JP5161113B2 - 横編機の端糸処理装置 - Google Patents

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Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、横編機で編地を編成する際に、編針から給糸部材に延びる編糸を捕捉して保持したり切断したりすることが可能な横編機の端糸処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、前後に針床を備える横編機は、編幅の両端を針床間で連結しながら筒状に編地を編成する用途にも用いられている。ただし、筒状編地でも、手袋など、複数の筒状編地を組み合わせる場合は、端糸処理装置が併用される(たとえば、特許文献1および特許文献2参照。)。手袋では、複数の指袋部と胴部とをそれぞれ筒状編地として編成する。特に指先から編み出す場合、指袋部を1つずつ編成する。1つの指袋部を編み終わると、その指袋部の編地は編針に掛けて編成を一旦休止し、次の指袋部の編み出しを行う。編成を休止した指袋部から給糸部材に延びる編糸を使用して次の指袋部を編み出すと、渡り糸が生じる。手袋の編成後、横編機から取外した後に渡り糸の処理を行うと、手間がかかる。編成中に、端糸処理装置で渡り糸を捕捉して切断し、切断した端糸を編成している筒状編地中に挿入するなどの処理を行えば、編成後の手間を省くことができる。
【0003】
特許文献1には、グリッパとカッタとを有するユニットが走行する摺動案内部材を回転させて、グリッパおよびカッタを駆動する構成が開示されている。特許文献2には、独立して移動可能な2つのグリッパユニットの一方にカッタを備え、摺動案内部材を回転させてグリッパのみを駆動する。カッタの駆動は、他方のグリッパユニットに設けられるカムを利用する。したがって、カッタは一方のグリッパユニットに設けられていても、カッタの動作は、他方のグリッパユニットに依存する。
【特許文献1】
特開平8−325901号公報
特許文献2:特開2005−89933号公報
発明の開示
発明が解決しようとする課題
[0004]
特許文献1の端糸処理では、同一の摺動案内部材の回転を、グリッパの駆動とカッタの駆動とに利用する。グリッパで編糸を保持するためにばね付勢が用いられる。摺動案内部材は、駆動力を確実に取り出すために円形の断面にキー溝が設けられる。編糸の保持のためのばね付勢による反力は、グリッパユニットの移動時に、キー溝での摺動抵抗を増大させ、耐久性や安定性が損なわれるおそれがある。
[0005]
特許文献2の端糸処理では、カッタを備えるグリッパユニット側単独でカッタを作動させることはできず、他方のグリッパユニットとの協調動作が必要となる。
[0006]
本発明の目的は、摺動案内部材の回転を用いないでも、カッタを備えるグリッパユニット側単独でカッタを作動させることができる横編機の端糸処理装置を提供することである。
課題を解決するための手段
【0007】
本発明は、横編機の針床の上方に架設される同一の軌道に沿って独立に移動可能な第1グリッパおよび第2グリッパの2つのグリッパを含み、各グリッパは下方の先端で編糸を把持する把持部をそれぞれ有するとともに、針床から歯口に進出する編針で編地を編成する編成領域へ、上下動で把持部の先端を進退させ、グリッパ相互間が予め定める距離に接近すると編糸を両方のグリッパの把持部の先端で同時に捕捉し、把持部間の間隔を保ちながら上方に引上げて把持することが可能となり、第1グリッパには編糸を切断するカッタを備える横編機の端糸処理装置において、
第1グリッパに設けられ、軌道に沿う方向への動が可能第1ホルダと、
第1ホルダに収納され、軌道に沿う方向へ、第1ホルダに対する相対的な移動が可能で、把持部とカッタとを駆動するためのカム溝が形成されている第1カム部材と、
第1ホルダの第2グリッパ側の端部に設けられ、把持部の上部を収容して、上下方向で直線状の移動を行うように案内する第1ガイド部材と、
第1ガイド部材から間隔をあけて第1ホルダの第2グリッパから離れる側に設けられる支点に、基端が回動可能に支持されるレバーを有し、レバーの中間には第1カム部材のカム溝に嵌合して案内されるローラが設けられ、レバーの先端で把持部を上下動させるとともに、第1カム部材のカム溝に嵌合してカッタを作動させる案内を受けるローラも有する第1カム機構と、
第2グリッパに設けられ、軌道に沿う方向への動が可能第2ホルダと、
第2ホルダに収納され、軌道に沿う方向へ、第2ホルダに対する相対的な移動が可能で、把持部を駆動するためのカム溝が形成されている第2カム部材と、
第2ホルダの第1グリッパ側の端部に設けられ、把持部の上部を収容して、上下方向で直線状の移動を行うように案内する第2ガイド部材と、
第2ガイド部材から間隔をあけて、第2ホルダの第1グリッパから離れる側に設けられる支点に、基端が回動可能に支持されるレバーを有し、レバーの中間には第2カム部材のカム溝に嵌合して案内されるローラが設けられ、レバーの先端で把持部を上下動させる第2カム機構とを、
含むことを特徴とする横編機の端糸処理装置である。
[0008]
また本発明で、前記把持部の先端は、編糸を把持する状態で前記編成領域へ進出し、進出している状態で、前記編糸を把持しない状態に切換え可能、または少なくとも把持力を低下可能であることを特徴とする。
[0009]
[0010]
また本発明で、前記軌道は、前記針床の長手方向に平行となる直線状に架設され、
前記第1ホルダ、前記第2ホルダ、前記第1カム部材、および前記第2カム部材に先端がそれぞれ接続され、前記軌道に沿って独立に摺動移動可能な4つのラックと、
前記軌道の端部に配置され、各ラックの歯に噛合するピニオンで各ラックが軌道に沿って摺動するようにそれぞれ駆動する4つの駆動機構とを、
さらに含むことを特徴とする。
[0011]
また本発明で、前記第1カム部材のカム溝は、前記第1グリッパの把持部の先端を前記編成領域に進退させる駆動を行う把持用カム溝と、前記カッタの駆動を行うカッタ用カム溝とに分けて形成され、
把持用カム溝は、中間の区間で把持部を編成領域から退避させ、両側の区間で把持部を編成領域に進出させる形状を有し、
カッタ用カム溝は、把持部が編成領域から退避する把持用カム溝の中間の区間内で、第1グリッパに対して第1カム部材の相対的な移動方向に対して対称にカッタを開閉する形状を有し、
前記第2カム部材のカム溝は、中間の区間で把持部を編成領域から退避させ、両側の区間で把持部を編成領域に進出させる形状の把持用カム溝であることを特徴とする。
発明の効果
[0012]
本発明によれば、第1グリッパおよび第2グリッパは、横編機の針床の上方に架設される同一の軌道に沿って独立に移動可能である。第1グリッパおよび第2グリッパの把持部の動作は、第1グリッパおよび第2グリッパにそれぞれ設けられる第1ホルダおよび第2ホルダに対する第1カム部材および第2カム部材の相対的な移動に連動して駆動される第1カム機構および第2カム機構によって行われる。第1カム機構および第2カム機構はレバーをそれぞれ有し、レバーの中間に設けられるローラが第1カム部材および第2カム部材に形成されるカム溝に嵌合して、把持部を上下動させる案内を受ける。把持部は、第1ガイド部材および第2ガイド部材でそれぞれ上下方向で直線上の移動を行うように案内される。さらに第1グリッパは、編糸を切断するカッタを備え、カッタの切断状態を切換えることができる。第1グリッパおよび第2グリッパを予め定める間隔に接近させると、編糸を両方のグリッパの把持部の先端で同時に捕捉し、同一の間隔を保って直線状に上下動して把持することができる。第1グリッパおよび第2グリッパで把持する編糸は、第1カム部材を第1ホルダに対して相対的に移動させて、カッタを作動させれば、第1グリッパのみの動作で切断して切離すことができる。軌道は、回転させずに、第1グリッパおよび第2グリッパの移動を案内するためにのみ利用させることができる。
また、第1ガイド部材および第2ガイド部材によって、編針やシンカなどの編地の編成に使用する編成部材と干渉しないような直線的な経路を設定して、把持部の先端を編成領域へ進退させることができる。第1カム機構および第2カム機構では、把持部に対して三次元的な進退動作を行わせる必要はなく、構成を簡易化することができる。
[0013]
また本発明によれば、把持部の先端を、編糸を把持する状態で編成領域へ進出させることができる。編糸を把持しない状態に切換え可能であれば、端糸を編成領域に挿入して離す動作を確実に行うことができる。または把持力を低下可能であれば、たとえば移動させながら把持部から端糸を引抜くことができる。
[0014]
[0015]
また本発明によれば、第1ホルダ、第2ホルダ、第1カム部材、および第2カム部材を、直線的な軌道に沿って独立に摺動移動可能な4つのラックの先端にそれぞれ接続し、軌道の端部に配置され、各ラックの歯に噛合するピニオンで各ラックが軌道に沿って摺動するようにそれぞれ駆動する4つの駆動機構で独立に移動させることができる。
【0016】
また本発明によれば、たとえば手袋の指袋部などを編成する際に、渡り糸を捕捉して切断し、端糸を編地内に挿入して離すような動作を、両方向で円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本発明の実施の一形態としての横編機の端糸処理装置10の概略的な構成を簡略化して示す正面図である。
【図2】図2は、図1の第1グリッパ11の構成を示す平面図、正面図、および右側面図である。
【図3】図3は、図1の第2グリッパ12の構成を示す平面図および正面図である。
【図4】図4は、図2に示す第1把持部13のフック部材31と押え部材32とで、編糸5を把持する状態を示す正面図である。
【図5】図5は、図1の端糸処理装置10の動作に伴うフック部材31,41および押え部材32,42の高さ変化の例を示すグラフである。
【図6】図6は、図1の軌道20に関連する構成を示す側面断面図である。
【図7】図7は、図1の第1ホルダ15の構成を示す平面図、正面図、および右側面図である。
【図8】図8は、図7の第1ホルダ15のガイド部材取付部15dに取付ける第1ガイド部材33の構成を示す平面図、正面図および右側面図である。
【図9】図9は、図1の第2ホルダ16の構成を示す平面図および正面図である。
【図10】図10は、図9の第2ホルダ16のガイド部材取付部16dに取付ける第2ガイド部材43の構成を示す平面図および正面図である。
【図11】図11は、図1の第1溝カム部材17の構成を示す平面図、正面図、および右側面図である。
【図12】図12は、図1の第2溝カム部材18の構成を示す平面図および正面図である。
【図13】図13は、図2のフック部材31の平面図、正面図および右側面図と、フック部材41の平面図および正面図である。
【図14】図14は、図2の押え部材32の平面図、正面図および右側面図と、押え部材42の平面図および正面図である。
【図15】図15は、図1のカッタ19の構成を示す平面図、正面図および右側面図である。
【図16】図16は、図2のレバー34,55と、図3のレバー44の構成をそれぞれ示す平面図および正面図である。
【図17】図17は、図2のカバー板38の構成を示す平面図、正面図および右側面図と、図3のカバー板48の構成を示す平面図および正面図である。
【図18】図18は、図3のスペーサ58の構成を示す平面図および正面図である。
【図19】図19は、図2および図3の接続部材39a,49aの構成を示す平面図、正面図および右側面図である。
【図20】図20は、図2および図6の駆動部材27a,27bの構成を示す平面図および正面図である。
【図21】図21は、図1の第1グリッパ11および第2グリッパ12が挿入位置にある状態を示す正面図である。
【図22】図22は、図1の第1グリッパ11および第2グリッパ12が挿入位置にある状態を示す歯口3の部分的な断面図である。
【図23】図23は、図1の第1グリッパ11および第2グリッパ12が中間位置にある状態を示す正面図である。
【図24】図24は、図1の第1グリッパ11および第2グリッパ12が待機位置にある態を示す正面図である。
【図25】図25は、図1の第1グリッパ11および第2グリッパ12が待機位置にある態を示す歯口3の部分的な断面図である。
【図26】図26は、図1の第1グリッパ11および第2グリッパ12が中間位置にある状態を示す正面図である。
【図27】図27は、図1の第1グリッパ11および第2グリッパ12が挿入位置にある状態を示す正面図である。
【図28】図28は、図1のカッタ19による編糸切断状態を示す正面図である。
【図29】図29は、図1のカッタ19による編糸切断状態を示す側面図である。
【図30】図30は、本発明の実施の他の形態としての端糸処理装置に使用する第1グリッパ111の構成を示す平面図、正面図および右側面図である。
【図31】図31は、本発明の実施の他の形態としての端糸処理装置に使用する第2グリッパ112の構成を示す平面図および正面図である。
【符号の説明】
【0018】
1 横編機
2 針床
3 歯口
4 給糸部材
10 端糸処理装置
11,111 第1グリッパ
12,112 第2グリッパ
13,113 第1把持部
14,114 第2把持部
15,115 第1ホルダ
16,116 第2ホルダ
17,117 第1溝カム部材
18,118 第2溝カム部材
19,119 カッタ
20 軌道
21,22 駆動部
23,23a,23b,24,24a,24b ラック
25,25a,25b,26 ガイド
31,41,121,141 フック部材
32,42,132,142 押え部材
34,44,55,134,144 レバー
38,48,138,148 カバー板
50 カッタ部材
51 上刃
52 下刃
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1は、本発明の実施の第一形態の概略的な構成を簡略化して示す。横編機1は、前後の針床2が対向する歯口3に進出する編針に給糸部材4から編糸5を供給して編地を編成する。針床2には多数の編針が並設され、図示を省略しているキャリッジが針床2に沿って往復走行しながら編針を選択的に駆動し、給糸部材4を連行しながら編地を編成する。給糸部材4は、歯口3の上方に架設される糸道レール6に沿って走行する。手袋の指袋部などの編成が一旦終了して、次の指袋部の編成を開始する直前では、編み終わりの編針から給糸部材4まで編糸5が渡る状態となる。
【0020】
本実施形態の端糸処理装置10は、このような状態の編糸5を捕捉して、切断し、生じる端糸を処理するために設けられる。端糸処理装置10は、第1グリッパ11と第2グリッパ12との2つのグリッパユニットを含む。第1グリッパ11および第2グリッパ12は、先端に編糸5を把持可能な第1把持部13および第2把持部14をそれぞれ有する。第1把持部13および第2把持部14の動作は、第1ホルダ15および第2ホルダ16に対する第1溝カム部材17および第2溝カム部材18の相対的な移動に基づいてそれぞれ行われる。第1グリッパ11には、カッタ19も備えられ、第1把持部13とともに、カッタ19の動作も、第1ホルダ15に対する第1溝カム部材17の相対的な移動に基づいて行われる。なお、第1グリッパ11と第2グリッパ12とは、少なくとも第1把持部13および第2把持部14に関して、動作や構成が基本的に共通している。
【0021】
第1グリッパ11の第1ホルダ15および第1溝カム部材17、第2グリッパ12の第2ホルダ16および第2溝カム部材18は、歯口3の上方に直線状に架設される軌道20に沿ってそれぞれ移動可能である。軌道20の両端には、第1ホルダ15および第1溝カム部材17と、第2ホルダ16および第2溝カム部材18とを駆動する駆動部21,22がそれぞれ設けられている。本実施形態の端糸処理装置10では、ラック23,24の先端を被駆動部に接続し、駆動部21,22でラック23,24の歯にピニオンを噛合させて、ラック23,24を押し引きして被駆動部を移動させる。ラック23,24としては、たとえば合成樹脂材料製のものを用い、可撓性を利用して、端部は曲げたガイド25,26内に収納する。曲げる方向は、歯がある側が内側となるようにする。ラック23,24で歯が立設されている帯状の表面が紙面に平行であれば、ガイド25,26を曲げる方向は紙面に垂直な面内となり、たとえば背後側に曲げられる。なお後述する図22などの歯口3付近の構成から示されるように、ヤーンフィーダなどの給糸部材4の向きに対して、第1把持部13や第2把持部14が歯口3に進退する方向は傾斜している。給糸部材4は、歯口3の上方から下方に、ほぼ鉛直方向に近く垂下する。したがって、第1把持部13および第2把持部14が歯口3に進退する方向は、鉛直方向に対して傾斜しており、ラック23,24の帯状の表面も進退する方向と平行で、同様に傾斜している。
【0022】
たとえばラック23,24は、それぞれ2本ずつ用いる。第1ホルダ15および第1溝カム部材17と、第2ホルダ16および第2溝カム部材18とは、2つずつ合計4つの駆動部21,22でそれぞれ駆動する。このようにして、第1グリッパ11および第2グリッパ12の移動と、第1把持部13および第2把持部14の動作の切換えとを、独立して作動させることができる。第1グリッパ11と第2グリッパ12とを予め定める範囲内に接近させて、第1溝カム部材17および第2溝カム部材18を相対的に移動させれば、編糸5を第1把持部13および第2把持部14で同時に捕捉して把持するように動作させることができる。また、第1グリッパ11では、第2グリッパ12とともに行う編糸5の捕捉および把持の動作を除いて、第1把持部13の動作の切換えとカッタ19の作動とを単独で行うことができる。
【0023】
図2は、第1グリッパ11の構成を示す。図2(a)は平面、図2(b)は正面、図2(c)は右側面から見た状態を、それぞれ示す。第1グリッパ11は、第1ホルダ15が軌道20に支持され、かつ軌道20に対して摺動して図1の横方向に移動可能である。第1ホルダ15は、たとえば上段側のラック23aの端部に連結される。第1ホルダ15には、第1溝カム部材17が収納され、図の横方向に相対的に移動可能である。第1溝カム部材17も、たとえば下段側のラック23bの端部に連結される。ラック23a,23bの先端の連結部には、駆動部材27a,27bがそれぞれ取付けられている。
【0024】
第1把持部13は、フック部材31の先端と押え部材32の先端とで形成される。フック部材31と押え部材32とは、第1ガイド部材33によって案内され、図の上下方向に移動する。
【0025】
レバー34は、中間のローラ35が第1溝カム部材17の把持用カム溝17aに嵌合し、基端は支点36に回動可能に支持される。レバー34の先端は、連結部37を介してフック部材31に連結され、ローラ35への把持用カム溝17aによる案内でフック部材31を上下動させる。フック部材31および押え部材32と、カッタ19の駆動部とは、図8に示す第1ガイド部材33の把持部ガイド部33bおよびカッタガイド部33cに収納される。把持部ガイド部33bおよびカッタガイド部33cは、第1ホルダ15の案内溝となる。把持部ガイド部33bおよびカッタガイド部33cに収納されるフック部材31および押え部材32は、表面側を覆うカバー板38で紙面に垂直な方向への脱落が阻止される。カバー板38には、押え部材32の下降を阻止するストッパ部38aも設けられる。第1ホルダ15の第1ガイド部材33、および第1溝カム部材17とラック23a,23bとの間には、ラック23a,23bの先端に取付けられる駆動部材27a,27bと嵌合して駆動力を受ける接続部材39a,39bがそれぞれ設けられて、機械的な接続を行っている。なお、第1溝カム部材17には、カッタ用カム溝17bも形成されている。カッタ用カム溝17bには、レバー55の中間に設けられるローラ56が嵌合する。第1溝カム部材17が第1ホルダ15に対して相対的に移動すると、ローラ56を介してレバー部材55を揺動変位させる。レバー部材55の揺動変位で、遊端部側の連結部57を介してカッタ部材50を上下動させ、カッタ19の駆動を行うことができる。カッタ部材55の上下動は、カッタ用カム溝17bに設けられるV字形状部分で行われる。
【0026】
図3は、第2グリッパ12の構成を示す。図3(a)は平面、図3(b)は正面から見た状態を、それぞれ示す。第2グリッパ12は、第2ホルダ16が図1の軌道20に支持され、かつ軌道20に対して摺動して図の横方向に移動可能である。第2ホルダ16は、接続部材49aを介してラック24aの端部からの駆動を受ける。第2ホルダ16には、第2溝カム部材18が収納され、図の横方向に相対的に移動可能である。第2溝カム部材18も、接続部材49bを介してラック24bの端部からの駆動を受ける。
【0027】
第2把持部14は、フック部材41の先端と押え部材42の先端とで形成される。フック部材41と押え部材42とは、第2ガイド部材43によって案内され、図の上下方向に移動する。
【0028】
レバー44は、中間のローラ45が第2溝カム部材18の把持用カム溝18aに嵌合し、基端は支点46に回動可能に支持される。レバー44の先端は、連結部47を介してフック部材41に連結され、ローラ45の把持用カム溝18aによる案内でフック部材41を上下動させる。フック部材41および押え部材42は、図10に示す第2ガイド部材43の把持部ガイド部43bに収納され、表面側を覆うカバー板48で紙面に垂直な方向への脱落が阻止される。カバー板48には、押え部材42の下降を阻止するストッパ部48aも設けられる。第2ホルダ16の第2ガイド部材43、および第2溝カム部材18には、接続部材49a,49bがそれぞれ設けられて、図2と同様に、ラック24に対する機械的な接続を行っている。また、後述するように、レバー44とフック部材41とで連結部47を形成するフック部材41およびレバー44と第2ガイド部材43との間には、スペーサ58が挿入されている。
【0029】
図4は、図2に示す第1把持部13のフック部材31と押え部材32とで、編糸5を把持する状態を示す。(a)は、フック部材31の先端のフック部31aで編糸5を捕捉している状態を示す。押え部材32の先端の押え部32aは、フック部31aを両側から挟み込む板ばねで構成される。押え部材32の押え部32aがフック部材31のフック部31aよりも上部を挟んでいるだけの状態では、フック部材31と押え部材32とは完全には連動しないで、フック部材31のみが上下動する範囲が大きくなる。(b)に示すように、押え部材32に対してフック部材31を引上げて、フック部31aを押え部32aで挟み込むようにすると、編糸5を把持することができる。フック部31aと押え部32aとで編糸5を把持する状態では、挟み込みの力でフック部材31に押え部材32が追従するように連動する。フック部材31には、上下動の駆動のために凹部31bが設けられている。押え部材32には、図21に関して後述するように、第2ガイド部材43のストッパ部43aに当接して下降を止める腕部32bが設けられている。
【0030】
図5は、端糸処理装置10の動作に伴うフック部材31,41のフック部31a,41aの高さ変化の例を実線で示し、押え部材32,42の押え部32a,42aの高さ変化については破線で示す。時刻t0までに、第1グリッパ11と第2グリッパ12とを、編成している編地の編幅の外方の離れた位置で待機させる状態から、編端に接近する位置に移動させ、後述する図24に示すような相互に接触させる状態を実現しておく。実線で示すように、時刻t0から時刻t1にかけてフック部材31,41を下降させると、破線で示すように押え部材32,42は途中まで下降する。押え部材32,42の腕部32b,42bが第2ガイド部材43のストッパ部43aおよび第1ガイド部材33のストッパ部33aにそれぞれ当接して下降を阻止するからである。時刻t1から時刻t2にかけて、フック部31a,41aと押え部32a,42aとの間が離れている状態で、給糸部材4を移動させ、渡り糸となる編糸5がフック部31a,41aと押え部32a,42aとの間を通るように、第1グリッパ11および第2グリッパ12を通過させる。時刻t2からフック部材31,41を上昇させる途中で、編糸5はフック部31a,41aによって、図4(a)に示すように捕捉される。さらにフック部材31,41を上昇させると、フック部31a,41aが停止している押え部32a,42aの高さに達する。編糸5は、図4(b)に示すようにフック部31a,41aと押え部32a,42aとの間で把持される。編糸5を把持するフック部31a,41aおよび押え部32a,42aが時刻t3で上昇を終了すると、カッタ19を作動させて編糸5を切断する。
【0031】
編糸5の切断後は、第1グリッパ11と第2グリッパ12とを相互に独立して移動させる。たとえば、第1グリッパ11で給糸部材4側の端糸を把持していれば、第1グリッパ11は編地から離して待機させる。編地側の端糸を把持することになる第2グリッパ12の把持部14は、時刻t4までに、指袋などの編地の編幅内に移動する。時刻t4からフック部材41の下降を開始すると、押え部材42も腕部42bがカバー板48のストッパ部48aに当接して阻止されるまで追従して下降する。下降の途中で押え部材42が阻止されるので、フック部材41を時刻t5までに指袋などの内部に挿入すると、把持部14での編糸5の把持が解消されるか、または少なくとも把持力が低下するようになる。時刻t6までに把持部14を横に移動させれば、編糸5を把持部14から離脱させて、指袋などの内部に挿入することができる。時刻t6から時刻t7までに、フック部材41を退避の高さまで上昇させると、途中から押え部材42も、ともに上昇する。
【0032】
なお、編糸5を捕捉する方法としては、先に編地の編端から給糸部材4に編糸5が渡る状態としておくことも可能である。フック部31a,41aが下降している状態の第1グリッパ11および第2グリッパ12を、渡り糸となっている編糸5の側方から進入させてから、フック部材31,41を上昇させれば、編糸5を捕捉して把持することができる。
【0033】
実施の第一形態の横編機1では、図2および図3に示すように、第1溝カム部材17では、把持用カム溝17aとカッタ用カム溝17bとを分けている。把持用カム溝17aでフック部材31を下降させる部分は、カッタ用カム溝17bでカッタ19を作動させる部分の両側に設けられている。これによって、第1グリッパ11の動作とカッタ19の動作とに方向性がなく、動作させる方向を自由に選択することができる。たとえば、第1ホルダ15に対し、第1溝カム部材17が相対的に左方に移動する場合も、相対的に右方に移動する場合も、同様に編糸5の把持から切断、さらに把持する編糸5の開放を含む端糸処理の過程を円滑に行うことができる。また、第1溝カム部材17の把持用カム溝17aおよびカッタ用カム溝17bと第2溝カム部材18の把持用カム溝18aとは、左右が対称に近い形状を有しているので、方向による性能差も生じさせないで動作させることができる。
【0034】
図6は、図1の軌道20に関する構成を示す。図6(a)は、軌道20自体の構成を示す。軌道20は、先端側がガイド25となる軌道部材20aを、間隔をあけて設ける複数のボルト20bで、支持ブロック20cに固定して支持する。図6(b)は、軌道20で第1ホルダ15を支持する状態を示す。第2ホルダ16も同様に支持される。図6(b)に示すように、第1ホルダ15は、第1ガイド部材33が接続部材39aを介して、軌道部材20a内に収納されるラック23a先端に取付けられる駆動部材27aからの駆動を受ける。軌道部材20a内には、第1溝カム部材17を駆動するためのラック23bも収納される。軌道部材20aのガイド25の部分とボルト20bで固定する部分などは、分割して組合わせるようにしてもよい。支持ブロック20cは、図1の横編機1の基体に接続される。
【0035】
図6(c)に示すように、軌道20の一端部には、駆動部21が設けられる。図1に示す駆動部22も同様に軌道20の他端部に設けられる。駆動部21にはモータ60が配置される。モータ60は、出力軸61がラック23a,23bの歯に臨むように、ラック23a,23bを収納するガイド25の開口側に、ブラケット62で取付けられる。出力軸61の先端には、ピニオン63a,63bのいずれか一方が設けられ、ラック23a,23bの歯と噛合する。このようなモータ60およびピニオン63a,63bを2つ設けて、ラック23a,23bをそれぞれ駆動することによって、軌道20の端部から第1ホルダ15および第1溝カム部材17を軌道20に沿って移動させることができる。第1溝カム部材17は、第1ホルダ15に収納されているので、第1ホルダ15と第1溝カム部材17とを同等に移動させれば、第1溝カム部材17は第1ホルダ15に対して静止している状態となる。第1ホルダ15と第1溝カム部材17との移動に差を生じさせれば、第1ホルダ15に対して第1溝カム部材17は、相対的に移動する。第2ホルダ16および第2溝カム部材18の移動も同様に行われる。
【0036】
図6(d)は、軌道20の端部に設けるセンサ65a,65bを示す。センサ65a,65bは、たとえば第1グリッパ11の第1ホルダ15や第1溝カム部材17の端部の接近を検出する。第1ホルダ15や第1溝カム部材17がセンサ65a,65bの位置に接近していることを示す信号が出力されると、第1グリッパ11が基準状態にあることを確認することができる。図6(c)に示すモータ60としてステッピングモータを使用したり、ロータリエンコーダで回転量を算出すれば、ピニオン63a,63bによるラック23a,23bの駆動量が判り、第1ホルダ15や第1溝カム部材17の端部を基準とする位置も判る。第2グリッパ12についても、第1グリッパ11と同様に位置を知ることができる。
【0037】
図7は、第1ホルダ15の構成を示す。図7(a)は平面、図7(b)は正面、図7(c)は右側面から見た状態をそれぞれ示す。第1ホルダ15には、移動方向に平行に、溝カム部材収納部15aおよびレバー収納部15bが設けられる。表面側にはボス15cが設けられる。第2ホルダ16が存在する方向側には、ガイド部材取付部15dが形成され、図の下方には、長孔15eが設けられる。
【0038】
図8は、第1ホルダ15のガイド部材取付部15dに取付ける第1ガイド部材33の構成を示す。図8(a)は平面、図8(b)は正面、図8(c)は右側面から見た状態をそれぞれ示す。第1ガイド部材33を第1ホルダ15のガイド部材取付部15dに取付ける状態で、第2ホルダ16が存在する方向には、ストッパ腕33aが突出する。第1ガイド部材33の表面には、図の上下方向にフック部材31および押え部材32を案内する把持部ガイド溝33bと、カッタ19を作動させる案内を行うカッタガイド溝33cとが設けられる。カッタ19の作動に関して、カッタ作動制限部33dも設けられる。
【0039】
図9は、第2ホルダ16の構成を示す。図9(a)は平面、図9(b)は正面から見た状態をそれぞれ示す。第2ホルダ16には、移動方向に平行に、溝カム部材収納部16aおよびレバー収納部16bが設けられる。表面側にはボス16cが設けられる。第1ホルダ15が存在する方向側には、ガイド部材取付部16dが形成され、図の下方には、長孔16eが設けられる。
【0040】
図10は、第2ホルダ16のガイド部材取付部16dに取付ける第2ガイド部材43の構成を示す。図10(a)は平面、図10(b)は正面から見た状態をそれぞれ示す。第2ガイド部材43を第2ホルダ16のガイド部材取付部16dに取付ける状態で、第1ホルダ15が存在する方向には、ストッパ腕43aが突出する。第2ガイド部材43の表面には、図の上下方向にフック部材41および押え部材42を案内する把持部ガイド溝43bが設けられる。
【0041】
図11は、第1溝カム部材17の構成を示す。図11(a)は平面、図11(b)は正面、図11(c)は右側面から見た状態をそれぞれ示す。第1溝カム部材17には、下部に接続部材39bが接続される。接続部材39bは、第1溝カム部材17を第1ホルダ15の溝カム部材収納部15aに収納している状態で、長孔15eから外部に露出する。第1溝カム部材17の表面には、下段側に把持用カム溝17aが設けられ、上段側にカッタ用カム溝17bが設けられる。カッタ用カム溝17bは、把持用カム溝17aでの退避の区間でカッタを作動させるように形成される。把持用カム溝17aおよびカッタ用カム溝17bは、全体的に左右対称に近い形状に形成されている。
【0042】
図12は、第2溝カム部材18の構成を示す。図12(a)は平面、図12(b)は正面から見た状態をそれぞれ示す。第2溝カム部材18も下部に接続部材49bが接続される。接続部材49bは、第2溝カム部材18を第2ホルダ16の溝カム部材収納部16aに収納している状態で、長孔16eから外部に露出する。第2溝カム部材18の表面には、把持用カム溝18aが設けられる。把持用カム溝18aは、全体的に左右対称に近い形状に形成されている。
【0043】
図13は、フック部材31およびフック部材41の構成を示す。図13(a),(b)、(c)は、フック部材31を平面、正面、右側面から見た状態をそれぞれ示す。図13(d),(e)は、フック部材41を平面、正面から見た状態をそれぞれ示す。フック部材31,41の下端には、フック部31a,41aが形成される。フック部材31,41の上下の中間には、図2、図3に示す連結部37,47をそれぞれ形成するための凹部31b,41bが側方に突出するように形成される。
【0044】
図14は、押え部材32および押え部材42の構成を示す。図14(a),(b),(c)は、押え部材32を平面、正面、右側面から見た状態をそれぞれ示す。図14(d),(e)は、押え部材42を平面、正面から見た状態をそれぞれ示す。押え部材42の形状は、腕部32b,42bを除いて押え部材32と左右対称であり、押え部材42を左側面から見た状態は、図14(d)と同様になる。
【0045】
押え部材32,42の下端には、二枚の板ばねとして、押え部32a,42aが形成される。押え部材32,42の上下の中間よりも上方寄りの位置には、腕部32b,42bが側方に突出するように形成される。腕部32b,42bは、図10および図8に示す第2ガイド部材43のストッパ腕43a、および第1ガイド部材33のストッパ腕33aに、それぞれ当接可能なように形成される。なお、腕部32b,42bは、カバー板38,48のストッパ部38a,48aにも当接可能である。
【0046】
図15は、カッタ19の構成を示す。図15(a)はカッタ部材50を平面視した構成を示し、図15(b)正面、図15(b)は右側面からから見たカッタ19の構成をそれぞれ示す。カッタ19は、カッタ部材50の下端に、上刃51および下刃52が支点53で連結されて形成される。上刃51と下刃52との支点53での圧接状態は、ばね54の押圧力で調整される。カッタ部材50の下端は、下刃52の上部に接続される。上刃51は、支点53から横方向に延出するアーム51aを有する。アーム51aは、図8に示す第1ガイド部材33のカッタ作動制限部33dに挿入して使用される。
【0047】
図16は、レバー34、55、44の構成を示す。図16(a)、図16(b)はレバー34を、平面、正面から見た構成をそれぞれ示す。図16(c)、図16(d)はレバー55を、平面、正面から見た構成をそれぞれ示す。図16(e)、図16(f)はレバー44を、平面、正面から見た構成をそれぞれ示す。レバー34、55、44の中間にはローラ35、56、45がそれぞれ設けられる。レバー34およびレバー55の基端側は、共通の支点36に接続される。レバー34、55の遊端側には、連結部37、57となる凸部34aおよび凹部55aがそれぞれ設けられる。レバー44も、基端側で支点46に接続され、遊端側に連結部47となる凸部44aを有する。
【0048】
図17は、カバー板38,48の構成を示す。図17(a),(b),(c)はカバー板38を平面、正面および右側面から見た状態をそれぞれ示す。図17(d),(e)は、カバー板48を平面および正面から見た状態をそれぞれ示す。カバー板38,48には、下部にストッパ部38a,48aが形成され、図14に示す押え部材32,42の腕部32b,42bが当接可能となっている。ストッパ部38a,48aの上方にも、ストッパ部38a,48aと同様な突起38b,48bがそれぞれ設けられ、押え部材32,42の腕部32b,42bの上昇位置を規制する。
【0049】
図18は、図3に示すスペーサ58の構成を示す。図18(a),(b)は、平面および正面から見た状態をそれぞれ示す。第2グリッパ12側には、カッタ19を駆動するレバー55などの構成が設けられていないので、レバー55の厚みと同等なスペーサ58を挿入する。
【0050】
図19は、図2および図3に示す接続部材39a,49aの構成を示す。図19(a),(b),(c)は、平面、正面および右側面から見た状態をそれぞれ示す。接続部材39b,49bは、同一形状の部材を、上下反転して使用する。
【0051】
図20は、図2や図6などに示す駆動部材27a,27bの構成を示す。図20(a),(b)は、平面および正面から見た状態をそれぞれ示す。駆動部材27a,27bは、ラック23a,23b;24a,24bの表面の歯と嵌合する歯を有し、ラック23a,23b;24a,24bの先端付近にボルトで取付けられる。接続部材39a,39b;49a,49bには、図19(b)に示すようなU字状の凹部が設けられ、この凹部に駆動部材27a,27bが嵌合してラック23a,23b;24a,24bからの駆動力を接続部材39a,39b;49a,49bに伝達することができる。
【0052】
以下、図21〜図29で、端糸処理装置10の代表的な動作を、停止している第1ホルダ15および第2ホルダ16に対して第1溝カム部材17および第2溝カム部材18が移動するように駆動する状態で示す。なお、説明の便宜のため、第1ホルダ15および第2ホルダ16では、ガイド部材取付部15d,16dの記載とスペーサ58の記載とを省略する。また、正面図は、カバー板38,48を除去した状態で示す。側面断面図は、横編機1の針床2側の構成も簡略化して示す。
【0053】
図21および図22は、第1グリッパ11および第2グリッパ12が第1把持部13および第2把持部14のフック部材31,41を下降させて、編成領域に挿入している状態を示す。図21は正面、図22は右側方から歯口3の部分的な断面を見た状態をそれぞれ示す。ローラ35,45は、把持用カム溝17a,18aの下段側の挿入位置にあるので、レバー34,44を遊端側が下がるように揺動変位させ、連結部37,47を介してフック部材31,41を下端まで押下げる。挿入状態は、第1グリッパ11および第2グリッパ12でそれぞれ単独でも実現することができ、図21に示す第1グリッパ11と第2グリッパ12との密着状態は必要ではなく、相互間の距離を離すこともできる。
【0054】
図21に示すような第1グリッパ11および第2グリッパ12の密着状態では、押え部材32,42の腕部32b,42bの下降を、第2ガイド部材43のストッパ部43aと第1ガイド部材33のストッパ部33aとでそれぞれ阻止することができる。この結果、押え部材32,42は上方に留まり、フック部材31,41のみを歯口3に進出させて、編糸5の捕捉などを容易に行うことができる。
【0055】
図22は、歯口3での動作状態を傾斜させて示す。実際の横編機1では、たとえば給糸部材4が延びる方向が鉛直方向に近くなるけれども、説明の便宜上、フック部材31や押え部材32の移動方向を上下にして示す。歯口3では、前針床の編針のフック70aとスライダ71aとが進出し、また後針床の編針のフック70bとスライダ71bとが進出して、給糸部材4から供給される編糸を引込んで編目ループを形成する。編針としてスライダ71a,71bでフック70a,70bを開閉する複合針を示しているけれども、べらでフック70a,70bを開閉するべら針を用いることもできる。歯口3には、可動シンカ72a,72bも前後の針床から進退するように設けられる。また、編成された編地を押えるステッチプレッサ73も歯口3に挿入される。
【0056】
以下、図22とともに、図25および図29では、第1グリッパ11を右側方から見た状態を示す。第2グリッパ12は、図示を省略するけれども、カッタ19に関する構成を除き、第1グリッパ11で対応する部分と同様に動作する。
【0057】
図23は、ローラ35,45が第1溝カム部材17の把持用カム溝17aおよび第2溝カム部材18の把持用カム溝18aの傾斜部にある状態を示す。把持用カム溝17a,18aの傾斜部は、待機位置と挿入位置との間を移行する途中に設けられる。ローラ35,45が設けられるレバー34,44の遊端部も上がり、図21に示す挿入位置に比較してフック部材31,41は上昇する。フック部材31,41のフック部31a,41aが待機している押え部材32,42の押え部32a,42aの先端の位置まで上昇すると、押え部材32,42もフック部材31,41とともに上昇するようになる。
【0058】
図24および図25は、第1グリッパ11および第2グリッパ12を待機位置まで歯口3から上昇させている糸掴み状態を示す。図24は正面、図25は右側面から歯口3の部分的な断面を見た状態をそれぞれ示す。図24に示すように、待機位置では、ローラ35,45が第1溝カム部材17の把持用カム溝17aと第2溝カム部材18の把持用カム溝18aの中間となる上段側の区間にあり、両側に挿入位置に対応する下段側の区間が設けられる。第1溝カム部材17の把持用カム溝17aの待機位置に対応する区間は延長して設けられ、この区間内で、カッタ用カム溝17bがV字状に変化する形状を有する。このV字状の区間の下端をローラ56が通ると、レバー55の揺動変位に伴うカッタ部材51の上下動で、カッタ19は編糸5の切断を行う。
【0059】
図26は、ローラ35,45が把持用カム溝17a,18aで下段側の挿入位置と上段側の待機位置との間の中間位置に対応する傾斜区間にある状態を示す。ただし、図23では、傾斜部が把持用カム溝17a,18aの待機位置に対応する上段側のカム溝の右側となるのに対し、図26では左側となる。図23の中間位置と図26の中間位置との間を、待機位置を挟んで移行させれば、途中の待機位置でカッタ19を作動させることができる。
【0060】
図27は、図21と同様な挿入位置にフック部材31,41がある状態を示す。ただし、図21でのローラ35,45の位置が待機位置に対応する上段側の溝の右側の傾斜部に対応する挿入位置であるのに対し、図27では左側の傾斜部に対応する挿入位置となる。第1溝カム部材17の右端は、第2ガイド部材43側に侵入しているけれども、第2溝カム部材18が右方に移動しているので、干渉は生じない。
【0061】
以上のように、第1把持部13および第2把持部14では、フック部31a,41aが押え部32a,42aから離れて下方の歯口3に進出する。図4(a)に示すように、給糸部材4が移動してフック部31a,41aの上に編糸を掛け渡した後、フック部31a,41aを歯口3から上昇させれば、編糸をフック部31a,41aで掴み、押え部32a,42aの位置まで引上げて捕捉することができる。押え部材32,42は、腕部32b,42bが相手側の第2ガイド部材43のストッパ部43a、および第1ガイド部材33のストッパ部33aにそれぞれ当接して下降を阻止され、押え部32a,42aは、給糸部材4の先端よりも上方に留まる。なお、腕部32b,42bをストッパ部43a,33aと当接可能にするためには、図21にも示すように、第1グリッパ11の第1ガイド部材33と第2グリッパ12の第2ガイド部材43とを、接近させる必要がある。
【0062】
図22と図25との間で、フック部材31,41および押え部材32,42は、歯口3内を直線的な経路で移動する。第1グリッパ11および第2グリッパ12は、このような直線的な経路での移動でフック部材31,41等が給糸部材4やステッチプレッサ63などと干渉しない角度となるように設置される。
【0063】
図28および図29は、図21および図27に示す挿入位置での糸掴みに続く動作で、第1グリッパ11と第2グリッパ12とで把持した編糸を、カッタ19を作動させて切断する状態を示す。図28は正面、図29は右側面から見た状態をそれぞれ示す。カッタ19を作動させるためには、第1溝カム部材17を第1ホルダ15に対して左右に移動させ、把持用カム溝17aの上段側の待機位置にローラ35がある範囲で、カッタ用カム溝17bのV字形状部分の下端に、カッタ部材50を駆動するレバー55に設けられるローラ56を案内する必要がある。このような第1溝カム部材17の駆動は、第1グリッパ11側で単独で行うことができるけれども、第2グリッパ12が接近しているときは、右方に移動する第1溝カム部材17の先端が第2溝カム部材18に当って干渉するおそれがある。図27に示すように、第2把持部14のフック部材41を上昇させるように連動させれば、第2溝カム部材18を第2ホルダ16の右側に退避させておくことがでる。第2溝カム部材18の横方向の長さは、第2ホルダ16の長さよりも短いので、右側に退避させれば左側には空きが生じる。このため、第1溝カム部材17の先端が第2ホルダ16側に侵入可能となる。
【0064】
図29に示すように、カッタ19の上刃51から延びるアーム51aは、第1ガイド部材33のカッタ作動制限部33d内に挿入され、カッタ作動制限部33dの上下の範囲で規制される。したがって、図28に示すレバー55を介してカッタ部材50を押下げると、下刃52はカッタ部材50とともに下降しても、上刃51は下降する支点53を中心に、下刃52との間の開きを閉じる方向に回転する。この結果、カッタ19では上刃51と下刃52との間が閉じて、鋏みとして編糸を切断する動作を行う。また、上刃51と下刃52とを閉じる状態から、カッタ部材50を引上げると、上刃51は上昇する支点53を中心に、下刃52との間の角度を開く方向に回転する。この結果、カッタ19では上刃51と下刃52との間が開く。
【0065】
第1グリッパ11と第2グリッパ12との間隔を広げれば、第1グリッパ11および第2グリッパ12をそれぞれ単独で動作させることができる。単独の動作では、第1把持部13および第2把持部14をそれぞれ歯口3内に進出させてから、第1把持部13および第2把持部14での編糸5の把持を解除することもできる。単独でフック部材31,41を下降させると、押え部材32,42は、腕部32b,42bがカバー板38,48のストッパ部38a,48aに当接するまで下降する。フック部材31,41はさらに少し下降を続けることができる。この結果、第1把持部11および第2把持部12では編糸5の把持を緩めることができる。第1把持部13および第2把持部14で編糸5を把持する状態で歯口3内に進出させて、把持を緩めたり、開放したりすることができる。把持を緩める状態で、さらに第1グリッパ11,第2グリッパ12を移動させると、把持していた編糸5をフック部材31,41のフック部31a,41aと押え部材32,42の押え部32a,42aから離脱させることができる。
【0066】
特許文献2の図20に示すものと同様な動作を、本件の第1グリッパ11および第2グリッパ12でも行うことができる。手袋の1つの指袋の編成が終了して次の指袋の編出しを行う際に、本件の図21および図22に示す糸掴み状態にしたフック部31a,41a上に、指袋を保持する針床の編針から給糸部材4に延びる編糸を渡らせ、フック部31a,41aを上昇させると押え部32a,42aとの間で編糸を捕捉して把持することができる。上昇した状態の第1グリッパ11および第2グリッパ12で両端を把持する編糸5は、図28および図29に示すように、カッタ19を作動させて、切断することができる。第1グリッパ11を給糸部材4側、第2グリッパ12を指袋側にしておけば、第2グリッパ12で指袋から延びる端糸を把持し、第1グリッパ11で給糸部材4から延びる編糸5の先端を把持する状態となる。第2グリッパ12が把持する端糸は、第2グリッパ12を編成した指袋側に移動させ、端糸の把持を緩めて第2グリッパ12をさらに移動させることによって、指袋内に挿入することができる。第1グリッパ11は、次の指袋をある程度まで編成するまで端糸を把持し、ある程度指袋部の編成が進んだら、指袋部内に移動してから把持を緩めてさらに移動し、指袋内に端糸を挿入するような操作を行うことができる。編出しや編み終りを除く他の編成状態では、第1グリッパ11および第2グリッパ12を図24および図25に示す待機位置を保つように、編地を編成する領域外で停止させておけばよい。
【0067】
以上の説明では、第1グリッパ11と第2グリッパ12とを、軌道20の両端に設ける駆動部21,22でそれぞれ駆動しているけれども、軌道20の一方にまとめて駆動部21,22を配置することもできる。また、第1溝カム部材17や第2溝カム部材18は、第1グリッパ11や第2グリッパ12に駆動部を搭載して相対的に移動させることもできる。さらに、第1グリッパ11や第2グリッパ12に移動用の駆動部も搭載し、自走式にすることもできる。
【0068】
図30および図31は、本発明の実施の第2形態としての端糸処理装置に使用する第1グリッパ111および第2グリッパ112の構成をそれぞれ示す。この端糸処理装置も、図1に示す横編機1で、図21〜図29に示す端糸処理装置10と基本的に同様な動作を行う。
【0069】
図30(a)は平面、図30(b)は正面、図30(c)は右側面から見た第1グリッパ111の状態を、それぞれ示す。第1グリッパ111は、第1ホルダ115が図1の軌道20に支持され、かつ軌道20に対して摺動して図の横方向に移動可能である。第1ホルダ115は、ラック連結部115aでラック23aの端部に連結される。第1ホルダ115には、第1溝カム部材117が収納され、図の横方向に相対的に移動可能である。第1溝カム部材117もラック連結部117aを有し、ラック23bの端部に連結される。
【0070】
第1把持部113は、フック部材131の先端と押え部材132の先端とで形成される。フック部材131と押え部材132との間は、ばね133で連結され、第1把持部131が閉じる方向に付勢される。フック部材131と押え部材132とによる把持部の構成は、特許文献2の図21と同等である。
【0071】
レバー134は、中間のローラ135が第1溝カム部材117のカム溝117bに嵌合し、基端は支点136に回動可能に支持される。レバー134の先端は、連結部137を介してフック部材131に連結され、ローラ135のカム溝117bによる案内でフック部材131を上下動させる。フック部材131および押え部材132と、カッタ119の駆動部とは、第1ホルダ115の案内溝に収納され、カバー板138で紙面に垂直な方向への脱落が阻止される。なお、図に示す下方のカバー板138とともに、上方にもカバー板が設けられるけれども、図30では図示を省略する。第1ホルダ115のラック連結部115aおよび第1溝カム部材117のラック連結部117aとラック23a,23bとの間には、接続部材139a,139bがそれぞれ設けられて、機械的な接続を行っている。
【0072】
カッタ119の作動は、図21〜図29に示すカッタ19と同等に行われる。ただし、第1溝カム部材117のカム溝117bは、フック部材131の上下駆動と共用する。すなわち、カム溝117bのうち、ローラ135が嵌合する部分よりも右方に、カッタ119を直接駆動するローラ155が嵌合する。
【0073】
図31(a)は平面、図31(b)は正面から見た第2グリッパ112の状態を、それぞれ示す。第2グリッパ112は、第2ホルダ116が図1の軌道20に支持され、かつ軌道20に対して摺動して図の横方向に移動可能である。第2ホルダ116は、ラック連結部116aでラック24aの端部に連結される。第2ホルダ116には、第2溝カム部材118が収納され、図の横方向に相対的に移動可能である。第2溝カム部材118もラック連結部118aを有し、ラック24bの端部に連結される。
【0074】
第2把持部114は、フック部材141の先端と押え部材142の先端とで形成される。フック部材141と押え部材142との間は、ばね143で連結され、第2把持部114が閉じる方向に付勢される。第2把持部114の構成は、第1把持部113と同等である。
【0075】
レバー144は、中間のローラ145が第2溝カム部材118のカム溝118bに嵌合し、基端は支点146に回動可能に支持される。レバー144の先端は、連結部147を介してフック部材141に連結され、ローラ145のカム溝118bによる案内でフック部材11を上下動させる。第2ホルダ116のラック連結部116aおよび第2溝カム部材118のラック連結部118aとラック24a,24bとの間には、接続部材149a,149bがそれぞれ設けられて、機械的な接続を行っている。
【0076】
実施の第二形態では、図30に示すように、第1溝カム部材117のカム溝117bをV字形状部分の左右の傾斜部で分けてフック部材131の上下駆動とカッタ119の作動とを行うように共用しているので、コンパクト化が可能である。ただし、動作の方向性には自由度が無い。編糸5の把持から切断までの一連の動作は、ローラ135がV字形状部分の下端にある状態から、第1溝カム部材117を第1ホルダ115に対して右方に移動させて行う。第1溝カム部材117の右方への移動で、フック部材131を上昇させながら編糸5を把持し、ローラ155をV字形状部分に案内して切断することができる。

Claims (4)

  1. 横編機の針床の上方に架設される同一の軌道に沿って独立に移動可能な第1グリッパおよび第2グリッパの2つのグリッパを含み、各グリッパは下方の先端で編糸を把持する把持部をそれぞれ有するとともに、針床から歯口に進出する編針で編地を編成する編成領域へ、上下動で把持部の先端を進退させ、グリッパ相互間が予め定める距離に接近すると編糸を両方のグリッパの把持部の先端で同時に捕捉し、把持部間の間隔を保ちながら上方に引上げて把持することが可能となり、第1グリッパには編糸を切断するカッタを備える横編機の端糸処理装置において、
    第1グリッパに設けられ、軌道に沿う方向への動が可能第1ホルダと、
    第1ホルダに収納され、軌道に沿う方向へ、第1ホルダに対する相対的な移動が可能で、把持部とカッタとを駆動するためのカム溝が形成されている第1カム部材と、
    第1ホルダの第2グリッパ側の端部に設けられ、把持部の上部を収容して、上下方向で直線状の移動を行うように案内する第1ガイド部材と、
    第1ガイド部材から間隔をあけて第1ホルダの第2グリッパから離れる側に設けられる支点に、基端が回動可能に支持されるレバーを有し、レバーの中間には第1カム部材のカム溝に嵌合して案内されるローラが設けられ、レバーの先端で把持部を上下動させるとともに、第1カム部材のカム溝に嵌合してカッタを作動させる案内を受けるローラも有する第1カム機構と、
    第2グリッパに設けられ、軌道に沿う方向への動が可能第2ホルダと、
    第2ホルダに収納され、軌道に沿う方向へ、第2ホルダに対する相対的な移動が可能で、把持部を駆動するためのカム溝が形成されている第2カム部材と、
    第2ホルダの第1グリッパ側の端部に設けられ、把持部の上部を収容して、上下方向で直線状の移動を行うように案内する第2ガイド部材と、
    第2ガイド部材から間隔をあけて、第2ホルダの第1グリッパから離れる側に設けられる支点に、基端が回動可能に支持されるレバーを有し、レバーの中間には第2カム部材のカム溝に嵌合して案内されるローラが設けられ、レバーの先端で把持部を上下動させる第2カム機構とを、
    含むことを特徴とする横編機の端糸処理装置。
  2. 前記把持部の先端は、編糸を把持する状態で前記編成領域へ進出し、進出している状態で、前記編糸を把持しない状態に切換え可能、または少なくとも把持力を低下可能であることを特徴とする請求項1記載の横編機の端糸処理装置。
  3. 前記軌道は、前記針床の長手方向に平行となる直線状に架設され、
    前記第1ホルダ、前記第2ホルダ、前記第1カム部材、および前記第2カム部材に先端がそれぞれ接続され、前記軌道に沿って独立に摺動移動可能な4つのラックと、
    前記軌道の端部に配置され、各ラックの歯に噛合するピニオンで各ラックが軌道に沿って摺動するようにそれぞれ駆動する4つの駆動機構とを、
    さらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の横編機の端糸処理装置。
  4. 前記第1カム部材のカム溝は、前記第1グリッパの把持部の先端を前記編成領域に進退させる駆動を行う把持用カム溝と、前記カッタの駆動を行うカッタ用カム溝とに分けて形成され、
    把持用カム溝は、中間の区間で把持部を編成領域から退避させ、両側の区間で把持部を編成領域に進出させる形状を有し、
    カッタ用カム溝は、把持部が編成領域から退避する把持用カム溝の中間の区間内で、第1グリッパに対して第1カム部材の相対的な移動方向に対して対称にカッタを開閉する形状を有し、
    前記第2カム部材のカム溝は、中間の区間で把持部を編成領域から退避させ、両側の区間で把持部を編成領域に進出させる形状の把持用カム溝であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の端糸処理装置。
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