JP2010060323A - 自動車の電池セルユニットの地絡検出方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の電池セルCLを直列接続した電池セルユニット1において、専用の絶縁抵抗検知センサなどを組み込まなくても地絡を検出できるようにする。
【解決手段】電池セルCLに容量可変のコンデンサ部CFを並列接続して充電する第1工程と、コンデンサ部CFの電圧を電池セルCLから切り離した状態で測定する第2工程と、コンデンサ部CFの容量を第1容量と第2容量とに変更する第3工程と、第1、第2のそれぞれの容量についての電圧測定結果を比較して、グラウンド電位にある電池セルCLを特定する第4工程と、特定した電池セルが、池セルユニット1における接続順の中央の電池セルCLでないときに、地絡が発生していると判定する第5工程と、を備える。
【選択図】 図8
【解決手段】電池セルCLに容量可変のコンデンサ部CFを並列接続して充電する第1工程と、コンデンサ部CFの電圧を電池セルCLから切り離した状態で測定する第2工程と、コンデンサ部CFの容量を第1容量と第2容量とに変更する第3工程と、第1、第2のそれぞれの容量についての電圧測定結果を比較して、グラウンド電位にある電池セルCLを特定する第4工程と、特定した電池セルが、池セルユニット1における接続順の中央の電池セルCLでないときに、地絡が発生していると判定する第5工程と、を備える。
【選択図】 図8
Description
本発明は、直列接続された複数の電池セルの地絡を検出するための技術に関する。
従来より、電気自動車やハイブリッド自動車等においては、電動モータの電源として、複数の電池セルを直列接続した電池セルユニットが用いられている。このユニットは所謂高電圧系であり、車体から切り離したフローティング電源として利用されるとともに、その地絡を検出するためのシステムが付設されている。
例えば特許文献1に記載の絶縁劣化判定システムは、各電池セルの絶縁状態を検知する絶縁抵抗検知センサを備えており、このセンサからの信号に基づいて、電池セルユニットの車載状態で地絡箇所を特定できるようになっている。
特開2007−147364号公報
しかし、前記従来例のシステムように専用の絶縁抵抗検知センサを備えると、高コストにならざるを得ないし、このセンサが故障した場合には地絡が検出不能になってしまうという問題もある。
そこで本発明者は、電池セルユニットに付設する電圧測定装置に着目した。すなわち、複数の電池セルを直列接続した電池セルユニットにおいては、個体ばらつき等に起因して電池セル間で充放電の偏りが起こり得るが、電池セルは過充電或いは過放電となるとその劣化が生じ易いという問題があので、全ての電池セルについてその電圧を測定し、各電池セル間の蓄電量を調整することが提案されている。
そして、本発明者は、そうした電圧測定装置による各電池セルの電圧の測定結果を利用すれば、地絡が発生しているか否か判定できると考えた。すなわち、フローティングされる高電圧系においては物理的な原理から、電池セルユニットにおける接続順の中央部位が中性点になり、通常はグラウンド電位になるところ、仮に地絡が発生していればこの地絡部位がグラウンド電位になるからである。
斯かる点に鑑みて本発明の目的は、電圧測定装置による測定結果を利用して、新たに専用のセンサを組み込まなくても電池セルユニットの地絡を検出できるようにすることにある。
前記の目的を達成するために本発明では、フライングキャパシタ方式の電圧測定装置を利用する。まず、フライングキャパシタ方式について説明すると、これは、スイッチ回路によって、コンデンサ(キャパシタ)と測定対象とする電池セルとを並列接続して充電し、両者を切り離した後、コンデンサの電圧を測定することで測定対象とする電池セルの電圧を測定するものである。
こうしてスイッチ回路によって電池セルとコンデンサとを接続して充電する場合、そのスイッチ回路に存在する寄生容量によって、コンデンサの測定電圧と電池セルの実電圧との間に誤差が生じる。そして、この測定誤差は、図4(a)に一例を示すように、電池セルユニットにおいて接続順に中性点から離れる程、大きくなるものであるから、各電池セルの電圧測定結果から各々の測定誤差の大きさを求めれば、これによりグラウンド電位部を特定することができる。
ここで、本発明者は、前記のような測定誤差を補正するためのシステムを発明して先に特許出願をしている(特願2008−130090号)。この発明では、前記測定誤差の大きさがコンデンサの容量によっても影響を受けることに着目し、コンデンサの容量を大小、変化させて各々電池セルの電圧を測定した上で、この電圧の測定結果を比較することにより、予め測定誤差の補正条件を設定しておく。そして、通常はコンデンサの容量を小さくして短時間で測定を行い、その結果を前記の補正条件によって補正するようにしている。
そして、先願に係る発明のように電池セルユニットの各電池セルについての測定誤差の大きさが分かれば、これによりグラウンド電位部を特定することができるから、これに基づいて、すなわち、グラウンド電位部が電池セルユニットにおける接続順の中央部位にあれば、地絡は発生しておらず、一方、中央部位以外にあれば、この部位において地絡が発生している、と判定することができる。
よって、本願の請求項1の発明は、直列接続された複数の電池セルから構成されるとともに、車体とは絶縁されている自動車の電池セルユニットの地絡検出方法が対象である。この方法は、前記電池セルに容量が可変のコンデンサ部を並列接続して充電する第1工程と、この第1工程にて充電したコンデンサ部の電圧を、電池セルから切り離した状態で測定する第2工程と、前記コンデンサ部の容量を所定の第1容量とそれよりも小さな第2容量とのいずれかに変更する第3工程と、前記第1容量、第2容量のそれぞれについての前記第1、第2工程による電圧の測定結果を比較することで、グラウンド電位にある電池セルを特定する第4工程と、この第4工程にて特定した電池セルが、前記電池セルユニットにおける接続順の中央の電池セルでないときに、地絡が発生していると判定する第5工程と、を備えている。
この方法によると、まず、第1〜第3工程によって、電池セルユニットの複数の電池セルにそれぞれ、第1、第2容量とされたコンデンサ部が並列接続されて充電され(第1工程)、その後、電池セルから切り離した状態でコンデンサ部の電圧が測定される(第2工程)。そして、第1容量、第2容量のそれぞれについての電圧の測定結果を比較することで、上述したように測定誤差の大きさからグラウンド電位にある電池セルが特定され(第4工程)、この電池セルが、電池セルユニットにおける接続順の中央の電池セルでないときに、地絡が発生していると判定される(第5工程)。
したがって、電池セルユニットに新たに専用のセンサを組み込まなくても、地絡を検出することができ、無用なコストの上昇を阻止できるとともに、そうした専用のセンサと共に設ければ、このセンサの故障時にも地絡が検出できるようになり、フェールセーフが図られる。
尚、グラウンド電位にある電池セルとは必ずしも1つではなく、特定したグラウンド電位部を挟んで隣接する2つの電池セルの場合もあるし、同様に、電池セルユニットにおける接続順の中央の電池セルというのも、電池セルの総数が偶数の場合は中央の2つの電池セルを指す。この場合、2つの電池セルのうちのいずれかが一致していれば、グラウンド電位にある電池セルが中央の電池セルであるとみなしてよい。
好ましくは、直列接続された複数の電池セルからなるセルグループをさらに複数、直列接続して電池セルユニットを構成し、第4工程ではグラウンド電位にあるセルグループを特定するとともに、第5工程では、電池セルユニットにおける中央の電池セルが前記セルグループに含まれていないときに、このセルグループにおいて地絡が発生していると判定する(請求項2)。
こうすれば、グラウンド電位部の検出精度はあまり高くなくても、地絡の発生しているセルグループを特定することができるから、地絡への対処が容易に行える。
また、第1、第2及び第3工程を、電池セルユニットにおける全ての電池セルについて行うのではなく、中央の電池セルから接続順に所定数の範囲内の電池セルのみについて行うようにすれば、地絡の検出に要する時間の短縮が図られる(請求項3)。
さらに、コンデンサ部の容量を第1容量よりも小さく第2容量よりも大きな第3容量に変更する第6工程と、前記第2容量、第3容量のそれぞれについての第1、第2工程による電圧の測定結果を比較することで、グラウンド電位にある電池セルを特定する第7工程と、を備えて、前記した第3、第4工程は、前記第7工程にてグラウンド電位にある電池セルを特定できなかったときに行うようにしてもよい(請求項4)。
そうすると、第3容量が第2容量に比べて小さいことから、この第3容量での電圧の測定時間が相対的に短くなり、地絡の検出に要する時間の短縮化が図られる。また、そうした場合に測定誤差の大きさがばらついてしまい、グラウンド電位部の特定が難しいようであれば第3、第4工程を行い、時間は掛かっても正確な地絡の検出が行える。
見方を変えれば、本発明は、直列接続された複数の電池セルから構成されるとともに、車体とは絶縁されている電池セルユニットの地絡を検出する装置が対象であり、この地絡検出装置は、測定対象とする前記電池セルに並列接続されて充電される、容量が可変のコンデンサ部と、このコンデンサ部と前記電池セルとの接続を切り替えるスイッチ回路と、測定対象とする前記電池セルにより前記コンデンサ部を充電した後、その電池セルから切り離した状態で前記コンデンサ部の電圧を測定する電圧測定手段と、前記コンデンサ部の容量を所定の第1容量とそれよりも小さな第2容量とのいずれかに変更する変更手段と、前記第1容量、第2容量のそれぞれについての前記電圧測定手段による測定結果を比較することで、グラウンド電位にある電池セルを特定するグラウンド電位特定手段と、このグラウンド電位特定手段によって特定された電池セルが、前記電池セルユニットにおける接続順の中央の電池セルでないときに、地絡が発生していると判定する地絡判定手段と、を備えるものである。
斯かる構成の地絡検出装置によると、前記した請求項1の発明に係る地絡検出方法が容易に実行できる。
前記の地絡検出装置においても、上述した請求項2の発明と同様に電池セルユニットは、直列接続された複数の電池セルからなるセルグループを複数、直列接続して構成するのが好ましく、この場合にグラウンド電位特定手段は、グラウンド電位にあるセルグループを特定するようにし、地絡判定手段は、電池セルユニットにおける中央の電池セルが前記セルグループに含まれていないときに、このセルグループにおいて地絡が発生していると判定するようにすればよい(請求項6)。
また、上述の請求項3の発明と同様に、測定対象とする電池セルは、電池セルユニットにおける中央の電池セルから接続順に所定数の範囲内の電池セルのみとするのがよい(請求項7)。
さらに、上述の請求項4の発明と同様に変更手段は、コンデンサ部の容量を、第1容量よりも小さく第2容量よりも大きな第3容量にも変更可能なものとし、グラウンド電位特定手段は、前記第2容量、第3容量のそれぞれについての電圧測定手段による測定結果を比較することで、グラウンド電位にある電池セルを特定し、この特定ができなかったときには、第1容量、第2容量のそれぞれについての前記電圧測定手段による測定結果を比較することで、グラウンド電位にある電池セルを特定するものとすればよい(請求項8)。
以上、説明したように、本発明に係る自動車の電池セルユニットの地絡検出方法等によると、車体から切り離したフローティング電源として利用される電池セルユニットに付設したフライングキャパシタ方式の電圧測定装置を利用して、これによる各電池セルの電圧測定結果に基づいて地絡を検出することができるので、新たに専用のセンサを組み込む必要がなく、高コスト化を防止することができる。また、そうしたセンサと共に設ければ、このセンサが故障したときのフェールセーフが図られる。
<全体の構成>
図1は、本発明に係る電圧測定装置A(地絡検出装置)の一例を示すブロック図であり、この電圧測定装置Aは、複数の測定ユニット10と、制御ユニット20と、を備え、電池セルユニット1を構成する個々の電池セルCLの電圧を測定する。電池セルCLは、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池等の充電可能な二次電池であり、直列接続されて電池セルユニット1を構成している。本実施形態の場合、各電池セルCLは同じ電池セルである場合を想定している。
図1は、本発明に係る電圧測定装置A(地絡検出装置)の一例を示すブロック図であり、この電圧測定装置Aは、複数の測定ユニット10と、制御ユニット20と、を備え、電池セルユニット1を構成する個々の電池セルCLの電圧を測定する。電池セルCLは、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池等の充電可能な二次電池であり、直列接続されて電池セルユニット1を構成している。本実施形態の場合、各電池セルCLは同じ電池セルである場合を想定している。
電池セルCLは、連続する複数の電池セルから構成される電池セルグループCLGにグループ分けされている。本実施形態の場合、電池セルCLは、+#1〜+#4及び−#1〜−#4まで合計8つの電池セルグループCLGにグループ分けされているが、そのグループ数は任意に設定できる。本実施形態の場合、各電池セルグループCLGは同数の電池セルCLを有しており、電池セルCL1〜CLkまでのk個の電池セルCLを有している。
本実施形態の場合、電池セルユニット1は、フローティング電源として利用されることを想定しており、その中性点NPの電位が、電池セルユニット1の両端子間電位差の中間電位(電池セルグループCLG(+#1)と電池セルグループCLG(−#1)との接続点)である場合を想定している。以下に、中性点NPについて図3(a)を参照して説明する。
図3(a)において、電池セルユニット1はインバータ2により充放電される電源として利用されており、これらがハイブリッド自動車、電気自動車に適用される場合を想定している。コンデンサC0は、電池セルユニット1の各端子とインバータ2とを接続する送電線に一方端子が接続され、他方端子が車体に接地されたノイズ除去等を目的としたコンデンサであり、互いに容量が等しい場合を想定している。
図3(a)において、電池セルユニット1の両端子間の電位差をE、+側端子の電位をVとすると、−側端子の電位はV−Eとなる。この系のエネルギーWは、
W=1/2・C0・(V2+(V−E)2)
であり、エネルギー最小の原理から、
dW/dV=2・C0・V−C0・E=0
である。すなわち、V=1/2・E、V−E=−1/2・Eでエネルギーが最小であり、中性点電位は、電池セルユニット1の中間電位、即ちグラウンド電位となる。なお、コンデンサC0が互いに異なる容量を持つ場合は、中性点電位も異なるものとなるが、同様の考え方により特定することができる。尤も、通常は送電線に接続されるコンデンサの容量は等しい。
W=1/2・C0・(V2+(V−E)2)
であり、エネルギー最小の原理から、
dW/dV=2・C0・V−C0・E=0
である。すなわち、V=1/2・E、V−E=−1/2・Eでエネルギーが最小であり、中性点電位は、電池セルユニット1の中間電位、即ちグラウンド電位となる。なお、コンデンサC0が互いに異なる容量を持つ場合は、中性点電位も異なるものとなるが、同様の考え方により特定することができる。尤も、通常は送電線に接続されるコンデンサの容量は等しい。
図1に戻り、測定ユニット10は、各電池セルグループCLG毎に、本実施形態の場合8つ設けられており、それぞれフライングキャパシタとなる容量が可変のコンデンサ部CFが設けられている。本実施形態では、電池セルグループCLG毎に測定ユニット10を設ける構成としたが、1つの測定ユニット10で全ての電池セルCLの電圧を測定するように構成することも可能である。尤も、電池セルグループCLG毎に測定ユニット10を設けることで、各電池セルグループCLG毎に並列的に電池セルCLの電圧測定ができ、処理時間を短縮できる。
なお、特定の電池セルグループCLGに対応する測定ユニット10或いはコンデンサ部CFを指す場合は、添え字を付して特定することにし、例えば、電池セルグループCLG(+#1)に対応する測定ユニット10、コンデンサ部CFを指す場合は、測定ユニット10(+#1)、コンデンサ部CF(+#1)と、表記する。
図2(a)は各測定ユニット10のブロック図である。測定ユニット10は、スイッチ回路11と、上記の通りフライングキャパシタとなるコンデンサ部CFと、スイッチ回路12と、スイッチ回路13と、電圧測定回路14と、を備える。なお、同図において抵抗素子は図示を省略している。また、本実施形態の場合、電圧測定回路14を各測定ユニット10に設けたが、全ての測定ユニット10について共通に1つのみ設けるか、或いは、複数の測定ユニット10毎に1つずつ設け、スイッチ回路により切り替えて接続するようにしてもよい。但し、電圧測定回路14を各測定ユニット10に設けることで、各電池セルグループCLG毎に並列的に電池セルCLの電圧測定ができ、処理時間を短縮できる。
スイッチ回路11は、サンプリングスイッチとして機能するものであり、各電池セルCLの接続点、及び、電池セルCL1の+側と、電池セルCLkの−側と、にそれぞれ1つずつスイッチ素子が配されている。スイッチ回路11は、各スイッチ素子のON・OFFにより、電池セルCL1乃至CLkのうち、電圧の測定対象とするいずれかの電池セルCLをコンデンサ部CFに切り替えて並列接続する。例えば、電池セルCL1を測定対象とする場合は、同図最上段のスイッチ素子と、2段目のスイッチ素子とをONにし、他のスイッチ素子はOFFとする。また、例えば、電池セルCL2を測定対象とする場合は同図2段目のスイッチ素子と、3段目のスイッチ素子とをONにし、他のスイッチ素子はOFFとする。
なお、添え字が奇数の電池セルCLをコンデンサ部CFに並列接続する場合と、添え字が偶数の電池セルCLをコンデンサ部CFに並列接続する場合とでは、コンデンサ部CFの両端子の正負が反転することになる。
コンデンサ部CFは、互いに並列関係にある固定容量のコンデンサCf1及びコンデンサCf2と、コンデンサCf1及びコンデンサCf2とにそれぞれ直列接続された2つのスイッチ素子を有するスイッチ回路SWと、を備える。コンデンサCf1とコンデンサCf2との容量は互いに異なっており、例えば、コンデンサCf1の容量<コンデンサCf2の容量である。本実施形態ではこのような構成によりコンデンサ部CFの容量を可変とする。
図5(a)はコンデンサ部CFの容量変更の説明図である。同図の例では、スイッチ回路SWにより、コンデンサCf1とコンデンサCf2とのいずれかを測定対象とする電池セルCLに切り替えて並列接続する。図5(a)の左側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子をONにし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をOFFとしている。したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf1が並列接続され、コンデンサCf1がフライングキャパシタとして機能する。図5(a)の右側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子をOFFにし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をONとしている。したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf2が並列接続され、コンデンサCf2がフライングキャパシタとして機能する。このような構成により、本実施形態では、コンデンサ部CFの容量を可変とすることができる。
なお、複数のコンデンサCf1及びCf2のうち、測定対象とする電池セルCLに並列接続するコンデンサの数を切り替えることで、コンデンサ部CFの容量を可変とすることもできる。図5(b)は、この場合のコンデンサ部CFの容量変更の説明図である。
図5(b)の例では、スイッチ回路SWにより、コンデンサCf1のみを測定対象とする電池セルCLに並列接続する場合と、コンデンサCf1及びCf2の双方を測定対象とする電池セルCLに並列接続する場合とで、接続関係を切り替える。図5(b)の左側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子をONにし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をOFFとしている。したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf1が並列接続され、コンデンサCf1がフライングキャパシタとして機能する。図5(b)の右側の図では、コンデンサCf1側のスイッチ素子及びコンデンサCf2側のスイッチ素子の双方をONとしている。
したがって、測定対象とする電池セルCLにはコンデンサCf1及びCf2が並列接続され、コンデンサCf1及びCf2の双方がフライングキャパシタとして機能する。この場合の容量は、コンデンサCf1及びCf2の容量を足した容量となる。このような構成でも、コンデンサ部CFの容量を可変とすることができ、この構成の場合は、コンデンサCf1及びコンデンサCf2として、互いに容量が同じコンデンサを用いることができる。
図5(a)及び(b)のいずれの構成の場合も、比較的簡易な構成でコンデンサ部CFの容量を可変とすることができる。なお、上記の各例では、コンデンサ部CFのコンデンサの数を2つとしたが、3以上としてもよく、この場合、スイッチ素子をそれぞれ設けることでコンデンサ部CFの容量を3以上に切り替えられるが、実用上は2種類に切り替えられれば足りる。
図2(a)に戻り、スイッチ回路12は、トランスファスイッチとして機能するものであり、コンデンサ部CFの両端子と、電圧測定回路の2つの入力端子の断続を行う。スイッチ回路13は、リセットスイッチとして機能するものであり、コンデンサ部CFの両端子間の断続を行い、コンデンサ部CFを放電する場合にONにされる。
図2(b)は電圧測定回路14のブロック図である。電圧測定回路14はオペアンプ15と、A/D変換器16とを備える。オペアンプ15の2つの入力端子には、それぞれ、コンデンサ部CFの一方端子、他方端子が接続され、オペアンプ15はその電位差を増幅して出力する差動増幅回路を構成している。A/D変換器16はオペアンプ15から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。
次に、係る構成からなる測定ユニット10による電池セルCLの電圧の測定動作について説明する。まず、スイッチ回路SWにより、コンデンサ部CFの容量がセットされ、スイッチ回路11乃至13が全てOFFとされる。スイッチ回路11により、測定対象とする1つの電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、コンデンサ部CFの容量に応じてコンデンサ部CFが満充電される時間、維持される。次に、スイッチ回路11により、測定対象とする電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離し、その後、スイッチ回路12をONとして、オペアンプ15の2つの入力端子とコンデンサ部CFの両端子間を接続する。これにより、オペアンプ15からは、コンデンサ部CFの電位差に応じたアナログ信号が出力され、A/D変換器16は、これをデジタル信号に変換して保持し、制御ユニット20へ出力することになる。
次に、スイッチ回路12をOFFとしてコンデンサ部CFとオペアンプ15とを切り離し、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13はコンデンサ部CFの容量に応じた時間だけONにされ、コンデンサ部CFを完全に放電する。その後、スイッチ回路13をOFFとする。以降、測定対象とする電池セルCLを代えて同様の手順により、順次各電池セルCLの電圧を測定することになる。
次に、図1に戻り、制御ユニット20について説明する。制御ユニット20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、I/F(インターフェース)24とを備える。CPU21はROM22に記憶された制御プログラムを実行して、各測定ユニット10を制御する。RAM23には一時的なデータが記憶され、例えば、各電池セルCLの電圧の測定結果が電池セルCL毎に記憶される。なお、ROM22及びRAM23としては他の記憶手段でもよい。
I/F24には、スイッチ回路11乃至13及びSW、A/D変換器16が接続され、CPU21は、これらを制御し、また、A/D変換器16から出力される測定結果を取得することができる。
<測定誤差>
次に、測定誤差について説明する。本実施形態の電圧測定装置Aのように、スイッチ回路11により電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続切り替えを行う構成の場合、スイッチ回路11の各スイッチ素子に存する寄生容量の影響により測定誤差が生じる。本発明者は、この測定誤差が、中性点電位NPからの電位差が大きい電池セルCL程大きくなることを見出した。
次に、測定誤差について説明する。本実施形態の電圧測定装置Aのように、スイッチ回路11により電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続切り替えを行う構成の場合、スイッチ回路11の各スイッチ素子に存する寄生容量の影響により測定誤差が生じる。本発明者は、この測定誤差が、中性点電位NPからの電位差が大きい電池セルCL程大きくなることを見出した。
図4(a)は測定誤差の測定結果を示す図である。測定誤差は、実験により、電圧測定装置Aと同様な構成の電圧測定装置において、コンデンサ部CFを1μFの固定容量として各電池セルCLの電圧を測定する一方、別の測定装置によりスイッチ回路11を介さずに各電池セルCLの電圧を測定し、両者の差分をとったものである。
同図において、測定誤差は、各電池セル毎に示しており、中性点からの電位差が大きい電池セル程、換言すれば、電池セルユニット1における接続順に中性点から離れる程、誤差が大きくなっていることが分かる。このように中性点電位NPからの電位差が大きい電池セルCL程、測定誤差が大きくなる理由は、以下の通りである。
図3(b)はスイッチ回路11の寄生容量による測定誤差の説明図である。同図に示すように、測定対象の電池セルCL1の実電圧をVcl、電池セルCL1の中性点NPからの電位をE1とおき、スイッチ回路11の寄生容量をCsとおくと、コンデンサ部CF(容量Cf)の測定電圧Vは、
V=1/Cf×(Cf・Vcl+・Cs・E1)
である。ここで、ΔV=Vcl−Vとして、式を変形すると、
ΔV=Cs/Cf×E1
である。ΔVは測定誤差を示し、したがって、電位E1が大きいほど、測定誤差が大きくなることになる。また、寄生容量Csに対して、コンデンサ部CFの容量が大きい程、測定誤差が小さくなることも分かる。
V=1/Cf×(Cf・Vcl+・Cs・E1)
である。ここで、ΔV=Vcl−Vとして、式を変形すると、
ΔV=Cs/Cf×E1
である。ΔVは測定誤差を示し、したがって、電位E1が大きいほど、測定誤差が大きくなることになる。また、寄生容量Csに対して、コンデンサ部CFの容量が大きい程、測定誤差が小さくなることも分かる。
図4(b)はコンデンサ部CFの容量を大きくすることで測定誤差が減少した結果を示す図である。同図の例は、コンデンサ部CFの容量を10μFの固定容量に、つまり、図4(a)の実験の場合よりも10倍の容量のコンデンサを用いて同様の実験を行った結果である。中性点からの電位差に関わらず、測定誤差が著しく小さいことが分かる。
<測定誤差の補正>
上記の通り、測定誤差はコンデンサ部CFの容量を大きくすれば、測定誤差を小さくすることができる。しかし、コンデンサ部CFの容量を大きくすると、充電(及び放電)に要する時間も長くなる。したがって、単位時間あたりの電池セルCLの個数が少なくなってしまい、電池セルCLの急激な電圧変化に対応できない場合が生じ得る。
上記の通り、測定誤差はコンデンサ部CFの容量を大きくすれば、測定誤差を小さくすることができる。しかし、コンデンサ部CFの容量を大きくすると、充電(及び放電)に要する時間も長くなる。したがって、単位時間あたりの電池セルCLの個数が少なくなってしまい、電池セルCLの急激な電圧変化に対応できない場合が生じ得る。
そこで、本実施形態では、上記の通りコンデンサ部CFの容量を可変とし、コンデンサ部CFの容量を相対的に大容量と小容量とで変えて電池セルCLの電圧を一旦測定し、測定誤差を補正するための補正条件を設定する。この補正条件は、コンデンサ部CFを相対的に小容量とした場合の測定結果の補正に用いる。この小容量での電圧の測定は、測定時間の短時間化が図れ、また、補正条件によりその測定結果を補正することで、より高い精度の測定結果が得られる。補正条件の設定は、コンデンサ部CFの容量を変更することにより行うので、簡易に行うことができ、しかも電池セルCL毎に補正条件を設定できるので、各電池セルCLに適した誤差補正を行うことができる。
以下、コンデンサ部CFの容量を変更して補正条件を設定し、電池セルCLの電圧を測定する制御手順について説明する。図6は、CPU21が実行する処理の例を示すフローチャートであり、S1乃至S11は、補正条件の設定に関する処理である。S12は、後述する地絡検出の処理であり、S13乃至S18は、電池セルCLの電圧を測定する処理である。図6の処理は、各測定ユニット10毎に並列的に実行することができ、図6は1つの測定ユニット10についての処理を例示している。
まず、S1では、補正条件設定条件が成立したか否かを判定し、該当する場合はS2へ進み、該当しない場合はS13へ進む。本実施形態では、予め定めた補正条件設定条件が成立した場合にのみ、補正条件を設定し、以降の電池セルCLの電圧測定においてこの補正条件を用いる。
この補正条件設定条件は、電池セルCLの電圧測定を開始するときであって、電池セルユニット1に入出力される電流量がゼロである場合が好ましい。電池セルユニット1がハイブリッド自動車や電気自動車といった車両に搭載される電池ユニットであって、電圧測定装置Aを車載の装置として用いる場合、補正条件設定条件は、車両のイグニッションON直後であって、電池セルユニット1に入出力される電流量がゼロである場合が望ましい。車両の始動時に補正条件を設定することで、使用による劣化等に起因する電気素子の特性の変化に対応して補正条件を設定することができる。また、補正条件の設定にあたっては、コンデンサ部CFの容量を変えて電池セルCLの電圧を2回測定するため、各回の測定で電池セルCLの電圧が変動しないことが望ましいところ、電池セルCLの電圧の変化が略無い状態で補正条件を設定でき、より精度の高い誤差補正を行うことができる。
電池セルユニット1に入出力される電流量は電流センサを設けて測定することができる。図7は電流センサ30を設けた場合の構成例を示すブロック図である。電流センサ30は、電池セルユニット1とインバータ2との間の送電線に設けられ、送電線を流れる電流を測定することで、電池セルユニット1に入出力される電流量を測定する。
S2では、スイッチ回路11乃至13が全てOFFとされた後、コンデンサ部CFの容量を小容量にセットする。具体的には、図4(a)の左側に示すように、スイッチ回路SWにより、相対的に小容量のコンデンサCf1側のスイッチ素子をONとし、コンデンサCf2側のスイッチ素子をOFFとする。
S3では、スイッチ回路11により、補正条件を設定する1つの電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、コンデンサ部CFの現在の容量に応じてコンデンサ部CFが満充電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが満充電される。その後、スイッチ回路11により、補正条件を設定する電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離す。
S4では、スイッチ回路12をONとして電圧測定回路14によりコンデンサ部CFの電圧を測定する。CPU21は測定結果をA/D変換器16から取得し、補正条件設定の対象とした電池セルCLと対応づけて、かつ、小容量時の測定結果としてRAM23に保存する。S5では、スイッチ回路12をOFFとし、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13は、コンデンサ部CFの現在の容量に応じてコンデンサ部CFが完全に放電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが完全に放電される。その後、スイッチ回路13をOFFにする。
S6では、コンデンサ部CFの容量を大容量にセットする。具体的には、図4(a)の右側に示すように、スイッチ回路SWにより、相対的に大容量のコンデンサCf2側のスイッチ素子をONとし、コンデンサCf1側のスイッチ素子をOFFとする。
S7では、スイッチ回路11により、S3で補正条件を設定する対象とした電池セルCLと同じ電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、コンデンサ部CFの現在の容量に応じてコンデンサ部CFが満充電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが満充電される。その後、スイッチ回路11により、補正条件を設定する電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離す。
S8では、スイッチ回路12をONとして電圧測定回路14によりコンデンサ部CFの電圧を測定する。CPU21は測定結果をA/D変換器16から取得し、補正条件設定の対象とした電池セルCLと対応づけて、かつ、大容量時の測定結果としてRAM23に保存する。S9では、スイッチ回路12をOFFとし、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13は、コンデンサ部CFの現在の容量に応じてコンデンサ部CFが完全に放電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが完全に放電される。その後、スイッチ回路13をOFFにする。
S10では、S4の小容量時の測定結果と、S8の大容量時の測定結果とに基づいて、補正条件を設定する対象とした電池セルCLの補正条件を設定し、該電池セルCLと対応づけて補正条件を保存する。補正条件は、S8の大容量時の測定結果をV1、S4の小容量時の測定結果をV2、補正条件設定後における小容量時の補正前の電圧測定値をV、補正後の電圧測定値をV’として、例えば、以下のように設定できる。
(1)S4の小容量時の測定結果とS8の大容量時の測定結果の差分ΔV(V2−V1)を補正値とする。補正式は、
V’=V−ΔV
である。この方式の場合、より簡易な演算で測定結果を補正できる。
V’=V−ΔV
である。この方式の場合、より簡易な演算で測定結果を補正できる。
(2)S4の小容量時の測定結果とS8の大容量時の測定結果の差分ΔV(V2−V1)を、S4の小容量時の測定結果V2と電圧測定値Vとの比率で調整する。補正式は、
V’=V−ΔV×V/V2
である。図3(b)を参照して説明したとおり、スイッチ回路11の寄生容量による測定誤差は、中性点NPからの電位に比例して大きくなるが、電池セルCL単位で見た場合も同様に、電池セルCLの電圧が高い程、寄生容量による測定誤差が大きくなると考えられる。この方式の場合、S4の小容量時の測定結果V2と電圧測定値Vとの比率で差分ΔVを調整することで、より精度の高い測定結果を得られる。
V’=V−ΔV×V/V2
である。図3(b)を参照して説明したとおり、スイッチ回路11の寄生容量による測定誤差は、中性点NPからの電位に比例して大きくなるが、電池セルCL単位で見た場合も同様に、電池セルCLの電圧が高い程、寄生容量による測定誤差が大きくなると考えられる。この方式の場合、S4の小容量時の測定結果V2と電圧測定値Vとの比率で差分ΔVを調整することで、より精度の高い測定結果を得られる。
次に、S11では全ての電池セルCLについて補正条件を設定したか否かを判定する。該当する場合は、S12へ進み、該当しない場合はS2へ戻って、補正条件を設定する対象の電池セルCLを代えて同様の処理を繰り返すことになる。
なお、本実施形態では、補正条件を設定するにあたり、コンデンサ部CFの容量を先に小容量として、次に大容量としたが、先に大容量とし、次に小容量としてもよい。また、補正条件を設定する電池セルCLを選定し、大・小容量による測定→補正条件設定、とい順番としたが、小容量(又は大容量)による全電池セルCLの電圧測定→大容量(又は小容量)による全電池セルCLの電圧測定→各電池セルCLの補正条件設定、という順番でもよい。
S12では、後述するように地絡検出の処理を実行し、地絡していなければS13に進んで、コンデンサ部CFの容量を小容量にセットする。これはS2と同様の処理である。S14では、スイッチ回路11により、測定対象とする1つの電池セルCLがコンデンサ部CFに並列接続される。電池セルCLとコンデンサ部CFとの接続は、現在設定されているコンデンサ部CFの容量(小容量)に応じてコンデンサ部CFが満充電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが満充電される。その後、スイッチ回路11により、測定対象とする電池セルCLからコンデンサ部CFを切り離す。
S15では、スイッチ回路12をONとして電圧測定回路14によりコンデンサ部CFの電圧を測定する。CPU21は測定結果をA/D変換器16から取得し、RAM23に保存する。S16では、スイッチ回路12をOFFとし、スイッチ回路13をONにする。スイッチ回路13は、コンデンサ部CFの現在の容量(小容量)に応じてコンデンサ部CFが完全に放電される時間の間、維持されてコンデンサ部CFが完全に放電される。その後、スイッチ回路13をOFFにする。
S17では、測定対象とする電池セルCLについて、S10で設定した補正条件を読み出し、S15の測定結果を補正し、補正後の測定結果をRAM23に保存する。S18では、一単位の処理(測定対象の電池セルCLが一巡(CL1〜CLk)すること)が終了したか否かを判定する。該当する場合は、S1へ戻り同様の処理を繰り返す。該当しない場合は、S14へ戻り、測定対象とする電池セルCLを代えて同様の処理を繰り返す。
こうしてS1乃至S11の処理により各電池セルCL毎に補正条件を設定した後、実際の電圧測定の場合、つまり、補正条件の設定時以外は、S13乃至S18の処理により、常時コンデンサ部CFの容量を小容量として電圧測定を順次行うことで、測定時間を短時間化でき、しかも、測定結果の補正により測定精度も向上できる。
なお、前記のフローでは、S18で一単位の処理が終了したと判定した場合は、S1へ戻る構成としたが、例えば、本実施形態をハイブリッド自動車や電気自動車といった車両に適用する場合等においては、車両のイグニションON直後のみS1の処理を行い、その後はイグニションOFFとされるまで、S14へ戻る構成としてもよい。
<地絡の検出>
次に、本願発明の特徴として、前記図6のフローのS12における地絡の検出について説明する。上述したように、本実施形態ではフローティング電源として利用される電池セルユニット1において、中性点NPの電位が両端子間電位差の中間の電位、即ち通常はグラウンド電位になることから、直列接続される多数の電池セルCLのうち、接続順の中央の電池セルCLがグラウンド電位になる。
次に、本願発明の特徴として、前記図6のフローのS12における地絡の検出について説明する。上述したように、本実施形態ではフローティング電源として利用される電池セルユニット1において、中性点NPの電位が両端子間電位差の中間の電位、即ち通常はグラウンド電位になることから、直列接続される多数の電池セルCLのうち、接続順の中央の電池セルCLがグラウンド電位になる。
また、本実施形態の電圧測定装置Aによると、上述したようにスイッチ回路11の各スイッチ素子に存する寄生容量の影響により測定誤差が生じるとともに、図4(a)に示すように、その測定誤差が、中性点電位NPからの電位差が大きい電池セルCL程、即ち、接続順に中性点NPから離れる程、大きくなっている。
このことから、地絡が発生していないとすれば、測定誤差の最も小さな部位が中性点NP、即ちグラウンド電位部であり、図8(a)に破線で示すように、電池セルユニット1における電池セルCLの接続順(中性点電位NPからの電位差)と測定誤差の大きさとの相関を表すグラフ(以下、誤差ラインともいう)を求めれば、この誤差ラインにおいて誤差の最小となる部位をグラウンド電位部として特定できる。換言すれば、グラウンド電位部にある電池セルCLが電池セルユニット1における接続順の中央の電池セルCLであれば、地絡は発生していない。
一方で、電池セルユニット1のいずれかの部位にて地絡が発生すると、この部位の電位が強制的に零になるから、同図に白抜きの矢印で示すように地絡部位に向かって誤差ラインがシフトするようになる。よって、上述のように測定した誤差から誤差ラインを求め、この誤差ラインが図に一点鎖線で示すようにシフトしていて、グラウンド電位部がずれていれば、地絡していると判定することができる。
具体的に、同図(b)に示すフローのS121では、上述した(図6のフローを参照)測定誤差に基づいて周知の数学的、ないし統計学的手法により誤差ラインを同定し、誤差の大きさが最小の電池セルCLを特定する。そうして特定した誤差最小の電池セルCLが中央の電池セルCLであるか否かをS122で判定し、この判定がYESであれば、地絡は発生していないから、上述の如く図6のフローのS13に進む。
一方、前記S122の判定がNOで、地絡が発生しているのであれば、S123に進んで地絡部位を特定する。例えば、前記のように特定した誤差最小の電池セルCL、或いはその誤差最小の電池セルCLが含まれている電池セルグループCLGを特定すればよい。セルグループCLGを特定するのであれば、グラウンド電位部の検出精度はあまり高くなくてもよく、また、地絡の発生しているセルグループCLGを特定することができれば、地絡への対処は容易に行える。
そして、S124では乗員へのフェールの表示を行うとともに、フェール時ロジックを起動して、制御を終了する。例えば本実施形態をハイブリッド自動車や電気自動車に適用する場合等には、電池セルユニット1の充放電を大幅に規制して、待避走行の可能な最小限の出力に絞るようにしてもよいし、充放電を完全に停止するようにしてもよい。
上述した図6のフローのS3,S7の手順が、電池セルCLに容量が可変のコンデンサ部CFを並列接続して充電する第1工程に相当し、S4,S8の手順が、充電したコンデンサ部の電圧を電池セルから切り離した状態で測定する第2工程に相当する。また、S2,S6の手順は、コンデンサ部CFの容量を所定の第1容量とそれよりも小さな第2容量とのいずれかに変更する第3工程に相当する。
そして、前記図8(a)のフローのS121が、前記第1容量、第2容量のそれぞれについての前記第1、第2工程による電圧の測定結果を比較することで、グラウンド電位にある電池セルCLを特定する第4工程に相当し、S122は、そうして特定した電池セルCLが電池セルユニット1における接続順の中央の電池セルCLでないときに、地絡が発生していると判定する第5工程に相当する。
また、それらの各工程の制御手順は、いずれも制御ユニット20によって行われるものであり、その意味で制御ユニット20が電圧測定手段、変更手段、グラウンド電位特定手段、地絡判定手段等を構成する。
したがって、この実施形態に係る地絡検出方法等によると、電池セルユニット1に付設されているフライングキャパシタ方式の電圧測定装置Aを用いて、直列に接続されている各電池セルCLの電圧を測定し、その測定誤差の特性から地絡を検出することができるので、別途専用のセンサを組み込む必要がなく、コストの徒な上昇を招くことがない。また、そうしたセンサと共に設ければ、このセンサが故障したときのフェールセーフが図られる。
<他の実施形態>
なお、本発明に係る地絡検出方法は、前記実施形態のものに限定されず、それ以外の種々の構成も包含する。すなわち、例えば前記の実施形態では電池セルユニット1における全ての電池セルCLについて、それぞれ電圧を測定し、その測定誤差を求めているが、これに限らず、例えば、中央の電池セルCLから接続順に所定数の範囲内の電池セルCLのみについて行うようにしてもよい。こうすれば、地絡の検出に要する時間の短縮が図られる。
なお、本発明に係る地絡検出方法は、前記実施形態のものに限定されず、それ以外の種々の構成も包含する。すなわち、例えば前記の実施形態では電池セルユニット1における全ての電池セルCLについて、それぞれ電圧を測定し、その測定誤差を求めているが、これに限らず、例えば、中央の電池セルCLから接続順に所定数の範囲内の電池セルCLのみについて行うようにしてもよい。こうすれば、地絡の検出に要する時間の短縮が図られる。
また、前記実施形態のコンデンサ部CFは、2つのコンデンサによって容量を大、小の2通りに切り替えるようにしているが、例えば3つのコンデンサを用いてコンデンサ部CFの容量を大、中、小の3通りに切り替えるようにしてもよい。この場合、まず、コンデンサ部CFの容量を小、中の2通りに切り替えて(第6工程)測定誤差を求め、これによりグラウンド電位にある電池セルCLを特定するようにし(第7工程)、そうした場合に測定誤差の大きさがばらついてしまい、グラウンド電位部の特定が難しいようであれば、前記実施形態のように大、小の2通りに切り替えるようにするのが好ましい。
こうすれば、より小さなコンデンサ容量で電圧の測定時間が相対的に短くなることから、地絡の検出に要する時間の短縮化が図られる上に、そうしたときに検出精度に問題が生じる虞れがあれば、時間を掛けて正確な地絡の検出が行える。
A 電圧測定装置(地絡検出装置)
CF コンデンサ部
Cf1、Cf2 コンデンサ
CL 電池セル
CLG 電池セルグループ
1 電池セルユニット
2 測定ユニット
10 スイッチ回路
14 電圧測定回路
20 制御ユニット(電圧測定手段、変更手段、グラウンド電位特定手段、地絡判定手 段)
CF コンデンサ部
Cf1、Cf2 コンデンサ
CL 電池セル
CLG 電池セルグループ
1 電池セルユニット
2 測定ユニット
10 スイッチ回路
14 電圧測定回路
20 制御ユニット(電圧測定手段、変更手段、グラウンド電位特定手段、地絡判定手 段)
Claims (8)
- 直列接続された複数の電池セルから構成されるとともに、車体とは絶縁されている電池セルユニットの地絡を検出する方法であって、
前記電池セルに容量が可変のコンデンサ部を並列接続して充電する第1工程と、
前記第1工程にて充電したコンデンサ部の電圧を、電池セルから切り離した状態で測定する第2工程と、
前記コンデンサ部の容量を所定の第1容量とそれよりも小さな第2容量とのいずれかに変更する第3工程と、
前記第1容量、第2容量のそれぞれについての前記第1、第2工程による電圧の測定結果を比較することで、グラウンド電位にある電池セルを特定する第4工程と、
前記第4工程にて特定した電池セルが、前記電池セルユニットにおける接続順の中央の電池セルでないときに、地絡が発生していると判定する第5工程と、
を備えることを特徴とする自動車の電池セルユニットの地絡検出方法。 - 電池セルユニットは、直列接続された複数の電池セルからなるセルグループが複数、直列接続されて構成され、
第4工程では、グラウンド電位にあるセルグループを特定し、
第5工程では、電池セルユニットにおける中央の電池セルが前記セルグループに含まれていないときに、このセルグループにおいて地絡が発生していると判定する、
請求項1に記載の地絡検出方法。 - 第1、第2及び第3工程を、電池セルユニットにおける中央の電池セルから接続順に所定数の範囲内の電池セルのみについて行う、請求項1又は2のいずれかに記載の地絡検出方法。
- コンデンサ部の容量を第1容量よりも小さく第2容量よりも大きな第3容量に変更する第6工程と、
前記第2容量、第3容量のそれぞれについての第1、第2工程による電圧の測定結果を比較することで、グラウンド電位にある電池セルを特定する第7工程と、をさらに備え、
第3、第4工程は、前記第7工程にてグラウンド電位にある電池セルを特定できなかったときに行う、請求項1〜3のいずれか1つに記載の地絡検出方法。 - 直列接続された複数の電池セルから構成されるとともに、車体とは絶縁されている電池セルユニットの地絡を検出するための装置であって、
測定対象とする前記電池セルに並列接続されて充電される、容量が可変のコンデンサ部と、
前記コンデンサ部と前記電池セルとの接続を切り替えるスイッチ回路と、
測定対象とする前記電池セルにより前記コンデンサ部を充電した後、その電池セルから切り離した状態で前記コンデンサ部の電圧を測定する電圧測定手段と、
前記コンデンサ部の容量を所定の第1容量とそれよりも小さな第2容量とのいずれかに変更する変更手段と、
前記第1容量、第2容量のそれぞれについての前記電圧測定手段による測定結果を比較することで、グラウンド電位にある電池セルを特定するグラウンド電位特定手段と、
前記グラウンド電位特定手段によって特定された電池セルが、前記電池セルユニットにおける接続順の中央の電池セルでないときに、地絡が発生していると判定する地絡判定手段と、を備えることを特徴とする自動車の電池セルユニットの地絡検出装置。 - 電池セルユニットは、直列接続された複数の電池セルからなるセルグループが複数、直列接続されて構成され、
グラウンド電位特定手段は、グラウンド電位にあるセルグループを特定するもので、
地絡判定手段は、電池セルユニットにおける中央の電池セルが前記セルグループに含まれていないときに、このセルグループにおいて地絡が発生していると判定するものである、請求項5に記載の地絡検出装置。 - 測定対象とする電池セルが、電池セルユニットにおける中央の電池セルから接続順に所定数の範囲内の電池セルのみである、請求項5又は6のいずれかに記載の地絡検出装置。
- 変更手段は、コンデンサ部の容量を、第1容量よりも小さく第2容量よりも大きな第3容量にも変更可能なものであり、
グラウンド電位特定手段は、前記第2容量、第3容量のそれぞれについての電圧測定手段による測定結果を比較することで、グラウンド電位にある電池セルを特定し、この特定ができなかったときには、第1容量、第2容量のそれぞれについての前記電圧測定手段による測定結果を比較することで、グラウンド電位にある電池セルを特定するものである、請求項5〜7のいずれか1つに記載の地絡検出装置。
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