布部14、用紙Pの記録面に画像を形成する画像形成部16、乾燥した画像を用紙Pに定着させる画像定着部20、画像が定着した用紙Pを排出する排出部21が順次設けられている。以下、各処理部について説明する。
<給紙搬送部>
給紙搬送部12には、用紙Pが積載される積載部22が設けられており、積載部22の用紙搬送方向下流側には、積載部22に積載された用紙Pを一枚ずつ給紙する給紙部24が設けられている。給紙部24によって給紙された用紙Pは、複数のローラ対26で構成された搬送部28を経て、処理液塗布部14へ搬送される。
<処理液塗布部>
処理液塗布部14では、処理液塗布ドラム30が回転可能に配設されている。この処理液塗布ドラム30には、用紙Pの先端部を挟持して用紙Pを保持する保持部材32が設けられており、保持部材32を介して、処理液塗布ドラム30の表面に用紙Pを保持した状態で、処理液塗布ドラム30の回転によって用紙Pを下流側へ搬送する。
なお、後述する中間搬送ドラム34、画像形成ドラム36及び画像定着ドラム40についても、処理液塗布ドラム30と同様に保持部材32が設けられている。そして、この保持部材32によって、上流側のドラムから下流側のドラムへの用紙Pの受け渡しが行われる。
処理液塗布ドラム30の上部には、処理液塗布ドラム30の周方向に沿って、処理液塗布装置42及び処理液乾燥装置44が配設されており、処理液塗布装置42によって、用紙Pの記録面に処理液が塗布され、処理液乾燥装置44によって、処理液が乾燥される。
ここで、処理液はインクと反応して色材(顔料)を凝集し、色材(顔料)と溶媒を分離促進する効果を有している。処理液塗布装置42には、処理液が貯留された貯留部46が設けられており、グラビアローラ48の一部が処理液に浸されている。
このグラビアローラ48にはゴムローラ50が圧接して配置されており、ゴムローラ50が用紙Pの記録面(表面)側に接触して処理液が塗布される。また、グラビアローラ48にはスキージ(図示せず)が接触しており、用紙Pの記録面に塗布する処理液塗布量を制御する。処理液乾燥装置44には、熱風ノズル54及びヒーター56が処理液塗布ドラム30の表面に近接して配設されている。処理液塗布部14で記録面に処理液が塗布、乾燥された用紙Pは、処理液塗布部14と画像形成部16の間に設けられた中間搬送部58へ搬送される。
<中間搬送部>
中間搬送部58には、中間搬送ドラム34が回転可能に設けられており、中間搬送ドラム34に設けられた保持部材32を介して、中間搬送ドラム34の表面に用紙Pの先端を保持し、中間搬送ドラム34の回転によって用紙Pを下流側へ搬送する。
<画像形成部>
画像形成部16には、画像形成ドラム36が回転可能に設けられており、画像形成ドラム36に設けられた保持部材32を介して、画像形成ドラム36の表面に用紙Pを保持し、画像形成ドラム36の回転によって用紙Pを下流側へ搬送する。
画像形成ドラム36の上部には、画像形成ドラム36の外周面に近接して、シングルパス方式のインクジェットラインヘッド64で構成されたヘッドユニット66が配設されている。このヘッドユニット66では、例えば基本色であるYMCKのインクジェットラインヘッド64が画像形成ドラム36の周方向に沿って配列され、用紙P上に各色の液滴で画像を形成する。
インクジェットラインヘッド64は、画像形成ドラム36に配置された回転速度を検出するエンコーダ(図示せず)に同期して液滴吐出を行うことで、高精度に着弾位置を決定すると共に、画像形成ドラム36の振れ、回転軸68の精度、ドラム表面速度に依存せず、液滴吐出ムラを低減することが可能となる。
なお、ヘッドユニット66は画像形成ドラム36の上部から退避可能とされており、インクジェットラインヘッド64のノズル面清掃や増粘インク排出などのメンテナンス動作は、このヘッドユニット66を画像形成ドラム36の上部から退避させることで実施される構成とされていてもよい。
記録面に画像が形成された用紙Pは、画像形成ドラム36の回転によって、画像形成部16とインク乾燥部18の間に設けられた中間搬送部70へ搬送されるが、中間搬送部70については、中間搬送部58と構成が略同一であるため説明を省略する。
<インク乾燥部>
インク乾燥部18には、乾燥ドラム38が回転可能に設けられており、乾燥ドラム38の上部には、インク乾燥部18の表面に近接して、熱風ノズル72及びIRヒーター74が複数配設されている。
ここでは、一例として、上流側と下流側に熱風ノズル72が配置されるようにして、熱風ノズル72と平行配列された一対のIRヒーター74を交互に配置している。これ以外にも、上流側にIRヒーター74を多く配置して上流側で熱エネルギーを多く照射し水分の温度を上昇させ、下流側に熱風ノズル72を多く配置して飽和水蒸気を吹き飛ばすようにしても良い。
ここで、熱風ノズル72は、熱風の吹きつけ角度を用紙の後端側に傾けて配置するようにしている。これにより、熱風ノズル72による熱風の流れを一方向に集めることができ、また、乾燥ドラム38側へ用紙を押し付け、該乾燥ドラム38の表面に用紙を保持させた状態を維持することができる。
これらの熱風ノズル72及びIRヒーター74による温風によって、用紙の画像形成部では、色材凝集作用により分離された溶媒が乾燥され、薄膜の画像層が形成される。
温風は用紙の搬送速度によっても異なるが、通常は50℃〜70℃に設定され、IRヒーター74の温度を200℃〜600℃に設定する事で、インク表面温度が50℃〜60℃になるよう設定されている。蒸発した溶媒はエアーと共に画像形成装置10の外部へ排出されるが、エアーは回収される。このエアーは、冷却器/ラジエータ等で冷却して液体として回収しても良い。
記録面の画像が乾燥した用紙は、乾燥ドラム38の回転によって、インク乾燥部18と画像定着部20の間に設けられた中間搬送部76へ搬送されるが、中間搬送部76については、中間搬送部58と構成が略同一であるため説明を省略する。
<画像定着部>
画像定着部20には、画像定着ドラム40が回転可能に設けられており、画像定着部20では、用紙P上に形成された薄層の画像層内のラテックス粒子が加熱/加圧されて溶融し、用紙P上に固着定着する機能を有する。
画像定着ドラム40の上部には、画像定着ドラム40の表面に近接して、加熱ローラ78が配設されている。この加熱ローラ78は熱伝導率の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプが組み込まれており、加熱ローラ78によって、ラテックスのTg温度以上の熱エネルギーが付与される。これにより、ラテックス粒子を溶融し、用紙P上の凹凸に押し込み定着を行うと共に画像表面の凹凸を平滑化し光沢性を得ることを可能とする。
加熱ローラ78の下流側には、定着ローラ80が設けられている、この定着ローラ80は画像定着ドラム40の表面に圧接した状態で配置され、画像定着ドラム40との間でニップ力を得るようにしている。このため、定着ローラ80又は画像定着ドラム40のうち、少なくとも一方は表面に弾性層を持ち、用紙Pに対して均一なニップ幅を持つ構成とする。
以上の工程を経たのち、記録面の画像が定着した用紙Pは画像定着ドラム40の回転によって、画像定着部20の下流側に設けられた排出部21側へ搬送される。
なお本実施形態では画像定着部20について説明したが、乾燥ドラム38で記録面に形成された画像を乾燥・定着させる構成とされていてもよく、画像定着部20は必ずしも必須ではない。
<液滴吐出ヘッドの構造>
本発明の実施形態に係るインクジェットラインヘッドは図2、図3に示す液滴吐出ヘッドを備えている。
図2(A)に示されているように、略直方体の中空箱形状をしたインクサブタンク100は吐出方向(図中下)にヘッドプレート104を備え、反吐出方向(図中上)にはインク入口106、インク出口108が設けられ内部へのインク流入、排出が行われる構造とされている。
図2(B)に示されているように、箱体111で形成されたインクサブタンク100の内部は仕切壁102で二分され、インク入口106と連通したインク入口室116と、インク出口室108と連通したインク出口室118とに分割される。
仕切壁102の上端は箱体111の内側まで達することなく、箱体111との間に空気抜き穴110を形成している。また仕切壁102の下端もまた箱体111の内側まで達することなく、箱体111との間に循環流路114を形成している。
図2(C)に示されるようにインク入口室116、インク出口室118はともに内部をフィルタ112で上下方向に区分され、インク入口106から流入したインクSは循環流路114あるいは空気抜き穴110を通過しインク出口室118へ流入する際にフィルタ112で濾過される。同様に、インク入口室116からインク出口室へ流入したインクSはインク出口108から排出される前に再度フィルタ112で濾過される構成とされている。すなわちインク入口106から流入したインクSは図中A室→B室のようにフィルタ112で濾過された後、循環流路114(または空気抜き穴110)を通過しC室→D室のように再度フィルタ112で濾過される。
図2(D)に示されるように、空気抜き穴110は仕切壁102の上端と箱体111との間に形成され、仕切壁102の上端には、これを覆う形で膨潤性樹脂部材101が設けられている。膨潤性樹脂部材101は、通気口103を残して空気抜き穴110を覆う。
膨潤性樹脂部材101の素材としては、例えばナイロン系樹脂、膨潤ゲル(アクリル酸ブチルで修飾されたニトリルゴムをメチルエチルケトンで膨潤)などを用いることができる。またアルコール類などの有機溶剤で膨潤する構成としては、膨潤樹脂としてアクリル系合成樹脂が上げられる。またはシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等から選択されてもよい。
膨潤性樹脂部材101は例えば上端を除く表面を撥水面101Bで覆われており、インクSの液面が膨潤性樹脂部材101の上端に達するまではインクSは膨潤性樹脂部材101に吸収されない構成とされている。
図3にはインクジェットラインヘッド64の構造例が示されている。図3(B)に示すように、プレート104の上にはインクサブタンク100が設けられ、図示しないインクタンクよりインク入口106を経由してインクSが供給される供給流路210を備えている。インクサブタンク100で濾過されたインクSは液循環口216より供給流路210へ供給される。このプレート104およびインクサブタンク100が用紙Pの幅方向に複数配列され、それぞれがインクSを液滴として吐出する。
図3(A)に示すようにヘッドプレート104には供給流路210よりインクSが供給される圧力室212、圧力室212で加圧されたインクSを液滴として吐出するノズル214、圧力室212を加圧してインクSを押圧する振動板200、振動板200を駆動する圧電体202、個々の圧電体に電気信号を印加する駆動配線204、ノズル214ごとに設けられ駆動配線より電圧を印加される個別電極206、駆動配線204をヘッドプレート104の外部と電気的に接続する接続端子208、振動板200と圧電体202の間に設けられ接地(0V)された共通電極(図示せず)、共通電極と駆動配線204の間に設けられ両者を電気的に絶縁する絶縁層(図示せず)などが設けられている。
<第1実施形態の効果>
図4には、本発明の第1実施形態に係るインクサブタンクの空気抜き穴近傍の構造が示されている。
図4(A)に示すように、インクサブタンク100内でインクSが図2(C)で示したB室からC室へと濾過される際、残留空気は空気抜き穴110(通気口103)を通って抵抗なくC室へ抜けることが望ましい。またインクSがB室に十分充填されたのちは空気抜き穴110(通気口103)を通ってインクSがC室へ溢れないように閉塞されることが望ましい。このため本実施形態ではインクSの有無によって膨潤性樹脂部材101で空気抜き穴110(通気口103)を選択的に開放または閉塞する構成とされている。
すなわち膨潤性樹脂部材101が乾燥している間は膨潤していないため、空気抜き穴110(通気口103)がB室とC室とを連通している。膨潤性樹脂部材101がインクSを吸収して膨潤した場合には空気抜き穴110(通気口103)は閉塞される。
インクSをB室に充填し、空気をC室に排除した後は空気抜き穴110は閉塞され、インク入口106からインクSを注入すれば仕切壁102の下端に開口した循環流路114を通ってインクSがC室に流れ、インクSによるヘッドプレート104近傍の温調を効率よく行うことができる。
あるいは供給しているインクSに気泡が混入するか、インク吐出状態の悪化によりノズル214から空気を吸い込んだ場合など、インクサブタンク100内に経時で空気が溜まった際には膨潤性樹脂部材101がインクSに接触しなくなるため、徐々に膨潤性樹脂部材101に含まれるインクSが減少する。
このため膨潤性樹脂部材101の膨張量が減り(外形寸法が小さくなり)再び空気抜き穴110(通気口103)が通気可能に開口され、溜まった空気をC室に排除できるようになる。
また、非膨潤時(乾燥時)に開口する通気口103の形状は図4(C)に示すようにスリット状であっても、また円形であっても、あるいは図4(D)に示すような長方形であっても他の形状であってもよいが、出来るだけインクサブタンク100中の高い位置に広い開口を設けるため、長方形であることが望ましい。
さらに図2(D)に示されるように、例えば上端部分を除いて膨潤性樹脂部材101の表面が撥水面101Bで覆われている場合、インクSの液面が膨潤性樹脂部材101の上端に達するまではインクSは膨潤性樹脂部材101に吸収されないため、膨潤性樹脂部材101は膨潤せず空気抜き穴110(通気口103)は開放された状態を維持し、インクSが膨潤性樹脂部材101の上端まで達すれば撥水面101Bに覆われていない部分から膨潤性樹脂部材101にインクSが吸収されるので膨潤が起こり、通気口103は閉塞される。
これによりインクSの液面が所望の高さ(膨潤性樹脂部材101の上端)に達するまで膨潤性樹脂部材101は空気抜き穴110を閉塞しないため、空気を完全にC室へ排出するまで通気口103の通気を妨げない構成とすることができる。
また撥水面101Bは必ずしも膨潤性樹脂部材101の上端近傍まで形成される必要はなく、所望の位置まで形成されることにより、任意のタイミングで膨潤を起こし通気口103を閉塞することができる。
<第2実施形態>
図5には本発明の第2実施形態に係るインクサブタンクの空気抜き穴近傍の構造が示されている。
図5(A)に示すように、インクサブタンク100内部を区分する仕切壁102の上端には箱体111との間に空気抜け穴110が設けられている点は第1実施形態と同様である。
空気抜き穴110には膨潤性樹脂部材101Cが嵌め込まれている。膨潤性樹脂部材101Cは中空の略パイプ形状であり、ひとつまたは複数の通気口103が開口し、空気抜き穴110の通気を確保している。仕切壁102と対向する箱体111の内壁には凸部111Aが設けられ、仕切壁102と共に膨潤性樹脂部材101Cを外側から挟持し、位置決めする。
この膨潤性樹脂部材101Cもまた第1実施形態と同様、インクSの液面上昇に伴ってインクSと接触すると膨潤し、通気口103を閉塞することによって空気抜き穴110を閉塞する構成とされている。
また通気口103は図5(B)、図5(D)に示すように複数設けられていてもよく、小径の通気口103を複数設け、膨潤性樹脂部材101Cの膨潤に対して容易に閉塞される構造とされていてもよい。
また通気口103の穴径、形状は例えばそれぞれで異なるものとされていてもよい。例えば膨潤性樹脂部材101CはインクSの液面上昇と共に膨潤するため、上端に近い通気口103を大きくし、膨潤開始後も空気抜き穴110の開口を確保する構成とされていてもよい。
<第3実施形態>
図6には本発明の第3実施形態に係るインクサブタンクの空気抜き穴近傍の構造が示されている。
図6(A)に示すように、インクサブタンク100内部を区分する仕切壁102の上端には箱体111との間に空気抜け穴110が設けられている点は第1実施形態と同様である。
空気抜き穴110には膨潤性樹脂部材101Dが嵌め込まれている。膨潤性樹脂部材101Dは中空の略パイプ形状であり、通気口103が開口し、空気抜き穴110の通気を確保している。通気口103の周囲は逆止弁構造とされており、閉塞時には内部の圧力に応じてB室からC室への空気の流出が可能とされている。
また仕切壁102と対向する箱体111の内壁には凸部111Aが設けられ、仕切壁102と共に膨潤性樹脂部材101Dを外側から挟持し、位置決めする。
この膨潤性樹脂部材101Dもまた第1実施形態と同様、インクSの液面上昇に伴ってインクSと接触すると膨潤し、通気口103を閉塞することによって空気抜き穴110を閉塞する構成とされている。
さらに、上記のように通気口103は逆止弁構造とされているので、インクSの液面が上昇し通気口103が閉塞された後であっても、B室の内部圧力が十分に高ければ残留した空気を、通気口103を通じてC室へ圧送することができる。これに対してC室内の気圧が高くともB室内へ空気が逆流することを防止している。
<第4実施形態>
図7には本発明の第4実施形態に係るインクサブタンクの空気抜き穴近傍の構造が示されている。
図7(A)に示すように、インクサブタンク100内部を区分する仕切壁102の上端には箱体111との間に空気抜け穴110が設けられている点は第1実施形態と同様である。
本実施形態においては空気抜き穴110には膨潤性樹脂部材が嵌め込まれておらず、B室内の空気抜き穴110と対向する位置に支持部111Bが設けられ、膨潤性樹脂部材101は支持部111B上に設けられている。膨潤性樹脂部材101の先端には空気抜き穴110に嵌り込みこれを閉塞する栓部材105が設けられている。
栓部材105は空気抜き穴110の形状に対応しており、例えば空気抜き穴110が丸穴であれば円錐形、角穴であればピラミッド型など、空気抜き穴110を隙間なく閉塞できる形状とされていてもよい。
B室においてインクSの液面が上昇すると、膨潤性樹脂部材101はインクSと接触することにより空気抜き穴110に対して接近する方向に膨潤し、栓部材105を空気抜き穴110へと付勢する。これにより空気抜き穴110は栓部材105で閉塞され、インクSがC室へ漏出することを防止できる。
また図7(B)に示すように、栓部材105を湾曲した板材状の部材として湾曲面外側を空気抜き穴110近傍の仕切壁102に接合するように設け、湾曲面内側に膨潤性樹脂部材101を設けてもよい。栓部材105は膨潤性樹脂部材101と熱膨張係数が略同等で、インクSにより膨潤しない素材で形成される。
この構成によればインクSの液面上昇と共に膨潤性樹脂部材101がインクSを吸収して膨潤し、膨張しながら栓部材105を湾曲面外側へ押し広げる方向に付勢することで図7(C)に示すように栓部材105が平面形状に変形し、空気抜き穴110を閉塞させることができる。
以上、各実施形態について説明したように、仕切壁102に設けられた空気抜き穴110を、インクSを吸収し膨潤する膨潤性樹脂部材101により閉塞する構成としたことで、インクサブタンク100内に残った空気を効率よく排出しつつ、インクSの液面が上昇すれば空気抜き穴110がインクSを通過させないよう閉塞する構成とすることができる。このため例えばヘッドプレート104をインクSの循環で温調する際にはインクSが液循環路114を通過するので効率よく温調を行うことができる。またインクSに混入したゴミなどの不純物の逆流を防止することもできる。
<その他>
以上、本発明の実施例について記述したが、本発明は上記の実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
例えば上記実施形態ではドラムの表面に用紙Pを保持、搬送する構成を例に挙げたが、これに限定せず例えば無端ベルト状の搬送ベルトを用いる構成や、平板状のステージを用いて用紙を搬送する構成に本発明を適用することも可能である。
また、上記実施形態では処理液塗布部14で用紙Pに処理液を塗布し、乾燥させる処理を施したのち用紙Pに対してヘッドユニット66にて液滴吐出を行う構成を例に挙げたが、勿論これに限定せず例えば通常紙(プレーンペーパー)を保持してそのまま搬送し、表面に液滴を直接吐出して画像を形成する通常のインクジェットプリンタに本発明を適用することも可能である。
さらに吐出される液はインクに限定されず、例えばエッチング時の基板パターン形成などに応用してもよい。
10 画像形成装置
12 給紙搬送部
14 処理液塗布部
16 画像形成部
18 インク乾燥部
20 画像定着部
21 排出部
34 中間搬送ドラム
36 画像形成ドラム
38 該乾燥ドラム
38 乾燥ドラム
40 画像定着ドラム
64 インクジェットラインヘッド
66 ヘッドユニット
100 インクサブタンク(タンク本体)
101 膨潤性樹脂部材
101B 撥水面
102 仕切壁
103 通気口
104 ヘッドプレート
105 栓部材
106 インク入口(液流入口)
108 インク出口(液流出口)
110 空気抜き穴
111 箱体
112 フィルタ
114 循環流路
116 インク入口室
118 インク出口室
P 用紙
S インク

Claims (5)

  1. 略箱形状をしたタンク本体と、
    前記タンク本体の上部に設けられ外部から液が流入する液流入口と、
    前記タンク本体の上部に設けられ外部へ液が流出する液流出口と、
    前記液流入口と前記液流出口との間で前記タンク本体内部を分割する仕切壁と、
    前記仕切壁の下端に開口された液循環路と、
    前記仕切壁の上端に開口された空気抜き穴と、
    前記仕切壁の両側を連通する通気口を残して前記空気抜き穴を閉塞し、前記液と接触することで膨潤し前記通気口を閉塞する膨潤樹脂部材と、
    を備えた液循環タンク。
  2. 略箱形状をしたタンク本体と、
    前記タンク本体の上部に設けられ外部から液が流入する液流入口と、
    前記タンク本体の上部に設けられ外部へ液が流出する液流出口と、
    前記液流入口と前記液流出口との間で前記タンク本体内部を分割する仕切壁と、
    前記仕切壁の下端に開口された液循環路と、
    前記仕切壁の上端に開口された空気抜き穴と、
    前記液流入口と前記空気抜き穴との間に設けられ、前記空気抜き穴と接離する方向に膨潤または収縮し、膨潤すると前記空気抜き穴を閉塞する膨潤樹脂部材と、
    を備えた液循環タンク。
  3. 前記膨潤性樹脂部材の先端には前記空気抜き穴に嵌る栓部材が設けられている請求項2に記載の液循環タンク。
  4. 少なくとも前記膨潤性樹脂部材の最下面を含む表面の一部は撥水性を備えた請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の液循環タンク。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の液循環タンクと
    前記液循環タンクと供給流路で連結され前記液を加圧する加圧室と
    前記加圧室を加圧するアクチュエータと
    前記加圧室で加圧された液を液滴として吐出する吐出ノズルと
    が設けられた液滴吐出ヘッドを備えた画像形成装置。
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