JP5158004B2 - エンジンの故障判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に用いて好適な、エンジンの故障判定装置に関するものである。
従来より、エンジンからの排出ガス中の酸素濃度(即ち、排気空燃比)を、リーン領域からリッチ領域まで連続的に検出する全領域空燃比センサが知られている。このような全領域空燃比センサには、通常、センサ制御回路として特定用途向集積回路(いわゆる、ASIC(Application Specific Integrated Circuit))が接続され、このASICにより全領域空燃比センサが制御されるようになっている。なお、このような全領域空燃比センサやASICについての技術は、例えば、以下の特許文献1に開示されている。
また、全領域空燃比センサのセンサ制御回路は、エンジン制御用の回路(いわゆる、ホストCPU(Central Processing Unit))に接続され、ASICとホストCPUとの間で通信が行なわれるようになっているものが一般的である。なお、センサ制御回路とホストCPUとを通信可能に接続する構成は、例えば、以下の特許文献2に開示されている。
特開2002−25772号公報 特開平11−345386号公報
一般的に、全領域空燃比センサを用いて得られた排気空燃比に基づいてエンジンの燃料噴射量を制御する、いわゆる空燃比フィードバック制御を行なうことで、排ガス性能を向上させる手法が用いられている。
しかしながら、地球環境保護の重要性が高まるに連れ、全領域空燃比センサによって検出された排気空燃比は、空燃比フィードバック制御に用いられるだけではなく、エンジンの故障診断にも用いられるようになっている。つまり、排気空燃比のバラつきが過度に大きいときには、エンジンに異常があると推定する手法が求められている。
より厳密には、エンジンの各シリンダから排出される各排ガスの空燃比をそれぞれ検出し、各シリンダ間の排ガス空燃比のバラつきが過度に大きいときには、異常であると判断する必要がある。
この場合、上記の全領域空燃比センサをシリンダ毎に設け、各シリンダから排出される各排ガスの空燃比を個別に検出する手法が最も単純であろうと考えられる。
しかしながら、全領域空燃比センサをシリンダの数だけ用意すると、コストの大幅な増加を招いてしまう。
一方、各シリンダから排出される各排ガスが合流する排気通路内に1つの全領域空燃比センサを設け、この全領域空燃比センサによって検出された排気空燃比を、センサ制御回路を介してエンジン制御用のCPU(いわゆる、ホストCPU)が読み込むタイミングを細かく調整することで、シリンダ毎の排気空燃比を検出する手法も考えられる。これは、エンジンの各シリンダから排ガスが排出されるタイミングは、各シリンダによって異なっている点に着目した工夫である。
したがって、シリンダ毎の排ガスの排出タイミングに対応するように、全領域空燃比センサによる検出結果を読み込むタイミングを調整することで、全領域空燃比センサをシリンダの数だけ用意せずとも、各シリンダから排出される各排ガスの空燃比をそれぞれ検出することが出来るのである。
しかしながら、この場合、ホストCPUの制御負荷が極めて高くなるという課題がある。
つまり、全領域空燃比センサの数を抑制したとしても、処理能力が比較的高いホストCPUを用いたり、或いは、ホストCPUの数を増やしたりする必要があるため、結局はコストを抑制することが出来ない。
一方、全領域空燃比センサの数を抑制しながら、処理能力が十分でないホストCPUを用いたとすれば、各シリンダから排出された排ガスの空燃比を個別に精度良く検出することは出来ない。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、コストの抑制を図りながら効率的にエンジンに異常があるか否かを精度よく判定することが出来る、エンジンの故障判定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のエンジンの故障判定装置(請求項1)は、車両に搭載されるエンジンのシリンダから排出される排ガスの空燃比を検出する全領域空燃比センサと、該エンジンのクランクシャフトの角度を検出するクランク角度検出手段と、該エンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、該全領域空燃比センサ,該クランク角度検出手段および該エンジン負荷検出手段に接続された特定用途向集積回路と、該特定用途向集積回路,該クランク角度検出手段および該エンジン負荷検出手段に接続されたホスト集積回路とを備え、該エンジンは、AシリンダおよびBシリンダを有する多気筒エンジンであって、該AシリンダにはA排気通路が接続され、該BシリンダにはB排気通路が接続され、該全領域空燃比センサは、該Aシリンダから排出されたA排ガスおよび該Bシリンダから排出されたB排ガスに晒されるよう該A排気通路および該B排気通路内に設けられ、該特定用途向集積回路は、該Aシリンダからの該A排ガスの排出時期に応じて該A排ガスの空燃比をA空燃比として該全領域空燃比センサから読込み且つ該Bシリンダからの該B排ガスの排出時期に応じて該B排ガスの空燃比をB空燃比として該全領域空燃比センサから読込む空燃比読込手段と、第1単位期間中、該全領域空燃比センサにより検出された該排ガス空燃比の平均を代表平均として演算する代表平均演算手段とを有し、該ホスト集積回路は、該クランク角度検出手段により検出された該クランクシャフト角度と該エンジン負荷検出手段により検出された該エンジン負荷とに基づいて判定閾値を設定する判定閾値設定手段と、該クランク角度検出手段により検出された該クランクシャフト角度と該エンジン負荷検出手段により検出された該エンジン負荷と該代表平均演算手段により演算された該代表平均とに基づいて該エンジンに異常が生じているか否かを判定する異常判定手段とを有し、該代表平均演算手段は、該A空燃比の該代表平均であるA代表平均と該B空燃比の該代表平均であるB代表平均とを演算し、該異常判定手段は、該代表平均演算手段により演算された該A代表平均と該判定閾値設定手段により設定された該判定閾値とに基づいて該Aシリンダに異常があると判定し、該代表平均演算手段により演算された該B代表平均と該判定閾値設定手段により設定された該判定閾値とに基づいて該Bシリンダに異常があると判定することを特徴としている。
また、請求項記載の本発明のエンジンの故障判定装置は、請求項記載の内容において、該特定用途向集積回路は、第2単位期間中、該代表平均演算手段により演算された該A代表平均と該B代表平均との平均を基準平均として演算する基準平均演算手段と、該代表平均演算手段により演算された該A代表平均と該基準平均演算手段により演算された該基準平均との差であるA偏差および該代表平均演算手段により演算された該B代表平均と該基準平均演算手段により演算された該基準平均との差であるB偏差を繰り返し演算する空燃比偏差演算手段と、該空燃比偏差演算手段により繰り返し演算された該A偏差の第3単位期間中における移動平均であるA移動平均と該B偏差の該第3単位期間中における移動平均であるB移動平均とを演算する移動平均演算手段とを有し、該異常判定手段は、該移動平均演算手段により演算された該A移動平均の絶対値が該判定閾値設定手段により設定された該判定閾値を超えると該Aシリンダに異常があると判定し、該移動平均演算手段により演算された該B移動平均の絶対値が該判定閾値設定手段により設定された該判定閾値を超えると該Bシリンダに異常があると判定することを特徴としている。
また、請求項記載の本発明のエンジンの故障判定装置は、請求項または記載の内容において、該特定用途向集積回路は、該空燃比読込手段により該全領域空燃比センサから周期的に読込まれる該A空燃比および該B空燃比の初回読込の時期である読込開始時期を設定する読込開始時期設定手段を備え、該読込開始時期設定手段は、該クランク角度検出手段によって検出されたクランクシャフト角度に基づいて得られた該エンジンの回転数と該エンジン負荷検出手段によって検出された該エンジン負荷とに応じて該読込開始時期を設定することを特徴としている。
また、請求項記載の本発明のエンジンの故障判定装置は、請求項記載の内容において、該エンジンの排気バルブの開閉時期を変更する可変バルブタイミング機構と、該排気バルブの動作状態を検出するバルブ動作状態検出手段とを備え、該読込開始時期設定手段は、該バルブ開閉時期検出手段によって検出された該排気バルブの動作状態に応じて該読込開始時期を設定し、該読込期間設定手段は、該バルブ開閉時期検出手段によって検出された該排気バルブの動作状態に応じて該第1単位期間を設定することを特徴としている。
また、請求項記載の本発明のエンジンの故障判定装置は、請求項いずれか1項に記載の内容において、該特定用途向集積回路は、該空燃比読込手段による該全領域空燃比センサからの該A空燃比および該B空燃比の読込み期間である該第1単位期間を設定する読込期間設定手段を備え、該読込期間設定手段は、該クランク角度検出手段によって検出された該クランクシャフト角度に基づいて得られた該エンジンの回転数と該エンジン負荷検出手段によって検出された該エンジン負荷とに応じて該第1単位期間を設定することを特徴としている。
また、請求項記載の本発明のエンジンの故障判定装置は、請求項いずれか1項に記載の内容において、該ホスト集積回路は、該エンジンの故障判定を行なうための条件である故障判定条件が成立したか否かを判定する条件成立判定手段を備え、該判定閾値設定手段は、該条件成立判定手段により該故障判定条件が成立したと判定された場合に該判定閾値を設定し、該異常判定手段は、該条件成立判定手段により該故障判定条件が成立したと判定された場合に該エンジンに異常があるか否かを判定することを特徴としている。
本発明のエンジンの故障判定装置によれば、全領域空燃比センサにより検出された排ガス空燃比に関する情報処理を、特定用途向集積回路とホスト集積回路とで分散させることで、コストの抑制を図りながら効率的にエンジンに異常があるか否かを判定することが出来る。(請求項1)
また、A空燃比およびB空燃比をともに全領域空燃比センサによって検出することで、シリンダ毎に全領域空燃比センサを用意する必要がなくなり、コストを抑制することが出来る。(請求項
また、A移動平均および/またはB移動平均が判定閾値を超えたか否かに応じて、高い精度で異常が生じているシリンダを特定することが出来る。(請求項
また、全領域空燃比センサからの初回読込の時期(即ち、読込開始時期)を、エンジンの回転数と負荷とに応じて設定することで、より正確に各シリンダの状態を検出することが出来る。(請求項
また、全領域空燃比センサからの空燃比の読込開始時期や、空燃比の検出期間を、排気バルブの動作状態に応じて設定することで、エンジンに可変バルブタイミング機構が備えられている場合であっても、確実に各シリンダの状態を検出することが出来る。(請求項
また、全領域空燃比センサからの空燃比の読込み期間(即ち、第1単位期間)を、エンジンの回転数と負荷とに応じて設定することで、より正確に各シリンダの状態を検出することが出来る。(請求項
また、判定閾値の設定や異常判定の実行を、常に行なうのではなく、故障判定条件が成立した場合に実行することで、特定用途向集積回路やホスト集積回路の処理負荷をさらに低減することが出来る。(請求項
本発明の一実施形態に係るエンジンの故障判定装置が適用された車両を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの故障判定装置の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの故障判定装置が適用された車両の排気マニホールドの模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの故障判定装置で用いられるT4マップの模式図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの故障判定装置で用いられるT1マップの模式図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンの故障判定装置におけるASICの動作を模式的に示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るエンジンの故障判定装置による空燃比の読込みタイミングを示す模式的なタイムチャートである。 本発明の一実施形態に係るエンジンの故障判定装置におけるホストCPUの動作を模式的に示すフローチャートである。
図1に示すように、車両10のエンジンルーム11にはエンジン12が設けられている。このエンジン12は、4つのシリンダを有するガソリンエンジンである。つまり、エンジン12には、この図1においては第1シリンダ13しか図示しないが、実際には第2〜第4シリンダも形成されている。したがって、図2に示すように、このエンジン12には、第1シリンダ(Aシリンダ)13に連通する第1排気ポート14,第2シリンダ(Bシリンダ)に連通する第2排気ポート15,第3シリンダ(Bシリンダ)に連通する第3排気ポート16および第4シリンダ(Aシリンダ)に連通する第4排気ポート17が形成されている。
図1に戻って説明を続ける。このエンジン12には、吸気マニホールド18が接続され、また、この吸気マニホールド18の上流端にはスロットルバルブ19を有するスロットルボディ21が接続されている。さらに、このスロットルボディ21の上流端には、エアフィルタ22を有する吸気通路23が接続されている。
エアフィルタ22は、エンジン12に吸入される空気(即ち、吸気)をろ過するものである。また、このエアフィルタ22を通過してエンジン12に流入する吸気(即ち、新気)の流量Finは、吸気通路23内に設けられたエアフローセンサ24によって検出されるようになっている。なお、このエアフローセンサ24による検出結果Finは、後述するECU(Electronic Control Unit)60によって読み込まれるようになっている。
スロットルバルブ19は、その開度θthを変更することで、吸気流量Finを変更するものである。なお、このスロットルバルブ19は図示しないモータアクチュエータによって駆動される、いわゆる、電子制御式スロットルバルブである。また、スロットルバルブ19の開度θthは、スロットルボディ21に設けられたスロットルバルブ開度センサ25によって検出されるようになっている。なお、このスロットルバルブ開度センサ25による検出結果θthも、ECU60によって読み込まれるようになっている。
吸気マニホールド18にはサージタンク26が形成され、このサージタンク26には、インテークマニホールド圧センサ(以下、インマニ圧センサという)27が設けられている。このインマニ圧センサ(エンジン負荷検出手段)27は、サージタンク26内の気圧Pimを検出するものであって、この検出結果Pimは、ECU60によって読み込まれるようになっている。
吸気マニホールド18には、第1シリンダ13に連通する第1吸気ポート20に接続された第1吸気枝管28のほか、いずれも図示しない、第2シリンダに連通する第2吸気ポートに接続された第2吸気枝管,第3シリンダに連通する第3吸気ポートに接続された第3吸気枝管および第4シリンダに連通する第4吸気ポートに接続された第4吸気枝管が形成されている。
また、図1に示すように、第1吸気ポート20には燃料インジェクタ35が設けられ、また、第2〜第4吸気ポート(図示略)にもそれぞれ燃料インジェクタ(図示略)が設けられている。
第1吸気ポート20と第1シリンダ13の燃焼室36との間には吸気バルブ37が設けられている。また、図示しないが、第2吸気ポートと第2シリンダの燃焼室との間,第3吸気ポートと第3シリンダの燃焼室との間および第4吸気ポートと第4シリンダの燃焼室との間にも、それぞれ吸気バルブが設けられている。
一方、第1排気ポート14と第1シリンダ13の燃焼室36との間には排気バルブ38が設けられている。また、図示しないが、第2排気ポート15と第2シリンダの燃焼室との間,第3排気ポート16と第3シリンダの燃焼室との間および第4排気ポート17と第4シリンダの燃焼室との間にも、それぞれ排気バルブが設けられている。
そして、このエンジン12には、上記の吸気バルブ38および排気バルブ37の開閉弁時期を変更する可変バルブタイミング機構39が設けられている。
また、この可変バルブタイミング機構39は、排気カム(図示略)を有する排気カムシャフト(図示略)の角度θCSexを検出するカム角度センサ(バルブ動作状態検出手段)41を有している。なお、このカム角度センサ41による検出結果θCSexは、ECU60によって読み込まれるようになっている。つまり、ECU60は、排気カムシャフト角度θCSexを、排気バルブ38の開閉時期を示す情報として読み込むようになっている。
また、このエンジン12には、クランク角度センサ42が設けられている。このクランク角度センサ42は、クランクシャフト43の角度θCRを検出するものであって、クランク角度センサ42による検出結果θCRはECU60によって読み込まれるようになっている。
さらに、このエンジン12には、排気マニホールド30が設けられている。また、この排気マニホールド30の下流には前段触媒44および後段触媒(図示略)を有する排気管47が接続されている。
また、図2に示すように、排気マニホールド30には、第1排気ポート14に接続された第1排気枝管(A排気通路)31,第2排気ポート15に接続された第2排気枝管(B排気通路)32,第3排気ポート16に接続された第3排気枝管(B排気通路)33および第4排気ポート17に接続された第4排気枝管(A排気通路)34が形成されている。
したがって、第1排気枝管31内には第1シリンダ13から排出された第1排ガスGex1が流通し、第2排気枝管32内には第2シリンダ(図示略)から排出された第2排ガスGex2が流通し、第3排気枝管33内には第3シリンダ(図示略)から排出された第3排ガスGex3流通し、第4排気枝管34内には第4シリンダ(図示略)から排出された第4排ガスGex4が流通するようになっている。
また、排気マニホールド30においては、第1排気枝管31と第4排気枝管34との集合管であるA集合管(A排気通路)45Aと、第2排気枝管32と第3排気枝管33との集合管であるB集合管(B排気通路)45Bとが形成されている。なお、排気マニホールド30のうち、A集合管45AおよびB集合管45Bで形成される部分を集合部45という。図3に示すように、この集合部45は、その断面の外壁が円形に形成され、その内部が平板36によって左右に仕切られている。換言すれば、A集合管45AとB集合管45Bとは、断面がそれぞれ半円形状に形成されている。
ところで、このエンジン12の燃焼行程は、第1シリンダ13,第3シリンダ,第4シリンダ,第2シリンダという順番で実行されるようになっている。
このため、排気マニホールド30の集合部45においては、A集合管45A内を第1排ガス(A排ガス)Gex1が流通し、その後、B集合管45B内を第3排ガス(B排ガス)Gex3が流通し、その後、A集合管45A内を第4排ガス(A排ガス)Gex4が流通し、そして、B集合管45B内を第2排ガス(B排ガス)Gex2が流通するようになっている。
そして、この排気マニホールド30の集合部45には、LAFS(Linear Air-Fuel ratio Sensor,全領域空燃比センサ)46が設けられている。
より具体的に、このLAFS46は、集合部45において、A集合管45A内に突出するとともに、B集合管45B内に突出するようになっている。換言すれば、このLAFS46は、A集合管45Aを流通する第1ガスGex1および第4排ガスGex4に晒されるように設けられるとともに、B集合管45Bを流通する第2ガスGex2および第3ガスGex3に晒されるよう、排気マニホールド30内に設けられている。
そして、この車両10には、ECU60が設けられている。図2に示すように、このECU60には、ASIC61,ホストCPU62,ROM(Read Only Memory)63および6つのインタフェースポート64a〜64fを有する電子制御ユニットである。
これらのうち、ASIC61は、LAFS46に対してaポート64aを通じて電気的に接続された集積回路であって、主に、LAFS46を制御するものである。
また、このASIC61は、エアフローセンサ24に対してbポート64bを通じて電気的に接続され、且つ、インマニ圧センサ27に対してcポート64cを通じて電気的に接続されている。また、このASIC61は、スロットルバルブ開度センサ25に対してdポート64dを通じて電気的に接続されるとともに、クランク角度センサ42に対してeポート64eを通じて電気的に接続され、且つ、カム角度センサ41に対してfポート64fを通じて電気的に接続されている。
ホストCPU62は、主に、エンジン12を制御する集積回路であって、メインバス65を通じてASIC61と電気的に接続されている。
また、このホストCPU62は、ASIC61と同様に、エアフローセンサ24に対してbポート64bを通じて電気的に接続され、且つ、インマニ圧センサ27に対してcポート64cを通じて電気的に接続されている。また、このホストCPU62は、スロットルバルブ開度センサ25に対してdポート64dを通じて電気的に接続されるとともに、クランク角度センサ42に対してeポート64eを通じて電気的に接続され、且つ、カム角度センサ41に対してfポート64fを通じて電気的に接続されている。
もっとも、このホストCPU62は、ASIC61とは異なり、LAFS46に対して直接的には接続されていない。したがって、ホストCPU62がLAFS46の検出結果を読み込む場合は、ASIC61を介して読込みが行なわれるようになっている。
ROM63には、いずれもソフトウェアプログラムとして、エンジン回転数演算部66,空燃比読込部(空燃比読込手段)67,代表平均演算部(代表平均演算手段)68,基準平均演算部(基準平均演算手段)69,空燃比偏差演算部(空燃比偏差演算手段)71,移動平均演算部(移動平均演算手段)72,読込開始時期設定部(読込開始時期設定手段)73,読込期間設定部(読込期間設定手段)74,判定閾値設定部(判定閾値設定手段)75,異常判定部(異常判定手段)76および条件成立判定部(条件成立判定手段)77が記録されている。なお、これらのソフトウェアプログラムのうち、空燃比読込部67,代表平均演算部68,基準平均演算部69,空燃比偏差演算部71,移動平均演算部72,読込開始時期設定部73および読込期間設定部74は、ASIC61に読み込まれることで各機能が実現するようになっている。一方、判定閾値設定部75,異常判定部76および条件成立判定部77は、ホストCPU62によって読み込まれることで各機能が実現するようになっている。また、エンジン回転数演算部66は、ASIC61およびホストCPU62のいずれによって読込まれてもその機能が実現するようになっている。
また、このROM63には、T4マップ78およびT1マップ79が記録されている。なお、これらのT4マップ78およびT1マップ79は、ASIC61により読込まれるようになっている。
エンジン回転数演算部66は、クランク角度センサ42により検出されたクランクシャフト角度θCRに基づきエンジン12の回転数Neを演算するものである。
空燃比読込部67は、第1シリンダ13の排気バルブ38の開弁時期に応じて第1排ガスGex1の空燃比を第1空燃比(A空燃比)AFex1として読込むとともに、第2シリンダの排気バルブの開弁時期に応じて第2排ガスGex2の空燃比AFex2を第2空燃比(B空燃比)AFex2として読込むようになっている。また、この空燃比読込部67は、第3シリンダの排気バルブの開弁時期に応じて第3排ガスGex3の空燃比を第3空燃比(B空燃比)AFex3として読込むとともに、第4シリンダの排気バルブの開弁時期に応じて第4排ガスの空燃比AFex4を第4空燃比(A空燃比)AFex4として読込むようになっている。また、この空燃比読込部67による第1〜第4排ガス空燃比AFex1〜AFex4の1回当たりの読込期間である空燃比読込期間(第1単位期間)T1の長さは、後述する読込期間設定部74により設定されるようになっている。
代表平均演算部68は、空燃比読込期間T1中に、空燃比読込部67が読込んだ第1空燃比AFex1の平均を第1代表平均(A代表平均)AFexAV1として演算するとともに、空燃比読込部67読込んだ第2空燃比AFex2の平均を第2代表平均(B代表平均)AFexAV2として演算するものである。また、この代表平均演算部68は、空燃比読込期間T1中に、空燃比読込部67が読込んだ第3空燃比AFex3の平均を第3代表平均(B代表平均)AFexAV3として演算するとともに、空燃比読込部67が読込んだ第4空燃比AFex4の平均を第4代表平均(A代表平均)AFexAV4として演算するものである。
基準平均演算手段69は、基準平均対象期間(第2単位期間)T2中に、代表平均演算部68が繰り返し演算した第1〜第4代表平均AFexAV1〜AFexAV4の平均を基準平均AFbaseAVとして演算するものである。なお、基準平均対象期間T2は、クランクシャフト43が2回転した際の期間として設定されている。換言すれば、この基準平均対象期間T2は、第1シリンダ13のピストン29が下死点(即ち、BDC(Bottom Dead Center))にある場合のクランクシャフト角度θCRを基準角度(即ち、0°)とし、クランクシャフト角度θCRがこの基準角度から720°変化した際の期間として設定されている。
空燃比偏差演算手段71は、第1偏差(A偏差)AFdif1,第2偏差(B偏差)AFdif2,第3偏差(B偏差)AFdif3および第4偏差(A偏差)AFdif4を、繰り返し演算するものである。ここで、第1〜第4偏差AFdif1〜AFdif4は、それぞれ、以下の式(1)〜(4)によって得られるようになっている。
AFdif1 =AFexAV1−AFbaseAV ・・・(1)
AFdif2 =AFexAV2−AFbaseAV ・・・(2)
AFdif3 =AFexAV3−AFbaseAV ・・・(3)
AFdif4 =AFexAV4−AFbaseAV ・・・(4)
つまり、これらの第1〜第4偏差AFdif1〜AFdif4は、第1〜第4空燃比AFex1〜AFex4の各代表平均、即ち、第1〜第4代表平均AFexAV1〜AFexAV4が、基準平均AFbaseAVからどの程度ずれているのかを示す指標である。
移動平均演算部72は、第1移動平均AFdifMAV1,第2移動平均AFdifMAV2,第3移動平均AFdifMAV3および第4移動平均AFdifMAV4を演算し、演算結果である第1〜第4移動平均AFdifMAV1〜AFdifMAV4を、メインバス65を通じてホストCPU62に出力するものである。
これらの第1〜第4移動平均AFdifMAV1〜AFdifMAV4は、それぞれ、空燃比偏差演算部71により繰り返し演算された第1〜第4偏差AFdif1〜AFdif4の移動平均対象期間(第3単位期間)T3中における移動平均である。なお、本実施形態において、この移動平均対象期間T3は、第1シリンダ13のピストン29がBDCにある場合のクランクシャフト角度θCRを基準角度とし、クランクシャフト角度θCRがこの基準角度から7200°変化した際の期間、即ち、クランクシャフト43が20回転する期間として設定されている。
より具体的に、この移動平均演算部72は、以下の式(5)〜(8)を用いて、第1〜第4移動平均AFdifMAV1〜AFdifMAV4をそれぞれ演算するようになっている。なお、以下の式(5)〜(8)中、ΣAFdif2は第2偏差AFdif2の累積値,ΣAFdif3は第3偏差AFdif3の累積値,ΣAFdif4は第4偏差AFdif4の累積値を示す。
AFdifMAV1 = ΣAFdif1 / n ・・・(5)
AFdifMAV2 = ΣAFdif2 / n ・・・(6)
AFdifMAV3 = ΣAFdif3 / n ・・・(7)
AFdifMAV4 = ΣAFdif4 / n ・・・(8)
ここで、上記の式(5)を参照しながら第1移動平均AFdifMAV1の算出を例に挙げると、移動平均演算部72は、基準平均対象期間T2ごと(即ち、クランクシャフト43が2回転するごと)に、空燃比偏差演算部71によって演算された第1偏差AFdif1を、移動平均対象期間T3が経過するまで(即ち、クランクシャフト43が20回転するまで)累積的に加算することで第1偏差AFdif1の累積値ΣAFdif1を演算するようになっている。さらに、この移動平均演算部72は、第1偏差AFdif1の累積値ΣAFdif1を、移動平均対象期間T3内における空燃比偏差演算部71による第1偏差AFdif1の演算回数n(本実施形態においてはn=10)で除算することで、第1移動平均AFdifMAV1を得るようになっている。
読込開始時期設定部73は、空燃比読込部67により周期的に読込まれる第1〜第4排ガス空燃比AFex1〜AFex4の読込開始時期T4を設定するものである。より具体的に、この読込開始時期設定部73は、インマニ圧センサ27によって検出されたサージタンク内気圧Pimとエンジン回転数演算部66により演算されたエンジン回転数Neとを、図4に示すT4マップ78に適用することで、読込開始時期T4を設定するものである。
このT4マップ78は、縦軸にエンジン12の負荷を表すパラメータとしてサージタンク内気圧Pimが規定され、横軸にエンジン回転数Neが規定され、且つ、これらのサージタンク内気圧Pimおよびエンジン回転数Neに応じた5つの領域A11〜A15が規定されたマップである。そして、これらの領域A11〜A15は、それぞれ、読込開始時期T4を定義している。
つまり、サージタンク内気圧Pimおよびエンジン回転数Neによって定まるエンジン12の運転点が、これらの領域A11〜A15のいずれに位置するかに応じて、読込開始時期T4が規定されているのである。なお、これらの領域A11〜A15に対応して規定される読込開始時期T4は、以下の式(9)に示す関係を満たすようになっている。
A11 < A12 < A13 < A14 < A15 ・・・(9)
読込期間設定部74は、空燃比読込部67による第1〜第4排ガス空燃比AFex1〜AFex4の1回当たりの読込み期間である空燃比読込期間T1を設定するものである。より具体的に、この読込期間設定部74は、インマニ圧センサ27によって検出されたサージタンク内気圧Pimとエンジン回転数演算部66により演算されたエンジン回転数Neとを、図5に示すT1マップ79に適用することで、空燃比読込期間T1を設定するものである。
さらに、この読込期間設定部74は、カム角度センサ41の検出結果θCSexに応じて第1〜第4排ガス空燃比AFex1〜AFex4の各読込み期間、即ち、空燃比読込期間T1を調整するようになっている。
1マップ79は、縦軸にエンジン12の負荷を表すパラメータとしてサージタンク内気圧Pimが規定され、横軸にエンジン回転数Neが規定され、且つ、これらのサージタンク内気圧Pimおよびエンジン回転数Neに応じた5つの領域B11〜B15が規定されたマップである。そして、これらの領域B11〜B15は、それぞれ、空燃比読込期間T1を定義している。
つまり、サージタンク内気圧Pimおよびエンジン回転数Neによって定まるエンジン12の運転点が、これらの領域B11〜B15のいずれに位置するかに応じて、空燃比読込期間T1が規定されているのである。なお、これらの領域B11〜B15において規定される空燃比読込期間T1の大きさは、以下の式(10)の関係を満たすように規定されている。
B11 < B12 < B13 < B14 < B15 ・・・(10)
判定閾値設定部75は、クランク角度センサ42により検出されたクランクシャフト角度θCRに基づいてエンジン回転数演算部66により演算されたエンジン回転数Neと、インマニ圧センサ27により検出されたサージタンク内気圧Pimとに基づいて、判定閾値AFthを設定するものである。なお、判定閾値はエンジン運転状態によらず一定値として予め設定されたものを用いても良い。
異常判定部76は、移動平均演算部72により演算された第1移動平均AFdifMAV1の絶対値が判定閾値設定部75により設定された判定閾値AFthを超えると(|AFdifMAV1| > AFth)、第1シリンダ13に異常があると判定し、移動平均演算部72により演算された第2移動平均AFdifMAV2の絶対値が判定閾値AFthを超えると(|AFdifMAV2| > AFth)、第2シリンダに異常があると判定するものである。また、この異常判定部76は、移動平均演算部72により演算された第3移動平均AFdifMAV3の絶対値が判定閾値AFthを超えると(|AFdifMAV3| > AFth)、第3シリンダに異常があると判定し、移動平均演算部72により演算された第4移動平均AFdifMAV4の絶対値が判定閾値AFthを超えると(|AFdifMAV4|> AFth)、第4シリンダに異常があると判定するものである。
つまり、この異常判定部76により、クランクシャフト角度θCRに基づいて演算されたエンジン回転数Neと、インマニ圧センサ27により検出されたサージタンク内気圧Pimと、代表平均演算部68により演算された第1〜第4代表平均AFexAV1〜AFexAV4のそれぞれと、判定閾値設定部75により設定された判定閾値AFthとに基づいて、エンジン12の第1〜第4シリンダのいずれかに異常が生じているか否かを判定することが出来るようになっている。
なお、この異常判定部76も、上記の判定閾値設定部と75同様、後述する条件成立判定部77により故障判定条件が成立したと判定された場合にのみ、エンジン12に異常があるか否かの判定(異常判定)を行なうようになっている。
条件成立判定部77は、エンジン12の故障判定を行なうための条件である故障判定条件が成立したか否かを判定するものである。なお、故障判定条件とは、例えば以下の条件(1)〜(3)をいい、これらの条件(1)〜(3)が全て満たされると、この条件成立判定部77は、故障判定条件が成立したと判定するようになっている。
条件(1)エンジン始動後所定時間(例えば5秒以上)が経過した。
条件(2)エンジン冷却水温が所定の範囲内(例えば、70〜90℃)にある。
条件(3)エンジン回転数Neの変動が所定範囲(例えば、±50)である状態が所定期間(例えば、3秒以上)継続し、且つ、サージタンク内気圧Pimの変動が所定範囲(例えば、±20mmHg)である状態が所定期間(例えば、3秒以上)継続した。
本発明の一実施形態に係るエンジンの故障判定装置は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
まず、ASIC61によって実行される制御を図6のフローチャートを用いて説明する。
読込開始時期設定部73が、インマニ圧センサ27によって検出されたサージタンク内気圧Pimと、エンジン回転数演算部66により演算されたエンジン回転数Neとを、T4マップ78に適用することで、読込開始時期T4を設定する(ステップS11)。なお、このステップS11で設定された読込開始時期T4は、図7のタイムチャート中符号T4で示す期間である。
また、読込期間設定部74が、インマニ圧センサ27によって検出されたサージタンク内気圧Pimと、エンジン回転数演算部66により演算されたエンジン回転数Neとを、図5に示すT1マップ79に適用することで、空燃比読込期間T1を設定する(ステップS12)。なお、このステップS12で設定された空燃比読込時期T1は、図7のタイムチャート中符号T1で示す期間である。
その後、空燃比読込部67が、第1排ガスGex1の空燃比を第1空燃比AFex1として読込むとともに、第2排ガスGex2の空燃比AFex2を第2空燃比AFex2として読込む。また、この空燃比読込部67は、第3排ガスGex3の空燃比を第3空燃比AFex3として読込むとともに、第4排ガスGex4の空燃比AFex4を第4空燃比AFex4として読込む。なお、このときの第1〜第4排ガス空燃比AFex1〜AFex4の読込みは、それぞれ、ステップS12で設定された空燃比読込期間T1の間行われる。
そして、代表平均演算部68が、空燃比読込部67により読込まれた第1〜第4空燃比AFex1〜AFex4の空燃比読込期間T1当たりの平均を、それぞれ、第1〜第4代表平均AFexAV1〜AFexAV4として演算する(ステップS13)。
また、基準平均演算手段69が、ステップS13において演算された第1〜第4代表平均AFexAV1〜AFexAV4の基準平均対象期間T2当たりの平均を、基準平均AFbaseAV(図7参照)として演算する(ステップS14)。
その後、空燃比偏差演算手段71が、上述の式(1)〜(4)を用いた演算により、第1〜第4偏差AFdif1〜AFdif4を演算する(ステップS15)。
そして、移動平均対象期間T3が経過するまで(即ち、クランクシャフト43が20回転するまで)は、上述したステップS11〜S15の制御が繰り返し実行される(ステップS16のNoルート)。
一方、移動平均対象期間T3が経過すると(ステップS16のYesルート)、移動平均演算部72が、上述の式(5)〜(8)を用いて移動平均対象期間T3の間繰り返し演算された第1〜第4偏差AFdif1〜AFdif4の移動平均、即ち、第1〜第4移動平均AFdifMAV1〜AFdifMAV4を演算し(ステップS17)、メインバス65を通じてホストCPU62に出力する(ステップS18)。
次に、ホストCPU62によって実行される制御を図8のフローチャートを用いて説明する。
条件成立判定部77が、上記の条件(1)〜(3)が全て満たされたか否かを判定することで、エンジン12の故障判定を行なうための条件が成立したか否かを判定する(ステップS21)。ここで、故障判定条件が成立したと判定された場合(ステップS21のYesルート)、判定閾値設定部75で設定された判定閾値AFthを読み込む(ステップS22)。
つまり、このステップS22において、判定閾値設定部75が、エンジン回転数演算部66により演算されたエンジン回転数Neとインマニ圧センサ27により検出されたサージタンク内気圧Pimとに基づいて設定された、判定閾値AFthを読み込む。
また、異常判定部76が、図6のステップS18においてASIC61の移動平均演算部72により演算された第1〜第4移動平均の絶対値|AFdifMAV1|〜|AFdifMAV4|のいずれかが、ステップS22においてホストCPU62の判定閾値設定部75により設定された判定閾値AFthを超えると、第1〜第4シリンダの少なくともいずれか1つに異常があると判定する(ステップS24)。
より具体的に、この異常判定部76は、第1移動平均の絶対値|AFdifMAV1|が判定閾値AFthを超えると(|AFdifMAV1| > AFth)、第1シリンダ13に異常があると判定し、第2移動平均の絶対値|AFdifMAV2|が定閾値AFthを超えると(|AFdifMAV2| > AFth)、第2シリンダに異常があると判定する。また、この異常判定部76は、第3移動平均の絶対値|AFdifMAV3|が判定閾値AFthを超えると(|AFdifMAV3| > AFth)、第3シリンダに異常があると判定し、第4移動平均の絶対値|AFdifMAV4|が判定閾値AFthを超えると(|AFdifMAV4| > AFth)、第4シリンダに異常があると判定する。
ここで改めて、本発明者らが認識している課題と、本実施形態に係る本発明とを対比して説明する。
〔発明が解決しようとする課題〕の欄で上述したように、全領域空燃比センサをエンジンのシリンダ毎に設けることで、各シリンダから排出される各排ガスの空燃比を個別に検出する手法では、コストの大幅な増加を招いてしまうという課題がある。
一方、各シリンダから排出される各排ガスが合流する排気通路内に1つの全領域空燃比センサおよびセンサ制御回路を設け、この全領域空燃比センサによって検出された排気空燃比を、センサ制御回路を介して全領域空燃比センサから読み込むタイミングを細かく調整することで、シリンダ毎の排気空燃比を検出する手法も考えられる。
つまり、シリンダ毎の排ガスの排出タイミングに対応するように全領域空燃比センサによる検出結果を読み込む時期を調整することで、全領域空燃比センサを各排気空燃比の検出に共通して用いるようにすることが出来る。
しかしながら、この手法によっても、エンジン制御用のCPU(いわゆる、ホストCPU)の制御負荷が極めて高くなってしまうという課題が生じる。
したがって、一般的な手法では、全領域空燃比センサの数を抑制した構成において処理能力が比較的高いホストCPUを用いることが求められたり、或いは、ホストCPUの数を増やしたりする必要があるため、結局はコストを抑制することが出来ないという課題がある。
一方、全領域空燃比センサの数を抑制しながら、処理能力が十分でないホストCPUを用いたとすれば、結局、各シリンダから排出された排ガスの空燃比を個別に精度良く検出することが出来ないという事態を招いてしまうことになる。
また、全領域空燃比センサの検出結果を読み込む時期は、原則として、シリンダ毎の排ガスの排出時期と同期させれば良いのであるが、実際には、エンジンの負荷や回転数によって細かく調整する必要がある。また、エンジンの排気バルブの開閉時期がクランクシャフト角度に対して変化する場合、即ち、エンジンに可変バルブ時期機構が備えられている場合には、エンジン負荷やエンジン回転数だけではなく、排気バルブ開閉時期をも考慮した制御を行なう必要がある。つまり、この場合、ホストCPUの制御負荷はさらに高まることとなる。このため、上述のように、処理能力が比較的高いホストCPUを用いることが求められたり、或いは、ホストCPUの数を増やしたりする必要が生じるのである。
これに対して、本実施形態に係る本発明においては、ASIC61が、第1〜第4シリンダから排出された第1〜第4排ガスGex1〜Gex4の、空燃比読込期間T1当たりの平均を代表平均AFexAVとして演算する代表平均演算部68を有している。また、ホストCPU62が、クランクシャフト角度θCRに基づいて得られるエンジン回転数Neとエンジン12の負荷を示すサージタンク内気圧PimとASIC61の代表平均演算部68により演算された代表平均第1〜第4AFexAV1〜AFexAV4に基づいてエンジン12に異常が生じているか否かを判定する異常判定部77を有している。
このように、LAFS46により検出された排ガス空燃比AFexに関する情報処理を、ASIC61とホスト集積回路62とで分散させることで、コストの抑制を図りながら効率的にエンジン12に異常があるか否かを正確に判定することが出来る。
また、第1〜第4排ガスGex1〜Gex4の各空燃比(即ち、第1〜第4空燃比AFex1〜AFex4)を全て1つのLAFS46によって検出するようになっているので、第1〜第4シリンダごとにLAFSを用意する必要がなくなり、コストを抑制することが出来る。
また、この1つのLAFS46による検出結果を、第1〜第4シリンダにおける各排気バルブの閉弁時期に応じて、第1〜第4空燃比AFex1〜AFex4を個別に検出しているので、第1〜第4シリンダのうちのいずれのシリンダで異常が生じたのかを特定することが出来る。
また、ASIC61が、基準平均AFbaseAVを演算する基準平均演算部69と、第1〜第4偏差AFdif1〜AFdif4を繰り返し演算する空燃比偏差演算部72と、移動平均対象期間T3中における第1〜第4偏差AFdif1〜AFdif4の移動平均、即ち、第1〜第4移動平均AFdifMAV1〜AFdifMAV4を演算する移動平均演算部71を有している。そして、ホストCPU62の異常判定部76は、ASIC61の移動平均演算部69により演算された第1〜第4移動平均の絶対値|AFdifMAV1|〜|AFdifMAV4|のいずれかが判定閾値AFthを超えると、第1〜第4シリンダのうち、対応するシリンダに異常があると判定するようになっている。
これにより、より高い精度で異常が生じているシリンダを特定することが出来る。
また、ASIC61は、空燃比読込部67によりLAFS46から周期的に読込まれる第1〜第4排ガス空燃比AFex1〜AFex4の初回の読込開始時期T4を、エンジンの回転数Neとサージタンク内気圧Pimとに応じて設定する読込開始時期設定部73を備えている。
これにより、より正確に各シリンダの状態を検出することが出来る。
また、ASIC61は、空燃比読込部67によるLAFS46からの第1〜第4排ガス空燃比AFex1〜AFex4の各読込み期間、即ち、空燃比読込期間T1を、エンジンの回転数Neとサージタンク内気圧Pimとに応じて設定する読込期間設定部74を備えている。
これにより、より正確に各シリンダの状態を検出することが出来る。
また、ASIC61の読込開始時期設定部73は、カム角度センサ41によって検出された排気カムシャフト角度θCSex(即ち、第1〜第4シリンダの各排気バルブの開弁時期)に応じて読込開始時期T4を設定するようになっている。また、ASIC61の読込期間設定部74は、カム角度センサ41の検出結果θCSexに応じて第1〜第4排ガス空燃比AFex1〜AFex4の各読込み期間、即ち、空燃比読込期間T1を調整するようになっている。
これにより、エンジン12に可変バルブタイミング機構39が備えられている場合であっても、確実に各シリンダの状態を検出することが出来る。
また、異常判定部76は、条件成立判定部77により故障判定条件が成立したと判定された場合にのみ判定閾値設定部75で設定された判定閾値AFthを読み込むようになっている。そして、異常判定部76は、条件成立判定部77により故障判定条件が成立したと判定された場合にのみ第1〜第4シリンダに異常があるか否かを判定するようになっている。
このように、判定閾値AFthの読み込みや異常判定の実行を、常に行なうのではなく、故障判定条件が成立した場合にのみ実行することで、ASIC61やホストCPU62の処理負荷をさらに低減することが出来る。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが出来る。その一例を以下に示す。
上述の実施形態においては、エンジン12がガソリンエンジンである場合について説明したが、これに限定するものではなく、ディーゼルエンジンや他の形式のエンジンであっても良い。
また、上述の実施形態においては、エンジン12に4つのシリンダが形成された場合(即ち、エンジン12が4気筒エンジンである場合)について説明したが、これに限定するものではない。例えば、シリンダが1〜3つ形成されたエンジンであっても良いし、或いは、5つ以上形成されたエンジンであっても良い。
また、上述の実施形態においては、可変バルブタイミング機構39が、吸気バルブおよび排気バルブの開閉時期を自在に変更できる場合について説明したが、これに限定するものではない。つまり、エンジン12が可変バルブタイミング機構39を有している必要はなく、また、可変バルブタイミング機構39が吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方の開閉時期を変更するものであっても良い。
また、上述の実施形態においては、空燃比読込期間T1が、クランクシャフト角度θCRが20°変化した際の期間として設定されている場合を例にとって説明したが、これに限定するものではなく、適宜、クランクシャフト角度θCRの変化量に対応する期間として設定することが出来る。また、空燃比読込期間T1を、例えば、0.2秒間や0.3秒間といった時間で設定しても良い。
また、上述の実施形態においては、基準平均対象期間T2が、第1シリンダ13のピストン29がBDCにある場合のクランクシャフト角度θCRを基準角度とし、クランクシャフト角度θCRがこの基準角度から720°変化した際の期間として設定されている場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、第1〜第4シリンダの全てで、少なくとも1回は排気行程が終了していることを条件とするのであれば、クランクシャフト角度θCRがこの基準角度から720°,1440°或いは2160°というように、720°の倍数でこの基準平均対象期間T2を規定すれば良い。
また、上述の実施形態においては、移動平均対象期間T3が、第1シリンダ13のピストン29がBDCにある場合のクランクシャフト角度θCRを基準角度とし、クランクシャフト角度θCRがこの基準角度から7200°変化した際の期間として設定されている場合について説明したが、これに限定するものではなく、移動平均対象期間T3を基準平均対象期間T2よりも長い期間として設定するのであれば、どのように設定しても良い。
また、上述の実施形態においては、エンジン12の負荷を表すパラメータとしてサージタンク内気圧Pimを用いる場合を例にとって説明したが、これに限定するものではない。例えば、このサージタンク内気圧Pimに代えて、或いは、組み合わせて、スロットルバルブ開度θthや吸気流量Finを用いるようにしても良い。
また、上述の実施形態のROM63としては、PROM(Programmable ROM),EPROM(Erasable Programmable ROM)或いはフラッシュメモリといった種々の不揮発性メモリを適用することが出来る。
また、上述の実施形態においては、ホストCPU62の異常判定部76がエンジン12の第1〜第4シリンダのいずれに異常があるか判定することについて説明したが、この異常判定部76による異常判定の結果を種々の制御に用いることが出来る。例えば、異常判定部76が、エンジン12になんらかの異常があると判定した場合、このエンジン12に異常がある旨を、車内のインストルメントパネル(図示略)や液晶モニタ(図示略)に表示することで視覚的にユーザへ通知するようにしても良いし、ブザー(図示略)を作動させることにより聴覚的にユーザへ通知するようにしても良い。或いは、ECU60の内部あるいは外部にフラッシュメモリのような書き換え可能なメモリを設け、異常判定部76によりエンジン12になんらかの異常があると判定された場合に、異常判定部76による判定結果と判定時期とをこのメモリに記録する(いわゆるロギングを行なう)ようにしても良い。
本発明は、主に、車両の製造産業などに利用可能である。
10 車両
12 ガソリンエンジン(エンジン)
24 エアフローセンサ(エンジン負荷検出手段)
25 スロットルバルブ開度センサ(エンジン負荷検出手段)
27 インマニ圧センサ(エンジン負荷検出手段)
31 第1排気枝管(A排気通路)
32 第2排気枝管(B排気通路)
33 第3排気枝管(B排気通路)
34 第4排気枝管(A排気通路)
38 排気バルブ
39 可変バルブタイミング機構
41 カム角度センサ(バルブ動作状態検出手段)
42 クランク角度センサ(クランク角度検出手段)
43 クランクシャフト
46 LAFS(全領域空燃比センサ)
61 ASIC(特定用途向集積回路)
62 ホストCPU(ホスト集積回路)
67 空燃比読込部(空燃比読込手段)
68 代表平均演算部(代表平均演算手段)
69 基準平均演算部(基準平均演算手段)
71 空燃比偏差演算部(空燃比偏差演算手段)
72 移動平均演算部(移動平均演算手段)
73 読み込み開始時期設定部(読込開始時期設定手段)
75 判定閾値設定部(判定閾値設定手段)
76 異常判定部(異常判定手段)
77 条件成立判定部(条件成立判定手段)
AFbaseAV 基準平均
AFex1 第1空燃比(A空燃比)
AFex2 第2空燃比(B空燃比)
AFex3 第3空燃比(B空燃比)
AFex4 第4空燃比(A空燃比)
AFexAV1 第1代表平均(A代表平均)
AFexAV2 第2代表平均(B代表平均)
AFexAV3 第3代表平均(B代表平均)
AFexAV4 第4代表平均(A代表平均)
AFdif1 第1偏差(A偏差)
AFdif2 第2偏差(B偏差)
AFdif3 第3偏差(B偏差)
AFdif4 第4偏差(A偏差)
AFth 判定閾値
AFdifMAV1 第1移動平均(A移動平均)
AFdifMAV2 第2移動平均(B移動平均)
AFdifMAV3 第3移動平均(B移動平均)
AFdifMAV4 第4移動平均(A移動平均)
in 吸気流量
ex1 第1排ガス(A排ガス)
ex2 第2排ガス(B排ガス)
ex3 第3排ガス(B排ガス)
ex4 第4排ガス(A排ガス)
e エンジン回転数
im インマニ圧
1 空燃比読込期間(第1単位期間)
2 基準平均対象期間(第2単位期間)
3 移動平均対象期間(第3単位期間)
4 読込開始時期
θCSex 排気カムシャフト角度
θCR クランクシャフト角度
θth スロットルバルブ開度

Claims (6)

  1. 車両に搭載されるエンジンのシリンダから排出される排ガスの空燃比を検出する全領域空燃比センサと、
    該エンジンのクランクシャフトの角度を検出するクランク角度検出手段と、
    該エンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出手段と、
    該全領域空燃比センサ,該クランク角度検出手段および該エンジン負荷検出手段に接続された特定用途向集積回路と、
    該特定用途向集積回路,該クランク角度検出手段および該エンジン負荷検出手段に接続されたホスト集積回路とを備え、
    該エンジンは、AシリンダおよびBシリンダを有する多気筒エンジンであって、
    該AシリンダにはA排気通路が接続され、
    該BシリンダにはB排気通路が接続され、
    該全領域空燃比センサは、
    該Aシリンダから排出されたA排ガスおよび該Bシリンダから排出されたB排ガスに晒されるよう該A排気通路および該B排気通路内に設けられ、
    該特定用途向集積回路は、
    該Aシリンダからの該A排ガスの排出時期に応じて該A排ガスの空燃比をA空燃比として該全領域空燃比センサから読込み且つ該Bシリンダからの該B排ガスの排出時期に応じて該B排ガスの空燃比をB空燃比として該全領域空燃比センサから読込む空燃比読込手段と、第1単位期間中、該全領域空燃比センサにより検出された該排ガス空燃比の平均を代表平均として演算する代表平均演算手段とを有し、
    該ホスト集積回路は、
    該クランク角度検出手段により検出された該クランクシャフト角度と該エンジン負荷検出手段により検出された該エンジン負荷とに基づいて判定閾値を設定する判定閾値設定手段と、該クランク角度検出手段により検出された該クランクシャフト角度と該エンジン負荷検出手段により検出された該エンジン負荷と該代表平均演算手段により演算された該代表平均とに基づいて該エンジンに異常が生じているか否かを判定する異常判定手段とを有し、
    該代表平均演算手段は、
    該A空燃比の該代表平均であるA代表平均と該B空燃比の該代表平均であるB代表平均とを演算し、
    該異常判定手段は、
    該代表平均演算手段により演算された該A代表平均と該判定閾値設定手段により設定された該判定閾値とに基づいて該Aシリンダに異常があると判定し、
    該代表平均演算手段により演算された該B代表平均と該判定閾値設定手段により設定された該判定閾値とに基づいて該Bシリンダに異常があると判定する
    ことを特徴とする、エンジンの故障判定装置
  2. 該特定用途向集積回路は、
    第2単位期間中、該代表平均演算手段により演算された該A代表平均と該B代表平均との平均を基準平均として演算する基準平均演算手段と、
    該代表平均演算手段により演算された該A代表平均と該基準平均演算手段により演算された該基準平均との差であるA偏差および該代表平均演算手段により演算された該B代表平均と該基準平均演算手段により演算された該基準平均との差であるB偏差を繰り返し演算する空燃比偏差演算手段と、
    該空燃比偏差演算手段により繰り返し演算された該A偏差の第3単位期間中における移動平均であるA移動平均と該B偏差の該第3単位期間中における移動平均であるB移動平均とを演算する移動平均演算手段とを有し、
    該異常判定手段は、
    該移動平均演算手段により演算された該A移動平均の絶対値が該判定閾値設定手段により設定された該判定閾値を超えると該Aシリンダに異常があると判定し、
    該移動平均演算手段により演算された該B移動平均の絶対値が該判定閾値設定手段により設定された該判定閾値を超えると該Bシリンダに異常があると判定する
    ことを特徴とする、請求項記載のエンジンの故障判定装置。
  3. 該特定用途向集積回路は、
    該空燃比読込手段により該全領域空燃比センサから周期的に読込まれる該A空燃比および該B空燃比の初回読込の時期である読込開始時期を設定する読込開始時期設定手段を備え、
    該読込開始時期設定手段は、
    該クランク角度検出手段によって検出されたクランクシャフト角度に基づいて得られた該エンジンの回転数と該エンジン負荷検出手段によって検出された該エンジン負荷とに応じて該読込開始時期を設定する
    ことを特徴とする、請求項または記載のエンジンの故障判定装置。
  4. 該エンジンの排気バルブの開閉時期を変更する可変バルブタイミング機構と、
    該排気バルブの動作状態を検出するバルブ動作状態検出手段とを備え、
    該読込開始時期設定手段は、
    該バルブ開閉時期検出手段によって検出された該排気バルブの動作状態に応じて該読込開始時期を設定し、
    該読込期間設定手段は、
    該バルブ開閉時期検出手段によって検出された該排気バルブの動作状態に応じて該第1単位期間を設定する
    ことを特徴とする、請求項記載のエンジンの故障判定装置。
  5. 該特定用途向集積回路は、
    該空燃比読込手段による該全領域空燃比センサからの該A空燃比および該B空燃比の読込み期間である該第1単位期間を設定する読込期間設定手段を備え、
    該読込期間設定手段は、
    該クランク角度検出手段によって検出された該クランクシャフト角度に基づいて得られた該エンジンの回転数と該エンジン負荷検出手段によって検出された該エンジン負荷とに応じて該第1単位期間を設定する
    ことを特徴とする、請求項いずれか1項に記載のエンジンの故障判定装置。
  6. 該ホスト集積回路は、
    該エンジンの故障判定を行なうための条件である故障判定条件が成立したか否かを判定する条件成立判定手段を備え、
    該判定閾値設定手段は、
    該条件成立判定手段により該故障判定条件が成立したと判定された場合に該判定閾値を設定し、
    該異常判定手段は、
    該条件成立判定手段により該故障判定条件が成立したと判定された場合に該エンジンに異常があるか否かを判定する
    ことを特徴とする、請求項いずれか1項に記載のエンジンの故障判定装置。
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