JP2011059242A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光線を出射する複数の光源と、前記複数の光源からの光線を偏向させる光偏向器2と、前記光偏向器2で偏向された複数の光線9−1,9−2を、互いに直交する主走査方向と副走査方向とに長さを有する被走査面4上に結像させる結像光学系と、を備える光走査装置5であって、前記結像光学系は、前記光偏向器2に対向して配置されたプラスチック走査レンズ1を有し、前記複数の光線9−1,9−2は、前記プラスチック走査レンズ1における異なる副走査方向位置に、異なる入射角度にて入射してなり、前記複数の光線9−1,9−2の副走査方向における中心線6上に、前記プラスチック走査レンズ1の副走査方向及び前記中心線6方向における外形中心位置があることを特徴とする。
【選択図】図4
Description
このような画像形成装置は、一般的に前記光線に対応した複数の走査手段を有するが、前記走査手段を配置するために大きなスペースが必要となり、装置全体が大型すると共に、コストアップの要因となる。
しかしながら、かかる提案では走査レンズにおけるレンズ面以外の構成について考慮されていない。このため、例えば走査レンズの一部を構成し一体成形されるリブなどの影響により、レンズ面部分での中心位置と、外形における中心位置とが一致しておらず、(副走査方向位置の異なる)各光線が透過する入射領域毎に屈折率分布の偏差が生じ、結果的に上記不具合が生じてしまうという問題があった。
(1):光線を出射する複数の光源と、前記複数の光源からの光線を偏向させる光偏向器と、前記光偏向器で偏向された複数の光線を、互いに直交する主走査方向と副走査方向とに長さを有する被走査面上に結像させる結像光学系と、を備える光走査装置であって、前記結像光学系は、前記光偏向器に対向して配置されたプラスチック走査レンズを有し、前記複数の光線は、前記プラスチック走査レンズにおける異なる副走査方向位置に、異なる入射角度にて入射してなり、前記複数の光線の副走査方向における中心線上に、前記プラスチック走査レンズの副走査方向及び前記中心線方向における外形中心位置があることを特徴とする光走査装置である。
結果的に各光線の光学性能の偏差、具体的には、副走査方向のビームウエスト位置、及びビームウエスト径の偏差が低減する。
また本発明によれば、前記光走査装置を搭載した高画質な画像形成装置を提供することができる。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な実施形態であるから技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は以下の説明において本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
(光走査装置)
本発明に係る光走査装置5は、光線を出射する複数の光源と、前記複数の光源からの光線を偏向させる光偏向器2と、前記光偏向器2で偏向された複数の光線(9−1,9−2)を、互いに直交する主走査方向と副走査方向とに長さを有する被走査面4上に結像させる結像光学系と、を備える光走査装置5であって、前記結像光学系は、前記光偏向器2に対向して配置されたプラスチック走査レンズ1を有し、前記複数の光線(9−1,9−2)は、前記プラスチック走査レンズ1における異なる副走査方向位置に、異なる入射角度にて入射してなり、前記複数の光線(9−1,9−2)の副走査方向における中心線6上に、前記プラスチック走査レンズ1の副走査方向及び前記中心線6方向における外形中心位置があることを特徴とする。
先ず、本発明の光走査装置について説明するに先立ち、従来の光走査装置の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
従来の光走査装置では、不図示の複数の光源、複数の光源からの光線を偏向させる光偏向器2、及び前記光偏向器2で偏向された複数の光線を、互いに直交する主走査方向と副走査方向とに長さを有する被走査面(感光体4)上に結像させる結像光学系5としてのプラスチック走査レンズ1、折返しミラー3を備える。
第1及び第2の実施形態では従来の例と比較して、複数の光線(9−1,9−2)の副走査方向における中心線6上に、プラスチック走査レンズ1の副走査方向及び中心線6方向における外形中心位置がある。
このとき、取り付け基準の変更は、底面をかさ上げしてプラスチック走査レンズ1全体を副走査方向にシフトするための部材をプラスチック走査レンズ1とは別体として設けたが、本発明はこれに限られるものではなく特に制限はない。即ち、従来の周知慣用の技術を用いて複数の光線(9−1,9−2)の副走査方向における中心線6上に、プラスチック走査レンズ1の副走査方向及び中心線6方向における外形中心位置があるような構成とすればよい。この他、成形加工の観点から影響を及ぼさない程度の小径の突起を底面に複数設けて副走査方向位置を上下にシフトするような構成としてもよい。
このとき、外形寸法の変更は、副走査方向上下に所定の大きさのリブが設けられたことで、複数の光線(9−1,9−2)の副走査方向における中心線6上に、プラスチック走査レンズ1の副走査方向及び中心線6方向における外形中心位置があるような構成とした。
ここで、外形中心位置とは、レンズ部の中心やレンズ部のレンズ面中心と必ずしも一致するものではなく、リブ等を含む構成全体の外形の中心位置、即ち、一体成形されてなるプラスチック走査レンズ1全体における外形の中心位置を意味するものである。
従って本発明の構成とすることで、屈折率分布は副走査方向の外形中心位置に極値を持つ放物線(2次関数)の分布を有することで生じる、(副走査方向位置の異なる)各光束が透過する入射領域毎の屈折率分布の偏差が低減し、結果的に各光線の光学性能の偏差、具体的には、副走査方向のビームウエスト位置の偏差が低減する。また、この光走査装置を後述する画像形成装置に搭載することで、画質が向上する。
また、屈折率分布と同様、本発明の構成を採用することで、(副走査方向位置の異なる)各光束が透過する入射領域毎の冷却歪み(複屈折)の偏差が低減し、結果的に各光線の光学性能の偏差、具体的には、副走査方向のビームウエスト径の偏差が低減する。また、この光走査装置を後述する画像形成装置に搭載することで、画質が向上する。
次に、本発明に係る光走査装置の第3の実施形態について、図7及び図8を参照しながら説明する。
第3の実施形態では上記第2の実施形態と比較して、2の光偏向器2を同軸上で回転させる構成をとると共に、複数の光線9−1、9−2がプラスチック走査レンズ1の異なる副走査位置に、同一の入射角度にて入射する構成である点で相違する。即ち本実施形態では、2の光偏向器2のそれぞれから、光線9−1または9−2がプラスチック走査レンズ1に同一の入射角度にて入射する。かかる点以外については同一であるため説明を省略する。
屈折率分布は副走査方向の外形中心に極値を持つ放物線(2次関数)の分布を有することで生じる、(副走査方向位置の異なる)光束8−1、光束8−2が透過する入射領域毎の屈折率分布の偏差が低減し(図8)、結果的に各光線9−1、9−2の光学性能の偏差、具体的には、副走査方向のビームウエスト位置、及びビームウエスト径の偏差が低減する。また、この光走査装置5を後述する画像形成装置に搭載することで、画質が向上する。
次に、本発明に係る光走査装置の第4の実施形態について、図9、図10及び図11を参照しながら説明する。図9は従来の例を、図10は第4の実施形態を、図11は第5の実施形態を説明するための概略図である。
本実施形態では、単一のプラスチック走査レンズ1を用いるため、折返しミラー3や感光体4を光偏向器2に対する片側(図10中において紙面右側;単一のプラスチック走査レンズ1側)のみに配置する構成をとる。
本実施形態では、単一のプラスチック走査レンズ1を用いるため、折返しミラー3や感光体4を光偏向器2に対する片側(図11中において紙面右側;単一のプラスチック走査レンズ1側)のみに配置する構成をとる。
即ち、本発明に係る光走査装置における結像光学系は、光偏向器に対向して配置された単一または複数のプラスチック走査レンズを有するものであり、いずれの構成であってもよい。
本発明に係る画像形成装置は、以上説明した本発明の光走査装置を具備してなる。画像形成装置としては、レーザ方式のデジタル複写機、レーザプリンタ、またはファクシミリ装置等の光学走査系を用いるものであれば特に制限はなく、従来公知のものを利用できる。
2 光偏向器
3 折返しミラー
4 感光体(被走査面)
5 光走査装置
6 複数の光線の中心線
7 外形中心位置
8−1、8−2 光束
9−1、9−2 光線
Claims (4)
- 光線を出射する複数の光源と、
前記複数の光源からの光線を偏向させる光偏向器と、
前記光偏向器で偏向された複数の光線を、互いに直交する主走査方向と副走査方向とに長さを有する被走査面上に結像させる結像光学系と、を備える光走査装置であって、
前記結像光学系は、前記光偏向器に対向して配置されたプラスチック走査レンズを有し、
前記複数の光線は、前記プラスチック走査レンズにおける異なる副走査方向位置に、異なる入射角度にて入射してなり、
前記複数の光線の副走査方向における中心線上に、前記プラスチック走査レンズの副走査方向及び前記中心線方向における外形中心位置があることを特徴とする光走査装置。 - 光線を出射する複数の光源と、
前記複数の光源からの光線を偏向させる光偏向器と、
前記光偏向器で偏向された複数の光線を、互いに直交する主走査方向と副走査方向とに長さを有する被走査面上に結像させる結像光学系と、を備える光走査装置であって、
前記結像光学系は、前記光偏向器に対向して配置されたプラスチック走査レンズを有し、
前記複数の光線は、前記プラスチック走査レンズにおける異なる副走査方向位置に、同一の入射角度にて入射してなり、
前記複数の光線の副走査方向における中心線上に、前記プラスチック走査レンズの副走査方向及び前記中心線方向における外形中心位置があることを特徴とする光走査装置。 - 前記結像光学系は、単一のプラスチック走査レンズを有することを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光走査装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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JP2009206909A JP2011059242A (ja) | 2009-09-08 | 2009-09-08 | 光走査装置及び画像形成装置 |
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JP2013080023A (ja) * | 2011-10-03 | 2013-05-02 | Konica Minolta Business Technologies Inc | レーザ走査光学装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009122329A (ja) * | 2007-11-14 | 2009-06-04 | Canon Inc | 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置 |
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2009
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