JP5157634B2 - 電圧測定装置及び電圧測定方法 - Google Patents

電圧測定装置及び電圧測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、直列接続された複数の電池セルの電圧を測定する技術に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車等においては、電動モータの電源として、複数の電池セルを直列接続した電池セルユニットが用いられている。ここで、電池セルの個体差等に起因して、電池セル間で充放電の偏りが生じえる。電池セルが過充電或いは過放電となると、その劣化が生じ易いという問題がある。そこで、電池セルの電圧を測定し、各電池セル間の蓄電量を調整することが提案されている。
電池セルの電圧の測定方法としては、フライングキャパシタ方式が提案されている(特許文献1等)。フライングキャパシタ方式は、スイッチ回路によって、コンデンサと測定対象とする電池セルとを並列接続して充電し、両者を切り離した後、コンデンサの電圧を測定することで測定対象とする電池セルの電圧を測定するものである。
特開2007−40842号公報
ここで、各電池セル間の蓄電量を調整する前提として、電池セルの電圧の測定には一定の精度が求められる。しかし、フライングキャパシタ方式で電池セルの電圧を測定する場合、スイッチ回路には寄生容量が存在することから、コンデンサの測定電圧と電池セルの実電圧との間に誤差が生じ得る。コンデンサの容量を大きくすることで、スイッチ回路の寄生容量の影響を小さくすることができるが、コンデンサの容量を大きくすると充電に時間がかかり、測定時間が長くなってしまう。そこで、測定時間の短時間化を図るためには、コンデンサの容量が小さい方が望ましいが、測定誤差を補正する必要がある。この場合、電池セル毎にスイッチ回路の寄生容量の影響が異なって測定誤差にばらつきが生じる場合があることから、より簡易に各電池セルに適した補正を行うことが望ましい。
本発明の目的は、フライングキャパシタ方式で電池セルの電圧を測定するにあたり、測定時間の短時間化を図りつつ、より簡易に各電池セルに適した誤差補正を行うことにある。
本発明によれば、直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定装置において、測定対象とする前記電池セルに並列接続されて充電される、容量が可変のコンデンサ部と、前記コンデンサ部と前記電池セルとの接続を切り替えるスイッチ回路と、測定対象とする前記電池セルにより前記コンデンサ部を充電した後、前記電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記コンデンサ部の電圧を測定する電圧測定手段と、前記コンデンサ部の容量を第1の容量と前記第1の容量よりも小さい第2の容量とで変更する変更手段と、前記第1の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、に基づいて、前記電圧測定手段の測定結果の補正条件を設定する設定手段と、前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果を、前記補正条件で補正する補正手段と、を備え、前記補正条件が、前記電圧測定手段の測定結果の補正値であり、該補正値は前記第1の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、の差分であることを特徴とする電圧測定装置が提供される。
本発明では、前記コンデンサ部の容量を可変とし、前記変更手段を設けたことにより、前記コンデンサ部の容量を変えて前記電池セルの電圧を一旦測定し、前記設定手段により補正条件を設定する。この補正条件は、前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果の補正に用いる。前記第2の容量は、相対的に容量が小さいので、この容量での電圧の測定は、測定時間の短時間化が図れ、また、前記補正条件によりその測定結果を補正することで、より高い精度の測定結果が得られる。前記補正条件の設定は、前記コンデンサ部の容量を変更することにより行うので、より簡易に行うことができ、しかも前記電池セル毎に前記補正条件を設定できるので、各電池セルに適した誤差補正を行うことができる。また、より簡易な演算で測定結果を補正できる。
本発明によれば、直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定装置において、測定対象とする前記電池セルに並列接続されて充電される、容量が可変のコンデンサ部と、前記コンデンサ部と前記電池セルとの接続を切り替えるスイッチ回路と、測定対象とする前記電池セルにより前記コンデンサ部を充電した後、前記電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記コンデンサ部の電圧を測定する電圧測定手段と、前記コンデンサ部の容量を第1の容量と前記第1の容量よりも小さい第2の容量とで変更する変更手段と、前記第1の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、に基づいて、前記電圧測定手段の測定結果の補正条件を設定する設定手段と、前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果を、前記補正条件で補正する補正手段と、を備え、前記第1の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果をV1、前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果をV2、前記補正手段により補正する前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果をV、前記補正手段による補正後の測定結果をV’とすると、前記補正条件が、V’=V−(V2−V1)×V/V2であることを特徴とする電圧測定装置が提供される。これにより、より精度の高い測定結果が得られる。
本発明においては、少なくとも前記電池セルユニットに入出力される電流量がゼロである予め定めた補正条件設定条件が成立した場合に、前記変更手段は、前記コンデンサ部の容量を前記第1及び第2の容量のいずれか一方にした後、他方に変更し、前記電圧測定手段は、前記第1及び第2の容量の双方の場合について、前記コンデンサ部の電圧を測定し、前記設定手段は、前記電圧測定手段の測定結果に基づいて前記補正条件を設定するようにしてもよい。
この構成によれば、前記電池セルの電圧の変化が略無い状態で、前記補正条件を設定でき、より精度の高い誤差補正を行うことができる。
また、本発明においては、前記変更手段は、前記補正条件設定条件が成立していない場合に、前記コンデンサ部の容量を前記第2の容量としてもよい。前記補正条件の設定時以外は、常時前記コンデンサ部の容量を前記第2の容量とすることで、前記電池セルの電圧の測定時間の短時間化が図れる。
また、本発明においては、前記電池セルユニットが車両に搭載される電池セルユニットであり、前記補正条件設定条件が、前記車両のイグニッションON直後であって、前記電池セルユニットに入出力される電流量がゼロであってもよい。車両の始動時に前記補正条件を設定することで、使用による劣化等に起因する電気素子の特性の変化に対応して前記補正条件を設定することができる。
また、本発明によれば、直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定方法において、前記電池セルの電圧を測定する電圧測定工程と、前記測定工程における測定結果の補正条件を設定する補正条件設定工程と、補正工程と、を備え、前記補正条件設定工程は、容量が可変のコンデンサ部を第1の容量にし、補正条件を設定する前記電池セルに並列接続して充電した後、前記補正条件を設定する電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記第1の容量の前記コンデンサ部の電圧を測定する第1測定工程と、前記コンデンサ部を前記第1の容量よりも小さい第2の容量にし、前記補正条件を設定する電池セルに並列接続して充電した後、前記補正条件を設定する電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記第2の容量の前記コンデンサ部の電圧を測定する第2測定工程と、前記第1及び第2測定工程の各測定結果に基づいて、補正条件を設定する設定工程と、を備え、前記補正工程、前記コンデンサ部の容量が前記第2の容量に設定された場合に、測定結果を前記補正条件に基づいて補正し、前記補正条件は、前記電圧測定工程における測定結果の補正値であり、該補正値は前記第1測定工程における測定結果と、前記第2測定工程における測定結果と、の差分であることを特徴とする電圧測定方法が提供される。
また、本発明によれば、直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定方法において、前記電池セルの電圧を測定する電圧測定工程と、前記測定工程における測定結果の補正条件を設定する補正条件設定工程と、補正工程と、を備え、前記補正条件設定工程は、容量が可変のコンデンサ部を第1の容量にし、補正条件を設定する前記電池セルに並列接続して充電した後、前記補正条件を設定する電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記第1の容量の前記コンデンサ部の電圧を測定する第1測定工程と、前記コンデンサ部を前記第1の容量よりも小さい第2の容量にし、前記補正条件を設定する電池セルに並列接続して充電した後、前記補正条件を設定する電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記第2の容量の前記コンデンサ部の電圧を測定する第2測定工程と、前記第1及び第2測定工程の各測定結果に基づいて、補正条件を設定する設定工程と、を備え、前記補正工程は、前記コンデンサ部の容量が前記第2の容量に設定された場合に、測定結果を前記補正条件に基づいて補正し、前記第1測定工程における測定結果をV1、前記第2測定工程における測定結果をV2、前記コンデンサ部の容量が前記第2の容量の場合の前記電圧測定工程における測定結果をV、前記補正工程による補正後の電圧をV’とすると、前記補正条件が、V’=V−(V2−V1)×V/V2であることを特徴とする電圧測定方法が提供される。
本発明において、前記補正条件設定工程は、前記電池セルユニットに入出力される電流量がゼロであるときに実行されてもよい。
また、本発明において、前記電圧測定工程は、前記補正条件設定工程が実行されていない場合には、コンデンサ部の容量を前記第2の容量に設定し、前記電池セルの電圧を測定してもよい。
また、本発明において、前記電池セルユニットが車両に搭載される電池セルユニットであり、前記補正条件設定工程は、前記車両のイグニッションON直後であって、前記電池セルユニットに入出力される電流量がゼロであるときに実行されてもよい。
以上述べた通り、本発明によれば、フライングキャパシタ方式で電池セルの電圧を測定するにあたり、測定時間の短時間化を図りつつ、より簡易に各電池セルに適した誤差補正を行うことができる。
<全体の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る電圧測定装置Aのブロック図である。電圧測定装置Aは、複数の測定ユニット10と、制御ユニット20と、を備え、電池セルユニット1を構成する個々の電池セルCLの電圧を測定する。電池セルCLは、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池等の充電可能な二次電池であり、直列接続されて電池セルユニット1を構成している。本実施形態の場合、各電池セルCLは同じ電池セルである場合を想定している。
電池セルCLは、連続する複数の電池セルから構成される電池セルグループCLGにグループ分けされている。本実施形態の場合、電池セルCLは、+#1〜+#4及び−#1〜−#4まで合計8つの電池セルグループCLGにグループ分けされているが、そのグループ数は任意に設定できる。本実施形態の場合、各電池セルグループCLGは同数の電池セルCLを有しており、電池セルCL1〜CLkまでのk個の電池セルCLを有している。
本実施形態の場合、電池セルユニット1は、フローティング電源として利用されることを想定しており、その中性点NPの電位が、電池セルユニット1の両端子間電位差の中間電位(電池セルグループCLG(+#1)と電池セルグループCLG(−#1)との接続点)である場合を想定している。中性点NPについて図3(a)を参照して説明する。
図3(a)において、電池セルユニット1はインバータ2により充放電される電源として利用されており、これらがハイブリッド自動車、電気自動車に適用される場合を想定している。コンデンサC0は、電池セルユニット1の各端子とインバータ2とを接続する送電線に一方端子が接続され、他方端子が車体に接地されたノイズ除去等を目的としたコンデンサであり、互いに容量が等しい場合を想定している。
図3(a)において、電池セルユニット1の両端子間の電位差をE、+側端子の電位をVとすると、−側端子の電位はV−Eとなる。この系のエネルギーWは、
W=1/2・C0・(V2+(V−E)2
であり、エネルギー最小の原理から、
dW/dV=2・C0・V−C0・E=0
である。すなわち、V=1/2・E、V−E=−1/2・Eでエネルギーが最小であり、中性点電位は、電池セルユニット1の中間電位となる。なお、コンデンサC0が互いに異なる容量を持つ場合は、中性点電位も異なるものとなるが、同様の考え方により特定することができる。尤も、通常は送電線に接続されるコンデンサの容量は等しい。
図1に戻り、測定ユニット10は、各電池セルグループCLG毎に、本実施形態の場合8つ設けられており、それぞれフライングキャパシタとなる容量が可変のコンデンサ部CFが設けられている。本実施形態では、電池セルグループCLG毎に測定ユニット10を設ける構成としたが、1つの測定ユニット10で全ての電池セルCLの電圧を測定するように構成することも可能である。尤も、電池セルグループCLG毎に測定ユニット10を設けることで、各電池セルグループCLG毎に並列的に電池セルCLの電圧測定ができ、処理時間を短縮できる。
なお、特定の電池セルグループCLGに対応する測定ユニット10或いはコンデンサ部CFを指す場合は、添え字を付して特定することにし、例えば、電池セルグループCLG(+#1)に対応する測定ユニット10、コンデンサ部CFを指す場合は、測定ユニット10(+#1)、コンデンサ部CF(+#1)と、表記する。
図2(a)は各測定ユニット10のブロック図である。測定ユニット10は、スイッチ回路11と、上記の通りフライングキャパシタとなるコンデンサ部CFと、スイッチ回路12と、スイッチ回路13と、電圧測定回路14と、を備える。なお、同図において抵抗素子は図示を省略している。また、本実施形態の場合、電圧測定回路14を各測定ユニット10に設けたが、全ての測定ユニット10について共通に1つのみ設けるか、或いは、複数の測定ユニット10毎に1つずつ設け、スイッチ回路により切り替えて接続するようにしてもよい。但し、電圧測定回路14を各測定ユニット10に設けることで、各電池セルグループCLG毎に並列的に電池セルCLの電圧測定ができ、処理時間を短縮できる。
スイッチ回路11は、サンプリングスイッチとして機能するものであり、各電池セルCLの接続点、及び、電池セルCL1の+側と、電池セルCLkの−側と、にそれぞれ1つずつスイッチ素子が配されている。スイッチ回路11は、各スイッチ素子のON・OFFにより、電池セルCL1乃至CLkのうち、電圧の測定対象とするいずれかの電池セルCLをコンデンサ部CFに切り替えて並列接続する。例えば、電池セルCL1を測定対象とする場合は、同図最上段のスイッチ素子と、2段目のスイッチ素子とをONにし、他のスイッチ素子はOFFとする。また、例えば、電池セルCL2を測定対象とする場合は同図2段目のスイッチ素子と、3段目のスイッチ素子とをONにし、他のスイッチ素子はOFFとする。
なお、添え字が奇数の電池セルCLをコンデンサ部CFに並列接続する場合と、添え字が偶数の電池セルCLをコンデンサ部CFに並列接続する場合とでは、コンデンサ部CFの両端子の正負が反転することになる。
コンデンサ部CFは、互いに並列関係にある固定容量のコンデンサCf1及びコンデンサCf2と、コンデンサCf1及びコンデンサCf2とにそれぞれ直列接続された2つのスイッチ素子を有するスイッチ回路SWと、を備える。コンデンサCf1とコンデンサCf2との容量は互いに異なっており、例えば、コンデンサCf1の容量<コンデンサCf2の容量である。本実施形態ではこのような構成によりコンデンサ部CFの容量を可変とする。
図5(a)はコンデンサ部CFの容量変更の説明図である。同図の例では、スイッチ回路SWにより、コンデンサCf1とコンデンサCf2とのいずれかを測定対象とする電池セルCLに切り替えて並列接続する。図5(a)の左側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子をONにし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をOFFとしている。したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf1が並列接続され、コンデンサCf1がフライングキャパシタとして機能する。図5(a)の右側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子をOFFにし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をONとしている。したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf2が並列接続され、コンデンサCf2がフライングキャパシタとして機能する。このような構成により、本実施形態では、コンデンサ部CFの容量を可変とすることができる。
なお、複数のコンデンサCf1及びCf2のうち、測定対象とする電池セルCLに並列接続するコンデンサの数を切り替えることで、コンデンサ部CFの容量を可変とすることもできる。図5(b)は、この場合のコンデンサ部CFの容量変更の説明図である。
図5(b)の例では、スイッチ回路SWにより、コンデンサCf1のみを測定対象とする電池セルCLに並列接続する場合と、コンデンサCf1及びCf2の双方を測定対象とする電池セルCLに並列接続する場合とで、接続関係を切り替える。図5(b)の左側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子をONにし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をOFFとしている。したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf1が並列接続され、コンデンサCf1がフライングキャパシタとして機能する。図5(b)の右側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子及びコンデンサCf2側のスイッチ素子の双方をONとしている。
したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf1及びCf2が並列接続され、コンデンサCf1及びCf2の双方がフライングキャパシタとして機能する。この場合の容量は、コンデンサCf1及びCf2の容量を足した容量となる。このような構成でも、コンデンサ部CFの容量を可変とすることができ、この構成の場合は、コンデンサCf1及びコンデンサCf2として、互いに容量が同じコンデンサを用いることができる。
図5(a)及び(b)のいずれの構成の場合も、比較的簡易な構成でコンデンサ部CFの容量を可変とすることができる。なお、上記の各例では、コンデンサ部CFのコンデンサの数を2つとしたが、3以上としてもよく、この場合、スイッチ素子をそれぞれ設けることでコンデンサ部CFの容量を3以上に切り替えられるが、実用上は2種類に切り替えられれば足りる。
図2(a)に戻り、スイッチ回路12は、トランスファスイッチとして機能するものであり、コンデンサ部CFの両端子と、電圧測定回路の2つの入力端子の断続を行う。スイッチ回路13は、リセットスイッチとして機能するものであり、コンデンサ部CFの両端子間の断続を行い、コンデンサ部CFを放電する場合にONにされる。
図2(b)は電圧測定回路14のブロック図である。電圧測定回路14はオペアンプ15と、A/D変換器16とを備える。オペアンプ15の2つの入力端子には、それぞれ、コンデンサ部CFの一方端子、他方端子が接続され、オペアンプ15はその電位差を増幅して出力する差動増幅回路を構成している。A/D変換器16はオペアンプ15から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
次に、係る構成からなる測定ユニット10による電池セルCLの電圧の測定動作について説明する。まず、スイッチ回路SWにより、コンデンサ部CFの容量がセットされ、スイッチ回路11乃至13が全てOFFとされる。スイッチ回路11により、測定対象とする1つの電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、コンデンサ部CFの容量に応じてコンデンサ部CFが満充電される時間、維持される。次に、スイッチ回路11により、測定対象とする電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離し、その後、スイッチ回路12をONとして、オペアンプ15の2つの入力端子とコンデンサ部CFの両端子間を接続する。これにより、オペアンプ15からは、コンデンサ部CFの電位差に応じたアナログ信号が出力され、A/D変換器16は、これをデジタル信号に変換して保持し、制御ユニット20へ出力することになる。
次に、スイッチ回路12をOFFとしてコンデンサ部CFとオペアンプ15とを切り離し、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13はコンデンサ部CFの容量に応じた時間だけONにされ、コンデンサ部CFを完全に放電する。その後、スイッチ回路13をOFFとする。以降、測定対象とする電池セルCLを代えて同様の手順により、順次各電池セルCLの電圧を測定することになる。
次に、図1に戻り、制御ユニット20について説明する。制御ユニット20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、I/F(インターフェース)24とを備える。CPU21はROM22に記憶された制御プログラムを実行して、各測定ユニット10を制御する。RAM23には一時的なデータが記憶され、例えば、各電池セルCLの電圧の測定結果が電池セルCL毎に記憶される。なお、ROM22及びRAM23としては他の記憶手段でもよい。
I/F24には、スイッチ回路11乃至13及びSW、A/D変換器16が接続され、CPU21は、これらを制御し、また、A/D変換器16から出力される測定結果を取得することができる。
<測定誤差>
次に、測定誤差について説明する。本実施形態の電圧測定装置Aのように、スイッチ回路11により電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続切り替えを行う構成の場合、スイッチ回路11の各スイッチ素子に存する寄生容量の影響により測定誤差が生じる。なお、この測定誤差は、中性点電位NPからの電位差が大きい電池セルCL程大きくなることを見出した。
図4(a)は測定誤差の測定結果を示す図である。測定誤差は、実験により、電圧測定装置Aと同様な構成の電圧測定装置において、コンデンサ部CFを1μFの固定容量として各電池セルCLの電圧を測定する一方、別の測定装置によりスイッチ回路11を介さずに各電池セルCLの電圧を測定し、両者の差分をとったものである。
同図において、測定誤差は、各電池セル毎に示しており、中性点からの電位差が大きい電池セル程、誤差が大きくなっていることが分かる。このように中性点電位NPからの電位差が大きい電池セルCL程、測定誤差が大きくなる理由は、以下の通りである。
図3(b)はスイッチ回路11の寄生容量による測定誤差の説明図である。同図に示すように、測定対象の電池セルCL1の実電圧をVcl、電池セルCL1の中性点NPからの電位をE1とおき、スイッチ回路11の寄生容量をCsとおくと、コンデンサ部CF(容量Cf)の測定電圧Vは、
V=1/Cf×(Cf・Vcl+・Cs・E1)
である。ここで、ΔV=Vcl−Vとして、式を変形すると、
ΔV=Cs/Cf×E1
である。ΔVは測定誤差を示し、したがって、電位E1が大きいほど、測定誤差が大きくなることになる。また、寄生容量Csに対して、コンデンサ部CFの容量が大きい程、測定誤差が小さくなることになる。
図4(b)はコンデンサ部CFの容量を大きくすることで測定誤差が減少した結果を示す図である。同図の例は、コンデンサ部CFの容量を10μFの固定容量に、つまり、図4(a)の実験の場合よりも10倍の容量のコンデンサを用いて同様の実験を行った結果である。中性点からの電位差に関わらず、測定誤差が著しく小さいことが分かる。
<測定誤差の補正>
上記の通り、測定誤差はコンデンサ部CFの容量を大きくすれば、測定誤差を小さくすることができる。しかし、コンデンサ部CFの容量を大きくすると、充電(及び放電)に要する時間も長くなる。したがって、単位時間あたりの電池セルCLの個数が少なくなってしまい、電池セルCLの急激な電圧変化に対応できない場合が生じ得る。
そこで、本実施形態では、上記の通りコンデンサ部CFの容量を可変とし、コンデンサ部CFの容量を相対的に大容量と小容量とで変えて電池セルCLの電圧を一旦測定し、測定誤差を補正するための補正条件を設定する。この補正条件は、コンデンサ部CFを相対的に小容量とした場合の測定結果の補正に用いる。この小容量での電圧の測定は、測定時間の短時間化が図れ、また、補正条件によりその測定結果を補正することで、より高い精度の測定結果が得られる。補正条件の設定は、コンデンサ部CFの容量を変更することにより行うので、より簡易に行うことができ、しかも電池セルCL毎に補正条件を設定できるので、各電池セルCLに適した誤差補正を行うことができる。以下、コンデンサ部CFの容量を変更して補正条件を設定し、電池セルCLの電圧を測定する制御例について説明する。
図6は、CPU21が実行する処理の例を示すフローチャートである。S1乃至S11は、補正条件の設定に関する処理であり、S12乃至S17は、電池セルCLの電圧を測定する処理である。図6の処理は、各測定ユニット10毎に並列的に実行することができ、図6は1つの測定ユニット10についての処理を例示している。
S1では、補正条件設定条件が成立したか否かを判定し、該当する場合はS2へ進み、該当しない場合はS12へ進む。本実施形態では、予め定めた補正条件設定条件が成立した場合にのみ、補正条件を設定し、以降の電池セルCLの電圧測定においてこの補正条件を用いる。
この補正条件設定条件は、電池セルCLの電圧測定を開始するときであって、電池セルユニット1に入出力される電流量がゼロである場合が好ましい。電池セルユニット1がハイブリッド自動車や電気自動車といった車両に搭載される電池ユニットであって、電圧測定装置Aを車載の装置として用いる場合、補正条件設定条件は、車両のイグニッションON直後であって、電池セルユニット1に入出力される電流量がゼロである場合が望ましい。車両の始動時に補正条件を設定することで、使用による劣化等に起因する電気素子の特性の変化に対応して補正条件を設定することができる。また、補正条件の設定にあたっては、コンデンサ部CFの容量を変えて電池セルCLの電圧を2回測定するため、各回の測定で電池セルCLの電圧が変動しないことが望ましいところ、電池セルCLの電圧の変化が略無い状態で補正条件を設定でき、より精度の高い誤差補正を行うことができる。
電池セルユニット1に入出力される電流量は電流センサを設けて測定することができる。図7は電流センサ30を設けた場合の構成例を示すブロック図である。電流センサ30は、電池セルユニット1とインバータ2との間の送電線に設けられ、送電線を流れる電流を測定することで、電池セルユニット1に入出力される電流量を測定する。
S2では、スイッチ回路11乃至13が全てOFFとされた後、コンデンサ部CFの容量を小容量にセットする。具体的には、図4(a)の左側に示すように、スイッチ回路SWにより、相対的に小容量のコンデンサCf1側のスイッチ素子をONとし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をOFFとする。
S3では、スイッチ回路11により、補正条件を設定する1つの電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、コンデンサ部CFの現在の容量に応じてコンデンサ部CFが満充電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが満充電される。その後、スイッチ回路11により、補正条件を設定する電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離す。
S4では、スイッチ回路12をONとして電圧測定回路14によりコンデンサ部CFの電圧を測定する。CPU21は測定結果をA/D変換器16から取得し、補正条件設定の対象とした電池セルCLと対応づけて、かつ、小容量時の測定結果としてRAM23に保存する。S5では、スイッチ回路12をOFFとし、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13は、コンデンサ部CFの現在の容量に応じてコンデンサ部CFが完全に放電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが完全に放電される。その後、スイッチ回路13をOFFにする。
S6では、コンデンサ部CFの容量を大容量にセットする。具体的には、図4(a)の右側に示すように、スイッチ回路SWにより、相対的に大容量のコンデンサCf2側のスイッチ素子をONとし、コンデンサCf1側のスイッチ素子をOFFとする。
S7では、スイッチ回路11により、S3で補正条件を設定する対象とした電池セルCLと同じ電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、コンデンサ部CFの現在の容量に応じてコンデンサ部CFが満充電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが満充電される。その後、スイッチ回路11により、補正条件を設定する電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離す。
S8では、スイッチ回路12をONとして電圧測定回路14によりコンデンサ部CFの電圧を測定する。CPU21は測定結果をA/D変換器16から取得し、補正条件設定の対象とした電池セルCLと対応づけて、かつ、大容量時の測定結果としてRAM23に保存する。S9では、スイッチ回路12をOFFとし、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13は、コンデンサ部CFの現在の容量に応じてコンデンサ部CFが完全に放電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが完全に放電される。その後、スイッチ回路13をOFFにする。
S10では、S4の小容量時の測定結果と、S8の大容量時の測定結果とに基づいて、補正条件を設定する対象とした電池セルCLの補正条件を設定し、該電池セルCLと対応づけて補正条件を保存する。補正条件は、S8の大容量時の測定結果をV1、S4の小容量時の測定結果をV2、補正条件設定後における小容量時の補正前の電圧測定値をV、補正後の電圧測定値をV’として、例えば、以下のように設定できる。
(1)S4の小容量時の測定結果とS8の大容量時の測定結果の差分ΔV(V2−V1)を補正値とする。補正式は、
V’=V−ΔV
である。この方式の場合、より簡易な演算で測定結果を補正できる。
(2)S4の小容量時の測定結果とS8の大容量時の測定結果の差分ΔV(V2−V1)を、S4の小容量時の測定結果V2と電圧測定値Vとの比率で調整する。補正式は、
V’=V−ΔV×V/V2
である。図3(b)を参照して説明したとおり、スイッチ回路11の寄生容量による測定誤差は、中性点NPからの電位に比例して大きくなるが、電池セルCL単位で見た場合も同様に、電池セルCLの電圧が高い程、寄生容量による測定誤差が大きくなると考えられる。この方式の場合、S4の小容量時の測定結果V2と電圧測定値Vとの比率で差分ΔVを調整することで、より精度の高い測定結果を得られる。
次に、S11では全ての電池セルCLについて補正条件を設定したか否かを判定する。該当する場合は、S12へ進み、該当しない場合はS2へ戻って、補正条件を設定する対象の電池セルCLを代えて同様の処理を繰り返すことになる。
なお、本実施形態では、補正条件を設定するにあたり、コンデンサ部CFの容量を先に小容量として、次に大容量としたが、先に大容量とし、次に小容量としてもよい。また、補正条件を設定する電池セルCLを選定し、大・小容量による測定→補正条件設定、とい順番としたが、小容量(又は大容量)による全電池セルCLの電圧測定→大容量(又は小容量)による全電池セルCLの電圧測定→各電池セルCLの補正条件設定、という順番でもよい。
次に、S12では、コンデンサ部CFの容量を小容量にセットする。S2と同様の処理である。S13では、スイッチ回路11により、測定対象とする1つの電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、現在設定されているコンデンサ部CFの容量(小容量)に応じてコンデンサ部CFが満充電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが満充電される。その後、スイッチ回路11により、測定対象とする電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離す。
S14では、スイッチ回路12をONとして電圧測定回路14によりコンデンサ部CFの電圧を測定する。CPU21は測定結果をA/D変換器16から取得し、RAM23に保存する。S15では、スイッチ回路12をOFFとし、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13は、コンデンサ部CFの現在の容量(小容量)に応じてコンデンサ部CFが完全に放電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが完全に放電される。その後、スイッチ回路13をOFFにする。
S16では、測定対象とする電池セルCLについて、S10で設定した補正条件を読み出し、S14の測定結果を補正し、補正後の測定結果をRAM23に保存する。S17では、1単位の処理(測定対象の電池セルCLが一巡(CL1〜CLk)すること)が終了したか否かを判定する。該当する場合は、S1へ戻り同様の処理を繰り返す。該当しない場合は、S13へ戻り、測定対象とする電池セルCLを代えて同様の処理を繰り返す。
このように本実施形態では、S1乃至S11の処理により各電池セルCL毎に補正条件を設定した後、実際の電圧測定の場合、つまり、補正条件の設定時以外は、S12乃至S17の処理により、常時コンデンサ部CFの容量を小容量として電圧測定を順次行う。これにより、測定時間を短時間化でき、しかも、測定結果の補正により測定精度も向上できる。
なお、本実施形態の場合、S17で、1単位の処理が終了した場合は、S1へ戻る構成としたが、例えば、本実施形態をハイブリッド自動車や電気自動車といった車両に適用する場合等においては、車両のイグニションON直後のみS1の処理を行い、その後はイグニションOFFとされるまで、S13へ戻る構成としてもよい。
また、例えば、S2乃至S11の補正条件の設定は、例えば、工場出荷時のみ行い、その後は、補正条件を変更しない構成であってもよい。
本発明の一実施形態に係る電圧測定装置Aのブロック図である。 (a)は各測定ユニット10のブロック図、(b)は電圧測定回路14のブロック図である。 (a)は中性点の説明図、(b)はスイッチ回路11の寄生容量による測定誤差の説明図である。 (a)は測定誤差の測定結果を示す図、(b)はコンデンサ部CFの容量を大きくすることで測定誤差が減少した結果を示す図である。 (a)及び(b)はコンデンサ部CFの容量変更の説明図である。 CPU21が実行する処理の例を示すフローチャートである。 電流センサ30を設けた場合の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
A、B 電圧測定装置
CF コンデンサ部
Cf1、Cf2 コンデンサ
CL 電池セル
CLG 電池セルグループ
1 電池セルユニット
2 測定ユニット
10 スイッチ回路
14 電圧測定回路
20 制御ユニット

Claims (10)

  1. 直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定装置において、
    測定対象とする前記電池セルに並列接続されて充電される、容量が可変のコンデンサ部と、
    前記コンデンサ部と前記電池セルとの接続を切り替えるスイッチ回路と、
    測定対象とする前記電池セルにより前記コンデンサ部を充電した後、前記電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記コンデンサ部の電圧を測定する電圧測定手段と、
    前記コンデンサ部の容量を第1の容量と前記第1の容量よりも小さい第2の容量とで変更する変更手段と、
    前記第1の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、に基づいて、前記電圧測定手段の測定結果の補正条件を設定する設定手段と、
    前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果を、前記補正条件で補正する補正手段と、を備え
    前記補正条件が、前記電圧測定手段の測定結果の補正値であり、該補正値は前記第1の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、の差分であることを特徴とする電圧測定装置。
  2. 直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定装置において、
    測定対象とする前記電池セルに並列接続されて充電される、容量が可変のコンデンサ部と、
    前記コンデンサ部と前記電池セルとの接続を切り替えるスイッチ回路と、
    測定対象とする前記電池セルにより前記コンデンサ部を充電した後、前記電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記コンデンサ部の電圧を測定する電圧測定手段と、
    前記コンデンサ部の容量を第1の容量と前記第1の容量よりも小さい第2の容量とで変更する変更手段と、
    前記第1の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果と、に基づいて、前記電圧測定手段の測定結果の補正条件を設定する設定手段と、
    前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果を、前記補正条件で補正する補正手段と、を備え
    前記第1の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果をV1、前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果をV2、前記補正手段により補正する前記第2の容量の場合の前記電圧測定手段の測定結果をV、前記補正手段による補正後の測定結果をV’とすると、前記補正条件が、
    V’=V−(V2−V1)×V/V2
    であることを特徴とする電圧測定装置。
  3. 少なくとも前記電池セルユニットに入出力される電流量がゼロである予め定めた補正条件設定条件が成立した場合に、
    前記変更手段は、前記コンデンサ部の容量を前記第1及び第2の容量のいずれか一方にした後、他方に変更し、
    前記電圧測定手段は、前記第1及び第2の容量の双方の場合について、前記コンデンサ部の電圧を測定し、
    前記設定手段は、前記電圧測定手段の測定結果に基づいて前記補正条件を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の電圧測定装置。
  4. 前記変更手段は、前記補正条件設定条件が成立していない場合に、前記コンデンサ部の容量を前記第2の容量とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電圧測定装置。
  5. 前記電池セルユニットが車両に搭載される電池セルユニットであり、
    前記補正条件設定条件が、
    前記車両のイグニッションON直後であって、前記電池セルユニットに入出力される電流量がゼロであることを特徴とする請求項に記載の電圧測定装置。
  6. 直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定方法において、
    前記電池セルの電圧を測定する電圧測定工程と、
    前記測定工程における測定結果の補正条件を設定する補正条件設定工程と、
    補正工程と、を備え、
    前記補正条件設定工程は、
    容量が可変のコンデンサ部を第1の容量にし、補正条件を設定する前記電池セルに並列接続して充電した後、前記補正条件を設定する電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記第1の容量の前記コンデンサ部の電圧を測定する第1測定工程と、
    前記コンデンサ部を前記第1の容量よりも小さい第2の容量にし、前記補正条件を設定する電池セルに並列接続して充電した後、前記補正条件を設定する電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記第2の容量の前記コンデンサ部の電圧を測定する第2測定工程と、
    前記第1及び第2測定工程の各測定結果に基づいて、補正条件を設定する設定工程と、を備え、
    前記補正工程、前記コンデンサ部の容量が前記第2の容量に設定された場合に、測定結果を前記補正条件に基づいて補正し、
    前記補正条件は、前記電圧測定工程における測定結果の補正値であり、該補正値は前記第1測定工程における測定結果と、前記第2測定工程における測定結果と、の差分であることを特徴とする電圧測定方法。
  7. 直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定方法において、
    前記電池セルの電圧を測定する電圧測定工程と、
    前記測定工程における測定結果の補正条件を設定する補正条件設定工程と、
    補正工程と、を備え、
    前記補正条件設定工程は、
    容量が可変のコンデンサ部を第1の容量にし、補正条件を設定する前記電池セルに並列接続して充電した後、前記補正条件を設定する電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記第1の容量の前記コンデンサ部の電圧を測定する第1測定工程と、
    前記コンデンサ部を前記第1の容量よりも小さい第2の容量にし、前記補正条件を設定する電池セルに並列接続して充電した後、前記補正条件を設定する電池セルと前記コンデンサ部とを切り離した状態で前記第2の容量の前記コンデンサ部の電圧を測定する第2測定工程と、
    前記第1及び第2測定工程の各測定結果に基づいて、補正条件を設定する設定工程と、を備え、
    前記補正工程、前記コンデンサ部の容量が前記第2の容量に設定された場合に、測定結果を前記補正条件に基づいて補正し、
    前記第1測定工程における測定結果をV1、前記第2測定工程における測定結果をV2、前記コンデンサ部の容量が前記第2の容量の場合の前記電圧測定工程における測定結果をV、前記補正工程による補正後の電圧をV’とすると、前記補正条件が、
    V’=V−(V2−V1)×V/V2
    であることを特徴とする電圧測定方法。
  8. 前記補正条件設定工程は、前記電池セルユニットに入出力される電流量がゼロであるときに実行されることを特徴とする請求項6又は7に記載の電圧測定方法。
  9. 前記電圧測定工程は、前記補正条件設定工程が実行されていない場合には、コンデンサ部の容量を前記第2の容量に設定し、前記電池セルの電圧を測定することを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の電圧測定方法。
  10. 前記電池セルユニットが車両に搭載される電池セルユニットであり、
    前記補正条件設定工程は、
    前記車両のイグニッションON直後であって、前記電池セルユニットに入出力される電流量がゼロであるときに実行されることを特徴とする請求項8に記載の電圧測定方法。
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