JP5159783B2 - 波長変換素子および波長変換レーザ装置 - Google Patents

波長変換素子および波長変換レーザ装置 Download PDF

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Description

本発明は、平面導波路内でレーザ光の波長変換を行なう波長変換素子および波長変換レーザ装置に関するものである。
プリンターやプロジェクションテレビなどのカラー画像を表示する装置では、光源としてR(赤)、G(緑)、B(青)の3つの色の光源が必要とされる。近年、これらの光源として、900nm帯、1μm帯、1.3μm帯のレーザ光を基本波レーザ光とし、非線形材料を用いて基本波レーザ光を半分の波長(2倍の周波数)の第2高調波に変換(SHG(Second Harmonic Generation))する波長変換レーザ装置(レーザ発振器)が開発されている。
SHGでは、所望の波長を有したレーザ光を効率良く抽出するために、基本波レーザ光から第2高調波レーザ光への高い変換効率を実現する必要がある。波長変換素子内で基本波レーザ光から第2高調波レーザ光へ変換するためには、変換前の基本波レーザ光と変換後の第2高調波との間で、位相整合条件を満足させなければならない。位相整合条件は、波長変換素子において基本波レーザ光と第2高調波レーザ光の位相ずれを補正する条件である。位相整合条件を満たして波長変換を行なう素子としては、例えば周期構造を用いた擬似位相整合(QPM(Quasi Phase Matching))素子が知られている。このQPM波長変換素子では、非線形光学結晶である周期分極ニオブ酸リチウム(PPLN(Periodically Poled Lithium Niobate))などに光導波路を形成し、導波方向に沿って分極を周期的に反転させている。
ところが、QPM波長変換素子では、基本波の波長、および波長変換素子の温度に対する位相整合条件の許容度(位相整合帯域幅)が狭い。このため、位相整合帯域幅を広くする方法として、分極反転周期のピッチなどを徐々に変化させた構造(分極反転の周期構造をチャープ状に変化させる構造)のQPM波長変換素子が提案されている。
特許文献1に記載の光波長変換素子は、非線形光学結晶に形成した周期状の分極反転構造を有し、分極反転構造が単一の周期部分(単一周期部分)と、徐々に周期が変化しているチャープ周期部分と、を有している。
特開2000−321610号公報
しかしながら、上記従来の技術では、導波路における高次のレーザ発振モード(高次モード)で基本波が発振した場合に、高次モードの基本波に対して位相整合条件を満たさないので、高次モードの基本波を効率良く波長変換することができない。このため、複数のレーザ発振モードに対する波長変換効率が低くなるという問題があった。また、高次モードの基本波の発生を抑制するためには、波長変換素子を薄くしなければならないが、波長変換素子の薄型化は困難であるといった問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で基本波波長を効率良く波長変換する波長変換素子および波長変換レーザ装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、平板状の非線形光学材料を有するとともに、光軸に対して垂直な方向である前記平板状の主面に垂直な方向に導波路における高次モードを含む複数のレーザ発振モードで発振したレーザ光の基本波を伝播して、前記高次モードの基本波を波長変換する平面導波路型の波長変換素子において、前記非線形光学材料は、前記基本波の波長に対する位相整合帯域幅が複数のレーザ発振モードのうち少なくとも高次モードを含む2つのレーザ発振モードの位相整合条件を含んだ位相整合帯域幅を有するよう分極反転の周期が変化させられて、非分極反転領域と分極反転領域とが形成されていることを特徴とする。
本発明に係る波長変換素子は、少なくとも2つのレーザ発振モードの位相整合条件を含んだ位相整合帯域幅を有するよう非線形光学材料の分極反転の周期を変化させているので、簡易な構成で基本波波長を効率良く波長変換することが可能になるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態に係る波長変換レーザ装置の構成を側面方向から見た断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る波長変換レーザ装置の構成を示す上面図である。 図3は、波長変換素子の構成を示す斜視図である。 図4は、波長変換素子の分極反転パターンを説明するための図である。 図5は、レーザ発振モードの高次モードへの移乗を説明するための図である。 図6は、位相整合帯域の広帯域化を説明するための図である。 図7は、各レーザ発振モードの基本波波長と波長変換素子の温度との関係を示す図である。 図8は、各レーザ発振モードの基本波波長と分極反転周期の関係を示す図である。 図9は、0次モードと1次モードの基本波波長を波長変換する際の分極反転周期の一例を示す図である。 図10は、図9に示した分極反転周期で複数モードの波長変換を行なった場合の波長変換効率を示す図である。 図11は、図9に示した分極反転周期で多波長発振の波長変換を行なった場合の波長変換効率を示す図である。 図12は、従来用いられていた波長変換素子の波長変換効率を示す図である。 図13は、分極反転周期を曲線的に変化させた場合の分極反転周期の一例を示す図である。
符号の説明
1 非線形光学材料
2,3,22,23 クラッド
4 分極反転層
6 光学軸
10 波長変換素子
11a,11b,25a,25b 端面
20 固体レーザ素子
21 レーザ媒質
30 半導体レーザ
100 波長変換レーザ装置
A 位相整合帯域
L 高調波レーザ光
以下に、本発明に係る波長変換素子および波長変換レーザ装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態
図1は、本発明の実施の形態に係る波長変換レーザ装置の構成を側面方向から見た断面図であり、図2は、本発明の実施の形態に係る波長変換レーザ装置の構成を示す上面図である。なお、図1および図2では、レーザ発振方向を表す光学軸を光学軸6で示している。
平面導波路型の波長変換レーザ装置100は、複数のレーザ発振モード(0次モードや1次モードなど)で発振する基本波を波長変換できるよう、分極反転周期のピッチなどを徐々に変化させたレーザ発振器である。波長変換レーザ装置100は、例えば光情報処理分野などにおいて、レーザディスプレイ装置や光メモリ装置の光源に使用される。
波長変換レーザ装置100は、半導体レーザ30と、固体レーザ素子20と、本発明の主たる特徴である波長変換素子(導波路型波長変換素子)10と、を含んで構成されている。
半導体レーザ30は、1〜複数の活性層から1〜複数のLD(Laser Diode)光を出力する。半導体レーザ30は、複数のLD光を出力する場合には、LD光をアレー状に出射し、固体レーザ素子20にマルチエミッタ発振を行なわせる。固体レーザ素子20は、基本波レーザ光を発振させる素子であり、レーザ媒質21とクラッド(低屈折率部)22,23を有している。波長変換素子10は、発振した基本波レーザ光を第2高調波レーザ光に変換するとともに、変換した第2高調波レーザ光を出射する素子である。波長変換素子10は、スラブ型の導波路構造を有しており、非線形光学材料1とクラッド2,3を有している。
以下では、説明の便宜上、光学軸6をz軸方向とし、波長変換レーザ装置100の主面と垂直な方向をy軸方向とし、y軸とz軸の両方に垂直な方向(波長変換素子10などの幅方向)をx軸方向として説明する。
半導体レーザ30、レーザ媒質21、非線形光学材料1は、それぞれ概略矩形状の平板状を成しており、各平板状の主面がxz平面と平行になるよう配設(1枚の平面内に並設)されている。レーザ媒質21は、レーザ媒質21の1つの側面(z軸に垂直な端面25a)で半導体レーザ30に近接し、この側面と対向する側面(z軸に垂直な端面25b)で非線形光学材料1と近接するよう、半導体レーザ30と非線形光学材料1の間に配設されている。非線形光学材料1は、光学軸6に垂直な端面11aおよび端面11bを有しており、端面11aがレーザ媒質21の端面25bに近接して配置されている。非線形光学材料1の端面11bは、第2高調波レーザ光Lを出射する側の端面である。
半導体レーザ30とレーザ媒質21とが近接する近接面は、半導体レーザ30とレーザ媒質21とでほぼ同じ面形状(概略矩形状)を有し、レーザ媒質21と非線形光学材料1とが近接する近接面は、レーザ媒質21と非線形光学材料1とでほぼ同じ面形状(概略矩形状)を有している。
換言すると、波長変換レーザ装置100では、半導体レーザ30の出射面、レーザ媒質21の端面25a,25b、非線形光学材料1の端面11a,11bがそれぞれ、平行となるよう半導体レーザ30、固体レーザ素子20、波長変換素子10が配設されている。半導体レーザ30には、必要に応じて冷却用のヒートシンク(図示せず)を接合してもよい。半導体レーザ30のx軸方向の幅は、レーザ媒質21のx軸方向の幅とほぼ等しく、半導体レーザ30はx軸方向にほぼ一様に励起光を出力する。半導体レーザ30は、例えばLD光を出力する活性層を複数配置したマルチエミッタ半導体レーザなどである。半導体レーザ30がマルチエミッタ半導体レーザである場合、半導体レーザ30では、レーザ光出射面のx軸方向に活性層が並ぶよう各活性層を配置しておく。この場合、半導体レーザ30は複数の活性層から複数のLD光を出力するので、固体レーザ素子20は、x軸方向に複数並んだ各活性層からそれぞれのレーザ出力光を得ることができる。半導体レーザ30から出力されたLD光は、端面25aからレーザ媒質21のxz平面方向(xy平面に垂直な光学軸6方向)に入射してレーザ媒質21に吸収される。
レーザ媒質21の端面25aは基本波レーザ光を反射する全反射膜であり、レーザ媒質21の端面25bは基本波レーザ光を透過する反射防止膜である。非線形光学材料1の端面11aは基本波レーザ光を透過させるとともに第2高調波レーザ光Lを反射する光学膜(部分反射膜)であり、非線形光学材料1の端面11bは基本波レーザ光を反射するとともに第2高調波レーザ光Lを透過させる光学膜(部分反射膜)である。これらの全反射膜、反射防止膜、光学膜は、例えば、誘電体薄膜を積層することによって作製される。なお、半導体レーザ30から出力される励起光を、レーザ媒質21の端面25aから入射する場合には、端面25aの全反射膜は、励起光を透過し基本波レーザ光を反射する光学膜となる。
レーザ媒質21は、例えば、y軸方向の厚さが数〜数十μm、x軸方向の幅が数百μm〜数mmの大きさを有している。レーザ媒質21としては、一般的な固体レーザ材料を使用することができる。レーザ媒質21は、例えば、Nd:YAG、Nd:YLF、Nd:Glass、Nd:YVO4、Nd:GdVO4、Yb:YAG、Yb:YLF、Yb:KGW、Yb:KYW、Er:Glass、Er:YAG、Tm:YAG、Tm:YLF、Ho:YAG、Ho:YLF、Tm,Ho:YAG、Tm,Ho:YLF、Ti:Sapphire、Cr:LiSAFなどである。
クラッド22,23は、レーザ媒質21よりも小さな屈折率を有しており、レーザ媒質21のxz平面に平行な面(クラッド23の上面とクラッド22の下面)でレーザ媒質21の主面に接合されている。クラッド22,23は、例えば、光学材料を原料とした膜をレーザ媒質21に蒸着する方法、光学材料をオプティカルコンタクトまたは拡散接合などによってレーザ媒質21と光学的に接合する方法によって作製されている。クラッド23の下面側には、冷却用のヒートシンク(図示せず)を接合してもよい。
非線形光学材料1は、レーザ媒質21側から入射してくる基本波レーザ光を波長変換して、第2高調波レーザ光Lを出力する。非線形光学材料1は、例えば、y軸方向の厚さが数〜数十μm、x軸方向の幅が数百μm〜数mmの大きさを有している。非線形光学材料1としては、一般的な波長変換用材料を用いることができる。非線形光学材料1は、例えば、KTP、KN、BBO、LBO、CLBO、LiNbO3、LiTaO3などである。また、非線形光学材料1として、光損傷に強いMgO添加LiNbO3、MgO添加LiTaO3、定比LiNbO3、定比LiTaO3を用いれば、入射する基本波レーザ光のパワー密度を上げることができるので、高効率な波長変換が可能となる。さらに、非線形光学材料1として、周期反転分極構造を持つMgO添加LiNbO3、MgO添加LiTaO3、定比LiNbO3、定比LiTaO3、KTPを用いれば、非線形定数が大きいので、MgO添加LiNbO3などよりもさらに高効率な波長変換が可能となる。
クラッド2,3は、非線形光学材料1よりも小さな屈折率を有しており、非線形光学材料1のxz平面に平行な面(クラッド3の上面とクラッド2の下面)で非線形光学材料1の主面に接合されている。クラッド2,3は、例えば、光学材料を原料とした膜を非線形光学材料1に蒸着する方法、光学材料をオプティカルコンタクトまたは拡散接合などによって非線形光学材料1と光学的に接合する方法によって作製されている。
本実施の形態では、基本波レーザ光から第2高調波レーザ光への高い変換効率を実現するために、波長変換素子10にQPM波長変換素子(擬似位相整合波長変換素子)を用いる。波長変換素子10では、導波路における高次のレーザ発振モード(高次モード)で基本波が発振した場合に、高次モードの基本波を波長変換できるよう、分極反転の周期をチャープ状に変化(分極反転の周期構造を変調)させておく。例えば、分極反転の周期を距離に比例して増大させる線形チャープ構造によって基本波の波長、および波長変換素子の温度に対する位相整合条件の許容度(位相整合帯域幅)を拡大させる。換言すると、本実施の形態では、分極反転の周期をチャープ状に変化させることによって、基本波レーザ光の可変帯域幅を広くし、位相整合条件を緩和する。本実施の形態では、複数のレーザ発振モードのうち少なくとも2つのレーザ発振モードの位相整合条件を含んだ位相整合帯域幅を有するよう、非線形光学材料1の分極反転周期を変化させておく。具体的には、例えば0次のレーザ発振モード(0次モード)で発振する基本波と1次のレーザ発振モード(1次モード)で発振する基本波を波長変換できるよう、非線形光学材料1の分極反転周期のピッチなどを徐々に変化させておく。
図3は、波長変換素子の構成を示す斜視図である。同図に示すように、波長変換素子10の非線形光学材料1は、複数の分極反転層4を有している。分極反転層4は、一定方向に分極した単結晶誘電体材料の分極の方向を反転させたものである。非線形光学材料1内では、非分極反転領域と分極反転領域(分極反転層4)が交互に形成されている。これにより、非線形光学材料1内には、周期的に分極反転層4が形成されている。各分極反転層4は、概略平板状をなすとともに、平板状の主面がx軸方向およびy軸方向と平行になるよう、クラッド2,3で挟持されている。
非線形光学材料1は、レーザ媒質21からの基本波(基本波レーザ光)を端面11a側からレーザ入力して、交互に配設された非分極反転領域内と分極反転領域内とを順番に伝播させていく。非線形光学材料1に基本波レーザ光が入射してくると、非線形光学材料1は非線形効果によって基本波レーザ光を第2高調波レーザ光に変換する。非線形光学材料1では、基本波レーザ光が第2高調波レーザ光に変換されるよう、予め結晶軸角度、温度、反転分極の周期などを最適化しておく。非線形光学材料1に入射した基本波レーザ光は、一部が第2高調波レーザ光に変換されて端面11bから外部にレーザ出力される。
第2高調波レーザ光に変換されずに非線形光学材料1内に残留した基本波レーザ光は、端面11bで全反射されて、再度、非線形光学材料1内を通過し、第2高調波レーザ光に変換される。この残留した基本波レーザ光の一部が変換されて発生した第2高調波レーザ光は、端面11aで全反射して端面11bより外部にレーザ出力される。
図4は、波長変換素子の分極反転パターンを説明するための図である。図4では、非線形光学材料1を上面(y軸方向)からみた場合の、分極反転パターンを示している。非線形光学材料1の分極反転パターンは、プラス(+)の分極層(非分極反転領域)とマイナス(−)の分極層(分極反転層4)からなる1組の分極層を、z軸方向に複数組配設した構成となっている。換言すると、z軸方向に、非分極反転領域と分極反転領域とが交互に配設されている。
非線形光学材料1では、各分極層を、端面11a〜端面11bまで分極反転周期Λ1〜ΛX(Xは自然数)で配置している。換言すると、非線形光学材料1では、導波方向に沿って分極を周期的に反転させている。例えば、端面11aの近傍に配設される1組目の分極層は、分極反転周期Λ1である。また、i(iは1〜Xの自然数)組目の分極層は分極反転周期Λiであり、端面11bの近傍に配設されるX組目の分極層は、分極反転周期ΛXである。
各分極層でのデューティ比は、αi/Λiである。したがって、各分極反転周期Λ1〜ΛXでのデューティ比は、それぞれα1/Λ1〜αX/ΛXである。本実施の形態の非線形光学材料1では、チャープ周期の周期変化量を例えばΔΛとする。換言すると、Λi=Λ1+(i×ΔΛ)を満たすように各分極反転周期Λ1〜ΛXを変化させて、非線形光学材料1にチャープ周期を設定しておく。これにより、非線形光学材料1での分極反転周期は、レーザ光の入射端面(端面11a)からレーザ光の出射端面(端面11b)に向けて徐々に長くなる。逆に、ΔΛを負の値として短くなるようにしてもよい。
また、各分極層でのデューティ比を変化させてもよい。例えば、各分極層でのデューティ比を、端面11aから端面11bに向けて徐々に変化させる。端面11aから端面11bの一部だけを変化させてもよい。分極反転周期やデューティ比を変化させることによって、波長の異なる複数のレーザ光を効率良く波長変換できることとなる。
図5は、レーザ発振モードの高次モードへの移乗を説明するための図である。波長変換素子10では、波長変換によって位相整合帯域で波長変換を行なうと、位相整合帯域ピークでの損失が増加する。これにより、導波路(非線形光学材料1)では、例えば0次モードから1次モードへレーザ発振モードが移乗し(S1)、さらに1次モードから2次モードへレーザ発振モードが移乗して(S2)、複数のレーザ発振モードを形成する。レーザ発振モードでは、モード毎に波長変換に適した波長変換素子の温度が異なるので、各モードに対する位相整合条件も異なる。このため、モード毎にPPLNピッチ(分極反転周期)が異なる。
したがって、本実施の形態では、図6に示すように、少なくとも2つのレーザ発振モードを包括するよう、波長変換素子10の位相整合帯域を広帯域化する。偶数次のレーザ発振モードは、偶数次のレーザ発振モードと結合しやすく、奇数次のレーザ発振モードは、奇数次のレーザ発振モードと結合しやすいので、本実施の形態では、例えば偶数次のレーザ発振モードと奇数次のレーザ発振モードとを包括するよう、波長変換素子10の位相整合帯域を広げる。具体的には、高次モードで基本波が発振した場合に、偶数次の基本波と奇数次の基本波を波長変換できるよう、波長変換素子10の分極反転の周期をチャープ状に変化させておく。図6では、0次モードと1次モードとを包括するよう、波長変換素子10の位相整合帯域Aを広げた場合を示している。これにより、導波路内のパワーを有効に用いて基本波を波長変換することが可能となる。
図7は、各レーザ発振モードの基本波波長と波長変換素子の温度との関係を示す図である。図7では、0次モードと1次モードのモード間の位相整合整合条件差がΔT01、0次モードと2次モードのモード間の位相整合整合条件差がΔT02である場合を示している。図7に示すように、各モードの基本波波長と、波長変換素子の温度は、1対1で対応している。各モードの基本波波長が等しい場合、位相整合条件としては、モード間で波長変換素子の温度が異なることになる。
図8は、各レーザ発振モードの基本波波長と分極反転周期の関係を示す図である。図8では、0次モードと1次モードのモード間の位相整合条件差がΔλ01、0次モードと2次モードのモード間の位相整合条件差がΔλ02である場合を示している。図8に示すように、各モードの基本波波長と、分極反転周期は、1対1で対応している。各モードの基本波波長が等しい場合、位相整合条件差は波長変換素子の温度差であり、位相整合条件差を各レーザ発振モードの基本波波長と波長変換素子の温度の関係による波長換算値としている。
例えば、図7に示すように、基本波波長が914nm(分極反転周期は4.18)の場合、0次モードで波長変換を行なうには、素子温度として30℃が必要である。また、1次モードで波長変換を行なうには、素子温度として21℃が必要であり、0次モードと1次モードの間の温度差ΔT01は9℃である。さらに、2次モードで波長変換を行なうには、素子温度として6℃が必要であり、0次モードと2次モードの間の温度差ΔT02は24℃である。
一方、図8に示すように、分極反転周期が4.18μm(素子温度は30℃)の場合、0次モードで波長変換を行なうには、基本波長として914nmが必要である。また、1次モードで波長変換を行なうには、基本波長として914.65nmが必要であり、0次モードと1次モードの間の波長差Δλ01は0.65nmである。さらに、2次モードで波長変換を行なうには、基本波長として915.75nmが必要であり、0次モードと2次モードの間の波長差Δλ02は1.75nmである。0次モードと1次モードの間の温度差と0次モードと2次モードの間の温度差の比は、0次モードと1次モードの間の波長差と0次モードと2次モードの間の波長差の比と同じであり、位相整合条件差は波長変換素子の温度差と基本波長の波長差で換算することが可能である。
波長変換素子10内に形成される2つの導波路モードの波長間隔の計算式について説明する。導波路毎の等価屈折率、波長変換素子10の分極反転周期の計算方法について説明した後、導波路モード間の波長間隔の計算方法について説明する。
導波路の等価屈折率について説明する。波長λに対する導波路の、TM(Transverse Magnetic)m(mは自然数)次モード、またはTE(Transverse Electric)m次モードの等価屈折率をN(λ,m)とすると、以下の関係式(式(1)、式(2))が成り立つ。式(1)と式(2)では、導波路上部と導波路下部のクラッド材料屈折率が等しい対称3層平板導波路である場合の関係式を示している。
TMm次モードの場合:
Figure 0005159783
TEm次モードの場合:
Figure 0005159783
式(1)や式(2)のn1(λ)は、導波路を形成するコア材料(非線形光学材料1)の波長λに対する屈折率であり、n2(λ)は導波路を形成する上部クラッド材(クラッド2)と下部クラッド材(クラッド3)の波長λに対する屈折率である。また、N(λ,m)は、波長λに対する等価屈折率(mは導波路モード次数)であり、tは導波路を形成するコアの厚さである。
波長変換素子10の分極反転周期について説明する。導波路型の波長変換素子10の分極反転周期Λは、m次モードの基本波レーザ光および第2高調波に対する導波路の等価屈折率N(λ,m)を用いて、以下の関係式(式(3))で表せる。
Figure 0005159783
式(3)のλ0は、0次モードの基本波長であり、λ0/2は、0次モードの第2高調波波長である。また、λ1は、1次モードの基本波長であり、λ1/2は、1次モードの第2高調波波長である。また、λmは、m次モードの基本波長であり、λm/2は、m次モードの第2高調波波長である。
導波路モード間の波長間隔について説明する。式(1)の等価屈折率と式(2)の分極反転周期と、を満たすm次モードの基本波波長に基づいて、導波路モード間の波長間隔を求めることができる。すなわち、導波路m次モードと導波路n(nは自然数)次モードの波長間隔Δλmnは、Δλmn=|λm−λn|によって算出できる。例えば、導波路0次モードと導波路1次モードの波長間隔Δλ01は、Δλ01=|λ0−λ1|によって算出できる。したがって、分極反転周期ΛがΛ=4.18(μm)であり、0次モードの基本波波長λ0がλ0=914(nm)である場合、導波路の0次モードと1次モードとの波長間隔Δλ01は、Δλ01=0.65(nm)である。
前述した波長変換素子10の分極反転周期の関係式と導波路モード間の波長間隔の関係式が、図8に示した各レーザ発振モードの基本波波長と分極反転周期の関係を示す図に対応している。
波長変換効率の計算式について説明する。波長変換効率ηは、以下の式(4)によって算出できる。
Figure 0005159783
式(4)のIFは、基本波入力パワーであり、ISHは高調波出力パワーである。また、deffは、有効非線形光学定数であり、nFは、基本波に対する屈折率である。また、nSHは高調波に対する屈折率であり、cは真空中の光速である。また、ε0は、真空中の誘電率であり、Lは素子長である。なお、有効非線形光学定数(deff)は、チャープ周期によって変化する。
式(4)に示すように、波長変換効率は基本波入力パワーに比例し、高調波出力パワーは基本波入力パワーの2乗に比例する。したがって、内部波長変換による基本波の内部パワーが高ければ、チャープ周期による有効非線形光学定数が低くても、高パワーの高調波を得ることができる。
本実施の形態では、図7に示した各レーザ発振モードの基本波波長と波長変換素子の温度の関係、図8に示した各レーザ発振モードの基本波波長と分極反転周期の関係、式(1)〜式(4)を用いることによって、波長変換素子10の位相整合帯域を所望の広さに広帯域化する。このとき、波長変換素子10の導波路構造に応じた位相整合帯域の広さとなるよう位相整合帯域を広げておく。例えば、波長変換素子10で波長変換を行なった際に発生するレーザ発振モードを包括できるよう、波長変換素子10の位相整合帯域を広帯域化する。
例えば、0次モードと1次モードを包括できるよう、波長変換素子10の位相整合帯域を広帯域化してもよいし、0次〜2次のレーザ発振モードを包括できるよう、波長変換素子10の位相整合帯域を広帯域化してもよい。さらに、3次以上のレーザ発振モードを包括できるよう、波長変換素子10の位相整合帯域を広帯域化してもよい。
波長変換素子10が図7や図8に示す特性を有している場合、0次モードの基本波に対して波長変換を行なうには、分極反転周期として4.18が必要であり、1次モードの基本波に対して波長変換を行なうには、分極反転周期として約4.17が必要である。したがって、この場合に0次と1次のレーザ発振モードの基本波波長を波長変換するには、分極反転周期を約4.17〜4.18まで変化させる必要がある。換言すると、波長変換させたいレーザ発振モードに対応する分極反転周期を複数抽出し、抽出した分極反転周期を包括するよう、波長変換素子10の分極反転周期を変化させる。
図9は、0次モードと1次モードの基本波波長を波長変換する際の分極反転周期の一例を示す図である。図9では、縦軸が分極反転周期(PPLNピッチ)であり、横軸が波長変換素子10のz軸方向の距離(端面11aからの距離)である。図9に示すように、波長変換素子10に0次モードと1次モードの基本波長を波長変換させる場合には、端面11a側から端面11bまで分極反転周期を、所定の増加率で増大させていく。このとき、0次モードに対応する分極反転周期(4.18)と1次モードに対応する分極反転周期(4.17)が含まれるよう、波長変換素子10の分極反転周期を増加させていく。
図10は、図9に示した分極反転周期で複数モードの波長変換を行なった場合の波長変換効率を示す図である。図10では、0次モードで発振する基本波波長と、1次モードで発振する基本波波長とのモード間波長幅がΔλである場合を示している。波長変換素子10の分極反転周期を4.17と4.18が含まれるよう4.165〜4.185まで変化させると、0次モードで発振する基本波波長と、1次モードで発振する基本波波長と、を両方とも効率良く波長変換することができる。これにより、0次モードで発振する基本波波長のみを波長変換する場合よりも、0次と1次のレーザ発振モードで発振する基本波波長を波長変換する場合の方が、波長変換効率が良くなる。
波長変換レーザ装置100は、複数のレーザ発振モードに限らず、多波長発振(複数の波長でレーザ発振する場合)の各基本波を波長変換することもできる。図11は、図9に示した分極反転周期で多波長発振の波長変換を行なった場合の波長変換効率を示す図である。同図に示すように、波長変換素子10の分極反転周期を4.165〜4.185まで変化させると、914nm〜914.6nmで多波長発振する場合の各基本波波長を全て効率良く波長変換することができる。これにより、1つの基本波波長のみを波長変換する場合よりも、複数の基本波波長を波長変換する場合の方が、波長変換効率が良くなる。
本実施の形態における波長変換素子10と従来用いられていた波長変換素子の波長変換効率の差異を明確にするため、従来用いられていた波長変換素子の波長変換効率について説明する。
図12は、従来用いられていた波長変換素子の波長変換効率を示す図である。同図に示すように、従来の波長変換素子は、0次モードで発振する基本波波長のみを波長変換しているので、1次モードで発振する基本波波長を効率良く波長変換できない。このため、波長変換素子内に発生する全ての基本波長に対しては、効率良く波長変換できなかった。
これに対し、本実施の形態の波長変換素子10は、複数モードの基本波を波長変換できるので、波長変換素子10内に発生する複数モードの基本波に対して効率良く波長変換することが可能となる。したがって、波長変換レーザ装置100がマルチエミッタ発振を行なう場合であっても、基本波の発振効率の低下を抑制できる。また、波長変換素子10のy軸方向の厚さが厚い場合であっても、複数モードの基本波に対して効率良く波長変換することができるので、波長変換素子10を容易に作製することが可能となる。
なお、本実施の形態では、波長変換レーザ装置100の構成が、図1や図2に示した構成である場合について説明したが、波長変換レーザ装置100の構成は図1や図2に示した構成以外の構成であってもよい。例えば、波長変換素子10は、クラッド2,3のうち、一方のクラッドのみを備える構成としてもよい。また、固体レーザ素子20は、クラッド22,23のうち、一方のクラッドのみを備える構成としてもよい。また、クラッド2,3の外側やクラッド22,23に基板を配設する構成としてもよい。また、波長変換レーザ装置100は、内部型の波長変換方式(共振器内部に波長変換素子を設置する構成)に限らず外部型の波長変換方式(共振器外部に波長変換素子を設置する構成)であってもよい。波長変換レーザ装置100が内部型の波長変換方式の場合、固体レーザ素子20の端面25aと波長変換素子10の端面11bとの間で基本波レーザ光が発振する。また、波長変換レーザ装置100が外部型の波長変換方式の場合、固体レーザ素子20の端面25aと固体レーザ素子20の端面25bとの間で基本波レーザ光が発振する。
また、本実施の形態では、波長変換素子10の分極反転周期の変化のさせ方が図9に示した変化のさせ方である場合について説明したが、分極反転周期を図8以外の他の方法によって変化させてもよい。例えば、図13に示すように、波長変換素子10の分極反転周期を曲線的に変化させてもよい。
また、本実施の形態では、偶数次のレーザ発振モードと奇数次のレーザ発振モードとを包括するよう、波長変換素子10の位相整合帯域を広げる場合について説明したが、0次〜m次の所望の基本波を変換できるよう、波長変換素子10の位相整合帯域を広げてもよい。
このように実施の形態によれば、複数のレーザ発振モードで発振する基本波を波長変換できるよう、分極反転周期のピッチなどを徐々に変化させて波長変換素子10の位相整合帯域を広げているので、複数の基本波の異なるモード(各モードの基本波波長が等しい場合、異なる位相整合温度)に対して波長変換でき、簡易な構成で基本波波長を効率良く波長変換することが可能となる。
また、波長変換対象となるレーザ発振モードに、奇数次のレーザ発振モードと偶数次のレーザ発振モードとが含まれるよう、波長変換素子10の位相整合帯域を広げているので、簡易な構成で基本波波長を効率良く波長変換することが可能となる。また、波長変換対象となるレーザ発振モードに、0次モードと1次モードとが含まれるよう、波長変換素子10の位相整合帯域を広げているので、簡易な構成で基本波波長を効率良く波長変換することが可能となる。また、基本波の波長変換を共振器内部で行なうので、基本波の波長変換を共振器外部で行なう場合よりも、基本波波長を効率良く波長変換することが可能となる。
以上のように、本発明に係る波長変換素子および波長変換レーザ装置は、平面導波路内でのレーザ光の波長変換に適している。

Claims (5)

  1. 平板状の非線形光学材料を有するとともに、光軸に対して垂直な方向である前記平板状の主面に垂直な方向に導波路における高次モードを含む複数のレーザ発振モードで発振したレーザ光の基本波を伝播して、前記高次モードの基本波を波長変換する平面導波路型の波長変換素子において、
    前記非線形光学材料は、前記基本波の波長に対する位相整合帯域幅が複数のレーザ発振モードのうち少なくとも高次モードを含む2つのレーザ発振モードの位相整合条件を含んだ位相整合帯域幅を有するよう分極反転の周期が変化させられて、非分極反転領域と分極反転領域とが形成されていることを特徴とする波長変換素子。
  2. 前記少なくとも高次モードを含む2つのレーザ発振モードは、奇数次のレーザ発振モードと偶数次のレーザ発振モードとを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の波長変換素子。
  3. 前記少なくとも高次モードを含む2つのレーザ発振モードは、0次モードおよび1次モードであることを特徴とする請求項2に記載の波長変換素子。
  4. 前記基本波の波長変換は、前記レーザ光の基本波を発振させる共振器内部で行なうことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の波長変換素子。
  5. 導波路における高次モードを含む複数のレーザ発振モードでレーザ光の基本波を発振させる導波路型の固体レーザ素子と、平板状の非線形光学材料を有するとともに光軸に対して垂直な方向である前記平板状の主面に垂直な方向に導波路における高次モードを含む複数のレーザ発振モードで発振したレーザ光の基本波を伝播して、前記高次モードの基本波を波長変換する平面導波路型の波長変換素子と、を有する波長変換レーザ装置において、
    前記非線形光学材料は、前記基本波の波長に対する位相整合帯域幅が複数のレーザ発振モードのうち少なくとも高次モードを含む2つのレーザ発振モードの位相整合条件を含んだ位相整合帯域幅を有するよう分極反転の周期が変化させられて、非分極反転領域と分極反転領域とが形成されていることを特徴とする波長変換レーザ装置。
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