JP6060804B2 - 組電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の電池セルを直列接続して構成される組電池を備え、各電池セルの電圧検出に用いられる配線の断線を検出する組電池システムに関する。
複数の充放電可能な二次電池(電池セル)が直列接続されて構成された組電池を備える組電池システムには、各電池セルの充放電状態を監視するために、セル電圧を検出する電圧検出装置が設けられており、電池セルが過充電状態となることを回避している。そのため電池セルと電圧検出装置とを接続する配線(電圧検出線)に断線異常が生じると、電池セルの電圧が正しく検出されなくなり、電池セルの過充電状態が引き起こされるおそれがある。そこで、各電池セルのセル電圧の検出結果に基づいて、配線の断線異常が検出されている。
なおセル電圧の電圧変動の影響を抑えるために、各電池セルの電圧検出線にはRC回路(ローパスフィルタ)が接続されている。また、このRC回路のコンデンサに電荷が蓄えられていると、断線検出を正確に実施できないことから、断線検出を行う際にコンデンサの電荷を放電させるものが知られている(特許文献1参照)。
具体的には、断線が生じている場合には、RC回路のコンデンサの放電を実施することにより電圧検出装置の検出電圧が減少変化し、その検出電圧が所定の判定値以下になる。これにより、断線異常であることを判定できる。ただしコンデンサ放電を実施する場合には、正常か異常かにかかわらず各電池セルの端子間電圧に影響が及び、各電池セルの電圧を適正値に維持できなくなる等の不都合が考えられる。そのため、コンデンサ放電の実施、すなわち断線検出の実施にはその実施時期に制約が必要となる。この場合、システムの起動直後や停止処理中等に限定して、断線検出が実施されることが提案されている。
特開2012−172992号公報
上述の従来技術では、システムの起動直後や停止処理中に限って断線異常を判定する構成となっており、組電池システムの通常の動作中(例えば充放電中)に断線が発生しても、その断線発生の旨を判定できないと考えられる。そのため、断線が発生した電圧検出線に接続されている電池セルが過充電の状態になることが懸念される。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は組電池システムにおける断線異常を好適に判定することができる組電池システムを提供することにある。
請求項1に記載の発明では、複数の電池セルが直列接続されて構成された組電池と、前記複数の電池セルの各電極にそれぞれ接続された電圧検出用の配線部と、前記配線部に接続され各電池セルの両電極間の電圧をセル電圧として検出する電圧検出手段と、前記配線部において、前記電池セルに並列に設けられ抵抗体とコンデンサを有してなるフィルタ回路と、前記配線部に接続され前記コンデンサの放電を可能とする放電回路と、所定時間ごとに、該所定時間よりも短い所定の放電期間で前記放電回路により前記コンデンサの放電を実施する放電制御手段と、前記放電制御手段による放電により生じる伴う前記電圧検出手段による検出電圧の変化に基づいて、前記配線部の断線異常を判定する異常判定手段と、を備えることを特徴とする。
上記発明では、電池セルの動作中に、所定の放電期間でセル電圧の変化が生じるかどうかを監視して、そのセル電圧の変化に基づいて断線異常の有無を判定する。この場合、断線異常が生じていなければ、コンデンサ放電を行っても電圧変化は生じない。これに対して、断線異常が生じていれば、コンデンサ放電に伴い電圧変化が生じる。そのため断線判定が可能である。ここでコンデンサ放電が実施される場合には、1回ごとの放電期間が限られているため、電池セルが過剰に放電されることはない。この場合、コンデンサ放電による電圧変動が抑えられるため、断線異常の判定はいつでも実施可能である。
組電池システムの説明図である。 断線検出処理のフローチャートである。 断線検出処理を説明するためのタイミングチャートである。 断線検出処理の変容例のフローチャートである。 充電率と放電周期との相関関係の説明図である。 断線検出処理の変容例を説明するためのタイミングチャートである。 断線検出処理の変容例を説明するためのタイミングチャートである。
以下、本発明に係る組電池システムの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお本実施形態の組電池システムは、周知の車両に搭載され、例えば車両の走行時に駆動モータを駆動するために放電され、回生時には駆動モータの回生電力によって充電される。
図1において、組電池システムは、組電池10、電圧検出用の配線部12、フィルタ回路13、電圧検出装置20、CPU40から構成されている。
組電池10は、例えば複数個の電池セル11が直列接続されることで構成されている。図1ではm個(B1〜Bm)の電池セル11が直列接続された例を示している。なお電池セル11は二次電池であり、リチウムイオン蓄電池、リチウムイオンポリマー蓄電池、ニッケル水素蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池等の周知のものが使用される。
配線部12は、各電池セル11の電極(符号略)と電圧検出装置20とを接続して、各電池セル11の電極の電位を、電圧検出装置20に伝達するものである。図1では配線部12は、m+1本(D1〜Dm+1)の配線を有し、各配線は各電池セル11の電極にそれぞれ接続されている。なおD1が組電池10の正極端子に接続され、Dm+1が組電池10の負極端子(接地ライン)に接続されている。
フィルタ回路13は、各電池セル11のセル電圧Vaの変動分を平滑化するものであり、抵抗体RとコンデンサCのRC回路(ローパスフィルタ)で構成されている。RC回路は各配線に個別に設けられており、抵抗体Rは各配線に介在され、コンデンサCは、一端が抵抗体Rと電圧検出装置20との間に接続され、他端がDm+1(接地ライン)に接続される。
電圧検出装置20は、マルチプレクサ21と、A/D変換器22と、放電回路23とを備えている。マルチプレクサ21は、A/D変換器22と配線部12の各配線との電気的な接続状態を切り換えるものであって、トランジスタ等の半導体スイッチで構成されている。なお図1では、2つのスイッチ21a、21bを例示している。
A/D変換器22は、A/D変換器22と電気的に接続された各配線にかかる電圧を取得する。そして電池セル11の正極側の電極と負極側の電極に接続されている2つの配線の電位差から、各電池セル11の端子間電圧(セル電圧Va)を求め、デジタル信号に変換してCPU40に出力するものである。
放電回路23は、各配線に接続されているコンデンサCの電荷を放電するための回路であり、スイッチ23aと定電流源23bとからなる直列回路(放電部)を2組備えている。具体的には、スイッチ23aがマルチプレクサ21側に接続され、定電流源23bが接地ラインに接続されている。また2組のスイッチ23aと定電流源23bのうち、一方は、A/D変換器22のプラス側の入力端子と接地ラインとに接続され、他方は、A/D変換器22のマイナス側の入力端子と接地ラインとに接続されている。放電回路23の各スイッチ23aがオンになると、A/D変換器22に電気的に接続されたコンデンサCの電荷が、定電流源23bを介して放電される。この定電流源23bによって、コンデンサCの放電時における電圧変化量(変化率)が調整される。例えば放電回路23では、2組の放電部により2つずつコンデンサCが同時に放電されるようになっている。
CPU40は、図示を略すROM、RAM等を備え、ROM等に記憶されたプログラムに従って各種制御を実施する。例えば放電制御手段として、コンデンサCの放電を制御する。また異常判定手段として、コンデンサCの放電により生じる検出電圧の変化に基づいて、配線部12の断線異常を判定する。
次に、CPU40が実行する処理の手順を示す。なお以下の処理は、CPU40の通電中に、所定の周期で繰り返し実行されるとする。
図2において、ステップS01で、電池セル11のセル電圧Vaを検出するタイミングであるか否かを判定する。例えば前回の電圧検出からの経過時間が、所定の電圧検出の周期Ta(例えばTa=100ms)に一致しているか否かによって、セル電圧Vaの検出タイミングであるかを判定する。セル電圧Vaの検出タイミングであると肯定判定した場合には、ステップS02に進み、全電池セル11に対するセル電圧Vaを検出する。具体的には、マルチプレクサ21により電圧検出対象の電池セル11を切り替えながら、全電池セル11のセル電圧Vaを1つずつ検出する。
続くステップS03では、ステップS01で取得された全電池セル11のセル電圧Vaのうち、異常判定値(閾値)Vth以下のものがあるか否かを判定する。全セル電圧Vaが閾値Vthよりも大きい場合、ステップS05に進み、配線部12に断線異常はないと判定する。一方、セル電圧Vaが閾値Vth以下の電池セル11があると判定した場合には、ステップS04に進み、配線部12に断線異常があると判定する。
一方、ステップS01で否定判定した場合には、ステップS07でコンデンサCの放電を行うタイミングか否かを判定する。例えばCPU40は、セル電圧Vaの検出処理が行われてから所定時間ΔTの経過後に、所定の放電の実施周期(放電周期)TbでコンデンサCの放電を実行する。本実施形態では、放電周期Tbは、コンデンサCの放電タイミングとセル電圧検出タイミングが一致しないように、周期Taと同じ時間に設定されている。否定判定した場合には、本処理を一旦終了する。肯定判定した場合には、ステップS08に進み、全コンデンサCに対する放電処理を行う。具体的には、マルチプレクサ21により放電対象のコンデンサCを切り換えながら、全てのコンデンサCについて放電を実施する。このとき所定の放電の実施期間(放電期間)ΔTbにおいて、放電回路23のスイッチ23aをオンにして、定電流源23bに接続されたコンデンサCの放電を、所定の放電の実施期間(放電期間)ΔTb実施する。なお放電期間ΔTbは、コンデンサCの放電周期Tbよりも短く設定されている。
次に図3に上記処理の実行例を示す。なお以下の説明において、セル電圧Vaの検出処理は周期Ta=100msで繰り返され、コンデンサCの放電処理は、セル電圧Vaの検出が行われてから所定時間ΔT=50msの経過後に、放電周期Tb(=Ta)=100msで繰り返し行われるとする。また放電が行われる放電期間ΔTb=1msとする。つまり図3では、セル電圧の検出動作とコンデンサ放電の動作が交互に実施される。また、図3には断線が生じた電池セル11のセル電圧と、断線が生じていない電池セル11のセル電圧とを示しており、断線ありの電池セル11では、時刻txで断線が生じたとしている。なお断線異常を判定するための異常判定値は、定電流源23bによるコンデンサ放電が、複数回(例えば10回)実施されることにより到達可能な値として定められているとする。
時刻t1で電圧検出タイミングとなると、各電池セル11のセル電圧Vaが検出される。ここではCPU40によって各セル電圧Vaは閾値Vthよりも大きいと判定される。時刻t2でコンデンサCが放電されるタイミングとなると、配線部12の各配線に接続されたコンデンサCの放電が放電期間ΔTb行われる。なお時刻t2では、配線部12に断線は生じておらず、コンデンサCは配線部12を介して電池セル11と電気的に接続されており、放電と同時に電池セル11によって充電される。つまり、コンデンサ放電によるセル電圧Vaの低下分は、電池セル11の充電によって吸収される。そのため、次の時刻t3の電圧検出タイミングでは、時刻t1と同程度のセル電圧Vaが検出される。
時刻txとなり、ある配線(例えば図1のD3)に断線が生じ、その後の時刻t4の放電タイミングでコンデンサ放電が行われると、断線していない配線が接続されている電池セル11(B1、B4〜Bm)のセル電圧Vaは変化しない。一方、正極側の配線に断線が生じている電池セル11(B3)のセル電圧VaはΔV低下する(低下量=ΔV)。配線に断線が生じた場合、コンデンサCと電池セル11とが電気的に切り離されるので、コンデンサ放電の際に、電池セル11による充電がされなくなるため、コンデンサ電圧が変化し、これに伴い、検出されるセル電圧Vaが変化する。
その後、時刻t5の電圧検出タイミングでセル電圧Vaが検出され、時刻t6でコンデンサ放電が繰り返される。この場合、断線していない配線が接続されている電池セル11のセル電圧Vaは、コンデンサ放電に伴う変化が生じないのに対して、断線が生じている配線が接続された電池セル11(B3)のセル電圧Vaは、コンデンサ放電が繰り返されることによって電圧ΔVずつ減少する。そして時刻t7の電圧検出タイミングで、断線が生じている配線に接続された電池セル(B3)のセル電圧Vaが、閾値Vth以下と判定されると、断線異常が検出される。
上記によれば以下の優れた効果がある。
(1)電池セル11の動作中に、所定の放電期間でコンデンサCを放電し、セル電圧Vaの変化が生じるかどうかを監視して、その電圧変化に基づいて断線異常の有無を判定する。この場合、断線異常が生じていなければ、コンデンサ放電を行っても電圧変化は生じない。これに対して、断線異常が生じていれば、コンデンサ放電に伴い電圧変化が生じる。そのため断線判定が可能である。ここでコンデンサ放電が実施される場合には、1回ごとの放電期間が限られているため、電池セルが過剰に放電されることはない。この場合、コンデンサ放電による電圧変動が抑えられるため、断線異常の判定はいつでも実施可能である。なお放電周期Tbを、電圧検出の周期Taと同じ時間とすることで、電圧検出とコンデンサ放電とのタイミングが一致することを抑制することが可能となる。
(2)断線異常を判定するための異常判定値は、コンデンサCの放電が複数回実施されることにより到達可能な値として定められており、言うなれば、コンデンサ放電の1回当たりの電圧変化量が小さめに設定されている。そのため、電池セル11が正常な場合にその電池セル11に及ぼす影響が小さく、各電池セル11における不要な電圧変動を抑制できる。
以下、別例を説明する。なお上述で説明した構成と同じ構成には同じ図番号を付して、相違点を主に説明する。
・電圧検出の周期Taに対して、放電周期Tbを2倍以上(ただし自然数倍)としてもよい。組電池10の動作制御においては、セル電圧Vaの検出に比べて、断線検出は補助的な役割を持つ。そこで、電圧検出の周期Taに対して、放電周期Tbを長く設定することによって、コンデンサ放電による電力消費を抑えつつ、断線検出を行うことができる。また、コンデンサ放電の実施周期を、A/D変換周期の2倍以上とすれば、電圧検出手段による電圧検出に対して、コンデンサ放電が行われる回数が抑えられるので、組電池の電力消費を抑えつつ断線異常を判定できる。また放電制御手段によるコンデンサCの放電周期を、電圧検出手段による電圧の検出周期のn倍(nは自然数)とすることで、電圧検出のタイミングとコンデンサ放電のタイミングとが一致することを抑制することが可能となる。
・電池セル11の充放電の状態に応じて、コンデンサCの放電周期Tb又は放電期間ΔTbを可変してもよい。つまり電池セル11の充電中は過充電となる可能性が高くなり、また断線が生じた際の影響も比較的に大きくなる。そこで電池セル11の充電中に断線異常判定する場合には、コンデンサCの放電周期Tbを短くして断線検出の頻度を高くしたり、コンデンサCの放電期間ΔTbを長くしたりすることで、電池セル11が過充電となることを回避しやすくできる。一方、電池セル11の放電中は過充電となる可能性が低くなるので、電池セル11の放電中に断線異常判定をする際には、コンデンサCの放電周期Tbを長くしたり、コンデンサの放電期間ΔTbを短くしたりすることで、コンデンサ放電に伴う電力消費を抑えることができる。
例えば、図4に断線検出処理のフローチャートの変容例において、CPU40は、ステップS07でコンデンサ放電タイミングであると判定した際に、ステップS10で電池セル11が充電中であるか否かを判定する。肯定判定した場合には、ステップS11でコンデンサCの放電周期を短く設定する(Tb1<Tb)。または放電期間を長く設定する(ΔTb1>ΔTb)。否定判定した場合には、ステップS12でコンデンサCの放電周期を長く設定する(Tb2>Tb)。または、放電期間を短く設定する(ΔTb2<Tb)。続くステップS08では、ステップS11又はステップS12のいずれかで設定された放電周期(放電期間)に基づいて、コンデンサCの放電処理を実行する。
なお電池セル11の放電中は、安定動作の維持のためにより電力消費が抑えられることが求められる。そこでステップS10で否定判定された場合に、電池セル11の放電中であるか、充放電の停止中であるかを判定して、放電中と判定された際に、さらに放電周期を長く設定する(又はさらに放電期間を短く設定する)ようにしてもよい。
・組電池10(電池セル11)の充電率(SOC)に基づいて、コンデンサCの放電周期Tb又は放電期間ΔTbを変えてもよい。電池セル11の充電率が低い場合には、断線が生じたとしても過充電状態となる可能性が比較的低い。また充電率が低い場合には、電力がより効率よく使われることが求められる。この場合には、断線異常判定の際のコンデンサCの放電周期Tbを長くしたり、放電期間ΔTbを短くしたりすることで、電力消費をより抑えることができる。一方、電池セル11の充電率が高い場合には、断線によって過充電状態となる可能性が高くなり、また過充電状態となった際の影響も比較的大きくなる。そこでこの場合には、コンデンサCの放電周期Tbを短くしたり、放電期間ΔTbを長くしたりする。これにより、断線異常判定が積極的に行われるようにすることで、電池セル11が過充電となることを回避しやすくできる。例えば図5に示される関係を用いて、充電率に基づいてコンデンサCの放電周期Tb(または放電期間ΔTb)を決定できる。
・コンデンサ放電に伴う電池セル11の電圧変化が検出された場合には、その後に行うコンデンサCの放電周期Tbを短くする又は放電期間ΔTbを長くしてもよい。例えば、図6に示されるように、電池セル11の電圧変化が、異常判定値(閾値)Vthに達する以前に、電池セル11の異常判定値よりも小さい電圧変化を判定するための仮判定値Vthaを設定する。そして電池セル11の電圧変化が仮判定値Vthaを超えることが検出された際に、その後のコンデンサの放電周期Tb2を短くする(Tb2<Tb)。ただしこの場合のコンデンサの放電周期Tb2は、コンデンサCの放電タイミングとセル電圧検出タイミングが重ならない周期とする。または、コンデンサCの放電期間ΔTbが長く設定されてもよい(ただしこの場合のコンデンサCの放電期間ΔTbがセル電圧検出タイミングに重ならない期間とする)。つまり、コンデンサ放電に伴う電池セルの電圧変化が検出された場合には、断線異常の可能性がある。この場合に、コンデンサ放電の実施期間を長くして1回当たりの放電量を増加させるか、周期を短くしてコンデンサ放電が行われる頻度を高くすることで、早期に断線異常を判定できる。なおコンデンサCの放電周期Tbを短くすることに合わせて、電圧検出の周期Taも短く設定されることで、より早期に断線異常が検出されるようにしてもよい。
・コンデンサ放電に伴うセル電圧の低下が、連続して検出された場合には、セル電圧の低下の連続回数の検出結果に基づいて、断線異常を判定できる。
・電池セル11の充電時に、セル電圧Vaの低下が繰り返し発生した際に、断線異常があると判定してもよい。
・上記ではセル電圧Vaと下限値(閾値Vth)との比較によって、断線検出を行う例を示したが、セル電圧Vaと上限値(第2閾値Vth2)との比較によって、断線異常を判定してもよい。図7に示されるように、電池セル11(例えば図1のB2)の負極側に接続されている配線(D3)が断線した場合、コンデンサ放電に伴い電池セル11(B2)のセル電圧Vaは次第に上昇する。この場合、セル電圧Vaが第2閾値Vth2以上であると判定した際に、その電池セル11の負極側に接続されている配線に断線異常があると判定してもよい。
・上記では、1回の放電期間ΔTbで全コンデンサCのコンデンサ放電が行われる例を示した。これ以外にも1回の放電期間ΔTbで、一つのコンデンサCが放電されてもよい。または電池セル11を複数のユニットから構成し、ユニット毎にコンデンサ放電の時期が切り換えられてもよい。
10…組電池、11…電池セル、13…フィルタ回路、20…電圧検出装置、22…A/D変換器、23…放電回路、40…CPU。

Claims (9)

  1. 複数の電池セル(11)が直列接続されて構成された組電池(10)と、
    前記複数の電池セルの各電極にそれぞれ接続された電圧検出用の配線部(12)と、
    前記配線部に接続され各電池セルの両電極間の電圧をセル電圧として検出する電圧検出手段(20)と、
    前記配線部において前記電池セルに並列に設けられ抵抗体とコンデンサを有してなるフィルタ回路(13)と、
    前記配線部に接続され前記コンデンサの放電を可能とする放電回路(23)と、
    所定時間ごとに、該所定時間よりも短い所定の放電期間で前記放電回路により前記コンデンサの放電を実施する放電制御手段(40)と、
    前記コンデンサの放電により前記電圧検出手段による検出電圧が変化する場合に、その変化に基づいて前記配線部の断線異常を判定する異常判定手段(40)と、を備え
    前記放電制御手段は、前記電池セルの充放電の状態に応じて前記放電の周期または期間を可変とすることを特徴とする組電池システム。
  2. 前記放電制御手段は、前記電池セルの充電率に基づいて、前記放電の周期又は期間を可変にする請求項に記載の組電池システム。
  3. 複数の電池セル(11)が直列接続されて構成された組電池(10)と、
    前記複数の電池セルの各電極にそれぞれ接続された電圧検出用の配線部(12)と、
    前記配線部に接続され各電池セルの両電極間の電圧をセル電圧として検出する電圧検出手段(20)と、
    前記配線部において前記電池セルに並列に設けられ抵抗体とコンデンサを有してなるフィルタ回路(13)と、
    前記配線部に接続され前記コンデンサの放電を可能とする放電回路(23)と、
    所定時間ごとに、該所定時間よりも短い所定の放電期間で前記放電回路により前記コンデンサの放電を実施する放電制御手段(40)と、
    前記コンデンサの放電により前記電圧検出手段による検出電圧が変化する場合に、その変化に基づいて前記配線部の断線異常を判定する異常判定手段(40)と、を備え、
    前記放電制御手段は、前記電池セルの充電率に基づいて、前記放電の周期又は期間を可変にすることを特徴とする組電池システム。
  4. 前記異常判定手段は、前記コンデンサの放電により変化した前記検出電圧が所定の異常判定値を超えた場合に、前記配線部に断線異常が生じていると判定するものであり、
    前記異常判定値は、前記放電制御手段による前記コンデンサの放電が複数回実施されることにより到達可能な値として定められている請求項1〜3のいずれか1項に記載の組電池システム。
  5. 前記配線部に断線異常が生じている場合において前記検出電圧が前記異常判定値に達する以前に、前記検出電圧が、前記異常判定値よりも小さい電圧変化を判定するための仮判定値に達したことを判定する仮判定手段(40)を備え、
    前記放電制御手段は、前記検出電圧が前記仮判定値に達したと判定された後に、前記コンデンサの放電の実施期間を長くするまたは前記コンデンサの放電の周期を短くする請求項に記載の組電池システム。
  6. 複数の電池セル(11)が直列接続されて構成された組電池(10)と、
    前記複数の電池セルの各電極にそれぞれ接続された電圧検出用の配線部(12)と、
    前記配線部に接続され各電池セルの両電極間の電圧をセル電圧として検出する電圧検出手段(20)と、
    前記配線部において前記電池セルに並列に設けられ抵抗体とコンデンサを有してなるフィルタ回路(13)と、
    前記配線部に接続され前記コンデンサの放電を可能とする放電回路(23)と、
    所定時間ごとに、該所定時間よりも短い所定の放電期間で前記放電回路により前記コンデンサの放電を実施する放電制御手段(40)と、
    前記コンデンサの放電により前記電圧検出手段による検出電圧が変化する場合に、その変化に基づいて前記配線部の断線異常を判定する異常判定手段(40)と、を備え、
    前記異常判定手段は、前記コンデンサの放電により変化した前記検出電圧が所定の異常判定値を超えた場合に、前記配線部に断線異常が生じていると判定するものであり、
    前記異常判定値は、前記放電制御手段による前記コンデンサの放電が複数回実施されることにより到達可能な値として定められており、
    前記配線部に断線異常が生じている場合において前記検出電圧が前記異常判定値に達する以前に、前記検出電圧が、前記異常判定値よりも小さい電圧変化を判定するための仮判定値に達したことを判定する仮判定手段(40)を備え、
    前記放電制御手段は、前記検出電圧が前記仮判定値に達したと判定された後に、前記コンデンサの放電の実施期間を長くするまたは前記コンデンサの放電の周期を短くすることを特徴とする組電池システム。
  7. 前記異常判定手段は、前記所定時間を1周期として実施される前記コンデンサの放電に際し、複数回の前記コンデンサの放電で連続して前記検出電圧の変化が生じる場合に、前記配線部に断線異常が生じていると判定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の組電池システム。
  8. 複数の電池セル(11)が直列接続されて構成された組電池(10)と、
    前記複数の電池セルの各電極にそれぞれ接続された電圧検出用の配線部(12)と、
    前記配線部に接続され各電池セルの両電極間の電圧をセル電圧として検出する電圧検出手段(20)と、
    前記配線部において前記電池セルに並列に設けられ抵抗体とコンデンサを有してなるフィルタ回路(13)と、
    前記配線部に接続され前記コンデンサの放電を可能とする放電回路(23)と、
    所定時間ごとに、該所定時間よりも短い所定の放電期間で前記放電回路により前記コンデンサの放電を実施する放電制御手段(40)と、
    前記コンデンサの放電により前記電圧検出手段による検出電圧が変化する場合に、その変化に基づいて前記配線部の断線異常を判定する異常判定手段(40)と、を備え、
    前記異常判定手段は、前記所定時間を1周期として実施される前記コンデンサの放電に際し、複数回の前記コンデンサの放電で連続して前記検出電圧の変化が生じる場合に、前記配線部に断線異常が生じていると判定することを特徴とする組電池システム。
  9. 前記電圧検出手段は、所定の検出周期で前記セル電圧を検出しかつA/D変換するA/D変換手段(22)を有しており、
    前記放電制御手段は、前記検出周期に対してn倍(nは自然数)の周期で前記放電を実施する請求項1〜8のいずれか1項に記載の組電池システム。
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