JP5157183B2 - モータおよび電気式動力舵取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータヨークの外周面に磁石を固定するモータおよびこのモータのアシスト力により操舵を補助する電気式動力舵取装置に関するものである。
ロータヨークの外周面に磁石を固定するモータに関する技術として、例えば、下記特許文献1に開示されるモータがある。このモータは、シャフト側に固定されたロータと、ハウジング側に固定されたコイルを備えるステータとを有しており、ロータ(ロータヨーク)の外周には、4極の永久磁石が配設されるとともに、永久磁石の外周には、当該永久磁石の飛散防止用の筒状カバーが配設されている。
特開2000−278897号公報
一般的に、磁石は、ロータヨークの外周に接着剤等で接着されている。磁石の熱膨張係数はロータヨークの熱膨張係数と異なるため、長期間のモータ駆動により磁石とロータヨークとが異なる熱変形を繰り返すと、磁石をロータヨークの外周に接着している接着剤の接着力が劣化する場合がある。
このように磁石とロータヨークとを接着する接着剤の接着力が劣化してしまうと、磁石がロータヨークに対し回転方向に位置ずれを生ずる可能性がある。このような磁石の位置ずれが生じると、モータの正逆回転における特性が異なってしまうという問題が生じる。上記特許文献1においては、このような接着剤の劣化による磁石の位置ずれは考慮されていなかった。
さらに、上記モータを、運転者の操舵状態に応じてアシスト力を発生させるためのモータとして電気式動力舵取装置に採用した場合において、上述のようにモータの正逆回転における特性が異なってしまうと、右方向操舵と左方向操舵とでモータにより発生させるべきアシスト力が異なってしまう等、運転者の操舵に最適なアシスト力を発生させることができないという問題が生じる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ロータヨークに対する磁石の回転方向における位置ずれの発生を防止し得るモータおよび電気式動力舵取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲に記載の請求項1のモータでは、ロータヨーク(52)と、前記ロータヨークの外周面に取り付けられる磁石(53)と、前記磁石の外周面を被覆する飛散防止用のカバー(54)と、を備えるモータ(40)において、前記ロータヨークの軸方向一側端面(52c)には、複数のヨーク側係合部(52d、52f)が形成され、前記磁石の軸方向一側端面(53a)には、当該磁石を前記ロータヨークの外周面に取り付けたときに前記複数のヨーク側係合部に対応する複数の磁石側係合部(53b、53d、53e)が形成され、前記カバーには、当該カバーを前記磁石の外周面に取り付けたときに前記複数のヨーク側係合部および前記複数の磁石側係合部の双方に係合する複数のカバー側係合部(54c)が形成され、前記複数のヨーク側係合部および前記複数の磁石側係合部は、それぞれ切欠状に形成されており、前記複数のカバー側係合部は、前記切欠状の形状に応じて、それぞれ突起状に形成され、前記切欠状の前記複数のヨーク側係合部、前記切欠状の前記複数の磁石側係合部および前記突起状の前記複数のカバー側係合部のそれぞれの軸方向長さは、前記磁石の前記軸方向一側端面とは反対側の軸方向他側端面とこの軸方向他側端面に対向する前記ロータヨークの軸方向他側端面との距離よりも長いことを技術的特徴とする。
請求項1の発明では、ロータヨークの軸方向一側端面には複数のヨーク側係合部が形成され、磁石の軸方向一側端面には当該磁石をロータヨークの外周面に取り付けたときに上記複数のヨーク側係合部に対応する複数の磁石側係合部が形成されている。そして、飛散防止用のカバーには、当該カバーを磁石の外周面に取り付けたときに複数のヨーク側係合部および複数の磁石側係合部の双方に係合する複数のカバー側係合部が形成されている。
上述のように形成される、複数のヨーク側係合部と、これら複数のヨーク側係合部に対応する複数の磁石側係合部との双方に、複数のカバー側係合部を係合させるように、飛散防止用のカバーを磁石の外周面に取り付ける。
これにより、上述のように磁石をロータヨークに接着する接着剤等の劣化が生じた場合であっても、複数のカバー側係合部が複数のヨーク側係合部および複数の磁石側係合部に係合しているので、磁石がロータヨークに対し回転方向に位置ずれすることもない。したがって、ロータヨークに対する磁石の回転方向における位置ずれの発生を防止することができる。
さらに、複数のヨーク側係合部および複数の磁石側係合部は、それぞれ切欠状に形成され、複数のカバー側係合部は、上記切欠状の形状に応じてそれぞれ突起状に形成される。これにより、各係合部の構造が簡略化され、製造コストを削減することができる。
特に、切欠状の複数のヨーク側係合部、切欠状の複数の磁石側係合部および突起状の複数のカバー側係合部のそれぞれの軸方向長さは、磁石の軸方向一側端面とは反対側の軸方向他側端面とこの軸方向他側端面に対向するロータヨークの軸方向他側端面との距離(以下、軸方向ギャップともいう)よりも長くなるように形成されている。
通常、磁石の軸方向他側端面とこの軸方向他側端面に対向するロータヨークの軸方向他側端面との間の磁束の漏れを防止するために、上記軸方向ギャップが磁気的エアギャップよりも長くなるように磁石がロータヨークの外周面に取り付けられている。
ところで、切欠状に形成されるヨーク側係合部および磁石側係合部を、突起状に形成されるカバー側係合部に単に係合させたものでは、上述のように磁石をロータヨークに接着する接着剤等の剥がれが生じて磁石がロータヨークに対し軸方向にずれてしまうと、カバー側係合部とヨーク側係合部および磁石側係合部との係合が外れてしまう可能性がある。
そこで、切欠状のヨーク側係合部、切欠状の磁石側係合部および突起状のカバー側係合部のそれぞれの軸方向長さを上記軸方向ギャップよりも長くなるように形成することにより、上述のように磁石の軸方向他側端面がロータヨークの軸方向他側端面に接触するまで当該磁石がロータヨークに対し軸方向に位置ずれした場合であっても、各カバー側係合部は、各ヨーク側係合部および各磁石側係合部の双方に係合された状態を維持する。したがって、ロータヨークに対する磁石の回転方向における位置ずれの発生を防止することができる。
請求項の発明では、磁石の複数の磁石側係合部は、当該磁石の磁極の極間に対応する位置に形成される。これにより、磁石に各磁石側係合部を形成したことによる磁束分布に対する影響を最小限にすることができる。
請求項の発明では、請求項1または2に記載のモータにより、操舵状態に応じたアシスト力を発生させて操舵をアシストする。これにより、磁石がロータヨークに対し回転方向に位置ずれすることもない等の、請求項1または2の各発明による作用・効果を享受した電気式動力舵取装置を実現することができる。したがって、ロータヨークに対する磁石の回転方向における位置ずれの発生を防止するモータにより操舵状態に応じたアシスト力を発生させて操舵をアシストすることができる電気式動力舵取装置を提供することができる。

以下、本発明の実施形態について図を参照して説明する。まず、本実施形態に係るモータを採用する電気式動力舵取装置20の構成を図1(A)(B)に基づいて説明する。
図1(A)は、本発明の一実施形態に係る電気式動力舵取装置の全体構成例を示す構成図である。電気式動力舵取装置20は、主に、ステアリングホイール21、ステアリング軸22、ピニオン入力軸23、ステアリングセンサ24、減速機27、ラックアンドピニオン28、ロッド29、ECU30、モータ回転角センサ33、モータ40等から構成されている。
図1(A)に示すように、ステアリングホイール21には、ステアリング軸22の一端側が接続されており、このステアリング軸22の他端側にはステアリングセンサ24の入力側が接続されている。またこのステアリングセンサ24の出力側には、ラックアンドピニオン28のピニオン入力軸23の一端側が接続されている。ステアリングセンサ24は、図略のトーションバーとこのトーションバーを挟むようにトーションバーの両端に取り付けられた2つのレゾルバとからなり、トーションバーの一端側を入力、他端側を出力とする入出力間で生じるトーションバーの捻れ量等を当該2つのレゾルバにより検出することで、ステアリングホイール21による操舵トルクや操舵角を検出し得るように構成されている。
ステアリングセンサ24の出力側に接続されるピニオン入力軸23の途中には、減速機27が連結されており、モータ40にから出力されるアシスト力をこの減速機27を介してピニオン入力軸23に伝達し得るように構成されている。
即ち、図面には示されていないが、動力伝達機構としての減速機27は、モータ40の出力軸に取り付けられたモータギヤと減速機27の減速ギヤとが互いに噛合可能に構成されており、モータ40の出力軸が回転すると所定の減速比で減速機27の減速ギヤが回転することで、モータ40による駆動力(アシスト力)をピニオン入力軸23を伝達可能にしている。
モータ40には、当該モータ40の回転角を検出可能なモータ回転角センサ33が取り付けられており、このモータ回転角やステアリングセンサ24による操舵トルク、操舵角等に基づいてECU30によるモータ40の駆動制御が行われている。
一方、このピニオン入力軸23の他端側には、ラックアンドピニオン28を構成する図略のラック軸のラック溝に噛合可能なピニオンギヤが形成されている。
このラックアンドピニオン28では、ピニオン入力軸23の回転運動をラック軸の直線運動に変換可能にしており、またこのラック軸の両端にはロッド29が連結され、さらにこのロッド29の端部には図略のナックル等を介して操舵輪FR、FLが連結されている。これにより、ピニオン入力軸23が回転すると、ラックアンドピニオン28、ロッド29等を介して操舵輪FR、FLの実舵角を変化させることができるので、ピニオン入力軸23の回転量および回転方向に従った操舵輪FR、FLの操舵を可能にしている。
図1(B)は、ECU等の構成例を示す回路ブロック図である。ECU30は、主に、A/D変換器等の周辺LSIやメモリ等を備えたMPU(Micro Processor Unit)31、ステアリングセンサ24やモータ回転角センサ33等による各種センサ情報(操舵トルク信号、操舵角信号、モータ回転角信号)等を入出力可能な入出力インタフェイスI/F32、およびMPU31から出力されるモータ電流指令に基づいてPWM制御によるモータ電流をモータ40に供給可能なモータ駆動回路35から構成されている。なお、図1(B)に示す符号37は、モータ40に実際に流れるモータ電流IMを検出し得る電流センサ37であり、この電流センサ37により検出されたモータ電流IMに関するセンサ情報は、モータ電流信号として入出力インタフェイスI/F32を介してMPU31に入力され得るように構成されている。
このように構成することにより、電気式動力舵取装置20では、ステアリングホイール21による操舵状態をステアリングセンサ24により検出し、その操舵状態に応じたモータ指令電流をモータ40に出力するようにECU30によって制御する。これにより、電気式動力舵取装置20は、当該操舵状態に応じたアシスト力をモータ40により発生させて運転者のステアリングホイール21による操舵をアシスト可能にしている。
ここで、本実施形態に係るモータ40の構成について、図2を用いて詳細に説明する。図2は、モータ40の周方向断面図である。
モータ40は、略円筒状のハウジング41と、このハウジング41の内周面に固定されるステータ42と、ステータ42の内側に配置されるロータ50等を備える8極のブラシレスモータである。
図2に示すように、ステータ42は、複数のステータティース43aを構成する8極12スロット用のステータコア43と、各ステータティース43aに巻回される巻線44とを備えている。
図3は、ロータ50の軸方向断面図である。ロータ50は、ステータコア43の内周面と一定の距離(エアギャップG)を構成するようにステータ42の内側に配置されている。当該ロータ50は、図略の軸受に回転可能に支持されるシャフト51と、このシャフト51に相対回転不能に固定されるロータヨーク52と、ロータヨーク52の外周面に接着剤により接着されるリング状の永久磁石53と、永久磁石53の外側に配置される飛散防止カバー54とを備えている。
図4は、ロータヨーク52の詳細斜視図である。ロータヨーク52は、略中空円筒状のヨーク本体52aとこのヨーク本体52aよりも大径の環状部52bが一体になるように形成されている。ヨーク本体52aには、傾斜部を有するように切欠かれた2つの切欠状のヨーク側係合部52dが、環状部52bとは反対側の軸方向端面52cの外周に周方向均等に形成されている。
ここで、ヨーク側係合部52dの軸方向長さhは、後述する軸方向ギャップGの長さよりも長くなるように形成されている。また、軸方向端面52cにおけるヨーク側係合部52dの周方向長さは、例えば、永久磁石53の厚さ程度になるように形成されており、軸方向端面52cにおけるヨーク側係合部52dの径方向長さは、例えば、永久磁石53の厚さの1/2程度になるように形成されている。
図5は、永久磁石53の詳細斜視図である。永久磁石53は、ロータヨーク52に後述するように接着された後に図2に示すように着磁されるもので、傾斜部を有するように切欠かれた2つの切欠状の磁石側係合部53bが、軸方向一側端面53aの内周であって着磁後の極間に相当する位置に周方向均等に形成されている(図2、図3および図5参照)。
ここで、磁石側係合部53bの軸方向長さhは、後述する軸方向ギャップGの長さよりも長くなるように形成されている。また、軸方向一側端面53aにおける磁石側係合部53bの周方向長さは、例えば、永久磁石53の厚さ程度に形成されており、軸方向一側端面53aにおける磁石側係合部53bの径方向長さは、例えば、永久磁石53の厚さの1/2程度に形成されている。
このように構成される永久磁石53は、両磁石側係合部53bをロータヨーク52の両ヨーク側係合部52dに合わせるように、ロータヨーク52の外周面に接着剤等で接着された後に着磁される(図2および図3参照)。
その際、図3に示すように、永久磁石53は、軸方向一側端面53aとは反対側の軸方向他側端面53cにて、ロータヨーク52における環状部52bの磁石側軸方向端面52eに対し所定の距離(以下、軸方向ギャップGともいう)で対向するように接着される。本実施形態では、軸方向ギャップGは、永久磁石53の軸方向他側端面53cからロータヨーク52の磁石側軸方向端面52eへの磁束の漏れを防ぐため、エアギャップGと飛散防止カバー54の厚みとを合わせた長さよりも長くなるように設定されている。
図6は、飛散防止カバー54の詳細斜視図である。飛散防止カバー54は、薄肉円筒状のカバー本体54aと、このカバー本体54aの一側端部から中心方向に延出する薄肉環状の底部54bとが一体になるように形成されている。底部54bには、カバー本体側に山状に突出する2つの突起状のカバー側係合部54cが、両ヨーク側係合部52dおよび両磁石側係合部53bの双方に係合するように周方向均等に形成されている。
ここで、カバー側係合部54cの軸方向長さhは、軸方向ギャップGよりも長くなるように形成されている。また、底部54bにおけるカバー側係合部54cの周方向長さおよび径方向長さは、例えば、永久磁石53の厚さ程度に形成されている。
このように構成される飛散防止カバー54は、そのカバー側係合部54cをロータヨーク52のヨーク側係合部52dおよび永久磁石53の磁石側係合部53bの双方に係合させた後に、カバー本体54aの他側端部の一部をロータヨーク52の環状部52bにかしめることにより、永久磁石53の外側に固定される(図3参照)。
このように本実施形態に係るモータ40では、ロータ50におけるロータヨーク52の軸方向端面52cには2つのヨーク側係合部52dが形成され、永久磁石53の軸方向一側端面53aには、当該永久磁石53をロータヨーク52のヨーク本体52aの外周面に取り付けたときに両ヨーク側係合部52dに対応する2つの磁石側係合部53bが形成されている。そして、飛散防止カバー54の底部54bには、当該飛散防止カバー54を永久磁石53の外周面に取り付けたときに両ヨーク側係合部52dおよび両磁石側係合部53bの双方に係合する2つのカバー側係合部54cが形成されている。
上述のように形成される、両ヨーク側係合部52dと、これら両ヨーク側係合部52dに対応する両磁石側係合部53bとの双方に、飛散防止カバー54の両カバー側係合部54cを係合させるように、当該飛散防止カバー54を永久磁石53の外周面に取り付ける。
これにより、上述のように永久磁石53をロータヨーク52に接着する接着剤の劣化が生じた場合であっても、永久磁石53がロータヨーク52に対し回転方向に位置ずれすることもない。したがって、ロータヨーク52に対する永久磁石53の回転方向における位置ずれの発生を防止することができる。
また、本実施形態に係るモータ40では、両ヨーク側係合部52dおよび両磁石側係合部53bは、それぞれ傾斜部を有するように切欠かれた切欠状に形成され、両カバー側係合部54cは、上記切欠状の形状に応じてカバー本体側に山状に突出するように突起状に形成される。これにより、各係合部52d、53b、54cの構造が簡略化され、製造コストを削減することができる。
さらに、本実施形態に係るモータ40では、両ヨーク側係合部52dの軸方向長さh、両磁石側係合部53bの軸方向長さhおよび両カバー側係合部54cの軸方向長さhは、永久磁石53の軸方向他側端面53cとロータヨーク52における環状部52bの磁石側軸方向端面52eとの距離(軸方向ギャップG)よりも長くなるように形成されている。
これにより、上述のように永久磁石53の軸方向他側端面53cがロータヨーク52における環状部52bの磁石側軸方向端面52eに接触するまで永久磁石53がロータヨーク52に対し軸方向に位置ずれした場合であっても、飛散防止カバー54の両カバー側係合部54cは、両ヨーク側係合部52dおよび両磁石側係合部53bの双方に係合された状態を維持する。したがって、ロータヨーク52に対する永久磁石53の回転方向における位置ずれの発生を防止することができる。
さらに、本実施形態に係るモータ40では、永久磁石53の両磁石側係合部53bは、当該永久磁石53の磁極の極間に対応する位置に形成される。これにより、永久磁石53に両磁石側係合部53bを形成したことによる磁束分布に対する影響を最小限にすることができる。
また、本実施形態に係るモータ40を採用する電気式動力舵取装置20では、永久磁石53がロータヨーク52に対し回転方向に位置ずれすることもない等の、請求項1〜4の各発明による作用・効果を享受した電気式動力舵取装置を実現することができる。したがって、ロータヨーク52に対する永久磁石53の回転方向における位置ずれの発生を防止するモータ40により操舵状態に応じたアシスト力を発生させて操舵をアシストすることができる電気式動力舵取装置を提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記実施形態と同等の作用・効果が得られる。
(1)ヨーク側係合部52dおよび磁石側係合部53bを、上述のような傾斜部を有するように切欠かれた切欠状に形成することに限らず、例えば、図7に示すヨーク側係合部52fおよび図8に示す磁石側係合部53dのように、凹状に形成してもよい。その際、飛散防止カバー54のカバー側係合部は、上述のように凹状に形成されるヨーク側係合部52fおよび磁石側係合部53dの双方に係合するよう凸状に形成される。
また、ヨーク側係合部および磁石側係合部を凸状に形成するとともに、カバー側係合部を上述のように凸状に形成されるヨーク側係合部および磁石側係合部の双方に係合するよう凹状に形成してもよい。
(2)ヨーク側係合部52d、磁石側係合部53bおよびカバー側係合部54cは、それぞれ2ヶ所周方向均等に形成されることに限らず、1ヶ所でもよいし、極数に対応する個数(8極であれば8個)以下であってもよい。例えば、図9に示す永久磁石53のように8極のものであれば、8個の磁石側係合部53eを、軸方向一側端面53aであって着磁後の極間に相当する位置に形成してもよい。このようにしても、永久磁石53に各磁石側係合部53eを形成したことによる磁束分布に対する影響を最小限にすることができる。
(3)永久磁石53は、リング状の磁石であることに限らず、セグメント磁石であってもよい。
図1(A)は、本発明の一実施形態に係る電気式動力舵取装置の全体構成例を示す構成図で、図1(B)は、ECU等の構成例を示す回路ブロック図である。 図1のモータの周方向断面図である。 図2のロータの軸方向断面図である。 図3のロータヨークの詳細斜視図である。 図3の永久磁石の詳細斜視図である。 図3の飛散防止カバーの詳細斜視図である。 ロータヨークにおけるヨーク側係合部の変形例を示す斜視図である。 永久磁石における磁石側係合部の変形例を示す斜視図である。 永久磁石における磁石側係合部の位置および個数の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
20…電気式動力舵取装置
40…モータ
41…ハウジング
42…ステータ
50…ロータ
51…シャフト
52…ロータヨーク
52a…ヨーク本体
52b…環状部
52c…軸方向端面(軸方向一側端面)
52d、52f…ヨーク側係合部
52e…磁石側軸方向端面(軸方向他側端面)
53…永久磁石(磁石)
53a…軸方向一側端面
53b、53d、53e…磁石側係合部
53c…軸方向他側端面
54…飛散防止カバー(カバー)
54a…カバー本体
54b…底部
54c…カバー側係合部
…エアギャップ
…軸方向ギャップ
、h、h…軸方向長さ

Claims (3)

  1. ロータヨークと、
    前記ロータヨークの外周面に取り付けられる磁石と、
    前記磁石の外周面を被覆する飛散防止用のカバーと、
    を備えるモータにおいて、
    前記ロータヨークの軸方向一側端面には、複数のヨーク側係合部が形成され、
    前記磁石の軸方向一側端面には、当該磁石を前記ロータヨークの外周面に取り付けたときに前記複数のヨーク側係合部に対応する複数の磁石側係合部が形成され、
    前記カバーには、当該カバーを前記磁石の外周面に取り付けたときに前記複数のヨーク側係合部および前記複数の磁石側係合部の双方に係合する複数のカバー側係合部が形成され
    前記複数のヨーク側係合部および前記複数の磁石側係合部は、それぞれ切欠状に形成されており、
    前記複数のカバー側係合部は、前記切欠状の形状に応じて、それぞれ突起状に形成され、
    前記切欠状の前記複数のヨーク側係合部、前記切欠状の前記複数の磁石側係合部および前記突起状の前記複数のカバー側係合部のそれぞれの軸方向長さは、前記磁石の前記軸方向一側端面とは反対側の軸方向他側端面とこの軸方向他側端面に対向する前記ロータヨークの軸方向他側端面との距離よりも長いことを特徴とするモータ。
  2. 前記複数の磁石側係合部は、前記磁石の磁極の極間に対応する位置に形成されることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 操舵状態を検出し、この操舵状態に応じたアシスト力を、請求項1または2に記載のモータにより発生させて操舵をアシストすることを特徴とする電気式動力舵取装置。
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