JP5164718B2 - 収容容器 - Google Patents

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Description

本発明は、収容容器に関するものである。
化粧品を収容するコンパクト容器には、ケース本体内からバネなどの付勢手段を用いて収容体を自動的に引き出せるようにして利便性を高めたものがある。
例えば、特許文献1には、収容体をケース本体に対して前方に付勢するバネを設けたものであって、このバネを用いてケース本体から収容体を自動的に引き出せるスライドケースが開示されている。このスライドケースの収容体にはケース本体側に向かって突出したピンが設けられ、ケース本体にはこのピンと係合する溝部が形成されている。この溝部は、前後方向に向かって伸びるようにケース本体に形成されており、収容体をケース本体に対して前後方向に案内できるようになっている。そして、このスライドケースでは、収容体をケース本体に最も奥まで押し込むとピンが溝部のフック状に形成された部分に係合し、収容体を収容状態でロックできるようになっている。
また、特許文献2〜特許文献4には、特許文献1と同様に収容体をケース本体に対して前方に付勢するバネを設けたものであって、ストッパ片やラチェット機構を用いて収容体を収容状態にロックしているものも開示されている。
特開2004−217244号公報 実開平01−175713号公報 実開平01−131420号公報 実開平02−112210号公報
ところで、特許文献1〜特許文献4のようにバネなどの付勢手段を用いて収容体をケース本体に対して引き出し方向に付勢すると、収容体がケース本体に押し込まれた状態(収容状態)で付勢手段による外側に押し出す方向の付勢力も大きくなり、収容体を収容状態にロックする機構が必要となる。
このようなロック機構は、いずれも複雑な構造となっており、加工や組立に非常に手間がかかり、コストアップに繋がりやすいという問題があった。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、複雑なロック機構を設けなくても、収容体を収容状態にロックすることができる収容容器を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は次の技術的手段を講じている。
即ち、本発明の収容容器は、取出口が形成されたケース本体と、該ケース本体内に収納され且つ前記取出口を介して出退可能とされた収容体と、を備えた収容容器であって、
前記ケース本体と収容体との間には、前記ケース本体に対して収容体を付勢すると共にケース本体に対する収容体の出退方向の中途位置で付勢方向が切り替わる付勢手段が設けられていることを特徴とするものである。
このようにすれば、付勢手段が一方向に付勢されているときに収容体の引き出しを補助でき、他方向に付勢されているときに収容体を収容状態にロックすることができる。それゆえ、複雑なロック機構を設けなくても、収容体を収容状態にロックすることができる。
なお、前記ケース本体が前面に前記取出口を備えており、前記収容体が前記取出口を介して前後方向に出退可能とされた収容容器の場合には、前記付勢手段は、前記収容体のケース本体からの引き出しを補助できるように、前記収容体が前記中途位置より前側にあるときに収容体を前側に付勢するように構成することもできるし、また前記収容体のケース本体への引き込みを補助できるように、前記収容体の後端が中途位置より後側にあるときに収容体を後側に付勢するように構成することもできる。
また、前記付勢手段は、一端が前記ケース本体の内側に、他端が前記収容体の外側に固定されると共に折り曲げ自在とされた板バネで構成されているのが好ましい。
具体的には、前記板バネには、一端が前記ケース本体の後端板における左右いずれかの側に固定され他端が前記収容体の後端板における中央側に取り付けられているものや、一端が前記ケース本体の後端板における左右いずれかの側に固定され、他端が前記収容体の後端板における中央側に取り付けられているものを用いることができる。
また、収容容器としては、前記ケース本体と収容体とは枢支部で相対回動自在に連結されており、前記収容体が該収容体をケース本体に対して相対回動させることで前記取出口を介してケース本体から出退可能とされているものを用いることもできる。
この場合には、前記付勢手段は、前記収容体が前記回動方向の中途位置より引き出し側にあるときには収容体を引き出し側に回動させる方向に付勢すると共に、前記収容体が前記回動方向の中途位置より引き込み側にあるときには収容体を引き込み側に回動させる方向に付勢するように構成されているのが好ましい。
さらに、前記ケース本体には、前記収容体側に押し込まれて該収容体を引き出し側に押し出す押込片が設けられているのが良く、前記ケース本体と収容体と付勢手段とが一体成形されているのが良い。
本発明の収容容器によれば、複雑なロック機構を設けなくても、収容体を収容状態にロックすることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る収容容器1の第1実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。
図1に示すように、収容容器1は、ケース本体2と、ケース本体2内に収納された収容体3と、を備えている。ケース本体2には取出口4が設けられており、収容体3はこの取出口4を介して前後方向に出退可能とされている。
なお、以降の説明においては、図1における矢印Fの方向を収容容器1を説明する際の前方と定義し、また矢印Rの方向を後方と定義する。また、図2の紙面の上方を収容容器1を説明する際の右側Rと、下方を左側Lと定義する。これは使用者が収容容器1を取り出し側から見た際の方向と一致する。
ケース本体2は、収容体3を収容できるように内部が空洞とされた箱状に形成されており、その前面には取出口4がケース本体2の横幅(左右方向の幅)よりやや狭幅に形成されている。
ケース本体2の底板22の後端側には、ケース本体2から収容体3を前方に押し出す押込片5が形成されている。押込片5は、ケース本体2の底板22に前後方向に沿って平行に2本の切り込みを形成すると共にこれらの切り込みの後端同士を結ぶように切り込んで(上方から見ると略コの字状に)形成されている。押込片5は、底板22から切り離された後端側が先端側に対して上下に弾性変形可能とされており、後端側を押し上げることでケース本体2中に収容された収容体3を前方に押し出せるようになっている。
収容体3は、板状に形成されており、上面には複数の凹部6が形成されている。収容体3の凹部6には、化粧品などの収容物を収容した中皿7が着脱自在に嵌め込まれている。
収容体3は前側が前後方向と垂直な方向に(上下左右に)張り出したフランジ部8を備えており、このフランジ部8はケース本体2の左右及び上下の幅と等しくなるように形成されており、取出口4より大きく形成されている。それゆえ、収容体3を取出口4から後方に向けてケース本体2内に押し込むと、収容体3のフランジ部8がケース本体2の前面に当接し、収容体3がケース本体2に対して収容状態に位置決めされる。
収容体3は、後端面の上部が後方に向かって庇状に張り出すように形成されている。この庇状に張り出した部分には、左方向と右方向とに突出した位置決め突起10が形成されている。この位置決め突起10は、ケース本体2に対して収容体3を前方に引き出した際にケース本体2の前板の裏側に当接し、ケース本体2に対して収容体3が引き出した状態に位置決めされる。
図2に示すように、収容体3の庇状に張り出した部分には、後述する付勢手段を係止する係止部11が左右に一組ずつ形成されている。この係止部11は、収容体3の後端面から距離をあけて設けられると共に張り出した部分から下方に向かって突出した係止突起12と、係止突起12と対向するように収容体3の後端面に設けられた係止リブ13とで構成されている。
本発明の収容容器1には、ケース本体2の内部におけるケース本体2と収容体3との間にケース本体2に対して収容体3を付勢する付勢手段が設けられている。そして、この付勢手段は、収容体3の後端がケース本体2の前後方向の中途位置に対して前方にあるか後方にあるかで、その付勢方向が切り替わるようになっている。すなわち、付勢手段は、収容体3の後端が中途位置より前方にあるときには収容体3を前方に付勢し、収容体3の後端が中途位置より後方にあるときには収容体3を後方に付勢するように構成されている。
第1実施形態の付勢手段は帯板状に形成された板バネ14を用いたものであり、この板バネ14はその板縁を上下に向けるようにして左右に一組設けられている。板バネ14は、バネの長手方向の一端がケース本体2における左側板27又は右側板28のいずれかの内側面に固定され、他端が収容体3の後端面に取り付けられている。
板バネ14は、一端側や他端側に比べて中途側が上下方向に狭幅に形成されており、この狭幅な中途側を境に折り曲がるようになっている。それゆえ、板バネ14の一端側と他端側とが一定の角度に折れ曲がると、直線状態に戻る方向に付勢力が発揮される。
板バネ14の一端側と他端側とにはそれぞれ薄肉に形成されたヒンジ15が設けられており、板バネ14はこれらのヒンジ15を介して収容体3とケース本体2とに一体に且つ折り曲げ自在に連結されている。
左右の板バネ14の間には、左右の板バネ14の他端同士を連結する連結部16が、他端側のヒンジ15を介して設けられている。連結部16は、板バネ14同様に帯板状に形成されており、係止突起12と係止リブ13との間を縫うようにして収容体3の後端側に固定されている。
次に、第1実施形態の収容容器1において、収容体3をケース本体2に対して出し入れした際の付勢手段の動作を説明する。
図2(a)は、収容体3がケース本体2内に引き込まれた状態(収容状態)での収容容器1を示している。このとき、収容体3はケース本体2との間に上面視で略Lの字状の隙間をあけてケース本体2内の後方に位置している。そして、板バネ14はこの隙間に一端側と他端側とが略直角に折れ曲がった状態で収容されており、板バネ14は一端側がケース本体2の左右側板27、28と平行になると共に他端側が収容体3の後端面と平行になっている。それゆえ、板バネ14の一端と他端との間には両者を離間させる方向に付勢力が働いている。この付勢力は、収容体3に連結された他端がケース本体2に連結された一端より後方にあるため、ケース本体2に対して収容体3を後方に引き離す向きに作用する。それゆえ、収容体3がケース本体2に対して後方に付勢されて収容体3が押し込まれた状態(収容状態)に復元される。
次に、収容体3をケース本体2に対して前方に引き出すと、収容体3がケース本体2に対して前方に位置するようになり、それに合わせて板バネ14の一端と他端との距離が小さくなる。そうすると、板バネ14の一端側と他端側とが略直角に交差する状態からさらに鋭角に交差する状態に変化して、一端側と他端側との間に両者を離間させる方向の付勢力が強くなる。
さらに、ケース本体2から収容体3を前方に引き出すと、やがて収容体3が図2(b)に示すように出退方向の中途位置にくる。
図2(b)の中途位置では、板バネ14の一端側と他端側との距離が最小となっており、板バネ14の付勢力は最大となっている。しかし、板バネ14の一端と他端とが前後方向に同じ位置にある(左右に並んでいる)ので、付勢力は前後方向とは垂直に作用し、ケース本体2にも収容体3にも前後方向に力が作用しない。
そして、ケース本体2から収容体3を中途位置より前方に引き出す。このようにすると、板バネ14の他端が一端より前方に位置するようになり、板バネ14の付勢力が収容体3をケース本体2に対してさらに前方に引き離すように作用する。その結果、ケース本体2に対して収容体3が前方に付勢され、付勢力がケース本体2から収容体3を前方に引き出す方向に作用して収容体3のケース本体2からの引き出し動作が補助される。
図2(c)に示すように、ケース本体2から収容体3が完全に引き出されると、板バネ14は一端側がケース本体2の左右の内側面と垂直になると共に他端側が収容体3の後端面と垂直になる。それゆえ、収容体3がケース本体2に対して前方に付勢されて収容体3が押し込まれた状態(使用状態)に復元される。
本発明の板バネ14(付勢手段)では、収容体3の後端が中途位置(板バネ14の他端が一端と前後方向で同じ位置)にあるときに、板バネ14の付勢力が前方から後方に切り替わるようになっている。それゆえ、ケース本体2に対して収容体3が奥にあるときには付勢力が後方に働いて、複雑なロック機構を設けなくても、収容体3を収容状態にロックすることができる。また、ケース本体2に対して収容体3をある程度前方に引き出せば、付勢力が前方に働いて収容体3を容易に引き出すことが可能となる。当然、ケース本体2に対して収容体3をある程度後方に押し込めば、付勢力が後方に働いて収容体3を容易に引き込んで収容状態とすることが可能となる。
第1実施形態では、板バネ14はヒンジ15を介してケース本体2及び収容体3に連結されており、ケース本体2と収容体3と付勢手段とを一体成型法を用いて一度形成することができる。それゆえ、金属製のバネを用いたものより収容容器1の構造がシンプルとなり、部品点数も少なくなり、成形コストや組立コストを低減することができる。
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態の収容容器1を示している。第2実施形態の収容容器1では第1実施形態と同様に板バネ14を用いているが、第2実施形態の板バネ14は一端がケース本体2の後端板17における左右いずれかの側に固定され、他端が収容体3の後端面の中央側に取り付けられており、この点で第1実施形態と異なっている。また、第2実施形態のケース本体2は、第1実施形態のように最初から箱状に形成されているのではなく、2つに分割された上部材18と下部材19とを箱状に組み上げる点で第1実施形態と異なっている。
以下に、第2実施形態の収容容器1をさらに詳しく説明する。
図3に示すように、ケース本体2は、後端板17と、この後端板17の上端に連結される上部材18と下端に連結される下部材19との3つの部材で成っている。ケース本体2は、上部材18と下部材19とが互いに対面するようにこれらの部材を後端板17に対して折り返して箱状に組み立てられる。
すなわち、図3の展開状態においては、上部材18は天板20とこの天板20の左右側から下方に向かって起立状に形成された側板21とを備えており、下部材19は底板22とこの底板22の左右側から上方に向かって起立状に形成された側板23とを備えている。そして、上部材18と下部材19とを後端板17に対して折り返すと、上部材18の天板20と下部材19の底板22とが互いに平行になると共に上部材18の側板21と下部材19の側板23とが重なり合って箱状のケース本体2が組み立てられる。そして、箱状に組み立てられたケース本体2には前方に開口した取出口4が形成され、取出口4から収容体3が出入り可能になる。
収容体3は、後端面の上部が後方に向かって庇状に張り出すように形成されており、この張り出した部分の下面に係止突起12が形成されている。この係止突起12は、左右方向の中途側に形成されており、下方に向けて突出状に形成されている。
第2実施形態の板バネ14は、中途側で折れ曲がりやすいように中途側に薄肉のヒンジ部24が形成されており、このヒンジ部24を境に一端側と他端側とが折り曲げ自在となっている。板バネ14は、左右で一組設けられており、左側の板バネ14の一端はケース本体2の後端板17の左側にケース本体2と一体に連結されており、また右側の板バネ14の一端はケース本体2の後端板17の右側にケース本体2と一体に連結されている。そして、左右の板バネ14はそれぞれ後端板17の左右のどちらかの側から左右方向の中途側に向かって斜め前方を向くように設けられている。一方、左右の板バネ14の他端はいずれも留め具25に連結されている。留め具25は、収容体3の係止突起12を内挿可能な筒状に形成されており、板バネ14の他端を収容体3の後端における左右方向の中央側に固定している。
次に、第2実施形態の収容容器1において、収容体3をケース本体2に対して出し入れした際の付勢手段の動作を説明する。
図4(a)は、収容体3がケース本体2内に引き込まれた状態(収容状態)での収容容器1を示している。このとき、収容体3はケース本体2の奥側(後方)に位置している。そして、板バネ14は、一端がケース本体2の後端板17における左右いずれかの側に固定され、他端が収容体3の後端面における中央側に取り付けられており、板バネ14は上面視で略M字状に折り畳まれた状態でケース本体2と収容体3との間の空間に収容されている。
ここで、板バネ14の付勢状態について考える。板バネ14は、外力が作用していない状態(中立状態)では一端側をケース本体2の後端板17から斜め前方を向いている。それゆえ、板バネ14は変形状態ではなく付勢力は発生していない。
次に、収容体3をケース本体2に対して前方に引き出す。このようにすると、収容体3がケース本体2に対して前進し、それに合わせて板バネ14の一端側が後端板17に対して前方に向くように曲がる。そうすると、板バネ14の一端側を中立姿勢(斜め前方を向く状態)に戻そうとする方向に付勢力が発生し、収容体3がケース本体2に対して後方に付勢される。その結果、収容体3の収容状態が保持される。
さらに、ケース本体2から収容体3を前方に引き出すと、やがて付勢手段が図4(b)に示すような出退方向の中途位置にくる。
図4(b)の中途位置では、板バネ14の一端側が内側面に対して垂直方向に向いており、板バネ14には大きな付勢力が発生している。しかし、板バネ14に発生する付勢力が前後方向とは垂直に作用し、収容体3には前後方向に力が全く作用しない。
そして、ケース本体2から収容体3を中途位置より前方に引き出す。このようにすると、それに合わせて板バネ14の一端側が再び中立姿勢に復帰するように変化し、板バネ14に作用する付勢力も徐々に小さくなる。このときの付勢力は、収容体3の後端がヒンジ部24(板バネ14の中途側)より前方にあるので、収容体3をケース本体2に対して前方に付勢する方向に作用する。その結果、収容体3が前方に付勢され、収容体3の引き出しが補助される。
第2実施形態の板バネ14でも、収容体3の後端が中途位置より前方にあるか後方にあるかで、板バネ14の付勢力が前方から後方に切り替わるようになっている。それゆえ、収容状態にある収容体3が少しでも前方に移動すると付勢力が後方に働いて、複雑なロック機構を設けなくても、収容体3を収容状態にロックすることができる。また、収容体3をさらに前方に移動させると付勢力が前方に変化して、収容体3を容易に引き出すことが可能となる。
一方、一番前まで引き出した状態の収容体3を少しでも後方に移動させると、付勢力が前方に働いて収容体3を引き出し状態に保持することが可能となる。また、収容体3をさらに後方に移動させると付勢力が前方から後方に変化して、収容体3を容易に押し込むことが可能となる。
また、第2実施形態でも、板バネ14はヒンジ15を介してケース本体2及び収容体3に連結されており、ケース本体2と収容体3と付勢手段とを同じ樹脂で一体成型法で一度形成することができる。それゆえ、金属製のバネを用いたものより収容容器1の構造がシンプルとなり、部品点数も少なくなり、成形コストや組立コストを低減することができる。
[第3実施形態]
図5は、第3実施形態の収容容器1を示している。第3実施形態の収容容器1は、ケース本体2と収容体3とが枢支部26で相対回動自在に連結されており、収容体3をケース本体2に対して相対回動させることで収容体3が取出口4を介してケース本体2から出退するようになっている。そして、第3実施形態の付勢手段は、収容体3が回動方向の中途位置より引き出し側にあるときには収容体3を引き出し側に回動させる方向に付勢すると共に、収容体3が回動方向の中途位置より引き込み側にあるときには収容体3を引き込み側に回動させる方向に付勢するように構成されている。
なお、第3実施形態の収容容器1の説明においては、図5における矢印Fの方向を収容容器1を説明する際の前方と定義し、また矢印Rの方向を後方と定義する。また、図5の矢印Rの方向を収容容器1を説明する際の右側と、矢印Lの方向を左側と定義する。
以下に、第3実施形態の収容容器1をさらに詳しく説明する。
図5に示すように、ケース本体2は、上下に互いに平行に設けられた天板20及び底板22を備えており、天板20と底板22とは後端と左側端部同士が上下方向に沿って設けられた後端板17及び左側板32を用いて連結されており、天板20と底板22との間に収容体3を収容可能となっている。ケース本体2の左側板32には前方を向く取付面33が形成されており、この取付面33には後述する付勢手段の一端が連結されている。
ケース本体2の底板22は前方に向かって天板20より突出しており、この底板22の突出した部分の左側には上方(収容体3側)に向かって突設された枢支ピン30が形成されている。ケース本体2は、天板20と底板22との間が前方及び右方に向かって開口しており、この開口した部分が収容体2がケース本体2から出退する取出口4となっている。
収容体3は、板状に形成されており、上面には複数の凹部6が形成されている。収容体3の凹部6には、化粧品などの収容物を収容した中皿7が着脱自在に嵌め込まれている。収容体3は、後端側における枢支ピン30に対応した位置に枢支ピン30に外嵌する枢着部31を備えている。この枢着部31は、断面視が略C字の筒状に形成されており、枢支ピン30に対して径外側から外嵌すると共に外嵌状態で相対回動できるようになっている。収容体3における枢着部31の左側の後端面は枢着部31より前方に凹んだ位置に形成されており、この後端面には後述する付勢手段の他端側を連結する係止面34が設けられている。
枢支部26は、上述した収容体3の枢着部31とのケース本体2の枢支ピン30とで構成されている。枢支部26はケース本体2の左前のコーナー側でケース本体2と収容体3とを連結しており、ケース本体2と収容体3とはこの枢支部26回りに相対回動自在となっている。
第3実施形態の付勢手段には板バネ14が用いられており、この板バネ14は一端がケース本体2の取付面33に連結されており、他端が収容体3の係止面34に連結されている。板バネ14は、一端と他端とが中間を境に鋭角に折れ曲がった状態が中立状態となるように形成されており、一端と他端とを互いが略直線状に並ぶように伸ばすことで一端と他端とが近接する方向に付勢力を発揮できるようになっている。それゆえ、ケース本体2と収容体3とが相対回動すると、枢支部26を取り巻くように折れ曲がって板バネ14の一端と他端との距離が変化し、板バネ14は一端と他端とを近づける方向に付勢力を発揮できるようになっている。
次に、第3実施形態の収容容器1において、収容体3をケース本体2に対して出退(回動)させた際の付勢手段の動作を説明する。
図6(a)に示すように、ケース本体2から収容体3が引き出された状態においては、ケース本体2の取付面33と収容体3の係止面34とが互いに平行に配置されている。そして、板バネ14はなだらかに曲がった状態となっており、一端と他端とを近づける方向の付勢力が最も大きくなっている。また、板バネ14の他端は固定された一端と回転軸心Oとを結んだ直線より引き出し側に位置している。
図7(a)に示すように、このときの板バネ14の付勢力は、互いに同じ大きさで互いに反対の方向を向いて、一端と他端とを結んだ直線に沿って加わっている。そして、この付勢力は、ケース本体2側ではケース本体2を収容体3側に引き寄せる方向に力f1で、また収容体3側では収容体3をケース本体2側に引き寄せる方向に力f2(=f1)で働いている。それゆえ、枢支部26の回転軸心O回りのベクトル(接線方向ベクトル)は、f1’及びf2’となり、回転軸心O回りにケース本体2に対して収容体3を時計方向に回動させる方向に作用する。その結果、ケース本体2から収容体3を引き出す側に板バネ14の付勢力が作用して、収容体3がケース本体2から引き出された状態(使用状態)に保持される。
一方、図6(b)に示すように、収容体3が回動方向の中途位置にくると、板バネ14の他端が固定された一端と回転軸心Oとを結んだ直線上に位置し、一端と他端と回転軸心Oとが同一直線上に並ぶことになる。そうすると、力f1と力f2とが回転軸心Oを挟んで互いに対向して働き、回転軸心O回りのベクトル(接線方向ベクトル)は発生しない。それゆえ、ケース本体2に対して収容体3を引き出し側に回動させる方向にも引き込み側に回動させる方向にも板バネ14の付勢力が作用しなくなる。
さらに、図6(c)に示すように、ケース本体2に収容体3が引き込まれた状態においては、ケース本体2の取付面33と収容体3の係止面34とが互いに直交するように配置されている。そして、板バネ14は急角度に曲がった状態となっており、一端と他端とを近づける方向の付勢力が最も小さくなっている。
図7(b)に示すように、このときの板バネ14の付勢力も、引き出された状態と同様に互いに同じ大きさで互いに反対の方向を向いて、一端と他端とを結んだ直線に沿って加わっている。
しかし、引き込まれた状態では、板バネ14の他端は、固定端である一端と枢支部26の回転軸心Oとを結んだ直線に対して引き込み側に位置している。それゆえ、枢支部26の回転軸心O回りのベクトル(接線方向ベクトル)は、f3’及びf4’となり、回転軸心O回りにケース本体2に対して収容体3を反時計方向に回動させる方向に作用する。その結果、ケース本体2から収容体3を引き込む側に板バネ14の付勢力が作用して、収容体3がケース本体2から引き込み状態(収容状態)に保持される。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、発明の本質を変更しない範囲で各部材の形状、構造、材質、組み合わせなどを適宜変更可能である。
上記実施形態では、付勢手段に板バネ14を用いたものを例示した。しかし、付勢手段には例えばつるまきバネなどを用いることもできる。
また、上記実施形態では、ケース本体2と収容体3との間に板バネ14が左右に1つずつ設けられたものを例示した。しかし、板バネ14の個数は2個に限定されるものではなく、例えば1個でも良いし、3個以上でも良い。
さらに、上記実施形態では、板バネ14の一端がケース本体2の内側面や後端板17に連結され、他端が収容体3の後端面に連結されたものを例示した。しかし、板バネ14の他端は、ケース本体2の内部であれば、例えばケース本体2の底板22や天板20に連結することもできる。
第1実施形態の収容容器の一部断面斜視図である。 同収容容器の開閉に伴う付勢手段の変化を示す説明図である。 第2実施形態の収容容器の一部断面斜視図である。 同収容容器の開閉に伴う付勢手段の変化を示す説明図である。 第3実施形態の収容容器の斜視図である。 同収容容器の開閉に伴う付勢手段の変化を示す説明図である。 付勢手段における付勢力の作用状態の変化を示す図である。
符号の説明
1 収容容器
2 ケース本体
3 収容体
4 取出口
5 押込片
6 凹部
7 中皿
8 フランジ部
10 位置決め突起
11 係止部
12 係止突起
13 係止リブ
14 付勢手段(板バネ)
15 ヒンジ
16 連結部
17 後端板
18 上部材
19 下部材
20 天板
21 上部材の側板
22 底板
23 下部材の側板
24 ヒンジ部
25 留め具
26 枢支部
30 枢支ピン
31 枢着部
32 左側板
33 取付面
34 係止面

Claims (9)

  1. 取出口が形成されたケース本体と、該ケース本体内に収納され且つ前記取出口を介して出退可能とされた収容体と、を備えた収容容器であって、
    前記ケース本体と収容体との間には、前記ケース本体に対して収容体を付勢すると共にケース本体に対する収容体の出退方向の中途位置で付勢方向が切り替わる付勢手段が設けられていることを特徴とする収容容器。
  2. 前記ケース本体は前面に前記取出口を備えており、前記収容体は前記取出口を介して前後方向に出退可能とされており、
    前記付勢手段は、前記収容体のケース本体からの引き出しを補助できるように、前記収容体が前記中途位置より前側にあるときには収容体を前側に付勢するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の収容容器。
  3. 前記ケース本体は前面に前記取出口を備えており、前記収容体は前記取出口を介して前後方向に出退可能とされており、
    前記付勢手段は、前記収容体のケース本体への引き込みを補助できるように、前記収容体の後端が中途位置より後側にあるときには収容体を後側に付勢するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の収容容器。
  4. 前記付勢手段は、一端が前記ケース本体の内側に、他端が前記収容体の外側に固定されると共に折り曲げ自在とされた板バネで構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の収容容器。
  5. 前記板バネは、一端が前記ケース本体における左右いずれかの内側面に固定され、他端が前記収容体の後端板に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の収容容器。
  6. 前記板バネは、一端が前記ケース本体の後端板における左右いずれかの側に固定され、他端が前記収容体の後端板における中央側に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載の収容容器。
  7. 前記ケース本体と収容体とは枢支部で相対回動自在に連結されており、
    前記収容体は、該収容体をケース本体に対して相対回動させることで前記取出口を介してケース本体から出退可能とされており、
    前記付勢手段は、前記収容体が前記回動方向の中途位置より引き出し側にあるときには収容体を引き出し側に回動させる方向に付勢すると共に、前記収容体が前記回動方向の中途位置より引き込み側にあるときには収容体を引き込み側に回動させる方向に付勢するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の収容容器。
  8. 前記ケース本体には、前記収容体側に押し込まれて該収容体を引き出し側に押し出す押込片が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の収容容器。
  9. 前記ケース本体と収容体と付勢手段とが一体成形されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の収容容器。
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