JP5162281B2 - 投球装置 - Google Patents
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Description
図1に本発明に係る第1の実施の形態における投球装置1の構成例をブロック図で示す。本実施の形態では、ボールを把持するボール把持回転装置がレールに沿って移動する例を説明する。なお、具体的な構成については図2を参照されたい。
図2は第1の実施の形態における投球装置の構成例を示す斜視図である。図2は、投球装置1を打者の方向(ホームベースの方向)に向かって投球するように設置された状態を示す。まず、ボール移動装置30について説明する。ボール移動装置30は、ボール把持回転装置20を移動させるためのスライドレール31(単にレールともいう)と、ボール把持回転装置20の移動を介してボール2に移動速度を付与するためのスプリング32とスプリング32を圧縮させ、ボール把持回転装置20をレール31の始点方向、すなわち、スプリング32を圧縮させる方向に引き戻すためのワイヤ33と、ワイヤ33を巻き取るためのワイヤ巻取用モータ34を有する。スライドレール31は直線状であり、その側面の溝38をガイドとして、その上面をボール把持回転装置20がスライドするようになっている。ボール把持回転装置20は側面の溝38に第3の支板25B(支持部22に含まれる)の下部に形成された爪を挿し込んでスライドレール31に沿ってスライドする。
次に、支持手段40について説明する。ボール移動装置30のスライドレール31の方向(長手方向)は水平方向(軸線Z1周り)、鉛直方向(軸線X1周り)に可変に構成される。本実施の形態では、ボール移動装置30を支持する支持手段40の主部として三脚41が使用される。三脚に代えて支柱で支持しても良い。三脚41上にL字状のレール支持板44が設けられ、その第1の面板44A1が三脚41の鉛直軸(軸線Z1)の周りに第1の投球コース調整用モータ42により回転可能に接続されている。そして、レール支持板44の第1の面板44A1に垂直な第2の面板44A2にスライドレール31が第2の投球コース調整用モータ43により回転可能に接続されている。第1の投球コース調整用モータ42はスライドレール31の水平面内(軸線Z1周り)での方向を調整し、投球コースを水平方向に、すなわち打者に対してインコース、中央、アウトコースに調整する。第2の投球コース調整用モータ43はスライドレール31の鉛直面内(軸線X1周り)での方向を調整し、投球コースを鉛直方向に、すなわち打者に対して高め、中央、低めに調整する。
図3はボール把持回転装置20におけるボール回転リリース機構20Aの構成例を示す斜視図、図4はそのボールの回転軸線(X−X)を通る断面図である。ボール把持回転装置20(図5参照)は、ボール回転リリース機構20Aとボール回転軸傾斜機構20Bにより構成される。ボール回転リリース機構20Aは、ボール2を把持する把持部21と、把持部21を支持してレール31に沿って移動する支持部22と、把持部21を介してボール2に回転を付与する回転付与部23とで構成される。把持部21はボール2を両側から挟んで把持するために、2つ有る。それぞれ、円錐キャップ状の押さえ部材21Aの内側でボール2を押圧し、押圧と摩擦力で把持するようになっており、また、押さえ部材21Aの円錐キャップの頂点に回転軸21Bが一体的に取り付けられている。支持部22は、2つの把持部21の回転軸21Bの軸線が一致するように押さえ部材21Aを対向させて回転軸21Bの周りに回転可能に支持すると共に、レール31に沿って移動するようになっている。先端に回転軸21Bを通す穴を有する2つのアーム部材24が、第1の支板25に回転軸21Bの軸線を含む面内に把持用モータ26により回動可能に取り付けられている。第1の支板25は平板と回転軸とを有し、これらのアーム部材24と第1の支板25の平板は、ボール2を把持した状態で、例えばU字(コの字を含む)状になり、ボールを放出(リリース)した状態では直線状になる。一方のアーム部材24の穴を通った回転軸21Bには回転付与部としてのボール回転用モータ23が取り付けられ、ボール2を把持した状態で、回転軸21Bに連なる把持部21を回転させてボール2に回転を付与すると共に、ボール2の反対側にある他方の把持部21を回転させ、その回転軸21Bは他方のアーム部材24の穴中で回転する。
投球制御手段50は、ボール把持部21の把持、開放のタイミングの設定・制御、ボール回転用モータ23での回転数、回転付与のタイミングの設定・制御、第1、第2のボール傾斜用モータ27,28でのボールの傾斜角、すなわち、ボールの投球方向に対する回転方向の設定・制御、ワイヤ巻取用モータ34でのレール31上の移動開始位置、速度付与のタイミング、移動速度の設定・制御、ボール放出位置37、すなわち、放出タイミングの設定・制御、第1、第2の投球コース調整用モータ42,43でのレール31の方向(長手方向、投球方向)の設定・制御等を行なう。なお、ボールの離球位置は、投球方向すなわちレール31の方向が設定された状態でのボール放出位置37の設定・制御により設定・制御される。これらの設定及びタイミングはプログラム化されて、プログラム制御される。
図7に本実施の形態における投球装置の動作フロー例を示す。まず、投球装置1をホームベースの方向に投球するように設置する(S010)。次に、これから投球する予定の各球について、それぞれ、離球位置、投球方向、投球速度、ボールの回転方向、回転速度を入力・設定し、これらを定めるための各手段の動作とタイミングをプログラムに記憶する。そして、1番目のボールについて各手段の動作とタイミングを設定する(S020)。次に、ボール供給手段10からボール把持回転装置20にボール2を1個供給し、ボール把持回転装置20は、把持用モータ26を駆動し、把持部21でボール2を1個把持する(S030)。次に、ボール把持回転装置20は、ボール回転用モータ23を用いて把持部21を介してボール2に所定の回転数を付与する(S040)。次に、支持部22において、ボール2の回転軸21Bを水平面内(軸線Z−Z周り)及び鉛直面内(軸線Y−Y周り)で第1、第2のボール傾斜用モータ27,28を用いて回転・傾斜させることにより、把持されたボール2の投球方向に対する回転方向を設定する(S050)。
図8は本発明の第2の実施の形態における投球装置1Aの構成例を示す斜視図である。本実施の形態では、ボールを把持するボール把持回転装置が投球アームによって移動する例を説明する。図8は、投球装置1Aを打者の方向(ホームベースの方向)に向かって投球するように設置された状態を示す。
図9は本発明の第3の実施の形態における投球装置1Bの構成例を示す斜視図である。本実施の形態ではロボット型の投球装置を示すもので、ボールを把持するボール回転リリース機構20Aがロボットのアームによって移動する例を説明する。
第1の実施の形態では、スプリング32が第3の支板25Bに接続される例を説明したが、本実施の形態では、スプリング32が第3の支板に接続されない例を説明する。この場合にはスプリング32の先端が最大速度に達した後(またはスプリング32が伸びきった後)は、ボール把持回転装置20はその最大速度でレール31上をスライドし、レール31の方向に投球される。ボール把持回転装置20はボール放出前にレール31上を等速度で長く移動できるので、投球コース及び投球速度が安定する。その他の構成及び動作は第1の実施の形態と同様である。
2 ボール
10,10A ボール供給手段
11 ボール供給口
20 ボール把持回転装置
20A ボール回転リリース機構
20B ボール回転軸傾斜機構
21 把持部
21A 押さえ部材
21B 回転軸
22 支持部
23 ボール回転用モータ(回転付与部)
24 アーム部材
25 第1の支板
25A 第2の支板
25A1,25A2 第2の支板の第1、第2の面板
25B 第3の支板
26 把持用モータ
27 第1のボール傾斜用モータ
28 第2のボール傾斜用モータ
30 ボール移動装置
31 レール
32 スプリング
33 ワイヤ
34 ワイヤ巻取用モータ
35 速度センサー
36 ボール供給位置
37 ボール放出位置
38 溝
40 支持手段
41 三脚
42 第1の投球コース調整用モータ
43 第2の投球コース調整用モータ
44 レール支持板
44A1,44A2 レール支持板の第1、第2の面板
50 投球制御手段
60 ボール移動装置
61 回転式投球アーム
62 投球アーム回転用モータ
63 接続部材
70 支持手段
71 支台
72 アーム支持板
72A1,72A2 アーム支持板72の第1、第2の面板
73 第3の投球コース調整用モータ
80 ロボット
81 ボール移動装置(ロボットのアーム)
82 車輪
83 基台
84 関節型アクチュエータ
85 関節部保護カバー
86 骨格フレーム
87 被服材
88 ユニフォーム布生地
201 ボール把持手段
202 ボール放出手段
203 回転付与手段
204 回転方向設定手段
301 ボール移動手段
302 速度付与手段
303 移動開始位置設定手段
304 ボール放出位置設定手段
401 移動装置支持手段
402 離球位置設定手段
403 投球方向設定手段
X−X ボールの回転軸線
Y−Y、Z−Z 回転軸線
X1,X2,Z1,Z2 回転軸線
Claims (6)
- 所定の距離離れた所定のエリアにボールを投球する投球装置において;
ボールを対向する2つの把持部で挟んで把持するボール把持手段と;
前記把持部の少なくとも一方を回転させて、ボールに所定の回転数を与える回転付与手段と;
前記把持部に把持されたボールの離球位置を設定する離球位置設定手段と;
前記把持部に把持されたボールの投球方向を設定する投球方向設定手段と;
前記把持部に把持されたボールの前記投球方向に対する回転方向を設定する回転方向設定手段と;
前記把持部に把持されて前記所定の回転数で回転するボールを前記離球位置に向けて前記投球方向に移動させるボール移動手段と;
前記ボール移動手段により移動するボールに所定の移動速度を付与する速度付与手段と;
前記所定の回転数で回転し、前記所定の移動速度で移動するボールの把持を開放して、前記ボールを前記離球位置から前記投球方向に放出するボール放出手段と;
前記ボール把持手段と前記回転付与手段と前記離球位置設定手段と前記投球方向設定手段と回転方向設定手段と前記ボール移動手段と前記速度付与手段と前記ボール放出手段を制御する投球制御手段とを備え;
ボール把持回転装置は前記ボール把持手段と前記回転付与手段とを有し、前記ボール把持手段は、前記ボールを両側から挟んで把持する押さえ部材と、前記押さえ部材のボールを把持する側と反対側に設けられた回転軸とを有する把持部と、2つの前記把持部の前記回転軸の軸線が一致するように、前記押さえ部材を対向させて前記回転軸の軸線の周りに回転可能に先端で支持する2つのアーム部材と前記2つのアーム部材を前記回転軸の軸線を含む面内に回動可能に接続された支板とを有する支持部とを有し、前記回転付与手段は、少なくとも一方の前記把持部の回転軸に接続され、前記一方の把持部を前記回転軸の周りに回転させるボール回転用モータを有する;
投球装置。 - 前記ボール把持回転装置は前記回転方向設定手段を有し、前記回転方向設定手段は、前記把持部をボールの回転軸の軸線に対して垂直な2軸線の周りに回転可能に構成される;
請求項1に記載の投球装置。 - ボール移動装置は前記ボール移動手段と前記速度付与手段を有し、前記ボール移動手段は前記ボール把持回転装置をスライドさせるレールを有し、前記ボール把持回転装置は前記支持部を介して前記レールに係合され、前記速度付与手段は前記レールに沿って前記ボール把持回転装置を移動させるスプリングを有する;
請求項1又は請求項2に記載の投球装置。 - ボール移動装置は前記ボール移動手段と前記速度付与手段を有し、前記ボール移動手段は、投球アーム回転用モータと、支持手段に前記投球アーム回転用モータにより回動可能に接続され、接続部分の反対側の先端に前記ボール把持回転装置を設置する投球アームを有し、前記速度付与手段は、前記投球アーム回転用モータにより前記投球アームを回転して移動速度を付与する;
請求項1又は請求項2に記載の投球装置。 - 前記ボール把持回転装置のボール回転リリース機構を掌に設置するロボット型に構成される;
請求項1に記載の投球装置。 - ボール把持手段と回転付与手段とを有し、前記ボール把持手段は、ボールを両側から挟んで把持する押さえ部材と、前記押さえ部材のボールを把持する側と反対側に設けられた回転軸とを有する把持部と、2つの前記把持部の前記回転軸の軸線が一致するように、前記押さえ部材を対向させて前記回転軸の周りに回転可能に先端で支持する2つのアーム部材と、前記2つのアーム部材を前記回転軸の軸線を含む面内に回動可能に接続された支板とを有する支持部とを有し、前記回転付与手段は、少なくとも一方の前記把持部の回転軸に接続され、前記一方の把持部を前記回転軸の周りに回転させるボール回転用モータを有する;
ボール把持回転装置。
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