JP5160777B2 - 車両運行情報解析システム - Google Patents

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本発明は、各種情報を記録する記憶媒体の故障を検出する記憶媒体故障検出システムおよび車両運行情報解析システムに関し、より詳細には、故障を検出する前に記憶媒体の劣化を検出する記憶媒体故障検出システムおよび車両運行情報解析システムに関するものである。
営業目的で使用される貨物輸送用トラックおよびタクシーなどの営業用車両においては、運行情報の記録を残すことが法令で義務づけられている。これら車両には、運行情報を記録するための車両運行情報収集装置(例えばデジタルタコグラフ)が取り付けられ、この装置は、安全管理、経済管理および労務管理に用いる運行情報を収集する。具体的には、エンジン回転数および走行距離などの運行時の車両状態に関する情報、並びに荷物の積み卸し、乗客の乗降および休憩時間などの各種運行状況に関する情報を、計測または手入力にて収集し、これら運行情報をその装置に装着された着脱可能な運行情報記憶媒体に記録する(例えば特許文献1)。
前記運行情報記憶媒体(特許文献1のICカード)には、主に、フラッシュメモリを内蔵したメモリカードが用いられる。このメモリカードは振動などの物理的衝撃に強いので、車両等での利用に適しているが、その一方で、記憶媒体として使用されるフラッシュメモリの特性により、データの書き込み動作を繰り返すことで、記憶機能が劣化していき、劣化が進行すると正常に読み書きができなくなり、故障に至るという欠点も有している。
前述のように、営業用車両においては、運行情報を記録することが法令で義務づけられているので、運行途中にメモリカード故障が発生し、運行情報が記録できなくなることは避けるべきである。このため、デジタルタコグラフにメモリカードを装着した時点で、メモリカードを診断し、メモリカードの故障を事前に検出していた。
メモリカードの故障を検知するための診断処理は、次のように行っていた。検査用データ列を内容とする検査ファイルをメモリカードの記憶領域に書き込んだ後、書き込んだ検査ファイルを読み出す。その後、書き込んだ検査ファイルと、読み出した検査ファイルの内容を比較し、一致していれば「正常」と判断して診断処理を終了し、不一致であれば「異常」と判断して再度診断処理を実行し、同時に再診断回数をカウントする。再診断回数が基準値を超える場合は、メモリカードが故障状態にあると判断して、故障である旨を通知していた。
特開平11−39527
しかしながら、上記処理では、再診断回数が基準値を超える故障状態のメモリカードは判別できるが、故障には至らない程度に劣化が進行しているメモリカードについては判別することができない。このため、運行開始時点のメモリカード診断において、予兆もなく突然メモリカードの故障が検出されるため、その時点で新たなメモリカードの手配および交換が必要となり、運行の情報の収集に支障が出ることがあった。
また、メモリカードは他の記憶媒体と比較して、記憶容量あたりの単価が高く、コスト的理由から、劣化の進行が小さいものについては、故障とは見なさずに使用を継続したいという要望があった。そのため上記診断処理において、「異常」との判断による再診断が行われていても、その再診断回数が基準値を下回る場合は、正常な記憶媒体と判断していた。
さらに、前記診断処理で「異常」と判断される原因についても、メモリカードの劣化以外に、カードコネクタの汚れや、装着時の嵌合が浅いことによる接触不良、またはノイズ等の電源状態の影響などの可能性もあるため、診断処理において異常を検知したとしても、すぐには劣化したものと判断することはできなかった。そのため、診断結果に基づくメモリカードの故障検出においては、劣化が進行して故障したメモリカードと、使用可能なメモリカードと、に判別するにすぎなかった。
したがって本発明の目的は、記憶媒体が故障に至る前にその劣化を検出し、その旨の通知することが可能な記憶媒体故障検出システムおよび車両運行情報解析システムを提供することにある。
請求項1記載の本発明の車両運行情報解析システムは、図1の基本構成図に示すように、可搬型の記憶媒体と、車両の運行状況の変化に応じて発生する運行情報を収集し、前記運行情報を記憶媒体に記録する、前記車両に搭載された車両運行情報収集装置と、前記車両運行情報収集装置によって前記記憶媒体に記録された前記運行情報に基づいて、前記車両の運行状態を解析する、前記車両の運行を管理する場所に設置された車両運行情報解析装置と、を有する車両運行情報解析システムにおいて、前記車両運行情報収集装置は、前記記憶媒体に書き込んだ所定データを前記記憶媒体から読み出した読み出しデータと前記所定データとの比較結果に基づいて前記記憶媒体の異常の有無を判定する診断手段と、前記診断手段が異常有りと判定した診断情報に基づいて前記記憶媒体の故障の有無を判定する故障検出手段と、前記故障検出手段による前記記憶媒体の故障有りの判定に応じて故障を通知する故障通知手段と、を有し、前記車両運行情報解析装置は、前記故障検出手段が故障無しと判定した診断情報を、前記記憶媒体に関連づけて時系列的に記憶する診断情報記憶手段と、前記診断情報記憶手段に記憶されている前記診断情報に基づいて、故障には至らない程度の異常を示す前記診断情報の発生状況があらかじめ定められた前記記憶媒体の劣化パターンと一致していることを検出する劣化検出手段と、前記劣化検出手段によって前記診断情報の発生状況が前記劣化パターンと一致していることが検出されたことに応じて前記記憶媒体の劣化を通知する劣化通知手段と、を有することを特徴とする。
請求項2に記載の本発明の車両運行情報解析システムは、請求項1に記載された車両運行情報解析システムにおいて、前記車両運行情報収集装置が、前記故障検出手段が故障無しと判定した診断情報を前記記憶媒体に記録するように構成され、前記車両運行情報解析装置の前記診断情報記憶手段が、前記記憶媒体に記録された前記診断情報を、前記記憶媒体に関連づけて時系列的に記憶するように構成されていることを特徴とする。
上記請求項に記載した本発明の車両運行情報解析システムによれば、車両運行情報収集装置の診断手段による診断情報が、車両運行情報解析装置の診断情報記憶手段に記憶され、車両運行情報解析装置の劣化検出手段は、診断情報記憶手段に記憶された診断情報から、故障には至らない程度の異常を示す診断情報を抽出し、その発生頻度を解析する。この解析結果から、記憶媒体の劣化の有無を判定することができ、記憶媒体の劣化を検出した場合は、車両運行情報解析装置の劣化通知手段によって、劣化を通知することができる。
請求項に記載の本発明によれば、車両運行情報解析装置の診断情報記憶手段に記憶された診断情報に含まれる、故障には至らない程度の異常を示す診断情報の発生状況を、車両運行情報解析装置の劣化検出手段によって解析することで、記憶媒体の異常を示す診断情報の発生原因を判別することが可能となる。このため、記憶媒体が故障する前に、車両運行情報解析装置において記憶媒体の劣化を検出することができる。
これにより記憶媒体が故障する前の交換が可能となり、運行時に記憶媒体が故障する可能性を低くなり、運行情報収集時の信頼性が向上する。また、運行時の記憶媒体の診断処理において故障が検出された場合でも、事前に交換用記憶媒体を準備しておくなどの対処が可能となり、運行への支障を最低限に抑えることが可能となる。
また、車両運行情報解析装置において、運行状態の解析と共に記憶媒体の劣化の検出を行うことにより、運行状態と記憶媒体の劣化の相関性を解析することができ、さらに、複数の記憶媒体での解析結果を集計することで、記憶媒体の劣化の傾向を把握することができる。これにより、記憶媒体の故障時期の予測、および前記予測の精度の向上が可能となり、記憶媒体の手配を計画的に行うことが可能となる。
以下、本発明の一実施形態にかかる車両運行情報解析システムを、図2から図8を参照して説明する。
図2において、本発明にかかる車両運行情報解析システムの構成を示す。車両運行情報解析システム(以下、システム)1は、車両の運行状況の変化に応じて発生する運行情報を収集し、前記運行情報を記憶媒体である運行カード40に記録する車両運行情報収集装置3と、前記車両運行情報収集装置3によって前記運行カード40に記録された前記運行情報に基づいて、前記車両の運行状態を解析する車両運行情報解析装置5と、を有する。
前記車両運行情報収集装置(以下、収集装置)3は、例えば貨物輸送用トラックに搭載され、図示しないハンディターミナルおよび走行センサ、エンジン回転センサなどの各種車両センサが接続されている。また収集装置3の有するスロット3aには着脱可能な運行カード40が装着される。
収集装置3は、図3に示すように、マイクロコンピュータ(μCOM)10と、リーダライタ部15と、ブザー部16と、を有し、μCOM10の内部にはEEPROM11、CPU(中央演算処理装置)12、RAM13およびI/O14を有する。また、μCOM10と、リーダライタ部15およびブザー部16は、I/O14を介して接続されている。
EEPROM11は、電気的消去/書換え可能な読み出し専用の不揮発性メモリであり、その領域の一部に所定のプログラムおよび固定データが格納される。また前記プログラム領域一部に、後述する図7に示す処理を行うプログラムが格納されている。
CPU12は、EEPROM11にあらかじめ格納された制御プログラムに従って動作する。RAM13は読み出し書込み自在のメモリを示し、CPU12の処理の過程で発生する各種のデータを格納するデータエリアと、処理の際に使用するワークエリア等を有する。I/O14は周辺機能との入出力制御部であり、リーダライタ部15およびブザー部16、並びに、図示しないハンディターミナルおよび走行センサ、エンジン回転センサなどの各種車両センサも接続され、各種情報の入出力が行われる。
リーダライタ部15には、図2に示すスロット3aに挿入された運行カード40が接続される。また、リーダライタ部15を介して、運行カード40への運行情報等の書き込みが行われる。ブザー部16はCPU12の制御に基づき警告音を鳴動する。CPU12は、各種情報に基づいて警告出力を判断した場合、I/O14を介してブザー部を制御する信号を出力する。
図2に示す、車両運行情報解析装置(以下、解析装置)5は、車両の運行を管理する車両管理事務所などに設置され、あらかじめ定めたプログラムに従って動作するパーソナルコンピュータ(パソコン)50を有する。そして、このパソコン50には、収集装置3によって収集および記録された運行情報を、運行カード40から読み取るリーダライタ30と、このリーダライタ30によってパソコン50に入力された運行情報の解析結果を紙に出力するためのプリンタ60が接続されている。なお、リーダライタ30は、運行カード40の挿入/排出をおこなうスロット30aを有する。
パソコン50は、図4に示すように、あらかじめ定めたプログラムに従って装置全体の動作の制御などを行うCPU(中央演算処理装置)51を有している。このCPU51には、バスBを介してCPU51のためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM52、CPU51の処理作業に必要な各種データを格納する作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM53が接続されている。
CPU51には、記憶装置54がバスBを介して接続されており、この記憶装置54にはハードディスク装置、大容量のメモリなどが用いられる。この記憶装置54は、請求項の診断情報記憶手段に相当する。
CPU51には、入力装置55、表示装置56等がバスBを介して接続されている。入力装置55は、キーボード、マウス等を有しており、利用者の操作に応じた入力データをCPU51に出力する。表示装置56は、周知である液晶ディスプレイ、CRT等の各種表示器が用いられる。そして、表示装置56は、CPU51の制御によって各種情報を表示し、本発明においては運行カード40の劣化通知の表示を行う。
図2に示す、運行カード40には、例えばフラッシュメモリのような書換可能な不揮発性メモリで構成された記憶領域を有するメモリカードを用いている。運行カード40は、図3に示すリーダライタ部15に装着され、リーダライタ部15およびI/O14を介して、収集装置3が収集する運行情報が記録される。また、運行カード40は、リーダライタ30のスロット30aにも装着され、パソコン50によって、運行カード40に記録されている運行情報が取り込まれる。
次に運行カード40内の記憶領域について、図5を参照して説明する。
図5(a)において、運行カードの記憶領域は、管理領域401および運行情報領域402とに分けられる。管理領域401には、運行または運行カード自体を管理する各種管理情報が格納されており、その一部に運行カードを識別するため情報(以下、運行カード識別情報)を格納する運行カード識別情報領域401aが設けられている。運行カード識別情報は、各運行カードを識別するための固有の値であり、例えば当該運行カードの製造番号などが用いられる。
運行情報領域402には、収集装置3において収集した運行情報が記録される。また、後述する、運行カード40に対する記憶媒体診断処理(図6)の処理結果(以下、診断情報)も、運行情報として運行情報領域402に記録される。図5(b)に診断情報のフォーマットを示す。イベント発生時刻部には診断を実施した時刻が、診断情報部には本運行情報が診断情報であることを示す識別情報が、再診断回数部には後述する記憶媒体診断処理において再診断を実行した回数が、それぞれ格納される。
なお、図5(b)は診断情報のフォーマットとして説明を行っているが、診断情報以外に、例えば、ETC(Electronic Toll Collection System)、LI(Load Indicator)、GPS(Grobal Positioning System)、およびCAN(Controller Area Network)におけるエラーイベント情報の通知に用いることもできる。その場合は、図5(b)の診断情報部にイベント種別情報を、また、再診断回数部には、各エラーイベント特有の情報を格納することで対応が可能となる。
次に診断情報記憶手段54について、図6を参照して説明する。
診断情報記憶手段54は、解析装置5のパソコン50が有する記憶装置54であるハードディスク装置54であり、そのハードディスク装置54内に、診断情報を集積したファイル(以下、診断情報ファイル54a)が配置される。診断情報ファイル54aは、各運行カードに対して1つ生成され、そのファイルには、運行カード40から読み出された、運行カード識別情報と、運行カードの運行情報領域402に記憶されている診断情報と、が対となって格納される(例えば541aと541b、542aと542b)。
診断情報ファイル54aは次に示すように生成される。パソコン50が有するCPU51は、運行カード40がリーダライタ30のスロット30aに装着されると、運行カード40内の運行カード識別情報領域401aおよび運行情報領域402のそれぞれの領域に格納された情報を読み出す。その後CPU51は運行情報領域402に格納された運行情報の中から診断情報を抽出して、運行カードごとに生成された前記診断情報ファイル54aに、前記抽出した診断情報を追加し、時系列順に並べ替えて記録する。
次に図3に示す収集装置3のCPU12が行う本発明にかかる処理(記憶媒体診断処理)の概要を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
収集装置3のリーダライタ部15に運行カード40が装着されると、運行カード40の記憶領域にアクセスするための初期化処理(図示せず)が実行される。その後、運行カード40へのアクセスが可能となると、図7の記憶媒体診断処理が実行される。
ステップS1では、運行カードに対する再診断回数をリセットする。すなわち、これから診断処理を開始するので、再診断処理を実行した回数を0にする。その後ステップS2に進む。
ステップS2では、検査用データ列を内容とする検査ファイルを、パソコン50の有するRAM53上に設けたワークエリアに生成する。その後ステップS3に進む。
ステップS3では、ステップS2において作成した検査ファイルを、運行カード40の運行情報領域402内の検査を実施する領域に書き込む。その後ステップS4に進む。
ステップS4では、ステップS3において、検査ファイルを書き込んだ領域から、検査ファイルを読み出す。その後ステップS5に進む。
ステップS5では、ステップS2でワークエリア上に生成した検査ファイルと、ステップS4で読み込んだ検査ファイルのそれぞれの内容を比較する。その後ステップS6に進む。
ステップS6では、ステップS5での検査ファイルの比較結果の判定を行う。ステップS5で比較した検査ファイルの内容が一致したときは、運行カード40に書き込んだ検査ファイルが正常に読み出せたことを意味する。したがって、運行カード40への書き込み動作および読み出し動作は正常と判断し、ステップS10に進む(ステップS6のY)。一方、ステップS5で比較した検査用データ列が不一致だったときは、運行カード40への書き込み動作または読み出し動作またはその両方の動作に異常があると判断し、ステップS7に進む(ステップS6のN)。なお、前記ステップS2からステップS6は請求項の診断手段に相当する。
ステップS7では、再診断回数を判定する。再診断回数が2回以下のときは、再度診断処理を行うためステップS8に進む(ステップS8のY)。再診断回数が2回を超えたときは、3回再診断処理を繰り返しても運行カード40の正常動作が確認できなかったことを示し、運行カード40は故障していると判断して、ステップS11に進む(ステップS8のN)。なお本ステップS7は請求項の故障検出手段に相当する。
ステップS8では、例えば電源ノイズなどの、劣化以外の異常原因の収束を待つため、再診断処理を行う前に一定時間のウエイト動作を行う。500msを経過するまで、ステップS8を繰り返し(ステップS8のN)、500ms経過後にステップS9に進む(ステップS8のY)。
ステップS9では、再診断回数のカウントを1増加する。その後、ステップS2に進み、再度診断処理を実行する。
ステップS10では、上述の処理においてカウントした再診断回数を、診断情報として、運行カード40の運行情報領域402に記録する。再診断することなく正常に診断処理を終えたときは再診断回数0回を、または、再診断において正常に診断処理を終えたときはその再診断回数(1回または2回)を、診断を実行した時刻と共に、診断情報として運行情報領域402に記録する。その後記憶媒体診断処理を終了する。
ステップS11では、ステップS7において再診断回数が2回を超えたことにより、運行カード40が故障していると判断した場合に、CPU12はブザー部16に対し制御信号を送出し、故障を通知するための警報を鳴動させ、記憶媒体診断処理を終了する。本ステップに到達したときは、運行カード40への診断情報の記録は行わない。なお、本ステップS11は請求項の故障通知手段に相当する。
次に図4に示す、解析装置5のパソコン50の有するCPU51が行う本発明にかかる処理(記憶媒体劣化検出処理)の概要を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
記憶媒体劣化検出処理では、診断情報記憶手段54に記憶された診断情報ファイル54aから、最も古い未解析の診断情報を時系列的に順次読み出して解析し、再診断を実行したことを示す診断情報が時系列的に連続していた場合に、運行カード40の劣化が認められると判断して、劣化を通知する処理を行う。以下に各処理ステップの詳細動作を記述する。
ステップS51では、診断情報ファイル54aに、未解析の診断情報が存在するか確認する。診断情報ファイル54aに未解析の診断情報が存在しないとき、すなわち、診断情報が存在しない、または診断情報が全て解析済みであるときは、運行カード40は劣化無しとして、劣化検出処理を終了する(ステップS51のなし)。一方、診断情報ファイル54aに未解析の診断情報が存在するときは、ステップS52に進む(ステップS51のあり)。
ステップS52では、診断情報ファイル54aに存在する診断情報のうち、未解析の診断情報で、最も古いものを読み出す。その後ステップS53に進む。
ステップS53では、ステップS52で読み出した診断情報に含まれる再診断回数を判定する。再診断回数が0回、すなわち、運行カードの診断結果が正常だったときは、ステップS51に戻る(ステップS53のN)。再診断回数が0回以外のとき、すなわち診断処理において運行カードの動作に異常があり、再診断したことが認められるときは、ステップS54に進む(ステップS53のY)。
ステップS54では、診断情報ファイル54aに、さらに読みだすことのできる未解析の診断情報が存在するかを確認する。診断情報ファイル54aに診断情報が存在しないとき、または診断情報が全て解析済みであるときは、再診断を実行したことを示す診断情報が連続していないと判断し、運行カードは劣化無しとして、劣化検出処理を終了する(ステップS54のなし)。一方、診断情報ファイル54aに未解析の診断情報が存在するときは、さらに解析を行うためステップS55に進む(ステップS54のあり)。
ステップS55では、診断情報ファイル54aに存在する診断情報のうち、未解析の診断情報で、最も古いものを読み出す。その後ステップS56に進む。
ステップS56では、ステップS55で読み出した診断情報に含まれる再診断回数を判定する。再診断回数が0回、すなわち、運行カードの診断結果が正常だったときは、ステップS51に戻る(ステップS56のN)。再診断回数が0回以外のとき、すなわち診断処理において運行カードの動作に異常があり、再診断したことが認められるときは、時系列的に連続した診断情報において再診断処理が行われたことを示しており、運行カード40の劣化を検出したと判断して、ステップS57に進む(ステップS56のY)。なお、前記ステップS51からステップS56は請求項の劣化検出手段に相当する。
ステップS57では、ステップS56において、運行カード40が劣化していると判断した場合に、パソコン50は、劣化を通知するための表示を行い、記憶媒体劣化検出処理を終了する。なお、本ステップS57は請求項の劣化通知手段に相当する。
次に本発明に係る劣化検出処理例について、図8と図9を照らし合わせて説明する。
図9には、運行日と、その日の運行カード40の診断処理において発生した再診断回数が示してある。また、診断情報記憶手段54に記憶されている診断情報ファイル54aには、図9の1日目から5日目までの、5日分の診断情報が格納されているものとする。
劣化検出手段51aにより診断情報の解析が開始されると、最初に最も古い未解析の診断情報である1日目の診断情報を診断情報ファイルから読み出す(ステップS51、S52)。1日目の診断情報に含まれる再診断回数は0回であるので、未解析の診断情報読み出しに戻る(ステップS53のN)。
次に2日目の診断情報を読み出す(ステップS51、S52)。2日目の診断情報に含まれる再診断回数は1回であるので、再診断が実行されていることを示しており、続けて次の診断情報読み出しに進む(ステップS53のY)。
次に3日目の診断情報を読み出す(ステップS54、S55)。3日目の診断情報に含まれる再診断回数は0回であるので、連続する診断情報において再診断が実行されていないことを示しており、劣化パターン未検出として、再度未解析の診断情報読み出しに戻る(ステップS56のN)。
次に4日目の診断情報を読み出す(ステップS51、S52)。4日目の診断情報に含まれる再診断回数は2回であるので、再診断が実行されていることを示しており、続けて次の診断情報読み出しに進む(ステップS53のY)。
次に5日目の診断情報を読み出す(ステップS54、S55)。5日目の診断情報に含まれる再診断回数は2回であるので、連続する診断情報において再診断が実行されていることを示しており、劣化パターンを検出したとして劣化通知処理に進む(ステップS56のY)。
上記処理において劣化パターンを検出したことに応じて、パソコン50の有する表示装置56に、劣化パターンを検出した旨の表示を行い、劣化を検出したことを通知する。
したがって、従来であれば、収集装置1における診断処理において、再診断を3回検出することで記憶媒体の故障を検出していたが(図7の10日目時点)、上述するように、故障には至らない程度の異常を示す診断情報によって、故障が発生する前に記憶媒体の劣化を検出することができる(図7の5日目時点)。
なお、上記説明では、劣化検出処理において、再診断が実行されたことを示す診断情報が連続した場合を劣化パターンとして劣化を検出しているが、これ以外にも、ある一定の期間(例えば5日間)で基準回数(例えば2回)を超える再診断の実行があったときを劣化パターンとするなど、本実施形態とは異なる劣化パターンとしてもよい。
以上説明したように、本実施形態では、診断情報ファイル54a内に存在する診断情報に基づき、故障には至らない程度の異常を示す診断情報の発生状況を、劣化検出手段によって解析し、再診断回数が0回でない診断情報が時系列的に連続する劣化パターンを検出した場合に、運行カード40の劣化を判断することができる。これにより、運行カード40が故障する前にその劣化を検出することができ、劣化した記憶媒体について早期の交換が可能となることで、運行時に記憶媒体が故障する可能性を低くなり、運行情報収集時の信頼性が向上する。さらに、交換用の運行カード40を準備しておく等の、故障に備えた対処が事前にできるので、運行カード40の故障に伴う作業効率の低下を防ぐことができる。
また、車両運行情報解析装置5において、運行状態の解析と共に運行カード40の劣化の検出を行うことにより、運行状態と運行カード40の劣化の相関性を解析することができ、さらに、複数の運行カード40での解析結果を集計することで、運行カード40の劣化の傾向を把握することができる。これにより、運行カード40の故障時期の予測、および前記予測の精度の向上が可能となり、運行カード40の手配を計画的に行うことが可能となる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の記憶媒体故障検出システムの基本構成図である。 本発明の一実施形態による記憶媒体故障検出システムが適用される車両運行情報解析システムの概略構成を示す図である。 図2の車両運行情報収集装置3の構成を示すブロック図である。 図2のパソコン50の構成を示すブロック図である。 運行カード40のメモリマップ、データフォーマットを示す図である。 診断情報記憶手段54に記憶される情報の一例を示す図である。 図3のCPU12が行う記憶媒体診断処理の概要を示すフローチャートである。 図4のCPU51が行う記憶媒体劣化検出処理の概要を示すフローチャートである。 本発明の車両運行情報解析装置5の劣化検出時の処理例を示す図である。
符号の説明
1 車両運行情報解析システム
3 車両運行情報収集装置
5 車両運行情報解析装置
10 マイクロコンピュータ(μCOM)
12 CPU(μCOM)
12a 診断手段(μCOMのCPU)
12b 故障検出手段(μCOMのCPU)
12c 故障通知手段(μCOMのCPU)
40 運行カード
50 パソコン
51 CPU(パソコン)
51a 劣化検出手段(パソコンのCPU)
51b 劣化通知手段(パソコンのCPU)
54 診断情報記憶手段(パソコンの記憶装置)

Claims (2)

  1. 可搬型の記憶媒体と、車両の運行状況の変化に応じて発生する運行情報を収集し、前記運行情報を記憶媒体に記録する、前記車両に搭載された車両運行情報収集装置と、前記車両運行情報収集装置によって前記記憶媒体に記録された前記運行情報に基づいて、前記車両の運行状態を解析する、前記車両の運行を管理する場所に設置された車両運行情報解析装置と、を有する車両運行情報解析システムにおいて、
    前記車両運行情報収集装置は、前記記憶媒体に書き込んだ所定データを前記記憶媒体から読み出した読み出しデータと前記所定データとの比較結果に基づいて前記記憶媒体の異常の有無を判定する診断手段と、前記診断手段が異常有りと判定した診断情報に基づいて前記記憶媒体の故障の有無を判定する故障検出手段と、前記故障検出手段による前記記憶媒体の故障有りの判定に応じて故障を通知する故障通知手段と、を有し、
    前記車両運行情報解析装置は、前記故障検出手段が故障無しと判定した診断情報を、前記記憶媒体に関連づけて時系列的に記憶する診断情報記憶手段と、前記診断情報記憶手段に記憶されている前記診断情報に基づいて、故障には至らない程度の異常を示す前記診断情報の発生状況があらかじめ定められた前記記憶媒体の劣化パターンと一致していることを検出する劣化検出手段と、前記劣化検出手段によって前記診断情報の発生状況が前記劣化パターンと一致していることが検出されたことに応じて前記記憶媒体の劣化を通知する劣化通知手段と、を有する
    ことを特徴とする車両運行情報解析システム。
  2. 前記車両運行情報収集装置が、前記故障検出手段が故障無しと判定した診断情報を前記記憶媒体に記録するように構成され、
    前記車両運行情報解析装置の前記診断情報記憶手段が、前記記憶媒体に記録された前記診断情報を、前記記憶媒体に関連づけて時系列的に記憶するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両運行情報解析システム。
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