JP5159615B2 - 水系硬化性樹脂組成物 - Google Patents
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Description
また溶剤又は分散剤として水を含む感光性組成物として、特開平5−9407号公報(第1頁)に、少なくとも結合剤として水溶性の固体の架橋性のフィルム形成ポリマー、水溶性の光重合性アクリレート、オリゴマー、光開始剤化合物を含む感光性組成物が開示されており、また、特開平9−302266号公報(第1−2頁)に、水性樹脂分散体に感光性ポリマー及び感光性モノマーを配合してなる水性感光性コーティング組成物が開示されている。
また、通常用いるエマルションにおいて、柔らかい硬化物は、成膜助剤として溶剤を必要としないが、硬い硬化物は、耐汚染性等の物性が向上されたものについては、成膜助剤として2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタジオールモノイソブチレート等の溶剤が必要となる。このように、基本構成を重合性オリゴマー/反応性希釈剤/光開始剤としたものあるいはエマルション(又はエマルション/成膜助剤のみ)の系では、環境問題に対して有利ではあるものの、各種物性について性能バランスを図ることができず、より強靱で基本性能が向上した塗膜を形成して種々の用途に好適に適用することができるようにすることが求められていた。
以下に本発明を詳述する。
ここで、硬化性モノマー及び/又はオリゴマーをアクリル系エマルション粒子中に存在させた形態としては、例えば、(1)調製されたアクリル系エマルション粒子に硬化性モノマー及び/又はオリゴマーを吸わせた形態、(2)アクリル系エマルション粒子の調製中に硬化性モノマー及び/又はオリゴマーを吸わせた形態が挙げられ、これらを組み合わせた形態であってもよい。好ましくは、調製されたアクリル系エマルション粒子に硬化性モノマー及び/又はオリゴマーを吸わせた形態を必須とすることである。この場合には、硬化性モノマー及び/又はオリゴマーとしては、アクリル系エマルション粒子中に浸透する性質を有するものを用いることが好ましい。
なお、このように成膜助剤の使用量を低減することにより、揮発性の成膜助剤が環境にもたらす影響を充分に低減することができるとともに、本発明の樹脂組成物を用いた塗膜の硬化性をより向上させることが可能となる。
これらのものを用いるとMFTは低下するが、熱又はUV硬化により得られた被膜は、硬度が発現せず、また、耐溶剤性、耐汚染性も不充分なものである。
本発明の場合、硬化性モノマー及び/又はオリゴマーは、調製されたアクリル系エマルション粒子に吸わせることができる化合物であるか、アクリル系エマルション粒子の調製中に吸わせることができる化合物であることが好ましい。
電子線照射によって硬化されて使用される場合には、例えば通常50〜1000kev、好ましくは100〜300kevの加速電圧で、吸収線が1〜20Mrad程度となるように電子線を照射する方法を挙げることができる。電子線照射は大気中で行ってもよいが、窒素などの不活性ガス中で行うのが好ましい。吸収線量については、被膜中に残存する重合性二重結合が被膜物性に影響しないまで照射することができる。紫外線照射又は電子線照射後、必要に応じて加熱を行い、硬化を一層進行させてもよい。
熱によって硬化されて使用される場合、50〜200℃の乾燥機で0.5〜60分乾燥させる方法を挙げることができる。好ましくは、5〜20分、100〜180℃で乾燥させるのがよい。上記乾燥工程前に基材をプレヒートしたり、セッティングする手法を併用しても構わない。乾燥機は、ジェットオーブン、熱風乾燥機など一般的に使用されているものを使用することができる。
また、電子線にて硬化させる場合、熱又は光重合開始剤を必要としないため、得られた塗膜は耐候性、耐水性等塗膜性能を向上させることができる。
すなわち、上記水系硬化性樹脂組成物は、紫外線、熱及び電子線の少なくとも一つで硬化又は重合することが好ましい。つまり、それぞれ単独で硬化又は重合してもよいし、2種以上を併用してもよい。具体的には、例えば、加熱後に、必要に応じて紫外線照射や電子線照射を行う形態や、紫外線照射又は電子線照射後、必要に応じて加熱を行う形態等が挙げられる。中でも、紫外線照射又は電子線照射後、更に硬化を完結するために、通常行われるように必要に応じて加熱を行うことがより好ましい。
MFTを低下させるために必要な硬化性モノマー及び/又は硬化性オリゴマーの量は、乳化重合によって製造されたアクリルエマルションに対して、3〜100重量%である。より好ましくは、5〜60重量%、最も好ましくは、10〜40重量%である。
(1)ウレタン(メタ)アクリレート、多官能(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸エステルの重合体又は共重合体の側鎖に(メタ)アクロイル基を含有させたアクリル樹脂(以下、単に(メタ)アクリル樹脂ということがある。)、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート等の多官能ラジカル重合性化合物。より具体的には、1,4−ブタンジオール(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート類;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールモノヒドロキシトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリエトキシトリ(メタ)アクリレート等のトリ(メタ)アクリレート類;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジ−トリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート等のテトラ(メタ)アクリレート類;ペンタエリスリトールペンタ/ヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール(モノヒドロキシ)ペンタ(メタ)アクリレート等のペンタ(メタ)アクリレート類。
(2)ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、ジビニルベンゼン、フタル酸ジアリル等の少なくとも2つ以上の重合性不飽和二重結合をもつオリゴマー又はモノマーであるポリオレフィン系化合物。
これらの化合物は、アクリルエマルションが得られた後、更に導入された官能基を活用して反応を行い、所望する水性樹脂分散体にすることになるが、別の手法として、予め乳化重合時又は乳化重合反応終了直後に、そのまま、官能基を有する重合性単量体とその官能基と反応性を有する化合物とを共存させておき、反応させることも可能である。
このような反応点を有するアクリルエマルションを、多官能(メタ)アクリレート及び/又は官能基を有する化合物との反応を利用して硬化させることで、更に架橋密度を上げることができ、硬化性、耐久性及び耐汚染性のより優れた塗膜物性を得ることができる。
Fox式:1/Tg=Σ(Wn/Tgn)/100
ここで、Wnは、単量体nの重量%、Tgnは単量体nからなるホモポリマーのTg(絶対温度)を示す。なお、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレートを含む重合性単量体成分については、これらを除いて算出したTgを、該重合体単量体成分のガラス転移温度とした。
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート等の炭素数1〜20のアルキル(メタ)アクリレート;シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロドデシル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート等の炭素数4〜20のシクロアルキル(メタ)アクリレート;アリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等の炭素数3〜20のアラルキル(メタ)アクリレート;グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有ビニル系モノマー。
なお、これらのアルキル(メタ)アクリレート、シクロアルキル(メタ)アクリレートは、上述したアクリル系モノマーと組み合わせて用いてもよいが、アルキル(メタ)アクリレート及びシクロアルキル(メタ)アクリレートからなる群から選択される1種以上、更に2種以上を用いることが最も好ましい。
上記アニオン性乳化剤としては、例えば、アンモニウムドデシルスルフォネート、ナトリウムドデシルスルフォネート等のアルキルスルフォネート塩;アンモニウムドデシルベンゼンスルフォネート、ナトリウムドデシルナフタレンスルフォネート等のアルキルアリールスルフォネート塩;ポリオキシエチレンアルキルスルフォネート塩(例えば、第一工業製薬社製、ハイテノール18E等);ポリオキシエチレンアルキルアリールスルフォネート塩(例えば、第一工業製薬社製、ハイテノールN−08等);ジアルキルスルホコハク酸塩;アリールスルホン酸ホルマリン縮合物;アンモニウムラウリート、ナトリウムステアリレート等の脂肪酸塩;等が挙げられる。
上記カチオン性乳化剤としては、例えば、ドデシルアンモニウムクロライド等のアルキルアンモニウム塩;等が挙げられる。
上記高分子乳化剤としては、例えば、ポリアクリル等ナトリウム等のポリ(メタ)アクリル酸塩;ポリビニルアルコール;ポリビニルピロリドン;ポリヒドロキシエチルアクリレート等のポリヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;又はこれらの重合体を構成するモノマーのうちの1種以上を共重合成分とする共重合体;等が挙げられる。
上記乳化剤は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記乳化重合においては、重合開始剤の分解を促進する目的で、例えば、亜硫酸水素ナトリウム等の還元剤や硫酸第一鉄等の遷移金属塩を添加してもよい。
上記乳化重合で用いることができる添加剤としては、例えば、pH緩衝剤、(例えば、t−ドデシルメルカプタン等のチオール基を有する化合物等)等の公知の添加剤等が挙げられる。
上記光重合開始剤及び/又は熱重合開始剤としては、例えば、ベンゾフェノン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]−エチルエステル、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]−エチルエステル、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]2−モルホリノプロパン−1−オン、2−モルホリノプロパン−1−オン、ヨードニウム,(4−メチルフェニル[4−(2−メチルプロピル)フェニル])−ヘキサフルオロフォスフェート、ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、また、熱重合開始剤としては、例えば、2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−(2,4’−ジメチルバレロニトリル)、ベンゾイルパーオキサイド、1、1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等の油溶性開始剤、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム等の過硫酸塩;過酸化水素等の水溶性過酸化物、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩等の水溶性アゾ化合物等が挙げられる。これらのうち、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、振り子式硬度は、ASTM−D4366に準拠してケーニッヒ振り子式硬度試験(Pendulum Hardness Tester)を行い、振り子の往復回数を測定することにより求めることができる。
なお、計算Tg(℃)は、上述したFoxの式を用いて求めることができる。
なお、上述した用途においては、上記水系硬化性樹脂組成物をコーティング剤又はフィルム形成材として使用することが好ましいが、このように上記水系硬化性樹脂組成物をコーティング剤又はフィルム形成材として使用する水系硬化性樹脂組成物の使用方法もまた、本発明の1つである。
このような本発明の塗膜は、例えば、スレート板、フレキシブルボード、セメントスラグ抄造板、セメントスラグ成形板、硬質木片セメント板、押出成形セメント板、金属板、プラスチック板、セラミック板、木板、金属部品鋼板、アルカリ無機窯業系建材、金属建材、ダル冷間圧延鋼板、リン酸亜鉛処理鋼板、PETフィルム、転写箔フィルム、反射防止フィルム、光拡散用フィルム、プラスチック光学部品、タッチパネル、フィルム型液晶素子、プラスチック成形体等の基材上に本発明の水性樹脂組成物を塗布することにより得られる。
なお、上記水性樹脂組成物を塗布する方法としては、刷毛、バーコーター、アプリケーター、エアスプレー、エアレススプレー、ロールコーター、フローコーター等を用いた塗布方法等が挙げられる。
<MFT>
熱勾配試験機(テスター社、製品名:MFTテスター)上に置いたガラス基板の上に、表1に示す組み合わせにより製造した水系硬化性樹脂分散液を0.2mmのアプリケーターによって塗布し、試験機により加熱(及び必要に応じて冷却)して塗膜を乾燥させ、その塗膜に加熱等は、10〜60℃又は50〜100℃の温度範囲で、4cm間隔毎に5℃ずつ熱勾配(温度勾配)をつけて行い、良好に成膜された温度のうち最も低い温度をMFT(℃)とした。
Foxの式により重合性単量体成分のガラス転移温度(Tg)を算出するために使用した各々のホモポリマーのTg値を()内に示した。
2−エチルヘキシルアクリレート(−70℃)
メチルメタクリレート(105℃)
シクロヘキシルメタクリレート(83℃)
アクリル酸(95℃)
n−ブチルメタクリレート(20℃)
4−メタアクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン(130℃)
Y−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(70℃)
滴下ロート、攪拌機、窒素導入管、温度計及び還流冷却管を備えたフラスコに脱イオン水76.8gを仕込んだ。また、滴下ロートにアクアロンHS−10の25%水溶液4.0g、RN−20の25%水溶液4.0g、脱イオン水5.8g、シクロヘキシルメタクリレート26.0g、n−ブチルメタクリレート3.0g、アクリル酸1.0gからなる一段目のプレエマルションを調整し、そのうち、トータルモノマー量の5%にあたる7.3gをフラスコに添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に75℃まで昇温した。昇温後、5%の過硫酸カリウム水溶液を6.0g添加し、重合を開始した。この時に、反応系内を80℃まで昇温し、10分間維持した。なお、ここまでを初期反応とした。初期反応終了後、反応系内を80℃に維持したまま、調整した1段目用のプレエマルションを50分間にわたって均一滴下した。滴下後、脱イオン水5gで滴下ロートを洗浄し、洗浄液をフラスコに添加した。その後も、同温度で30分間維持し、一段目の重合を終了した。
製造例1で用いた1段目用の重合性単量体のうち、シクロヘキシルメタクリレート26.0gをメチルメタクリレート22.0gに、n−ブチルメタクリレート3.0gから7.0gに代え、2段目用の重量性単量体のうち、シクロヘキシルメタクリレート14.0g及びn−ブチルメタクリレート22.0gをシクロヘキシルメタクリレート35.0gに、2−エチルヘキシルアクリレート17.0gから19.0gに、更に1,2,6,6−ペンタメチルピペリジニルメタクリレート1.0gを使用しないこと以外は、製造例1と同様の方法にて、固形分43.8%、粘度600mPa・s、pH9.0、MFT30℃のエマルション型の重合体分散液2を得た(計算Tgは21℃である)。
製造例1で用いた1段目用の重合性単量体であるn−ブチルメタクリレートをメチルメタクリレートに、2段目用の重量性単量体である2−エチルヘキシルアクリレート17.0gを用いず、メチルメタクリレートを15.0gから32.0gに置き換えた以外は、製造例1と同様の方法にて、固形分44.0%、粘度1200mPa・s、pH8.9、MFT100℃以上のエマルション型の重合体分散液3を得た(計算Tgは74℃である)。
滴下ロート、攪拌機、窒素導入管、温度計及び還流冷却管を備えたフラスコに脱イオン水76.8gを仕込んだ。
また、滴下ロートにアデカリアソープSR−10(旭電化工業社製)の25%水溶液6.0g、ER−20(旭電化工業社製)の25%水溶液6.0g、脱イオン水29.0g、メチルメタクリレート50.0g、スチレン10.0g、2−エチルヘキシルアクリレート30.0g、n−ブチルメタクリレート9.0g、アクリル酸1.0gからなるプレエマルションを調製し、そのうち5%にあたる7.1gをフラスコに添加し、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら攪拌下に75℃まで昇温した。
昇温後、5%の過硫酸カリウム水溶液を6.0g添加し、重合を開始した。この時に反応系内を80℃まで昇温し10分間維持した。ここまでを初期反応とした。
初期反応終了後、反応系内を80℃に維持したまま、調製したプレエマルションを180分間にわたって均一滴下した。滴下後、脱イオン水10gで滴下ロートを洗浄し、洗浄液をフラスコに添加した。その後も同温度で30分間維持した。その後、室温まで冷却し、0.9gのアンモニアを加えて中和し、10分攪拌後、100メッシュの金網でろ過して、固形分44.0%、粘度210mPa・s、pH9.1、MFT35℃のエマルション型の重合体分散液4を得た(計算Tgは21℃である。)。
製造例1で1段目に用いる重合性単量体のうち、「シクロヘキシルメタクリレート26.0g」を、シクロヘキシルメタクリレート11.0g及びトリメチロールプロパントリメタクリレート15.0gに代え、また、2段目に用いる重合性単量体のうち、「n−ブチルメタクリレート22.0g」及び「2−エチルヘキシルアクリレート17.0g」を、2−エチルヘキシルアクリレート14.0g及びトリメチロールプロパントリメタクリレート25.0gに代える以外は製造例1と同様の方法にて、固形分43.5%、粘度400mPa・s、pH8.9、MFT100℃以上のエマルション型の重合体分散液5を得た(計算Tgは31℃である。)。
製造例1で得られた重合体分散液1:234.7gにベンジルトリメチルアンモニウムクロライド0.08gを溶解させたメタノール溶液0.4g及びアリルグリシジルエーテル1.6gとイソプロピルアルコール1.6gとを混合した溶液をフラスコに投入し、反応系内を85℃にして180分間維持し、反応を終了した。
得られた反応液を室温まで冷却後、固形分44.0%、粘度400mPa・s、pH8.9、MFT75℃のエマルション型の重合体分散液6を得た。
製造例1において得られた重合体分散液1:100部にポリエチレングリコールジアクリレート(商品名:サートマーSR−344)を20部、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−メチル−1−プロパン−1−オン1部を混ぜ、エマルション型の水系硬化性樹脂を得た。
得られた水系硬化性樹脂分散液をアルミ板にWET4milのアプリケーターにて塗工し、1時間室温にて予備乾燥させた後、紫外線照射装置にて4.0kW/cm、500mJ/cm2の条件にて照射を行い、得られた硬化塗膜の性能(振り子式硬度、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性)をテストした。結果を表2(A)に示す。
なお、硬化塗膜の性能(振り子式硬度、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性)は以下のようにして求めた。
ASTM−D4366に準拠してケーニッヒ振り子式硬度試験(Pendulum Hardness Tester)を行い、振り子の往復回数を測定した。
有機溶剤(メチルエチルケトン)に浸し、軽く絞った脱脂綿で、得られた水性樹脂組成物の塗膜(アルミニウム板)を軽く擦った。有機溶剤に塗膜が浸され、塗膜に穴があくまでの摩擦回数を測定する。
塗膜に0.05%カーボン水溶液を刷毛で10回塗布し、80℃で1時間乾燥した後、水洗いしながら、刷毛で30回洗浄したときの塗膜への汚れの付着の程度を見た。
◎:付着なし、○:殆どなし、△:やや付着あり、×:付着あり
サンシャインウェザーメーター(スガ試験機、製品名:サンシャインスーパーロングライフウェザーオーメーター)で3000時間後の塗膜の光沢保持率を測定して評価した。なお、数値が高いほど、耐候性が高いことを示す。
実施例2〜7については、重合分散体及び硬化性モノマー又は硬化性オリゴマーを表1に示すものを用いた以外は、同様の操作を繰り返してエマルション型の水系硬化性樹脂組成物(水系硬化性樹脂分散液)を得た。また、得られた水系硬化性樹脂分散液についても実施例1と同様の操作を繰り返し、得られた硬化塗膜の性能(振り子式硬度、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性)をテストした。結果を表2(A)に示す。
製造例1において得られた重合体分散液1:100部にポリエチレングリコールアクリレート(商品名:サートマーSR−344)を20部、2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)(商品名ABN−E 日本ヒドラジン工業(株))1部を混ぜ、エマルション型の水系硬化性樹脂を得た。次に得られた水系硬化性樹脂をアルミ板にWET4milのアプリケーターにて塗工し、150℃の熱風乾燥機にて20分間乾燥させた後、得られた硬化塗膜の性能(振り子式硬度、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性)をテストした。結果を表2(A)に示す。
製造例1において得られた重合体分散液1:100部に1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(商品名:サートマーSR−238F)を20部を混ぜ、エマルション型の水系硬化性樹脂を得た。次に得られた水系硬化性樹脂をアルミ板にWET4milのアプリケーターにて塗工し、1時間室温にて予備乾燥させた後、日新ハイボルテージ社製のエリアビーム型電子線照射装置(窒素雰囲気中、加速電圧200kv、線量10Mrad.)を用いて試験板に電子線を照射して得られた硬化塗膜の性能(振り子式硬度、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性)をテストした。結果を表2(A)に示す。
実施例10〜16については、重合体分散液及び硬化性モノマー又は硬化性オリゴマーを表1に示すものを用いた以外は、同様の操作を繰り返してエマルション型の水系硬化性樹脂組成物(水系硬化性樹脂分散液)を得た。また、得られた水系硬化性樹脂分散液についても実施例1と同様の操作を繰り返し、得られた硬化塗膜の性能(振り子式硬度、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性)をテストした。結果を表2(A)に示す。
製造例2で得られた重合体分散液2:100部にペンタエリスリトールテトラアクリレートを20部、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン1部を混ぜ、エマルション型の水系硬化性樹脂を得た後、アルミ板にWET4milのアプリケーターにて塗工し、室温にて予備乾燥を行ったが、MFTを低下させることはできず、融着した連続被膜は得られなかった。
製造例1において得られた重合体分散液1:100部に2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート(チッソ製、商品名:CS−12)5部及びブチルセロソルブ5部を混ぜ、1日後、得られた比較用樹脂分散液をアルミ板にWET4milのアプリケーターにて塗工し、100℃の熱風乾燥機にて10分間乾燥させた後、得られた硬化塗膜の性能(振り子式硬度、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性)をテストした。結果を表2(B)に示す。
滴下ロート、攪拌機、窒素導入管、温度計、還流冷却管を備えたフラスコに、ポリエチレングリコールジアクリレート(商品名:サートマーSR344)50.0g、2−エチルヘキシルアクリレート45.0g、アクリル酸5.0g、イソプロピルアルコール200g、アゾビスイソブチルニトリル(AIBN)1.0gを仕込み、85℃に設定した湯浴にて6時間還流させた後、AIBNを更に1.0g添加し、更に2時間加熱攪拌を続けながら溶媒を留去した。更に、同温度条件下に40mmHg以下まで減圧しながら、水を200g加え、固形分33.1%、粘度8600mPa・s、pH3.5、MFT0℃以下、計算Tg−60℃の比較用重合体分散液3を得た。この重合体水溶液3を100部に対して、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン1部を混ぜて、水分散型の水系硬化性樹脂組成物(水系硬化性樹脂分散液)を得た。得られた水系硬化性樹脂分散液は、実施例1と同様の操作を繰り返し、得られた硬化塗膜の性能(振り子式硬度、耐溶剤性、耐汚染性、耐候性)をテストした。結果を表2(B)に示す。
製造例5で得られた重合体分散液5:100部に2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールモノイソブチレート(チッソ社製、商品名「CS−12」)5部及びブチルセロソルブ5部を混ぜ、1日後得られた樹脂分散液をアルミ板にWET4milのアプリケーターにて塗工し、100℃の熱風乾燥機にて10分間乾燥させたが、MFTを低下させることはできず、融着した連続被膜は得られなかった。
また比較例1及び4は均一な膜が得られなかったため、試験をすることができなかった。
実施例17
6×70×150mmのスレート板(「フレキハード(FS−N)」(ノンアスベストスレート)、ノザワ社製)上に溶剤シーラー(「Vセラン#200」、大日本塗料社製)を乾燥重量20g/m2になるようにエアスプレーにて塗装した後、ベースコート層形成用塗料を8milのアプリケータにて塗装した。
なお、ベースコート層形成用塗料は、以下の組成で調製した。
アクリセットEX−35(日本触媒社製)を300g、白色ペースト(注1)を135g、黒色ペースト(「ユニラント88」、ユニラント社製)を10g、消泡剤(「ノプコ8034L」、サンノプコ社製)を1.5g、ブチルセロソルブを15g及び成膜助剤(「CS−12」、チッソ社製)を15g。
分散剤(「デモールEP」、花王社製)を60g、分散剤(「ディスコートN−14」、第一工業製薬社製)を50g、湿潤剤(「エマルゲン909」、花王社製)を10g、脱イオン水を210g、エチレングリコールを60g、酸化チタン(「CR−95」、石原産業社製)を1000g及び消泡剤(「ノプコ8034L」、サンノプコ社製)を10g。
乾燥機から取り出して10分後に、評価用水系硬化性樹脂分散液を4milのアプリケーターにて塗装し、その3分後に紫外線照射装置にて4.0kW/cm、500mJ/cm2の条件で照射を行い、建築用塗料硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜を以下の方法に従って、耐ブロッキング性、耐凍害性、耐温水白化性の物性評価を行った。結果を表3に示す。
製造例1において得られた重合体分散液1:100部に1,6−ヘキサンジオールジアクリレート(「サートマーSR−238F」、化薬サートマー社製)を20部混ぜ、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−メチル−1−プロパン−1−オン1部を混ぜ、エマルション型の水系硬化性樹脂を得た。
実施例17で調製した評価用水系硬化性樹脂分散液を用いる代わりに比較例2で得られた比較用樹脂分散液を用いて4milのアプリケータにて塗装し、3分間セッティングさせた後、100℃の熱風乾燥機にて10分間乾燥させ、比較用建築用塗料硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜について、以下の方法に従って物性評価を行った。結果を表3に示す。
乾燥機から取り出した試験板を、90秒間放冷し、その後、ガーゼ、ガラス板、重り(積載荷重:120g/cm2)の順で試験板に積載し、100℃の熱風乾燥機に速やかに移動させ、10分間積載状態を継続した。その後、試験板を30℃以下にまで冷却して、ガーゼを剥離し、その塗膜外観を観察し、以下の基準で評価した。
◎:ガーゼの交点の跡が見られなかった。
○:わずかにガーゼ跡が見られた。
△:浅くガーゼ跡が見られた。
×:ガーゼ跡が網目状に残っている。
上述したように、耐ブロッキング性試験用に作成した試験板と同一の条件にてシーラー及びベースコート層を塗装、乾燥した。続いて、評価用水性樹脂組成物を8milのアプリケータにて塗装し、10分間セッティングし、100℃にて10分間乾燥させた。得られたスレート板を1週間室温で放置し、溶剤系の2液硬化型アクリル系樹脂を用いて、側面及び背面をシールし、1日経過させた。その後、ASTM規格におけるC666−97に準じて、凍結融解試験機(マルイ社製、装置名:MIT−1682)にて耐凍害性試験を行った。
具体的には、−20℃にて2時間(空気中)及び20℃にて2時間(水中)のサイクルを繰り返す凍結融解条件により200サイクル実施し、30倍ルーペを用いてスレート板上の塗膜にクラックの有無を調べた。
◎:クラックなし
△:一部にクラックあり
×:全面クラック
上述したように、耐凍害性、耐ブロッキング性試験用に作成した試験板と同一の条件にてシーラー及びベースコート層を塗装、乾燥した。続いて、評価用水性樹脂組成物を4milのアプリケータにて塗装し、10分間セッティングし、100℃にて10分間乾燥させた。
得られたスレート板を24時間室温で放置した後、溶剤系の2液硬化型アクリル系樹脂を用いて、側面及び背面をシールし、その試験板を1週間室温で放置し、色差計(日本電色工業社製、装置名:分光式色彩計SE−2000)でL値(L0)を測定した。続いて、60℃の温水にスレート板を浸漬し、24時間経過後に引き上げて軽く水分を拭き取り、直ちに上記色差計でL値(L1)を測定した。
ΔL=(L1)−(L0)としてL値の変化値を算出し、耐温水白化性を評価した。
実施例18
イサム塗料社製のメタリックベース用樹脂AU21を日産塗色TG−1に調色した塗料をリン酸亜鉛処理鋼板に膜厚がdry25μmになるようにスプレー塗装し、その3分後に実施例17で調製した評価用水系硬化性樹脂分散液をクリアー層の膜厚がdry35μmに塗装し、その10分後に紫外線照射装置にて4.0kW/cm、500mJ/cm2の条件で照射を行い、自動車用塗料硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜を以下の方法に従って、耐ガソリン性、鉛筆硬度の物性評価を行った。結果を表4に示す。
実施例18において、実施例17で調製した評価用水系硬化性樹脂分散液を用いる代わりに比較例2で得られた比較用樹脂分散液を用いて塗装し、100℃の熱風乾燥機にて10分間乾燥させ、比較用自動車用塗料硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜について、以下の方法に従って物性評価を行った。結果を表4に示す。
得られたテストピースを24時間室温で放置した後、コスモレギュラーガソリンに常温で30分の浸漬試験を行い、その外観を観察した。
得られたテストピースを24時間室温で放置した後、JIS−K5600(1999年)に準拠して鉛筆引っかき試験を行い、擦り傷による評価を行った。
実施例19
実施例17で調製した評価用水系硬化性樹脂分散液をポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績社製、「コスモシャインA4300」、厚み188μm)にバーコーターを用いてなるよう塗布し、100℃で10分乾燥させた後、紫外線照射装置にて4.0kW/cm、500mJ/cm2の条件で照射を行い、膜厚3μのフィルム用コーティング剤としての硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜を以下の方法に従って、耐スチールウール性、鉛筆硬度の物性評価を行った。結果を表5に示す。
実施例19において、実施例17で調製した評価用水系硬化性樹脂分散液を用いる代わりに比較例2で得られた比較用樹脂分散液を用いて塗装し、100℃の熱風乾燥機にて10分間乾燥させ、比較用フィルム用コーティング剤としての硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜について、以下の方法に従って物性評価を行った。結果を表5に示す。
スガ試験機社製の学振型耐磨耗試験機を用いて#0000スチールウールを100gの荷重で10回往復させた後の傷のつき方を目視で評価した。傷がない場合をA、傷が1〜10本の場合をB、傷が11本以上の場合をCとした。
得られたテストピースを24時間室温で放置した後、JIS−K5400(1990年)に準拠して鉛筆引っかき試験を行い、擦り傷による評価を行った。
実施例20
実施例17と同じようにしてシーラー、ベースコート層を塗装・セッティングした後、評価用硬化性樹脂分散液をWET100g/m2になるように塗装し、その3分後に日新ハイボルテージ社製のエリアビーム(EB)型電子線照射装置(窒素雰囲気中、加速電圧200kv、線量10Mrad.)を用いて試験板に電子線を照射して建築用塗料硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜について、実施例17と同様にして、耐ブロッキング性、耐凍害性、耐温水白化性の物性評価を行った。結果を表6に示す。
実施例17と同じようにしてシーラー、ベースコート層を塗装した後、評価用硬化性樹脂分散液をWET100g/m2になるように塗装し、3分セッティングした後、150℃の熱風乾燥機に20分乾燥させ、建築用塗料硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜について、実施例17と同様にして、耐ブロッキング性、耐凍害性、耐温水白化性の物性評価を行った。結果を表6に示す。
実施例22
実施例17と同じようにしてベース塗料を塗装・セッティングした後、評価用硬化性樹脂分散液をdry35μmになるように塗装し、その3分後に日新ハイボルテージ社製のエリアビーム型電子線照射装置(窒素雰囲気中、加速電圧200kv、線量10Mrad.)用いて試験板に電子線を照射して自動車用塗料硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜について、実施例18と同様にして、耐ガソリン性、鉛筆硬度の物性評価を行った。結果を表7に示す。
実施例17と同じようにしてベース塗料を塗装・セッティングした後、評価用硬化性樹脂分散液をdry35μmになるように塗装し、3分セッティングした後、150℃の熱風乾燥機に20分乾燥させ、自動車用塗料硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜について、実施例18と同様にして、耐ガソリン性、鉛筆硬度の物性評価を行った。結果を表7に示す。
実施例24
実施例17で調製した評価用水系硬化性樹脂分散液をポリエチレンテレフタレートフィルム(コスモシャインA4300、東洋紡績社製、厚み188μm)にバーコーターを用いてdry3μmになるよう塗布し、100℃で10分乾燥させた後、その3分後に日新ハイボルテージ社製のエリアビーム(EB)型電子線照射装置(窒素雰囲気中、加速電圧200kv、線量10Mrad.)用いて試験板に電子線を照射してフィルムコーティング用硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜について、実施例19と同様にして、耐スチールウール性、鉛筆硬度の物性評価を行った。結果を表8に示す。
実施例17で調製した評価用水系硬化性樹脂分散液をポリエチレンテレフタレートフィルム(コスモシャインA4300、東洋紡績社製:厚み188μm)にバーコーターを用いてdry3μmになるよう塗布し、3分セッティングした後、150℃の熱風乾燥機に20分乾燥させ、フィルムコーティング用硬化塗膜が得られた。得られた硬化性塗膜について、実施例19と同様にして、耐スチールウール性、鉛筆硬度の物性評価を行った。結果を表8に示す。
Claims (9)
- 乳化重合によって製造されたアクリル系エマルションを必須成分とする水系硬化性樹脂組成物であって、
該アクリル系エマルションは、光安定性基を有する重合性モノマーを必須とする重合性モノマー成分から形成され、エマルション粒子中に硬化性モノマー及び/又はオリゴマーを含有するものであることを特徴とする水系硬化性樹脂組成物。 - 前記水系硬化性樹脂組成物は、光重合開始剤及び/又は熱重合開始剤を含有するものであることを特徴とする請求項1記載の水系硬化性樹脂組成物。
- 前記硬化性モノマーは、多官能(メタ)アクリレートであることを特徴とする請求項1又は2記載の水系樹脂硬化組成物。
- 前記アクリル系エマルションは、炭素数4〜20のシクロアルキル(メタ)アクリレート及び/又は紫外線吸収基を有する重合性モノマーを必須とする重合性モノマー成分から形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の水系樹脂硬化組成物。
- 乳化重合によって製造されたアクリルエマルションのTgと前記水系硬化性樹脂組成物が示すMFTの差が10〜100℃であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水系硬化性樹脂組成物。
- 前記水系硬化性樹脂組成物は、紫外線、熱及び電子線の少なくとも一つで硬化又は重合することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の水系硬化性樹脂組成物。
- 前記硬化性モノマー及び/又はオリゴマーは、疎水性であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の水系硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の水系硬化性樹脂組成物をコーティング剤又はフィルム形成材として使用することを特徴とする水系硬化性樹脂組成物の使用方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の水系硬化性樹脂組成物を塗工して得られることを特徴とする塗膜。
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