JP5156694B2 - 胴巻き包装機 - Google Patents
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Description
例えば、品種によっては、重量が軽い容器や、底が狭くて重心位置が高いために転倒し易い形状の容器が使用され、そのような容器における容器本体と蓋との合わせ目にフィルムを巻き付ける場合、フィルムにテンションをかけ過ぎると、フィルムのテンションによる抵抗で、容器が搬送されずにシール部材が容器にかみ込んでしまったり、容器が転倒し易くなってしまう。逆に、そのかみ込みや転倒を防ぐためにフィルムのテンションを解放し過ぎると、容器本体と蓋との合わせ目に当接しながらその合わせ目を包囲するはずのフィルムが容器から脱落してしまう。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記コンベヤ1には搬送ベルト2が並列に配置され、該搬送ベルト2の間に設けられた開口2bから押送部材10を前記押送領域に出現させる。
請求項2の発明では、押送部材がコンベヤの速度に同調する移動速度で容器を押送するため、容器搬送路に載置された容器の転倒や位置ずれを防止することが可能になる。
図1に示すように、コンべヤ1は供給コンべヤ1Aと排出コンべヤ1Bとからなり、供給コンべヤ1Aと排出コンべヤ1Bとには一対の無端状の搬送ベルト2が並列に配置され、該搬送ベルト2の間に開口2bが設けられている。該搬送ベルト2上の容器搬送路2aには容器3が載置されて容器搬送方向(前後方向)に沿う矢印の向きに搬送される。
容器搬送路2aより下方位置で、容器搬送方向に対し交差する横方向に延出するように台11が、図示しない本体枠に支持されている。台11上の横方向両側に立設された支持板12間に一対の案内棒13が上下平行に横方向へ架設されている。また、両支持板12間には、両案内捧13と平行に雄螺旋棒14が回転可能に横方向へ支持されており、その雄螺旋棒14は、図1に示すサーボモータ15の回転を受けて回転する。雄螺旋棒14には、コンべヤ1の容器搬送路2aを挟む横方向における一側に左螺旋14aが形成され、他方に右螺旋14bが形成されている。左螺旋14aと右螺旋14bとは夫々、雌螺旋筒16と螺合している。雌螺旋筒16は、案内棒13に嵌挿された案内筒17と共に、可動板18に各々取着されている。このため、可動板18は、容器搬送路2aの左右両側で、雄螺旋棒14及び案内棒13に支持され、雄螺旋棒14が回転することで、容器搬送路2aの容器搬送中心に対し互いに接近すると共に、サーボモータ15の回転に応じて離間し、動作開始位置としての元の位置に復帰する。
図示しない本体枠に取着されたエアシリンダ28上にはガイドレール29(ガイド部材)が支持されている。ガイドレール29は、両搬送ベルト2の下方位置で、図2に示す開口2bに沿うように延設され、駆動制御手段(不図示)によってエアシリンダ28(駆動手段)を作動させることにより上昇位置Pと下降位置Qとを取る。ガイドレール29には単一のスライダ30が移動可能に支持されている。スライダ30には押送部材10が取着され、また、多関節リンク機構31が回動可能に連結されている。
張設されたフィルム7に対し、搬送途中の容器3が容器搬送方向の上流側に位置する時に、容器検知センサ6によって容器3が検知されると、不図示の駆動制御手段が、コンベヤ1の搬送速度に基づき、フィルム7に容器3が当接するタイミングとの関係から、繰出しローラ26bのサーボモータ(不図示)とテンションローラ26dの駆動手段(不図示)の各動作タイミングを求める。
容器3がフィルム7に当接する前においては、容器検知センサ6による容器3の検知により、図3に示すように、押送部材10は、エアシリンダ28(駆動手段)の駆動によって下降位置Qから上昇位置Pに上昇し、容器搬送路2a上の上下方向及び横方向において容器3の後方に接触可能な領域(押送領域)に出現し、サーボモータ32(駆動手段)の駆動によって容器搬送方向の下流側に移動する(図4(a)参照)。この時、一対の支持ローラ20は、互いに最も離間する待機位置で停止しており、両支持ローラ20に対し容器搬送方向の下流側で近接する一対のシール部材27は、支持ローラ20よりも更に離間する待機位置で停止している。
この下降のタイミングより僅かに遅れて、一対のシール部材27が互いに接近し、フィルム7を挟んで加熱シールし、フィルム7をナイフ(不図示)により切断して容器3を胴巻きする(図4(c)参照)。このとき、繰出しローラ26bによるフィルム7の引出しが停止される。
* 容器3の側面3aで容器本体23と蓋24との合わせ目38の部分にのみフィルム7を巻き付けて合わせ目38を封止し、フィルム7の使用量を少なくする簡易な胴巻き包装を行うにあたって、容器搬送路2a上の押送領域に押送部材10を出現させる選択切替えがされると、例えば、重量が軽い容器3や、底が狭くて重心位置が高いために転倒し易い形状の容器3等であっても、容器3の容器本体23と蓋24との合わせ目38がフィルム7に当接する際に、フィルム7のテンションがある程度高くても、容器搬送路2aに出現する押送部材10が容器3を容器搬送方向の下流側に向けて押し続けるため、シール部材27等への容器3のかみ込みを防止でき、或いは、容器3の転倒を防止することが可能になる。このため、フィルム7のテンションを解放し過ぎなくてもよくなり、容器3の合わせ目38にフィルム7を密着させる際に、フィルム7が容器3から脱落しなくなる。従って、簡易な胴巻き包装するにあたっても多品種の蓋付き容器の形状や重量等に対応可能な胴巻き包装機を提供することが可能になる。
* 搬送ベルト2の間に設けられた開口2bから押送部材10が容器搬送路2a上の押送領域に出現するように、押送部材10をコンベヤ1の下方の空間に配設したことから、胴巻き包装機をコンパクトに構成することが可能になる。
・ 本実施形態では、押送部材10を下降位置Qに下降させてから、僅かに遅れて、一対のシール部材27を互いに接近させたが、容器3の種類等に応じて、例えば、一対のシール部材27が加熱シールし終えるまで、押送部材が容器の後方に当接するようにタイミングを設定する等、押送部材を下降位置Qに下降させるタイミングを様々設定できるようにしてもよい。また、押送部材を下降位置Qから上昇位置Pに上昇させるタイミングについても、容器の種類等に応じて、様々設定できるようにしてもよい。
Claims (6)
- コンベヤの容器搬送路に載置された容器を搬送する際に、容器搬送路を横断するように張設された熱収縮性のフィルムを容器の側面に巻き付けて、容器の後方でシール切断する胴巻き包装機であって、張設されたフィルムに当接した容器の後方を押送する押送部材を容器の種類に応じて容器搬送路上の押送領域に出現させるか否かの切替えができる切替手段を備えることを特徴とする胴巻き包装機。
- 前記押送部材は、前記コンベヤの速度に同調する移動速度で容器を押送することを特徴とする請求項1に記載の胴巻き包装機。
- 前記コンベヤには搬送ベルトが並列に配置され、該搬送ベルトの間に設けられた開口から押送部材を前記押送領域に出現させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の胴巻き包装機。
- 複数の駆動手段を含み、一つの駆動手段の駆動によって押送部材で容器を押送し、別の駆動手段の駆動によって押送部材を容器搬送路上の押送領域に出現させることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一つに記載の胴巻き包装機。
- 押送部材を容器搬送方向の上流側の後退位置から下流側に移動させる時間より、下流側から後退位置に復帰させる時間が短く設定されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載の胴巻き包装機。
- 前記押送領域に出現させる押送部材の高さを無段階に調節可能である請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の胴巻き包装機。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2009144110A JP5156694B2 (ja) | 2009-06-17 | 2009-06-17 | 胴巻き包装機 |
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Family Applications (1)
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