JP5155897B2 - スリーブ固定具 - Google Patents

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Description

本発明は、コンクリート壁に貫通孔を形成するための両端に開口した中空筒状の貫通孔形成スリーブを、型枠に固定するためのスリーブ固定具に関する。
コンクリート壁には、配線・配管材を通すための貫通孔が必要とされる場合があり、その際、ボイド管とも通称される両端に開口した中空筒状の貫通孔形成スリーブを、コンクリートの打設前にスリーブ固定具によって型枠に固定しておき、コンクリートの打設・固化が完了した後、型枠を取り除くと共に、スリーブ固定具も取り外す必要がある。
特許文献1では、型枠にしっかりと貫通孔形成スリーブを固定することができるスリーブ固定具(1)(以下、各文献で用いられている符号をカッコ内に示す。)が提案されているが、この固定具(1)においては、係止爪(4)がスリーブ(18)の周壁内側に喰い込んでおり、この係止爪(4)の喰い込みを解除するための、スリーブ開口端から見て脚(3)とスリーブ(18)の周壁内側との間に隙間もないので、固定具(1)を取り外すのは容易ではなかった。
特許文献2では、滑り止め部(4)を備えたスリーブ固定具(1)が提案されている。この固定具(1)においては、滑り止め部(4)はスリーブの周壁内側に喰い込んでいるものではなく、固定具(1)は滑り止め程度にスリーブに取り付けられているので、使用後の固定具(1)の取り外しも不可能ではないと思われるが、他方、固定具のスリーブへの固定がしっかりと確保されず、その結果、型枠へのスリーブの固定の確実性に問題があるように思われた。
特開昭62−101957号公報(第1図) 実開平4−103949号公報(図1)
本発明は、上記問題を解決しようとするもので、固定具がスリーブにしっかり固定されて離脱するようなことがなく、型枠への貫通孔形成スリーブの固定が確実に行われ、一方、コンクリート打設後は、固定具の取り外しが簡単にできるスリーブ固定具を提供することを目的としている。
請求項1記載のスリーブ固定具は、コンクリート壁に貫通孔を形成するための、両端に開口した中空筒状の貫通孔形成スリーブを、型枠に固定するためのスリーブ固定具であって、
前記固定具は、型枠に固定するための固定部と、前記スリーブの開口端の周壁内側に沿って前記固定部から延設され、前記固定具を前記開口端に保持するための内側保持片とを備え、前記内側保持片は、前記周壁内側に係止して、前記固定具が前記スリーブから離脱する方向に移動するのを規制する係止部を備え、前記係止部は、その先端側に前記周壁内側に突き刺さる突刺部を備え、
前記内側保持片には、型枠が除去されて露出した前記開口端から工具を差し入れて操作することで、前記突刺部の突刺状態を解除する解除部が前記開口端に臨むように設けられていることを特徴とする。
請求項2記載のスリーブ固定具は、請求項1に従属し、内側保持片は、先端側から基端側に向かうにつれて貫通孔形成スリーブの周壁内側から離れており、前記内側保持片と前記周壁内側との間に解除部が設けられていることを特徴とする。
請求項3記載のスリーブ固定具は、請求項1または2に従属し、解除部は、貫通孔形成スリーブの周壁内側と内側保持片との間に形成される、工具を差し入れ可能な挿入空間であることを特徴とする。
請求項4記載のスリーブ固定具は、請求項1から3のいずれかに従属し、突刺部は一対設けられ、前記一対の突刺部の間に解除部が設けられていることを特徴とする。
請求項5記載のスリーブ固定具は、請求項1から4のいずれかに従属し、突刺部の基端が内側保持片の先端であることを特徴とする。
請求項6記載のスリーブ固定具は、請求項1から5のいずれかに従属し、スリーブ固定具は、貫通孔形成スリーブの開口端の周壁を内側保持片との間に挟んで保持する、外側保持片を備えていることを特徴とする。
請求項7記載のスリーブ固定具は、請求項6に従属し、スリーブ固定具は金属製板により構成され、前記固定部は、内側保持片の中間部分が外側保持片との基端側を連結した状態で打ち抜かれるとともに折り返されて外側保持片に対して直交する方向に延設されており、前記解除部は前記固定部を打ち抜くことにより形成されていることを特徴とする。
請求項8記載のスリーブ固定具は、請求項6または7に従属し、外側保持片は平滑面状であることを特徴とする。
請求項1記載のスリーブ固定具によれば、コンクリート壁に貫通孔を形成するための、両端に開口した中空筒状の貫通孔形成スリーブを、型枠に固定するためのスリーブ固定具であって、
前記固定具は、型枠に固定するための固定部と、前記スリーブの開口端の周壁内側に沿って前記固定部から延設され、前記固定具を前記開口端に保持するための内側保持片とを備え、前記内側保持片は、前記周壁内側に係止して、前記固定具が前記スリーブから離脱する方向に移動するのを規制する係止部を備え、前記係止部は、その先端側に前記周壁内側に突き刺さる突刺部を備え、
前記内側保持片には、型枠が除去されて露出した前記開口端から工具を差し入れて操作することで、前記突刺部の突刺状態を解除する解除部が前記開口端に臨むように設けられているので、固定具がスリーブにしっかり固定されて離脱するようなことがなく、型枠への貫通孔形成スリーブの固定が確実に行われ、一方、コンクリート打設後は、固定具の取り外しが簡単にできる。
請求項2記載のスリーブ固定具によれば、請求項1の効果に加え、内側保持片は、先端側から基端側に向かうにつれて貫通孔形成スリーブの周壁内側から離れており、前記内側保持片と前記周壁内側との間に解除部が設けられているので、請求項1の効果を発揮する固定具がより具体化される。
請求項3記載のスリーブ固定具によれば、請求項1または2の効果に加え、解除部は、貫通孔形成スリーブの周壁内側と内側保持片との間に形成される、工具を差し入れ可能な挿入空間であるので、請求項1または2記載の効果を発揮する固定具の構成がより具体化される。
請求項4記載のスリーブ固定具によれば、請求項1から3のいずれかの効果に加え、突刺部は一対設けられ、前記一対の突刺部の間に解除部が設けられているので、突刺部によりスリーブからの離脱防止をより確実にすることができると共に、解除部からの一つの工具の操作により、一対の双方の突刺部の解除が可能となる。
請求項5記載のスリーブ固定具によれば、請求項1から4のいずれかの効果に加え、突刺部の基端が内側保持片の先端であるので、突刺部のある内側保持片の先端側から基端側への傾斜部分の長さをより確保でき、解除部をより大きく操作しやすいものとすることができる。
請求項6記載のスリーブ固定具によれば、請求項1から5のいずれかの効果に加え、スリーブ固定具は、貫通孔形成スリーブの開口端の周壁を内側保持片との間に挟んで保持する、外側保持片を備えているので、先に、固定具をスリーブに取り付けた場合でも、固定具がスリーブから離脱するようなことを防ぐことができる。
請求項7記載のスリーブ固定具によれば、請求項6の効果に加え、スリーブ固定具は金属製板により構成され、前記固定部は、内側保持片の中間部分が外側保持片との基端側を連結した状態で打ち抜かれるとともに折り返されて外側保持片に対して直交する方向に延設されており、前記解除部は前記固定部を打ち抜くことにより形成されているので、一枚の板から、板金加工だけで除去部分を少なくしながら、解除部を形成できるので、省資源を図ることができる。
請求項8記載のスリーブ固定具によれば、請求項6または7の効果に加え、外側保持片は平滑面状であるので、固定具のスリーブへの脱着がスムーズに行える。
本発明のスリーブ固定具の一例を示すもので、(a)は、その平面図、(b)は、その側面図、(c)は(a)のAA断面図、(d)は、その前面図、(e)は、その背面図、(f)は、その外観斜視図 (a)〜(d)は、図1のスリーブ固定具の使用態様を順に示す要部断面図 (a)〜(c)は、図2に続いて図1のスリーブ固定具の使用態様を順に示す要部断面図 本発明のスリーブ固定具の他例を示すもので、(a)は、その側面図、(b)は、その背面図、(c)は、その底面図 本発明のスリーブ固定具の他例を示すもので、(a)は、その一例の背面図、(b)は、(a)の側面図、(c)は、さらに他例を示す縦断面図
以下に、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
実施形態1
図1は、本発明のスリーブ固定具の一例を示すもので、(a)は、その平面図、(b)は、その側面図、(c)は(a)のAA断面図、(d)は、その前面図、(e)は、その背面図、(f)は、その外観斜視図である。
このスリーブ固定具10は、コンクリート壁W(図2、3参照)に貫通孔Hを形成するための、両端に開口した中空筒状の貫通孔形成スリーブSを、型枠Kに固定するためのスリーブ固定具10であって、以下の基本的構成を備えている。
1)固定具10は、型枠Kに固定するための固定部1と、貫通孔形成スリーブSの開口端SEの周壁内側SWに沿って固定部1から延設され、固定具1を開口端SEに保持するための内側保持片2とを備えている。
2)内側保持片2は、周壁内側SWに係止して、固定具10がスリーブSから離脱する方向に移動するのを規制する係止部3を備え、係止部3は、その先端側に周壁内側SWに突き刺さる突刺部4を備えている。
3)内側保持片2には、型枠Kが除去されて露出した開口端SEから工具を差し入れて操作することで、突刺部4の突刺状態を解除する解除部5が開口端SEに臨むように設けられている。
上記各構成の内、このスリーブ固定具10は、スリーブSの開口端SEから操作可能に、突刺部4の突刺状態を解除する解除部5が設けられている点を特徴とするが、そのための必須要件が、上記1),2),3)の3つの基本的構成である。
このスリーブ固定具10は、上記基本的構成に加えて、更に、以下の構成を備えている。
4)内側保持片2は、先端側から基端側に向かうにつれて貫通孔形成スリーブSの周壁内側SWから離れており、内側保持片2と周壁内側SWとの間に解除部5が設けられている。
5)解除部5は、貫通孔形成スリーブSの周壁内側SWと内側保持片2との間に形成される、工具を差し入れ可能な挿入空間である。
6)突刺部4は一対設けられ、一対の突刺部4の間に解除部5が設けられている。
7)突刺部4の基端が内側保持片2の先端である。
8)スリーブ固定具10は、貫通孔形成スリーブSの開口端SEの周壁を内側保持片2との間に挟んで保持する、外側保持片6を備えている。
9)スリーブ固定具10は金属製板により構成され、固定部1は、内側保持片2の中間部分が外側保持片6との基端側を基端部2aにより連結した状態で打ち抜かれるとともに折り返されて外側保持片6に対して直交する方向に延設されており、解除部5は固定部1を打ち抜くことにより形成されている。
10)外側保持片6は平滑面状である。
以下、より具体的に、このスリーブ固定具10について、説明する。固定部1は、図1(c)に示すように、その下面が型枠Kに接触するもので、この固定部1には、固定具10を型枠Kに釘などの固定手段で固定する際に、この固定手段を保持し、ガイドする固定手段ガイド部1aが設けられている。
この固定手段ガイド部1aは、固定手段を仮保持し、施工の際、手を添えて固定手段を保持しておく必要がないようにするもので、固定具10の型枠Kへの固定をやりやすくする。また、固定手段の不用意な落下を防止することができる。しかし、本発明のスリーブ固定具の必須の構成部品ではない。
このスリーブ固定具10は、金属製の板から、平面状態で突刺部4を含む内側保持片2と、この内側保持片2と基端部2aで連結された状態で外側保持片6との外形を打ち抜き形成し、その後、固定部1を打ち抜いて反転させ、内側保持片2の突刺部4を含めた屈曲加工、及び、外側保持片6の屈曲加工を行い、内側保持片2と外側保持片6との間にスリーブSの開口端SEの周壁を挟み込むようにしたものである。
こうして、この固定具10によれば、一枚の金属板から、板金加工だけで除去部分を少なくしながら、解除部5を形成できるので、省資源を図ることができる。
突刺部4は、図1(c)に示すように、内側保持片2の先端にその基端部分が設けられ、この内側保持片2の先端部分を外側保持片6から遠ざけるように屈曲させて、スリーブガイド部2bを形成することによって、この突刺部4の尖った先端部分が、挟み込んだスリーブSの周壁内側SWに喰い込むようになっている。
係止部3は、突刺部4と、内側保持片2の内、基端部2aから挟み込むスリーブSの周壁内側SWへと近づくように傾斜している部分とを含む概念であり、この構成により、突刺部4をスリーブSの周壁内側SWに喰い込ませ、固定具10が、スリーブSから離脱するのを防止している。
解除部5は、固定部1を形成するために打ち抜かれて形成される空間であって、挟み込んだスリーブSの開口端SEから、係止部3を覗き見ることができる空間、つまり、開口端SW部分に一定の解除空間を形成し、ここから工具等を差し入れて、後述するように、突刺部4のスリーブSの周壁内側SWへの喰い込みを外し、固定具10を簡単に取り外すことができるようにするものである。
また、この固定具10によれば、突刺部4の基端が内側保持片2の先端とされ、突刺部4のある内側保持片2の先端側から基端側への傾斜部分の長さをより確保でき、解除部5をより大きく操作しやすいものとすることができる。
外側保持片6の上方には、補強固定用の補助固定孔6aが設けられている。この補助固定孔6aは、スリーブSを挟み込んだ際に、スリーブSと固定具10との離脱防止をより確実にするために用いられるもので、必要に応じて設けられ、本発明の固定具の必須の構成要素ではない。また、この補助固定孔6aは平滑面状の外側保持片6からの突起となるものではないので、固定具10の打ち込み、抜きだしの障害とはなり難いものである。
以下、図2と図3とを用いて、本発明のスリーブ固定具10の使用態様について説明するが、これより既に説明した部分と同じ部分には同じ符号を付して重複説明を省略する。図2(a)〜(d)は、図1のスリーブ固定具の使用態様を順に示す要部断面図である。
まず、貫通孔形成スリーブSに開口端SEの周壁をスリーブ固定具10の内側保持片2と外側保持片6とで挟むように固定具10を押し嵌める。この際、外側保持片6の内側をスリーブSの開口端SEの外周に当て、固定具10をスリーブS側に押し込むだけで、スリーブSの開口端SEの内側は、内側保持片2のスリーブガイド部2bにガイドされて、無理なく、内側保持片2と外側保持片6との間に挟み込まれる。
この挟み込みが完了すると、内側保持片2に設けられた突刺部4が、スリーブSの周壁内側SWに喰い込み、図2(a)に示すような状態となり、この突刺部4は、外側保持部6及び基端部2aと協働して、固定具10がスリーブSから離脱する方向に移動するのを阻止する逆止め爪機能を発揮するので、固定具10がスリーブSから外れるのを確実に防止することができる。
この際、外側保持片6は、平滑面状で凸部分がないので、固定具10でスリーブSを挟み込む際の邪魔なものとなることがなく、この挟み込みを円滑にすることができる。また、突刺部4は左右一対で設けられているので、逆止め爪機能をより良く発揮することができる。
ついで、図2(b)に示すように、釘などの固定手段7で、固定手段ガイド部1aを用いて、固定具10をコンクリート打設のための型枠Kに固定することで、貫通孔形成スリーブSを型枠Kの必要な位置に固定する。この際、固定手段7が予め固定手段ガイド部1aにより仮保持されるようなものであっても良い。
ついで、コンクリートを打設すると図2(c)の状態となり、コンクリートが固化した後、型枠Kを取り外すと、図2(d)の状態となる。
図3(a)〜(c)は、図2に続いて図1のスリーブ固定具の使用態様を順に示す要部断面図である。
ここで、図3(a)に示すように、解除部5からドライバーなどの先の尖った棒状の工具Tを差し入れ、係止部3の突刺部4の基端部分に工具Tの先端を接触させ、内側保持片2がスリーブSの周壁内側SWから遠ざかるように、図中の斜線矢印方向に操作すると、内側保持片2が塑性変形し、突刺部4のスリーブSの周壁内側SWへの喰い込み状態が解除され、図3(b)のような内側保持片2の解除状態が保持される。
この際、解除部5は、一対の突刺部4の間となる位置に設けられているので、一つの工具Tで一対の2か所の突刺部4の解除をすることができる。
突刺部4の解除が済むと、図3(b)に示すように、固定手段7の先をペンチなどの挟持工具TAで強く挟んで引っ張ると、スリーブ固定具10をスリーブSから簡単に取り外すことができ、図3(c)に示すようにコンクリート壁W内に固定具10を除去した状態の貫通孔Hを形成することができる。
この際も、コンクリート壁WとスリーブSの外周との間に挟まれた外側保持片6は、平滑面状であって、凸部分がないので、固定具10の引き抜きの障害となることが少ない。
使用後の固定具10は、内側保持片2の屈曲状態を、図1(c)のような状態に戻す事で、再利用できる。一方、固定具10の素材がバネ鋼板のような弾性の大きいものの場合、内側保持具2の突刺部4の喰い込み解除を弾性範囲内とすることができる場合には、工具Tによる解除状態を保持しながら、挟持工具TAで、固定具10の取り外しをすることができ、その場合、スリーブ固定具10はそのまま再利用可能となる。
貫通孔Hを形成している貫通孔形成スリーブSは、紙管の場合には、スリーブSも取り外してしまうことが多く、合成樹脂管の場合には、そのまま、貫通孔Hの保護周壁として残して使うことが多い。
スリーブSが合成樹脂管の場合、突刺部4は、周壁内側SWに喰い込むには至らない場合があるが、その場合でも、逆止め形状の突刺部4は、しっかりとスリーブSの周壁内側SWに引っ掛かり、確実にスリーブSから固定具10が外れるのを防止することができる。
つまり、このスリーブ固定具10によれば、突刺部4と、そのスリーブSへの喰い込みを解除する解除部5との組み合わせにより、固定具10がスリーブSから離脱するようなことがなく、型枠Kへの貫通孔形成スリーブSの固定が確実に行われ、一方、コンクリート打設後は、固定具10の取り外しが簡単にできる。
実施形態2
図4は、本発明のスリーブ固定具の他例を示すもので、(a)は、その側面図、(b)は、その背面図、(c)は、その底面図である。
このスリーブ固定具10Aは、図1のスリーブ固定具10に比べ、金属製板から板金加工により成形されたものである点は共通するが、内側保持片2Aが、固定部1Aの中間部分を打ち抜くことにより形成され、突刺部4Aがこうして形成された内側保持片2Aの係止部3Aの基端部分において、内側保持片2Aの中央部分に打ち抜き屈曲形成されたものである点が異なっている。
つまり、このスリーブ固定具10Aは、図1のスリーブ固定具10に比べ、固定部1Aと内側保持片2Aの内外関係が逆転したものに相当する。また、この固定具10Aは、突刺部4Aが内側保持片2Aの真ん中に一か所だけである点でも、固定具10に比べて異なっている。
更に、このスリーブ固定具10Aにおいては、内側保持片2Aの基端部2cには、解除部5Aが、打ち抜きで設けられている。また、固定具10と同様に、突刺部4Aの上端側の内側保持片2A部分は、スリーブガイド部2dとなっている。
よって、このスリーブ固定具10Aによれば、図1のスリーブ固定具10と同様の効果が発揮される。
なお、この固定具10Aから解るように、突刺部4Aの個数は、2個一対のものに限定されるものではない。
実施形態3
図5は、本発明のスリーブ固定具の他例を示すもので、(a)は、その一例の背面図、(b)は、(a)の側面図、(c)は、さらに他例を示す縦断面図である。
図5(a)、(b)に示すスリーブ固定具10Bは、図1のスリーブ固定具10に比べ、外側保持片が無く、固定部1BがスリーブSの内側、つまり、内側保持片2Bの内側に連続して形成されている点が異なっている。
このスリーブ固定具10Bは、図1のスリーブ固定具10に比べ外側保持片を備えておらず、内側保持片2Bは外側保持片との間にスリーブSの周壁を挟み込むものではない。
固定具10Bは、先に型枠Kの所定位置に、スリーブSの開口端SEの周壁内側SWに沿うように複数個、少なくとも3か所固定設置され、その後に、内側保持片2Bの外側に貫通孔形成スリーブSをはめ込んで、該スリーブSを型枠Kの所定位置に固定するものである。
この際、傾斜している係止部3Bと、スリーブSの開口端SEの周壁内側SWとの間の空間が解除部5Bを形成する。
よって、このスリーブ固定具10Bによれば、先に複数個を型枠Kに固定しておくことで、図1のスリーブ固定具10と同様の効果が発揮される。
図5(c)に示すスリーブ固定具10Cは、図5(a)、(b)に示すスリーブ固定具10BがスリーブSの開口端SEの周壁内側SWの対向する位置となるように固定部1Cとして連結されたものである。
この構成に対応して、この固定具10Cでは、対向する係止部3Bのそれぞれ近傍に、固定手段ガイド部1aがそれぞれ設けられている。
よって、このスリーブ固定具10Cによれば、図5(a)、(b)のスリーブ固定具10Bと同様の効果が発揮される。
なお、本発明のスリーブ固定具は、上記の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能である。
本発明のスリーブ固定具は、固定具がスリーブにしっかり固定されて離脱するようなことがなく、型枠への貫通孔形成スリーブの固定が確実に行われ、一方、コンクリート打設後は、固定具の取り外しが簡単にできることが要請される産業分野、例えば、配線・配管工事用の貫通孔が必要なコンクリート壁への貫通孔形成スリーブの固定に用いることができる。
1〜1C 固定部
2〜2B 内側保持片
3〜3B 係止部
4、4A 突刺部
5〜5B 解除部
6、6A 外側保持片
10〜10C スリーブ固定具
K 型枠
H 貫通孔
S 貫通孔形成スリーブ
SW 周壁内側
SE 開口端
T 工具
TA 挟持工具
W コンクリート壁

Claims (8)

  1. コンクリート壁に貫通孔を形成するための、両端に開口した中空筒状の貫通孔形成スリーブを、型枠に固定するためのスリーブ固定具であって、
    前記固定具は、型枠に固定するための固定部と、前記スリーブの開口端の周壁内側に沿って前記固定部から延設され、前記固定具を前記開口端に保持するための内側保持片とを備え、
    前記内側保持片は、前記周壁内側に係止して、前記固定具が前記スリーブから離脱する方向に移動するのを規制する係止部を備え、
    前記係止部は、その先端側に前記周壁内側に突き刺さる突刺部を備え、
    前記内側保持片には、型枠が除去されて露出した前記開口端から工具を差し入れて操作することで、前記突刺部の突刺状態を解除する解除部が前記開口端に臨むように設けられているスリーブ固定具。
  2. 内側保持片は、先端側から基端側に向かうにつれて貫通孔形成スリーブの周壁内側から離れており、前記内側保持片と前記周壁内側との間に解除部が設けられている請求項1記載のスリーブ固定具。
  3. 解除部は、貫通孔形成スリーブの周壁内側と内側保持片との間に形成される、工具を差し入れ可能な挿入空間である請求項1または2記載のスリーブ固定具。
  4. 突刺部は一対設けられ、前記一対の突刺部の間に解除部が設けられている請求項1から3のいずれか記載のスリーブ固定具。
  5. 突刺部の基端が内側保持片の先端である請求項1から4のいずれか記載のスリーブ固定具。
  6. スリーブ固定具は、貫通孔形成スリーブの開口端の周壁を内側保持片との間に挟んで保持する外側保持片を備えている請求項1から5のいずれか記載のスリーブ固定具。
  7. スリーブ固定具は金属製板により構成され、前記固定部は、内側保持片の中間部分が外側保持片との基端側を連結した状態で打ち抜かれるとともに折り返されて外側保持片に対して直交する方向に延設されており、前記解除部は前記固定部を打ち抜くことにより形成されている請求項6記載のスリーブ固定具。
  8. 外側保持片は平滑面状である請求項6または7記載のスリーブ固定具。
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