JP5159514B2 - 建築用シャッター装置 - Google Patents
建築用シャッター装置Info
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Description
請求項2の発明は、保持手段は、磁石と、該磁石に磁着する磁石受け体とで構成されている請求項1に記載の建築用シャッター装置である。
請求項3の発明は、座板は、入れ子状に形成された第一、第二、第三分割体を上下方向抜止め状に連結した座板ユニットに構成されており、最下端に位置する第三分割体に、シャッターカーテンを躯体に施錠する施錠装置が設けられている請求項1または2に記載の建築用シャッター装置である。
請求項4の発明は、通風採光型スラットは、スラット面に複数の貫通孔が開設されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の建築用シャッター装置である。
請求項2の発明とすることにより、シャッターカーテンの開閉作動の途中や、全開状態であっても座板を所望の姿勢に保持することができて、操作性が一層優れる。
請求項3の発明とすることにより、操作性の改善、コスト低下を図ることができる。
請求項4の発明とすることにより、通風採光とするための構成が簡略で、さらなるコスト低下を図ることができる。
図面において、1は住宅の窓サッシの外方に形成される開口部を開閉する手動式の窓シャッター(シャッター装置)を構成するシャッターカーテンであって、該シャッターカーテン1は、上端部が開口部上方に設けられたシャッターケース2に内装された巻取りドラム3に連結されている一方、シャッターカーテン1の左右両端縁部は、開口部両側に設けられた左右一対のガイドレール4のガイド溝4aにそれぞれ移動自在に挿入されている。そして、前記巻取りドラム3の正逆回転に伴い、シャッターカーテン1がガイドレール4に沿って上下動し、シャッターカーテン1が巻取りドラム3から巻出されて開口部を閉鎖する全閉姿勢と、巻取りドラム3に巻取られて開口部を開放する全開姿勢との間を変姿するように構成されている。
前記第一分割体8は、屋内外一対の内、外側片8a、8bと、これら内、外側片8a、8bの上端縁同士を一体的に連結する上片部8cとを備えて形成されている。ここで、第一分割体8の内、外側片8a、9aにより構成される内外方向の厚さはガイドレール4のガイド溝4aの溝幅よりも広く(長く)設定されており、このため、内、外側片8a、8bは左右のガイドレール4の対向間に相当する長さに設定されている。これに対し、上片部8cは内、外側片8a、8bよりも左右方向に延出するとともに、これら延出部は、内外両端縁部が切欠かれてガイドレール4のガイド溝4a内に挿入するように構成され、これによって、第一分割体8がガイドレール4によるガイドを受けるように構成されている。さらに、第一分割体8の内、外側片8a、8bの各下端縁には、互いに近接する方向に突出する第一抜止め片8d、8eがそれぞれ形成されているとともに、上片部8cには、最下端の通常スラット5の下方のインターロック部5bに揺動自在に連結するためのインターロック部8fが上方に向けて突出形成されている。
尚、座板ユニット7の縮小姿勢において、第一分割体8の第一抜止め片8d、8eと第二分割体9の第二抜止め片9f、9gとは面一状態となり、かつ、第二抜止め片9f、9g、内側に位置する第一抜止め片8dは第三分割体10の四角筒状部10hの上片10dに当接するように寸法設定されている。
そして、前記ガイド溝部10kの左右方向中間部には、座板ユニット7(第三分割体10、シャッターカーテン1)を躯体に固定する施錠装置としてのラッチ錠装置13が支持されている。前記ラッチ錠装置13は、ガイド溝部10kのガイド孔10jに左右方向移動自在に内装される左右一対のリンク体13aと、該リンク体13aに連動連結された操作レバー13bと、前記一対のリンク体13aを、それぞれの左右端部が第三分割体10の左右端縁を越えて突出する施錠姿勢となるように付勢する図示しない付勢弾機とを備えて構成されている。一方、開口部に設けられる左右のガイドレール4には、ガイド溝4aの下端部溝奥側に位置してラッチ受け4bが設けられている。そして、ラッチ錠装置13は、シャッターカーテン1を閉鎖作動する過程において、リンク体13aの左右両端部が各ラッチ受け4bに当接する状態で座板ユニット7の第三分割体10を強制的に下動させることにより、リンク体13aが付勢弾機の付勢力に抗して退避する退避姿勢となってラッチ受け4bを乗り越え、シャッターカーテン1が全閉姿勢となることにタイミングを合わせてラッチ受け4bの下面に自動的に係止するように構成されており、この状態となると、シャッターカーテン1は、開放規制がなされて躯体側に施錠される施錠状態となるように構成されている。尚、ラッチ錠装置13は、操作レバー13bを上動操作することにより、リンク体13aを左右方向内側に退避する退避姿勢に強制的に変姿させるように構成されており、リンク体13aの退避姿勢では、リンク体13aとラッチ受け4bとの係止解除がなされ、シャッターカーテン1を開放可能な解錠状態とするように構成されている。
尚、リンク体13aは、操作レバー13bの上動操作を止めることにより施錠姿勢に復帰するように構成されている。
このように構成することにより、シャッターカーテン1の全開姿勢において、座板ユニット7が縮小姿勢の場合では、図5(B)に示すように、第一、第二分割体8、9、そして、第三分割体10の本体部10aとがシャッターケース2内に収納され、第三分割体10の四角筒状部10h以下がシャッターケース2の呑込み口2dの下方に露出しており、四角筒状部10hの左右端部に外側に向けて突出形成されたストッパ片10mがシャッターケース2の呑込み口2dを構成する下側片2eに突当たる状態となるように構成されている。一方、座板ユニット7が伸長姿勢の場合では、シャッターカーテン1が全開姿勢の状態でありながら、第二、第三分割体9、10部位が開口部の上方を閉鎖し、庇のように機能する状態となるように構成されている。
つまり、シャッターカーテン1が巻取りドラム3から巻出されて開口部を閉鎖する全閉姿勢において、図5(A)に示すように座板ユニット7が伸長姿勢の場合では、シャッターカーテン1は、通常スラット5が連結された部位が開口部に巻出されるように構成されている。一方、座板ユニット7を縮小姿勢とした場合では、シャッターカーテン1は、前記伸長姿勢の場合より、座板ユニット7が伸長姿勢における全長L1から縮小姿勢における全長L2を差し引いた長さL3(L3=L1−L2)に相当する分だけ余計に開口部に巻出されるように設定されている。そして、本実施の形態では、シャッターカーテン1の通常スラット5の上方に、前記長さL3に相当する長さであって、本実施の形態では、最上位の通常スラット5の上方に、少なくとも四枚の通風採光型スラット6が連結されていて、シャッターカーテン1が縮小姿勢の座板ユニット7で開口部を全閉姿勢としたときに、開口部の上方に通風採光型スラット6が長さL3に相当する分だけ巻出されるように構成されており、該巻出された通風採光型スラット6の貫通孔6cを介して通風、採光がなされるように構成されている。
そして、シャッターカーテン1を通風採光状態で全閉姿勢とする場合では、シャッターカーテン1の閉鎖作動の過程で、座板ユニット7の第三分割体10を上動させて、磁石12と磁石受け体12aとを磁着させて座板ユニット7を縮小姿勢に保持し、シャッターカーテン1が全閉姿勢に近付いた状態において、第一分割体8を強制的に下動してラッチ錠装置13を施錠状態とすることにより、シャッターカーテン1が通風採光状態で全閉姿勢となるように構成されている。
また、シャッターカーテン1を通常の目隠し状態で全閉姿勢とする場合では、伸長姿勢の座板ユニット7が全閉姿勢に近付くまでシャッターカーテン1を閉鎖作動し、第三分割体10が全閉姿勢に近付いた状態で、第三分割体10を強制的に下動してラッチ錠装置13を施錠状態とすることにより、座板ユニット7が伸長姿勢のまま施錠状態となり、シャッターカーテン1が通常の目隠し状態で全閉姿勢となるように構成されている。
これに対し、通常の目隠し状態で施錠されているシャッターカーテン1を通風採光状態に変更する場合では、例えば、手掛け部を把持してシャッターカーテン1を下動し、第一分割体8の磁石12を第三分割体10の磁石受け体12aに磁着させて座板ユニット7を縮小姿勢に保持することで、シャッターカーテン1の上部に通風採光型スラット6が巻出されて、通風採光状態にできるように構成されている。
因みに、シャッターカーテン1を全閉状態から全開状態にする場合では、操作レバー13bを上動操作することによりラッチ錠装置13が解錠状態となり、該操作レバー13bの上動操作をしながらシャッターカーテン1を上動操作することにより、シャッターカーテン1を開放操作することができるように構成されている。このとき、座板ユニット7は、磁石12と磁石受け体12aとの磁着力が全閉姿勢のシャッターカーテン1に作用するバランス弾機の付勢力よりも大きく設定されているため、縮小姿勢を保持することができ、縮小姿勢、伸長姿勢の何れの姿勢であっても、該姿勢を保持した状態で開閉作動することができるように構成されている。
図6(A)に示す第二の実施の形態の通風採光型スラット14は、下方に連結される通常スラット5と同様の形状であり、左右方向長尺状のスラット面14aに形成される貫通孔14bが左右方向に長い形状となっており、該貫通孔14bを介して通風、採光を図る構成となっている。
図6(B)に示す第三の実施の形態の通風採光型スラットは、通常スラット5を左右方向に短く切断した切断体15により構成されており、これら切断体15を、左右方向二箇所に所定の空間15aを開ける状態で連結し、左右方向に隣接する切断体15の間に形成される空間15aが通風、採光を図る構成となっている。
さらに、図6(C)に示す第四の実施の形態の通風採光型スラットは、左右方向長尺状のパイプ体16により構成されており、これらパイプ体16を、上下方向に空間を開ける状態で左右方向複数箇所において連結部材17を用いて揺動自在に連結し、上下方向に隣接するパイプ体16の間に形成される空間16aが通風、採光を図る構成となっている。
そして、何れの場合においても、座板ユニット7が縮小姿勢となると通風採光可能な部位が開口部に巻出されるように構成されており、この場合でも、通風採光機能を備えたシャッター装置でありながら、操作性がよく、しかも、コスト低下が可能なシャッター装置とすることができる。
また、本発明を電動式のシャッター装置に実施して、電動モータの駆動制御に基づいてシャッターカーテンを開閉するように構成した場合では、座板ユニットを、伸長姿勢と縮小姿勢との間を変姿することにより漸次上下方向の長さが変化するように構成することができ、このようにすることにより、座板ユニット7の上下方向長さの変化に伴い、通風採光型スラット6の巻出し量が変化して通風採光量を調整することが可能となり、さらに使い勝手のよいシャッター装置とすることができる。
3 巻取りドラム
5 通常スラット
6 通風採光型スラット
6c 貫通孔
7 座板ユニット
8 第一分割体
9 第二分割体
10 第三分割体
10h 四角筒状部
12 磁石
12a 磁石受け体
13 ラッチ錠装置
13a リンク体
Claims (4)
- 開口部上方に設けた巻取りドラムにシャッターカーテンを巻装し、巻取りドラムの正逆回転に伴いシャッターカーテンが開口部を開閉してなる建築用シャッター装置において、前記シャッターカーテンを、下端部に位置する座板と、上下方向に連結する複数のスラットとにより構成すると共に、巻取りドラムには、シャッターカーテンの閉鎖工程で開口部に巻出されたシャッターカーテンの自重にバランスし、全閉姿勢ではシャッターカーテンの自重よりも上回る付勢力が付勢されるバランス弾機が内装されたものとするにあたり、前記座板を上下方向に伸長する伸長姿勢と縮小する縮小姿勢とに変姿自在に構成する一方、複数のスラットのうち上部に位置するスラットを、通風および/または採光可能な通風採光型スラットとし、シャッターカーテンが開口部を閉鎖する全閉姿勢において、座板を縮小姿勢にすることにより、開口部の上方に通風採光型スラットが巻出されるように構成すると共に、座板には、縮小姿勢に保持するための保持力を備えた保持手段が設けられたものであり、該保持手段は、保持力がバランス弾機に基づく座板への負荷を上回る設定になっていて縮小姿勢で全閉姿勢となったとき該縮小姿勢に保持し、該保持力よりも大きな負荷を作用することにより強制的に伸長姿勢に変姿できる構成になっている建築用シャッター装置。
- 保持手段は、磁石と、該磁石に磁着する磁石受け体とで構成されている請求項1に記載の建築用シャッター装置。
- 座板は、入れ子状に形成された第一、第二、第三分割体を上下方向抜止め状に連結した座板ユニットに構成されており、最下端に位置する第三分割体に、シャッターカーテンを躯体に施錠する施錠装置が設けられている請求項1または2に記載の建築用シャッター装置。
- 通風採光型スラットは、スラット面に複数の貫通孔が開設されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の建築用シャッター装置。
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