JP2018182849A - プロテクタ、ワイヤハーネス、及び、固定構造 - Google Patents

プロテクタ、ワイヤハーネス、及び、固定構造 Download PDF

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Abstract

【課題】汎用性、及び、組み付け作業性を向上することができるプロテクタ、ワイヤハーネス、及び、固定構造を提供することを目的とする。【解決手段】ワイヤハーネスWHに適用されるプロテクタ1は、平坦面10fを有する底部10a、一対の側壁部10b、10c、及び、一対の曲面部10d、10eによって囲われた平坦面10f側の空間部11に導電性の配索材Wが挿通される本体部10と、第1方向Xに沿って間隔をあけて一対で設けられ、それぞれ、底部10aを貫通して空間部11の内外を連通し、配索材W及び底部10aに巻き回されて当該配索材Wを当該本体部10に固定する結束部材101を挿通可能である一対の貫通孔20とを備え、一対の貫通孔20は、少なくとも一方が第1方向Xに沿って底部10aの平坦面10fと曲面部10d、10eとに渡って延在することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、プロテクタ、ワイヤハーネス、及び、固定構造に関する。
車両等に搭載されるワイヤハーネスのプロテクタ等において電線群を固定する従来の構造として、例えば、特許文献1には、底壁と、該底壁の幅方向の両端縁から突出する側壁とで電線通路を形成しているプロテクタが開示されている。このプロテクタは、底壁の長さ方向先端側に仕切壁が立設されることで電線通路が分割されている。そして、プロテクタは、分割された電線通路のそれぞれの先端開口に沿った位置に、底壁と側壁の少なくともいずれか一方に2個以上の締結バンド用の通し穴が設けられている。プロテクタは、これら2個の通し穴に1本の締結バンドのバンド片を連続して通し、電線通路に挿通された電線群に巻き付けて締結固定する構成としている。
特開2010−051096号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のプロテクタは、例えば、汎用性の向上、及び、組み付け作業性の向上の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、汎用性、及び、組み付け作業性を向上することができるプロテクタ、ワイヤハーネス、及び、固定構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るプロテクタは、平坦面を有する底部、第1方向に対して前記底部の前記平坦面を挟んで両側に設けられ前記第1方向と前記平坦面とに交差する第2方向に沿って延在する一対の側壁部、及び、前記底部の端部と前記側壁部とをそれぞれ接続し曲面状に形成された一対の曲面部を含み、前記底部、前記一対の側壁部、及び、前記一対の曲面部によって囲われた前記平坦面側の空間部に導電性の配索材が挿通される本体部と、前記第1方向に沿って間隔をあけて一対で設けられ、それぞれ、前記底部を貫通して前記空間部の内外を連通し、前記配索材及び前記底部に巻き回されて当該配索材を当該本体部に固定する結束部材を挿通可能である一対の貫通孔とを備え、前記一対の貫通孔は、少なくとも一方が前記第1方向に沿って前記底部の前記平坦面と前記曲面部とに渡って延在することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るワイヤハーネスは、導電性の配索材と、前記配索材に装着され当該配索材を保護するプロテクタとを備え、前記プロテクタは、平坦面を有する底部、第1方向に対して前記底部の前記平坦面を挟んで両側に設けられ前記第1方向と前記平坦面とに交差する第2方向に沿って延在する一対の側壁部、及び、前記底部の端部と前記側壁部とをそれぞれ接続し曲面状に形成された一対の曲面部を含み、前記底部、前記一対の側壁部、及び、前記一対の曲面部によって囲われた前記平坦面側の空間部に前記配索材が挿通される本体部と、前記第1方向に沿って間隔をあけて一対で設けられ、それぞれ、前記底部を貫通して前記空間部の内外を連通し、前記配索材及び前記底部に巻き回されて当該配索材を当該本体部に固定する結束部材を挿通可能である一対の貫通孔とを備え、前記一対の貫通孔は、少なくとも一方が前記第1方向に沿って前記底部の前記平坦面と前記曲面部とに渡って延在することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る固定構造は、導電性の配索材が載置される平坦面を有する固定部、第1方向に対して前記固定部の前記平坦面を挟んで両側に設けられ前記第1方向と前記平坦面とに交差する第2方向に沿って延在する一対の側壁部、及び、前記固定部の端部と前記側壁部とをそれぞれ接続し曲面状に形成された一対の曲面部を含む本体部と、前記第1方向に沿って間隔をあけて一対で設けられ、それぞれ、前記固定部を貫通して前記固定部、前記一対の側壁部、及び、前記一対の曲面部によって囲われた前記平坦面側の空間部の内外を連通する一対の貫通孔と、前記一対の貫通孔に挿通され前記配索材及び前記固定部に巻き回されて当該配索材を当該固定部の前記平坦面に固定する結束部材とを備え、前記一対の貫通孔は、少なくとも一方が前記第1方向に沿って前記固定部の前記平坦面と前記曲面部とに渡って延在することを特徴とする。
本発明に係るプロテクタ、ワイヤハーネス、及び、固定構造は、結束部材が挿通される一対の貫通孔の少なくとも一方が本体部において底部の平坦面と曲面部とに渡って延在する。この構成により、プロテクタ、ワイヤハーネス、及び、固定構造は、当該貫通孔に挿通された結束部材によって、例えば、貫通孔が延在する範囲で外径や本数が異なる種々の配索材を本体部に適正に固定することができる。またこの構成により、プロテクタ、ワイヤハーネス、及び、固定構造は、結束部材を当該貫通孔に挿通する際に、当該結束部材を曲面部に沿って案内することができる。この結果、プロテクタ、ワイヤハーネス、及び、固定構造は、汎用性、及び、組み付け作業性を向上することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るプロテクタの概略構成を表す模式的な斜視図である。 図2は、実施形態に係るプロテクタの概略構成を表す模式的な断面図である。 図3は、実施形態に係るプロテクタの作用を表す模式的な断面図である。 図4は、実施形態に係るプロテクタの作用を表す模式的な断面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下で説明する各図において、当該各図をわかり易くするため、配索材を二点鎖線で省略して図示している部分がある。また、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「幅方向X」といい、第2方向を「高さ方向Y」といい、第3方向を「奥行き方向Z」という。ここでは、幅方向Xと高さ方向Yと奥行き方向Zとは、相互に略直交する。奥行き方向Zは、典型的には、当該プロテクタに挿通された配索材の延在方向に相当する。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、プロテクタの各部が組み付けられた状態での方向として説明する。
[実施形態]
図1、図2に示すプロテクタ1は、自動車等の車両に搭載され、ワイヤハーネスWHに組み込まれ、導電性の配索材Wに外装され当該配索材Wを保護するものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる複数の配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ等で複数の配索材Wを各装置に接続するようにしたものである。ワイヤハーネスWHは、導電性の配索材Wと、配索材Wに装着され当該配索材Wを保護するプロテクタ1とを備える。配索材Wは、例えば、金属棒、電線、電線束等によって構成される。金属棒は、導電性の棒状部材の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線は、複数の導電性の金属素線からなる導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆ったものである。電線束は、当該電線を束ねたものである。そして、本実施形態のワイヤハーネスWHは、被固定部材である配索材Wを固定部材であるプロテクタ1に結束部材101を介して結束固定するための固定構造100が適用される。この構成により、ワイヤハーネスWHは、プロテクタ1に挿通された配索材Wと、プロテクタ1とが適正に固定されている。結束部材101は、配索材W及びプロテクタ1の後述する本体部10に巻き回されて当該配索材Wを当該本体部10に固定するものである。結束部材101は、例えば、いわゆる結束バンドである。結束部材101は、ヘッド部101a、及び、ヘッド部101aから延在するバンド部101bを有する。結束部材101は、配索材W及び本体部10に巻き回されたバンド部101bがヘッド部101aに係止されることで、これらを相互に結束固定する。以下、各図を参照してプロテクタ1、固定構造100の構成について詳細に説明する。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、電気接続箱、グロメット、固定具、コネクタ等を含んで構成されてもよい。
具体的には、プロテクタ1は、絶縁性の樹脂材料によって略樋形状に形成される。本実施形態のプロテクタ1は、配索材Wが挿通され当該配索材Wが直線状に配索されるものであるがこれに限らず、当該配索材Wが屈曲されて配索されるものであってもよい。プロテクタ1は、本体部10と、一対の貫通孔20とを備え、これらが絶縁性の樹脂材料等によって一体成形される。
本体部10は、内部に導電性の配索材Wが挿通され配索されるものであり、固定構造100を介して配索材Wが固定される固定部材である。ここでは、本体部10は、奥行き方向Zの両端部、及び、高さ方向Yの一端部が開口した略矩形樋形状に形成される。本体部10は、奥行き方向Zに沿って一方の開口から他方の開口まで配索材Wが挿通される。言い換えれば、本体部10は、配索材Wの周囲に外装され当該配索材Wを保護する。
より詳細には、本体部10は、底部10aと、一対の側壁部10b、10cと、一対の曲面部10d、10eとを含んで構成され、これらが一体で略矩形樋形状に形成される。底部10aは、本体部10の内部空間部(後述する配置空間部11)を区画するための底体である。一対の側壁部10b、10cは、本体部10の内部空間部を区画するための壁体である。一対の曲面部10d、10eは、本体部10の内部空間部を区画すると共に底部10aと底部10aとを接続するための接続体である。
底部10aは、高さ方向Yが板厚方向となる略矩形板状に形成される。底部10aは、幅方向X、及び、奥行き方向Zに沿って延在する。底部10aは、平坦面10fを有する。平坦面10fは、底部10aにおいて内部空間部となる側の面に平坦に形成される。平坦面10fは、高さ方向Yと直交(交差)する平面として形成される。平坦面10fは、典型的には、結束部材101によって配索材Wを本体部10に結束固定する際に配索材Wが載置される載置面を構成する。そして、底部10aは、当該平坦面10fに載置された配索材Wが結束部材101によって固定される固定部を構成する。ここでは、底部10aは、底部10aにおいて内部空間部となる側とは反対側の面、すなわち、平坦面10fの背面も平坦に形成されている。
一対の側壁部10b、10cは、共に幅方向Xが板厚方向となる略矩形板状に形成される。一対の側壁部10b、10cは、高さ方向Y、及び、奥行き方向Zに沿って延在する。一対の側壁部10b、10cは、幅方向Xに沿って間隔をあけて対向して位置し、幅方向Xに対して底部10aの平坦面10fを挟んで両側に設けられる。言い換えれば、上述の底部10aは、幅方向Xに対して一対の側壁部10b、10cの間に位置する。ここでは、側壁部10bと側壁部10cとは、高さ方向Y、及び、奥行き方向Zに沿った長さがそれぞれほぼ同等である。一対の側壁部10b、10cは、奥行き方向Zに沿って底部10aの一方の端部から他方の端部まで延在する。
一対の曲面部10d、10eは、曲面状に形成され、底部10aの端部と側壁部10b、10cとをそれぞれ接続する。曲面部10dは、底部10aの幅方向Xの一方の端部と側壁部10bの高さ方向Yの一方の端部とを接続する。曲面部10eは、底部10aの幅方向Xの他方の端部と側壁部10cの高さ方向Yの一方の端部とを接続する。つまり、底部10aは、幅方向Xの両端部がそれぞれ曲面部10d、10eを介して各側壁部10b、10cと接続される。さらに言えば、底部10aは、幅方向Xに沿って一対の側壁部10b、10cの間に延在する。そして、底部10aは、幅方向Xの一方の端部から曲面部10dを介して側壁部10bが高さ方向Yに沿って立設される。また、底部10aは、幅方向Xの他方の端部から曲面部10eを介して側壁部10cが高さ方向Yに沿って側壁部10bと同じ側に立設される。曲面部10d、10eは、内部空間部(後述する配置空間部11)側に中心を有する曲面状に形成されている。すなわち、曲面部10d、10eは、当該内部空間部側が凹面、当該内部空間部側とは反対側が凸面となる曲面状に形成される。ここでは、本体部10は、当該曲面部10d、10eを介して底部10aと各側壁部10b、10cとが略垂直に接続され、底部10aと各側壁部10b、10cとがなす角度が略直角となっている。
本体部10は、底部10a、一対の側壁部10b、10c、及び、一対の曲面部10d、10eによって囲われた平坦面10f側の内部空間部が配置空間部11として機能する。配置空間部11は、配索材Wが挿通され、当該配索材Wが位置する空間部である。配置空間部11は、高さ方向Yの底部10a側とは反対側、及び、奥行き方向Zの両側に開口する。言い換えれば、底部10aは、配置空間部11の高さ方向Yの一方側を閉塞させ、一対の側壁部10b、10cは、幅方向Xに対して配置空間部11を挟んで対向する。本体部10は、内部に形成された当該配置空間部11内に配索材Wが挿通され配索される。
一対の貫通孔20は、高さ方向Yに沿って本体部10の底部10aを貫通して配置空間部11の内外を連通する部分である。一対の貫通孔20は、底部10aにおいて幅方向Xに沿って間隔をあけて一対で設けられる。一対の貫通孔20は、典型的には、幅方向Xに沿った間隔が結束部材101によって配索材Wを本体部10に結束固定する際に当該一対の貫通孔20の間の部分に作用する荷重に対して耐えうる強度を確保できる長さとなるような位置関係で形成される。言い換えれば、一対の貫通孔20は、当該一対の貫通孔20の間の部分の面積が当該間の部分に作用する荷重に対して耐えうる強度を確保できる面積となるような位置関係で形成される。またここでは、一対の貫通孔20は、典型的には、幅方向Xに沿った間隔が本体部10に挿通されることが想定される配索材Wのうち外径が最小である配索材Wmin(図3参照)の当該外径より短くなるような位置関係で形成される。ここでは、一対の貫通孔20は、本体部10の幅方向Xの中心位置を基準として、幅方向Xに対して相互に対称な位置にそれぞれ形成される。またここでは、一対の貫通孔20は、共に本体部10の奥行き方向Zの一方の端部に設けられる。一対の貫通孔20は、ほぼ同等の形状、大きさに形成され、ここでは、高さ方向Yと直交する断面形状が略矩形状に形成される。一対の貫通孔20は、結束部材101を挿通可能である。より詳細には、一対の貫通孔20は、1つの結束部材101のバンド部101bを連続して挿通可能である。
そして、本実施形態の一対の貫通孔20は、少なくとも一方が幅方向Xに沿って底部10aの平坦面10fと曲面部10dとに渡って、あるいは、平坦面10fと曲面部10eとに渡って延在する。ここでは、一対の貫通孔20は、双方がそれぞれ幅方向Xに沿って平坦面10fと曲面部10d、10eとに渡って延在する。つまり、一対の貫通孔20の一方は、幅方向Xに沿って平坦面10fと曲面部10dとに渡って延在する。一対の貫通孔20の他方は、幅方向Xに沿って平坦面10fと曲面部10eとに渡って延在する。より詳細には、各貫通孔20は、それぞれ底部貫通部20a、及び、曲面部貫通部20bを含んで構成され、これらが一体となって形成される。底部貫通部20aは、底部10aを貫通し当該底部10aにおいて配置空間部11の内外を連通する部分である。曲面部貫通部20bは、それぞれ曲面部10d、10eを貫通し当該曲面部10d、10eにおいて配置空間部11の内外を連通する部分である。底部貫通部20aと曲面部貫通部20bとは、幅方向Xに沿って隣接し連続する。一対の貫通孔20は、各底部貫通部20aが上述したように幅方向Xに沿って間隔をあけて位置し、幅方向Xに向かい合う当該各底部貫通部20aの外側に各曲面部貫通部20bが位置する。各底部貫通部20aの幅方向Xに沿った間隔は、上述したように、結束部材101によって配索材Wを本体部10に結束固定する際に当該各底部貫通部20aの間の部分に作用する荷重に対して耐えうる強度を確保できる長さとなるような位置関係で形成されている。
上記のように構成されるプロテクタ1は、例えば、配索材Wが奥行き方向Zに沿って本体部10内の配置空間部11に挿通される。その後、プロテクタ1は、結束部材101のバンド部101bの先端部側が一方の貫通孔20に対して配置空間部11の内側から外側に向けて挿通される。そして、プロテクタ1は、当該バンド部101bの先端部側が底部10aの配置空間部11側とは反対側(つまり外部空間部側)を通り、さらに他方の貫通孔20に対して配置空間部11の外側から内側に向けて挿通される。そして、プロテクタ1は、配置空間部11側に巻き返されたバンド部101bが本体部10の底部10a及び配索材Wに巻き回され先端部側が結束部材101のヘッド部101aに係止される(図3、図4等参照)。つまり、結束部材101は、一対の貫通孔20に挿通され配索材W及び底部10aに巻き回されて当該配索材Wを底部10aの平坦面10fに固定する。この構成により、プロテクタ1は、一対の貫通孔20に挿通された結束部材101によって配索材Wと本体部10の底部10aとを相互に結束固定することができる。このように、上述した本体部10、一対の貫通孔20、結束部材101は、配索材Wをプロテクタ1に結束固定するための固定構造100を構成する。言い換えれば、本実施形態の固定構造100は、上述した本体部10と、一対の貫通孔20と、結束部材101とを備えるものである。
以上で説明したプロテクタ1、ワイヤハーネスWH、及び、固定構造100は、結束部材101が挿通される一対の貫通孔20の少なくとも一方、ここでは両方が当該本体部10において底部10aの平坦面10fと曲面部10d、10eとに渡って延在する。この構成により、プロテクタ1は、当該貫通孔20に挿通された結束部材101によって、例えば、幅方向Xに対して貫通孔20が延在する範囲で外径や本数が異なる種々の配索材Wを本体部10に適正に固定することができる。
例えば、図3は、本体部10に挿通されることが想定される配索材Wのうち外径が最小である配索材Wminが本体部10に結束固定された場合を例示している。この場合、結束部材101は、各貫通孔20において底部10aに形成された部分である底部貫通部20a側の部分を介して配索材W及び底部10aに巻き回されて配索材Wと底部10aとを相互に結束固定することができる。一方、図4は、本体部10に挿通されることが想定される配索材Wのうち外径が最大である配索材Wmaxが本体部10に結束固定された場合を例示している。この場合、結束部材101は、各貫通孔20において曲面部10d、10eに形成された部分である曲面部貫通部20b側の部分を介して配索材W及び底部10aに巻き回されて配索材Wと底部10aとを相互に結束固定することができる。
このように、プロテクタ1は、図3、図4のいずれの場合でも、各貫通孔20によって、結束部材101を配索材Wに追従させやすい構成とすることができ、結束部材101において配索材Wに巻き回される部分の長さを十分に確保することができる。この結果、プロテクタ1は、図3、図4のいずれの場合でも、確実に配索材Wを結束固定することができる。なお、図3、図4は、配索材Wの外径の相違による結束態様のバリエーションを例示したがこれに限らず、結束部材101によって結束する配索材Wの本数が相違する場合もほぼ同様である。
また、このプロテクタ1は、上述したように、各貫通孔20を底部10aから曲面部10d、10e側に延在させた構成である。この構成により、プロテクタ1は、例えば、本体部10を幅方向Xに対して大型化することなく、幅方向Xに沿った各貫通孔20の間隔として適正な長さを確保することができるので、当該各貫通孔20の間の部分に作用する荷重に対して適正な強度を確保することができる。この結果、プロテクタ1は、大型化を抑制しつつ、適正な強度を確保した上で、汎用性を向上することができる。
また、プロテクタ1は、各貫通孔20を底部10aから曲面部10d、10e側に延在させた構成であるので、結束部材101を当該貫通孔20に挿通する際に、当該結束部材101の先端部を曲面部10d、10eに沿って側壁部10b、10c側に案内しやすい構成とすることができる。この構成により、プロテクタ1は、結束部材101の先端部の誘導性を向上することができるので、結束部材101によって配索材Wを底部10aに結束固定する際の作業性を向上することができる。
この結果、プロテクタ1、ワイヤハーネスWH、及び、固定構造100は、汎用性、及び、組み付け作業性を向上することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るプロテクタ、ワイヤハーネス、及び、固定構造は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、一対の貫通孔20は、双方が幅方向Xに沿って平坦面10fと曲面部10d、10eとに渡って延在するものとして説明したがこれに限らない。一対の貫通孔20は、少なくとも一方が幅方向Xに沿って平坦面10fと曲面部10dとに渡って、あるいは、平坦面10fと曲面部10eとに渡って延在するように構成されればよい。この場合であっても、プロテクタ1、ワイヤハーネスWH、及び、固定構造100は、汎用性、及び、組み付け作業性を向上することができる。また、一対の貫通孔20は、それぞれ側壁部10b、10cまで延在されていてもよく、すなわち、それぞれ平坦面10fと曲面部10d、10eと側壁部10b、10cとに渡って延在するように構成されてもよい。
以上で説明した本体部10は、底部10aにおいて、各貫通孔20の間の部分に、当該部分を補強するためのリブ等が形成されていてもよい。
以上の説明では、本体部10は、曲面部10d、10eを介して底部10aと各側壁部10b、10cとが略垂直に接続され、底部10aと各側壁部10b、10cとがなす角度が略直角であるものとして説明したがこれに限らない。本体部10は、曲面部10d、10eを介して底部10aと各側壁部10b、10cとが略垂直に対して傾斜を有して接続され、底部10aと各側壁部10b、10cとがなす角度が鈍角、あるいは、鋭角であってもよい。また、以上の説明では、一対の側壁部10b、10cは、略矩形板状に形成されるものとして説明したがこれに限らず、例えば、湾曲した形状に形成されてもよい。
以上の説明では、プロテクタ1は、本体部10が全体として略樋形状に形成されるものとして説明したがこれに限らない。プロテクタ1は、本体部10が略樋形状に形成されると共に蓋部が設けられた構成とされることで、全体として略筒形状に形成されてもよい。
以上の説明では、被固定部材は、配索材Wであり、固定部は、プロテクタ1の本体部10の底部10aであるものとして説明したがこれに限らない。固定部を含む本体部は、例えば、ジャンクションブロック、ヒューズブロック、リレーブロック等のいわゆる電気接続箱の筐体において、当該筐体内から配索材Wを導出する導出孔を形成する導出部材であってもよい。つまり、固定構造100は、電気接続箱に適用されてもよい。また、固定部を含む本体部は、例えば、複数の電池パックの電極端子群をバスバや電線等の配索材Wで電気的に接続させるいわゆるバスバモジュールの筐体において、当該筐体内から配索材Wを導出する導出孔を形成する導出部材であってもよい。つまり、固定構造100は、バスバモジュールに適用されてもよい。
以上の説明では、第1方向である幅方向Xと第2方向である高さ方向Yと第3方向である奥行き方向Zとは、相互に略直交するものとして説明したがこれに限らず、少なくとも相互に交差していればよい。
1 プロテクタ
10 本体部
10a 底部(固定部)
10b、10c 側壁部
10d、10e 曲面部
10f 平坦面
11 配置空間部(空間部)
20 貫通孔
100 固定構造
101 結束部材
W、Wmax、Wmin 配索材
WH ワイヤハーネス
X 幅方向(第1方向)
Y 高さ方向(第2方向)

Claims (3)

  1. 平坦面を有する底部、第1方向に対して前記底部の前記平坦面を挟んで両側に設けられ前記第1方向と前記平坦面とに交差する第2方向に沿って延在する一対の側壁部、及び、前記底部の端部と前記側壁部とをそれぞれ接続し曲面状に形成された一対の曲面部を含み、前記底部、前記一対の側壁部、及び、前記一対の曲面部によって囲われた前記平坦面側の空間部に導電性の配索材が挿通される本体部と、
    前記第1方向に沿って間隔をあけて一対で設けられ、それぞれ、前記底部を貫通して前記空間部の内外を連通し、前記配索材及び前記底部に巻き回されて当該配索材を当該本体部に固定する結束部材を挿通可能である一対の貫通孔とを備え、
    前記一対の貫通孔は、少なくとも一方が前記第1方向に沿って前記底部の前記平坦面と前記曲面部とに渡って延在することを特徴とする、
    プロテクタ。
  2. 導電性の配索材と、
    前記配索材に装着され当該配索材を保護するプロテクタとを備え、
    前記プロテクタは、
    平坦面を有する底部、第1方向に対して前記底部の前記平坦面を挟んで両側に設けられ前記第1方向と前記平坦面とに交差する第2方向に沿って延在する一対の側壁部、及び、前記底部の端部と前記側壁部とをそれぞれ接続し曲面状に形成された一対の曲面部を含み、前記底部、前記一対の側壁部、及び、前記一対の曲面部によって囲われた前記平坦面側の空間部に前記配索材が挿通される本体部と、
    前記第1方向に沿って間隔をあけて一対で設けられ、それぞれ、前記底部を貫通して前記空間部の内外を連通し、前記配索材及び前記底部に巻き回されて当該配索材を当該本体部に固定する結束部材を挿通可能である一対の貫通孔とを備え、
    前記一対の貫通孔は、少なくとも一方が前記第1方向に沿って前記底部の前記平坦面と前記曲面部とに渡って延在することを特徴とする、
    ワイヤハーネス。
  3. 導電性の配索材が載置される平坦面を有する固定部、第1方向に対して前記固定部の前記平坦面を挟んで両側に設けられ前記第1方向と前記平坦面とに交差する第2方向に沿って延在する一対の側壁部、及び、前記固定部の端部と前記側壁部とをそれぞれ接続し曲面状に形成された一対の曲面部を含む本体部と、
    前記第1方向に沿って間隔をあけて一対で設けられ、それぞれ、前記固定部を貫通して前記固定部、前記一対の側壁部、及び、前記一対の曲面部によって囲われた前記平坦面側の空間部の内外を連通する一対の貫通孔と、
    前記一対の貫通孔に挿通され前記配索材及び前記固定部に巻き回されて当該配索材を当該固定部の前記平坦面に固定する結束部材とを備え、
    前記一対の貫通孔は、少なくとも一方が前記第1方向に沿って前記固定部の前記平坦面と前記曲面部とに渡って延在することを特徴とする、
    固定構造。
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