JP5160306B2 - 電気接続箱に取り付けるグロメット - Google Patents

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Description

本発明は、電気接続箱に取り付けるグロメットに関し、特に、電気接続箱に設けた1つの電線挿通口に複数組の電線群を挿通するグロメットに関する。
例えば、自動車のエンジンルーム等の被水領域に設置される電気接続箱から電線を引き出す場合や電気接続箱内に電線を引き込む場合、該電線をグロメットに挿通し、該グロメットを電気接続箱の外壁に設けた開口部に取り付け、電線を伝って電気接続箱内に水が浸入しないように止水を図っている。
この種の電気接続箱に複数の電線群を引き込む場合は、図8に示すように、各電線群4a、4bを個別のグロメット3a、3bに挿通し、該グロメット3a、3bを電気接続箱のケース1の外壁に設けた開口部2a、2bに取り付けることが行われている。(特開2006−280038号公報参照)
この場合、各電線群4a、4bの外周にグロメット3a、3bをそれぞれ密着して取り付けることができるため、高い止水性を確保することができる。しかしながら、各電線群4a、4bのそれぞれにグロメット3a、3bを取り付けることにより、配線スペースが大きくなるうえ、電気接続箱のケース1に複数の開口部2a、2bを設ける必要があり、ケースが複雑になると共に、ケース1の強度低下を招きやすい点に課題があった。
一方、電気接続箱に取り付けるグロメットの例ではないが、図9に示すグロメット5は、複数の電線群8a、8bを挿通する2つの電線挿通筒部7a、7bをグロメット本体6に一体に設けている。(特開2003−102120号公報参照)
このグロメット5は、一つのグロメットに複数組の電線群8a、8bを挿通できるため、配線スペースを縮小できるうえ、グロメット5の構造を電気接続箱に取り付けるグロメットに応用すれば、電気接続箱のケースに設ける開口部の数および面積を減らすことができ、ケースの強度低下を防止できると考えられる。
しかしながら、前記グロメット5は電線群8a、8bが同一工程で製造される場合には使用できるが、電線群8a、8bの製造工程が異なる場合、各電線群8a、8bへのグロメット取り付け工程も異なってくるため、複数の電線挿通筒部7a、7bを一体に設けた1つのグロメット5では対応できなくなる。
特開2006−280038号公報 特開2003−102120号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、製造工程の異なる複数組の電線群に装着できると共に優れた止水性を備え、かつ、電気接続箱に設ける電線挿通用の開口部の数および面積を減らすことができる電気接続箱に取り付けるグロメットの提供を課題としている。
前記課題を解決するために、本発明は、電気接続箱の外壁に設けた1つの電線挿通口に装着され、該電線挿通口を通す複数組の電線群に外装するグロメットであって、
複数個の分割グロメット部材を備え、該分割グロメット部材はそれぞれ1つの電線挿通用の筒部と、該筒部の外周面から突設した連結部を備え、
前記各連結部に互いに嵌合する凹凸部を設けていると共に、該凹凸部を嵌合して一体的に連結した状態で、前記電線挿通口の内周面に嵌合する構成とし、かつ、
前記分割グロメット部材の筒部を通す電線群の先端に接続した電気部品が、前記筒部を最大に拡径した状態でも挿通不可の場合には、該分割グロメット部材に軸線方向の全長にスリットを設けていることを特徴とする電気接続箱に取り付けるグロメットを提供している。
前記グロメットは複数の分割グロメット部材を備えているため、該グロメットに挿通する複数組の電線群のワイヤハーネス製造工程が異なる箇所でなされても、各電線群に個別に前記分割グロメット部材を取り付けることができる。
また、1組(1束)の電線群は1つの分割グロメット部材に挿通させ、異なる組の電線群は別々に分割グロメット部材に通すため、各分割グロメット部材の1つの電線挿通用筒部内に1組の電線群の外周と電線挿通用筒部の内周面とを隙間なく密着させることができ、優れた止水性を備えることができる。
さらに、各分割グロメット部材の電線挿通用筒部の貫通方向(軸線方向)を、該電線挿通用筒部に挿通される電線群の経路に個別に対応させることができるため、経路規制や配線スペースの条件が厳しい箇所においても精密に対応することができる。
さらにまた、前記複数の分割グロメット部材は、前記連結部に設けた凹凸部の嵌合によって一体的に連結でき、この連結状態で一つの電線挿通口に取り付けることができるため、分割グロメットの電線挿通口への取り付けを簡単に行うことができる。また、従来のように各電線群を挿通した複数のグロメットを異なる複数の開口部に取り付けていた場合に比して、配線スペースを縮小できると共に、開口部の数および面積を減らすことができるため電気接続箱のケースの強度を高めることができる。
前記連結部を一体的に連結して、前記電線挿通口の内周面に嵌合した状態で、前記電線挿通口の両側周縁に沿って突出する位置決めリブを前記連結部の外面に設けていることが好ましい。
これにより、電気接続箱内部への電線挿通口からの浸水を防止でき、かつ、グロメットの電気接続箱への取り付け作業性が向上するうえ装着安定性も高めることができる。
前記分割グロメット部材の筒部を通す電線群の先端に接続した電気部品が、前記筒部を最大に拡径した状態でも挿通不可の場合には、該分割グロメット部材に軸線方向の全長にスリットを設けている。
前記スリットにより、大型の電気部品を接続した電線群であっても、グロメット用拡径機などの特別の設備を用いることなく容易にグロメットを電線群に装着することができるため、作業性を向上でき、製造コストも削減できる。
前記電気部品は前記電気接続箱内に収容するリレーブロック、ヒューズブロックまたはコネクタブロックである。
具体的には、前記分割グロメット部材は2個とし、
1つの分割グロメット部材に通す電線群は前記電気部品と予め接続し、前記電気接続箱に収容した前記電気部品から前記電気接続箱の外部へと引き出す電線群であり、
前記他の1つの分割グロメット部材に予め貫通させた電線群は、前記電線挿通口から前記電気接続箱の内部に挿入し、該電気接続箱の外壁の他の電線挿通口から引き出す電線群である場合に好適に用いられる。
前記複数の分割グロメット部材に挿通した電線群が、前記電気接続箱の外部で異なる方向に配線されるように、前記分割グロメット部材は前記筒部が互いに所定の角度をもって連結される。
上述したように、本発明に係るグロメットは、複数個の分割グロメット部材に分離できるため、製造工程が異なる電線群であっても、各電線群に各製造工程において個別に分割グロメット部材を装着することができる。
また、一組の電線群に一つの分割グロメット部材を割り当てることにより、各電線群の外周を各電線挿通用筒部の内周面に隙間なく密着させることができるため、優れた止水性も確保できる。
さらに、各分割グロメット部材の電線挿通用筒部の軸線方向を、該電線挿通用筒部内を挿通する電線群の経路と一致するように設定することができるため、経路や配線スペースの条件が厳しい箇所においても正確に対応することができる。
また、複数の分割グロメット部材を一体的に連結した状態で一つの電線挿通口に取り付けることができるため、配線スペースや、電気接続箱に設ける電線挿通口の数および開口面積を減らすことができ、電気接続箱のケース強度を高めることができる。
さらにまた、各分割グロメット部材に全長スリットを設けると、端部に大型の電気部品を接続した電線群でも、特別な設備を用いることなく容易に分割ブロック部材に挿通することができるため、作業性を向上できると共に、製造コストを抑えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図6に、本発明の第一実施形態に係るグロメット10を示す。
グロメット10は、図1および図6に示すように、自動車に搭載される電気接続箱50のケース51の外壁の角部に設けた1つの電線挿通口54に装着される。
前記ケース51は、図1に示すように、ケース本体52と、該ケース本体52の下面に被せるロアケース53と、該ケース本体52の上面に被せる図示しないアッパケースとからなる。
ケース本体52の周壁52aには、下端から略円弧状に切り欠いて本体側電線挿通口55を凹設し、該本体側電線挿通口55の周縁から外方へ断面略半円環形状の本体側グロメット取付片58を突設している。該本体側電線挿通口55の内周面には、ケース本体52の周壁52aと面一に連続するグロメット嵌合リブ60を突設している。
ロアケース53の周壁53aには、上端から略円弧状に切り欠いてロア側電線挿通口56を凹設し、該ロア側電線挿通口56の周縁から外方へ断面略半円環形状のロア側グロメット取付片59を突設している。該ロア側電線挿通口56の内周面には、ロアケース53の周壁53aと面一に連続するグロメット嵌合リブ61を突設している。
前記ケース本体52とロアケース53は、ケース本体52の周壁52aより突設したロック爪62を、ロアケース53から突設した被ロック枠部63に係止して互いにロック結合される。このロック結合状態において、ケース本体52の前記本体側電線挿通口55とロアケース53の前記ロア側電線挿通口56とが連続して、一つの電線挿通口54が形成されると共に、前記本体側グロメット取付片58とロア側グロメット取付片59が組み合わされて略円筒形状のグロメット取付筒部57が形成される構成としている。
前記グロメット10は、図1および図2に示すように、互いに分離可能に連結される2個の第一、第二分割グロメット部材11、12からなり、該第一、第二分割グロメット部材11、12はそれぞれゴムまたはエラストマーで一体成形している。
第一分割グロメット部材11は、図3に示すように、先端にリレーブロック43を接続した電線群41に外装して前記ケース本体52の本体側電線挿通口55に装着されるものであり、電線挿通用筒部13と、該電線挿通用筒部13の外周から突設した連結部14とを一体に備えている。電線挿通用筒部13は、その内径を電線群41の外周に密嵌する寸法とすると共に、図6(B)に示すように、軸線方向Aを電線群41の経路と一致させている。
前記連結部14は、図2(A)(B)に示すように、電線挿通用筒部13の外周から互いに離隔して突設した内側壁部15と外側壁部16と、該内側壁部15と外側壁部16とを連結する周壁部17とで囲まれてなる。
前記周壁部17は、前記第二の分割グロメット部材12の後述する連結部24と対向する連結面17aを平面とし、前記グロメット取付筒部57の内周面に当接する外周面17bを湾曲面としている。
前記内側壁部15は、図6(B)に示すように、前記ケース本体52の周壁52aと連続して前記本体側電線挿通口55の周縁と電線挿通用筒部13の外周面との隙間を閉鎖する形状としている。前記外側壁部16は、図6(A)に示すように、前記本体側グロメット取付片58の先端開口周縁部58aと電線挿通用筒部13の外周面との隙間を閉鎖する形状としている。
前記内側壁部15と外側壁部16の外周縁部は、図2(A)(B)に示すように、前記周壁部17の前記外周面17bの表面よりも外方に突出させて、内側位置決めリブ19aおよび外側位置決めリブ19bを形成している。
前記連結部14の周壁部17の前記外周面17bには、図2(B)に示すように、前記内側壁部15に沿った位置に、前記ケース本体52のグロメット嵌合リブ60に嵌合する溝部18を形成している。
前記連結部14の周壁部17の前記連結面17aには、図2(B)に示すように、連結用突起20を突設すると共に、第二分割ブロック部材12の後述する連結用突起30を嵌合する連結用穴21を凹設している。
前記第一分割グロメット部材11の軸線方向の全長には、図2(B)に示すように、前記電線挿通用筒部13の内周面から外周面、さらに連結部14の前記連結面17aにかけて分断する1本のスリット22を設けている。該スリット22の幅は1mmに設定している。
前記連結部14は、電線挿通用筒部13の外周面から前記連結面17a側への突出高さを小さく設定しており、前記スリット22の形成箇所では突出量をゼロとしている。
第二分割グロメット部材12は、車体の所要箇所に予め配索された電線群42に外装して前記ロアケース53のロア側電線挿通口56に装着される。図2(A)(C)に示すように、電線挿通用筒部23と、該電線挿通用筒部23の外周から突設した連結部24とを一体に備えている。電線挿通用筒部23は、その内径を電線群42の外周面に密嵌する寸法とすると共に、図6(B)に示すように、その軸線方向Bを電線群42の経路と一致させている。該軸線方向Bは、前記第一分割グロメット部材11の軸線方向Aとは異なっている。
前記連結部24は、電線挿通用筒部23の外周から互いに離隔して突設した内側壁部25と外側壁部26と、該内側壁部25と外側壁部26とを連結する周壁部27とで囲んでいる。
前記周壁部27は、前記第一分割グロメット部材11の連結部14と対向する連結面27aを平面とし、前記グロメット取付筒部57の内周面に当接する外周面27bを湾曲面としている。
前記内側壁部25は、図5(B)に示すように、前記ロアケース53の周壁53aと連続して前記ロア側電線挿通口56の周縁と電線挿通用筒部23の外周面との隙間を閉鎖する形状としている。前記外側壁部26は、前記ロア側グロメット取付片59の先端開口周縁部59aと電線挿通用筒部23の外周面との隙間を閉鎖する形状としている。
前記内側壁部25と外側壁部26の外周縁部は、図2(A)(C)に示すように、前記周壁部27の前記外周面27bの表面よりも外方に突出させて、内側位置決めリブ29aおよび外側位置決めリブ29bを形成している。
該内側位置決めリブ29aおよび前記内側位置決めリブ19aは電線挿通口からグロメットが抜け出すのを防止する抜けとめ機能を有している。
前記連結部24の周壁部27の前記外周面27bには、図2(A)に示すように、前記内側壁部25に沿った位置に、前記ロアケース53のグロメット嵌合リブ61に嵌合する溝部28を形成している。
前記連結部24の周壁部27の前記連結面27aには、図2(A)に示すように、前記第一分割グロメット部材11の連結用穴21に嵌合する連結用突起30を突設すると共に、第一分割ブロック部材11の連結用突起20と嵌合する連結用穴31を凹設している。該連結面27aの形状および大きさは、前記第一分割グロメット部材11の連結面17aと同一形状および同一大きさとしている。
前記第二分割グロメット部材12の軸線方向の全長には、図2(A)に示すように、前記電線挿通用筒部23の内周面から外周面、さらに連結部24の前記連結面27aにかけて分断する1本のスリット32を設けている。該スリット32の幅は1mmに設定している。
前記連結部24は、電線挿通用筒部23の外周面から前記連結面27a側への突出高さは小さく設定し、後述のように第一、第二分割グロメット部材11、12を連結した状態において、第一分割グロメット部材11の電線挿通用筒部13と第二分割グロメット部材12の電線挿通用筒部23とが近接するようにしている。
次に、図3乃至図6を用いて、前記構成のグロメット10を電線群41、42に外装して電気接続箱50のケース51に取り付ける手順を説明する。
まず、ワイヤハーネス製造工程において、先端に大型のリレーブロック43を接続した電線群41に第一グロメット部材11を取り付ける。このとき、図3(A)に示すように、第一分割グロメット部材11の前記スリット22を開いて電線群41を電線挿通用筒部13内に挿通する。挿通後に図3(B)に示すように、電線挿通用筒部13のうち連結部14の外側壁部16より外方に突出した部分の全長に粘着テープ45をハーフラップ巻きしてスリット22を閉鎖する。
ついで、電線群41に接続した前記リレーブロック43を、ケース本体52内のリレーブロック収容部(図示せず)に嵌合する。
一方、電線群42には第二分割グロメット12を取り付ける。この場合も、図3(A)(B)に示す第一分割グロメット部材11と同様に、第二分割グロメット部材12のスリット32を開いて電線群42を電線挿通用筒部23内に挿通し、挿通後に、電線挿通用筒部23のうち連結部24の外側壁部26より外方に突出した部分の全長に粘着テープ45をハーフラップ巻きしてスリット32を閉鎖する。
ついで、第一分割グロメット部材11の前記連結面17aの連結用突起20および連結用穴21を、第二分割グロメット部材12の前記連結面27aの連結用穴31および連結用突起30にそれぞれ嵌合させて、図4に示すように、第一分割グロメット部材11と第二分割グロメット部材12とを所定の角度をもって連結し、一体化したグロメット10を形成する。
次に、図5(A)(B)に示すように、ロアケース53のグロメット嵌合リブ61を第二分割グロメット部材12の溝部28に嵌め込み、第二分割グロメット部材12の内側位置決めリブ29aをロア側電線挿通口56の周縁部内側に係止し、外側位置決めリブ29bをロア側グロメット取付片59の先端開口周縁部59aの外側に係止し、ロアケース53に対してグロメット10を位置決め固定する。電線群42は、第二分割グロメット部材12を介してロア側電線挿通口56からロアケース53内に引き込み、そのまま該ロアケース53に設けた図示しない他の電線挿通口から引き出しておく。
次に、図6(A)に示すように、ロアケース53および第一分割グロメット部材11の上にケース本体52を被せ、該ケース本体52のグロメット嵌合リブ60を第一分割グロメット部材11の溝部18に嵌め込み、図6(B)に示すように、第一分割グロメット部材11の内側位置決めリブ19aを本体側電線挿通口55の周縁部内側に係止し、外側位置決めリブ19bを本体側グロメット取付片58の先端開口周縁部58aの外側に係止する。
最後に、図6(A)に示すように、ケース本体52のロック爪62をロアケース63の被ケース枠部63に挿入係止して、ケース本体52とロアケース53とを互いにロック結合する。
これにより、グロメット10は、本体側グロメット取付片58とロア側グロメット取付片59とで構成されるグロメット取付筒部57に位置決め固定され、電線群41、42は、本体側電線挿通口55とロア側電線挿通口56とで構成される一つの電線挿通口54内を貫通し、かつ、それぞれの経路規制に従って異なる方向に配線される。
このように、前記構成のグロメット10は、それぞれ1つの電線挿通用筒部13、23を備えた小型の第一分割グロメット部材11と第二分割グロメット部材12とに分離して個別に扱うことができる。
従って、電気接続箱内に収容するリレーブロック43が端末に接続された電線群41と、電気接続箱内を貫通させる電線群42とに夫々装着する第一、第二分割グロメット部材11、12とを、車両組み立て工程において連結して電気接続箱の1つの電線挿通口に組みつけることができる。
さらに、第一、第二分割グロメット部材11、12の互いの連結用突起20、30と連結用穴21、31を嵌合して予め連結し、複数の電線群41、42を一つのグロメット10で外装された状態として、電気接続箱50の一つの電線挿通口54に挿通させることができる。しかも、第一分割グロメット部材11の電線挿通用筒部13と第二分割グロメット部材12の電線挿通用筒部23を、連結状態において互いに近接するように設定しているため、一体化したグロメット10の径を一般的なグロメットと殆ど大差ない径とすることができる。従って、電気接続箱50のケース51に設ける電線挿通口54の数および開口面積を減らすことができるため、ケース51の強度低下を防止できるうえ、電線群41、42の配線スペースの縮小も可能となる。
また、第一、第二分割グロメット部材11、12に設けた各電線挿通用筒部13、23の貫通方向A、Bは、それぞれ内部に挿通する電線群41、42の経路と一致させているため、正確な経路規制が可能となり、電線群41、42の余長や配線スペースの余裕がない場合でも的確に対応することができる。
さらにまた、第一、第二分割グロメット部材11、12には全長にスリット22、32を設けているため、電線群41のように端末に大型の電気部品が接続されている場合でも、特別な拡径機を用いることなく容易に電線群を挿通することができ、作業性を向上できると共に製造コストも抑えることができる。
なお、前記第一実施形態においては、第二分割グロメット部材12に、電気接続箱50内をスルーする電線群42を挿通しているが、これに限定されるものではなく、電気接続箱50内の収容されるヒューズブロックまたはコネクタブロックを端末に接続した電線群に第二分割グロメット部材12を取り付け、該電線群と、第一分割グロメット部材11に挿通した電線群41とを、電気接続箱50の外部で異なる方向に配線する構成としてもよい。
あるいは、グロメットを3つの分割グロメット部材からなる構成とし、電気接続箱50内に収容されるリレーブロック、ヒューズブロック、コネクタブロックをそれぞれ端末に接続した3束の電線群を各分割グロメット部材に挿通し、電気接続箱50の一つの電線挿通口54に挿通する構成としてもよい。
さらに、第一、第二分割グロメットを連結する連結用突起と連結用穴とは、図7(A)に示すように突条20ー1(30ー1)と溝21−1(31−1)でも良い。さらに、図7(B)に示すようにT字状の突起と20−2(30−2)、該突起が嵌合するアリ溝21−2(31−2)でもよい。
本発明の第一実施形態に係るグロメットと該グロメットを取り付ける電気接続箱のケース本体およびロアケースの斜視図である。 図1に示すグロメットの分解斜視図であり、(A)はグロメットの分割状態を示す図、(B)は第一分割グロメット部材を連結面側からみた図、(C)は第二分割グロメット部材を外周面側からみた図である。 電線群への第一分割グロメット部材の装着作業示す説明斜視図であり、(A)は第一分割グロメット部材への電線群の挿通作業を示す図、(B)は挿通後に第一分割グロメット部材にテープ巻き作業を示す図である。 第一、第二分割グロメット部材を連結した状態を示す斜視図である。 ロアケースにグロメットを取り付けた状態を示し、(A)はその斜視図、(B)は第二分割グロメット部材とロアケースとの嵌合構造を示す説明斜視図である。 電気接続箱へのグロメットの取り付け完了状態を示し、(A)は斜視図、(B)は説明平面図である。 (A)(B)は変形例を示す要部斜視図である。 従来例の図である。 他の従来例の図である。
符号の説明
10 グロメット
11 第一分割グロメット部材
12 第二分割グロメット部材
13、23 電線挿通用筒部
14、24 連結部
17、27 周壁部
17a、27a 連結面
20、30 連結用突起
21、31 連結用穴
22、32 スリット
41、42 電線群
50 電気接続箱
51 ケース
54 電線挿通口

Claims (4)

  1. 電気接続箱の外壁に設けた1つの電線挿通口に装着され、該電線挿通口を通す複数組の電線群に外装するグロメットであって、
    複数個の分割グロメット部材を備え、該分割グロメット部材はそれぞれ1つの電線挿通用の筒部と、該筒部の外周面から突設した連結部を備え、
    前記各連結部に互いに嵌合する凹凸部を設けていると共に、該凹凸部を嵌合して一体的に連結した状態で、前記電線挿通口の内周面に嵌合する構成とし、かつ、
    前記分割グロメット部材の筒部を通す電線群の先端に接続した電気部品が、前記筒部を最大に拡径した状態でも挿通不可の場合には、該分割グロメット部材に軸線方向の全長にスリットを設けていることを特徴とする電気接続箱に取り付けるグロメット。
  2. 前記連結部を一体的に連結して、前記電線挿通口の内周面に嵌合した状態で、前記電線挿通口の両側周縁に沿って突出する位置決めリブを前記連結部の外面に設けている請求項1に記載の電気接続箱に取り付けるグロメット。
  3. 前記分割グロメット部材は2個であり、
    1つの分割グロメット部材に通す電線群は前記電気部品と予め接続し、前記電気接続箱に収容した前記電気部品から前記電気接続箱の外部へと引き出す電線群であり、
    他の1つの分割グロメット部材に予め貫通させた電線群は、前記電線挿通口から前記電気接続箱の内部に挿入し、該電気接続箱の外壁の他の電線挿通口から引き出す電線群である請求項1または請求項2に記載の電気接続箱に取り付けるグロメット。
  4. 前記複数の分割グロメット部材に挿通した電線群が、前記電気接続箱の外部で異なる方向に配線されるように、前記分割グロメット部材は前記筒部が互いに所定の角度をもって連結される請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気接続箱に取り付けるグロメット。
JP2008139106A 2008-05-28 2008-05-28 電気接続箱に取り付けるグロメット Expired - Fee Related JP5160306B2 (ja)

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