JP5156238B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バイポーラで動作する半導体装置に関する。
図5に、バイポーラで動作する縦型のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)100の要部断面図を模式的に示す。IGBT100は、裏面から順に、p+型のコレクタ領域322と、n+型のバッファ領域324と、n-型のドリフト領域326を備えている。コレクタ領域322は、図示しないコレクタ電極に電気的に接続されている。IGBT100はさらに、ドリフト領域326に接するp型のボディ領域332と、ボディ領域332によってドリフト領域326から隔てられているn+型のエミッタ領域334と、ドリフト領域326とボディ領域332とエミッタ領域334にゲート絶縁膜342を介して対向しているプレーナー型のゲート電極344を備えている。ボディ領域332とエミッタ領域334は、図示しないエミッタ電極に電気的に接続されている。
コレクタ電極に正の電圧が印加され、エミッタ電極が接地され、ゲート電極344に正の電圧が印加されると、ゲート電極344に対向するボディ領域332に反転層が形成される。電子は、この反転層を経由してエミッタ領域334からドリフト領域326に供給される。一方、正孔は、裏面のコレクタ領域322からドリフト領域326に供給される。この結果、電子と正孔がドリフト領域326内に多量に供給され、ドリフト領域326内で伝導度変調現象が発生し、ドリフト領域326の抵抗が低減される。この種のIGBT100は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2001−332729号公報
図5に示すように、エミッタ領域334から反転層を経由してドリフト領域326に供給された電子は、裏面のコレクタ領域322に向けてドリフト領域326内を移動する。電子の移動経路が反転層によって制限されているので、電子は、反転層とドリフト領域326が接する部分100Lに集中し易い。さらに、コレクタ領域322から供給された正孔は、電子に引き寄せられるので、反転層とドリフト領域326が接する部分100Lに集中し易い。
この結果、反転層とドリフト領域326が接する部分100Lには、電子と正孔の両者が集中する。電子と正孔の両者が過剰に集中すると、その部分で電流集中による温度上昇が大きくなり、場合によってはIGBT100が破壊されてしまう。なお、この現象は、プレーナー型のゲート電極344に限らず、トレンチ型のゲート電極においても起こり得る。
本発明は、電子と正孔の集中を抑制し、半導体装置が破壊されるのを抑制する技術を提供することを目的としている。
本明細書で開示される技術は、バイポーラで動作する半導体装置に具現化することができる。本明細書で開示される半導体装置は、第1導電型の不純物を含むドリフト領域と、ドリフト領域に接するとともに第2導電型の不純物を含むボディ領域と、ボディ領域によってドリフト領域から隔てられているとともに第1導電型の不純物を含むエミッタ領域と、ドリフト領域とボディ領域とエミッタ領域にゲート絶縁膜を介して対向しているゲート電極を備えている。本明細書で開示される半導体装置はさらに、第1付加半導体領域を備えている。第1付加半導体領域は、第2導電型の不純物を含んでおり、ゲート絶縁膜に接するとともにドリフト領域によってボディ領域から隔てられているドリフト領域内に配置されている。この結果、ゲート絶縁膜に沿って、ドリフト領域、第1付加半導体領域、ドリフト領域、ボディ領域、エミッタ領域が順に並んでいる。
上記形態の半導体装置では、第2導電型の第1付加半導体領域がゲート電極に対向しているので、第1付加半導体領域内にもチャネルが形成される。このため、エミッタ領域からボディ領域を経由してドリフト領域に供給されたキャリアは、第1付加半導体領域を横断して移動することができる。エミッタ領域から供給されたキャリアは、ボディ領域と第1付加半導体領域の間のドリフト領域内を移動する第1経路と、第1半付加半導体領域を横断した後にドリフト領域内を移動する第2経路に少なくとも分断される。したがって、エミッタ領域から供給されたキャリアは、複数の経路に分流して移動するので、キャリアの集中が抑制され、半導体装置の破壊が抑制される。
さらに、本明細書で開示される技術では、第1付加半導体領域の不純物濃度が、ボディ領域の不純物濃度よりも薄い。第1付加半導体領域の不純物濃度がボディ領域の不純物濃度よりも薄いと、第1付加半導体領域内に反転層が形成され易くなり、エミッタ領域から供給されたキャリアは、第1付加半導体領域を横断してからドリフト領域に達する第2経路を利用するようになる。したがって、上記の濃度関係が存在していると、エミッタ領域から供給されたキャリアの経路は、第1経路と第2経路の間でより良好に分流するようになる。
本明細書で開示される半導体装置では、第2付加半導体領域をさらに備えているのが好ましい。第2付加半導体領域は、第2導電型の不純物を含んでおり、ゲート絶縁膜に接するとともにドリフト領域によって第1付加半導体領域から隔てられているドリフト領域内に配置されている。この結果、ゲート絶縁膜に沿って、ドリフト領域、第2付加半導体領域、ドリフト領域、第1付加半導体領域、ドリフト領域、ボディ領域、エミッタ領域が順に並んでいる。
上記形態の半導体装置によると、エミッタ領域から供給されたキャリアは、さらに複数の経路に分流して移動するので、キャリアの集中がさらに抑制され、半導体装置の破壊がさらに抑制される。
本明細書で開示される技術では、ボディ領域と第1付加半導体領域の間の距離が、第1付加半導体領域と第2付加半導体領域の間の距離よりも短いことが好ましい。
ボディ領域と第1付加半導体領域の間の距離が短いと、エミッタ領域から供給されたキャリアにとって、ボディ領域と第1付加半導体領域の間の第1経路の抵抗が高くなる。このため、エミッタ領域から供給されたキャリアは、第1付加半導体領域を横断してドリフト領域に達する第2経路を利用するようになる。したがって、上記の距離関係が存在していると、エミッタ領域から供給されたキャリアの経路は、第1経路と第2経路の間でより良好に分流するようになる。
本明細書で開示される技術では、前記した付加半導体領域が、ボディ領域に電気的に接続されていてもよく、あるいはフローティング状態であってもよい。
本明細書で開示される技術によると、電子と正孔の集中を抑制することができ、半導体装置が破壊されるのを抑制することができる。
本明細書で開示される技術の好ましい形態を列記する。
(第1形態) 本明細書で開示される技術は、IGBTに用いられるのが好ましい。
(第2形態) プレーナー型のゲート電極の場合は、プレーナーゲート電極の底面に沿って、ドリフト領域、第2付加半導体領域、ドリフト領域、第1付加半導体領域、ドリフト領域、ボディ領域、エミッタ領域が順に並んでいる。
(第3形態) トレンチ型のゲート電極の場合は、トレンチゲート電極の側面に沿って、ドリフト領域、第2付加半導体領域、ドリフト領域、第1付加半導体領域、ドリフト領域、ボディ領域、エミッタ領域が順に並んでいる。
以下、図面を参照して各実施例を説明する。以下の実施例では、半導体材料にシリコンを用いた例を説明するが、シリコンに代えて炭化シリコン、ガリウム砒素、窒化ガリウム等の半導体材料を用いてもよい。
(第1実施例)
図1(a)に、バイポーラで動作する縦型のIGBT10の要部断面図を模式的に示す。図1(b)に、IGBT10の要部平面図を模式的に示す。なお、図1(b)の要部平面図は、半導体基板の表面に形成されている電極等を取り除いた状態を図示している。図1に示す構造は、IGBT10の基本構造であり、実際は図1に示す基本構造が左右方向に繰返し形成されている。
IGBT10は、裏面から順にp+型のコレクタ領域22と、n+型のバッファ領域24と、n-型のドリフト領域26を備えている。コレクタ領域22は、図示しないコレクタ電極に電気的に接続されている。コレクタ領域22は、必要に応じて分散して形成してもよい。バッファ領域24も、必要に応じて分散して形成してもよく、あるいは完全に除去してもよい。
IGBT10はさらに、ドリフト領域26に接するp型のボディ領域32と、ボディ領域32によってドリフト領域26から隔てられているn+型のエミッタ領域34と、ドリフト領域26とボディ領域32とエミッタ領域34にゲート絶縁膜42を介して対向しているプレーナー型のゲート電極44を備えている。プレーナー型のゲート電極44は、隣合うボディ領域32の間を伸びており、隣合うボディ領域32の間のドリフト領域26に対向している。ゲート絶縁膜42の材料は酸化シリコンであり、ゲート電極44の材料はポリシリコンである。ボディ領域32とエミッタ領域34は、図示しないエミッタ電極に電気的に接続されている。
IGBT10はさらに、ゲート電極44とドリフト領域26が対向する範囲に設けられているp型の第1付加半導体領域36と、p型の第2付加半導体領域38を備えている。第1付加半導体領域36と第2付加半導体領域38を総称して付加半導体領域30という。第1付加半導体領域36は、ボディ領域32に近い側に配置されている。第2付加半導体領域38は、第1付加半導体領域36よりもボディ領域32から離れた側に配置されている。
第1付加半導体領域36は、ドリフト領域26によってボディ領域32から隔てられているとともにゲート絶縁膜42に接している。第1付加半導体領域36は、ドリフト領域26によって取り囲まれている。したがって、第1付加半導体領域36とボディ領域32の間のドリフト領域26は、他の大部分のドリフト領域26と連続している。第2付加半導体領域38は、ドリフト領域26によって第1付加半導体領域36から隔てられているとともにゲート絶縁膜42に接している。第2付加半導体領域38も、ドリフト領域26によって取り囲まれている。したがって、第1付加半導体領域36と第2付加半導体領域38の間のドリフト領域26も、他の大部分のドリフト領域26と連続している。IGBT10では、ゲート絶縁膜42の底面を横方向に沿って、ドリフト領域26、第2付加半導体領域38、ドリフト領域26、第1付加半導体領域36、ドリフト領域26、ボディ領域32、エミッタ領域34が順に並んでいる。
図1(a)に示すように、ボディ領域32と第1付加半導体領域36の間の距離D1が、第1付加半導体領域36と第2付加半導体領域38の間の距離D2よりも短く形成されている。
図1(b)に示すように、第1付加半導体領域36と第2付加半導体領域38は、ストライプ状に配置されている。第1付加半導体領域36と第2付加半導体領域38は、対向するボディ領域32を結ぶ方向(紙面左右方向)に直交する方向(紙面上下方向)に伸びている。また、第1付加半導体領域36及び第2付加半導体領域38は、ボディ領域32と接している。即ち、第1付加半導体領域36及び第2付加半導体領域38は、ボディ領域32に電気的に接続されており、第1付加半導体領域36及び第2付加半導体領域38の電位はボディ領域32の電位に固定されている。
次に、IGBT10の動作を説明する。
コレクタ電極に正の電圧が印加され、エミッタ電極が接地され、ゲート電極44に正の電圧が印加されると、ゲート電極44に対向するボディ領域32に反転層が形成される。電子は、この反転層を経由してエミッタ領域34からドリフト領域26に供給される。IGBT10では、第1付加半導体領域36及び第2付加半導体領域38がゲート電極44に対向しているので、第1付加半導体領域36及び第2付加半導体領域38内にもチャネルが形成される。このため、エミッタ領域34から供給された電子は、第1付加半導体領域36及び第2付加半導体領域38を横断して移動することができる。図1(a)に示すように、エミッタ領域34から供給された電子は、ボディ領域32と第1付加半導体領域36の間のドリフト領域26内を移動する第1経路と、第1付加半導体領域36を横断した後に第1付加半導体領域36と第2付加半導体領域38の間のドリフト領域26内を移動する第2経路と、第2付加半導体領域38を横断した後にドリフト領域26内を移動する第3経路に分断される。したがって、エミッタ領域34から供給された電子は、複数の経路に分流して移動するので、電子の集中が抑制される。さらに、裏面のコレクタ領域22から供給された正孔も、電子の集中が抑制されているので、電子に引き寄せられることによる集中が抑制される。この結果、電子と正孔の集中を抑制することができ、IGBT10が破壊されるのを抑制することができる。
IGBT10は、さらに以下の特徴を備えている。
(1)IGBT10では、ボディ領域32と第1付加半導体領域36の間の距離D1が、第1付加半導体領域36と第2付加半導体領域38の間の距離D2よりも短く形成されている。ボディ領域32と第1付加半導体領域36の間の距離D1の具体的な数値は、IGBT10の形態によって様々な値である。距離D1は、ドリフト領域26の不純物濃度、第1付加半導体領域36の不純物濃度及び横方向の幅等によって決定される。少なくとも距離D1が距離D2よりも短いと、ボディ領域32と第1付加半導体領域36の間の第1経路の電子に対する抵抗が、第1付加半導体領域36と第2付加半導体領域38の間の第2経路の電子に対する抵抗よりも高くなる。このため、エミッタ領域34から供給された電子は、第1付加半導体領域36を横断して第2経路を利用するようになる。したがって、上記の距離関係が存在していると、電子の経路は、第1経路と第2経路の間で良好に分流するようになる。なお、この技術は、下記の他の変形例及び実施例においても有用である。
(2)IGBT10では、第1付加半導体領域36及び第2付加半導体領域38の不純物濃度が、ボディ領域32の不純物濃度よりも薄く形成されている。第1付加半導体領域36及び第2付加半導体領域38の不純物濃度がボディ領域32の不純物濃度よりも薄いと、第1付加半導体領域36及び第2付加半導体領域38内に反転層が形成され易くなる。このため、エミッタ領域34から供給された電子は、第1付加半導体領域36を横断して第2経路、さらには第2付加半導体領域38を横断して第3経路を利用するようになる。したがって、上記の濃度関係が存在していると、電子の経路は、第1経路と第2経路と第3経路の間で良好に分流するようになる。なお、この技術は、下記の他の変形例及び実施例においても有用である。
(3)また、図2に、IGBT10の変形例の要部平面図を示す。図2に示すように、この変形例では、付加半導体領域30が、ボディ領域32から電気的に絶縁され、フローティング状態である。即ち、第1付加半導体領域36及び第2付加半導体領域38がフローティング状態である。この場合も同様に、上記した作用効果を得ることができる。
(4)また、図3に、IGBT10の他の変形例の要部平面図を示す。図3に示すように、この変形例は、エミッタ領域134、ボディ領域132、第1経路用のドリフト領域126、第1付加半導体領域136、第2経路用のドリフト領域126、第2付加半導体領域138、第3経路用のドリフト領域126が同心円状に配置されている例である。この場合も同様に、上記した作用効果を得ることができる。
(第2実施例)
図4に、バイポーラで動作する縦型のIGBT11の要部断面図を模式的に示す。
IGBT11は、裏面から順にp+型のコレクタ領域222と、n+型のバッファ領域224と、n-型のドリフト領域226を備えている。コレクタ領域222は、図示しないコレクタ電極に電気的に接続されている。コレクタ領域222は、必要に応じて分散して形成してもよい。バッファ領域224は、必要に応じて分散して形成してもよく、あるいは完全に除去してもよい。
IGBT11はさらに、ドリフト領域226に接するp型のボディ領域232と、ボディ領域232によってドリフト領域226から隔てられているn+型のエミッタ領域234と、ドリフト領域226とボディ領域232とエミッタ領域234にゲート絶縁膜242を介して対向しているトレンチ型のゲート電極244を備えている。ゲート電極244は、ドリフト領域226内の深い位置まで侵入して伸びている。ボディ領域232とエミッタ領域234は、図示しないエミッタ電極に電気的に接続されている。
IGBT11はさらに、ゲート電極244とドリフト領域226が対向する範囲に設けられているp型の第1付加半導体領域236と、第2付加半導体領域238を備えている。第1付加半導体領域236と第2付加半導体領域238を総称して付加半導体領域230という。第1付加半導体領域236と第2付加半導体領域238は、ドリフト領域226内に侵入しているゲート電極244の側面に対向している。第1付加半導体領域236は、ボディ領域232側に配置されている。第2付加半導体領域238は、第1付加半導体領域236よりもボディ領域232から離れた側に配置されている。
第1付加半導体領域236は、ドリフト領域226によってボディ領域232から隔てられているとともにゲート絶縁膜242に接している。第1付加半導体領域236は、ドリフト領域226によって取り囲まれている。したがって、第1付加半導体領域236とボディ領域232の間のドリフト領域226は、他の大部分のドリフト領域226と連続している。第2付加半導体領域238は、ドリフト領域226によって第1付加半導体領域236から隔てられているとともにゲート絶縁膜242に接している。第2付加半導体領域238も、ドリフト領域226によって取り囲まれている。したがって、第1付加半導体領域236と第2付加半導体領域238の間のドリフト領域226は、他の大部分のドリフト領域226と連続している。IGBT11では、ゲート絶縁膜242の側面を縦方向に沿って、ドリフト領域226、第2付加半導体領域238、ドリフト領域226、第1付加半導体領域236、ドリフト領域226、ボディ領域232、エミッタ領域234が順に並んでいる。
次に、IGBT11の動作を説明する。
コレクタ電極に正の電圧が印加され、エミッタ電極が接地され、ゲート電極244に正の電圧が印加されると、ゲート電極244に対向するボディ領域232に反転層が形成される。電子は、この反転層を経由してエミッタ領域234からドリフト領域226に供給される。IGBT11では、第1付加半導体領域236及び第2付加半導体領域238がゲート電極244に対向しているので、第1付加半導体領域236及び第2付加半導体領域238内にもチャネルが形成される。このため、エミッタ領域234から供給された電子は、第1付加半導体領域236及び第2付加半導体領域238を横断して移動することができる。図4に示すように、エミッタ領域234から供給された電子は、ボディ領域232と第1付加半導体領域236の間のドリフト領域226内を移動する第1経路と、第1付加半導体領域236を横断した後に第1付加半導体領域236と第2付加半導体領域238の間のドリフト領域226内を移動する第2経路と、第2付加半導体領域238を横断した後にドリフト領域226内を移動する第3経路に分断される。したがって、エミッタ領域234から供給された電子は、複数の経路に分流して移動するので、電子の集中が抑制される。さらに、裏面のコレクタ領域222から供給された正孔も、電子の集中が抑制されているので、電子に引き寄せられることによる集中が抑制される。この結果、電子と正孔の集中を抑制することができ、IGBT11が破壊されるのを抑制することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
(a)第1実施例のIGBT10の要部断面図を模式的に示す。(b)第1実施例のIGBT10の要部平面図を模式的に示す。 第1実施例のIGBT10の変形例の要部平面図を示す。 第1実施例のIGBT10の変形例の要部平面図を示す。 第2実施例のIGBT11の要部断面図を模式的に示す。 従来のIGBTの要部断面図を模式的に示す。
符号の説明
22、222:コレクタ領域
24、224:バッファ領域
26、126、226:ドリフト領域
30、130、230:付加半導体領域
32、132、232:ボディ領域
34、134、234:エミッタ領域
36、136、236:第1付加半導体領域
38、138、238:第2付加半導体領域
42、242:ゲート絶縁膜
44、244:ゲート電極

Claims (4)

  1. バイポーラで動作する半導体装置であって、
    第1導電型の不純物を含むドリフト領域と、
    ドリフト領域に接するとともに第2導電型の不純物を含むボディ領域と、
    ボディ領域によってドリフト領域から隔てられているとともに第1導電型の不純物を含むエミッタ領域と、
    ドリフト領域とボディ領域とエミッタ領域にゲート絶縁膜を介して対向しているゲート電極と、
    第1付加半導体領域を備えており、
    第1付加半導体領域は、第2導電型の不純物を含んでおり、ゲート絶縁膜に接するとともにドリフト領域によってボディ領域から隔てられているドリフト領域内に配置されており、
    ゲート絶縁膜に沿って、ドリフト領域、第1付加半導体領域、ドリフト領域、ボディ領域、エミッタ領域が順に並んでおり、
    第1付加半導体領域の不純物濃度が、ボディ領域の不純物濃度よりも薄いことを特徴とする半導体装置。
  2. 第2付加半導体領域をさらに備えており、
    第2付加半導体領域は、第2導電型の不純物を含んでおり、ゲート絶縁膜に接するとともにドリフト領域によって第1付加半導体領域から隔てられているドリフト領域内に配置されており、
    ゲート絶縁膜に沿って、ドリフト領域、第2付加半導体領域、ドリフト領域、第1付加半導体領域、ドリフト領域、ボディ領域、エミッタ領域が順に並んでいることを特徴とする請求項1の半導体装置。
  3. ボディ領域と第1付加半導体領域の間の距離が、第1付加半導体領域と第2付加半導体領域の間の距離よりも短いことを特徴とする請求項2の半導体装置。
  4. 前記付加半導体領域が、ボディ領域に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの半導体装置。
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