JP5164272B2 - 矯正靴下 - Google Patents

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この発明は矯正靴下に関し、特に外反母趾や内反小趾を矯正できるようにした靴下に関する。
最近、外反母趾や内反小趾などの足のトラブルがますます増加する傾向にある。外反母趾とは足の母趾のつけ根の関節が外側(小趾側)に変形したもので、内反小趾は反対に小趾のつけ根の関節が内側(母趾側)に変形したものである。
上述の足のトラブルは先の細い靴やハイヒールが原因とされてきたが、足を構成する骨と骨をつなぐ足の筋力が退化することが原因になっていることが明らかになった。
そこで,第1趾袋部と第5趾袋部の間には第2、第3及び第4趾を入れる幅広趾袋部を形成するとともに、中足関節部及び第5中足骨基底部を押圧する締付け部を設けて第1趾及び第5趾を外側に開かせることにより、外反母趾や内反小趾を矯正するようにした矯正靴下が提案されている(特許文献1、特許文献2)。
また、内側靴下には第1趾と他の趾を入れる2つの袋を形成し、第1趾と第2趾との間にパッドを入れ、テープによって固定し、内側靴下の上に外側靴下を二重に重ね、外反母趾を矯正するようにした矯正靴下が提案されている(特許文献3)。
特開2003−299685号公報 特開2001−262405号公報 特開2003−52728号公報
しかし、特許文献1、2記載の矯正靴下では中足関節部及び第5中足骨基底部を押圧して第1趾及び第5趾を外側に開かせるようにしているので、押圧力が強くないと第1趾及び第5趾を外側に開かせることができず、押圧力が強すぎると窮屈になって靴下を履いた人に違和感や苦痛を与える。
他方、特許文献3記載の矯正靴下では靴下を二重構造にする必要があるばかりでなく、固定テープを必要とするなど製造が複雑になり、コスト高を招来する。
本発明はかかる問題点に鑑み、簡単かつ安価に製造でき,しかも違和感や苦痛を与えることなく、外反母趾や内反小趾を確実に矯正できるようにした矯正靴下を提供することを課題とする。
そこで、本発明に係る矯正靴下は、編み糸又は編み糸と弾性糸とによって編成してなる靴下において、爪先部分の足幅方向両側には第1趾を入れる第1趾袋部と第5趾を入れる第5趾袋部が形成され、上記第1趾袋部と少なくとも第2趾を入れる趾袋部との間には第1のパッド袋部が設けられて第1趾袋部及び少なくとも第2趾を入れる趾袋部のいずれか一方又は両方に縫合されている一方、上記第5趾袋部と少なくとも第4趾を入れる趾袋部との間には第2のパッド袋部が設けられて第5趾袋部及び少なくとも第4趾を入れる趾袋部のいずれか一方又は両方に縫合されており、上記第1、第2のパッド袋部の一方又は両方には弾性パッドが挿入されることによって外反母趾及び/又は内反小趾を矯正し得るようになっていることを特徴とする。
本発明の特徴の1つは第1趾を入れる第1趾袋部の第2趾側及び第5趾を入れる第5趾袋部の第4趾側に、第1、第2のパッド袋部を設けて両パッド袋部の両方又は一方に弾性パッドを挿入するようにした点にある。
これにより、第2趾に対して第1趾を、第4趾に対して第5趾を各々外側に開かせることができ、外反母趾や内反小趾を矯正することができ、又弾性パッドによって第1趾及び第5趾を外側に開かせるようにしているので、靴下を履いた人に違和感や苦痛を与えることが少ない。
ここで、弾性パッドは靴下を履いた人に違和感を与えないような適度な弾性を有するものがよく、例えば天然又は合成ゴム、シリコン材料、ウレタン材料などを採用することができる。
また、弾性パッドは概ね次の寸法の平板状を採用することができる。第1・第2趾間の弾性パッドで大きいサイズは、縦17mm×横27mm×(幅上12mm、幅下7mm)、小さいサイズは縦17mm×横27mm×(幅上9mm、幅下4mm)である。また、第4・第5趾間の弾性パッドで大きいサイズは、縦11mm×横22mm×(幅上3mm、幅下2mm)、小さいサイズは縦11mm×横22mm×(幅上2mm、幅下1mm)である。
第1、第2のパッド袋部の一側方又は両側方を趾袋部に縫合したのは、靴下を履いた時に弾性パッドが趾の間から抜け出るのを防ぐためである。
また、第2趾、第3趾及び第4趾については、爪先部分の第1趾袋部と第5趾袋部との間に第2、第3及び第4趾を一緒に入れる幅広趾袋部を形成してもよく、又第2、第3及び第4趾の各々を入れる第2趾袋部、第3趾袋部及び第4 趾袋部を別々に形成するようにしてもよい。
爪先部分にパッド袋部を一緒に編成する場合、第1趾袋部、第1のパッド袋部、第2ないし第4趾の趾袋部、第2のパッド袋部及び第5趾袋部を編成すればよいので、例えば5本指の靴下を編成する設備(靴下横編み機や丸編み機)及び技術を用いて第1趾袋部、第1のパッド袋部、趾袋部、第2のパッド袋部及び第5趾袋部を編成することができ、簡単に製造でき、コスト高を招来することもない。
弾性パッドは第1、第2のパッド袋部の両方に入れてもよく、いずれか一方に入れるようにしてもよい。即ち、第1のパッド袋部に弾性パッドを挿入して外反母趾を矯正するようにしてもよく、第2のパッド袋部に弾性パッドを挿入して内反小趾を矯正するようにしてもよい。
上記では第1、第2のパッド袋部を設けたが、いずれか一方のパッド袋部を形成し、外反母趾矯正靴下、あるいは内反小趾矯正靴下を製作することもできる。
すなわち、本発明に係る矯正靴下は、編み糸又は編み糸と弾性糸とによって編成してなる靴下において、爪先部分には第1趾を入れる第1趾袋部と少なくとも第2趾を入れる趾袋部が形成され、上記第1趾袋部と少なくとも第2趾を入れる趾袋部との間には第1のパッド袋部が設けられて第1趾袋部及び少なくとも第2趾を入れる趾袋部のいずれか一方又は両方に縫合され、上記第1のパッド袋部には弾性パッドが挿入されることによって外反母趾を矯正し得るようになっていることを特徴とする。
また、本発明に係る矯正靴下は、編み糸又は編み糸と弾性糸とによって編成してなる靴下において、爪先部分には第5趾を入れる第5趾袋部と少なくとも第4趾を入れる趾袋部が形成され、上記第5趾袋部と少なくとも第4趾を入れる趾袋部との間には第2のパッド袋部が設けられて第5趾袋部及び少なくとも第4趾を入れる趾袋部のいずれか一方又は両方に縫合され、上記第2のパッド袋部には弾性パッドが挿入されることによって内反小趾を矯正し得るようになっていることを特徴とする。
本発明の特徴は爪先部分に第1及び/又は第2のパッド袋部を形成して弾性パッドを挿入し、外反母趾や内反小趾を矯正するようにした点にあり、靴下はショート丈、ハーフ丈、クルー丈、爪先靴下など、どのような形態であってもよい。
例えば、爪先部分に連続して編成される靴下本体には、長尺又は短尺のレッグ部分を設けるようにしたタイプの靴下であってもよい。この場合、靴下本体の土踏まず部分(中足部)には他の部位に比して締付け力の大きい締付け部分を形成すると、土踏まずのアーチの再生を補助することができる。
また、本発明は爪先部分に足の土踏まず部分の手前までの長さを有するサポート部分を連続して編成した、いわゆる爪先靴下にも同様に適用できる。
さらに、矯正靴下の編み方は特に限定されず、平編み、メッシュ編み、パイル編みあるいはこれらを組合せた編み方などを採用することができる。
編み糸の材質については特に限定されず、綿糸、綿アクリル混紡糸、毛糸、毛アクリル混紡糸、絹糸、絹アクリル混紡糸、麻糸、麻アクリル混紡糸、ナイロン糸等、靴下に採用される編み糸を用いることができる。弾性糸にはゴム糸、ナイロン糸、ポリエステル糸、ポリウレタンカバードヤーン、コアヤーンを用いることができる。
また、第1、第2のパッド袋部は爪先部分に趾袋部と一緒に編成するようにしてもよいが、本発明を5本指靴下に適用する場合、5本の趾袋部の他にパッド袋部を一緒に編成することとなる。しかし、通常の靴下編み機では5本以上の袋部を編成するのは難しい。勿論、プログラムを修正して丸編み機で編成することも可能であるが、コスト高を招来し、非現実的である。そこで、パッド袋部を靴下とは別体に編成し、弾性パッドを挿入して趾袋部間に差込み両側の趾袋部の一方又は両方に縫合するようにすると、外反母趾及び/又は内反小趾を矯正靴下し得る矯正靴下を製造することができる。
さらに、靴下と別体に製造した上述の矯正パッドも斬新である。すなわち、本発明によれば、靴下の第1趾袋部と少なくとも第2趾を入れる趾袋部との間又は第5趾袋部と少なくとも第4趾を入れる趾袋部との間に差込み可能な大きさに編成されたパッド袋部と、該パッド袋部内に挿入された弾性パッドとからなり、上記第1趾袋部と少なくとも第2趾を入れる趾袋部との間に差し込まれて第1趾袋部及び少なくとも第2趾を入れる趾袋部のいずれか一方又は両方に縫合され、及び/又は上記第5趾袋部と少なくとも第4趾を入れる趾袋部との間に差し込まれて第5趾袋部及び少なくとも第4趾を入れる趾袋部のいずれか一方又は両方に縫合されることにより、外反母趾及び/又は内反小趾を矯正し得るようになっていることを特徴とする靴下用矯正パッドを提供することができる。
本発明に係る矯正靴下の好ましい実施形態を示す概略斜視図である。 上記実施形態を示す要部拡大平面図である。 上記実施形態における弾性パッドを示す図である。 第2の実施形態を示す概略斜視図である。 上記実施形態を示す要部拡大図である。 第3の実施形態を示す概略斜視図である。 上記実施形態を示す要部拡大図である。 第4の実施形態を示す概略斜視図である。 上記実施形態を示す要部拡大図である。 第5の実施形態を示す概略斜視図である。 上記実施形態を示す要部拡大図である。 上記実施形態におけるパッド袋部と弾性パッドの形状を示す概略斜視図である。 第6の実施形態を示す概略斜視図である。 上記実施形態を示す要部拡大図である。 第7の実施形態を示す概略斜視図である。 上記実施形態を示す要部拡大図である。 第8の実施形態を示す概略斜視図である。 上記実施形態を示す要部拡大図である。 第9の実施形態を示す概略斜視図である。 上記実施形態を示す要部拡大図である。 第10の実施形態を示す概略斜視図である。
以下、本発明を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図1ないし図3は本発明に係る矯正靴下の好ましい実施形態を示し、これはクルー丈の靴下に適用した例である。靴下は靴下本体10と爪先部分20とから構成され、靴下本体10は履口部分11、レッグ部分12、足甲部分13、足底部分14及び踵部分15から構成されている。
靴下本体10は編み糸、例えば綿アクリル混紡糸と弾性糸、例えばポリウレタンを芯にしてポリエステルでカバーリングしたカバードヤーンとを用いて平編み組織にて履口部分11から足甲部分13及び足底部分14の先端側に向けて筒状に編成され、又爪先部分20には第1趾(親指)側から第1趾袋部21、第1のパッド袋部24、幅広趾袋部22、第2のパッド袋部25及び第5趾袋部23が各々靴下本体10内に開口するように編成されている。
第1趾袋部21は第1趾(親指)を入れることのできる大きさに編成され、幅広趾袋部22には第2、第3、第4趾を一緒に入れることのできる大きさに編成され、第5趾袋部23は第5趾(小指)を入れることのできる大きさに編成され、第1、第2のパッド袋部24、25は弾性パッド30を入れることのできる大きさに編成され、第1、第2のパッド袋部24、25は両側の趾袋部21、22、22、23に縫合され、又第1、第2のパッド袋部24、25は弾性パッド30が挿入された後、その入口が縫合されている。
弾性パッド部30は例えばスポンジゴムを用いて平板状に製作され、第1趾と第2趾との間の弾性パッド30は縦Lが17mm、横Hが27mm、幅上W1が12mm、幅下W2が7mmの寸法に形成されているが、縦Lが17mm、横Hが27mm、幅上W1が9mm、幅下W2が4mmの小さい寸法に形成することもできる。
第4趾と第5趾との間の弾性パッド30は縦Lが11mm、横Hが22mm、幅上W1が3mm、幅下W2が2mmの寸法に形成されているが、縦Lが11mm、横Hが22mm、幅上W1が2mm、幅下W2が1mmの小さい寸法に形成することもできる。
また、靴下本体10の土踏まず(中足部)に対応する部位16は例えばゴム糸を用いることにより締付け力が増大されている。なお、編み方を変更することによって締付け力を大きくするようにしてもよい。
本例の矯正靴下を製造する場合、例えば靴下横編み機と、5本指の靴下を製造するプログラムを修正したプログラムを用い、5本指の靴下と同様に編成するが、爪先部分20を編成する際に、第1趾袋部21、第1のパッド袋部24、幅広趾袋部22、第2のパッド袋部25及び第5趾袋部23が所定の大きさになるように編成する。
また、靴下本体10の土踏まずに対応する部位16は例えば編み糸及び弾性糸にゴム糸を添えて編成することにより締付け力を増大させるが、平編みに比して締付け力の大きい編み方にて編成することもできる。
靴下が編成し終わると、第1趾袋部21、第1のパッド袋部24及び幅広趾袋部22の間、幅広趾袋部22、第2のパッド袋部25及び第5趾袋部23の間を縫合するとともに、靴下の内側から第1、第2のパッド袋部24、25に弾性パッド30を差込み、その入口を縫合すると、本例の矯正靴下が得られる。
以上のように、本例の矯正靴下では弾性バッド30によって第2趾に対して第1趾を、第4趾に対して第5趾を各々外側に開かせることができるので、外反母趾や内反小趾を矯正することができ、又弾性パッド30によって第1趾及び第5趾を外側に開かせるようにしているので、靴下を履いた人に違和感や苦痛を与えることが少ない。
さらに、土踏まずの締付け力を大きくしているので、土踏まずを理想的なアーチ形状にすることができ、これによっても外反母趾や内反小趾の矯正に役立つ。
図4及び図5は第2の実施形態を示し、図において図1ないし図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では第1趾袋部21と幅広趾袋部22との間に第1のパッド袋部24を形成しているが、幅広趾袋部22と第5趾袋部23との間には第2のパッド袋部を形成しておらず、このように第1のパッド袋部24のみを形成し、外反母趾専用の矯正靴下とすることができる。
図6及び図7は第3の実施形態を示し、図において図1ないし図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では幅広趾袋部22と第5趾袋部23との間に第2のパッド袋部25を形成しているが、第1趾袋部21と幅広趾袋部22との間には第1のパッド袋部を形成しておらず、このように第2のパッド袋部25のみを形成し、内反小趾専用の矯正靴下とすることができる。
図8及び図9は第4の実施形態を示し、図において図1ないし図3と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では第2趾、第3趾及び第4趾を一緒に入れる幅広趾袋部22に代え、第2趾、第3趾及び第4趾を個別に入れる第2趾袋部22A、第3趾袋部22B及び第4趾袋部22Cを爪先部分20に形成する一方、第1趾袋部21と第2趾袋部22Aの間及び第4趾袋部22Cと第5趾袋部23の間に第1、第2のパッド袋部24、25を設け、両側の趾袋部21、22A、22C、23に縫合するようにしており、このように本発明は5本指靴下にも同様に適用できる。
図10ないし図12は第5の実施形態を示し、図において図8及び図9と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では第1趾袋部21、第2趾、第3趾及び第4趾を個別に入れる第2趾袋部22A、第3趾袋部22B、第4趾袋部22C及び第5趾袋部23を爪先部分20に編成する一方、第1趾袋部21と第2趾袋部22Aとの間、及び第4趾袋部22Cと第5趾袋部23との間には第1、第2のパッド袋部24’25’を差し込んで第1、第2趾袋部21、22A及び第4、第5趾袋部22C、23に縫合し、第1、第2のパッド袋部24’25’内には後端の開口から弾性パッド30を挿入して開口を縫合するようにしている。
靴下編み機で靴下を編成する場合、現在の靴下編み機では5本指の編成が限度であり、6本指や7本指を編成するのは技術的に難しく、丸編み機を用いるとコスト高を招来する。本例では第1、第2のパッド袋部24’25’を靴下とは別体に編成し、その後端の開口から弾性パッド30を差し込み、開口を縫合し、これらを第1、第2趾袋部21、22Aの間及び第4、第5趾袋部22C、23の間に差し込んで両側の趾袋部21、22A、22C、23に縫合しており、このようにパッド袋部24’25’を別体に編成して縫合することにより、コスト高を招来することなく、外反母趾及び内反小趾を矯正する靴下を製造することができる。
図13及び図14は第6の実施形態を示し、図において図10ないし図12と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では第1趾袋部21と第2趾袋部22Aとの間に第1のパッド袋部24’を差し込んで縫合しているが、第4趾袋部22Cと第5趾袋部23との間には第2のパッド袋部を設けておらず、外反母趾専用の5本指矯正靴下としている。
図15及び図16は第7の実施形態を示し、図において図10ないし図12と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では第4趾袋部22Cと第5趾袋部23との間には第2のパッド袋部25’を差し込んで縫合しているが、第1趾袋部21と第2趾袋部22Aとの間に第1のパッド袋部を設けておらず、内反小趾専用の5本指矯正靴下としている。
図17及び図18は第8の実施形態を示し、図において図10ないし図12と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では爪先部分20に第1趾袋部21と第2趾ないし第5趾を入れる幅広趾袋部26を編成し、第1趾袋部21と幅広趾袋部26との間に第1のパッド袋部24’を差し込んで両側の趾袋部21、26に縫合するようにしており、このように本発明は足袋形状の靴下にも適用することができる。
図19及び図20は第9の実施形態を示し、図において図17及び図18と同一符号は同一又は相当部分を示す。本例では第1趾ないし第4趾を入れる幅広趾袋部27と第5趾袋部23を編成し、幅広趾袋部27と第5趾袋部23との間に第2のパッド袋部25’を差し込んで両側の趾袋部27、23に縫合するようにしており、このような形状の靴下にも本発明を適用することができる。
なお、上記の例ではクルー丈の靴下を例に説明したが、ショート丈やハーフ丈の靴下にも同様に適用できる。また、靴下横編み機に代えて丸編み機を用いて本例の矯正靴下を編成することができる。但し、靴下横編み機では爪先側から編成を行うが、丸編み機では履き口側から編成を行う点で異なっている。
図21は第10の実施形態を示し、これは爪先靴下に適用した例である。本例の矯正靴下10’は爪先部分20と、爪先部分20に連続して編成され、足の土踏まず部分の手前までの長さを有するサポート部分40とから構成されている。爪先部分20には第1の実施形態と同様に、第1趾袋部21、第1のパッド袋部24、幅広趾袋部22、第2のパッド袋部25、第5趾袋部23が編成され、第1、第2のパッド袋部24、25には弾性パッド30が入れられた後、その入口が縫合されている。
本例の矯正靴下は爪先靴下の形態をなしているので、これを履いた後、その上から通常の5本指でない靴下を履くことができ、嗜好に応じた靴下を履くことができるとともに、外反母趾や内反小趾を矯正することができる。
10 靴下本体
20 爪先部分
21 第1趾袋部
22 幅広趾袋部
22A 第2趾袋部
22B 第3趾袋部
22C 第4趾袋部
23 第5趾袋部
24、25 第1、第2のパッド袋部
24’、25’ 第1、第2のパッド袋部
26,27 幅広趾袋部
30 弾性パッド
40 サポート部分

Claims (9)

  1. 編み糸又は編み糸と弾性糸とによって編成してなる靴下において、
    爪先部分の足幅方向両側には第1趾を入れる第1趾袋部(21)と第5趾を入れる第5趾袋部(23)が形成され、上記第1趾袋部(21)と少なくとも第2趾を入れる趾袋部(22,22A,26) との間には第1のパッド袋部(24,24')が設けられて第1趾袋部(21)及び少なくとも第2趾を入れる趾袋部(22,22A,26) のいずれか一方又は両方に縫合されている一方、
    上記第5趾袋部(23)と少なくとも第4趾を入れる趾袋部(22,22C,27) との間には第2のパッド袋部(25,25')が設けられて第5趾袋部(23)及び少なくとも第4趾を入れる趾袋部(22,22C,27) のいずれか一方又は両方に縫合されており、上記第1、第2のパッド袋部(24,24',25,25') の一方又は両方には幅下が幅上に比較して小さくなった平板状の弾性パッド(30)が挿入されることによって外反母趾及び/又は内反小趾を矯正し得るようになっていることを特徴とする矯正靴下。
  2. 編み糸又は編み糸と弾性糸とによって編成してなる靴下において、
    爪先部分には第1趾を入れる第1趾袋部(21)と少なくとも第2趾を入れる趾袋部(22,22A,26) が形成され、上記第1趾袋部(21)と少なくとも第2趾を入れる趾袋部(22,22A,26) との間には第1のパッド袋部(24,24')が設けられて第1趾袋部(21)及び少なくとも第2趾を入れる趾袋部(22,22A,26) のいずれか一方又は両方に縫合され、上記第1のパッド袋部(24,24')には幅下が幅上に比較して小さくなった平板状の弾性パッド(30)が挿入されることによって外反母趾を矯正し得るようになっていることを特徴とする矯正靴下。
  3. 編み糸又は編み糸と弾性糸とによって編成してなる靴下において、
    爪先部分には第5趾を入れる第5趾袋部(23)と少なくとも第4趾を入れる趾袋部(22,22C,27) が形成され、上記第5趾袋部(23)と少なくとも第4趾を入れる趾袋部(22,22C,27) との間には第2のパッド袋部(25,25')が設けられて第5趾袋部(23)及び少なくとも第4趾を入れる趾袋部(22,22C,27) のいずれか一方又は両方に縫合され、上記第2のパッド袋部(25,25')には幅下が幅上に比較して小さくなった平板状の弾性パッド(30)が挿入されることによって内反小趾を矯正し得るようになっていることを特徴とする矯正靴下。
  4. 上記爪先部分の第1趾袋部(21)と第5趾袋部(23)との間には第2、第3及び第4趾を一緒に入れる幅広趾袋部(22)が形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の矯正靴下。
  5. 上記爪先部分の第1趾袋部(21)と第5趾袋部(23)との間には第2、第3及び第4趾の各々を入れる第2趾袋部(22A) 、第3趾袋部(22B) 及び第4 趾袋部(22C) が形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の矯正靴下。
  6. 上記第1及び第2のパッド袋部(24,25) は上記爪先部分に趾袋部(21,22,22A,22B,22C,23) とともに編成され、弾性パッド(30)が挿入されている請求項1記載の矯正靴下。
  7. 上記第1及び第2のパッド袋部(24',25') は上記爪先部分とは別体に編成され、弾性パッド(30)が挿入され、第1趾袋部(21)と少なくとも第2趾を入れる趾袋部(22,22A,26) との間及び第5趾袋部(23)と少なくとも第4趾を入れる趾袋部(22,22C,27) との間に差し込まれて両側の趾袋部(21,22,22A,26,23,22,22C,27) のいずれか一方又は両方に縫合されている請求項1記載の矯正靴下。
  8. 上記爪先部分(20)に連続して靴下本体(10)が編成され、該靴下本体(10)の土踏まず部分(16)には他の部位に比して締付け力の大きい締付け部分が形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の矯正靴下。
  9. 上記爪先部分(20)には足の土踏まず部分の手前までの長さを有するサポート部分(40)が連続して編成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の矯正靴下。
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