WO2024080045A1 - 検知装置、検知システム、検知方法および検知プログラム - Google Patents

検知装置、検知システム、検知方法および検知プログラム Download PDF

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Abstract

検知装置は、車両から前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を取得する第1取得部と、前記第1取得部による前記車両情報の収集実績を取得する第2取得部と、前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画を取得する第3取得部と、前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知する検知部とを備える。

Description

検知装置、検知システム、検知方法および検知プログラム
 本開示は、検知装置、検知システム、検知方法および検知プログラムに関する。
 この出願は、2022年10月11日に出願された日本出願特願2022-163477号を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
 特開2008-216113号公報(特許文献1)には、以下のような不具合情報集約システムが開示されている。すなわち、車両の不具合情報をセンターに集約する不具合情報集約システムであって、前記車両は、車両の走行状況に係るデータである車両走行情報を取得する車両走行情報取得手段と、前記車両走行情報を前記センターに送信する車両走行情報送信手段と、前記車両の運転者と前記センターのオペレータを通話可能とする音声通話手段と、運転者からの指示に基づいて、前記車両走行情報送信手段による前記車両走行情報の前記センターへの送信と前記音声通話手段による前記オペレータとの音声通話とを開始する制御手段と、を有し、前記センターは、前記車両から送信される前記車両走行情報を受信する車両走行情報受信手段と、前記車両の運転者と前記センターのオペレータとを通話可能とする音声通話手段と、受信した前記車両走行情報を、前記音声通話手段によって前記車両の運転者から通知された不具合の内容と関連付けて記憶する不具合情報記憶手段と、を有する。
 また、特開2014-081390号公報(特許文献2)には、以下のような車両用情報記憶装置が開示されている。すなわち、車両用情報記憶装置は、車両の状態情報を取得する状態情報取得手段と、前記状態情報取得手段により取得された状態情報を一時記憶する一時記憶手段と、前記一時記憶手段に記憶された状態情報の中から不具合原因の検証に用いられるべき検証用情報を特定するための情報特定基準を規定する規定テーブルを記憶する規定テーブル記憶手段と、前記規定テーブルに規定される前記情報特定基準に基づき、前記一時記憶手段に記憶された状態情報の中から不具合原因の検証に用いられるべき検証用情報を特定し、その特定した検証用情報を所定の記憶媒体に記憶させる制御手段と、を備え、前記規定テーブルには、ユーザによる不具合の検知および対応する前記検証用情報の種別と範囲が前記情報特定基準として規定されており、前記制御手段は、前記規定テーブルに規定される、ユーザによる不具合の検知が行われた際に、前記規定テーブルに規定される、対応する種別の検証用情報を前記規定テーブルに規定される範囲で特定し、その特定した種別および範囲の検証用情報を前記所定の記憶媒体に記憶させる。
特開2008-216113号公報 特開2014-081390号公報
 本開示の検知装置は、車両から前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を取得する第1取得部と、前記第1取得部による前記車両情報の収集実績を取得する第2取得部と、前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画を取得する第3取得部と、前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知する検知部とを備える。
 本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える検知装置として実現され得るだけでなく、検知装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得る。
図1は、本開示の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。 図2は、本開示の実施の形態に係る検知装置の構成を示す図である。 図3は、本開示の実施の形態に係る検知装置が異常検知に用いる情報の一例を示す図である。 図4は、本開示の実施の形態に係る検知装置が異常検知に用いる設定情報およびデータ収集見積もりの一例を示す図である。 図5は、本開示の実施の形態に係る検知装置が異常検知に用いるデータ収集計画表の一例を示す図である。 図6は、本開示の実施の形態に係る検知装置が異常検知に用いるデータ収集実績の一例を示す図である。 図7は、本開示の実施の形態に係る検知装置が検知する異常の種類の一例を示す図である。 図8は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例1が異常検知に用いるデータ収集実績の一例を示す図である。 図9は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例2が異常検知に用いる伝送場所情報の一例を示す図である。 図10は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例3が作成する一覧情報の一例を示す図である。 図11は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例4の構成を示す図である。 図12は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例4が表示する設定画面の一例を示す図である。 図13は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例4が表示する監視画面の一例を示す図である。 図14は、本開示の実施の形態に係る検知装置が車両の異常を検知する際の動作手順を定めたフローチャートである。 図15は、本開示の実施の形態に係る検知装置が車両の異常を検知する際の動作手順を定めたフローチャートである。 図16は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例3が一覧情報を作成する際の動作手順を定めたフローチャートである。
 従来、車両の不具合を把握するための技術が開発されている。
 [本開示が解決しようとする課題]
 特許文献1および2に記載の技術とは異なる観点から車両に関する異常を把握することは、車両管理において有用である。
 本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、車両に関する異常を簡単に把握することが可能な検知装置、検知システム、検知方法および検知プログラムを提供することである。
 [本開示の効果]
 本開示によれば、車両に関する異常を簡単に把握することができる。
 [本開示の実施形態の説明]
 最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
 (1)本開示の実施の形態に係る検知装置は、車両から前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を取得する第1取得部と、前記第1取得部による前記車両情報の収集実績を取得する第2取得部と、前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画を取得する第3取得部と、前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知する検知部とを備える。
 車両では、工場等に設置される機器と異なり、正常状態でもデータを送信しない期間が存在する。この点に着目して、車両情報の収集実績および車両の稼働計画に基づいて異常を検知する構成により、車両からのデータ収集実績を用いて、車両のデータ送信に関する異常を簡単に検知することができる。したがって、車両に関する異常を簡単に把握することができる。
 (2)上記(1)において、前記検知装置は、さらに、前記車両情報の送信に関する前記車両の設定内容を示す設定情報を取得する第4取得部を備えてもよく、前記検知部は、前記設定情報、前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知するしてもよい。
 このように、車両による車両情報の送信に関する設定内容を用いて異常を検知する構成により、車両情報の送信の有無に限らず、より詳細な送信状況を把握し、車両の異常をより正確に検知することができる。
 (3)上記(2)において、前記設定情報は、前記車両による前記車両情報の送信周期および前記車両が送信する前記車両情報の種類の少なくともいずれか一方を含んでもよい。
 このように、車両情報の送信周期を異常判定に用いる構成により、車両情報の送信に関する異常を受信回数により簡単に判断することができる。また、車両情報の種類を異常判定に用いる構成により、車両および検知装置間の通信が不安定なのでデータ量が少ないのか、特定のデータ種別の車両情報がアップロードされていないのでデータ量が少ないのか、等を判別することができる。
 (4)上記(2)または(3)において、前記設定情報は、前記車両が送信する前記車両情報の種類を含んでもよく、前記検知装置は、さらに、前記種類と前記車両における前記車両情報の伝送場所との対応関係を示す伝送場所情報を取得する第5取得部を備えてもよく、前記検知部は、前記異常を検知した場合、前記収集実績、前記設定情報に含まれる前記種類、および前記伝送場所情報に基づいて、前記異常の発生箇所を特定してもよい。
 このように、車両情報の種類を異常判定に用いる構成により、車両および検知装置間の通信が不安定なのでデータ量が少ないのか、特定のデータ種別の車両情報がアップロードされていないのでデータ量が少ないのか、等を判別することができる。また、車両情報の種類ごとに収集実績を把握することができるため、車両における異常の発生箇所を特定することができ、当該異常をより詳細に解析することができる。
 (5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記稼働計画は、複数の時間区間に分割されていてもよく、前記検知部は、前記時間区間ごとに前記稼働計画と前記収集実績とのかい離が発生したか否かを判断し、複数の前記時間区間における前記かい離の発生頻度に基づいて前記異常を検知してもよい。
 このような構成により、車両の異常を時間的により詳細に解析したり、車両の一時的な運転状況等により異常を誤検知する可能性を低減したりすることができる。
 (6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記検知装置は、さらに、前記稼働計画と前記収集実績とのかい離の指標値を算出し、前記指標値に基づいて、前記異常への対処が必要となる前記車両の一覧情報を作成する分析部を備えてもよい。
 このような構成により、たとえば各車両を指標値でソートすることで、類似した異常が発生している車両のグループを簡単に把握することができる。
 (7)上記(2)から(4)のいずれかにおいて、前記設定情報は、前記車両が送信する前記車両情報の種類を含んでもよく、前記検知部は、前記異常が発生した前記車両情報の種類に基づく内容を画面に表示する処理を行ってもよい。
 このような構成により、たとえば、車両情報を送信する車両の後付けデバイスに不具合が発生した場合において、知見の無いユーザであっても簡単に当該デバイスの異常を把握することができる。これにより、効率的に不具合の原因切り分けを行い、たとえば後付けデバイスの回収作業の負担を軽減することができる。
 (8)本開示の実施の形態に係る検知システムは、車両に搭載される車載装置と、検知装置とを備え、前記車載装置は、前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を前記検知装置へ送信し、前記検知装置は、前記検知装置における前記車両情報の収集実績および前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知する。
 車両では、工場等に設置される機器と異なり、正常状態でもデータを送信しない期間が存在する。この点に着目して、車両情報の収集実績および車両の稼働計画に基づいて異常を検知する構成により、車両からのデータ収集実績を用いて、車両のデータ送信に関する異常を簡単に検知することができる。したがって、車両に関する異常を簡単に把握することができる。
 (9)本開示の実施の形態に係る検知方法は、検知装置における検知方法であって、車両から前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を取得するステップと、前記検知装置による前記車両情報の収集実績を取得するステップと、前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画を取得するステップと、前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知するステップとを含む。
 車両では、工場等に設置される機器と異なり、正常状態でもデータを送信しない期間が存在する。この点に着目して、車両情報の収集実績および車両の稼働計画に基づいて異常を検知する構成により、車両からのデータ収集実績を用いて、車両のデータ送信に関する異常を簡単に検知することができる。したがって、車両に関する異常を簡単に把握することができる。
 (10)本開示の実施の形態に係る検知プログラムは、検知装置において用いられる検知プログラムであって、コンピュータを、車両から前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を取得する第1取得部と、前記第1取得部による前記車両情報の収集実績を取得する第2取得部と、前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画を取得する第3取得部と、前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知する検知部、として機能させるためのプログラムである。
 車両では、工場等に設置される機器と異なり、正常状態でもデータを送信しない期間が存在する。この点に着目して、車両情報の収集実績および車両の稼働計画に基づいて異常を検知する構成により、車両からのデータ収集実績を用いて、車両のデータ送信に関する異常を簡単に検知することができる。したがって、車両に関する異常を簡単に把握することができる。
 以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
 図1は、本開示の実施の形態に係る通信システムの構成を示す図である。図1を参照して、通信システム301は、検知装置101と、1または複数の車載装置202とを備える。検知装置101および各車載装置202は、たとえば、インターネット等の外部ネットワーク161を介して情報の送受信を行うことができる。車載装置202は、車両10に搭載されている。
 検知装置101は、たとえば、車両10の運行を管理する事業者、または個人(以下、まとめてユーザと称する。)により使用される。
 検知装置101は、1または複数の車載装置202から、対応する車両10に関する車両情報を収集する。そして、検知装置101は、収集した車両情報に基づいて、車両10の不具合等、車両10に関する異常を検知する。
 車載装置202は、車両10の識別情報を含む情報であって当該車両10に関する車両情報を検知装置101へ送信する。具体的には、たとえば、各車載装置202は、対応する車両10の位置情報を当該車両10における図示しないGPS(Global Positioning System)受信機等から受信し、受信した位置情報、車両10のIDおよびデータ種別を含む車両情報を、外部ネットワーク161経由で検知装置101へ送信する。なお、車両情報は、位置情報に限らず、たとえば、車両10に搭載されたセンサの計測結果を含んでもよいし、車両10におけるブレーキ操作等の運転制御情報を含んでもよい。
 図2は、本開示の実施の形態に係る検知装置の構成を示す図である。図2を参照して、検知装置101は、通信部1と、検知部2と、分析部3と、記憶部4とを備える。通信部1、検知部2および分析部3の一部または全部は、たとえば、1または複数のプロセッサを含む処理回路(Circuitry)により実現される。記憶部4は、たとえば上記処理回路に含まれる不揮発性メモリである。
 通信部1は、外部ネットワーク161を介して車載装置202と情報の送受信を行う。通信部1は、車載装置202から受信した情報を記憶部4に保存する。
 通信部1は、第1取得部として、車両10から車両情報を取得する。より詳細には、通信部1は、車載装置202から車両情報を受信し、受信した車両情報および当該車両情報の受信時刻を含む通信ログを作成し、記憶部4に保存する。
 図3は、本開示の実施の形態に係る検知装置が異常検知に用いる情報の一例を示す図である。
 図3を参照して、検知部2は、第3取得部として、通信部1によって取得された車両情報に含まれる識別情報に対応する、車両10の稼働計画を取得する。より詳細には、たとえば、検知部2は、車両10ごとの稼働計画を示す稼働計画表TB1を記憶部4から取得する。稼働計画表TB1は、たとえばユーザによって予め記憶部4に登録されている。なお、稼働計画表TB1は、明確な稼働計画が策定されない場合、たとえば車両10のイグニッション電源のオン状態およびオフ状態の取得実績に基づいて作成されてもよい。
 稼働計画は、複数の時間区間に分割されている。この例では、当該時間区間の長さは4時間である。図3に示すある日「X」の稼働計画表TB1において、車両IDが「A」および「B」の車両10の各々の稼働計画は、0時から12時までが「稼働」であり、12時から16時までが「休み」であり、16時から20時までが「稼働」である。車両IDが「C」の車両10の稼働計画は、0時から16時までが「稼働」であり、16時から20時までが「休み」である。
 分析部3は、第2取得部として、第1取得部による車両情報の収集実績を取得する。より詳細には、たとえば、分析部3は、定期的または不定期に、記憶部4に保存された車両情報の通信ログに基づいて、車両10ごとの車両情報の収集実績を示す収集実績テーブルTB2を作成し、記憶部4に保存する。
 収集実績は、複数の時間区間に分割されている。この例では、稼働計画と同様に、当該時間区間の長さは4時間である。図3に示すある日「X」の収集実績テーブルTB2において、車両IDが「A」の車両10の収集実績は、0時から12時までが「有り」であり、12時から20時までが「無し」である。車両IDが「B」の車両10の収集実績は、0時から12時までが「有り」であり、12時から16時までが「無し」であり、16時から20時までが「有り」である。車両IDが「C」の車両10の収集実績は、0時から16時までが「有り」であり、16時から20時までが「無し」である。
 検知部2は、収集実績および稼働計画に基づいて、車両10に関する異常を検知する。具体的には、稼働計画表TB1において、車両IDが「A」の稼働計画は、16時から20時までが「稼働」であるにも関わらず、収集実績テーブルTB2において、車両IDが「A」の収集実績は、16時から20時までが「無し」である。このため、検知部2は、稼働中である車両10から車両情報が受信できていない時間区間が存在することから、車両IDが「A」の車両10に関する異常が発生したと判断する。
 検知部2は、異常の検知結果を出力する。たとえば、検知部2は、異常の検知結果を記憶部4に保存したり、異常の検知結果をユーザに通知したりする。
 [異常検知の他の例]
 図4は、本開示の実施の形態に係る検知装置が異常検知に用いる設定情報およびデータ収集見積もりの一例を示す図である。
 図4を参照して、分析部3は、第4取得部として、車両情報の送信に関する車両10の設定内容を示す設定情報を取得する。たとえば、設定情報は、車両10による車両情報の送信周期および車両10が送信する車両情報の種類を含む。
 より詳細には、分析部3は、車両10ごとの、アップロード周期、データ種別およびサンプリング周期の設定内容を記憶部4から取得し、取得したアップロード周期およびサンプリング周期、ならびに車両情報1サンプル分の所定のデータ量に基づいて、車両10から送信される車両情報の単位時間あたりのデータ量の見積値Eを算出する。そして、分析部3は、車両10ごとの上記各設定内容および見積値Eを含む送信データテーブルTB10を作成し、記憶部4に保存する。なお、分析部3が見積値Eを算出する構成に限らず、上記単位時間あたりのデータ量が設定情報として記憶部4に登録されていてもよい。
 図4に示す送信データテーブルTB10において、車両IDが「A」の車両10は、アップロード周期が10回/時間であり、データ種別「ID1」「ID2」の車両情報をアップロードし、サンプリング周期すなわち車両情報の生成周期が10秒に1回であり、見積値Eは10メガバイト/時間である。車両IDが「B」の車両10は、アップロード周期が10回/時間であり、データ種別「ID1」「ID3」の車両情報をアップロードし、サンプリング周期が10秒に1回であり、見積値Eは15メガバイト/時間である。車両IDが「C」の車両10は、アップロード周期が20回/時間であり、データ種別「ID3」「ID4」の車両情報をアップロードし、サンプリング周期が5秒に1回であり、見積値Eは20メガバイト/時間である。
 図5は、本開示の実施の形態に係る検知装置が異常検知に用いるデータ収集計画表の一例を示す図である。
 図5を参照して、分析部3は、設定情報および稼働計画に基づいて、車両10からの車両情報の収集計画を作成する。
 より詳細には、分析部3は、記憶部4に保存された送信データテーブルTB10および稼働計画表TB1に基づいて、車両10ごとの車両情報の収集計画を示すデータ収集計画表TB11を作成し、記憶部4に保存する。
 図5に示すデータ収集計画表TB11は、各時間区間における「車両情報のアップロード周期/データ種別/アップロードされるデータ量」を示している。
 ある日「X」のデータ収集計画表TB11において、車両IDが「A」の車両10の収集計画は、0時から12時までが「40回/2個/40メガバイト」であり、12時から16時までが「0回/0個/0メガバイト」であり、16時から20時までが「40回/2個/40メガバイト」である。車両IDが「B」の車両10の収集計画は、0時から12時までが「40回/2個/60メガバイト」であり、12時から16時までが「0回/0個/0メガバイト」であり、16時から20時までが「40回/2個/60メガバイト」である。車両IDが「C」の車両10の収集計画は、0時から16時までが「80回/2個/80メガバイト」であり、16時から20時までが「0回/0個/0メガバイト」である。
 図6は、本開示の実施の形態に係る検知装置が異常検知に用いるデータ収集実績の一例を示す図である。
 図6を参照して、分析部3は、第2取得部として、第1取得部による車両情報の収集実績を取得する。より詳細には、分析部3は、定期的または不定期に、記憶部4に保存された車両情報の通信ログに基づいて、車両10ごとの車両情報の収集実績を示す収集実績テーブルTB12を作成し、記憶部4に保存する。
 図6に示す収集実績テーブルTB12は、図5に示すデータ収集計画表TB11と同様に、各時間区間における「車両情報のアップロード周期/データ種別/アップロードされるデータ量」を示している。
 ある日「X」の収集実績テーブルTB12において、車両IDが「A」の車両10の収集実績は、0時から12時までが「40回/1個/30メガバイト」であり、12時から20時までが「0回/0個/0メガバイト」である。車両IDが「B」の車両10の収集実績は、0時から12時までが「20回/2個/30メガバイト」であり、12時から16時までが「0回/0個/0メガバイト」であり、16時から20時までが「20回/2個/30メガバイト」である。車両IDが「C」の車両10の収集実績は、0時から4時までが「80回/1個/5メガバイト」であり、4時から8時までが「80回/2個/80メガバイト」であり、8時から12時までが「80回/1個/75メガバイト」であり、12時から16時までが「80回/2個/80メガバイト」であり、16時から20時までが「0回/0個/0メガバイト」である。
 検知部2は、設定情報、稼働計画および収集実績に基づいて、車両10に関する異常を検知する。たとえば、検知部2は、設定情報および稼働計画に基づく上述の収集計画と、収集実績とを比較し、比較結果に基づいて、車両10に関する異常を検知する。具体的には、検知部2は、データ収集計画表TB11と収集実績テーブルTB12とを比較することにより、異常の検知を行う。
 たとえば、検知部2は、設定情報および稼働計画に基づく収集計画と、収集実績とのかい離の指標値を算出し、指標値に基づいて異常を検知する。
 具体的には、時刻tにおける稼働計画をPtとし、データ収集実績をRtとし、閾値をTとすると、検知部2は、Rt/Ptを算出し、Rt/Pt≦Tの場合、時刻tにおいて、車両情報の収集量が少ないと判断する。Rt/Ptは、上記指標値の一例である。閾値Tは、たとえば50%であると仮定し、以下の説明を行う。
 [異常の判定基準の例1]
 検知部2は、上記「車両情報のアップロード周期/データ種別/アップロードされるデータ量」の各項目単独での異常判定を行う。具体的には、たとえば、検知部2は、「収集実績におけるアップロード周期Rt/稼働計画におけるアップロード周期Pt≦0.5」を満たす場合、異常であると判定する。
 なお、検知部2は、「車両情報のアップロード周期」および「アップロードされるデータ量」に関し、データ種別ごとに判定を行ってもよいし、複数のデータ種別をまとめて判定を行ってもよい。
 [異常の判定基準の例2]
 検知部2は、上記「車両情報のアップロード周期/データ種別/アップロードされるデータ量」の項目の組み合わせによる異常判定を行う。具体的には、たとえば、検知部2は、「収集実績におけるデータ種別の数Rt/稼働計画におけるデータ種別の数Pt≦0.5」かつ「収集実績におけるデータ量Rt/稼働計画におけるデータ量Pt≦0.5」を満たす場合、異常であると判定する。
 図6は、検知部2が、上述のように複数のデータ種別をまとめて判定した場合を示している。検知部2は、異常の判定基準の例1および例2のいずれの場合でも、車両IDが「A」の車両10において、0時から12時まで異常が発生しており、車両IDが「B」の車両10において、0時から12時まで異常が発生しており、16時から20時まで異常が発生しており、車両IDが「C」の車両10において、0時から4時まで異常が発生していると判断する。
 また、検知部2は、異常の判定基準の例1の場合、車両IDが「C」の車両10において、8時から12時まで異常が発生していると判断する。一方、検知部2は、異常の判定基準の例2の場合、車両IDが「C」の車両10において、「アップロードされるデータ量」が条件を満たさないため、8時から12時まで異常が発生していないと判断する。
 このように、指標値を用いる構成により、車両10の運転者が一時的に休憩したために車両情報が送信されない状態、および車両10が高速道路を走行中のためハザードランプの操作に関する車両情報が送信されない状態等において、異常を誤検知することを抑制することができる。
 なお、データ収集計画表TB11および収集実績テーブルTB12は、車両情報のアップロード周期、データ種別およびデータ量を含む構成に限らず、アップロード周期、データ種別およびデータ量のうちの一部を含む構成であってもよい。ただし、アップロード周期を含む構成により、車両情報の送信に関する異常を受信回数により簡単に判断することができる。また、データ種別を含む構成により、車両10および検知装置101間の通信が不安定なのでデータ量が少ないのか、特定のデータ種別の車両情報がアップロードされていないのでデータ量が少ないのか、等を判別することができる。
 [変形例1:異常の種類の判別]
 検知部2は、データ収集計画表TB11と収集実績テーブルTB12とを比較することにより、異常の種類の判別をさらに行う構成であってもよい。
 図7は、本開示の実施の形態に係る検知装置が検知する異常の種類の一例を示す図である。
 図7を参照して、検知部2は、たとえば、車両10からの車両情報のデータ種別が常に少ない異常A1と、車両10からの車両情報のアップロード回数が常に少ない異常A2と、車両10からの車両情報のデータ量が常に少ない異常A3と、車両10からの車両情報のデータ種別が一時的に少ない異常A4と、車両10からの車両情報のアップロード回数が一時的に少ない異常A5と、車両10からの車両情報のデータ量が一時的に少ない異常A6とを検知可能である。
 図8は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例1が異常検知に用いるデータ収集実績の一例を示す図である。
 図8を参照して、たとえば、検知部2は、時間区間ごとに稼働計画と収集実績とのかい離が発生したか否かを判断し、複数の時間区間におけるかい離の発生頻度に基づいて異常を検知する構成であってもよい。
 より詳細には、検知部2は、連続判定の閾値をNとし、Rt/Pt≦Tを満たす時間区間が直近M回中、N回以上発生した場合、図7で説明した「常に」に該当すると判断する。但し、Mは2以上の整数であり、NはM以下かつ2以上の整数である。
 図5および図8に示す例では、検知部2は、M=3かつN=2である場合、ある日「X」の0時から12時において、車両IDが「A」「B」の車両10で「常に」異常が発生していると判断する。また、検知部2は、16時から20時において、車両IDが「B」の車両10で「一時的に」異常が発生していると判断する。
 また、検知部2は、0時から4時および8時から12時において、車両IDが「C」の車両10で「一時的に」異常が発生していると判断する。なお、上述のように、検知部2は、異常の判定基準の例2の場合、8時から12時においては車両IDが「C」の車両10で異常が発生していないと判断してもよい。
 また、検知部2は、上記に限らず、たとえば、Rt/Pt≦Tを満たす時間区間が所定回数以上連続した場合、図7で説明した「常に」に該当すると判断する構成であってもよい。
 図8は、検知部2が、複数のデータ種別をまとめて判定した場合を示している。検知部2は、判定基準の例1および例2のいずれの場合でも、車両IDが「A」の車両10において、0時から12時まで異常A1,A3が発生しており、車両IDが「B」の車両10において、0時から12時まで異常A2,A3が発生しており、16時から20時まで異常A5,A6が発生しており、車両IDが「C」の車両10において、0時から4時まで異常A4,A6が発生していると判断する。
 また、検知部2は、判定基準の例1の場合、車両IDが「C」の車両10において、8時から12時まで異常A4が発生していると判断する。一方、検知部2は、判定基準の例2の場合、車両IDが「C」の車両10において、データ量が条件を満たさないため、8時から12時まで異常が発生していないと判断する。
 なお、検知部2は、異常の種類として図7で説明した「常に」「一時的に」を判別する構成に限らず、たとえば、Rt/Pt≦Tを満たす時間区間が直近M回中、N回以上発生した場合、異常であると判定し、N回未満発生した場合、異常が発生していないと判定する構成であってもよい。
 [変形例2:異常の発生箇所の特定]
 図9は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例2が異常検知に用いる伝送場所情報の一例を示す図である。
 図9を参照して、検知部2は、第5取得部として、車両情報の種類と車両10における場所との対応関係を示す伝送場所情報を取得する。
 具体的には、たとえば、検知部2は、データ種別と車両情報の伝送場所との対応関係を示す伝送場所テーブルTB21を記憶部4から取得する。伝送場所テーブルTB21は、たとえば車種ごとに作成され、記憶部4に登録されている。
 伝送場所テーブルTB21において、データ種別「ID1」の車両情報はCAN(Controller Area Network)バス1において伝送されるデータを含み、データ種別「ID2」の車両情報はCANバス2において伝送されるデータを含み、データ種別「ID3」の車両情報はLIN(Local Interconnect Network)において伝送されるデータを含み、データ種別「ID4」の車両情報はUSB(Universal Serial Bus)接続のカメラから出力されるデータを含む。
 検知部2は、異常を検知した場合、収集実績、設定情報に含まれる種類、および伝送場所情報に基づいて、異常の発生箇所を特定する。
 具体的には、図6に示す収集実績テーブルTB12において、車両IDが「A」の車両10の収集実績である「車両情報のアップロード周期/データ種別/アップロードされるデータ量」は、0時から12時までが「40回/1個/30メガバイト」であり、図5に示すデータ収集計画表TB11と比べてデータ種別およびデータ量が少ない。このため、検知部2は、記憶部4における通信ログおよびデータ種別の設定内容を参照し、当該車両10からたとえばデータ種別「ID2」の車両情報が得られている一方でデータ種別「ID1」の車両情報が得られていない場合、当該車両10におけるCANバス1において異常が発生していると判断する。
 [変形例3:かい離の指標値に応じた一覧表の作成]
 図10は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例3が作成する一覧情報の一例を示す図である。
 図10を参照して、分析部3は、稼働計画と収集実績とのかい離の指標値を算出し、当該指標値に基づいて、異常への対処が必要となる車両10の一覧情報を作成する構成であってもよい。
 具体的には、分析部3は、所望の時間区間における各車両10の上記指標値を示す指標値テーブルTB22を作成し、記憶部4に保存する。たとえば、検知部2は、算出したRt/Ptを、収集実績テーブルTB12における車両IDおよび時間区間に対応付けて、収集実績テーブルTB12に追加で登録する。分析部3は、検知部2により登録された収集実績テーブルTB12における指標値Rt/Ptを用いて、指標値テーブルTB22を作成する。
 図10に示す指標値テーブルTB22は、ある日「X」における0時から4時までの時間区間の、アップロード周期のRt/Pt、データ種別のRt/Pt、およびデータ量のRt/Ptを含み、かつデータ種別およびデータ量に関して昇り順にソートした表である。
 これにより、ユーザは、枠F1で囲まれた車両IDが「A」「X」「Y」の各車両10において、類似した異常が発生していることを簡単に把握することができる。
 [変形例4:検知結果のユーザへの提示]
 図11は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例4の構成を示す図である。図11を参照して、検知装置101の変形例4は、図2に示す検知装置101と比べて、さらに、設定部5を備える。通信部1、検知部2、分析部3および設定部5の一部または全部は、たとえば、1または複数のプロセッサを含む処理回路により実現される。記憶部4は、たとえば上記処理回路に含まれる不揮発性メモリである。
 設定部5は、たとえばユーザの操作に基づいて、車両情報の送信に関する車両10の設定内容を示す設定情報を作成し、記憶部4に保存する。
 図12は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例4が表示する設定画面の一例を示す図である。
 図12を参照して、設定部5は、設定情報の内容を登録するための設定画面G1を作成し、ノートPC(Personal Computer)等の図示しない端末装置に表示する処理を行う。より詳細には、設定部5は、設定画面G1を示す画面情報を作成し、通信部1および外部ネットワーク161経由で端末装置へ送信する。端末装置は、設定部5から受信した画面情報に基づいて、設定画面G1を表示する。
 設定画面G1は、取得したい車両情報のデータ種別を入力するためのチェックボックス、および各データのデータ収集周期を含む。図12に示す例では、車両Aの設定情報を示す設定画面G1において、CANバスにおいて伝送されるCANデータ、LINバスにおいて伝送されるLINデータ、およびUSBにおいて伝送されるUSBデータを、バスごとにそれぞれ選択可能である。なお、設定画面G1において、各データのデータ収集周期を入力可能であってもよい。
 具体的には、端末装置は、ユーザの操作に従い、データ収集周期100ミリ秒でCANデータ2,3を収集し、データ収集周期200ミリ秒でLINデータ2,3を収集し、データ収集周期100ミリ秒でUSBデータ1を収集し、かつデータ収集周期1000ミリ秒ですべてのデータを収集することを示す操作情報を検知装置101へ送信する。
 設定部5は、外部ネットワーク161および通信部1経由で端末装置から受信した操作情報に基づいて、設定情報を作成し、記憶部4に保存する。たとえば、この設定情報が車載装置202に登録されることにより、車載装置202は、当該設定情報の示す設定内容に従って車両情報を検知装置101へ送信する。設定情報は、たとえば、ユーザが車載装置202に登録してもよいし、検知装置101が設定情報を車載装置202へ送信することにより登録してもよい。
 また、たとえば、設定部5は、作成した設定情報に基づいて、車両10である車両Aからアップロードされるデータの想定データ量を算出し、設定画面G1に表示する処理を行う。図12に示す例では、車両Aから送信されるアップロード1回あたりの車両情報の想定データ量は、100キロバイトである。
 なお、端末装置は、ユーザによる車両10の稼働計画の入力操作を受け付ける構成であってもよい。この場合、通信部1は、車両10の稼働計画を示す操作情報を端末装置から受信し、受信した操作情報に基づいて稼働計画表TB1を作成し、記憶部4に保存する。
 図13は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例4が表示する監視画面の一例を示す図である。
 図13を参照して、検知部2は、異常が発生した車両情報の種類に基づく内容を画面に表示する処理を行う。
 より詳細には、検知部2は、異常の検知結果を示す監視画面G2を作成し、たとえば設定画面G1と同様に、監視画面G2を示す画面情報を作成して上記端末装置へ送信することにより、監視画面G2を上記端末装置に表示する処理を行う。
 監視画面G2は、日付と、想定アップロードデータ量すなわち1日当たりで車両10からアップロードされると想定される車両情報のデータ量と、実アップロードデータ量すなわち実際に車両からアップロードされた1日当たりの車両情報のデータ量と、アップロードされていない可能性のあるデータとを含む。また、監視画面G2は、推定される異常の原因、および異常に対する対策案を含む。
 図13に示す例では、車両Aからの車両情報の監視結果を示す監視画面G2において、想定アップロードデータ量が3.6ギガバイトであり、実アップロードデータ量が1.8ギガバイトであり、USBデータ1またはCANデータ2,3がアップロードされていない可能性があることが表示されている。また、監視画面G2において、USB1またはCANバス1における接続不良が異常の原因であり、車両AのドライバCへ連絡すべきである旨が表示されている。
 なお、検知部2は、1日単位に限らず、たとえば1時間当たりの想定アップロードデータ量および実アップロードデータ量を表示する構成であってもよいし、1日の現時点までの期間における想定アップロードデータ量および実アップロードデータ量を表示する構成であってもよい。
 また、検知部2は、異常の発生した車両AのドライバCへ異常の検知結果を自動的に通知する構成である場合、監視画面G2において、たとえば、車両AのドライバCへ連絡済みである旨、または車両10における機器の異常ランプを点灯させた旨を表示する構成であってもよい。
 変形例4を含む本開示の実施の形態において、車載装置202は、一例として車両10の出荷後に当該車両10に後付けされるデバイスである。既存デバイスと比べて後付けデバイスには当該後付けデバイスに起因する種々の不具合が想定されるところ、上記のように監視画面G2を表示する構成により、たとえば後付けデバイスに不具合が発生した場合において、知見の無いユーザであっても簡単に当該車載装置202の異常を把握することができる。これにより、効率的に不具合の原因切り分けを行い、たとえば回収対象となる後付けデバイスを減らし、回収作業等の負担を軽減することができる。
 [動作の流れ]
 図14は、本開示の実施の形態に係る検知装置が車両の異常を検知する際の動作手順を定めたフローチャートである。図14は、図3を用いて説明した処理を示している。
 図14を参照して、まず、検知装置101は、1または複数の車両10から車両情報を収集し、通信ログを作成して保存する(ステップS1)。
 次に、検知装置101は、一定期間のデータを収集するまで車両情報を収集し(ステップS2でNO)、一定期間のデータを収集した場合(ステップS2でYES)、車両情報の収集実績を示す収集実績テーブルTB2を作成する(ステップS3)。
 次に、検知装置101は、車両10の稼働計画を示す稼働計画表TB1を記憶部4から取得し(ステップS4)、収集実績テーブルTB2と稼働計画表TB1とを比較することにより、異常の検知を行う(ステップS5)。
 検知装置101は、異常が発生していないと判断した場合(ステップS6でNO)、車両情報の収集を継続する(ステップS1)。
 一方、検知装置101は、異常が発生したと判断した場合(ステップS6でYES)、検知結果を出力し(ステップS7)、車両情報の収集を継続する(ステップS1)。
 図15は、本開示の実施の形態に係る検知装置が車両の異常を検知する際の動作手順を定めたフローチャートである。図15は、上述の異常検知の他の例の処理を示している。また、図15は、変形例1,2の処理も含んでいる。
 図15を参照して、まず、検知装置101は、1または複数の車両10から車両情報を収集し、通信ログを作成して保存する(ステップS11)。
 次に、検知装置101は、一定期間のデータを収集するまで車両情報を収集し(ステップS12でNO)、一定期間のデータを収集した場合(ステップS12でYES)、車両情報の収集実績を示す収集実績テーブルTB12を作成する(ステップS13)。
 次に、検知装置101は、設定情報を記憶部4から取得し(ステップS14)、設定情報に基づいてデータ量の見積値Eを算出する(ステップS15)。
 次に、検知装置101は、車両10の稼働計画を示す稼働計画表TB1を記憶部4から取得し(ステップS16)、稼働計画および設定情報に基づいて、具体的には稼働計画表TB1および送信データテーブルTB10に基づいて、車両10からの車両情報の収集計画を示すデータ収集計画表TB11を作成する(ステップS17)。
 次に、検知装置101は、収集実績テーブルTB12とデータ収集計画表TB11とを比較することにより、異常の検知および異常の種類の判別を行う(ステップS18)。
 検知装置101は、異常が発生していないと判断した場合(ステップS19でNO)、車両情報の収集を継続する(ステップS11)。
 一方、検知装置101は、異常が発生したと判断した場合(ステップS19でYES)、車両情報の伝送場所を示す伝送場所テーブルTB21を記憶部4から取得し(ステップS20)、収集実績テーブルTB12、送信データテーブルTB10の示すデータ種別の設定内容および伝送場所テーブルTB21に基づいて、異常の発生箇所を特定する(ステップS21)。
 次に、検知装置101は、たとえば異常の種類および異常の発生箇所を示す検知結果を出力し(ステップS22)、車両情報の収集を継続する(ステップS11)。なお、検知装置101は、上述の監視画面G2を表示する処理を行ってもよい(ステップS22)。
 図16は、本開示の実施の形態に係る検知装置の変形例3が一覧情報を作成する際の動作手順を定めたフローチャートである。
 図16を参照して、まず、検知装置101は、各車両10の異常の検知結果を記憶部4から取得する(ステップS31)。
 次に、検知装置101は、異常が発生した車両10ごとの、稼働計画に基づく収集計画と収集実績とのかい離の指標値Rt/Ptを、たとえば記憶部4における収集実績テーブルTB12から取得する(ステップS32)。
 次に、検知装置101は、収集実績テーブルTB12における指標値Rt/Ptを用いて、一覧情報たとえば図10に示すような指標値テーブルTB22を作成し、記憶部4に保存する(ステップS33)。
 なお、検知装置101の機能の一部または全部が、クラウドコンピューティングによって提供されてもよい。すなわち、本開示の実施の形態に係る検知装置が、複数のサーバによって構成されるクラウドサーバであってもよい。
 上述の実施形態の各処理(各機能)は、1または複数のプロセッサを含む処理回路(Circuitry)により実現される。上記処理回路は、上記1または複数のプロセッサに加え、1または複数のメモリ、各種アナログ回路、各種デジタル回路が組み合わされた集積回路等で構成されてもよい。上記1または複数のメモリは、上記各処理を上記1または複数のプロセッサに実行させるプログラム(命令)を格納する。上記1または複数のプロセッサは、上記1または複数のメモリから読み出した上記プログラムに従い上記各処理を実行してもよいし、予め上記各処理を実行するように設計された論理回路に従って上記各処理を実行してもよい。上記プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、およびASIC(Application Specific Integrated Circuit)等、コンピュータの制御に適合する種々のプロセッサであってよい。なお、物理的に分離した上記複数のプロセッサが互いに協働して上記各処理を実行してもよい。たとえば、物理的に分離した複数のコンピュータのそれぞれに搭載された上記プロセッサがLAN(Local Area Network)、WAN (Wide Area Network)、およびインターネット等のネットワークを介して互いに協働して上記各処理を実行してもよい。上記プログラムは、外部のサーバ装置等から上記ネットワークを介して上記メモリにインストールされても構わないし、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、および半導体メモリ等の記録媒体に格納された状態で流通し、上記記録媒体から上記メモリにインストールされても構わない。
 上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
 以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
 [付記1]
 検知装置であって、
 車両から前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を取得する第1取得部と、
 前記第1取得部による前記車両情報の収集実績を取得する第2取得部と、
 前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画を取得する第3取得部と、
 前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知する検知部とを備え、
 前記検知装置は、さらに、
 前記設定情報および前記稼働計画に基づいて、前記車両情報の収集計画を作成する分析部を備え、
 前記検知部は、前記収集計画と前記収集実績とを比較し、比較結果に基づいて、前記車両に関する異常を検知する、検知装置。
 [付記2]
 処理回路を備え、
 前記処理回路は、
 車両から前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を取得し、
 前記第1取得部による前記車両情報の収集実績を取得し、
 前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画を取得し、
 前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知する、検知装置。
 1 通信部
 2 検知部
 3 分析部
 4 記憶部
 5 設定部
 10 車両
 101 検知装置
 102 車載装置
 161 外部ネットワーク
 202 車載装置
 301 通信システム
 A1,A2,A3,A4,A5,A6 異常
 F1 枠
 TB1 稼働計画表
 TB10 送信データテーブル
 TB11 データ収集計画表
 TB2,12 収集実績テーブル
 TB21 伝送場所テーブル
 TB22 指標値テーブル

Claims (10)

  1.  車両から前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を取得する第1取得部と、
     前記第1取得部による前記車両情報の収集実績を取得する第2取得部と、
     前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画を取得する第3取得部と、
     前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知する検知部とを備える、検知装置。
  2.  前記検知装置は、さらに、
     前記車両情報の送信に関する前記車両の設定内容を示す設定情報を取得する第4取得部を備え、
     前記検知部は、前記設定情報、前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知する、請求項1に記載の検知装置。
  3.  前記設定情報は、前記車両による前記車両情報の送信周期および前記車両が送信する前記車両情報の種類の少なくともいずれか一方を含む、請求項2に記載の検知装置。
  4.  前記設定情報は、前記車両が送信する前記車両情報の種類を含み、
     前記検知装置は、さらに、
     前記種類と前記車両における前記車両情報の伝送場所との対応関係を示す伝送場所情報を取得する第5取得部を備え、
     前記検知部は、前記異常を検知した場合、前記収集実績、前記設定情報に含まれる前記種類、および前記伝送場所情報に基づいて、前記異常の発生箇所を特定する、請求項2または請求項3に記載の検知装置。
  5.  前記稼働計画は、複数の時間区間に分割されており、
     前記検知部は、前記時間区間ごとに前記稼働計画と前記収集実績とのかい離が発生したか否かを判断し、複数の前記時間区間における前記かい離の発生頻度に基づいて前記異常を検知する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検知装置。
  6.  前記検知装置は、さらに、
     前記稼働計画と前記収集実績とのかい離の指標値を算出し、前記指標値に基づいて、前記異常への対処が必要となる前記車両の一覧情報を作成する分析部を備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の検知装置。
  7.  前記設定情報は、前記車両が送信する前記車両情報の種類を含み、
     前記検知部は、前記異常が発生した前記車両情報の種類に基づく内容を画面に表示する処理を行う、請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の検知装置。
  8.  車両に搭載される車載装置と、
     検知装置とを備え、
     前記車載装置は、前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を前記検知装置へ送信し、
     前記検知装置は、前記検知装置における前記車両情報の収集実績および前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知する、検知システム。
  9.  検知装置における検知方法であって、
     車両から前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を取得するステップと、
     前記検知装置による前記車両情報の収集実績を取得するステップと、
     前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画を取得するステップと、
     前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知するステップとを含む、検知方法。
  10.  検知装置において用いられる検知プログラムであって、
     コンピュータを、
     車両から前記車両の識別情報を含む情報であって前記車両に関する車両情報を取得する第1取得部と、
     前記第1取得部による前記車両情報の収集実績を取得する第2取得部と、
     前記識別情報に対応する前記車両の稼働計画を取得する第3取得部と、
     前記収集実績および前記稼働計画に基づいて、前記車両に関する異常を検知する検知部、
    として機能させるための、検知プログラム。
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