JP5159568B2 - ヒハツ抽出物を含有する飲食品組成物及びヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法 - Google Patents
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Description
(1−1―1)ヒハツ抽出物、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するヒハツ抽出物含有飲食品組成物:
(A) ヒハツ抽出物を0.2重量%(抽出物乾燥粉末換算)以上含む;
(B) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対して乳脂肪が0.1〜70重量部である;
(C) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対して乳タンパク質が0.1〜30重量部である。
(1−1―2)ヒハツ抽出物、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するヒハツ抽出物含有飲食品組成物:
(A) ヒハツ抽出物を0.3重量%(抽出物乾燥粉末換算)以上含む;
(B) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対して乳脂肪が0.1〜70重量部である;
(C) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対して乳タンパク質が0.1〜30重量部である。
(1−1−3)ヒハツ抽出物、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するヒハツ抽出物含有飲食品組成物:
(A) ヒハツ抽出物を0.3〜1重量%(抽出物乾燥粉末換算)含む;
(B) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対して乳脂肪が0.1〜70重量部である;
(C) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対して乳タンパク質が0.1〜30重量部である。
(1−1−4)ヒハツ抽出物、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するヒハツ抽出物含有飲食品組成物:
(A) ヒハツ抽出物を0.3〜0.6重量%(抽出物乾燥粉末換算)含む;
(B) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対して乳脂肪が0.1〜70重量部である;
(C) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対して乳タンパク質が0.1〜30重量部である。
(1−1−5)ヒハツ抽出物、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するヒハツ抽出物含有飲食品組成物:
(A) ヒハツ抽出物由来のピペリン類を0.0008重量%以上含む;
(B) ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対して乳脂肪が6.67〜17500重量部である;
(C) ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対して乳タンパク質が6.67〜7500重量部である。
(1−1−6)ヒハツ抽出物、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するヒハツ抽出物含有飲食品組成物:
(A) ヒハツ抽出物由来のピペリン類を0.0012重量%以上含む;
(B) ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対して乳脂肪が6.67〜17500重量部である;
(C) ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対して乳タンパク質が6.67〜7500重量部である。
(1−1−7)ヒハツ抽出物、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するヒハツ抽出物含有飲食品組成物:
(A) ヒハツ抽出物由来のピペリン類を0.0012〜0.015重量%含む;
(B) ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対して乳脂肪が6.67〜17500重量部である;
(C) ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対して乳タンパク質が6.67〜7500重量部である。
(1−1−8)ヒハツ抽出物、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するヒハツ抽出物含有飲食品組成物:
(A) ヒハツ抽出物由来のピペリン類を0.0012〜0.009重量%含む;
(B) ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対して乳脂肪が6.67〜17500重量部である;
(C) ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対して乳タンパク質が6.67〜7500重量部である。
(1−1−9)ヒハツ抽出物が水による抽出物である、(1−1−1)〜(1−1−8)記載のヒハツ抽出物含有飲食品組成物。
(1−1−10)ヒハツ抽出物がヒハツの果穂由来の抽出物である、(1−1−1)〜(1−1−9)記載のヒハツ抽出物含有飲食品組成物。
(1−1−11)乳脂肪1重量部に対して乳タンパク質が0.01〜65重量部である(1−1−1)〜(1−1−10)記載の飲食品組成物。
(1−1−12)80〜200℃で加熱処理されている(1−1−1)〜(1−1−11)記載の飲食品組成物。
(1−1−13)100〜150℃で加熱処理されている(1−1−1)〜(1−1−12)記載の飲食品組成物。
(1−1−14)乳脂肪及び乳タンパク質が80〜200℃で加熱処理されている(1−1−1)〜(1−1−13)記載の飲食品組成物。
(1−1−15)乳脂肪及び乳タンパク質が100〜150℃で加熱処理されている(1−1−1)〜(1−1−14)記載の飲食品組成物。
(1−1−16)温熱効果のために用いられるものである旨の表示を付した(1−1−1)〜(1−1−15)記載の飲食品組成物。
(1−1−17)冷え性改善のために用いられるものである旨の表示を付した(1−1−1)〜(1−1−16)記載の飲食品組成物。
(1−2−1)ピペリン類、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するピペリン類含有飲食品組成物:
(A) ピペリン類を0.0008重量%以上含む;
(B) ピペリン類1重量部に対して乳脂肪が6.67〜17500重量部である;
(C) ピペリン類1重量部に対して乳タンパク質が6.67〜7500重量部である。
(1−2−2)ピペリン類、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するピペリン類含有飲食品組成物:
(A) ピペリン類を0.0012重量%以上含む;
(B) ピペリン類1重量部に対して乳脂肪が6.67〜17500重量部である;
(C) ピペリン類1重量部に対して乳タンパク質が6.67〜7500重量部である。
(1−2−3)ピペリン類、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するピペリン類含有飲食品組成物:
(A) ピペリン類を0.0012〜0.015重量%含む;
(B) ピペリン類1重量部に対して乳脂肪が6.67〜17500重量部である;
(C) ピペリン類1重量部に対して乳タンパク質が6.67〜7500重量部である。
(1−2−4)ピペリン類、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するピペリン類含有飲食品組成物:
(A) ピペリン類を0.0012〜0.009重量%含む;
(B) ピペリン類1重量部に対して乳脂肪が6.67〜17500重量部である;
(C) ピペリン類1重量部に対して乳タンパク質が6.67〜7500重量部である。
(1−2−5)乳脂肪1重量部に対して乳タンパク質が0.01〜65重量部である(1−2−1)〜(1−2−4)記載の飲食品組成物。
(1−2−6)80〜200℃で加熱処理されている(1−2−1)〜(1−2−5)記載の飲食品組成物。
(1−2−7)100〜150℃で加熱処理されている(1−2−1)〜(1−2−6)記載の飲食品組成物。
(1−2−8)乳脂肪及び乳タンパク質が80〜200℃で加熱処理されている(1−2−1)〜(1−2−7)記載の飲食品組成物。
(1−2−9)乳脂肪及び乳タンパク質が100〜150℃で加熱処理されている(1−2−1)〜(1−2−8)記載の飲食品組成物。
(1−2−10)温熱効果のために用いられるものである旨の表示を付した(1−2−1)〜(1−2−9)記載の飲食品組成物。
(1−2−11)冷え性改善のために用いられるものである旨の表示を付した(1−2−1)〜(1−2−10)記載の飲食品組成物。
(2−1−1)ヒハツ抽出物を0.2重量%(抽出物乾燥粉末換算)以上含むヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対し、0.1〜70重量部の乳脂肪及び0.1〜30重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−1−2)ヒハツ抽出物を0.3重量%(抽出物乾燥粉末換算)以上含むヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対し、0.1〜70重量部の乳脂肪及び0.1〜30重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−1−3)ヒハツ抽出物を0.3〜1重量%(抽出物乾燥粉末換算)含むヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対し、0.1〜70重量部の乳脂肪及び0.1〜30重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−1−4)ヒハツ抽出物を0.3〜0.6重量%(抽出物乾燥粉末換算)含むヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対し、0.1〜70重量部の乳脂肪及び0.1〜30重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−1−5)ヒハツ抽出物由来のピペリン類を0.0008重量%以上含むヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対し、6.67〜17500重量部の乳脂肪及び6.67〜7500重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−1−6)ヒハツ抽出物由来のピペリン類を0.0012重量%以上含むヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対し、6.67〜17500重量部の乳脂肪及び6.67〜7500重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−1−7)ヒハツ抽出物由来のピペリン類を0.0012〜0.015重量%含むヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対し、6.67〜17500重量部の乳脂肪及び6.67〜7500重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−1−8)ヒハツ抽出物由来のピペリン類を0.0012〜0.009重量%含むヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ヒハツ抽出物由来のピペリン類1重量部に対し、6.67〜17500重量部の乳脂肪及び6.67〜7500重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−1−9)ヒハツ抽出物が水による抽出物である、(2−1−1)〜(2−1−8)記載のヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法。
(2−1−10)ヒハツ抽出物がヒハツの果穂由来の抽出物である、(2−1−1)〜(2−1−9)記載のヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法。
(2−1−11)乳脂肪1重量部に対して乳タンパク質が0.01〜65重量部である(2−1−1)〜(2−1−10)記載の味改善方法。
(2−1−12)乳脂肪及び乳タンパク質が80〜200℃で加熱処理されている(2−1−1)〜(2−1−11)記載の味改善方法。
(2−1−13)乳脂肪及び乳タンパク質が100〜150℃で加熱処理されている(2−1−1)〜(2−1−12)記載の味改善方法。
(2−1−14)乳脂肪及び乳タンパク質を含有させた組成物を80〜200℃で加熱する工程を含む(2−1−1)〜(2−1−13)記載の味改善方法。
(2−1−15)乳脂肪及び乳タンパク質を含有させた組成物を100〜150℃で加熱する工程を含む(2−1−1)〜(2−1−14)記載の味改善方法。
(2−2−1)ピペリン類を0.0008重量%以上含むピペリン類含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ピペリン類1重量部に対し、6.67〜17500重量部の乳脂肪及び6.67〜7500重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−2−2)ピペリン類を0.0012重量%以上含むピペリン類含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ピペリン類1重量部に対し、6.67〜17500重量部の乳脂肪及び6.67〜7500重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−2−3)ピペリン類を0.0012〜0.015重量%含むピペリン類含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ピペリン類1重量部に対し、6.67〜17500重量部の乳脂肪及び6.67〜7500重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−2−4)ピペリン類を0.0012〜0.0075重量%含むピペリン類含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ピペリン類1重量部に対し、6.67〜17500重量部の乳脂肪及び6.67〜7500重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
(2−2−5)乳脂肪1重量部に対して乳タンパク質が0.01〜65重量部である(2−2−1)又は(2−2−4)記載の味改善方法。
(2−2−6)乳脂肪及び乳タンパク質が80〜200℃で加熱処理されている(2−2−1)〜(2−2−5)記載の味改善方法。
(2−2−7)乳脂肪及び乳タンパク質が100〜150℃で加熱処理されている(2−2−1)〜(2−1−6)記載の味改善方法。
(2−2−8)乳脂肪及び乳タンパク質を含有させた組成物を80〜200℃で加熱する工程を含む(2−2−1)〜(2−2−7)記載の味改善方法。
(2−2−9)乳脂肪及び乳タンパク質を含有させた組成物を100〜150℃で加熱する工程を含む(2−2−1)〜(2−2−8)記載の味改善方法。
本発明のヒハツ抽出物含有飲食品組成物(以下、「本ヒハツ抽出物含有飲食品組成物」という。)は、以下の飲食品組成物である:
ヒハツ抽出物、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するヒハツ抽出物含有飲食品組成物:
(A) ヒハツ抽出物を0.2重量%(抽出物乾燥粉末重量)以上含む;
(B) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末重量)に対して乳脂肪が0.1〜70重量部である;
(C) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末重量)に対して乳タンパク質が0.1〜30重量部である。
本発明のピペリン類含有飲食品組成物(以下、「本ピペリン類含有飲食品組成物」という。)は、以下の飲食品組成物である。
ピペリン類、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するピペリン類含有飲食品組成物:
(A) ピペリン類を0.0008重量%以上含む;
(B) ピペリン類1重量部に対して乳脂肪が6.67〜17500重量部である;
(C) ピペリン類1重量部に対して乳タンパク質が6.67〜7500重量部である。
本発明は、ヒハツ抽出物を0.2重量%以上含む飲食品組成物の味改善方法であって:
ヒハツ抽出物1重量部に対し、0.1〜70重量部の乳脂肪及び0.1〜30重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法も提供する。
本発明は、ピペリン類を0.0008重量%以上含む飲食品組成物の味改善方法であって:
ピペリン類1重量部に対し、6.67〜17500重量部の乳脂肪及び6.67〜7500重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法も提供する。
本発明のヒハツ抽出物含有飲食品組成物を複数種、被験試料として調製し、それらについて、ヒハツ抽出物に由来する辛さ及び刺激感がどれだけ改善されているか、並びにヒハツ抽出物に由来する香ばしさ及び旨みがどれだけ維持されているかを、それぞれ評価した。
(1)ヒハツ抽出物含有ハードキャンディの調製
表1に示した材料を使用し、表2の組成の通り各種ヒハツ抽出物含有ハードキャンディを調製した(実施例1〜9;比較例1〜5)。ヒハツエキスパウダーについて、表中「抽出物乾燥粉末重量」とは、ヒハツエキスパウダー中に含まれる腑形剤(デキストリン)を除いた重量である。
工程1.白糖及び水飴に水を加え、142℃に加熱する。
工程2.加熱したままさらに他の材料を加えよく混合する。
工程3.容量約3.5gの型に流し込み、室温に冷やして固める。
(2)ヒハツ抽出物含有キャラメルの調製
表1に示した材料を使用し、表3の組成の通り各種ヒハツ抽出物含有キャラメルを製造した(実施例10〜13;比較例6〜7)。ヒハツエキスパウダーについて、表中「抽出物乾燥粉末重量」とは、ヒハツエキスパウダー中に含まれる腑形剤(デキストリン)を除いた重量である。
工程1.水に白糖及び水飴を加え、煮沸により溶解させる。
工程2.煮沸したままさらにコンデンスミルク、バター、及び生クリームを加え130℃で加熱する。
工程3.80℃まで温度を下げ、他の成分を混合する。
工程4.約3.5gの大きさにカットする。
紅茶のティーバッグ(ユニリーバ・ジャパン・ビバレッジ株式会社:商品名「リプトン(登録商標)イエローラベルティーバッグ」)に沸騰したお湯150mlを注ぎ、そこへヒハツエキスパウダーMF4.8gと、表1に示した全粉乳0.33gとを加えミルクティーを調製した(実施例23)。
ヒハツエキスパウダーMF3.2gを表1に示した牛乳100mlに加え混合し、100℃まで加熱して、ヒハツ抽出物含有ミルク飲料を製造した(実施例25)。
2.試験方法
上の通り調製した各種ヒハツ抽出物含有飲食品をそれぞれ10名のパネラー(20〜40代の女性)に摂取させ、ヒハツ抽出物に由来する「辛さ及び刺激感」並びに「香ばしさ及び旨み」のそれぞれ二項目について評価させた。なお、「辛さ及び刺激感」の評価基準は、気になるを1点、やや気になるを2点、どちらでもないを3点、ほとんど気にならないを4点、及び気にならないを5点とし、「香ばしさ及び旨み」の評価基準は、感じるを3点、やや感じるを2点、及び感じないを1点とした。
3.試験結果
ハードキャンディ及びキャラメルについての評価結果をそれぞれ表2及び表3に示す。
[表中の記号]
「辛さ及び刺激感」
○:合計31点以上
△:16〜30点
×:10〜15点
「香ばしさ及び旨み」
◎:合計26点以上
○:21〜25点
×:10〜20点
その結果、ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末重量)に対してそれぞれ乳脂肪含量が0.1重量部以上70重量部以下であり、かつ乳タンパク質含量が0.1重量部以上30重量部以下である実施例1〜13では、適度にヒハツ由来の辛さと刺激感を抑制しつつ、ヒハツの香ばしさ及び旨みの風味を残すことができ、食品として良好なものが得られた。
1.被験試料の調製
表1に示した材料を使用し、表4の組成の通り各種ヒハツ抽出物含有ハードキャンディを製造した。ヒハツエキスパウダーについて、表中「抽出物乾燥粉末重量」とは、ヒハツエキスパウダー中に含まれる腑形剤(デキストリン)を除いた重量である。
工程1.還元パラチノースと還元水飴を混合し、130℃に加熱する。
工程2.植物油脂に他の成分を加え混合する。
工程3.加熱したままの工程1の混合物に、工程2の混合物を加えよく混合する。
工程4.容量約3.5gの型に流し込み、室温に冷やして固める。
上の通り製造した各種ヒハツ抽出物含有ハードキャンディをそれぞれ6名のパネラー(20〜40代の女性)に摂取させ、温熱効果について評価させた。評価は次に示す通り行った。まずパネラー6名を室温15度の部屋で10分間待機させ、寒さを感じる状態とした。続いて実施例14〜22及び比較例8で製造したヒハツ抽出物含有ハードキャンディ1粒を摂取させた後、摂取後20分の時点における体感を各パネラーに評価させた。なお、温熱効果の評価基準は、温かさを感じるを5点、やや温かさを感じるを4点、どちらでもないを3点、あまり温かさを感じないを2点、及び温かさを感じないを1点とした。
パネラーによる評価結果を表3に示す。また、実施例20のヒハツ抽出物含有ハードキャンディを使用した試験における、サーモグラフィーによる測定結果の一例を図1に示す。
[表中の記号]
◎◎:30点満点
◎:24〜29点
○:19〜23点
×:18点以下
ヒハツ抽出物を0.2重量%(抽出物乾燥粉末重量)以上含有する実施例14〜22のハードキャンディを摂取した場合、摂取後20分で温熱効果の評価が19点以上であったのに対し、ヒハツ抽出物を0.1重量%(抽出物乾燥粉末重量)含有する比較例8のハードキャンディを摂取した場合は温熱効果の評価は19点に満たなかった。生姜抽出物を0.45重量%添加した実施例17及び21においても同様に温熱効果が発揮された。
表5の組成にしたがって、上記同様の方法により、ハードキャンディを製造した。
表6の組成にしたがって、上記同様の方法により、キャラメルを製造した。
Claims (4)
- ヒハツ抽出物、乳脂肪、及び乳タンパク質を含有し、以下の特徴を有するヒハツ抽出物含有飲食品組成物:
(A) ヒハツ抽出物を0.2〜1重量%(抽出物乾燥粉末換算)含む;
(B) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対して乳脂肪が0.1〜70重量部である;
(C) ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対して乳タンパク質が0.1〜30重量部である。 - 乳脂肪1重量部に対して乳タンパク質が0.01〜65重量部である請求項1記載の飲食品組成物。
- 乳脂肪及び乳タンパク質が80〜200℃で加熱処理されている請求項1又は2記載の飲食品組成物。
- ヒハツ抽出物を0.2〜1重量%(抽出物乾燥粉末換算)含むヒハツ抽出物含有飲食品組成物の味改善方法であって、
ヒハツ抽出物1重量部(抽出物乾燥粉末換算)に対し、0.1〜70重量部の乳脂肪及び0.1〜30重量部の乳タンパク質を含有させることを特徴とする味改善方法。
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