JP4380401B2 - エンジンの吹抜ガス量算出装置及び内部egr量推定装置 - Google Patents

エンジンの吹抜ガス量算出装置及び内部egr量推定装置 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンの吹抜ガス量算出装置及び内部EGR量推定装置に関し、詳細には、内部EGR量のうち、吸気弁開期間と排気弁開期間とのオーバーラップ期間中に排気側と吸気側との間で吹き抜ける排気の量を簡易、かつ正確に算出するための技術に関する。
従来、エンジンでは、燃焼温度の上昇による窒素酸化物の発生を抑制するため、排気の一部を筒内に戻す排気還流(以下「EGR」という。)が行われている。
EGRには、排気管と吸気管との間に接続されたEGR管を介して行う外部EGRと、このEGR管を介さずに行う内部EGRとがある。これらのうち、内部EGRによる還流ガス量を推定する装置として、次のものが知られている(特許文献1)。吸気弁開期間と排気弁開期間とがオーバーラップしない作動条件のもと、エンジン回転数及び排気弁閉時期に基づいて内部EGR量の基本値を算出するとともに、オーバーラップするときは、オーバーラップ量及び吸気圧力を考慮して算出したオーバーラップ分の補正値を加算して、内部EGR量を算出するものである。
特開2001−221105号公報(段落番号0059)
しかしながら、基本値に対し、オーバーラップ分の補正値を加算することによる上記の装置には、次のような問題がある。補正値の算出に際し、オーバーラップ量のほかに吸気圧力を考慮することとしているので、与えられたオーバーラップ量に対して加算すべき補正値を一義的に決定することができず、また、一層の正確さを期するため、エンジン回転数や混合気空燃比等の影響をも考慮しようとすれば、多くの適合工数が必要となることである。
本出願人は、次のような内部EGR量推定装置について検討している。内部EGRによる還流ガス量を、吸気弁開期間と排気弁開期間とのオーバーラップ期間中に排気側から吸気側に吹き抜ける排気の量(以下「吹抜ガス量」という。)と、排気弁閉時期に筒内に残る排気の量(以下「残留ガス量」という。)とに分け、各ガス量の和として内部EGR量を算出するものである。前者の吹抜ガス量は、オーバーラップ期間中に吸気側又は排気側のポート部に形成される絞りを理想ノズルと見立て、エネルギー保存則を適用することにより算出し、後者の残留ガス量は、排気弁閉時期における筒内圧力及び温度等を推定するとともに、各推定値を気体の状態方程式に代入することにより算出する。
しかしながら、本出願人による上記の装置には、吹抜ガス量の算出に関して次のような問題がある。吹抜ガス量を物理式により理論的に算出することとしているので、弁頭部及びシリンダヘッドの弁体当接部の摩耗や、これらの部位への燃焼生成物の堆積等により実質的なバルブクリアランスが変化した場合は、これに対応することができず、誤差を含んだ吹抜ガス量が算出され、内部EGR量を正確に推定することができないことである。
本発明は、吹抜ガス量の算出又は内部EGR量の推定に際し、弁頭部に摩耗が生じた場合など、実質的なバルブクリアランスが変化した場合でも、その影響を加味した吹抜ガス量を算出し、内部EGR量を正確に推定することを目的とする。
本発明は、エンジンの吸気弁開期間と排気弁開期間とのオーバーラップ期間中に排気側と吸気側との間で吹き抜ける排気の量を吹抜ガス量として算出するエンジンの吹抜ガス量算出装置である。本発明によるエンジンの吹抜ガス量算出装置は、吸気通路に配置され、エンジンに吸入される空気の量を検出するとともに、逆流時の流量を実質的に検出可能な吸入空気量検出手段と、エンジン回転数を検出する手段と、オーバーラップ期間における吸気圧力を検出する手段と、オーバーラップ期間における排気圧力を検出する手段と、吸気弁及び排気弁により形成される、吹抜ガスの通路の実質的な開口面積を算出する手段と、検出したエンジン回転数が所定の回転数以下である低回転時には、吸入空気量検出手段の前記逆流時の出力に進み補償処理を施した出力をもとに吹抜ガス量を算出し、検出したエンジン回転数が前記所定の回転数よりも高い高回転時には、少なくとも検出した吸気圧力及び排気圧力、並びに算出した開口面積をもとに吹抜ガス量を算出する手段と、を備える。
本発明によれば、吸入空気量検出手段の出力をもとに、実測により吹抜ガス量を検出することとしたので、吹抜ガス量の算出又は内部EGR量の推定に際し、弁頭部の摩耗等により実質的なバルブクリアランスが変化した場合でも、その影響を加味した吹抜ガス量を算出し、内部EGR量を正確に推定することができる。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジン1の構成を示している。
吸気通路11の導入部には、エアクリーナ12が取り付けられており、エアクリーナ12により吸入空気中の粉塵等が除去される。吸気通路11において、エアクリーナ12の下流には、電子制御式のスロットル弁13が設置されている。スロットル弁13の下流には、サージタンク14が取り付けられており、サージタンク14にブランチ15が取り付けられ、吸気マニホールドが構成されている。サージタンク14内の吸入空気は、ブランチ15及びシリンダヘッドに形成された吸気ポート16を介して筒内に流入する。各気筒の吸気ポート16には、燃料供給用のインジェクタ17が設置されている。
エンジン本体において、燃焼室18は、シリンダヘッド及びピストン19により挟まれた空間として形成される。燃焼室18は、気筒中心軸を基準とした一側で吸気ポート16と接続しており、吸気ポート16は、吸気弁20により開放及び遮断される。吸気弁20は、吸気カム21により駆動される。また、燃焼室18は、吸気ポート16とは反対の一側で排気ポート22と接続しており、排気ポート22は、排気弁23により開放及び遮断される。排気弁23は、排気カム24により駆動される。吸気カム21に対して吸気側可変動弁装置25が、排気カム24に対して排気側可変動弁装置26が設けられており、これらの可変動弁装置25,26により吸気カム21又は排気カム24のクランクシャフトに対する位相を変化させることで、吸気弁20又は排気弁23の作動特性を変化させ得るように構成されている。可変動弁装置25,26は、油圧型及びソレノイド型等のいかなる形態のものを採用してもよいが、本実施形態では、吸気弁20又は排気弁23の開閉時期(すなわち、バルブタイミング)を変化させることで、吸気弁開期間と排気弁開期間とのオーバーラップ期間(以下、単に「オーバーラップ期間」という。)を変化させ得るものを採用している。シリンダヘッドには、燃焼室18の上部略中央に臨ませて点火プラグ27が設置されている。
排気通路28には、排気マニホールドの直後に第1の触媒コンバータ29が介装されるとともに、その下流に第2の触媒コンバータ30が介装されている。排気ポート22に流出した排気は、これらの触媒コンバータ29,30及びマフラー31を通過して、大気中に放出される。
インジェクタ17、点火プラグ27及び各可変動弁装置25,26の動作は、エンジンコントロールユニットとしての電子制御ユニット(以下「ECU」という。)41により制御される。ECU41には、エアフローメータ51からの吸入空気量検出信号、圧力センサ52からの吸気圧力検出信号、温度センサ53からの冷却水温度検出信号、クランク角センサ54からのクランク角検出信号(ECU41は、これをもとに、エンジン回転数NEを算出する。)、圧力センサ55からの排気圧力検出信号、温度センサ56からの排気温度検出信号、酸素センサ57からの空燃比検出信号、アクセルセンサ58からのアクセルペダル操作量検出信号、スロットルセンサ59からのスロットル弁開度検出信号、及びカム角センサ60,61からのカム角検出信号(これをもとに、カムシャフトとクランクシャフトとの位相差を検出可能である。)が入力される。本実施形態では、エアフローメータ51として、逆流時の流量を検出することのできるホットワイヤ型又は半導体型のエアフローメータを採用する。ECU41は、入力した各信号をもとに、上記の各デバイスの制御量を設定する。
本実施形態では、ECU41がエンジン1の内部EGR量推定装置としての機能を備えている。
次に、ECU41による内部EGR量MRESの推定について説明する。
本実施形態では、内部EGR量MRESを、オーバーラップ期間中に排気側から吸気側に吹き抜ける排気の量である吹抜ガス量MRESOLと、排気弁閉時期を過ぎても筒内に残る排気の量である残留ガス量MRESCYLとに分け、算出した各ガス量を加算することにより算出する。
MRES=MRESOL+MRESCYL ・・・(1)
図2は、内部EGR量推定ルーチンのフローチャートである。
S101では、排気圧力Pex、排気温度Tex及び目標燃空比TFBYA等、各種の運転状態を読み込む。
S102では、読み込んだ目標燃空比TFBYAをもとに、排気のガス定数Rexを算出する。
S103では、排気弁閉時期にシリンダヘッドとピストン19とにより画成される空間の容積(以下「シリンダ容積」という。)VEVCを算出する。
S104では、算出したガス定数Rex及びシリンダ容積VEVCと、排気弁閉時期における筒内圧力PEVC及び筒内温度TEVCとをもとに、次式により残留ガス量MRESCYLを算出する。筒内圧力及び温度PEVC,TEVCは、排気圧力Pex及び排気温度Texをもとに、推定することができる。
MRESCYL=(PEVC×VEVC)/(Rex×TEVC) ・・・(2)
S105では、第1の吹抜ガス量MRESOL1及び第2の吹抜ガス量MRESOL2を読み込む。第1の吹抜ガス量MRESOL1は、エアフローメータ51の出力をもとに、後述する第1の吹抜ガス量演算ルーチン(図3)により算出され、他方、第2の吹抜ガス量MRESOL2は、吸気圧力Pin及び排気圧力Pex等をもとに、後述する第2の吹抜ガス量演算ルーチン(図5)により算出される。
S106では、読み込んだ第1の吹抜ガス量MRESOL1が第2の吹抜ガス量MRESOL2以上であるか否かを判定する。MRESOL2以上であるときは、S107へ進み、MRESOL2よりも小さいときは、S108へ進む。
S107では、第1の吹抜ガス量MRESOL1を吹抜ガス量MRESOLとする。
S108では、第2の吹抜ガス量MRESOL2を吹抜ガス量MRESOLとする。
S109では、算出した残留ガス量MRESCYL及び吹抜ガス量MRESOLをもとに、(1)式により内部EGR量MRESを算出する。
ECU41は、算出した内部EGR量MRESをもとに、次式により内部EGR率MRESFRを算出するとともに、算出した内部EGR率MRESFRをインジェクタ17による燃料噴射制御や、点火プラグ27による点火制御に反映させる。なお、(3)式において、一サイクル当たりに筒内に吸入される空気の量をMACYLとする。吸入空気量MACYLは、エアフローメータ51の出力をもとに、算出される。
MRESFR=MRES/(MRES+MACYL×(1+TFBYA)) ・・・(3)
図3は、第1の吹抜ガス量演算ルーチンのフローチャートである。
S201では、スロットル弁13の開度(以下「スロットル弁開度」という。)TVO及びエンジン回転数NE等、各種の運転状態を読み込む。
S202では、読み込んだスロットル弁開度TVOが所定の開度TVORES#以上であるか否かを判定する。TVORES#以上であるときは、S203へ進み、TVORES#よりも小さいときは、S211へ進む。所定の開度TVORES#は、スロットル弁13が全開状態にあることを示すものとして、全閉状態にあるときのスロットル弁開度TVOを0°とした場合に、たとえば、80°に設定する。
S203では、読み込んだエンジン回転数NEが所定の回転数NEQRES#以下であるか否かを判定する。NEQRES#以下であるときは、S204へ進み、NEQRES#よりも大きいときは、S211へ進む。所定の回転数NEQRES#は、圧力脈動や、他の気筒からの波の影響を充分に抑えることができる低回転域にあることを示すものとして、たとえば、2000rpmに設定する。
S204では、吸入空気量Qを算出する。本実施形態では、エアフローメータ51の出力を2ms毎にサンプリングしている。吸入空気量Qの演算は、今回のサンプル値QAと前回のサンプル値QAzを平均するとともに、算出した平均値QAAからオフセット分QAOFSTを減算することによる。
QAA=(QA+QAz)/2 ・・・(4a)
Q=QAA−QAOFST ・・・(4b)
S205では、算出した吸入空気量Qが0よりも小さいか否かを判定する。0よりも小さいときは、S206へ進み、0以上であるときは、S207へ進む。
S206では、吸入空気量Q(<0)の絶対値を瞬時吹抜ガス量QRSAFMとする。
S207では、瞬時吹抜ガス量QRSAFMに0を代入する。
S208では、8ms前から今回までの各瞬時吹抜ガス量QRSAFMを積算して、一サイクル、かつ一気筒当たりの吹抜ガス量QRSAFMCYLを算出する(図4)。
QRSAFMCYL=ΣQRSAFM ・・・(5)
S209では、算出した吹抜ガス量QRSAFMCYLに対し、次式による1次の進み補償処理を施す。なお、前回の吹抜ガス量をQRSAFMCYLzとし、時定数をTRES#とする。時定数TRES#は、エンジン本体からエアフローメータ51までの管路長及びサージタンク14の容量等に応じて決定され、本実施形態では、実験的に求めたものを採用する。
QRSAFMCYL(=MRESOL1)=QRSAFMCYLz+(QRSAFMCYL−QRSAFMCYLz)×1/(1−e^(10/TRES#)) ・・・(6)
S210では、補償後の吹抜ガス量QRSAFMCYLを第1の吹抜ガス量MRESOL1とする。
S211では、第1の吹抜ガス量MRESOL1に0を代入する。
算出した第1の吹抜ガス量MRESOL1は、既述の内部EGR量推定ルーチン(S107)で読み込まれる。
図5は、第2の吹抜ガス量演算ルーチンのフローチャートである。
S301では、吸気圧力Pin、排気圧力Pex、排気温度Tex、スロットル弁開度TVO及びエンジン回転数NE等、各種の運転状態を読み込む。
S302では、排気の比熱比κexを算出する。比熱比κexは、目標燃空比TFBYA及び排気温度Texに応じて各比熱比を割り付けたマップを検索して算出する。比熱比κexは、排気温度Texを一定としたときに、理論空燃比相当下で最も小さく、目標燃空比TFBYAがこれよりも小さく又は大きくなるほど、大きな値として算出される。また、目標燃空比TFBYAを一定としたときに、リーン側及びリッチ側の領域の双方において、排気温度Texが高くなるほど、小さな値として算出される。
S303では、有効開口面積ASUMOLを算出する。有効開口面積ASUMOLは、オーバーラップ期間中に吸気弁20及び排気弁23により形成される区間開口面積を積算したものとして、後述する有効開口面積演算ルーチンにより算出される。
S304では、次式により吹抜ガス量演算値MRESOLTHを算出する。なお、次式において、吸気圧力Pinと排気圧力Pexとの比をPINBYEX(=Pin/Pex)とする。
MRESOLtmp=1.4×Pex×√{1/(Rex×Tex)}×√{κex/(κex−1)×(PINBYEX^(2/κex)−PINBYEX^((κex+1)/κex))} ・・・(7a)
MRESOLTH=(MRESOLtmp×60×ASUMOL)/(NE×360) ・・・(7b)
S305では、読み込んだスロットル弁開度TVOが所定の開度TVORES#よりも小さいか否かを判定する。TVORES#よりも小さいときは、S306へ進み、TVORES#以上であるときは、S308へ進む。
S306では、読み込んだエンジン回転数NEが所定の回転数NEQRES#よりも大きいか否かを判定する。NEQRES#よりも大きいときは、S307へ進み、NEQRES#以下であるときは、S308へ進む。
S307では、吹抜ガス量演算値MRESOLTHを第2の吹抜ガス量MRESOL2とする。
S308では、第2の吹抜ガス量MRESOL2に0を代入する。
算出した第2の吹抜ガス量MRESOL2は、既述の内部EGR量推定ルーチン(S108)で読み込まれる。
次に、有効開口面積ASUMOLの演算について説明する。
図9は、クランク角CAと、弁作動特性値CAMPF及び弁リフト量VLIFTとの関係を示している。弁作動特性値CAMPFは、カムプロフィールそのものが与える弁の変位であり、弁リフト量VLIFTは、弁作動特定値CAMPFからバルブクリアランスVCLRを減じた実際の弁の変位である。弁作動特性値CAMPF及び弁リフト量VLIFTは、ともに閉弁時を基準(=0)としている。
本実施形態では、最大オーバーラップ時におけるオーバーラップ期間を所定のクランク角DCA(ここでは、1°)毎に分割するとともに、ECU41に対し、分割した各区間の吸気弁20及び排気弁23の弁作動特性値CAMPFIn,CAMPFEn(n=1〜N)を記憶させておく。これらの弁作動特性値CAMPFIn,CAMPFEnは、カムに固有のものであり、カムプロフィールを変更した場合は、その都度適合させる。エンジン1の運転時には、記憶されている各弁作動特性値CAMPFIn,CAMPFEnから吸気弁20又は排気弁23に関するバルブクリアランスVCLRIn,VCLREnを減算し、吸気弁20が形成する区間開口面積VAREAI、及び排気弁23が形成する区間開口面積VAREAEを算出する。算出した区間開口面積VAREAI,VAREAEは、区間毎に対応させた配列として記憶させる(図8)。有効開口面積ASUMOLの演算では、記憶されている配列を参照して、吸気側及び排気側区間開口面積VAREAI,VAREAEのうち小さい方をその区間の実質的な区間開口面積VAREAnとして選択し、選択した区間開口面積VAREAnをオーバーラップ期間に亘り積算して、有効開口面積ASUMOLを算出する。
図6は、開口面積配列作成ルーチンのフローチャートである。
S401では、列番号表示値nに1を加算する。列番号表示値nは、このルーチンによる配列の作成が終了するたびに、0に設定される。
S402では、列番号表示値nにより特定される吸気弁20及び排気弁23の弁作動特性値CAMPFIn,CAMPFEnを読み込む。
S403では、読み込んだ弁作動特性値CAMPFIn,CAMPFEnからそれぞれのバルブクリアランスVCLRIn,VCLREnを減算し、吸気弁20及び排気弁23の弁リフト量VLIFTIn、VLIFTEnを算出する。なお、バルブクリアランスVCLRIn,VCLREnは、冷却水温度Tw及び排気温度Tex等をもとに、推定することができる。
VLIFTIn=CAMPFIn−VCLRIn ・・・(8a)
VLIFTEn=CAMPFEn−VCLREn ・・・(8b)
S404では、算出した弁リフト量VLIFTIn,VLIFTEnに対し、流量感度係数Cvに応じた係数KCVI#,KCVE#と、吸気弁20又は排気弁23の弁体投影面積VAREAI0#,VAREAE0#とを乗算し、吸気側及び排気側区間開口面積VAREAI,VAREAEを算出する。なお、流量感度係数Cvは、弁リフト量VLIFTに対して理論的に与えられる流量と実際に与えられる流量との比で表し、吸気弁20と排気弁23とがともに開く低リフト域では、弁リフト量VLIFTにほぼ比例する。係数KCVI#,KCVE#は、流量感度係数Cvが描く近似直線の傾きとして算出し、固定値としてECU41に記憶させる。また、一気筒当たりに設けられる吸気弁20又は排気弁23の数をa,bとし、吸気弁20又は排気弁23のシート当接部径をVDI,VDEとする。
VAREAI=VLIFTIn×KCVI#×VAREAI0#×a ・・・(9a)
VAREAE=VLIFTEn×KCVE#×VAREAE0#×b ・・・(9b)
VAREAI0#=(VDI/2)^2×π ・・・(10a)
VAREAE0#=(VDE/2)^2×π ・・・(10b)
S405では、算出した区間開口面積VAREAI,VAREAEを列番号表示値nと対応させて記憶する。
VAREAIn=VAREAI ・・・(11a)
VAREAEn=VAREAE ・・・(11b)
S406では、列番号表示値nが最終列番号Nに達したか否かを判定する。達したときは、S407へ進み、達していないときは、S401へ戻り、次の列について吸気側及び排気側区間開口面積VAREAI,VAREAEを算出し、記憶する。
S407では、列番号表示値nを0に設定する。
図7は、有効開口面積演算ルーチンのフローチャートである。
S501では、吸気カム捻り角ANGI及び排気カム捻り角ANGEを読み込む。
S502では、読み込んだカム捻り角ANGI,ANGEをもとに、最大オーバーラップ時からの吸気弁開時期に対する排気弁閉時期の相対変化量SIFTEVCを算出し、吸気側区間開口面積VAREAIの配列に対し、排気側区間開口面積VAREAEの配列を算出した相対変化量SIFTEVCに応じた列数だけ前進させる(図9)。たとえば、最大オーバーラップ時からの吸気弁開時期及び排気弁閉時期の変化量が夫々クランク角で30°及び10°である場合は、相対変化量SIFTEVCが40°であり、配列の作成に当たりオーバーラップ期間を1°毎に分割しているので、排気側区間開口面積VAREAEの配列を40°に応じた列数(=40)だけ前進させる。
S503では、列番号表示値nに1を加算する。
S504では、吸気側区間開口面積VAREAIの配列及び前進させた排気側区間開口面積VAREAEの配列から、列番号表示値nに対応する列の区間開口面積VAREAIn,VAREAEnを読み込む。
S505では、読み込んだ吸気側区間開口面積VAREAInが排気側区間開口面積VAREAEnよりも大きいか否かを判定する。VAREAEnよりも大きいときは、S506へ進み、VAREAEn以下であるときは、S507へ進む。
S506では、排気側区間開口面積VAREAEnをその区間についての実質的な区間開口面積VAREAnとする。
S507では、吸気側区間開口面積VAREAInをその区間についての実質的な区間開口面積VAREAnとする。
S508では、各区間について算出した区間開口面積VAREAnをオーバーラップ期間に亘り積算する。
SIGMA=SIGMA+VAREAn×DCA ・・・(12)
S509では、列番号表示値nが最終列番号Nに達したか否かを判定する。達したときは、S510へ進み、達していないときは、S503へ戻り、次の列について区間開口面積VAREAnを算出し、積算する。
S510では、算出した積算値SIGMAに面積学習値GAを加算したものを有効開口面積ASUMOLとする。面積学習値GAは、次の面積学習値演算ルーチンにより算出される。
ASUMOL=SIGMA+GA ・・・(13)
S511では、列番号表示値n及び積算値SIGMAを0に設定する。
図10は、面積学習値演算ルーチンのフローチャートである。
S601では、エンジン回転数NE、冷却水温度Tw及び排気温度Tex等、各種の運転状態を読み込む。
S602では、読み込んだエンジン回転数NEが所定の回転数NEQRES#以下であるか否かを判定する。NEQRES#以下であるときは、S603へ進み、NEQRES#よりも大きいときは、このルーチンを終了する。
S603では、吸気弁20の弁体温度Tivの単位時間当たりの変化量DTivを算出するとともに、算出した変化量DTivが所定の変化量DTIV#以下であるか、すなわち、吸気弁20が熱的平衡状態にあるか否かを判定する。DTIV#以下であるときは、S604へ進み、DTIV#よりも大きいときは、このルーチンを終了する。なお、弁体温度Tivは、吸気弁20の頭部温度Tdiと軸部温度Taxとを平均して算出することができる。頭部温度Tdiは、冷却水温度Twに対し、排気温度Texに応じた上昇分を加算したものとして算出し、他方、軸部温度Taxは、軸部中央における温度として、頭部温度Tdiをもとに、軸部の材質等に応じた熱伝導を考慮して算出する。
Tiv=(Tdi+Tax)/2 ・・・(14)
S604では、第1の吹抜ガス量MRESOL1及び吹抜ガス量理論値MRESOLTHを読み込む。
S605では、読み込んだ各吹抜ガス量MRESOL1,MRESOLTHの差を吹抜ガス量偏差DMRESOLとして算出する。
DMRESOL=MRESOLTH−MRESOL1 ・・・(15)
S606では、算出した吹抜ガス量偏差DMRESOLをもとに、次式により吹抜ガス量偏差の面積換算値ADSUMOLを算出する。
ADSUMOL=(DMRESOL×√{Rex×Tex}×360)/(Pex×1.4×√{(κex/(κex−1))×(PINBYEX^(2/κex)−PINBYEX^((κex+1)/κex))}×60×NE) ・・・(16)
S607では、算出した面積換算値ADSUMOLに所定の係数KGA#を乗算し、面積学習値GAを算出する。係数KGA#は、弁頭部の削れや、燃焼生成物の堆積の速さを考慮して、たとえば、0.01に設定する。
GA=ADSUMOL×KGA# ・・・(17)
算出した面積学習値GAは、既述の有効開口面積演算ルーチン(S510)で読み込まれる。
本実施形態に関し、エアフローメータ51、並びに図2に示すフローチャートのS105〜108、図3に示すフローチャート全体及び図5に示すフローチャート全体の処理が吹抜ガス量算出装置を、図2に示すフローチャートのS101〜104の処理が残留ガス量算出手段を構成する。
本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
第1に、エアフローメータ51の出力をもとに、実測により吹抜ガス量MRESOLを算出することとしたので、弁頭部の摩耗等により実質的なバルブクリアランスVCLRが変化した場合でも、その影響を加味した吹抜ガス量MRESOLを算出し、正確な内部EGR量MRESを推定することができる。また、スロットル弁13が全開状態にあることを条件としたので、吹抜ガスがエアフローメータ51を確実に通過する時期に吹抜ガス量MRESOLを算出することができる。
第2に、エアフローメータ51の出力から算出した吹抜ガス量QRSAFMCYLに対し、所定の進み補償処理(S209)を施すこととしたので、エンジン本体からエアフローメータ51に至るまでの輸送遅れを補償し、遅れのない吹抜ガス量MRESOLを算出することができる。
第3に、低回転時に限りエアフローメータ51の出力に基づいて吹抜ガス量MRESOLを算出することとしたので、圧力脈動等の影響を抑え、正確な吹抜ガス量MRESOLを算出することができる。
第4に、高回転時では、吸気圧力Pin、排気圧力Pex及び有効開口面積ASUMOLをもとに、理論的な演算により吹抜ガス量MRESOLを算出することとしたので、広い運転領域で内部EGR量を推定することができる。
以上では、吸入空気量検出手段として、逆流時の流量を検出可能なエアフローメータ51を採用した場合を例に説明したが、流れの方向が区別されないエアフローメータを採用して、吹抜ガス量MRESOLを算出することもできる。順流時の流量と逆流時の流量とを判別可能な所定の流量QSLを設定し(図4)、エアフローメータの出力として得られる流量がこの所定の流量QSL以下であるか否かを判定することで、検出した吸入空気量Qが吹抜ガスによるものであるか否かを判定する。
また、以上では、カムプロフィール自体は一定とし、バルブタイミングのみを変化させることでオーバーラップ期間を変化させる場合を例に説明したが、カムプロフィールの変化を伴ってオーバーラップ期間を変化させることとしてもよい。
本発明の一実施形態に係るエンジンの構成 内部EGR量推定ルーチンのフローチャート 第1の吹抜ガス量演算ルーチンのフローチャート エアフローメータの出力波形 第2の吹抜ガス量演算ルーチンのフローチャート 開口面積配列作成ルーチンのフローチャート 有効開口面積演算ルーチンのフローチャート 最大オーバーラップ時に作成される配列の概念 吸気弁及び排気弁の作動特性、並びに実際のバルブタイミングに対して設定される配列の概念 面積学習値演算ルーチンのフローチャート
符号の説明
1…エンジン、11…吸気通路、12…エアクリーナ、13…スロットル弁、14…サージタンク、16…吸気ポート、17…インジェクタ、18…燃焼室、19…ピストン、20…吸気弁、21…吸気カム、22…排気ポート、23…排気弁、24…排気カム、25…吸気側可変動弁装置、26…排気側可変動弁装置、27…点火プラグ、28…排気通路、41…エンジンコントロールユニット、51…エアフローメータ、52…吸気圧力センサ、53…冷却水温度センサ、54…クランク角センサ、55…排気圧力センサ、56…排気温度センサ、57…酸素センサ、58…アクセルセンサ、59…スロットルセンサ、60,61…カム角センサ。

Claims (5)

  1. エンジンの吸気弁開期間と排気弁開期間とのオーバーラップ期間中に排気側と吸気側との間で吹き抜ける排気の量を吹抜ガス量として算出するエンジンの吹抜ガス量算出装置であって、
    吸気通路に配置され、エンジンに吸入される空気の量を検出するとともに、逆流時の流量を実質的に検出可能な吸入空気量検出手段と、
    エンジン回転数を検出する手段と、
    オーバーラップ期間における吸気圧力を検出する手段と、
    オーバーラップ期間における排気圧力を検出する手段と、
    吸気弁及び排気弁により形成される、吹抜ガスの通路の実質的な開口面積を算出する手段と、
    検出したエンジン回転数が所定の回転数以下である低回転時には、吸入空気量検出手段の前記逆流時の出力に進み補償処理を施した出力をもとに吹抜ガス量を算出し、検出したエンジン回転数が前記所定の回転数よりも高い高回転時には、少なくとも検出した吸気圧力及び排気圧力、並びに算出した開口面積をもとに吹抜ガス量を算出する手段と、
    を備えることを特徴とするエンジンの吹抜ガス量算出装置。
  2. 吸入空気量を制御するためのスロットル弁を備えるエンジンに設けられ、
    このスロットル弁の開度を検出する手段を含んで構成されて、検出した開度が所定の開度以上であるときにのみ、吸入空気量検出手段の出力をもとに、吹抜ガス量を算出する請求項1に記載のエンジンの吹抜ガス量算出装置。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載のエンジンの吹抜ガス量算出装置を含んで構成され、
    算出された吹抜ガス量をもとに、エンジンの内部EGR量を算出するエンジンの内部EGR量推定装置
  4. 排気弁閉時期に筒内に残る排気の量を残留ガス量として算出する残留ガス量算出手段を更に含んで構成され、
    吹抜ガス量算出装置及び残留ガス量算出手段により算出された各ガス量をもとに、内部EGR量を算出する請求項3に記載のエンジンの内部EGR量推定装置
  5. 残留ガス量算出手段は、排気弁閉時期における筒内圧力を検出する手段と、排気弁閉時期における筒内温度を検出する手段と、排気弁閉時期における実質的なシリンダ容積を検出する手段と、混合気空燃比に応じた排気のガス定数を算出する手段と、を含んで構成され、検出した筒内圧力、筒内温度及びシリンダ容積、並びに算出したガス定数をもとに、残留ガス量を算出する請求項に記載のエンジンの内部EGR量推定装置
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