JP5158517B2 - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置及び画像形成装置に関する。
近年、カラー画像形成装置の高速,高画質化に対応する為、複数の光線を、出力紙の搬送方向に配列させた4つの感光体に同時露光し、各々異なる色(C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック))の現像器で現像した画像を順次、転写し、重ね合わせてカラー画像を形成するタンデム光学系によるデジタル複写機やレーザープリンタなどの画像形成装置が実用化されている。
このような画像形成装置を構成する書込み用光走査装置として、前記複数の光線を単一の光偏向器に入射して走査し、それぞれの光線ごとに設けられた結像光学素子を有する結像光学系によって、対応する感光体に結像する方法が提案されている。このような光走査装置のコンパクト化を図るために、結像光学素子に光線を斜めに入射させる斜入射光学系の構成をとるものも提案されている。
また、上記光走査装置に組み込まれる光学素子には、コストダウン化を図るべくプラスチック材料が用いられるようになってきている。また、光走査装置の複数の機能を最低限の素子によって実効させるべく、光学素子の鏡面形状は、複雑な非球面形状に形成されているものが知られている。また、上記光学素子がレンズである場合、長手方向の厚さが一定でない偏肉形状に設計されているものも知られている。このような光学素子は、機能に応じた特殊形状のキャビティを具備する金型により低コストで大量に生産することができる。
光学素子として、具体的にプラスチックレンズを樹脂成形するにあたっては、キャビティ内の溶融樹脂を冷却固化させる工程を経るが、このとき、樹脂の内部歪みを低減化させることが必要であるため、キャビティ内の樹脂圧力を低くする操作が行われる。しかし、キャビティ内の溶融樹脂を低圧化すると、その後の冷却固化工程において、樹脂が収縮して金型面から離れ、プラスチックレンズの光学機能面(光線入出射面)にヒケが発生するという問題を生じる。
そこで、特許文献1のように光学機能面(光線入出射面)以外の面に不完全転写部を設けることにより(すなわち、光学機能面(光線入出射面)以外の面に優先的にヒケを発生させることにより)、キャビティ内の溶融樹脂を低圧化しても光学機能面(光線入出射面)にヒケが発生しないようにする方法が提案されている。具体的な方法としては、例えば特許文献2に示されているように、光学機能面(光線入出射面)以外の面を転写するキャビティ駒の一部を摺動できるように設けておき、樹脂を軟化温度以下に冷却するときに、前記摺動自在に設けられたキャビティ駒を樹脂から離隔するように摺動させて、樹脂とキャビティ駒との間に強制的に空隙を形成することにより、光学機能面(光線入出射面)以外の面に不完全転写部を設ける方法が知られている。
しかしながら、プラスチックレンズに上述したような不完全転写部を設け、このような不完全転写部を有するプラスチックレンズを、前述の斜入射光学系に用いる場合(すなわち、プラスチックレンズの光軸に対して、光線が斜めに透過するように不完全転写部を有するプラスチックレンズが設定される場合)、以下のような問題が生じる。
すなわち、プラスチックレンズの内部歪みの大きさは、不完全転写部からの距離に依って変化する。樹脂が収縮固化する過程において、不完全転写部の近傍(不完全転写部に近い箇所)では、樹脂の収縮に伴って不完全転写部が優先的に収縮することで、内部歪みの発生を低減できる。一方、不完全転写部から離れた(不完全転写部から遠い)箇所の樹脂の収縮に対しては、不完全転写部が優先的に収縮することによる内部歪み発生を低減する効果は小さい。すなわち、不完全転写部から離れた(不完全転写部から遠い)箇所では、内部歪み発生を低減できない。
このようなプラスチックレンズの光線透過方向がプラスチックレンズの光軸方向(すなわち光線透過面の母線に垂直な方向)に対して斜めである場合、光線透過の軌跡は不完全転写面から等距離ではないので、前記光線は内部歪みの不均一な箇所を透過することになる。また、プラスチックレンズの光線入射面側あるいは光線出射面側のいずれかにおいて、光線が不完全転写部から離れた(不完全転写部から遠い)箇所を透過するため、水平に透過する場合に比べて、内部歪みの大きい箇所を透過することになる。これらの結果、透過光線の波面の乱れが生じ、それによって、光学特性の劣化、すなわちビームスポット径の劣化が発生するという問題があった。
本発明は、不完全転写部を有するプラスチックレンズの光軸に対して光線が斜めにプラスチックレンズを透過する場合に、ビームスポット径が劣化するのを有効に防止し、光学特性の劣化を低減することの可能な光走査装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、光偏向器で偏向された光線を被走査面上に結像する結像光学系を有する光走査装置において、前記結像光学系には、不完全転写部を有しているプラスチックレンズが用いられ、該プラスチックレンズは、該プラスチックレンズの光軸に対して、光線が斜めに透過するように設定されているときに、該プラスチックレンズの光線入出射面以外の少なくとも1つの面の少なくとも一部の面部分が光線透過方向と平行に形成され、光線透過方向と平行に形成された前記面部分に不完全転写部が形成されていることを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、前記プラスチックレンズが複数個積層されて搭載されていることを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の光走査装置が用いられることを特徴とする画像形成装置である。
また、請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像形成装置は、カラー画像形成装置であることを特徴としている。
請求項1記載の発明によれば、光偏向器で偏向された光線を被走査面上に結像する結像光学系を有する光走査装置において、前記結像光学系には、不完全転写部を有しているプラスチックレンズが用いられ、該プラスチックレンズは、該プラスチックレンズの光軸に対して光線が斜めに透過するように設定されているときに、該プラスチックレンズの光線入出射面以外の少なくとも1つの面の少なくとも一部の面部分が光線透過方向(プラスチックレンズ内での光線進行方向)と平行に形成され、光線透過方向と平行に形成された前記面部分に不完全転写部が形成されているので、光線はプラスチックレンズの透過方向全域において内部歪みがほぼ均一な箇所を透過することになる。ここで、光線透過方向と平行に形成された前記面部分(すなわち、不完全転写部が形成された前記面部分)とプラスチックレンズの光線透過領域との距離が近くなるように前記面部分を形成することができ、このときには、プラスチックレンズの光線透過方向全域において内部歪みがほぼ均一な前記箇所を、内部歪みの小さいものにすることができて、不完全転写部を有するプラスチックレンズの光軸に対して光線が斜めにプラスチックレンズを透過する場合にも、ビームスポット径が劣化するのを有効に防止し、光走査装置の光学特性の劣化を低減することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載のプラスチックレンズが複数個積層されて搭載されている光走査装置の光学特性の劣化を低減することができる。
また、請求項3,請求項4記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載の光走査装置が用いられることによって、画像形成装置の画像品質の劣化を防止することができる。
不完全転写部を有する従来のプラスチックレンズを示す図である。 不完全転写部を有する従来のプラスチックレンズを示す図である。 第1の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図である。 第1の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図である。 図3,図4のプラスチックレンズ1を用いた光走査装置の一例を示す図である 図3,図4のプラスチックレンズ1を用いた光走査装置の一例を示す図である 図3,図4のプラスチックレンズ1を用いた光走査装置の一例を示す図である 第2の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図である。 図8のプラスチックレンズを用いた光走査装置の一例を示す図である。 第3の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図である。 図10のプラスチックレンズを用いた光走査装置の一例を示す図である。 第4の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図である。 第4の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図である。 図12,図13のプラスチックレンズを用いた光走査装置の一例を示す図である。 図12,図13のプラスチックレンズを用いた光走査装置の一例を示す図である。 図12,図13のプラスチックレンズを用いた光走査装置の一例を示す図である。 第5の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図である。 図17のプラスチックレンズを用いた光走査装置の一例を示す図である。 本発明のプラスチックレンズの変形例を示す図である。 本発明が適用された光走査装置の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1,図2は、不完全転写部を有する従来のプラスチックレンズを示す図であり、図1は斜視図、図2は図1のA−A線における断面図である。なお、図1,図2において、1はプラスチックレンズ、2は不完全転写部、3は光軸、4は光線透過方向(プラスチックレンズ1内での光線進行方向)、5は光線の入射面、6は光線の出射面、7,8は光線入出射面5,6以外の面である。
図2に示すように、従来では、プラスチックレンズ1の光軸3に対して斜めに光線が透過する場合(光線透過方向4)、光線透過の軌跡は不完全転写部(不完全転写面)2から等距離ではないので、前記光線は内部歪みの不均一な箇所を透過することになる。また、プラスチックレンズ1への光線の入射面5側あるいは出射面6側において(図2の例では光線入射面5側において)、光線が不完全転写部2から離れた(不完全転写部2から遠い)箇所を透過するため、光線が水平に透過する場合に比べて、内部歪みの大きい箇所を透過することになる。これらの結果、透過光線の波面の乱れが生じ、それによって光学特性の劣化、すなわちビームスポット径の劣化が発生する。
この問題を解決するため、本発明は、光偏向器で偏向された光線を被走査面上に結像する結像光学系を有する光走査装置において、前記結像光学系には、不完全転写部を有しているプラスチックレンズが用いられ、該プラスチックレンズは、該プラスチックレンズの光軸に対して、光線が斜めに透過するように設定されているときに、該プラスチックレンズの光線入出射面以外の少なくとも1つの面の少なくとも一部の面部分が光線透過方向(プラスチックレンズ内での光線進行方向)と平行に形成され、光線透過方向と平行に形成された前記面部分に不完全転写部が形成されていることを特徴としている。
このように、本発明では、光偏向器で偏向された光線を被走査面上に結像する結像光学系を有する光走査装置において、前記結像光学系には、不完全転写部を有しているプラスチックレンズが用いられ、該プラスチックレンズは、該プラスチックレンズの光軸に対して光線が斜めに透過するように設定されているときに、該プラスチックレンズの光線入出射面以外の少なくとも1つの面の少なくとも一部の面部分が光線透過方向(プラスチックレンズ内での光線進行方向)と平行に形成され、光線透過方向と平行に形成された前記面部分に不完全転写部が形成されているので、光線はプラスチックレンズの透過方向全域において内部歪みがほぼ均一な箇所を透過することになる。ここで、光線透過方向と平行に形成された前記面部分(すなわち、不完全転写部が形成された前記面部分)とプラスチックレンズの光線透過領域との距離が近くなるように前記面部分を形成することができ、このときには、プラスチックレンズの光線透過方向全域において内部歪みがほぼ均一な前記箇所を、内部歪みの小さいものにすることができて、不完全転写部を有するプラスチックレンズの光軸に対して光線が斜めにプラスチックレンズを透過する場合にも、ビームスポット径が劣化するのを有効に防止し、光走査装置の光学特性の劣化を低減することができる。
(第1の実施の形態)
図3,図4は、第1の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図であり、図3は斜視図、図4は図3のA−A線における断面図である。なお、図3,図4において、図1,図2と対応する箇所には同じ符号を付している。
図3,図4を参照すると、この第1の実施の形態のプラスチックレンズ1は、光線入出射面(光線の入射面5、光線の出射面6)以外の面7,8のうちの1つの面7全体が光線透過方向(プラスチックレンズ1内での光線進行方向)4と平行に設けられ、その面7に不完全転写部2が形成されている。
図4に示すように、光線透過方向4と不完全転写部2を有する面7とが平行な場合、プラスチックレンズ1内での光線透過の軌跡は、不完全転写部2を有する不完全転写面7から等距離であり、かつ、光線入射面5側あるいは光線出射面6側において(図4の例では光線入射面5側において)、光線と不完全転写部2との距離を近づけることができ(すなわち、図2に示した従来の構成に比べて、光線入射面5側,光線出射面6側のいずれにおいても、光線と不完全転写部2との距離を近づけることができ)、これによって、前記光線は、プラスチックレンズ1内において内部歪みが均一で且つ内部歪みが小さい箇所を透過することになる。これらの結果、透過光線の波面の乱れが生じにくく、これによって、光学特性、すなわちビームスポット径の劣化を低減できる。
図5乃至図7は、図3,図4のプラスチックレンズ1を用いた光走査装置の一例を示す図である。図5乃至図7において、20は光偏向器(ポリゴンミラー)であり、図5乃至図7のいずれも、図3,図4のプラスチックレンズ1を2個用いた場合(2つのプラスチックレンズ1a,1bを用いた場合)が示されているが、図5では、2つのプラスチックレンズ1a,1bのいずれも、不完全転写部2が上側となるように配置され、また、図6,図7では、プラスチックレンズ1aは不完全転写部2が上側となるように配置される一方、プラスチックレンズ1bは不完全転写部2が下側となるように配置されている。なお、後述のように、2つのプラスチックレンズ1a,1bのそれぞれには、光偏向器20からそれぞれ異なる色の光線が入射するようになっている。
図5乃至図7の光走査装置では、2つのプラスチックレンズ1a,1bに図3,図4のプラスチックレンズ1を用いているので、プラスチックレンズ1a,1b内でのビームスポット径の劣化を低減でき、高精度な光走査装置とすることができる。
(第2の実施の形態)
図8は、第2の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図である。なお、図8において、図1,図2と対応する箇所には同じ符号を付している。
図8を参照すると、この第2の実施の形態のプラスチックレンズ1は、光線入出射面(光線の入射面5、光線の出射面6)以外の2つの面7,8全体が光線透過方向(プラスチックレンズ1内での光線進行方向)4と平行に設けられ、2つの面7,8のうちの1つの面7に不完全転写部2が形成されている。
図8の構成では、図4の場合と同様に、光線透過方向4と不完全転写部2を有する面7とが平行であるので、プラスチックレンズ1内での光線透過の軌跡は、不完全転写部2を有する不完全転写面7から等距離であり、かつ、光線入射面5側あるいは光線出射面6側において(図8の例では光線入射面5側において)、光線と不完全転写部2との距離を近づけることができ(すなわち、図2に示した従来の構成に比べて、光線入射面5側,光線出射面6側のいずれにおいても、光線と不完全転写部2との距離を近づけることができ)、これによって、前記光線は、プラスチックレンズ1内において内部歪みが均一で且つ内部歪みが小さい箇所を透過することになる。これらの結果、透過光線の波面の乱れが生じにくく、これによって、光学特性、すなわちビームスポット径の劣化を低減できる。
さらに、図8の構成では、2つの面7,8全体が光線透過方向(プラスチックレンズ1内での光線進行方向)4と平行に設けられているので、複数個のプラスチックレンズ1の積層が容易となり、複数個のプラスチックレンズ1を積層した場合、全体の厚さを薄くすることができ、小型化を図ることができる。
図9は、図8のプラスチックレンズ1を用いた光走査装置の一例を示す図である。図9において、20a,20bは光偏向器(ポリゴンミラー)であり、図9では、図8のプラスチックレンズ1を4個用いた場合(4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dを用いた場合)が示されている。すなわち、図9の例では、2つの光偏向器(ポリゴンミラー)20a,20bが積層され、2つのプラスチックレンズ1a,1cが積層され、2つのプラスチックレンズ1b,1dが積層されており、後述のように、4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dのそれぞれには、2つの光偏向器20a,20bからそれぞれ異なる色(C,M,Y,K)の光線が入射するようになっている。
図9の光走査装置では、4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dに図8のプラスチックレンズ1を用いているので、プラスチックレンズ1a,1b,1c,1d内でのビームスポット径の劣化を低減でき、高精度な光走査装置とすることができる。さらに、4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dに図8のプラスチックレンズ1を用いていることで、これらを積層した場合にも、全体の厚さを薄くすることができ、小型化を図ることができる。
(第3の実施の形態)
図10は、第3の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図である。なお、図10において、図1,図2と対応する箇所には同じ符号を付している。
図10を参照すると、この第3の実施の形態のプラスチックレンズ1は、光線入出射面(光線の入射面5、光線の出射面6)以外の2つの面7,8全体が光線透過方向(プラスチックレンズ1内での光線進行方向)4と平行に設けられ、2つの面7,8の両方に不完全転写部2a,2bが形成されている。
図10の構成では、光線透過方向4と不完全転写部部2a,2bを有する面7,8とが平行であるので、プラスチックレンズ1内での光線透過の軌跡は、不完全転写部2a,2bを有する不完全転写面7,8から等距離であり、かつ、光線入射面5側と光線出射面6側との両方において、光線と不完全転写部部2a,2bとの距離を近づけることができ(すなわち、図2に示した従来の構成に比べて、光線入射面5側,光線出射面6側のいずれにおいても、光線と不完全転写部部2a,2bとの距離を近づけることができ)、これによって、前記光線は、プラスチックレンズ1内において内部歪みが均一で且つ内部歪みが小さい箇所を透過することになる。これらの結果、透過光線の波面の乱れが生じにくく、それによって光学特性、すなわちビームスポット径の劣化を低減できる。
さらに、図10の構成では、2つの面7,8全体が光線透過方向(プラスチックレンズ1内での光線進行方向)4と平行に設けられているので、複数個のプラスチックレンズ1の積層が容易となり、複数個のプラスチックレンズ1を積層した場合、全体の厚さを薄くすることができ、小型化を図ることができる。さらに、図10の構成では、図8の場合と比べ、面8にも不完全転写部を設けることで、面8側の領域においても内部歪みを低減することができ、より一層光学特性の劣化を低減できる。すなわち、図8の場合、レンズ中央より面8側の領域(面7からの距離が遠い領域)において内部歪みが大きくなり、光学特性(ビームスポット径)の劣化を生じてしまうが、図10のように、面8にも不完全転写部を設けることで、面8側の領域においても内部歪みを低減することができ、光学特性の劣化をより一層低減できる。
図11は、図10のプラスチックレンズ1を用いた光走査装置の一例を示す図である。図11において、20a,20bは光偏向器(ポリゴンミラー)であり、図11では、図10のプラスチックレンズ1を4個用いた場合(4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dを用いた場合)が示されている。すなわち、図11の例では、2つの光偏向器(ポリゴンミラー)20a,20bが積層され、2つのプラスチックレンズ1a,1cが積層され、2つのプラスチックレンズ1b,1dが積層されており、後述のように、4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dのそれぞれには、2つの光偏向器20a,20bからそれぞれ異なる色(C,M,Y,K)の光線が入射するようになっている。
図11の光走査装置では、4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dに図10のプラスチックレンズ1を用いているので、プラスチックレンズ1a,1b,1c,1d内でのビームスポット径の劣化を低減でき、高精度な光走査装置とすることができる。さらに、4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dに図10のプラスチックレンズ1を用いていることで、これらを積層した場合にも、全体の厚さを薄くすることができ、小型化を図ることができる。
(第4の実施の形態)
図12,図13は、第4の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図であり、図12は斜視図、図13は図12のA−A線における断面図である。なお、図12,図13において、図1,図2と対応する箇所には同じ符号を付している。
図12,図13を参照すると、この第4の実施の形態のプラスチックレンズ1は、光線入出射面(光線の入射面5、光線の出射面6)以外の面7,8のうちの1つの面7の一部の面部分9が光線透過方向(プラスチックレンズ1内での光線進行方向)4と平行に設けられ、その面部分9に不完全転写部2が形成されている。
図13に示すように、光線透過方向4と不完全転写部2を有する面部分9とが平行な場合、プラスチックレンズ1内での光線透過の軌跡は、不完全転写部2を有する不完全転写面9から等距離であり、かつ、光線入射面5側あるいは光線出射面6側において(図13の例では光線入射面5側において)、光線と不完全転写部2との距離を近づけることができ(すなわち、図2に示した従来の構成に比べて、光線入射面5側,光線出射面6側のいずれにおいても、光線と不完全転写部2との距離を近づけることができ)、これによって、前記光線は、プラスチックレンズ1内において内部歪みが均一で且つ内部歪みが小さい箇所を透過することになる。これらの結果、透過光線の波面の乱れが生じにくく、これによって、光学特性、すなわちビームスポット径の劣化を低減できる。
図14乃至図16は、図12,図13のプラスチックレンズ1を用いた光走査装置の一例を示す図である。図14乃至図16において、20a,20bは光偏向器(ポリゴンミラー)であり、図14乃至図16では、図12,図13のプラスチックレンズ1を4個用いた場合(4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dを用いた場合)が示されている。すなわち、図14乃至図16のいずれの例でも、2つの光偏向器(ポリゴンミラー)20a,20bが積層され、2つのプラスチックレンズ1a,1cが積層され、2つのプラスチックレンズ1b,1dが積層されており、後述のように、4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dのそれぞれには、2つの光偏向器20a,20bからそれぞれ異なる色(C,M,Y,K)の光線が入射するようになっている。
このように、図14乃至図16のいずれも、図12,図13のプラスチックレンズ1を4個用いた場合(4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dを用いた場合)が示されているが、図14では、4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dのいずれも、不完全転写部2が上側となるように配置され、また、図15,図16では、プラスチックレンズ1a,1cは不完全転写部2が上側となるように配置される一方、プラスチックレンズ1b,1dは不完全転写部2が下側となるように配置されている。
図14乃至図16の光走査装置では、4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dに図12,図13のプラスチックレンズ1を用いているので、プラスチックレンズ1a,1b,1c,1d内でのビームスポット径の劣化を低減でき、高精度な光走査装置とすることができる。
(第5の実施の形態)
図17は、第5の実施の形態のプラスチックレンズの構成例を示す図である。なお、図17において、図1,図2と対応する箇所には同じ符号を付している。
図17を参照すると、この第5の実施の形態のプラスチックレンズ1は、光線入出射面(光線の入射面5、光線の出射面6)以外の2つの面7,8の一部の面部分9,10が光線透過方向(プラスチックレンズ1内での光線進行方向)4と平行に設けられ、2つの面部分9,10の両方に不完全転写部2a,2bが形成されている。
図17の構成では、光線透過方向4と不完全転写部部2a,2bを有する面部分9,10とが平行であるので、プラスチックレンズ1内での光線透過の軌跡は、不完全転写部2a,2bを有する不完全転写面9,10から等距離であり、かつ、光線入射面5側と光線出射面6側との両方において、光線と不完全転写部部2a,2bとの距離を近づけることができ(すなわち、図2に示した従来の構成に比べて、光線入射面5側,光線出射面6側のいずれにおいても、光線と不完全転写部部2a,2bとの距離を近づけることができ)、これによって、前記光線は、プラスチックレンズ1内において内部歪みが均一で且つ内部歪みが小さい箇所を透過することになる。これらの結果、透過光線の波面の乱れが生じにくく、それによって光学特性、すなわちビームスポット径の劣化を低減できる。さらに、図17の構成では、面部分10にも不完全転写部を設けることで、面部分10側の領域においても内部歪みを低減することができ、より一層光学特性の劣化を低減できる。
図18は、図17のプラスチックレンズ1を用いた光走査装置の一例を示す図である。図18において、20a,20bは光偏向器(ポリゴンミラー)であり、図18では、図17のプラスチックレンズ1を4個用いた場合(4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dを用いた場合)が示されている。すなわち、図18の例では、2つの光偏向器(ポリゴンミラー)20a,20bが積層され、2つのプラスチックレンズ1a,1cが積層され、2つのプラスチックレンズ1b,1dが積層されており、後述のように、4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dのそれぞれには、2つの光偏向器20a,20bからそれぞれ異なる色(C,M,Y,K)の光線が入射するようになっている。
図18の光走査装置では、4つのプラスチックレンズ1a,1b,1c,1dに図17のプラスチックレンズ1を用いているので、プラスチックレンズ1a,1b,1c,1d内でのビームスポット径の劣化を低減でき、高精度な光走査装置とすることができる。
なお、本発明において、プラスチックレンズ1の光線入射面5,光線出射面6は、任意の形状のものにすることができる。上述した各実施の形態の例では、プラスチックレンズ1の光線入射面5と光線出射面6とは、ほぼ同じ曲率の凸状形状のものとなっているが、これらを任意の形状(例えば、互いに異なる形状)のものにすることができる。具体的に、図8の場合を例に取ると、例えば、図19(a)に示すように、プラスチックレンズ1の光線入射面5,光線出射面6を、違う曲率の凸状形状のものとすることもできるし、図19(b)に示すように、プラスチックレンズ1の例えば光線入射面5を、平面形状のものとすることもできるし、図19(c)に示すように、プラスチックレンズ1の例えば光線入射面5を、凹状形状のものとすることなどもできる。
図20(a),(b)は本発明が適用された光走査装置の構成例を示す図であり、図20(a)は概略上面図、図20(b)は概略側面図である。ここで、71,72,73,74はそれぞれC,M,Y,Kの各色の光源(半導体レーザ)、75,76は各光源71,72,73,74から出射された光線をそれぞれ偏向する光偏向器(ポリゴンミラー)、81,82,83,84はC,M,Y,Kの各色の光線にそれぞれ対応したfθレンズ、85,86,87,88はC,M,Y,Kの各色の光線にそれぞれ対応した長尺形状レンズ、91,92,93,94はC,M,Y,Kの各色の光線にそれぞれ対応した被走査面(感光体)である。なお、図20(a),(b)の例では、fθレンズ81,82,83,84、長尺形状レンズ85,86,87,88により、結像光学系が構成されている。
このような構成の光走査装置では、各光源71,72,73,74から出射されたC,M,Y,Kの各色の光線を光偏向器(ポリゴンミラー)75,76でそれぞれ偏向して、fθレンズ81,82,83,84、長尺形状レンズ85,86,87,88などからなる結像光学系に入射させる。そして、結像光学系からの各色の光線をそれぞれミラーを介して被走査面(感光体)91,92,93,94に入射させ、被走査面(感光体)91,92,93,94上に結像させることができる。
このような構成の光走査装置において、本発明は、例えばfθレンズ81,82,83,84に適用され(上述した本発明のプラスチックレンズ1は、例えばfθレンズ81,82,83,84に用いられ)、これにより、不完全転写部を有するfθレンズ81,82,83,84の光軸に対して光線が斜めにfθレンズ81,82,83,84を透過する場合に、ビームスポット径が劣化するのを有効に防止し、光学特性の劣化を低減することが可能となる。なお、本発明は、長尺形状レンズ85,86,87,88にも適用でき(上述した本発明のプラスチックレンズ1を長尺形状レンズ85,86,87,88に用いることもでき、)この場合にも、不完全転写部を有する長尺形状レンズ85,86,87,88の光軸に対して光線が斜めに長尺形状レンズ85,86,87,88を透過するときに、ビームスポット径が劣化するのを有効に防止し、光学特性の劣化を低減することが可能となる。
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッタ、さらには、これらのうち少なくとも1つを備えた複合機等に利用可能である。
1 プラスチックレンズ
2 不完全転写部
3 光軸
4 光線透過方向(プラスチックレンズ1内での光線進行方向)
5 光線の入射面
6 光線の出射面
7,8 光線入出射面5,6以外の面
9,10 面7,8の一部の面部分
20 光偏向器(ポリゴンミラー)
71,72,73,74 各色の光源(半導体レーザ)
75,76 光偏向器(ポリゴンミラー)
81,82,83,84 fθレンズ
85,86,87,88 長尺形状レンズ
91,92,93,94 被走査面(感光体)
特開2000−84945号公報 特許第3512595号公報

Claims (4)

  1. 光偏向器で偏向された光線を被走査面上に結像する結像光学系を有する光走査装置において、前記結像光学系には、不完全転写部を有しているプラスチックレンズが用いられ、該プラスチックレンズは、該プラスチックレンズの光軸に対して、光線が斜めに透過するように設定されているときに、該プラスチックレンズの光線入出射面以外の少なくとも1つの面の少なくとも一部の面部分が光線透過方向と平行に形成され、光線透過方向と平行に形成された前記面部分に不完全転写部が形成されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1記載の光走査装置において、前記プラスチックレンズが複数個積層されて搭載されていることを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光走査装置が用いられることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項3記載の画像形成装置は、カラー画像形成装置であることを特徴とする画像形成装置。
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