JP2009276297A - 電圧測定装置及び電圧測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フライングキャパシタ方式で電池セルの電圧を測定するにあたり、測定誤差がより小さい測定を行う一方、測定時間の短時間化が要求される状況下においては測定時間をより短くすること。
【解決手段】直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定装置において、測定対象とする前記電池セルに並列接続されて充電される、容量が可変のコンデンサ部と、前記コンデンサ部と前記電池セルとの接続を切り替えるスイッチ回路と、測定対象とする前記電池セルにより充電され、前記電池セルから切り離された前記コンデンサ部の電圧を測定する電圧測定手段と、予め定めた条件に応じて前記コンデンサ部の容量を変更する変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、直列接続された複数の電池セルの電圧を測定する技術に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車等においては、電動モータの電源として、複数の電池セルを直列接続した電池セルユニットが用いられている。ここで、電池セルの個体差等に起因して、電池セル間で充放電の偏りが生じえる。電池セルが過充電或いは過放電となると、その劣化が生じ易いという問題がある。そこで、電池セルの電圧を測定し、各電池セル間の蓄電量を調整することが提案されている。
電池セルの電圧の測定方法としては、フライングキャパシタ方式が提案されている(特許文献1等)。フライングキャパシタ方式は、スイッチ回路によって、コンデンサと測定対象とする電池セルとを並列接続して充電し、両者を切り離した後、コンデンサの電圧を測定することで測定対象とする電池セルの電圧を測定するものである。
特開2007−40842号公報
ここで、各電池セル間の蓄電量を調整する前提として、電池セルの電圧の測定には一定の精度が求められる。しかし、フライングキャパシタ方式で電池セルの電圧を測定する場合、スイッチ回路には寄生容量が存在することから、コンデンサの測定電圧と電池セルの実電圧との間に誤差が生じ得る。コンデンサの容量を大きくすることで、スイッチ回路の寄生容量の影響を小さくすることができるが、コンデンサの容量を大きくすると充電に時間がかかり、測定時間が長くなってしまう。電池セルが過充電或いは過放電に至る蓋然性が高い状況下においては、測定時間をより短くして、電圧の変化の推移を監視できることが望ましい。
本発明の目的は、フライングキャパシタ方式で電池セルの電圧を測定するにあたり、測定誤差がより小さい測定を行う一方、測定時間の短時間化が要求される状況下においては測定時間をより短くすることにある。
本発明によれば、直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定装置において、測定対象とする前記電池セルに並列接続されて充電される、容量が可変のコンデンサ部と、前記コンデンサ部と前記電池セルとの接続を切り替えるスイッチ回路と、測定対象とする前記電池セルにより充電され、前記電池セルから切り離された前記コンデンサ部の電圧を測定する電圧測定手段と、予め定めた条件に応じて前記コンデンサ部の容量を変更する変更手段と、を備えたことを特徴とする電圧測定装置が提供される。
本発明では、前記コンデンサ部の容量を可変とし、前記変更手段を設けたことにより、測定誤差の少ない測定を行う場合は前記コンデンサ部の容量を大きくし、測定時間の短時間化が要求される場合は測定精度よりも測定時間を優先して前記コンデンサ部の容量を小さくすることができる。このように前記コンデンサ部の容量を変更することで、測定誤差がより小さい測定を行う一方、測定時間の短時間化が要求される状況下においては測定時間をより短くすることができる。
本発明においては、前記変更手段は、前記電池セルの電圧が予め定めた下限値と上限値との範囲内の場合は、前記コンデンサ部の容量を相対的に大きくし、前記下限値を下回った場合及び前記上限値を上回った場合は、前記コンデンサ部の容量を相対的に小さくするようにしてもよい。
この構成によれば、前記電池セルの電圧が、前記下限値を下回った場合及び前記上限値を上回った場合は、測定時間を短くして前記電池セルが過充電或いは過放電に至る虞があることをより確実に検出できる一方、前記電池セルの電圧が前記下限値と前記上限値との範囲内の場合は、より高い精度で前記電池セルの電圧を測定できる。
また、本発明においては、前記電池セルユニットに入出力される電流量を測定する電流量測定手段を更に備え、前記変更手段は、前記電流量測定手段により測定された前記電流量の変化率が相対的に高い場合は前記コンデンサ部の容量を相対的に小さくし、前記電流量の変化率が相対的に小さい場合は前記コンデンサ部の容量を相対的に大きくするようにしてもよい。
この構成によれば、前記電流量の変化により、前記電池セルの急激な電圧上昇或いは電圧降下が生じる虞がある場合には測定時間をより短くして、前記電池セルが過充電或いは過放電に至る虞があることをより確実に検出できる一方、前記電池セルの電圧上昇或いは電圧降下が緩やかな場合には、より高い精度で前記電池セルの電圧を測定できる。
また、本発明においては、前記コンデンサ部と前記スイッチ回路とが、連続する複数の前記電池セルから構成される電池セルグループ毎に設けられ、前記電池セルユニットの中性点電位からの電位差が相対的に小さい前記電池セルグループに対応する前記コンデンサ部を、固定容量のコンデンサから構成してもよい。
この構成によれば、測定誤差がより大きい前記電池セルグループについては、前記コンデンサ部を可変容量とすることで容量切り替えを行う一方、測定誤差がより小さい前記電池セルグループについては、前記コンデンサ部を固定容量とすることで、構成を簡素化することができる。
また、本発明においては、前記コンデンサ部が、容量の異なる複数のコンデンサと、前記複数のコンデンサのいずれかを、測定対象とする前記電池セルに並列接続する切替手段と、を備えてもよい。
この構成によれば、簡易な構成で前記コンデンサ部の容量を可変とすることができる。
また、本発明においては、前記コンデンサ部が、複数のコンデンサと、前記複数のコンデンサのうち、測定対象とする前記電池セルに並列接続するコンデンサの数を切り替える切替手段と、を備えてもよい。
この構成によれば、簡易な構成で前記コンデンサ部の容量を可変とすることができる。
また、本発明によれば、直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定方法において、容量が可変のコンデンサ部の容量を、予め定めた条件に応じて設定する設定工程と、前記コンデンサ部を、測定対象とする前記電池セルに並列接続して充電する充電工程と、測定対象とする前記電池セルにより充電され、前記電池セルから切り離された前記コンデンサ部の電圧を測定する測定工程と、を備えたことを特徴とする電圧測定方法が提供される。
本発明においては、前記設定工程は、前記電池セルの電圧が予め定めた下限値と上限値との範囲内の場合は、前記コンデンサ部の容量を相対的に大きく設定し、前記下限値を下回った場合及び前記上限値を上回った場合は、前記コンデンサ部の容量を相対的に小さく設定してもよい。
また、本発明においては、前記設定工程は、前記電池セルユニットに入出力される電流量の変化率が相対的に高い場合は前記コンデンサ部の容量を相対的に小さく設定し、前記電流量の変化率が相対的に小さい場合は前記コンデンサ部の容量を相対的に大きく設定してもよい。
以上述べた通り、本発明によれば、フライングキャパシタ方式で電池セルの電圧を測定するにあたり、測定誤差がより小さい測定を行う一方、測定時間の短時間化が要求される状況下においては測定時間をより短くすることができる。
<第1実施形態>
<全体の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る電圧測定装置Aのブロック図である。電圧測定装置Aは、複数の測定ユニット10と、制御ユニット20と、を備え、電池セルユニット1を構成する個々の電池セルCLの電圧を測定する。電池セルCLは、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池等の充電可能な二次電池であり、直列接続されて電池セルユニット1を構成している。本実施形態の場合、各電池セルCLは同じ電池セルである場合を想定している。
電池セルCLは、連続する複数の電池セルから構成される電池セルグループCLGにグループ分けされている。本実施形態の場合、電池セルCLは、+#1〜+#4及び−#1〜−#4まで合計8つの電池セルグループCLGにグループ分けされているが、そのグループ数は任意に設定できる。本実施形態の場合、各電池セルグループCLGは同数の電池セルCLを有しており、電池セルCL1〜CLkまでのk個の電池セルCLを有している。
本実施形態の場合、電池セルユニット1は、フローティング電源として利用されることを想定しており、その中性点NPの電位が、電池セルユニット1の両端子間電位差の中間電位(電池セルグループCLG(+#1)と電池セルグループCLG(−#1)との接続点)である場合を想定している。中性点NPについて図3(a)を参照して説明する。
図3(a)において、電池セルユニット1はインバータ2により充放電される電源として利用されており、これらがハイブリッド自動車、電気自動車に適用される場合を想定している。コンデンサC0は、電池セルユニット1の各端子とインバータ2とを接続する送電線に一方端子が接続され、他方端子が車体に接地されたノイズ除去等を目的としたコンデンサであり、互いに容量が等しい場合を想定している。
図3(a)において、電池セルユニット1の両端子間の電位差をE、+側端子の電位をVとすると、−側端子の電位はV−Eとなる。この系のエネルギーWは、
W=1/2・C0・(V2+(V−E)2
であり、エネルギー最小の原理から、
dW/dV=2・C0・V−C0・E=0
である。すなわち、V=1/2・E、V−E=−1/2・Eでエネルギーが最小であり、中性点電位は、電池セルユニット1の中間電位となる。なお、コンデンサC0が互いに異なる容量を持つ場合は、中性点電位も異なるものとなるが、同様の考え方により特定することができる。尤も、通常は送電線に接続されるコンデンサの容量は等しい。
図1に戻り、測定ユニット10は、各電池セルグループCLG毎に、本実施形態の場合8つ設けられており、それぞれフライングキャパシタとなる容量が可変のコンデンサ部CFが設けられている。本実施形態では、電池セルグループCLG毎に測定ユニット10を設ける構成としたが、1つの測定ユニット10で全ての電池セルCLの電圧を測定するように構成することも可能である。尤も、電池セルグループCLG毎に測定ユニット10を設けることで、各電池セルグループCLG毎に並列的に電池セルCLの電圧測定ができ、処理時間を短縮できる。
なお、特定の電池セルグループCLGに対応する測定ユニット10或いはコンデンサ部CFを指す場合は、添え字を付して特定することにし、例えば、電池セルグループCLG(+#1)に対応する測定ユニット10、コンデンサ部CFを指す場合は、測定ユニット10(+#1)、コンデンサ部CF(+#1)と、表記する。
図2(a)は各測定ユニット10のブロック図である。測定ユニット10は、スイッチ回路11と、上記の通りフライングキャパシタとなるコンデンサ部CFと、スイッチ回路12と、スイッチ回路13と、電圧測定回路14と、を備える。なお、同図において抵抗素子は図示を省略している。また、本実施形態の場合、電圧測定回路14を各測定ユニット10に設けたが、全ての測定ユニット10について共通に1つのみ設けるか、或いは、複数の測定ユニット10毎に1つずつ設け、スイッチ回路により切り替えて接続するようにしてもよい。但し、電圧測定回路14を各測定ユニット10に設けることで、各電池セルグループCLG毎に並列的に電池セルCLの電圧測定ができ、処理時間を短縮できる。
スイッチ回路11は、サンプリングスイッチとして機能するものであり、各電池セルCLの接続点、及び、電池セルCL1の+側と、電池セルCLkの−側と、にそれぞれ1つずつスイッチ素子が配されている。スイッチ回路11は、各スイッチ素子のON・OFFにより、電池セルCL1乃至CLkのうち、電圧の測定対象とするいずれかの電池セルCLをコンデンサ部CFに切り替えて並列接続する。例えば、電池セルCL1を測定対象とする場合は、同図最上段のスイッチ素子と、2段目のスイッチ素子とをONにし、他のスイッチ素子はOFFとする。また、例えば、電池セルCL2を測定対象とする場合は同図2段目のスイッチ素子と、3段目のスイッチ素子とをONにし、他のスイッチ素子はOFFとする。
なお、添え字が奇数の電池セルCLをコンデンサ部CFに並列接続する場合と、添え字が偶数の電池セルCLをコンデンサ部CFに並列接続する場合とでは、コンデンサ部CFの両端子の正負が反転することになる。
コンデンサ部CFは、互いに並列関係にある固定容量のコンデンサCf1及びコンデンサCf2と、コンデンサCf1及びコンデンサCf2とにそれぞれ直列接続された2つのスイッチ素子を有するスイッチ回路SWと、を備える。コンデンサCf1とコンデンサCf2との容量は互いに異なっており、例えば、コンデンサCf1の容量<コンデンサCf2の容量である。本実施形態ではこのような構成によりコンデンサ部CFの容量を可変とする。
図5(a)はコンデンサ部CFの容量変更の説明図である。同図の例では、スイッチ回路SWにより、コンデンサCf1とコンデンサCf2とのいずれかを測定対象とする電池セルCLに切り替えて並列接続する。図5(a)の左側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子をONにし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をOFFとしている。したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf1が並列接続され、コンデンサCf1がフライングキャパシタとして機能する。図5(a)の右側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子をOFFにし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をONとしている。したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf2が並列接続され、コンデンサCf2がフライングキャパシタとして機能する。このような構成により、本実施形態では、コンデンサ部CFの容量を可変とすることができる。
なお、複数のコンデンサCf1及びCf2のうち、測定対象とする電池セルCLに並列接続するコンデンサの数を切り替えることで、コンデンサ部CFの容量を可変とすることもできる。図5(b)は、この場合のコンデンサ部CFの容量変更の説明図である。
図5(b)の例では、スイッチ回路SWにより、コンデンサCf1のみを測定対象とする電池セルCLに並列接続する場合と、コンデンサCf1及びCf2の双方を測定対象とする電池セルCLに並列接続する場合とで、接続関係を切り替える。図5(b)の左側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子をONにし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をOFFとしている。したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf1が並列接続され、コンデンサCf1がフライングキャパシタとして機能する。図5(b)の右側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子及びコンデンサCf2側のスイッチ素子の双方をONとしている。
したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf1及びCf2が並列接続され、コンデンサCf1及びCf2の双方がフライングキャパシタとして機能する。この場合の容量は、コンデンサCf1及びCf2の容量を足した容量となる。このような構成でも、コンデンサ部CFの容量を可変とすることができ、この構成の場合は、コンデンサCf1及びコンデンサCf2として、互いに容量が同じコンデンサを用いることができる。
図5(a)及び(b)のいずれの構成の場合も、比較的簡易な構成でコンデンサ部CFの容量を可変とすることができる。なお、上記の各例では、コンデンサ部CFのコンデンサの数を2つとしたが、3以上としてもよく、この場合、スイッチ素子をそれぞれ設けることでコンデンサ部CFの容量を3以上に切り替えられるが、実用上は2種類に切り替えられれば足りる。
図2(a)に戻り、スイッチ回路12は、トランスファスイッチとして機能するものであり、コンデンサ部CFの両端子と、電圧測定回路の2つの入力端子の断続を行う。スイッチ回路13は、リセットスイッチとして機能するものであり、コンデンサ部CFの両端子間の断続を行い、コンデンサ部CFを放電する場合にONにされる。
図2(b)は電圧測定回路14のブロック図である。電圧測定回路14はオペアンプ15と、A/D変換器16とを備える。オペアンプ15の2つの入力端子には、それぞれ、コンデンサ部CFの一方端子、他方端子が接続され、オペアンプ15はその電位差を増幅して出力する差動増幅回路を構成している。A/D変換器16はオペアンプ15から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
次に、係る構成からなる測定ユニット10による電池セルCLの電圧の測定動作について説明する。まず、スイッチ回路SWにより、コンデンサ部CFの容量がセットされ、スイッチ回路11乃至13が全てOFFとされる。スイッチ回路11により、測定対象とする1つの電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、コンデンサ部CFの容量に応じてコンデンサ部CFが満充電される時間、維持される。次に、スイッチ回路11により、測定対象とする電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離し、その後、スイッチ回路12をONとして、オペアンプ15の2つの入力端子とコンデンサ部CFの両端子間を接続する。これにより、オペアンプ15からは、コンデンサ部CFの電位差に応じたアナログ信号が出力され、A/D変換器16は、これをデジタル信号に変換して保持し、制御ユニット20へ出力することになる。
次に、スイッチ回路12をOFFとしてコンデンサ部CFとオペアンプ15とを切り離し、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13はコンデンサ部CFの容量に応じた時間だけONにされ、コンデンサ部CFを完全に放電する。その後、スイッチ回路13をOFFとする。以降、測定対象とする電池セルCLを代えて同様の手順により、順次各電池セルCLの電圧を測定することになる。
次に、図1に戻り、制御ユニット20について説明する。制御ユニット20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、I/F(インターフェース)24とを備える。CPU21はROM22に記憶された制御プログラムを実行して、各測定ユニット10を制御する。RAM23には一時的なデータが記憶され、例えば、各電池セルCLの電圧の測定結果が電池セルCL毎に記憶される。なお、ROM22及びRAM23としては他の記憶手段でもよい。
I/F24には、スイッチ回路11乃至13及びSW、A/D変換器16が接続され、CPU21は、これらを制御し、また、A/D変換器16から出力される測定結果を取得することができる。
<測定誤差>
次に、測定誤差について説明する。本実施形態の電圧測定装置Aのように、スイッチ回路11により電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続切り替えを行う構成の場合、スイッチ回路11の各スイッチ素子に存する寄生容量の影響により測定誤差が生じる。なお、この測定誤差は、中性点電位NPからの電位差が大きい電池セルCL程大きくなることを見出した。
図4(a)は測定誤差の測定結果を示す図である。測定誤差は、実験により、電圧測定装置Aと同様な構成の電圧測定装置において、コンデンサ部CFを1μFの固定容量として各電池セルCLの電圧を測定する一方、別の測定装置によりスイッチ回路11を介さずに各電池セルCLの電圧を測定し、両者の差分をとったものである。
同図において、測定誤差は、各電池セル毎に示しており、中性点からの電位差が大きい電池セル程、誤差が大きくなっていることが分かる。このように中性点電位NPからの電位差が大きい電池セルCL程、測定誤差が大きくなる理由は、以下の通りである。
図3(b)はスイッチ回路11の寄生容量による測定誤差の説明図である。同図に示すように、測定対象の電池セルCL1の実電圧をVcl、電池セルCL1の中性点NPからの電位をE1とおき、スイッチ回路11の寄生容量をCsとおくと、コンデンサ部CF(容量Cf)の測定電圧Vは、
V=1/Cf×(Cf・Vcl+・Cs・E1)
である。ここで、ΔV=Vcl−Vとして、式を変形すると、
ΔV=Cs/Cf×E1
である。ΔVは測定誤差を示し、したがって、電位E1が大きいほど、測定誤差が大きくなることになる。また、寄生容量Csに対して、コンデンサ部CFの容量が大きい程、測定誤差が小さくなることになる。
図4(b)はコンデンサ部CFの容量を大きくすることで測定誤差が減少した結果を示す図である。同図の例は、コンデンサ部CFの容量を10μFの固定容量に、つまり、図4(a)の実験の場合よりも10倍の容量のコンデンサを用いて同様の実験を行った結果である。中性点からの電位差に関わらず、測定誤差が著しく小さいことが分かる。
<コンデンサ部CFの容量の変更>
上記の通り、測定誤差はコンデンサ部CFの容量を大きくすれば、測定誤差を小さくすることができる。しかし、コンデンサ部CFの容量を大きくすると、充電(及び放電)に要する時間も長くなる。したがって、単位時間あたりの電池セルCLの個数が少なくなってしまい、電池セルCLの急激な電圧変化に対応できない場合が生じ得る。
そこで、本実施形態では、上記の通りコンデンサ部CFの容量を可変とし、測定誤差の少ない測定を行う場合はコンデンサ部CFの容量を大きくし、測定時間の短時間化が要求される場合は測定精度よりも測定時間を優先してコンデンサ部CFの容量を小さくする。このようにコンデンサ部CFの容量を変更することで、測定誤差がより小さい測定を行う一方、測定時間の短時間化が要求される状況下においては測定時間をより短くすることができる。以下、コンデンサ部CFの容量を変更する制御例について説明する。
図6は、CPU21が実行する処理の例を示すフローチャートである。ここでは、各電池セルCLの電圧が、予め定めた下限値と上限値との範囲内の場合は、コンデンサ部CFの容量を相対的に大きくし、下限値を下回った場合及び上限値を上回った場合は、コンデンサ部CFの容量を相対的に小さくする例について説明する。コンデンサ部CFの容量は、測定ユニット10単位(電池セルグループCLG単位)で設定する。
S1ではスイッチ回路11乃至13が全てOFFとされた後、コンデンサ部CFの容量を大容量にセットする。具体的には、図4(a)の右側に示すように、スイッチ回路SWにより、相対的に大容量のコンデンサCf2側のスイッチ素子をONとし、コンデンサCf1側のスイッチ素子をOFFとする。
S2では、コンデンサ部CFの充電時間及び放電時間を相対的に長い予め定めた時間に設定する。S3では、スイッチ回路11により、測定対象とする1つの電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、現在設定されているコンデンサ部CFの充電時間の間、維持されてコンデンサ部CFが満充電される。その後、スイッチ回路11により、測定対象とする電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離す。
S4では、スイッチ回路12をONとして電圧測定回路14によりコンデンサ部CFの電圧を測定する。CPU21は測定結果をA/D変換器16から取得し、RAM23に保存する。S5では、スイッチ回路12をOFFとし、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13は、現在設定されているコンデンサ部CFの放電時間の間、維持されてコンデンサ部CFが完全に放電される。その後、スイッチ回路13をOFFにする。
S6では、S4で取得した測定結果が、下限値と上限値の範囲内か否かを判定する。該当する場合は、S10へ進み、該当しない場合(下限値を下回っている場合又は上限値を上回っている場合)はS7へ進む。S7では、コンデンサ部CFの現在の容量が小容量となっているか否かを判定する。該当する場合はS3へ戻り、測定対象となる電池セルCLを代えて同様の処理を繰り返すことになる。該当しない場合はS8へ進む。
S8では、コンデンサ部CFの容量を小容量にセットする。具体的には、図4(a)の左側に示すように、スイッチ回路SWにより、相対的に小容量のコンデンサCf1側のスイッチ素子をONとし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をOFFとする。S8では、コンデンサ部CFの充電時間及び放電時間を相対的に短い予め定めた時間に設定する。その後、S3へ戻り、測定対象となる電池セルCLを代えて同様の処理を繰り返すことになる。
S10では、コンデンサ部CFの現在の容量が大容量となっているか否かを判定する。該当する場合はS3へ戻り、測定対象となる電池セルCLを代えて同様の処理を繰り返すことになる。該当しない場合はS11へ進む。S11では、コンデンサ部CFの容量を大容量にセットし、S12では、コンデンサ部CFの充電時間及び放電時間を相対的に長い予め定めた時間に設定する。上述したS1及びS2の処理と同様の処理である。その後、S3へ戻り、測定対象となる電池セルCLを代えて同様の処理を繰り返すことになる。
このような処理により、電池セルCLの電圧測定結果が下限値と上限値との範囲内にある場合は、大容量にしたコンデンサ部CFによってより高精度の電圧測定ができ、電池セルCLの電圧測定結果が下限値を下回っている場合又は上限値を上回っている場合は、小容量にしたコンデンサ部CFによってより短時間の電圧測定ができる。
図7は、上記制御による、電池セルCLの電圧の変化とコンデンサ部CFの容量変更の例を示すタイミングチャートである。同図において、「充電リミット」及び「放電リミット」とは、電池セルCLの劣化等が生じる電圧を示し、「切替用下限値」及び「切替用上限値」は、上記制御における下限値、上限値に相当する。「切替用下限値」は「放電リミット」よりも高く、「切替用上限値」は「充電リミット」よりも低く設定されている。
同図に示すように、コンデンサ部CFは、電池セルCLの電圧測定結果が下限値と上限値との範囲内にある場合は大容量に設定される。この場合は、測定誤差の少ない、より高い精度で前記電池セルの電圧を測定できる。一方、下限値を下回った場合や上限値を上回った場合は小容量に設定される。この場合は、測定誤差が大きい可能性があるが、測定時間を短くして電池セルCLが過充電或いは過放電に至る虞があることを、より確実に検出できる。
なお、本実施形態では、電池セルCL毎の電圧測定結果を参照して、その電池セルCLを含む電池セルグループCLGに対応する測定ユニット10のコンデンサ部CFの容量を変更したが、電池セルグループCLG毎にその電圧を測定するセンサを設け、該センサの測定結果を参照して、対応する測定ユニット10のコンデンサ部CFの容量を変更してもよい。また、電池セルユニット1全体の電圧を測定するセンサを設け、該センサの測定結果を参照して、全測定ユニット10のコンデンサ部CFの容量を変更するようにしてもよい。
<第2実施形態>
上記第1実施形態では、電池セルCLの電圧測定結果に基づいてコンデンサ部CFの容量を変更したが、電池セルユニット1に入出力される電流量を測定するセンサを設け、該センサにより測定された電流量の変化率が相対的に高い場合はコンデンサ部CFの容量を相対的に小さくし、電流量の変化率が相対的に小さい場合はコンデンサ部CFの容量を相対的に大きくするようにしてもよい。
図8は電流センサ30を設けた場合の構成例を示すブロック図である。電流センサ30は、電池セルユニット1とインバータ2との間の送電線に設けられ、送電線を流れる電流を測定することで、電池セルユニット1に入出力される電流量を測定する。
図9は、CPU21が実行する処理の他の例を示すフローチャートであり、電流センサ30により測定された電流量の変化率に基づいてコンデンサ部CFの容量を変更する制御例を示す。
S21では、電流センサ30の測定結果を取得し、RAM23に保存する。S22では前回の測定結果と今回の測定結果との差分の絶対値を演算し、これを変化率とする。S23ではS22で演算した変化率が予め定めた規定値を超えたか否かを判定する。該当する場合は、S26へ進み、該当しない場合はS24へ進む。
S24では、全ての測定ユニット10のコンデンサ部CFの容量を大容量にセットし、S25では、全ての測定ユニット10についてコンデンサ部CFの充電時間及び放電時間を相対的に長い予め定めた時間に設定する。S26では、全ての測定ユニット10のコンデンサ部CFの容量を小容量にセットし、S27では、全ての測定ユニット10についてコンデンサ部CFの充電時間及び放電時間を相対的に短い予め定めた時間に設定する。
S28では、スイッチ回路11により、測定対象とする1つの電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、現在設定されているコンデンサ部CFの充電時間の間、維持されてコンデンサ部CFが満充電される。その後、スイッチ回路11により、測定対象とする電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離す。
S29では、スイッチ回路12をONとして電圧測定回路14によりコンデンサ部CFの電圧を測定する。CPU21は測定結果をA/D変換器16から取得し、RAM23に保存する。S30では、スイッチ回路12をOFFとし、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13は、現在設定されているコンデンサ部CFの放電時間の間、維持されてコンデンサ部CFが完全に放電される。その後、スイッチ回路13をOFFにする。
S31では、1単位の処理(各測定ユニット10毎に、測定対象の電池セルCLが一巡(CL1〜CLk)すること)が終了したか否かを判定する。該当する場合は、S21へ戻り同様の処理を繰り返す。該当しない場合は、S28へ戻り、測定対象とする電池セルCLを代えて同様の処理を繰り返す。なお、各電池セルCLの電圧測定毎にS21へ戻る処理も採用可能である。
図10は、上記制御による、電池セルCLの電圧の変化とコンデンサ部CFの容量変更の例を示すタイミングチャートである。同図に示すように、コンデンサ部CFは、電池セルCLの電圧変化が大きい場合(すなわち、電池セルユニット1に入出力される電流量の変化率が相対的に大きい場合)は小容量にセットされ、電池セルの電圧変化が小さい場合は大容量にセットされている。
このようにコンデンサ部CFの容量を変更することで、電流量の変化により、電池セルCLの急激な電圧上昇或いは電圧降下が生じる虞がある場合には測定時間をより短くして、電池セルCLが過充電或いは過放電に至る虞があることをより確実に検出できる一方、電池セルCLの電圧上昇或いは電圧降下が緩やかな場合には、より高い精度で電池セルCLの電圧を測定できる。
<第3実施形態>
本実施形態では、電池セルユニット1に入出力される電流量の変化率と、電池セルCLの電圧測定結果とに基づいてコンデンサ部CFの容量を変更する。ここでは、電池セルユニット1に入出力される電流量の変化率が規定値以上であって、かつ、電池セルCLの電圧測定結果が下限値を下回った場合、及び、上限値を上回った場合にコンデンサ部CFの容量を小容量にセットし、その他の場合は大容量とする。コンデンサ部CFの容量の変更は、測定ユニット10単位とする。
図11は、CPU21が実行する処理の他の例を示すフローチャートであり、本実施形態における、コンデンサ部CFの容量を変更する制御例を示す。
S41では、コンデンサ部CFの容量を大容量にセットし、S42では、コンデンサ部CFの充電時間及び放電時間を相対的に長い予め定めた時間に設定する。S43では、電流センサ30の測定結果を取得し、RAM23に保存する。S44では前回の測定結果と今回の測定結果との差分の絶対値を演算し、これを変化率とする。S45ではS44で演算した変化率が予め定めた規定値を超えたか否かを判定する。該当する場合は、S47へ進み、該当しない場合はS46へ進む。
S46では、RAM23の一部の記憶領域を利用した切替フラグをOFFにセットし、S47では切替フラグをONにセットする。この切替フラグは、電池セルユニット1に入出力される電流量の変化率が規定値を超えたか否かを示すフラグとなる。
S48では、スイッチ回路11により、測定対象とする1つの電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、現在設定されているコンデンサ部CFの充電時間の間、維持されてコンデンサ部CFが満充電される。その後、スイッチ回路11により、測定対象とする電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離す。
S49では、スイッチ回路12をONとして電圧測定回路14によりコンデンサ部CFの電圧を測定する。CPU21は測定結果をA/D変換器16から取得し、RAM23に保存する。S50では、スイッチ回路12をOFFとし、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13は、現在設定されているコンデンサ部CFの放電時間の間、維持されてコンデンサ部CFが完全に放電される。その後、スイッチ回路13をOFFにする。
S51では、S49で取得した測定結果が、下限値と上限値の範囲内か否かを判定する。該当する場合は、S56へ進み、該当しない場合(下限値を下回っている場合又は上限値を上回っている場合)はS52へ進む。S52では、コンデンサ部CFの現在の容量が小容量となっているか否かを判定する。該当する場合はS59へ進み、該当しない場合はS53へ進む。
S53では、切替フラグがONか否かを判定する。該当する場合はS54へ進み、該当しない場合はS59へ進む。S54では、コンデンサ部CFの容量を小容量にセットし、S55では、コンデンサ部CFの充電時間及び放電時間を相対的に短い予め定めた時間に設定する。S54及びS55の処理は測定ユニット10単位に行う。
S56では、コンデンサ部CFの現在の容量が大容量となっているか否かを判定する。該当する場合はS59へ進み、該当しない場合はS57へ進む。S57では、コンデンサ部CFの容量を大容量にセットし、S58ではコンデンサ部CFの充電時間及び放電時間を相対的に長い予め定めた時間に設定する。S57及びS58の処理は測定ユニット10単位に行う。
S59では、1単位の処理(各測定ユニット10毎に、測定対象の電池セルCLが一巡すること)が終了したか否かを判定する。該当する場合は、S43へ戻り同様の処理を繰り返す。該当しない場合は、S48へ戻り、測定対象とする電池セルCLを代えて同様の処理を繰り返す。なお、各電池セルCLの電圧測定毎にS43へ戻る処理も採用可能である。
図11は、上記制御による、電池セルCLの電圧の変化とコンデンサ部CFの容量変更の例を示すタイミングチャートである。同図に示すように、コンデンサ部CFは、電池セルCLの電圧変化が大きい場合(すなわち、電池セルユニット1に入出力される電流量の変化率が相対的に大きい場合)であって、かつ、電池セルCLの電圧測定結果が下限値を下回っている場合又は上限値を上回っている場合は小容量にセットされ、他の場合は大容量にセットされている。
このようにコンデンサ部CFの容量を変更することで、電池セルCLの電圧が、上限リミット又は下限リミットに達する蓋然性が極めて高い場合のみ、測定時間を短くしてこれをより確実に検出できる一方、その他の場合は、より高い精度で電池セルCLの電圧を測定できる。
なお、本実施形態では、電池セルCL毎の電圧測定結果を参照して、その電池セルCLを含む電池セルグループCLGに対応する測定ユニット10のコンデンサ部CFの容量を変更したが、電池セルグループCLG毎にその電圧を測定するセンサを設け、該センサの測定結果を参照して、対応する測定ユニット10のコンデンサ部CFの容量を変更してもよい。また、電池セルユニット1全体の電圧を測定するセンサを設け、該センサの測定結果を参照して、全測定ユニット10のコンデンサ部CFの容量を変更するようにしてもよい。更に、本実施形態では、電池セルユニット1に入出力される電流量の変化率が規定値以上であって、かつ、電池セルCLの電圧測定結果が下限値を下回った場合、及び、上限値を上回った場合にコンデンサ部CFの容量を小容量にセットしたが、電池セルユニット1に入出力される電流量の変化率が規定値以上の場合、又は、電池セルCLの電圧測定結果が下限値を下回った場合、及び、上限値を上回った場合にコンデンサ部CFの容量を小容量にセットするようにしてもよい。
<第4実施形態>
上記の通り、測定誤差は、中性点からの電位差が大きい程、大きくなり、中性点からの電位差が小さい程、小さい。そこで、本実施形態では、電池セルユニット1の中性点NPの電位からの電位差が相対的に大きい電池セルグループCLGに対応する測定ユニット10のコンデンサ部CFについては、上記の通り、可変容量とし、電位差が相対的に小さい電池セルグループCLGに対応する測定ユニット10のコンデンサ部CFについては、測定誤差が元々小さいことから、固定容量とする。測定誤差がより大きい電池セルグループCLGについては、コンデンサ部CFを可変容量とすることで容量切り替えを行う一方、測定誤差がより小さい電池セルグループCLGについては、コンデンサ部CFを固定容量とすることで、構成を簡素化することができる。
図13は、本実施形態に係る電圧測定装置Bのブロック図である。同図の例では、電池セルグループCLG(+#3、+#4、−#3、−#4)に対応する測定ユニット10(+#3、+#4、−#3、−#4)については、コンデンサ部CF(+#3、+#4、−#3、−#4)を可変容量としており、測定ユニット10の構成は図2(a)に示したものである。一方、電池セルグループCLG(+#1、+#2、−#1、−#2)に対応する測定ユニット10(+#1、+#2、−#1、−#2)については、コンデンサ部CF(+#1、+#2、−#1、−#2)を固定容量としており、測定ユニット10の構成を図14に示す。
図14に示す測定ユニット10の構成は、図2(a)の構成と比べて、コンデンサ部CFの構成のみ異なっており、コンデンサ部CFは1つの固定容量コンデンサCfから構成されている。コンデンサCfの容量は、可変容量のコンデンサ部CFの小容量時の容量と同じとすることができる。
なお、コンデンサ部CFを可変容量とする測定ユニット10は、電池セルグループCLG(+#4、−#4)のみとしてもよく、その組合せは適宜選択できる。
本発明の一実施形態に係る電圧測定装置Aのブロック図である。 (a)は各測定ユニット10のブロック図、(b)は電圧測定回路14のブロック図である。 (a)は中性点の説明図、(b)はスイッチ回路11の寄生容量による測定誤差の説明図である。 (a)は測定誤差の測定結果を示す図、(b)はコンデンサ部CFの容量を大きくすることで測定誤差が減少した結果を示す図である。 (a)及び(b)はコンデンサ部CFの容量変更の説明図である。 CPU21が実行する処理の例を示すフローチャートである。 電池セルCLの電圧の変化とコンデンサ部CFの容量変更の例を示すタイミングチャートである。 電流センサ30を設けた場合の構成例を示すブロック図である。 CPU21が実行する処理の他の例を示すフローチャートである。 電池セルCLの電圧の変化とコンデンサ部CFの容量変更の他の例を示すタイミングチャートである。 CPU21が実行する処理の他の例を示すフローチャートである。 電池セルCLの電圧の変化とコンデンサ部CFの容量変更の他の例を示すタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態に係る電圧測定装置Bのブロック図である。 コンデンサ部CFの容量が固定の測定ユニット10のブロック図である。
符号の説明
A、B 電圧測定装置
CF コンデンサ部
Cf1、Cf2 コンデンサ
CL 電池セル
CLG 電池セルグループ
1 電池セルユニット
2 測定ユニット
10 スイッチ回路
14 電圧測定回路
20 制御ユニット

Claims (9)

  1. 直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定装置において、
    測定対象とする前記電池セルに並列接続されて充電される、容量が可変のコンデンサ部と、
    前記コンデンサ部と前記電池セルとの接続を切り替えるスイッチ回路と、
    測定対象とする前記電池セルにより充電され、前記電池セルから切り離された前記コンデンサ部の電圧を測定する電圧測定手段と、
    予め定めた条件に応じて前記コンデンサ部の容量を変更する変更手段と、
    を備えたことを特徴とする電圧測定装置。
  2. 前記変更手段は、
    前記電池セルの電圧が予め定めた下限値と上限値との範囲内の場合は、前記コンデンサ部の容量を相対的に大きくし、前記下限値を下回った場合及び前記上限値を上回った場合は、前記コンデンサ部の容量を相対的に小さくすることを特徴とする請求項1に記載の電圧測定装置。
  3. 前記電池セルユニットに入出力される電流量を測定する電流量測定手段を更に備え、
    前記変更手段は、
    前記電流量測定手段により測定された前記電流量の変化率が相対的に高い場合は前記コンデンサ部の容量を相対的に小さくし、前記電流量の変化率が相対的に小さい場合は前記コンデンサ部の容量を相対的に大きくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の電圧測定装置。
  4. 前記コンデンサ部と前記スイッチ回路とが、連続する複数の前記電池セルから構成される電池セルグループ毎に設けられ、
    前記電池セルユニットの中性点電位からの電位差が相対的に小さい前記電池セルグループに対応する前記コンデンサ部を、固定容量のコンデンサから構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電圧測定装置。
  5. 前記コンデンサ部が、
    容量の異なる複数のコンデンサと、
    前記複数のコンデンサのいずれかを、測定対象とする前記電池セルに並列接続する切替手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電圧測定装置。
  6. 前記コンデンサ部が、
    複数のコンデンサと、
    前記複数のコンデンサのうち、測定対象とする前記電池セルに並列接続するコンデンサの数を切り替える切替手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電圧測定装置。
  7. 直列接続された複数の電池セルから構成される電池セルユニットの前記電池セルの電圧を測定する電圧測定方法において、
    容量が可変のコンデンサ部の容量を、予め定めた条件に応じて設定する設定工程と、
    前記コンデンサ部を、測定対象とする前記電池セルに並列接続して充電する充電工程と、
    測定対象とする前記電池セルにより充電され、前記電池セルから切り離された前記コンデンサ部の電圧を測定する測定工程と、
    を備えたことを特徴とする電圧測定方法。
  8. 前記設定工程は、
    前記電池セルの電圧が予め定めた下限値と上限値との範囲内の場合は、前記コンデンサ部の容量を相対的に大きく設定し、前記下限値を下回った場合及び前記上限値を上回った場合は、前記コンデンサ部の容量を相対的に小さく設定することを特徴とする請求項7に記載の電圧測定方法。
  9. 前記設定工程は、
    前記電池セルユニットに入出力される電流量の変化率が相対的に高い場合は前記コンデンサ部の容量を相対的に小さく設定し、前記電流量の変化率が相対的に小さい場合は前記コンデンサ部の容量を相対的に大きく設定することを特徴とする請求項7又は8に記載の電圧測定方法。
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